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【人】 魔王軍幹部 フォルクス──300年前・玉座の間── ああっ、クソ!やめろ!その歌をやめろ! [ 記念すべき日に、響き渡るダミ声。 その主は極彩色の羽根を持った大きな鳥の魔物。 極寒が似合わなさそうな体色の癖に、元気に歌いながら飛び回る。 今日は我らが小さな王の100歳の誕生日。 数多の贈り物が各魔族から届けられ、この鳥もそうだった。 ……送り主は無実体種族である。 あれも陛下と同じくらいの子供にしか見えない連中だ、 悪戯か本気か測りかねる。鳥が歌うのも、陛下を賛える唄なもので。] (53) 2020/11/03(Tue) 1:16:56 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス串刺しにして焼いて食ってやる……っ! [ しかしいくら賛えていようが、 煩くて言うことを聞かないのでは叶わない。 神聖な場だからと穏便に捕まえようとしていたが、 いい加減限界だと胸の真ん中へ右手を持っていこうとしていた時。] (54) 2020/11/03(Tue) 1:17:15 |
【人】 魔王軍幹部 フォルクス[ 差し込む陽の光が結晶を照らし、蒼い輝きが場を満たす。 いつかのように高みから見下ろしていた主が飛び降り、こちらを見た。 その手を恭しく取り、唇を落とす。 ] (58) 2020/11/03(Tue) 1:21:26 |
【赤】 フォルクス「本当に魔族なんていたのかな?」 「いたと思う。だって、色んな本に書いてあった。」 「うーん、でも。本が嘘かもしれないよ?」 「そんな風に考えたら、何も信じられないだろう?」 「だから昔の人達は、本当のことを語り継ぐ為に頑張ったんだぞ。」 (*37) 2020/11/03(Tue) 1:24:05 |
【人】 フォルクス[ 机に置かれた本の背表紙に描かれているのは、 二匹の蛇が形作る円の中に三本の穂を持った槍が一本の紋章。 吹き込んだ風が悪戯に頁を捲る。 子供達が見つめた窓の向こうに、ヤドリギは──── ] (59) 2020/11/03(Tue) 1:24:29 |
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