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【人】 天原 珠月[やっぱりこういうところ雅空>>216の方が大人なのかなって思う一方で、単に彼の性格でもあるんだろうと思う。 なんとなく悔しくて、とてもむずむずする。 いつも通りの幼馴染が、いつも通りではない雅空に感じた。 ただほんのり早口>>217に聞こえたのは気のせいだったのか。 自信がなかったけれど、落ち着かないと正直に教えてもらったから、そっか、同じなんだなぁとまたむずむずする。] 私も知らなかった。 雅空兄ぃがそんな積極的なんて? [叩いた位置より近くに寄ってくるものだから。 赤くなる顔の熱さが引くタイミングがなくなって。 近い!と足先で雅空の足を蹴りながら、昔は自分が寝にくい!と言われるまで引っ付いていたのが頭の隅に。 これってもう恋人、なんだ。 そうか、想いを伝え合って、確認しあって。 どちらも好きなんだから、うん。 映画や劇のように綺麗に綿密に飾られたセリフじゃない。 日常の延長線にある言葉の応酬で、それは自分たちらしく、なによりもスッと心に届く気持ちの表し方で。 その分、後からずっとドキドキしてしまう告白だった。] (219) 2023/03/14(Tue) 1:15:07 |
【人】 天原 珠月恋人……になったら、なんか、照れる……。 [我慢して抑えていた感覚が大きすぎるのかもしれない。 これじゃしばらくまともにくっつけなさそうで、幼馴染だけの時の方がくっついていたことになりそう。 なんてこっそり、しょんぼりしていたら。] ……きゅ、急になんか、やること変えてくるし。 [どうせ頬をむにられるんだと思っていたら、違った。 近づいた手は頬を素通りして、いつも何より頑張って手入れしている金色の髪を優しく撫でる。 すべらかな感触が伝わればいいと思う反面、正直に身体は驚きと動揺に揺れるし、心臓が暴れた。 そうしたらまた距離が縮まる。>>218 握られた手が汗ばんでいるのもバレバレだろう。] (220) 2023/03/14(Tue) 1:15:18 |
【人】 天原 珠月近い。あつい。狭い。 ……雅空兄ぃ、あったかいね。 [こんなに落ち着かなくて、ドキドキしているのに。 ぬくもりを感じるとどこよりも安心していられる。] 私の最初に買った、このピアスさ。 [視線を伏せて握り合った手を見つめて。 もぞもぞと足を動かしては彼との距離をはかりながら。] 店で見つけた瞬間に宝物にしようって思ったの。 つけてたら、そばにいるみたいだなーって。 まぁ半分ふざけてるんだけどね、でも、半分は本気だった。 [ピアッサー片手に押しかけたときはビックリさせただろうが、最初から病院に行くつもりなんて欠片もなかった。 ピアス穴を開けて欲しがった理由を考えると、もしかしたら自分は過激で重い素質があるのかもしれない。] (221) 2023/03/14(Tue) 1:15:29 |
【人】 天原 珠月高校生くらいの頃かな。 雅空、のこと、……す、好きだなって……気付いたの。 [ぎゅうっと目を瞑った。 恥ずかしすぎてここまでにしよう。] 寝てる間に蹴ってきたら、……頭突きするからね! [枕投げからの変化だった。*] (222) 2023/03/14(Tue) 1:15:38 |
【人】 天原 珠月[実は夜中に一度、目が覚めていた。 ふわふわした意識の中であたたかさを感じる。 幼馴染の体温が自分より少しだけ低くて、寝息が静かで、隣が心地良いのは昔から変わらなかった。 熱を出したときに気持ちいいと引っ付いて、ケロリと回復したときには幼馴染>>218の額が熱いなんて良くあった笑い話だ。 寝る前のやりとりを思い出す。 今なら少しだけ落ち着いて受け止められた。 雅空>>224も同じ頃に自分を意識しだしていたこと。 そんなところまで一緒で、呆れてしまうし、嬉しかった。 なんだか夢みたいだ。 朝起きたら幼馴染がいつも通りなんじゃないかって。 でも、ちゃんとそんなことないとも思えている。 だって、心臓がドキドキしているから。 今眠っている雅空の手はきちんと自分の背中に回され、巻き込むようにくっつけられていた足>>223もそのままで。 そこに幼馴染へだけじゃない想いが感じ取れる。] (265) 2023/03/14(Tue) 20:41:34 |
【人】 天原 珠月[そうっと瞼を上げる。 天窓から差し込むあわい月の光に雅空の横顔が浮かぶ。 いつの間にか彼の方を向いて眠っていたらしい。 意識のない間まで焦がれているみたいで気恥ずかしいけれど、やっぱり自分は自分に嘘をつけないんだなぁと諦めである。 メガネをかけていない寝顔。 普段優しげに下がっている眉はすっと引かれていて、群青色は瞼に遮られ、笑っているときは緩んだり意地悪につり上がったりする唇はほんの少しだけ開いていた。 頼むからいきなり起きないでよ、と願う。 ここであの青色と合ったら多分本気で一瞬心臓が止まる。 私にはずっとカッコいいんだから。 これからも、私にだけモテてれば良いんだ。 用心深いから、寝ていたって声に出してやらないけれど。] (266) 2023/03/14(Tue) 20:41:39 |
【人】 天原 珠月……。 [そろりそろり。 指先を伸ばして、雅空の鼻先をちょんとつついた。 あ、むずむずしたらしい。 眉根が寄ってる。ふふっ。] あーあ、何かしちゃったな。 [何もしなくても、なんて雅空は言っていたっけ。 それを受け取るには素直になりきれないから、照れ隠しの悪戯をひとつ、そうして傍にくっついて目を閉じた。 日常と、変化。 でも朝の目覚めはきっと穏やかになる――] (267) 2023/03/14(Tue) 20:41:47 |
【人】 天原 珠月[――穏やかさどこいった!!? が朝のこと。] ……。 [誰が蹴るか、あんだけ近くて寝相悪くできるか! お互い成長したなーなんて言われたら変に意識して恥ずかしくなっている自分の方がおかしいみたいだ。 じゃなくて、なんで、>>226] コンタクト持ってきてるなんて聞いてないし……ッ [メガネをしないで安心させない云々の話はあった。 今後の覚悟も決めようとしていた、けれど。 昨夜の今日からなんて思わなかった。 実は普段から持ち歩いてたのかと疑い、すぐに湖に潜ったという話を思い出したけれど、落ち着く薬にはならない。] メガネとったくらいでね、私をドキドキさせようなんて百万年早いんだから、思い上がったらダメ。 [だれだけ長い付き合いだと思っているのか。 メガネをつけ始める前から幼馴染なのだ。] (268) 2023/03/14(Tue) 20:42:11 |
【人】 天原 珠月……。 [隣同士で歯を磨くとき、鏡を見るときに微妙に目を逸らしていたのはバレバレだったことだろう。 でも自分は自分、結局いつもの通りでもあって。] 朝ご飯、なに? なに? [幼馴染でも恋人でも、彼のご飯には敵わない。 敵うつもりもない。両手で万歳してお手上げだ。 回りを片付け、コタツテーブルを拭き、洗い物を適宜挟んで、湯飲みに熱い緑茶を淹れる準備は手慣れたもの。 時々手元を少し離れて覗き込みつつお腹を鳴らした。 少しずつ出汁と鯛の上品で食欲をそそる良い匂いに、お味噌汁のほっとする朝の匂いが重なって鼻をくすぐり、卵の殻を割るかろやかな音、卵焼きを作るじゅうじゅうという音が耳から美味しいぞ!と伝えてくるからたまらない。] この蓋を開ける瞬間、たまんないよね〜。 [鍋用の座布団をうやうやしくコタツテーブルの中央へ。 雅空が土鍋を置き、見つめる先で蓋を開けていく。] (269) 2023/03/14(Tue) 20:42:41 |
【人】 天原 珠月うわぁぁ……! [おいしそう、早く頬張りたい、それしか浮かばない。 耐えきれずに料理人の肩をぱしぱし叩いたら、呆れられたのか苦笑されたのか、まぁいつものことである。] すごい。最高の朝ご飯。 雅空兄ぃは良いお嫁さんになる! [まだまだ呼び方を変えるのは気恥ずかしいし。 こうしていると、自然といつもの軽口に兄と出てくる。 それはそれで、悪くないんだろうと思う。 雅空も嬉しそうに笑ってくれるから。] おいしい!! [笑顔で顔を見合わせよう。これは幸せな日常のひとつ。] (270) 2023/03/14(Tue) 20:44:29 |
【人】 天原 珠月……あ、でもさ。 お嫁さん、じゃなくて、旦那さんが料理上手もいいよね。 [お代わり中の箸を止めて、ぽつり。] なんでもないでーす。 ほら食べ終わったら温泉行くんだからね! 湖の周りも散歩したいし! [これからもこうして、雅空と過ごしていきたい。*] (271) 2023/03/14(Tue) 20:44:54 |
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