人狼物語 三日月国


260 【身内】Secret

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【赤】 会社員 雷恩

[ストーカー呼ばわりで怒らせても、
今度は許しを乞わなかった。
訂正をする気はない。

その「好き」は、自分が思っているものとは違う。]
(*32) 2024/05/08(Wed) 0:53:22

【赤】 会社員 雷恩



 ――――……



[声が出なかった。]
(*33) 2024/05/08(Wed) 0:53:39

【赤】 会社員 雷恩

[目が開けられないというのは自己催眠かもしれないが
実際に瞼は強く閉じられてしまった。

衣擦れの音や陰茎に触れられる感触で恐怖が煽られる。
何度か擦られたがそこは芯を持たないままだ。]


 ル、ミ…………


[首を横に振って否定したかったのは何か
自分でもわからなくなっていた。

先端に爪が食い込むと痛みを感じる。
動けないのに痛覚は通っているのか。理不尽だ。

それとも薬は本当に効果が人体に害とならないように
濃度は抑えられていて、下肢に感覚が戻り始めているのか。]
(*34) 2024/05/08(Wed) 0:54:13

【赤】 会社員 雷恩



 ルミ、


[そのまま続けて、行為が可能な形を作ったとして、
ルミはそこに跨るのだろうか。
もしかすると、それが命に繋がるかもしれないのに。

望まれないで生まれてしまう命がどうなるのか
ルミが一番よく知っているのに、
自分と繋がることだけを目的としているから、
そのリスクは考えていないのか

何れにせよ、本懐を遂げられてしまうのだろうとは思う。
頭ではどんなに拒否していても、身体は少しずつ
生理的反応を見せてしまっている。**]
(*35) 2024/05/08(Wed) 0:55:05

【赤】 会社員 雷恩

[白雪姫は毒林檎から救ってくれた王子に惚れた。
殺害を命じられても、自らが罰を受けるかもしれないのに
見逃してくれた狩人でもなく、
森の中で出会った自分の何倍も大きな姫に
衣食住を提供してくれた小人たちでもなく。

恋とはそういうものなのだろう。

ルミの人生で、自分と過ごした時間よりも
長く見知った顔もあったかもしれないが
恋をしたのは自分だった。

それ自体には何の罪もないが、
そこから王子は白雪姫の手を取ったのに対し
自分はルミの手を握ったままでいられなかったから
物語は誤った方向に進んでしまったのだ。]
(*48) 2024/05/08(Wed) 17:23:58

【赤】 会社員 雷恩

[過去には自分がたくさん呼んでやると言った名前を
この10数年で口にしたことはあっただろうか。
自分の名前程人名として珍しい訳でもないが
親しくした中に同じ名前の女性はいなかった。

別の人間を「ルミ」と呼ぶことを
無意識に忌避していたのかもしれないが、
そんなことは目の前の「ルミ」の気持ちの慰めにも
ならないだろう。]


 ……っ、


[ああ彼女は痛かったのか。

他に誰も彼女の痛みを手当てする人間はいなかったから
自分にとって「思い出」とカテゴライズされた日々は
彼女にとってはまだ鮮明な「今」なのかもしれない。]
(*49) 2024/05/08(Wed) 17:24:24

【赤】 会社員 雷恩


 …………………うん


[きっと後にも先にもその呼称を許すのは彼女にだけだ。
甥が喋るようになっても「おじさん」と呼ばせる心算だから。

「お兄さん」が後ろにつくなら名前も平気な気がした。

実際には、ルミにとって初めて触れた「らいおん」が
自分の名前だったから許せただけかもしれないが。]
(*50) 2024/05/08(Wed) 17:24:47

【赤】 会社員 雷恩



 …………………ルミ


[所有権を否定しなかった理由を、
上手く喋れない所為だと思うだろうか。]
(*51) 2024/05/08(Wed) 17:25:13

【赤】 会社員 雷恩

[生理的反応でも嬉しいものなのか。
この手は彼女を抱き締めることはなく
瞳も閉じられたままなのに。]


 …………ゃめ、


[そんなことをしなくても、
1人の男と女として知り合っていれば、
今ならば思い出を今に出来たのに。]
(*52) 2024/05/08(Wed) 17:25:54

【赤】 会社員 雷恩

[弱弱しい声だけの抵抗も空しく陰茎に圧がかかる。
引き攣れるような圧迫が痛くて歯軋りした。

恋ゆえに繋がりたいなら、何故その裡は愛液で
満たされていないのか。
摩擦で生じる滑りは自分の勃起と同じ生理的反応で、
まるで自らも痛むことを課しているようだ。]


 ………………な、 ぃて、ンの、か、


[掠れながらも口を動かして声を発する。
力を込めれば手も動かせることに気づいた。
その手を使って虚を突けば、彼女の強姦行為を
辞めさせることが出来るかもしれないが。]
(*53) 2024/05/08(Wed) 17:26:22

【赤】 会社員 雷恩

[ルミの言葉はまるで本心を誤魔化すような印象を受けた。
あいしてると言いながら、相手からそう思われないことが
自分でもわかっているかのような。]


 なでられ、ンのと、 …一人でっづけ、 ンの、
 どっち、


[このまま騎乗位を続けていれば、徐々に感覚を取り戻している
下肢が身体的本能で放熱することは免れない。
それを阻止しようという計算からの問いではない。

ルミ自身が欲しいのは、セックスしたという事実ではないと
ルミが気づいたのではないか。

ただ、泣いている子を撫でたかった。
そしてそれを彼女にも望んでほしかった。

それだけ。**]
(*54) 2024/05/08(Wed) 17:27:20

【赤】 会社員 雷恩

[人は忘却の生き物だ。
覚えようとして取り組んだことさえ、1時間後に50%、
24時間後に70%、1か月後には殆どを忘れるという。

自分が忘れていることを詳細に覚えている彼女は、
毎日自分といた日々を思い出して記憶を定着させたのだろうか。

つきあっていた相手だって、毎日自分のことを想ってくれていた
とは限らないのに。

10数年会わない間毎日。

それはどれだけの労力だっただろう。

忘れてしまうことへの恐怖もあったかもしれない。
覚えていなくても咎める人なんていないのに、
「忘れたくない」と思ってくれていたのか。]
(*62) 2024/05/08(Wed) 22:12:03

【赤】 会社員 雷恩

[片や、そんな労力も払わず思い出そうとしなかった
自分にも残っている記憶がある。

強く意識しなくても残っていたということは、
それだけ自分にとっても既に深い部分に
根付いていたということだ。

これから彼女が補完してくれれば、
もっと取り戻せる思い出もあるかもしれない。
]
(*63) 2024/05/08(Wed) 22:12:30

【赤】 会社員 雷恩

[名前を呼ぶことがどうして逃げることに繋がるのか。
眉毛だけが疑問を浮かべるように動く。

騙して逃げようなんて計算が出来る男ではない。]


 ………………。


[痛いことに変わりはなくても、
同じ傷にはならないだろう。

だって、相手に離れられたという痛みと、
相手に恋心をぶつけられた痛みは
根本的に違うから。]
(*64) 2024/05/08(Wed) 22:13:11

【赤】 会社員 雷恩

[声が震えている。
瞼はまだ重く開きにくいが、手を持ち上げられるということは
やはり薬の効果が切れ始めているのだろう。]


 ぅそ、ついて、なぃ。


[本当にならなかったことがあったとしても、
その時の気持ちは絶対に嘘の心算ではなかった。]


 ……にげるつもり、なら。
 もっと動けるよぅになるまで、待ってる。


[こんな少しだけしか動かない状態で
それをルミに明かすメリットなんてない。
動きを見せたのは、言葉と行動通り、撫でようとしただけだ。]
(*65) 2024/05/08(Wed) 22:13:39

【赤】 会社員 雷恩

[ルミはどんな表情なのだろう。
目を閉じていると何も見えない。]


 ……ここまで生きてきたのに。
 昔のぉれのことに執着して、
 ぃまからのぉれはぁきらめられンだ?


[殺さない、とルミは言った。
その言葉はきっと嘘ではないだろうと今は疑っていない。

逃げたら死んでやる、とは。

罪悪感に苛まれろということか。

自分を加害した相手の自殺で此方の心が痛むと思っているのか。

忘れていたことを詰る癖、自分の中にルミを慈しむ気持ちが
残っていることを期待していないと出ない言葉だと思った。]
(*66) 2024/05/08(Wed) 22:16:29

【赤】 会社員 雷恩



 ……まだないてる?


[摩擦がなくなり、水音を立てて外気に晒された性器が
萎れて落ちる。

二択で選んだのは、自分の望みと合致していると思っているから、
撫でる先を探してもう一度、先程よりもスムーズに
腕を持ち上げた。*]
(*67) 2024/05/08(Wed) 22:17:21

【赤】 会社員 雷恩

[忘れることも覚えていることも
男には傷とならなかった。

より多くの人と過ごして経験してきたことを背負うには
一つ一つの思い出のウェイトを軽くしないと
動けなくなることを、人間の脳は知っていて、
それに強い意思を介入させた者だけが
その最適化をカスタマイズすることができる。

物理的に流れた時間は同じ。
ルミが自分との思い出のウェイトを変えまいと
懸命に抗った結果負った痛みは、
「今」手当てすることはできない。]
(*74) 2024/05/08(Wed) 23:37:23

【赤】 会社員 雷恩

[だが、「今」痛んでいる彼女には間に合うと、
それを願ってしまった。

その想いが防衛本能から来るものと解釈することは
出来るだろう。
ストックホルム症候群と名付けたければそれで良い。
それで躊躇するくらいなら、動かしにくい腕に
無理に力を入れていない。]
(*75) 2024/05/08(Wed) 23:38:27

【赤】 会社員 雷恩



 俺だけを、想って、ここまでひとりで
 頑張ったって・・…聞いて、

 俺は、ふつうに感動した、けど。


[悪意なく取った行動を詰られることよりも、
「ずっと昔のお兄さんしかいないのに」という言葉の方が
胸を抉った。

会えない相手なんて忘れた方が楽な筈だ。
頑張る必要なんてどこにもない。

だが自分にだけ執着したルミは
生きることを放棄せず
自分への恋を何度も反芻して定着させた。

取った手段は犯罪だが、それに至る感情そのものには
感動としか言い表せない気持ちを産んだ。]
(*76) 2024/05/08(Wed) 23:39:03

【赤】 会社員 雷恩

[ケホ、と咳をする。
無理矢理口を動かしたからか喉奥がヒリヒリする。]



 ……間に合わなかったか。
 まーいいや。



[泣き止んだと聞いた。
本当かは知らないが、本当でも嘘でもやることは変わらない。

触った感触があった。
体温までは移らないほどの微か。

そこが頭でなかったとしても良い。
幾筋もの線が描かれた手首でも。]
(*77) 2024/05/08(Wed) 23:39:46

【赤】 会社員 雷恩


 いーたいの、いーたいの、
 …っ、おーれが、たーべた、


[ぎゅ、と拳を握り、自分の口元へ。
上手く操作出来ずに自分で頬を殴ってしまったが、
口は飲み込む動きが出来た。]
(*78) 2024/05/08(Wed) 23:40:29

【赤】 会社員 雷恩



 10何年分だって食ってやる。


[流石に思い出した今は、消化活動については
口にしなかったが、
思い出し笑いで少し噎せたように笑った。

瞼の痺れが取れた。
最初に見る相手の表情は、どんな色をしていただろう。**]
(*79) 2024/05/08(Wed) 23:43:03

【赤】 会社員 雷恩


 だまし上手なら、だまされるこた、
 ねーんじゃね……?


[人を騙そうとしたことはあったか。
幼い頃の悪戯でしたことはあったかもしれないが
覚えていない。

思い返せば悪意を持つ経験には乏しい人生だったかもしれない。]


 うそつきー。
 ないてた、だろ。


[見えていた訳ではない。
涙に触れた訳でも。
だが確信を持って断じた。]
(*88) 2024/05/09(Thu) 20:31:45

【赤】 会社員 雷恩

[手が触れたのは髪の毛ではなく、
頭はやはり撫でさせてはくれないかと思う。

偶然触れた布地の下の皮膚隆起。
痛みはもう生じない場所の「痛かった記憶」を飲み込んで。]
(*89) 2024/05/09(Thu) 20:32:25

【赤】 会社員 雷恩


 ……おー、いてー、わ。
 でも、いたくしたかったン、だろ?
 「ざまぁみろ」じゃ、ねーの?



[視界にルミの表情が映る。
弱った自分を見て溜飲が下がったと思っているようには見えない。]


 な。
 たとえば、あのまま俺がルミのナカに出して、
 その後は、どうするつもりだったか、教えてよ。


[自暴自棄な言葉には答えず、視線だけルミに合わせて。]
(*90) 2024/05/09(Thu) 20:33:53

【赤】 会社員 雷恩



 けがは、どうだろな。
 まだちょっと痺れた感じある、しなぁ……。

 俺が痛いの心配する顔、ルミのままじゃん。
 全然違うストーカーになったんかと思った。
 ……なりたかった?


[先程よりは動かせるようになった手で、降ろされた腕を掴む。
大きくなった彼女は自分の痛みに対してどうするのか。

当初の目的は、痛みを与えることだったようだが。
今もそれを望む女なのだろうか。

それとも、彼女がずっと持っていてくれた思い出の通り、
自分の痛みを食べてあげると言った優しい女の子は
まだそこにいるのか。*]
(*91) 2024/05/09(Thu) 20:35:31

【赤】 会社員 雷恩


 忘れてて、思い出した分、じゅんすぃな思い出のままだ。


[思い出は美化されると言う。
自分に都合が良いように脳が改変する。

煮詰めなかった分、新鮮な状態で昔のルミの表情を
思い出せるのだと言う屁理屈。]
(*100) 2024/05/09(Thu) 22:17:08

【赤】 会社員 雷恩

[裏を返せば、何度も思い出したルミの中の自分は
もしかすると随分美化されているのかもしれないが、
そこの記憶の擦り合わせをする意味はないだろう。

ブランドバッグやマンションの部屋の資金源――
物理的に「助けた」人々かりゅうどよりも、
彼女を抱いて温もりを与えた人々こびとよりも

強い印象を与えたひとりおうじさまを選んだのが
ルミ白雪姫なのだから。]
(*101) 2024/05/09(Thu) 22:17:44

【赤】 会社員 雷恩


 俺を傷つければ、恋を辞めれるって思ったのか……。
 ふーん……。
 イッてはないけど、 ハメてみて、

 終われそう?


[段々と上手く口を動かせるようになってきた。
薬の効果が薄れて行っているのはルミにも伝わっているだろう。]


 それとも、予定通り、長休の間監禁して、
 俺が逃げないように薬使ったり、
 ……トイレはおむつか?

 辱めたら幻滅できると思った?
 
(*102) 2024/05/09(Thu) 22:18:24
 




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