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【人】 千早 結[購買にあった雑誌などを見て二人で作った食事が並ぶテーブルへ、君の手を引きエスコートをする。 向き合う形で席に着き、スパークリングの赤ワイン風炭酸飲料 (中身はファン○グレープ) を注ぐグラスを渡すふりをしてきみが差し出す手をとれば 乾杯の前に少し静止して。ぼくはポケットから取り出した箱もない質素なリングをきみの指に滑らせるだろう] (142) 2022/08/18(Thu) 23:24:12 |
【人】 千早 結わ・・・よかった・・・ぁ、 作ったのはね、髪飾りを縫ってて、 ほら、何度か途中トイレに行った時 へへ、隠しててごめんねぇ [一瞬、ふつふつと漏れるきみの「本音」が先に出たことによりあまりのかわいさに唇が下弦月のように歪みそうになる。本能的にここで笑ってはいけないと自制を取り留めた >>152 離れている時間がどこにあったのか。 それはコサージュを作りながらいくつかのまち針を袖につけていた時。鋏はきみの目に触れないようにしたくて、席を立つ時には机に置くか背側のポケットに差し込んでいた。ビーズや糸も同じ要領で。 二人の生活の中、僅かな間だけ離れ離れになる場所と言えばトイレくらいだっただろう。一緒に入りたいと言われれば断る事はなかったと思うけれど、ようをたす時だけは彼女なりに気を遣ってくれていたのかもしれない。 それでも少し長居をする時は、お腹の調子がわるいのかなぁ、などと時間を引き伸ばしていた事は素直に謝った。 それ以上にぼくはきみの素直な感情が愛しくって、笑みの残りをへらりと隠せず漏らしてしまった] (155) 2022/08/19(Fri) 1:43:09 |
【人】 千早 結[きみの左手の薬指に通したシンプルなリング。 プラチナやゴールドでもなければシルバーですらない。なんだか結婚指輪として贈るにはもっと出来の良いものを時間をかけて作る方がいいのかなとも思ったのだが きみの喜ぶ顔がみたくて、そして誕生日のプレゼントを渡してなかった事に気づいて勢いで作ってしまったのだけれど─── そんなぼくの杞憂すら吹き飛んでしまうくらい、きみは大切な宝物を守る子供のように、無邪気に、素直に世論でくれる>>153 いやいやと首を振り、宝物を隠そうとするような仕草がひどくかわいくって、他のものになど変え難いと必死に訴えるような声音が愛しい。 一生懸命に気持ちを返してくれようとするその心に救われるし、うっとりと手元を見つめる熱をたたえた瞳には、ぼくの胸こそ熱くなる] (156) 2022/08/19(Fri) 1:44:38 |
【人】 千早 結──少し先の話── [いつかきみと名前の話をしただろうか>>1:140>>1:141 どんな漢字を書くの?という素朴な疑問で始まったから、傷を思い返すものでなければ良かったのだけれど、 もし虚を広げてしまうような事になれば、話を聞いてより深く慈しむ事になったかもしれない。でもぼくがあまりきみの過去を訪ねないのにも理由があるんだ。 それを聞いてしまうと純粋にきみの虚が深くなる気がしたから。それに何よりぼくがきみの過去を許せなかったり、嫉妬してしまったりしてものすごく怒ってしまう気もしたから。二人して怨霊化してしまうと過去ばかり見てしまうから] (159) 2022/08/19(Fri) 1:58:10 |
【人】 千早 結[きみにはぼくだけを見てほしいから、 ぼくは見ないふりをする。 だってそれよりも大切な事があるでしょう?きみの良いところ、きみのかわいいところ、きみの美しいところ、きみの弱いところや強いところ、もっともっと、数えきれない程。 ぼくは過ぎ去ったきみの過去のことより、今を生きるきみの事が知りたかった。 だからといって、きみを「死んでしまった」思念の残りのように捉えるつもりもない。 だからぼくはきみが眠らなくても、疲れなくても、きみの虚を埋めるためにぼくの生を与え続けるんだ。 きみとぼくの虚を埋めて行くように] (160) 2022/08/19(Fri) 1:59:06 |
【人】 千早 結花、に蓮、かぁ、 逆さにすると神様の花になるね 極楽浄土・・・天国を象徴する花とも言われる [蓮華や睡蓮といった同様の花を挙げたり、蓮には無駄になるところが無いんだよ、などと蘊蓄を話して] ぼくは特に香りが好きだな ほのかに爽やかで優しくって でも、蓮の花の香りを確認するのは 大変なんだ 実はぼくもロータスフラワーっていう フレグランスしか知らないんだけど [何せ深い池、しかも根は泥の中に深く張り、花まで近づき香りを直接確かめるのは大変だと笑って。 そして、隣に座るきみの首筋に鼻先を寄せる] (161) 2022/08/19(Fri) 2:00:19 |
【人】 千早 結ふふ・・・でも、直接香る・・・ 甘くて、優しくて、涼やかで 花開く時にはふわりと綻ぶんだ きみにぴったりの名前だと思う [きみの名前の由来は知らないけれど ぼくの「花蓮」なのだと知らしめるように うなじのラインに沿って口付けをした] かれん、ずっと、 ぼくにとっての、天獄でいてね ぼくはきみを離さないから (162) 2022/08/19(Fri) 2:01:13 |
【人】 千早 結[>>150いつ何時もきみが離れる事はない、それを知りつつ何度も確かめる。きっとこの先何度も何度も、それは二人が満ち足りる日が来ても確かめ続けるだろう。ぼくはきみが思うより、ずっとずっと貪欲で強欲だから。ぼくが満ち足りるまではきっと永遠に確かめ続けるのだ。 >>158あの日お願いした、 何度聞いても、永遠に、「離れないで」と願う言葉に 「離れないよ」と返してもらうという約束 きみは些細なことと納得しなかったかもしれないけれど。 ぼくにとっては儀式めいたものなのだから。 因みにぼくの名前の意味は ばらばらであったものをひとつにする、 という意味なのだけれど、 言葉にする必要はないかもしれない] (163) 2022/08/19(Fri) 2:05:06 |
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