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【人】 和宮 玲 ……何が飲みたい、暎史? コンビニで、お酒買って帰ろう。 [私はそう言って、それから腕を組むことにした。 ゆっくり歩けば、大丈夫。 そんな言い訳をしながら。 買い物を済ませて、マンションに帰り。 彼を家に上げて。 ぱちり、とスイッチを入れると照明が光り 簡素な家の中が露わになる。 丸テーブルを出して。 ベッドの上に置いてあったクッションを持って これに座って良いよって。 ガラガラ、と音を立てて 買ってきたお酒を取り出して。 一本、二本……10本ぐらい? 缶のものから、瓶の物も。 買いすぎ、なんて言われたかも知らないけど 残せば良いのだし、買い直しというのが面倒だから。] (192) 2020/08/20(Thu) 18:11:26 |
【人】 和宮 玲[コップなんてのも無くて 紙コップになってしまうのは風情がなくてごめんなさい。 でも危なくないし、洗う手間も省けて良いの。 8ピースのチーズを出したり おつまみを用意して……これは暎史くんの好みを優先させよう。私はよく分からないし。 テーブルを挟んで…… なんてことはなく、隣に座って。 赤らんだ顔で、ぷしゅ、と缶を開けると。] かんぱーい。 ……付き合ってくれて、ありがとう。 [私がまだ飲み足りないと、彼も気付いたのか。 終電を流して付き合ってくれるのが 私は嬉しかった。]* (193) 2020/08/20(Thu) 18:11:39 |
【人】 和宮 玲──微睡の中 [4時か5時か。 それともまだ夜中だったか。 ぼんやりと瞳を開けると自分の部屋の天井が見える。 肘を立てて身体を起こすと、どうやらベッドの上に居て 布団から何まで被ってなくて >>196目が覚めた時にちょうど彼も起きたようで。 彼が目覚めたのを感じて起きたのか 私が起きたのを感じて彼が起きたのか。 いたた、なんて小さな声を拾った物で だから私はぼんやりとした頭で手を伸ばして。] ……ベッドで寝なよ。 [そうして再び目を閉じて。 ごろん、と横になると端の方に移動した。 そこまで大きくないベッドだから、 2人並ぶと、とても狭いだろう。 そもそも、この時の記憶を起きた時の私は覚えて居ないのだけど。]* (200) 2020/08/20(Thu) 21:52:43 |
【人】 和宮 玲─夜明け ……おやすみ、あきふみ… [>>201彼に軽く抱きつかれて 近づいた私は、彼の唇に無意識に唇を重ねた。 その日はよく眠れたのを覚えている。 お酒の力も、遊びの疲れもあっただろう。 それ以上に私は彼の腕の中が とても心地いいことに、いつか気付くだろう。 今は微睡の中。 夢に見たのは、あの宿のこと。 赤い宝石のようなお酒を頼み、喉に落とす。 ……起きた時に私は口に手を当てて目を丸くした。 服をぱっ、ぱっと確かめたけど おかしなところは無くて 別にそうなってても良かった、けど はぁ、と息をついて それからコンビニで買った朝ごはんを 2人で食べることだろう。 心地の良い休日だった。 また、彼と遊びたい、私はそう思った。]* (202) 2020/08/20(Thu) 23:00:32 |
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