人狼物語 三日月国


43 【完全RP】音の鳴る瞬間の相手は【R15】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・宮廷 舞踏用大ホール─



[2日目の会場は夜会にも使われます
何百人……下手すれば千人は超えてしまいそうなほど
大きな大きな舞踏用の大ホール。>>1:1


中央の一番大きなシャンデリアを筆頭に
大小のシャンデリアが天井を飾り
天井画には国にちなんだ伝説が描かれております。


審査に使われる場所は、王族の方々が
主にお座りになる2階席の正反対。
余興や演劇などで使われる普段は仕切り等で隠された
舞台が会場でございます。]
(0) 2020/09/24(Thu) 0:03:13

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ホールは赤と金を主調にし、
下には最高級の絨毯が敷き詰められ


舞台にはホール全体へ音が響くよう
設計に工夫がこなされております。
まるで一つの音響装置のように。


1日目の会場に比べ屋外が不利な楽器でも
(例えばフルートなど)>>1:1
風に音が吹き消されることは無いでしょう。


しかし、場所は宮廷内のため
屋外にいる者に演奏は届かず>>1:2
飛び入り募集と見学は昨日の会場に比べれば
少しばかり難しいやもしれません。
勿論、裏方に言えば受け付けて貰えますよ。>>1:43]
(1) 2020/09/24(Thu) 0:05:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[宮廷外で裏方達が2日目コンペ会場への
整理券を配布しておりますので>>1:42
そちらを受け取れば、大ホールまで
入場と観覧が可能でございますわ。


この国の住民であれば大概はそのことを知っているので
聞けば教えて貰えることでしょう。
それ以前に楽士や宮廷勤めの方と顔見知りであったり、
以前から宮廷に出入りしていたものは
いつものように宮廷内へと入れることでしょう。


また、この時期は街や屋外でも
大道芸を始め店や各所で見所がございますので
そちらを楽しむ方々も大勢いらっしゃるのです。]
(2) 2020/09/24(Thu) 0:05:30

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私達は舞台を鑑賞するかのような正反対の位置で
昨日と同じく横並びに座り、審査をするでしょう。


席も1日目と同じく挑戦者から見て一番右端、
私は紫のドレスにスピネルのプローチを
胸元に一つ飾った状態で。]
(3) 2020/09/24(Thu) 0:05:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 『出場変更で夜の出順になった
  参加者がいるので各自確認。

  彼らの準備時間も予測されるので
  夜時間突入時は彼らの前に
  急遽30分間の休憩を設けた。

  長丁場が予測されるので
  各自本日の数度ある休憩で
  きちんと休むように。』




            承知しました。
(4) 2020/09/24(Thu) 0:06:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[審査開始前、私達しかいない時の出来事。
宮廷楽長による本日の注意事項に加え
伝えられた一つの指示。

あの異国の6人組ねと>>1:241>>1:242
心の中で独り言ち、ファラリスに頼んで
お茶を用意して貰ったり仮眠も検討して。

大ホールのカーテン自体が大きく
全て閉め切るのには時間が掛かるし
話に聞くと裏方陣の数からも>>1:242
準備に大変手間取りそうに感じられたので
休憩自体は妥当に思えました。]
(5) 2020/09/24(Thu) 0:06:32

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (むしろ30分の休憩で大丈夫かしら?)


[6人組が暫定2日目コンペ最後の出場とはいえ
準備としての時間が足りるかどうか、
思わずそちらが気に掛かってしまって。

宮廷楽長曰くもしもの前座は用意しているらしく、
そもそも休憩の話は今朝楽長が思いついたので
本人達の元に裏方が確認の通達に向かったそうです。

彼らによる休憩時間の短縮や延長も相談に応じる上、
不要と彼らが判断すれば即座に取り消すそうでありますが。]**
(6) 2020/09/24(Thu) 0:07:19
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a0) 2020/09/24(Thu) 0:14:57

平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a1) 2020/09/24(Thu) 0:21:12

平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a11) 2020/09/24(Thu) 11:44:05

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・宮廷 舞踏用大ホール─



  『それでは、次の方……どうぞ。』


[昨日と同じくまだ朝だというのに>>1:1
楽士の方々や貴族の方、
審査員席の後ろにおられる王族の方々。


民衆の方々は裏方に案内され
審査員席の後ろにある
台付き臨時観覧席が何列も並べられた、
その席に座って鑑賞をする者が多いようです。


中にはホールの端で立ち見をする者や
2階のアリーナ席から眺めるものもおりましたが
警備の者が目を光らせつつも
鑑賞の邪魔はしていない様子。]
(65) 2020/09/24(Thu) 16:38:58

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

 (やはり、フルートやクラリネットは
  屋内希望が集まるわよね。)


[1日目が音をかき消されやすい屋外な分、
そういった楽器類の奏者が>>1:1>>1:2
登録し、演奏するケースが目立ちます。

ですが、午前中にはちょっと目を引いた奏者が。]
(66) 2020/09/24(Thu) 16:39:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (あら、珍しい楽器。)


[彼らは異国の留学で教わった「雅楽」を
演奏しに来た学生達に集団でした。
篳篥や笙、琵琶や龍笛など
初めて目にした楽器に思わず身も前のめりに。


  他にも装飾が施された太鼓のような楽器や
  弦を張り巡らせた四角い楽器。


衣服も優雅な印象に見えますが
袖や足元がゆったりしておりますし
そもそもの構造も全く違います。]
(67) 2020/09/24(Thu) 16:39:40

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ですが、演奏が始まった途端]


   (あら、
あらあらあら!!)



[荘厳で優美な音色がホール全体に響き渡り、
ほうとため息があちこちから聞こえて来ます。

この国の楽器では出しえない、
聞いたこともない音色達。
まるで──大いなる者達を感じさせてくれるかのような!]
(68) 2020/09/24(Thu) 16:40:06

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  あらあらあらあら、いいじゃない!
  なんて澄んだ音色なの!?素晴らしいわ!!
  そちらの楽器、一つずつ音を聞かせてくださる?



[どの楽器も大変素晴らしく、
また雅楽に構成された「天から差し込む光」
「天と地の間を縦横無尽に駆け巡る龍」
「地上に木霊する人々の声」



   合奏することにより宇宙を作り出し、
   世界そのものを表現するという考えが
   何より大いに気に入ったの。]
(69) 2020/09/24(Thu) 16:40:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後も貴族の私楽団の選抜隊や
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス
弦楽器の四重奏、口笛奏者などなど
様々な者が挑戦し、評価を受けました。]


 (ええ、やはり技術は高いわね)


[水準が一定数以上なのは大変喜ばしいですが
まだまだ上に行ける底力を感じます。
感じたことや助言を送りつつ、
次の奏者の演奏を聴くことの繰り返し。

時は昼近く、1度目の10分休憩に
差し掛かろうとしていた頃のお話です。]**
(70) 2020/09/24(Thu) 16:40:39

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ開始前─



[コンペ開始前、審査員の皆様方が集まり
段取りについて打ち合わせをしていた折。
6人組関連に関し、
裏方が一度報告を携えて戻りました。>>40


    裏方の報告曰く、休憩という名の転換時間に
    拒否らしい返答は無いらしく>>41
    延長も短縮も今の所要望は無いようだとか。>>42


私達は2日目コンペの資料にそれを書き足し
会場へと向かいました。
まだ裏方や宮中の警備の者達が
バタバタと動く観客も参加者もいないホール。]
(71) 2020/09/24(Thu) 16:41:15

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[昨日の合議では>>1:206>>1:207>>1:208
飛び入りで歌った彼女のことは
飛び抜けた逸材であるというのが
多数の見解。>>1:310]


  2日目の出場者にも
  才ある者が見つかれば良いですね。


[とはいえ6人組の話を聞いた時から
彼らの実力がどうなのか。>>0:34>>0:35
その真偽も内心気にかかっておりました。


紆余曲折>>1:104>>1:105>>1:172>>1:183の末
本日巡り出会えるであろう彼らのことを
少しばかり待ち遠しく思いながら。]**
(72) 2020/09/24(Thu) 16:41:45
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a16) 2020/09/24(Thu) 16:46:27

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[国の水面下に起こる数々の出来事を
果たして人は、全て見通せているのでしょうか。





神ですら───お見通しなのかどうか。





それを知る者、知らぬ者は 
当事者として在る者は。
そして……今、ここにいる私は。]
(87) 2020/09/25(Fri) 2:55:34

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・ハイアーム家の御令嬢と─



  はい、こちらでしたらアメリア様でも
  扱いやすいかと思いますわ。


[確かに淑女の嗜みとして>>@6
管楽器・弦楽器・鍵盤楽器の類は
多く選ばれているように私も感じます。

木琴や鉄琴であれば御令嬢でも、との案。
言葉に否定の音色が混ざったようには
あまり感じませんでしたので

少しでもお役に立てたなら、と
内心安堵したのでございました。]
(88) 2020/09/25(Fri) 2:55:59

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ええ、少し変わった珍しい楽器ですわ。
  少なくともこの国で製造する者は
  誰一人いないと記憶しております。


[ファラリスは慣れた手つきで>>1:217
包みの中のものを組み立て、>>1:218
「電子どらむ」を組み立ててくれました。]


  こちらの楽器は、従来のものと違い
  叩くことで音を奏でる楽器なのです。
  少々お待ちくださいませ。


[そう言って私自ら実演して見せたのですが
>>@7>>1:219
この時音の高低につきまして
説明するのを失念しておりました。

シンバルの高音と、ドラムの低音。
確かに音の上げ下げが高低という意味であれば
楽器そのものに調整をかけるのは確かに不可能な物。]
(89) 2020/09/25(Fri) 2:56:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[拍節の話に移れば>>@8
目を輝かせたご様子で私の話に
耳を傾けてくださる御令嬢。
そして、御令嬢のお返事に>>@8]


  かしこまりました。
  ファラリス。


[ファラリスが撥を差し出すと>>1:222
御令嬢は音を鳴らし始められましたが、>>@8
ふと尋ねるようなお言葉には>>@9]
(90) 2020/09/25(Fri) 2:56:38

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  そうですわね……。
  私の体感という形になりますが
  金管楽器全般は相性がよろしいですわ。

  中でもトランペットとトロンボーンは
  互いの音が負けないので、
  一方が金管・一方がドラムという状態でも
  十分に引き立ちますの。
  

[御令嬢に伝わりやすいかと、>>@9
楽器名を変えてお話ししましたが
果たしてどうでしたでしょうか。]


  サクソフォンやクラリネット、木琴に鉄琴
  あとはティンパニやパーカッション類も
  相性がよろしいですわ。
(91) 2020/09/25(Fri) 2:57:12

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  逆にフルートなどは、
  フルートの音がドラムに負けますので
  音量を調節した方が調和を奏でられるでしょう。


[自身の経験や楽器の特徴等を思い出し>>@9]


  この『電子どらむ』は私楽団や
  オーケストラにある太鼓や銅鑼などの
  パーカッションの幾つかを一つに纏めた
  楽器としてお考えいただくと分かりやすいかと。
(92) 2020/09/25(Fri) 2:57:31

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[実家の庭は伯爵家のお屋敷とは
比べようにもならないほど狭いもの。>>@10
むしろ広大な大地に咲く花々の方が馴染み深かった私。



      笑みを深めたかのような御令嬢の
      真の御心内を、
      どうして一介の宮廷楽士が見抜けましょうか?



己の歳も進み、寿命や不慮の可能性はあっても
今のままであれば私は見て……知るのでしょう。>>@10]
(93) 2020/09/25(Fri) 2:58:55

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

「勿体なきお言葉にございます」と>>@11
紅茶のカップへ手を伸ばした御令嬢へ
頭を下げ、カーテシーを一つ。



私が普段口にするものより一等上等そうな、
実家で口にしたものよりは遥かに上等そうな
茶の匂いが鼻腔を擽るのを感じながら。]
(94) 2020/09/25(Fri) 2:59:12

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後、お役目を終えて研究室に戻れば
思い返すは楽器の実演と
電子どらむのご説明。>>1:225

御令嬢と>>1:@3従者の方>>1:116>>1:117
感じたほんの僅かな違和。>>1:251]


 (……私は、今の私の腕に。
  己の力に驕っていたのかもしれないわ。)


[もしそうであれば、慰問で派遣される者として
私は今最も不適当な者なのではないかと。
楽長及び陛下に上申し、直接のご指名以外では
慰問の活動を止めた次第でありました。>>1:250]
(95) 2020/09/25(Fri) 2:59:32

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[時が経ち、そして今も知らぬ
従者の方の当時心中のお考え。>>1:249
私に対する評価。>>1:250>>1:251



己が力に驕るまいと決心を建てたあの日は
今も私の心の中に根ざされたまま。]**
(96) 2020/09/25(Fri) 3:00:07
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a23) 2020/09/25(Fri) 3:10:15

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・宮廷 舞踏用大ホール(昼)─



[最初の昼休憩が終わり、
次の挑戦者である歌手の歌を聴いて
私が助言したのは次の言葉。]


  あなた、歌の質はとても素晴らしいわ。
  だけど選曲が合ってない。

  あなたが選んだのは儚き星の歌だけど、
  むしろ雄々しい迫力を持った
  強弱の激しい曲の方が向いているわ。


[何せ、声自体は素晴らしいのだけど
彼の声質に曲が全く合っておらず
その良さが全然活かしきれていないのだから。]
(100) 2020/09/25(Fri) 8:41:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[筋骨隆々としたテノールボイスの歌手に対し
私は堂々と言い放った。
恐らく彼にはこうした繊細で美しい曲や
荘厳な曲を好むのでしょう。


  けれども声は躍動に満ちた
  若き獅子のような咆哮すら思わせる
  滾り狂うような力を本来は持ち合わせているはず。


曲に合わせて歌い方を変えているせいか、
囁くように歌う声はどこか窮屈で
背伸びしている印象にしか思えない。]
(101) 2020/09/25(Fri) 8:41:39

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  曲を変えましょう、『イリフ・オラ・ジン』
  戦場の兵士達を鼓舞する将が放つ一声……
  基本曲だからといって侮ってはいけないわ。

  曲に合わせてあなたが歌い方を変えるのではなく、
  歌声と声質に合わせて曲を選びなさい。



[目の前の彼は少しばかり動揺してるようだけど
伸びる可能性がある人物を放置するわけにはいかない。]



    ──── 一方向だけでなく
    他方からあなた自身を見つめなさい。
    あなたは自分の分析と観察が足りて無い。



  磨ける才能を放置するのは私の性分が許さない。
(102) 2020/09/25(Fri) 8:43:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  伴奏も立台だけじゃ足りないわ。
  金属製尺八、高低1人ずつに
  角笛が1人……喇叭1人。

  あとは堤琴3人も第一第二
  それぞれおいでなさい。
  

[伴奏役の裏方達にそれぞれ指示を出し
舞台に立たせた。彼らは共に練習する中なので
演奏に関する心配は一切無い。]


          さあ、いつでも良いわ。

   ────始めて?
(103) 2020/09/25(Fri) 8:44:11

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[全員の準備が出来たら、挑戦者に目線で
合図を送った。それに彼が頷くと……


突如、けたたましく鳴り響く喇叭
……トランペットの音。
金属製尺八(トロンボーン)がそれを盛り上げ
角笛(ホルン)が戦場の緊張感を表現する。]



   (────今よ!)



[結果は歴然だった。
敵兵を殲滅せよと高らかに叫ぶような歌い出し、
己の誇りと自軍の素晴らしさを褒め称え


しかし油断はするなと低く警告を飛ばし、
敵が攻め込むのを待ち───総攻撃をかける!!
堤琴(ヴァイオリン)の音色が不意打ちのように
鋭く響き渡るのを、叫びのような声が応えて!!]
(104) 2020/09/25(Fri) 8:44:53

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[先ほどは抑えられていた歌声は
その縛りが解き放たれ、遺憾無く声質と曲が
ぴったり合わさったせいで迫力と空気の振動を
1000を超える人間が入れそうな大ホールへと響かせた。]



   (いい、いい!
    やはりこちらの方が素晴らしい!!)




[先ほどの窮屈な服を着た人間のような
ちぐはぐな印象は見事に吹き飛んだ。


今、舞台にいるのは1頭の獰猛な獅子。
血走るような瞳孔と犬歯の目立つ口を
これでもかと開き……先程手に当てていた腕は
大きく振り被り、動きにも躍動感を与えている。]
(105) 2020/09/25(Fri) 8:45:27

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[やがて、空間を切り裂くように伴奏が止まれば。]


  そう、これよ!

  声の質に曲を合わせただけで
  周囲の評価もガラリと変わるの!!


[歓声も最初の時と比べ明らかに違う。
見れば聴衆も今の声を絶賛している。]


  あなたはまず自分を卑下するのをおやめなさい?
  胸を張って、堂々と前を向いて
  観客へ牙を剥くような気概ぐらいが
  あなたの声には丁度良い。
(106) 2020/09/25(Fri) 8:45:56

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  あなたの喉と心には雄々しい勇敢な獅子がいるわ。
  獅子が猫にならないよう、
  懸命に育ててくれることを期待します。


[目の前の彼に、そう告げて。]
(107) 2020/09/25(Fri) 8:46:18

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その後はフルート奏者の娘に]



  腕の位置については他の審査員が
  散々指摘した通り。

  あとはドレスの見た目を合わせることね。
  服の色は鮮やかなものよりも
  もう少し霞のような風合いがあなたには合う。

  演奏の際見た目が与える印象にも気を配れたら
  あなたはもっと上に行けるわよ。



[と、助言を加え次に挑戦するよう伝え]
(108) 2020/09/25(Fri) 8:46:56

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[次の木琴・鉄琴奏者3人組には]


  一番左、木琴のあなたは焦りすぎ。
  一番右、木琴あなたは緊張に飲まれすぎ。
  中央、鉄琴のあなたは一人でもやっていけるわね。

  それぞれの得意分野曲がバラバラなら
  曲節の担当を得意箇所で分けて、
  主旋律と副旋律を入れ替え続けるように
  演奏した方が伸び代がある。


[選曲自体は正しかったわ、とそこを褒めて
次の奏者を呼び出す、これを繰り返し。]
(109) 2020/09/25(Fri) 8:47:15

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (気付けばもう、夕方ね…………)


[とうとう夕方の演奏も終わりに近づき、
残り2人に────]**
(110) 2020/09/25(Fri) 8:50:07
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a25) 2020/09/25(Fri) 8:55:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[余談、自身と同じ平台奏者には]



  素晴らしいわね、平台は手が大きくないと
  演奏に向かないというのが世間の持論だけど、
  全くそんなことは無いのよ?


  手が大きいものは和音を多用した演奏に向いてるし
  小さいものは指を細かく動かす運指を多用した、
  そんな曲が向いてるの。



[手の小ささをバネに頑張る奏者へ微笑むように
手の甲へ筋肉が着いた自身の手を見せて>>1:85]
(113) 2020/09/25(Fri) 9:13:51

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  私は女にしては指が長くて大きいけど、
  その分手や指が鍵盤を飛び越えやすいから
  細かい運指が多い曲……実は苦手なの。
  手が大きければ良いとは必ずしも限らないわ。



[そう言って子供のようにクスクス笑い
「今の内緒ね?」と、唇付近に
人差し指を当てて片目を瞑る。]



    勿論研鑽次第では指の長さに不向きな曲でも
    素晴らしい演奏を奏でられる可能性は十分にある。
    諦めず研鑽を重ねなさい、


 あなたみたいに常識を打ち破ってくれる
 挑戦者はね────私、大好きよ?
(114) 2020/09/25(Fri) 9:16:10

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[余りにも嬉しかったものだから、
ついクスクスと愉しそうに笑って。]


  精進なさい。
  楓のように小さな愛らしい手でも、
  その手中に世界を収めることは十分可能なのだから。


[こう言った者達が音楽の常識と世界を作り変え、
より高みと限界に挑戦してくれることを期待しながら]**
(115) 2020/09/25(Fri) 9:17:21
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a26) 2020/09/25(Fri) 9:33:34

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─回想・ハイアーム家の御令嬢と一つの御約束─



  ええ、ゆっくりとした拍節を保つ楽曲も
  幾つかございますし
  取り合わせや工夫次第で
  幾らでも音楽に出来ますの。


[ゆっくり叩いても音楽になるのか、という
意味合いのような問いには
ハッキリと力強く頷いて>>@23]
(122) 2020/09/25(Fri) 13:29:48

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  かしこまりました。
  それでは私から講師に相応しい楽士へ
  お話を通しておきましょう。

  近く本人から伯爵家へ
  日程に関する打診の手紙が
  届く手筈になるかと存じますわ。



[私以上にあの楽器へ嵌った
元ボーリス子爵のオーケストラ所属の
スネアドラム・コンサートバスドラムの楽士。


   年は20後半と若くはあるが、
   御令嬢と同じ女性で
   年も私と比べれば十分に近い。


それに、何より人へ教えるのが上手な彼女だから
御令嬢の希望と技術に合わせた適切な指導を
行ってくれるでしょうと信じて。]
(123) 2020/09/25(Fri) 13:30:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[白い頬を赤らめ、期待に胸を膨らませたご様子の
御令嬢ににっこりと微笑む。>>@23
そして、次の御言葉には>>@24]



  ……勿論でございますとも。
  その時は私に直接お知らせいただくか、
  私の名を宮廷に要請していただけたなら。

  私──喜んでアメリア様の元へ馳せ参じますわ。



[御令嬢との再会のお約束。>>@24
私と御令嬢の寿命と体が願わくば、
それまで保たれますように。]
(124) 2020/09/25(Fri) 13:31:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[己に驕りがあるのでは無いかと、>>95
初めはすべてお断りしようとした慰問を
“直接指名された時のみ”お応えするようにしたのは。



   御令嬢との御約束を果たしたいと願う私と、
   「電子どらむ」を演奏する御令嬢の御姿を
   心待ちにしていた自分が居たのですから。>>@24]
(125) 2020/09/25(Fri) 13:31:46

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私に自分でも扱える楽器は無いかと
お尋ねになった御令嬢。>>1:@2


  宮廷楽士として己が言葉の責任と
  その行く末を見守りたいといのもございましたが。


目を輝かせた御様子であった御令嬢の御顔。
その先に見える表情と成長の過程、
次にお目見えする時には
どんな表情で演奏されるのか。


それが非常に興味深く、>>@8
反応から一種の可能性を感じていたのですから。>>@7]
(126) 2020/09/25(Fri) 13:32:18

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[この未来がどうなるかは
私もハッキリとは分かりませんが────


願わくば、御約束が実りますように
と。
その日の夜……窓から眺めた一筋の流星に
私はそっと、祈りを捧げて過ごしたのでございました。]**
(127) 2020/09/25(Fri) 13:33:07
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a29) 2020/09/25(Fri) 13:42:43

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・舞踏用大ホール 審査員席(夕)─



[従者の……いいえ、元従者の方と言うべきでしょうか。
(そのことすら、私は知り得ていないのですが)



     ご自身の目的により、
     張り詰めたようなお覚悟を
     その胸中に抱いたご様子で。
     >>117>>118>>119



あの方がコンペ会場へと赴き、>>58
遠目から私の姿を>>119>>128
推測されたらしいことも今は露知らず。]
(132) 2020/09/25(Fri) 16:54:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[舞台に向き合うように座る私と>>3
或る者を討つ為にこちらへいらしたあのお方。>>118



   新たな才能を求め、舞台を見つめる私。



      獲物

   才能
を放置し、逃すのは許さないという
   私の性分が目にもギラつきを宿していることなど
   どうして私自身が気付けましょう。>>102



       神父

聖職者を語る下衆の首
を刎ねんと>>59>>60
外が茜色に染まり始め、コンペ終焉に近付きし時。




          獲物

     神父
を見つけ出さんとでも言わんばかりの
     鋭い視線を彷徨わせている、かのお方。>>128]
 
(133) 2020/09/25(Fri) 16:54:59

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

   [似てるようで、しかし対極でもありそうな私達が





同じ所へ集うというのは
偶然
か、それとも
必然
か。





   その場に佇む
を────私は、知らない。>>129]**
(134) 2020/09/25(Fri) 16:55:17
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a34) 2020/09/25(Fri) 17:07:20

平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a35) 2020/09/25(Fri) 17:09:05

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─幕間・何気ない朝食風景─


[これは何気ない日常のお話。
平台の演奏がある日のお話。


平台の演奏がある日には、練習と
手の筋肉……特に薬指と小指の関節は
入念にほぐす必要がある為
本番が早い日は必然と早起きする形となりました。]
(159) 2020/09/25(Fri) 22:44:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  お行儀悪かもしれないけど、
  これが美味しいのよね。



[台所でファラリスが野菜を切ってる間、
私はフライパンで2人分の卵とベーコンを焼き、
ヤギのチーズを温める。



  貴族令嬢が料理なんて驚かれるかもしれませんけど、
  何せ実家には使用人が10人もいなかった貧乏時代。



        屋敷の料理人だけでは追いつかず
        私も簡単な手伝いをするうち、
        料理を教えて貰い覚えたのです。



それもあり、朝はファラリスと共に
料理をするのも最早日常茶飯事。]
(160) 2020/09/25(Fri) 22:46:08

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ライ麦のパンを厚めに切って
上に温めたチーズを乗せ、
皿に目玉焼きとベーコンを……

何てお上品なことはせず
パンにチーズと焼いたベーコン、
目玉焼きを乗せて塩胡椒を轢いたら
そのまま豪快にガブリ!が
私達の通常運転でございます。]



  あ、今日はお給料が出たから
  上にパンをもう一枚乗せて
  挟んで食べちゃいましょうか。



[贅沢だわー、とご機嫌に鼻歌を歌いながら
食べる前にもう一枚パンを切って。
ファラリスの分も追加で切っておきました。

安定した収入を得て、メニュレーが豊かになってからも
貧乏根性というのは案外染み付いたままのようですわ。

一応男爵令嬢の端くれではありますが、
まるで らしからぬこの行為。
人前に見せない二人きりの食事くらい

楽に食べて良いかと思ってる訳ではございませんよ?
]
(161) 2020/09/25(Fri) 22:47:49

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[後は白インゲン豆と野菜、ハーブのスープと
ファラリスが切った季節野菜と
無花果のサラダを果実酢のドレッシング。

デザートはフライパンで薄く焼いた
林檎のパンケーキを添えて。]



  今日は演奏があるから
  しっかり食べておかなきゃね。



[平台の演奏は代謝を消費するから
食べる量が少ないと途中でバテてしまいますもの。
しっかり食べて、しっかり練習しなければ
演奏の質にも差し障ってしまうから。

食材を生み出してくれた各々の恵みに感謝して。
楽士ご飯の小噺────これにておしまい。]**
(162) 2020/09/25(Fri) 22:48:21
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a42) 2020/09/25(Fri) 22:56:31

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[余談ですが、宮廷内で子供を連れての入場は
目を離さないように・はぐれないようにと>>164
裏方に注意を受ければ問題なく入れることでしょう。


審査員達の考えは、老若男女関係なく
音楽に触れる機会を奪ってはならないと
いうものなのですから。]
(165) 2020/09/25(Fri) 23:21:37

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・舞踏用大ホール 審査員席(夕)─



[夕方の演奏はもう残り二人。>>110
後は暫定夜枠の挑戦者を残すのみ。


夜枠の彼らの準備は大丈夫かと
少しばかり案じながら。


向こうからの要請や変更が無ければ
残り2人の演奏後、司会の発表により
30分の休憩時間が挟まれることでしょう。]**
(166) 2020/09/25(Fri) 23:22:43
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a44) 2020/09/25(Fri) 23:27:37

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[屋内である舞踏用大ホールは>>0>>1>>2
昨日の会場であった>>1:1>>1:2
舞台付き第庭園に比べれば、
例年飛び入りの参加希望者は少ない状態。

今年に至っては報告すら届いておらず
言うなれば今現在、飛び入りの数は
──0でございました。]



   ( ────── 。)



[本日、全ての演奏が終われば。
私を含めた審査員達は協議の末、
最優秀者……審査員特別賞に至るまで
入賞者を裁定するのだと。]
(184) 2020/09/26(Sat) 10:23:04

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[最優秀者は宮廷楽士となる権利を得られる>>0:n0
この国でも特に誉れ高い賞だと、私は認識するこの栄光。

それとは別に、
各審査員によって選出される審査員特別賞。

宮廷楽士になる権利こそないものの
褒賞として各審査員から幾つか褒賞の選択肢を出され、
その中から好きなものを選択出来るというもの。]




    (私、は)



[未来の音楽のため、この国のために
誰へ一票を投じるべきか。
どの才能へ、手を差し伸べるべきなのか。

その精神的重圧は10年経とうが慣れぬものです。]
(185) 2020/09/26(Sat) 10:24:31

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その一方で、一報を聞かされ>>179
憎悪に満ちた心が虚無に摩り替わった様子の彼。
>>181>>182


この場に殺意と憎しみという感情を
もたらした自分が咎人と考えているらしい彼。]
(186) 2020/09/26(Sat) 10:24:54

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ふ、と視線を感じ「はてな?」といった
小首を傾げた時の不思議気な表情で
彼の方向へ一瞬顔をやったものの>>183

残念ながらその顔と正体にまで>>183
気付き及ぶこともなく>>128]



  (……気のせいかしら)



[感じた視線と気配は害意というよりも、
私にはどこか懐かしいもののように思えて。
>>1:116>>1:117


それでもその正体が分からぬまま、
再度私は舞台の方向に向き直ってしまったのでございました。
ですが────もしも 気付けていたならば?]**
(187) 2020/09/26(Sat) 10:25:56
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a48) 2020/09/26(Sat) 10:31:01

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・舞踏用大ホール─


[彼と逸れてしまった私の瞳。
まさか私に裁いて欲しかったというその心中を
察することも今は出来ないままに。>>188



  その心を知れていたら一体誰が怒りましょう?
  一体誰が裁きましょう?>>188



確かに悪意を持ち込んだやも知れません、
ですがそれで会場の人々を
直接傷付けたわけでは恐らく無いのでしょう?



         奏者の邪魔をしたわけでもなく、
         貴方が抱いた心、そのものを
         どうして私が裁けましょう?]
(198) 2020/09/26(Sat) 13:37:55

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[ですが──この考えですら。



   貴方には、酷なのでしょうか?>>188>>189
   私には、例え貴方の心が知れようと
   咎人にも冒涜者にすらも思えないのです。



貴方は、才能を環境や貴方自身の手で
潰した方だとは……到底思えませんもの。]
(199) 2020/09/26(Sat) 13:38:14

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

   [暗闇の中、国を去ろうとする貴方と>>192
   貴方を探す御令嬢>>@35>>@38



彼女は楽士と共にいるのかどうか。>>163>>175
私も訪れた花屋の方への注文に>>156>>157>>191



   リペアマンと花屋の元を訪れた
   旅のヴァイオリン弾き>>79>>111>>135



或る奏者の影と感情。>>193>>196
約束を交わしたリペアマンの娘>>172]



  様々なものの現在位置が、思惑が。
  舞踏用大ホールで、それらから離れた場所で。
  時の流れの中で、展開されていたのでしょうか?]
(200) 2020/09/26(Sat) 13:38:42

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[物理的にも、情報的にも


精神的にも恐らく彼らから


最も遠い席にいるであろう私に


彼らの真実を知る時は


果たしてやってくるのでしょうか?]
(201) 2020/09/26(Sat) 13:40:58

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・舞踏用大ホール─



[司会が『30分休憩のアナウンス』を告げ、>>197
私や審査員はこの日専用に開けられた
臨時控え室に戻るため、席を立ち上がったのでした。]



  (──いよいよなのね。)



[コンペ前に話を聞き>>0:34>>0:35>>197
間接的にとはいえ(知らぬこととは言え)
因縁が無いとは言えないのかもしれませんが。

私が席を立った時、審査員席の私と
6人組とは顔を合わせられたか、
どうだったでしょう。>>197

いずれにせよ、もし視線が合えば
軽くカーテシーをして臨時控え室に戻り行くのでした。]
(202) 2020/09/26(Sat) 13:41:46

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─宮廷・臨時控え室─



  あーーー、ファラリス!
  炭酸水あるかしら!?


[さすがに少々疲れが溜まり始めたのか、
休憩を挟んできたとは言え
少しばかり背と腰に違和感を訴え始めていて。

ファラリスからよく冷やした炭酸水を
フルートグラスに入れたものを手渡され
少しずつ口をつけて喉を潤し、気分転換いたします。]
(203) 2020/09/26(Sat) 13:42:06

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  やっぱり評価で喋っていると
  喉が乾くわね……。


[正直コンペの最中に
水分補給取れたら良いのに、と
何度感じたことか。

こうして休憩の間に急いで水分補給と
花摘みを済ませたのち、
瞑想で心を落ち着けて。]
(204) 2020/09/26(Sat) 13:42:26

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[軽くクッキーを摘めば、休憩終わりまで10分前。]



  それじゃあ、行きましょうか。
  ファラリス。
  遥々此の国を訪れた彼らの元へ。



[今から向かえば5分前には
審査員席に着席出来る計算。

彼らとの邂逅の時が──近付く私の足音を聞きながら。]**
(205) 2020/09/26(Sat) 13:43:47
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a52) 2020/09/26(Sat) 13:49:53

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

─コンペ会場・審査員席─


[遠目に私の姿捉えられし後、>>210
対極的とも言えるお二方。>>212

1人が裏方に合図を送ると
場内のシャンデリアを含めた明かりは消え去り
一面が闇に覆われました。>>213]



  (辺りが闇に沈む頃……)



[成る程、昨日の出場でも>>1:13
『辺りが闇に沈む頃』とありましたが>>230
闇そのものすら演出に使うとは。

闇に包まれた会場は静まり返り、>>213
まるで無音の中に放り込まれたかのよう。]
(246) 2020/09/26(Sat) 22:09:21

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[その刹那、聞こえたのはまさかの不協和音>>231]
(247) 2020/09/26(Sat) 22:09:43

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (これは!?)



[そう、聞こえてきたのはまさかの不協和音。
しかし不快かと言われたら……否。>>231]



  (まさか──音の反響具合を見越して!?)



[会場が広いと音に遅れが生じたり>>209
音によっては特定の音と壁が共振を起こすこともある。
実際、挑戦者の中に不幸にも引き起こした者がおり
結果演奏がバラバラになってしまった例もあった。>>210


   まさか私達審査員の位置で収束するよう
   計算までされていたとは思う筈もなく。>>210



然し、少なくとも音に対する知識に対しては
心得のある者が居ると見解して。]
(248) 2020/09/26(Sat) 22:11:13

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[音が初めに感じさせるのは沈み込むような重圧感。>>231
地の底から這い出る魔のような低き声。



憂鬱げな、仄暗さ
を感じるけれど
差し込まれるように聞こえる
和音から構成される低音から高音を順に弾く手法。
これは……電子六弦。音盤とは違う生の音。

霧深い針葉樹林に紛れ込んだかのように
体感温度の低下を肌が錯覚していく。]



  (例えるなら、哀愁。
   環境であり……)



[これが彼らの代名詞とも言われるような>>231
曲ではあるとは知らないけれど。]
(249) 2020/09/26(Sat) 22:11:51

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[私の興味を惹き付けるには、十分すぎた]
(250) 2020/09/26(Sat) 22:12:24

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[何処か陶酔してしまいそう音が終わった
……そう思いきや。]



  ──────!



[打って変わって先程の空気を打ち消すかのように
激しさを全面的に押し出すような曲調へ変わる。>>232]



  (今度は、マグマ!?)
(251) 2020/09/26(Sat) 22:12:52

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[躍動感の加速が続き、曲の最高潮で
唐突に落ち着いたかと思えば

高音域の裏声がホールに響く。>>232]


  (見事だわ……この声域。
   ここまで高低差を出せる者も
   使い分ける幅広さも珍しい)



[喉に負担が掛かるでしょうに、と
心の中で独り言ちて。]


  (あなたたちの中には一体、
   何通りの……いや、
   何色もの一面が隠されているのかしら?)
(252) 2020/09/26(Sat) 22:13:17

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[極端とも言える違いを見せつけられ、
次は何が来るかと期待すると>>233]


  (あら?)


[曲は短調、激しさはあるけれど
電子六弦が旋律を担い、調和し
先まで歌ってなかったであろう各々も
合いの手や副旋律を加えるかのように
厚みを与えていった。]


  (先の2曲と比べれば、
   この国には馴染みやすい曲ね)


[現にこの曲を気に入ったのか、
横の審査員が指でリズムを紡いでる。
この国の音楽を脚色したかのような。]
(253) 2020/09/26(Sat) 22:13:55

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[そして、次の曲が始まった途端
またまた空気は一変する。>>234

一見調弦の低さも激しい音像もあるが
今度纏われたのは涼しくはあるが
辛口の白葡萄酒を思わせるようなキレを感じる音像。]


  (まるで、
吹っ切れたかのような
曲ね──)


[抑圧と葛藤、電子六弦を手にして固めゆく決意。
何故でしょう……そこに並々ならぬ覚悟と
反骨精神のようなものを強く感じて仕方ないの。]
(254) 2020/09/26(Sat) 22:14:44

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  (彼ら、まるで戦士のようだわ)



[壊れゆく世界の中で、>>234
信じるものはただ自分のみという
悟りを開くかのような新境地も。




まるで、構成の最初から最後までが
人間の感情を表してるみたい。]
(255) 2020/09/26(Sat) 22:15:40

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[全ての演奏が終わり、
裏方がシャンデリアの明かりを再度つけた。

明るくなった周囲に人々は呆然とし、
やがて舞台の彼らの方を向き始める。
初めの闇の時のような静寂が訪れた、と思いきや。>>213]


  『いいぞー!異国の音楽家ぁー!!』
  『何だこれ、初めて聞いた!』
  『何だか知らねえけどその楽器凄えな!?』


[主に若者達を中心とした観衆が
彼らに惜しみない拍手喝采と熱狂を送り始めた。
一部の聴衆は馴染まないのか顔を顰めたり
きょとんとした顔のままだったりしたのだけど。]
(256) 2020/09/26(Sat) 22:16:03

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  マイク、貸して。


[裏方からマイクを受け取り、電源を入れて
私から彼らに告げた言葉。
始まった瞬間から、ずっと言いたかった言葉。]


  ────あなたたち、
何者
なの?



[その声が思った以上に妖艶で自分でも驚いたけど、
何よりそれ以上にゾクゾクして仕方ない。]
(257) 2020/09/26(Sat) 22:17:01

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  一見激しい音や哀愁漂うような曲調と、
  あなた達はその楽器と自分たちの能力で
  様々な一面を見せてくるなんて、最高じゃない!


     けれど、ただ音を叩きつけてただけじゃない。


  さてはあなたたち、全て計算ずくなのね?
  そこには緻密な計算が無しには成立しない
  音の反響やズレも考慮されたものというのは
  私でもすぐに分かったわ。
(258) 2020/09/26(Sat) 22:17:24

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  あなたたち、只者じゃない。
  暗闇ですら自分達の音楽に変え、
  まるで森羅万象のように……

  1人の人生のように曲を繋ぎ、
  演奏として一つの形式に仕上げている。
  ────とても見事だったわ。
  あななたちはまるで一つの生命体のようね。


[これは、彼らの曲を一身に受けた私からの最大の賛辞。]


  どの曲も素晴らしかった。
  哀愁も激しさも好ましいし、
  3曲目はこの国のものにも親しみやすい。
(259) 2020/09/26(Sat) 22:17:47

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ────けどね。



[一度、言葉を切り上げ深呼吸して。]



  私が一番好きなのは最後の曲。
  荒削りで即興性な点は感じたけど、
  この曲が一番鋭く光り、尖ってた。

  曲の歌詞通り、あなたたちの新境地にも
  吹っ切れた者達の潔い覚悟のような
  そんな清々しさすら覚えたわ。


  若者らしい何かを、この曲は抜群に超えていた。
(260) 2020/09/26(Sat) 22:18:31

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

  ……この曲は、大事にしておきなさい。
  それだけじゃなくあなた達を構成した
  音楽、経験、感情──その他全て。

  あなた達を組み立ててきたもの全てを
  大事にしていきなさい。


[何となしに感じた直感。>>235
陰も陽も恐らくは、
彼らが内側から生み出していったものなのでしょうと。]
(261) 2020/09/26(Sat) 22:18:54

【人】 平台の宮廷楽士 メイレン

[自分に席にマイクを置くと、
優雅に──けれど惜しみない拍手を送って。]



  私からは以上よ。
  ふふ、こんなに血が滾るようなゾクゾク感は
  滅多に味わえるもんじゃないわ……。

  これだから新たな才能や可能性に
  触れていくのはやめられないのよ。
  最後の最後に思わぬ大物に出会えるとはね!!



[自分でも唇が弧を描いているのが分かる。
この国には無い新しい音楽と新境地、
嗚呼──気になっていたのだけれど。

想像を遥かに超えた、いや。
想像を遥かに踏み越えてくれたわ!!]**
(262) 2020/09/26(Sat) 22:19:46
平台の宮廷楽士 メイレンは、メモを貼った。
(a61) 2020/09/26(Sat) 22:26:21