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【人】 月迦嶺鬼かえせ かえせ ちぎりは きれぬ われらは きれぬ かえせ かえせ われのみこを なく なく なくした うばわれた ああ いとわしく いとわしい (1) 2023/01/09(Mon) 20:33:20 |
【人】 月迦嶺鬼[ 雪の中、白が覆い隠す中。 愉快そうに舞う姿。 深紅の髪が靡き、揺れる。 山は礼を重んじる。 捧げる謳を 神聖なる舞を 与えよ、さすれば山は鳴動する。 ] (5) 2023/01/09(Mon) 20:52:29 |
【人】 月迦嶺鬼[ 生贄は吹雪の日に祭壇に一人で。 神への捧げ物の扱いは丁寧に。 純潔でなければならぬ。 若く健康でなければならぬ。 一つでも成せない場合には 山の怒りが襲い掛かり 鬼の恨みが喰らうだろう。 これは契りである。違えるな。 ] (6) 2023/01/09(Mon) 21:00:04 |
【人】 月迦嶺鬼[ 時が止まったかの様に 吹雪が止まる。 その道を声が通り 鈴の音が響く。 ] ─────とん、 りん、 しゃん [ その音が消えると同時に 文字通り祭壇の上へと 空から降り立った。 ] (23) 2023/01/10(Tue) 21:38:25 |
【人】 月迦嶺鬼[ 愉快という表情を隠そうともしない。 これまで隠す必要などなかったのだから。 長寿が偉い訳ではないが 経過した時が違う。見ているものが違う。 だからこそ人というものが嫌いではなかった。 ] (26) 2023/01/10(Tue) 21:38:59 |
【人】 月迦嶺鬼綺麗な顔をしておる だが面白くなさそうな顔だ 我が恐ろしいか? それとも ───── 身を捧げるのは不服か? 生贄は名誉なこと 誉と誇るが良い (27) 2023/01/10(Tue) 21:39:11 |
【人】 月迦嶺鬼そう構えるな 今すぐ取って喰うことはせぬ ここは寒いだろう 人の子は脆いからな、場所を移そう おお、そうだ 巫子、そなたの名はなんと申す そなただけ我の名を知っているのは 不公平だろう? 名乗らないと白と呼ぶぞ? 吹雪に隠されてしまいそうな白だ そのまま忘れていってしまうかもな (29) 2023/01/10(Tue) 21:39:35 |
【人】 月迦嶺鬼[ 愉快そうな態度は変わらず。 ”今回の”巫子に挨拶程度の戯れだ。 ただ、震えているだけであったり 逃げ出そうとしていた巫子とは 違うという雰囲気を感じていた。 ]** (30) 2023/01/10(Tue) 21:39:55 |
【人】 月迦嶺鬼我が優しいと? 不思議なことを言う ほう、”みつき” 名は無いと? すでにその名はそなた自身に馴染んでいる 人が決めぬのなら我が決めよう (43) 2023/01/11(Wed) 22:13:57 |
【人】 月迦嶺鬼[ 空から鈴の音が鳴る。 厳かで重い鈴が鳴る。 ──────シャン、シャンと。 ] 山も認めたようだ この名はそなたの魂へと刻み込まれる そなたがそなたである証だ 我も忘れずに覚えておこう この名でそなたを縛る為に、な (45) 2023/01/11(Wed) 22:14:43 |
【人】 月迦嶺鬼[ からからと笑い声を上げながら、 それでもその次の言葉に 笑顔も突如、消える。 それは静かな怒りが揺るがすかのように 空気は重くなる。 ] ただの戯言よ 置いていったりなどせぬ [ 小さく紡いだ言葉は吹雪の中では 消えていただろうが 今この時、吹雪は止んでいた。 この後に続く言葉もおそらくは、 ──────届いてしまうのだろう。 ] (46) 2023/01/11(Wed) 22:15:18 |
【人】 月迦嶺鬼すぐ食べられることを望むか? 生贄とは生気を捧げる 死で生気は捧げられぬ みつきの働きによっては ”すぐ”ではなくなるかもしれぬな (47) 2023/01/11(Wed) 22:20:04 |
【人】 月迦嶺鬼[ 逃げ出す者、拒む者。 巫子の務めを果たさぬものは山の怒りに触れる。 それが巫子であるが故 巫子となった者の使命でもある。 ] (48) 2023/01/11(Wed) 22:20:12 |
【人】 月迦嶺鬼冷えてしまったか 全く、人の子とはこれしきのことも耐えられぬとは 不便よの 手を [ その言葉を告げると同時に体ごと持ち上げる。 ] まるで重さを感じぬな。それに冷たい 雪を運んでいるかの様だ 凍えてしまっては務めも果たせぬぞ巫子よ (49) 2023/01/11(Wed) 22:30:11 |
【人】 月迦嶺鬼[ みつきの体を持ち上げたまま 飛ぶ様に山を高速で移動する。 風を感じるはずの感覚はなく、 逆にどこか温かみすら感じるはずだ。 みつきがその温かさに気付き こちらを見たとするならば。 ] なんだ?鬼とて体温はあるのだぞ [ 人がどれだけの温度で死ぬかはわからない。 動物も生き物も寒さで死ぬことは知っている。 言葉にはしないが巫子を抱えたのも 熱を与えたのも 己の巫子を守ろうとしたのだ。 鬼なりに考えた結果の精一杯の護り方。 そうして鬼の塒へと向かっていった。 ] (50) 2023/01/11(Wed) 22:30:23 |
【人】 月迦嶺鬼[ 廃れた神社の本殿のような造りの建物。 こぢんまりとした印象ではあるだろう。 中に入れば神気が満ち、清浄な空気が漂う。 囲炉裏も見当たらないが 温かさもしっかり感じられる。 その場に鬼はみつきを下ろすと 深く息を吐き、己の巫子を見る。 ] (51) 2023/01/11(Wed) 22:30:29 |
【人】 月迦嶺鬼ここがこれから我と巫子が住む塒だ 二人だと狭いかもしれぬが 追々考えるとしよう よいか? 巫子には務めがある それを果たせば山の機嫌は良い。 吹雪もなく天候は安定する。 夏は日照りもなく雨を降らせることもできる。 村を、人を、守ることができるのだ。 (52) 2023/01/11(Wed) 22:30:35 |
【人】 月迦嶺鬼[ あえて方法を教えず、楽しそうに 余裕のある笑みをしてみせた。 月迦嶺鬼が意地悪な思いつきを実行している時の 笑みであることを 一緒に過ごせばそのうちわかるであろうが 今はどの様な印象を与えているかなど この鬼は考えもしないのであった。 ] (54) 2023/01/11(Wed) 22:30:48 |
【人】 月迦嶺鬼なんだ、我を待たせる気か? [ 時がそんなに経ってはいなくとも そう言って急かすのも意地悪の一つだ。 元来の性格からかもしれないが……。 ] (55) 2023/01/11(Wed) 22:30:54 |
【人】 月迦嶺鬼[ 手招きをして、みつきを呼び寄せる。 好きにやってみるといい。と その態度は言っているようで どこに触れようとこの時ばかりは 黙って見守ろうと考えていた。 ]** (56) 2023/01/11(Wed) 22:31:09 |
【人】 月迦嶺鬼[ 己自身の生きる理由など ──────とうに忘れた。 死ねぬから、使命があるから 長く、永く続く道の先を 今もただ歩いているだけ──────。 ] (73) 2023/01/13(Fri) 23:32:42 |
【人】 月迦嶺鬼はっはっはっ! 我ほどの鬼となれば真名を隠す必要もないのでな だから言ったであろう? 名を呼ぶのは不敬だ。とな 我の名を呼び続けるだけで 生を蝕まれる者もおるのだからな (74) 2023/01/13(Fri) 23:33:09 |
【人】 月迦嶺鬼だがそなたは平気であろう? 我が許したからであるぞ 因って、気後れなどするでない 呼べるうちに沢山呼ぶといい ご利益があるかもしれぬぞ? (75) 2023/01/13(Fri) 23:33:23 |
【人】 月迦嶺鬼[ 短く細い糸は少し触れただけで切れてしまう。 それでも生命を感じる其れらは憐れにすら思う。 愚を重ね。 罪を重ね。 業を増やす。 だが、この世界の一部として存在している以上 見過ごせぬ。 ……見捨てられぬというもの。 ] (76) 2023/01/13(Fri) 23:33:31 |
【人】 月迦嶺鬼 ここは、綺麗な所だ [ それはこの塒を指したか 山全体のことを含めたかったか どこか遠くへと飛ばした言葉も 山は返してはくれない。 そのことに目を伏せ、次に巫子を見る時には 憂の一つも出さない顔になっていた。 ] (81) 2023/01/13(Fri) 23:52:22 |
【人】 月迦嶺鬼そなたも気持ち良くなれ これは礼だ [ 何度も繋がった口は それが当然とばかりに磁石のように合わさる。 いつしか舌の怪我も鬼の力で治っていて それでも血の味が欲しくなれば プツリ、と牙で舌を軽く噛む。 そしてみつきの血を堪能するのだ。 酸欠か、はたまた生気の渡し過ぎか それとも貧血か おそらく みつきが気を失うまで この行為は終わらない。 ]** (84) 2023/01/14(Sat) 0:20:42 |
【人】 月迦嶺鬼[ この地域の冬は厳しく 雪と寒さが生き物に試練を与える。 人身御供。 人は捧げて満足するだろう。 だがそれで終わりではない。 生贄に選ばれし者。 その末路とは───────。 ] (95) 2023/01/14(Sat) 23:20:13 |
【人】 月迦嶺鬼天災を鎮める為に 人に恐れられし山であれど 生きとし生けるもの 最も尊きはその御魂だ 生きたいか? 巫子が望めばいつでも逃げて良い 我は追わぬ 誰も咎めぬ だが村に戻れば山は怒りを向ける 巫子にではない。村に、だ。 巫子は選んで良い (96) 2023/01/14(Sat) 23:21:24 |
【人】 月迦嶺鬼[ この言葉で逃げた巫子は数知れず。 だが、それで幸せを得られるのなら 我の巫子との契はお互いの同意の元 消滅したとされる。 最初に少しばかり生気をもらえれば それで良い。 足りぬ分は我の力を使えば良かった。 ───────前までは。 ] (97) 2023/01/14(Sat) 23:21:47 |
【人】 月迦嶺鬼美味しかったぞ みつきの味 [ 力のなくなった体を抱きしめ余韻に浸る。 自らに気が戻り体に力が入ることを実感する。 ぽんぽんと優しくその抱きしめた背を叩いてみたが 力加減は出来ていたと思いたい。 ] (99) 2023/01/14(Sat) 23:23:29 |
【人】 月迦嶺鬼我の巫子だ 解ってて言っているのだろう? お前はそういうやつだ [ 呆れた顔で見やるが その表情は何も変わらぬだろうことは 面の下からでもわかる。 ] (101) 2023/01/14(Sat) 23:28:09 |
【人】 月迦嶺鬼我が巫子は我のために 生きていたのだと言ったぞ 村の人間になんと教えられていたのか…… 逃げもせず、気丈に振る舞って 健気であろう? (103) 2023/01/14(Sat) 23:30:13 |
【人】 月迦嶺鬼少なくないと言っておきながら お前は全く我を敬っておらぬな 知らせずともどこからか聞きつけてくるのだろう 静かな塒にそんなに来客はいらぬぞ ただでさえお前で賑やかになったというのに (105) 2023/01/14(Sat) 23:32:26 |
【人】 月迦嶺鬼思えるか そんな大きい置物は邪魔にしかならぬ 用が済んだのなら帰ってもらおうか 今は機嫌が良い このまま巫子と寝るのでな (107) 2023/01/14(Sat) 23:33:35 |
【人】 月迦嶺鬼……言われずとも 我が巫子を守れずしてこの山を守れようか 我に力が戻れば山も戻る またこの山で花見をしよう。……皆でな ほら、もういいだろう [ 手をひらひらとさせ追い払う動きを見せる。 寄りかかった体を抱え直し 力を入れすぎず、落とさない様にと 慎重に持ち上げる。 ] (110) 2023/01/14(Sat) 23:37:09 |
【人】 月迦嶺鬼知っておったのか 抜け目のないやつだ みつきに聞かれたらどうするのだ [ 今の言葉を聞かれたら、と気配を探っても 寝ている様にしか見えず 大袈裟に息を吐く。 ] (112) 2023/01/14(Sat) 23:39:44 |
【人】 月迦嶺鬼あやつにはなんでも見通されてしまうな みつき……。我の巫子 我の巫子よ [ 閉じられた瞳に口付けを落とせば 微々たる生気が流れてくる。 こうやって触れ合ってるだけでも 生気は流れてくるのだ。 それは僅かばかり、静電気のようなもの。 触れ合うことで生まれる気が 二人に流れるので体に支障は出ない。 ]** (113) 2023/01/14(Sat) 23:40:03 |
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