情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
[|<] [<<] [<] [1] [>] [>>] [>|]
【人】 オルテイシア♪〜 [くるり、くるり。傘を回して夜道を歩く。 仕事が終わった後、一度家に帰宅し、 家事を終えた後に窓の向こうを見れば、 雨がちらついていた。 その日、雨が降るなんて朝は話題にも出ていなくて、 自身よりも少し遅れて家を出た彼のことを思った。 きっと、傘を持って行っていないだろうから。 季節は温い温度になってきたとはいえ、 雨に降られたら体調を崩してしまうかも。] (4) 2023/06/16(Fri) 21:03:17 |
【人】 オルテイシア[そう思ってお風呂から上がった後だというのに、 薄付きのメイクをし直してから、傘を持って 閉店間際を狙ってSASANKAまでの道を行く。 雨だとしても、くつろいだ後だとしても、 愛しいあの人を迎えに行くのだと思えば、 苦になんて全然ならない。 寧ろ、突然お邪魔して働いているところを 覗いて驚かせようなんて魂胆も、少し。 店の窓は雨に濡れていて少し見づらかったか。 中は少し分かりづらかった。 扉を開いたら、カランとドアベルが鳴る。] こんばんは〜? [この時間帯にお客はさすがに来ないだろう。 けれど、中にはまだちらほらと来客があるようだ。] (5) 2023/06/16(Fri) 21:04:21 |
【人】 オルテイシア[入ってすぐ一番に、あの人の姿を探してしまう。 背も高い人だから、フロアに居ればすぐに分かる。 姿を見つけて、接客中だということに気づいたら、 今はすぐには声をかけずに。 そうしていたら、すぐに顔見知りのスタッフが 気づいてくれただろう。] フーくん、こんばんは。 もうすぐ、お店終わりそう? [唯一年下であるスタッフの姿が見えたら、 ひらひらと手を振って挨拶を。……しながらも。 今日は、なんだか、女性客多くないですか? と、気になる質問は飲み込んで。*] (6) 2023/06/16(Fri) 21:04:50 |
【人】 オルテイシア[接客中の彼の視線が、一瞬此方に向いたような気がした。 元ホール担当だけあってドアベルの音には 敏感なのかもしれない。 それが自身への意識が向いているものだとまでは気づかない。 けれど彼はいつも、すぐに私のことを見つけてくれる。 話し終えた彼が近づいてくるのが見えたら、 自然と表情は糸が瞬く間に解けるみたいに綻んだ。 おつかれさまです、と労いの言葉を添えてから。] わ、電車も止まりそうなんですね。 確かに、すごく降ってて、 レインブーツじゃないと足元も濡れちゃってたかも。 [足元を見せるようにスカートを少し持ち上げれば膝が見える。 その下はベージュのレインブーツだ。 歩けばキュ、とイルカみたいに鳴く。] (9) 2023/06/16(Fri) 21:59:11 |
【人】 オルテイシア[潜められた声には、ゆるく首を振った。] ……ううん、迎えに来たかったから。 [こちらも声を少し潜めて、笑う。 電車も止まる程の雨なら店じまいにもなるだろう。 こんな雨の中、こんな時間に店に訪れる客に、 先程、彼と話していた客の視線が刺さる。 なんだか、視線が鋭いような。 少し居た堪れないながらも、 気になるのはこちらも同じで。 彼の背中越しに見える人影に時々視線を向けながら。] えっと、店じまい、だったら。 もうすぐ終わりそうですか? 何か飲み物頼んで、 閉店まで、ここで待ってますね。 [閉店まではお店に居て、眺めていたいなんて。 言ってもいいのかな?*] (10) 2023/06/16(Fri) 22:00:02 |
【人】 オルテイシア[足元に落ちていく視線が濡れたレインブーツを捉える。 顔を上げた瞬間、レンズの奥で瞳が緩んで弧を描く。 その不意の微笑みにどきりとした。 お付き合いしてからも、同棲してからも。 それなりに月日は経ったというのに、 未だにそんな一瞬、一秒に心を奪われる。 褒め言葉にはにかんで、此処が店内でなく家ならば、 お披露目するみたいにくるりと回ってみせたかもしれない。] ……えへ、実は使い所を考えてました。 [ちょん、と舌を出して悪びれずに笑う。 もちろん、迎えに来たかったのが一番の理由。 プラスアルファ、着道楽故にあまり出番のない レインブーツを履いて見てほしかったのも理由の一つ。 彼の前ではいつでも愛らしくありたいから。 そう、思わず手を伸ばしてしまいたくなるくらいに。 ]……なんて。 (14) 2023/06/16(Fri) 22:50:21 |
【人】 オルテイシア[足元のお洒落は彼も拘っているのを知っている。 愛用のウィングチップの革靴は、生憎の雨だと 濡れてしまうだろうから、 帰った後は念入りに乾かさないといけない。 また、彼と一緒にこの店で活躍してもらう為に。 返ってきた呟く声に、首を竦めてくすりと笑う。 素直にそう告げられたら、緩む表情は解けたまま カウンターのスツールに腰を下ろした。 向いていた視線の間に彼の身体が割り込めば、 彼にしか目は映らなくなってしまうから不思議だ。 彼には私特有の吸引力でもあるのかもしれない。] ふふ、そうですね。 かといって無理に急かさないところも、 SASANKAらしいです。 [居心地のいい店だということは、いつしか常連を 名乗れるようになった自身からも口に出る。] (15) 2023/06/16(Fri) 22:50:33 |
【人】 オルテイシアんー……温かいの。 じゃあ、リンゴジュースの温かいのってありますか? [猫舌気味なのはすでに知られているから。 冷ましたものをもらえるのなら重宝してしまう。 ちなみに今夜の食事は、常夜鍋を用意している。 食事は別々に取ることもあるけれど、 休みの前の日などは、いくら遅くなっても。 彼とともに食卓を囲むことを優先している。 その分、身体を動かす必要も増えたのだけど。 幸せを噛み締めることに比べれば些細なものだ。*] (16) 2023/06/16(Fri) 22:50:48 |
【人】 オルテイシア[光に少し弱い彼の瞳を覆うレンズ。 外に出るときは当たり前のように其処にあったけれど、 お店でも掛けるようになったのはいつからだったか。 一緒に暮らし始める頃には、掛けていただろうか。 もし、その理由を本人から聞く機会があるならば、 両手で顔を抑えて卒倒してしまいそうだけれど、 残念ながら、今のところは耳にしていない。 代わりに毎日のように送られる、可愛い、は。 少しずつ、ほんの少しずつ笑う余裕が出てきたものの、 未だに照れてしまうから困る。 ほら、今だって。そんな些細な一言に。] あ、……ありがとうございます。 [そう応えて、仄かに汗ばんだような気がした 頬を手扇で仰いで見せたりも、した。] (21) 2023/06/16(Fri) 23:58:41 |
【人】 オルテイシア[すっと翳る影に改めて身体の大きさを感じながら、 座席に座った分だけ、見上げる角度もいつもより高い。 ほんのちょっとだけ近づいたせいで、香る彼の匂い。 自宅で洗濯物を干した時と同じそれにまた、どきりとした。 邪な考えを振り払うように声に意識を傾ける。] はい、だから通いたくなるんですよね。 ついつい居座っちゃう。 [くすくすと笑って誤魔化した後、一瞬の間。 ちら 、と上目遣いに覗く瞳にほんの少しだけ。 触れたくなって、触れられたくて。 ]おねだりする色が混じってしまったかもしれない。 ……はい、お願いします。 [伝わらずに問いかけられたなら、なんでもない。 と、知らない素振りをしてまた誤魔化しただろう。] (22) 2023/06/16(Fri) 23:59:40 |
【人】 オルテイシア[SASANKAはドリンク一つにも手を抜かない。 カウンターの向こうへと渡った彼の手元を、 いつものように眺めて出来上がりを楽しみに待つ。 少し、やっぱり少しだけ気になって。 先程向けられていた視線を辿れば、彼女も また同じように彼の姿を見ていただろうか。 モテることは知っている、知っているけれど。 改めて意識している女性がいることを知れば、 共感めいた気持ちと、少しだけもやもやが募る。 大事にしてくれていることは、十分に。 十二分に分かっているけれど。 あの子が彼を見つめることすら、 もやもやしてしまうこの感情は、 独占欲、というものなのだろうか。] (23) 2023/06/17(Sat) 0:00:17 |
【人】 オルテイシア[まとまらない思考を回転させている間に、 ことことと煮込まれる甘い蜜のような色。 ことりと温めに作られたジュースが眼の前に 置かれたら傍にはかわいいうさぎが鎮座していた。] わぁ……、かわいい。 ここにもうさぎさん! 写真撮っても良いですか? [返事を待ちながらスマートフォンを取り出す。 付き合う前からフォルダに埋まり始めている、 店内の内装やお皿に隠されたうさぎたち。 今やうさぎの姿を見かけるたびに、 写真を撮るようになってしまって、 それは店内に留まらなくなり始めていた。 うさぎに気を取られてしまって、 彼の心に潜んだ、運動のことは この後、身をもって体感することになる。*] (24) 2023/06/17(Sat) 0:01:12 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a0) 2023/06/17(Sat) 1:17:00 |
【人】 オルテイシア[彼の陰に覆われる感覚が好きで。 その時、どうしても。 手を伸ばしたくなる衝動を抑えてしまう。 彼も同じならばいいのに。と、考えてしまう程。 頭の中はいつも彼のことばかり。 だから微かな匂いすら感じ取ってしまうのかもしれない。 洗濯物の香りが知らないあの子を牽制していればいい。 自身からも香り立つシャンプーの花の匂いが、 彼を惹きつけていることに気づけていれば、 そんなわがままな考えも思いつかなかっただろうけれど。] ……うん。 [待て、をされたのはジュースの話だろうか。 それとも。 返せた言葉は、つい敬語を忘れてしまうものだった。] (27) 2023/06/17(Sat) 17:50:28 |
【人】 オルテイシア[写真の許可を貰えたら、カメラアプリを起動する。 美人と評されるクッキーにくすくすと笑って、] はい、可愛くしちゃいますね。 [昨今のカメラアプリは写真に撮るだけでなく、加工も立派だ。 カシャリと音を立てて温まっているリンゴジュースと、 傍らに潜む二匹のうさぎを画面に収める。 角度を変えて、何枚か撮った後。 フォルダを確認してちゃんと撮れているかを確認する。 保存されたうさぎフォルダとは別に、 ネクタイのマークだけが記されているフォルダには、 こっそりと集めてきた彼の写真と、もう一つ。 画面は天井を映し出したまま、音声だけが流れ続ける、 いつかの二人がベッドで過ごしたデータが、 消せない状態のままで残っている。 (28) 2023/06/17(Sat) 17:51:45 |
オルテイシアは、メモを貼った。 (a2) 2023/06/17(Sat) 17:57:16 |
【人】 オルテイシア[聞こえるような大きさで響いた言葉。 その声に意識を向ければ一瞬視線が絡まった。 温度の高い鋭さに、 ああ、やっぱり。 彼女も好きなのかな。 と察せるくらいには、鈍くはなかったけれど。 お店にメーワクなのは確かなので、 まだ残っているリンゴジュースを見つめて俯いた。] (32) 2023/06/19(Mon) 22:05:34 |
【人】 オルテイシア[気遣うように掛けられる声が、 そんな落ちた視線を持ち上げる。] ……ううん、大丈夫。 [少しもやもやがない訳じゃないけれど。 まだ幾人か残るお客様と、お世話になっているスタッフと、 それに彼の立ち位置を悪くはしたくないから、 その場では良識のある女性の素振りをして、笑ってみせた。 残りのリンゴジュースを飲み干して、 空になったカップを置いてスツールを降りる。] じゃあ、ちょっとだけ、 待たせてもらいますね。 [そうして、閉店準備に取り掛かり始める スタッフの間を、挨拶を交わしながら抜けて、バックヤードへと。*] (33) 2023/06/19(Mon) 22:06:07 |
[|<] [<<] [<] [1] [>] [>>] [>|]
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新