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【人】 新人看守 ダビー>>137 ナフ ぶち、と。小さな音がしたと思えば口の中に血の味が広がった。歯を立てた自身の唇が切れたのだ。 少し前まで何の感情も抱かずに見る事ができていた柘榴色。それが今は、一切目を向ける事ができずにいた。 翠色は揺らぎ、泳いで、呑気な青色の草原に逃げたまま。 「そうか」 それだけを呟いて引き鉄に指をかける。 終わりの号砲は控えめに。 ただ一度だけ、硝子が砕ける音が響いた。 貴方の中に赤色の弾丸が埋められる。 貴方の中で紅色の花が静かに咲くだろう。 「……これにて、戦闘を終了する」 相手の生死を確認しないまま、柘榴色から逃げるように男は限界を迎えた体をどうにか叱咤しその場から離れようとするのだった。 (138) 2021/10/03(Sun) 8:08:10 |
ダビーは、後ろを振り返ることもしないまま蘇生要請を出した。 (a28) 2021/10/03(Sun) 8:31:17 |
ダビーは、生死を確認していない。しかし、念の為に手配するだろう。 (a29) 2021/10/03(Sun) 8:33:48 |
ダビーは、それでも振り返ってナフを見ようとしない。見る事ができない。 (a30) 2021/10/03(Sun) 8:34:21 |
ダビーは、柘榴色が、強く焼き付いている。 (a31) 2021/10/03(Sun) 8:36:27 |
トラヴィスは、この結果が利益か、不利益かを、計りかねている。 (a32) 2021/10/03(Sun) 8:38:43 |
【人】 墓守 トラヴィス「……」 立ち上がり、よろめくように歩む後輩の肩を叩いた。 認識の外にある自分の手が、彼にどう受け取られるのかに興味があった。そう、興味だ。 これは配慮でも心配でもないのだ、と、トラヴィス自身こそが理解している。 「ダビー。実戦は、暫くぶりかな」 声が届くところに、きみはまだ、立っているか?ダビー。 (140) 2021/10/03(Sun) 8:42:01 |
【人】 新人看守 ダビー>>140 トラヴィス 肩を叩かれたその瞬間。 「──ッ!」 ぶわりと殺気が迸る。 ホルスターに納めたばかりの拳銃をすかさず抜いて構えた。脳が指示を出したわけではない。肉体に染み付いた反射にも等しいものだった。 「……ぁ、あ。 …………とんだ無礼を。申し訳ございません、トラヴィス様」 自身に触れるのが己の先輩であると理解した瞬間、目を僅かに見開いて速やかに得物を下ろし、深く頭を下げた。 戦闘を終えた自分の骨は何本も折れているし、きっと幾つかはその奥に刺さり今もなお痛みを生み続けている。それでも、先輩に銃口を向けた事実のほうがより新人看守の心を苛んだ。 「実戦は……そうですね。久方ぶりです。鈍らぬようにと看守になってからもトレーニングは重ねてきましたが、こうして他者と実際に戦うのは……本当に……」 (141) 2021/10/03(Sun) 8:56:43 |
【人】 墓守 トラヴィス>>141 ダビー 薄く、微笑む。 殺気の波が。銃口の虚が。トラヴィスの肌を撫でるように刺激する。引き摺られそうになれば、反射で笑むのが、彼の癖だ。 これは────仮面なのか、本心なのか。 曖昧だな、と自嘲すれば、笑みは本物となる。 そう、これは、本物だ。 「……気にすることはない。そうなるだろうと思って声をかけたのだよ。切り替えるにはショックが一番、私が適切かと思ってね」 上手く切り替えることが出来たろう?と、肩を竦める。 「チャンドラ殿が治療の用意をして下さっている。肩を借りなさい。……良いことだよ、ダビー。生死の香りを思い出すことは、我々にも必要なことだ。悪性を、死の香りを嗅ぎ分ける猟犬の仮面もまた、我々には必要なのだから」 本物だ。 死体を前にして笑んでいられる。平静でいられる。 ……鏡が欲しい。 (142) 2021/10/03(Sun) 9:13:08 |
トラヴィスは、鏡を探した。しかしここに鏡は無い。 (a33) 2021/10/03(Sun) 9:17:12 |
アマノは、戦闘を最後まで見届けた。ヴィオラの音色はもう不要だろうから、手を止めた。 (a34) 2021/10/03(Sun) 9:21:10 |
【人】 気分屋 ルヴァ「…………ふーん。」 モニターで戦闘の様子を見ている。勝敗と、その後の様子を。手にあったお菓子はいつの間にか消えている。いつ食べたかもどうでもいい。 記憶するのは大事だ。今わからなくても明日わかることがある。 普通ならそれは責任の後回しにしかならないその言葉は、少年にとっては確信された未来なのだ。 (もしかして、現場に行ったほうが情報が多かったかな。怖がって行かないなんて、明日の俺に怒られるな。) そんなことを思いながら。……いや、今から行くのもそれはそれでいいのかもしれない。 少年は全て終わった後の闘技場へと向かっていった。 新たに参加するつもりはないが。 「終わってたんだね。」なんて声をかけながら。 (143) 2021/10/03(Sun) 10:06:57 |
【赤】 知情意 アマノトムの説明を聞き漏らさぬよう黙していた狼は並べた器具のひとつひとつを眺めて数度頷く。この狼は拷問というものを道具によって区分けされた大まかな枠組みでしか捉えられていなかったのだ、故にトムの語る言葉は新たな視点をもたらしていることだろう。 「セファーはその問いに同意する。なるほど、拷問というものは、」 それ以上を紡ぐことはなく、 感傷を抱く暇もないので、 表情は変わらない。ただ若干、己の今後が拷問と縁遠いものであることを願う気持ちは膨らんだが。 「……トムが先程持っていたあの器具は?」 (*36) 2021/10/03(Sun) 10:16:15 |
【人】 模範囚 メサ「成程、このような形となりましたか。 形や気構えは違えど、お二人とも卓越した戦人でありますね」 モニター越しに映る深紅に、平静に声を上げる。 ナフ殿は死を厭わなかった。 死よりも恐るべき退屈を紛らわすための戦いだ。 ダビー殿はそれを理解のうえで…否、彼にとってその狂気は理外なのだろう。 理外のうえで、戦闘における最適解を導いた。 結果、軍配はあがった。ナフ殿が"楽しんだ"事によって。 もしそうでなければ、勝敗は幾分か変じた事だろう。 「──と、そんなところでしょうか」 キンウ殿向けに、もう少し具体的な話を交えつつ解を説く。 他にも聞きたいことがあれば、ご随意に! (144) 2021/10/03(Sun) 10:17:57 |
【人】 金糸雀 キンウメサの解説を聞きながら( )胸の前で祈るように手を組み、二人の戦闘を眺めていた。 目まぐるしく変わる戦況に解説がなければ何が起こっているのかよくわからなかったキンウにとって、戦闘の幕切れは呆気ないものだった。 硝子の割れる音と、ぱっと咲いた紅。 死を厭わなかったという言葉を聞いた事で、キンウは戦闘が終わった事を知った。 「……死よりも、恐るべき事」 真紅の絨毯が柔らかな草の上に広がっていく。白い髪も染めて、きっと段々と黒に変わっていくのでしょう。 「ありがとうございました、メサ様。 ……えぇ、本当に。ナフ様は心底、楽しんでおられましたね」 比べて、勝ちを得た若い看守は酷く苦しそうにも見えた。続けて戦いを行ったからではないのでしょうとキンウは思う。 早く蘇生が為されればいい。地面に広がる斑の髪を見た。 (146) 2021/10/03(Sun) 14:40:45 |
【赤】 金糸雀 キンウ興味深そうに。 時折、想像したのかそっと眉を潜めて。 ひとつひとつの説明と質疑応答を静かに聞いていた。 視界を奪われるという事がどういうものなのか、オリオンはよく知っている。 (*37) 2021/10/03(Sun) 15:00:52 |
【赤】 墓守 トラヴィス「ふむ。これは逆に、目を瞑らせないための器具だよ。直接痛めつけるものではない…………だが、そう、目を瞑ることは、拒絶することは、全てを見ないことは、救いの一つだからね」 その器具を持ち上げて、歯をかちかちと鳴らす。 「瞼をこじ開ける。統制された恐怖がある。ある種、最も残酷な道具さ。これを用いて、目の前に針を置くだけでいい。……とはいえ、情報を奪うことに比べて、上手く与えることは難しいものだ」 過ぎれば、先程までの『奪ったもの』の意味も失くす。 飢餓にまつわる拷問に近い。 苦しむ程度に与える。 それが上手く出来るかどうかは、……トラヴィスにも断言はできないものだ。「これを用いるものは、上級者。あるいは無謀な中級者かな。どちらにせよ、その他の手技も相当のもの……まあ、私はそれなりに長けているけれど…… オリオンは知っている様子だったが、どちらかといえば忘れたほうがいい類のものだ。拷問を受けるとき、『これ』があるという知識は無用な恐怖を生む」 だから、 見せたのだ。 (*38) 2021/10/03(Sun) 16:05:38 |
ナフは、動かない。機械が蘇生の為運んでいくまで。 何をされても動かない。文句も、当然言わない。 (a35) 2021/10/03(Sun) 16:18:21 |
アマノは、ナフの遺体に近寄りはした。触れはしなかった。運ばれていく様を最後まで見届けた。 (a36) 2021/10/03(Sun) 16:23:19 |
ミズガネは、トレーニングルームを出て、機械が赤いものをカラカラと運んでいくのを見た。見ただけだ。 (a37) 2021/10/03(Sun) 16:27:02 |
ミズガネは、乗せられたモノがナフとよく似ている事に気付いたが、それ以上を気に留めなかった。 (a38) 2021/10/03(Sun) 16:28:06 |
【人】 気分屋 ルヴァ「終わっていたね。」 男が血の鮮やかな赤の残る部屋にやってきこれたのは戦闘が全て終わったあと。メサの解説や後の会話を耳に挟みながら。 「…………。」 蘇生に運ばれていく先程話した筈の死体を眺めただろう。その姿を若葉色の瞳に映しては顔を顰め、その表情を認識した。楽しそうだったことを認識した。しかしそこにそれ以上の興味は然程なさそうだ。 人の死体には恐怖も悲しみも一つと覚えないが。そこに死体があるという感覚は未だにあまり慣れない。 それから皆の様子を眺めた。怪我をしている新兵、傷を慰める墓守。 スポーツのように観戦する二人。否、一人。もうひとりは……籠の鳥?今は大人しそうな背景はそれでも参加者だった男だ。 「……………………。」 話しかけられれば答えるだろう。でなければいつもではない、素直でない傲慢な少年の表情で考え込んでいる。 (147) 2021/10/03(Sun) 16:31:12 |
【人】 新人看守 ダビー 治療用ユニットの治療を大人しく受けた後。確かめるように無表情のまま自身の体を探る。 蹴りを受けた腹部、問題なし。頭突きを貰った頭部、額は乾いた血が張り付いているがそれだけだ。問題なし。拳銃も傷がない。 「チャンドラ様。トラヴィス様。 ……俺は、BarreNwortの看守に見合った力があるでしょうか」 サポートユニットを呼び出して預けていた刀を取り出す。拳銃を納めたホルスターとは反対側に刀を差し、周囲の観戦していた囚人達に目を向ける。何も言わなかったが、少しだけ目を細めた。 しばらく見渡した後、最後にチャンドラやトラヴィスに向けて深く一礼をした。 「恐れ入りますが、俺はこの辺りで失礼させていただきます。消費した備品の作成のために暫く看守控え室にいますが、何かありましたら直ぐに伺いますのでその際はご連絡を」 それではと告げ、トレーニングルームを後にする。普段と何ら変わりない無愛想で無表情な新人看守の顔に戻っていた。 (148) 2021/10/03(Sun) 17:13:02 |
【人】 墓守 トラヴィス>>148 ダビー 大人しく治療を受けている姿は、少年らしさすら思わせる。勝負もその幼さに似合いのものならば、彼も私も、こうして苦い唾液を味わうことなど無かったろうに。 彼の問いは、まるで迷子のそれだ。事実、彼は強い。だからここに勤め上げることが出来ていて、遊戯に招かれている。だが、彼にはそれが見えていない────いや。見えていて、それでも問わずにはいられなかったか。 「……勿論だ、ダビー。君は充分に強い。私たちは……」 そもそも、死人相手に正々堂々闘ってやる必要はないんだ。 そう告げるのは、時を選ぶ必要がある、のに加えて、……彼の問いに真に答えたことにはならないだろう。恐らくは、どんな言葉も今の彼には届くまい。彼が問うているのは、極論、我々に向けてではないのだろう。 「私たちには、仲間がいる。個人の限界を補い合う。それが、真っ当な生き方というものだろう?」 命の奪い合いに勝ったはずの後輩は、追い詰められた獣のようにも見えた。きっとこの『正常な』返答は届かない。支えてやりたいとも思う。だが、チャンドラがいつか人事管理表を眺めて呟いた言葉もまた事実だ。 病むか、開き直るか。 どちらかしか選べないのなら……自ら選ばせてやるのが、彼への慈悲なのかもしれない。去っていく背に掛ける適切な言葉などあるはずもなく、トラヴィスはそれをただ眺め続けていた。 掌に、中指の爪がぎゅう、と食い込んでいる。 慈悲にも狂気にも依らない選択は、トラヴィスには酷く難しいものだった。 (149) 2021/10/03(Sun) 17:39:30 |
【赤】 知情意 アマノ「……ああ、」 知らなかった頃にはもう戻れない。無知こそが恐ろしいという意識をずっと持っていたはずなのに、それが情け容赦なく覆されてしまったように錯覚する。 拷問と言う技術に覚えがある人間から聞かされるそれらの言葉がこの狼に染み込み、気付くことがなかった、あるいは過去に忘れ去られたはずの恐怖が、知識を得たことで蘇ったように思った。 「トムは……本当に、場を支配するのに長けている。舞台を掌握できる人なのだとセファーは思うし、……その技術も知識も、セファーには扱いきれぬものだと思う」 訥々と語る狼は首を左右に振った。いくら頭を振ってももう 無用な恐怖 からは逃れられないというのに。「オリオンは。オリオンは質問や、やりたいことはないのか」 (*39) 2021/10/03(Sun) 17:52:26 |
【置】 新人看守 ダビー (部屋の机の引き出しに鍵のかかった手帳がある。持ち主が開いていた時には全て鉄の臭いがする赤いインクで文字が走っていた。) [新人看守の手記(新規追加分のみ)] チャンドラ様:俺の答えが見つかったら伝える約束をした。"ひとはひと"。ああ、あまりにも難しい。 トラヴィス様:大変興味深い話をする人だ。でも、あの話が本当なら、悪とは、善とは、俺が今まで教え込まれてきたものは……。 アンタレス様:一番共感できる気がする人。気怠げで心情を察しにくいと思っていたが、そうでもない気がする。 アマノ:U-681。『背任罪及びそれに伴う殺人罪』。……。とりあえず、まだもう少し利用価値がある。折角の機会なのだから利用することにする。 ナフ:M-219。いやだ。 覚書 ・M-701抜き打ち検査 ・S-586への協力要請 ・T-028への確認 ・シアタールーム或いは映像鑑賞用端末借用申請 (持ち主が赤いインクで綴られた文字を手のひらで撫ぜると、文字たちは静かに紙の中へと消えていった。) (L0) 2021/10/03(Sun) 18:55:20 公開: 2021/10/03(Sun) 19:00:00 |
ナフは、目を開いた。両の視界が機能している。 (a39) 2021/10/03(Sun) 19:26:25 |
ナフは、まだ動くなと機械に取り押さえられている。 (a40) 2021/10/03(Sun) 19:27:16 |
ナフは、退屈が何よりも嫌いだ。 (a41) 2021/10/03(Sun) 19:27:32 |
【置】 知情意 アマノ人類は死を克服し、老いを克服し、病を克服し、 それでも未だ不完全な存在だと言わざるを得ない。 人類は未だ個の力などという不確定要素をかき集め その定義すら定まらぬまま完全を求めている。 某国で発足されたプロジェクトもその一例だ。 その名も、『神造計画』。 人機融合による人智を越えた力を持つ存在、 通称『神』の創造が目標のプロジェクトだった。 『神造計画』の実態については国で保管されていた 書物にその内容の欠片が記されているのみである。 参加者は詳細については皆一様に口を閉ざし、 当時のニュースを見ていた者が知るのは概要のみ。 ならば詳細をとデータを探っても得られるのは 具体的なデータが存在しないという事実に留まる。 国が主体となり始動した計画であるにも関わらず、 その詳細データは全て闇に屠られているのだ。 何故か。 データは全て 一人の男によって破壊された からだ。実行者はタマキ・アマノ。 『神造計画』に携わった研究員であり、また、 計画が進められた研究所の副所長でもあった。 (L1) 2021/10/03(Sun) 19:35:33 公開: 2021/10/03(Sun) 21:00:00 |
【置】 魅月守 チャンドラ林檎 と蜂蜜 ………今日のおやつは アップルパイ にでもしようかな。 (L2) 2021/10/03(Sun) 19:49:02 公開: 2021/10/03(Sun) 21:00:00 |
ナフは、治療が終わるや否や治療室から飛び出した。元気。 (a42) 2021/10/03(Sun) 19:49:08 |
【赤】 金糸雀 キンウ「……」 「トム様は、お優しいのですね」 無知は罪だと誰かに言われた。 けれどどうでしょう。知っているからこそ感じる恐怖もあるではありませんか。 「いいえ。トム様にご教授頂きましたから、これらの使い方は理解できました。 後はトム様が 実践 する所をしかと、見せていただきます」 (*41) 2021/10/03(Sun) 20:06:11 |
【赤】 墓守 トラヴィス【星層遺跡荒 テラ 襲撃状況】 ■死因 当初失血によるショック死と見られていた。 詳しい調査の結果、精神錯乱による心臓麻痺と判明。 ■詳しい状況 当囚人は脱走直後であることを加味し、顔まで覆う拘束衣を着用させていたが、襲撃時にはその全てが脱着、金属製拘束具を用いて全身を固定されていた。開眼具及び遮眼革によって視界が外部的に操作されている点、全身の穿孔痕からみて、当囚人が精神錯乱を起こしたのは襲撃者の意図によるものであると予想される。 ■凶器 コルク抜き ※直接的な死因ではないが、現場に残された血濡れのコルク抜きが全身の穿孔痕の原因であることは明らかであるため、ここに記すものとする。 (*42) 2021/10/03(Sun) 20:06:21 |
【人】 新人看守 ダビー 爪の先が赤く塗られたように彩られている。男の爪から血が静かに滴り落ちた。 ぽたりと重力に引かれて落ちた雫は机に落ちて辺りを汚す……なんてこともなく。限りなく薄く伸ばされフィルムのような形へ姿を変える。それらは意思を持つ生き物のように虚空で踊り、長方形に組み合わされていった。 出来上がった骨組みに数回、数十回、数百回同じように薄く伸ばした血が重なり合う。 単調な工程を数時間かけて血液を保存するカートリッジが完成する。手間はかかるが、これなら弾薬は他の者へ回せるし元々使い道のないプライベートな時間を消費していたから問題はない。今は資源の少ない軍にいるわけでもないから然程気にしなくてもいいし、空いた時間だってあるなら巡回したいところだけれど。 先輩看守から輸血パックを貰っていたので恐らく五つくらいは作れるな、と内心ほくほくしているところでふと思い出したことがあった。 「……」 一度作業の手を止め、端末を手に取って起動する。 (150) 2021/10/03(Sun) 20:07:07 |
ミンは、治療室から飛び出してきたナフを見かけてびっくりした。 (a43) 2021/10/03(Sun) 20:07:17 |
ダビーは、チャンドラに連絡を取った。『M-219はきちんと回復しましたか』。 (a44) 2021/10/03(Sun) 20:08:17 |
キンウは、飛び出して来たナフを見て羽を膨らませた。ぶわっ。 (a45) 2021/10/03(Sun) 20:08:45 |
【赤】 墓守 トラヴィス/* 凄惨な状況はPCなら慣れていてもPLが苦手ってこともあるからね。こんなかんじで表現させてもらったよ。明日以降、君たちがどのような手段をとるかは任せるけれど、今日のところはこんな風に。 実際、報告書の内容よりはえげつないかんじに仕上がってるとは思うけど。 (*46) 2021/10/03(Sun) 20:09:23 |
チャンドラは、ダビーに連絡を返した。『治療完了の報告が上がってるよ。大丈夫』 (a46) 2021/10/03(Sun) 20:10:04 |
【赤】 知情意 アマノ/*有り体に申し上げて滾りましたありがとうございます!パクろ……じゃなかった、参考にしよっと……今後の襲撃先の決定や襲撃者もあわせて楽しみです。皆様と狼できて嬉しい!よろしくお願いいたします! (*47) 2021/10/03(Sun) 20:12:25 |
ダビーは、チャンドラに『そうですか。分かりました』とだけ返信をした。 (a47) 2021/10/03(Sun) 20:12:51 |
【人】 総長 メレフ「♪ツッパることが男の〜たったひとつの勲章〜だって この胸に…… 俺とした事が、眠りこけちまったぜ… 」何事も無かったかのようにご機嫌に歌を口ずさんでいるが 完全に出るタイミングを見失ってしまったてたのだ、寝坊である。 (151) 2021/10/03(Sun) 20:17:31 |
イクリールは、わくわく!テラ君!楽しみだな! (a48) 2021/10/03(Sun) 20:57:05 |
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