【人】 陽葉 シロマバイトを終えて、家に一度帰宅する選択肢もあった。 それをしなかった理由を問う人はいない。そんな心地よい空間も、あと一年と少しだけ。 「この人数だと肝試しって感じはしないな」 どちらかと言えば、廃墟探索になるだろう。 しかし夜遊びなど初めてだ。 きっと、浮かれているのは自分だけではない。 「……あ。 わかってるとは思うけど、ここに来たことは私達だけの秘密だよ?」 人差し指を立てて口元に当てると、油の臭いがした。 (3) 2022/06/30(Thu) 20:34:09 |
陽葉 シロマは、メモを貼った。 (a3) 2022/06/30(Thu) 20:34:51 |
陽葉 シロマは、メモを貼った。 (a4) 2022/06/30(Thu) 20:37:04 |
【人】 奔放 クリス「あーっはっはっは! やぁみんな! 僕が来たからにはこの旧校舎の探索も勝ったも同然!」 騒がしいようで、小声で楽し気に言葉を張り上げるなど器用なことをした男が、その場に。 提案されたならば、当然とでも言うかのように乗って見せた。 だからここにいる。 その所作は自信に満ちているようで、見慣れてるならば。 正しく、行動の選択としてこの場にいる。 ”楽しそう”というごくごくどこまでも主観的な、だからこそ絶対的な一意見によって、この場に。 「この校舎に眠る全部の謎をまるーっとといて見せようじゃないか! そう、この僕……相馬栗栖の手によってね!」 (5) 2022/06/30(Thu) 21:22:15 |
奔放 クリスは、メモを貼った。 (a5) 2022/06/30(Thu) 21:24:36 |
奔放 クリスは、メモを貼った。 (a6) 2022/06/30(Thu) 21:26:17 |
【人】 あの日の ユメカワいつかの日の事だ。 それまで見えなかった綻びが、見えるようになった日。 たったそれだけの なんでもなくて、忘れられない日の事。 「………あの、さ」 居心地良かったはずの沈黙が、どうしようもなく居心地悪い。 たった一言、伝えるべきことが。 いつまでも隠せはしないことが。 諦め悪く、喉の奥につっかえたみたいに出て来ない。 「…………」 自分から切り出したくせして言い淀む。 めいっぱいの沈黙の後。 ──言わなければ、もう少しだけ。 「…俺の家、親の都合で」 「もう少ししたら、引っ越すんだって」 もう、そんなふうにしがみ付く事さえ息苦しくなってきた頃。 小さく零した、たった一言の現実で、甘い夢の息の根は止まる。 どんな景色も時の流れに何れ枯れ落ちていくように。 たとえどんな答えが返って来たとしても、 それは自分の望むような答えではなくて。 だからそれで終わりなんだ。 (7) 2022/06/30(Thu) 23:25:43 |
【人】 追憶 ライカいつかの日の事。 それまで目を逸らしていた綻びが、明確に現れた日。 他人からすればWたったそれだけWの──けれど僕からすれば、どうしたって忘れられない日の事。 「………」 どうしたの、って振り向いて。アメジストみたいな瞳を覗いて。 君の前では、どんな素直な言葉も奥に引っ込んでしまうから その日もこうして、君の唇が動くのを待って。 W俺の家、親の都合でW Wもう少ししたら、W 「……、」 W引っ越すんだってW 夢の時間はおしまい。 何が駄目だったのか、どうすれば良かったのか。なんて、 考えたって、もう意味が無くなってしまった。 嫌だとか、行くなとか。喉の奥底にふつふつと浮かぶ感情はある筈なのに、 こんな時だって、やっぱり表情を変えずに、吐き出す言の葉はたったひとつだけだった。 「……ああ、そう……。」 いつから僕たちって、こうなっちゃったのかな。 (8) 2022/06/30(Thu) 23:30:02 |
【人】 かれがれ ユメカワ──シャッター音ひとつ。 駄菓子屋で買ったジュースのポリエチレン容器を咥えたまま、 歩きながらインスタントカメラのハンドルをぐるぐる回す。 写真が出てきたらカメラは鞄にしまって、 逸れないようまた歩き出す。現像されたばかりの写真片手に。 「………大人になったら、」 。 「……ん、んー。 なんかさ、思ったより雰囲気あるし、楽しそう… …楽しい、な、うん まだ始まってもないけどさ 肝試し、やる事って決めてたっけ 何かするなら連れてってよ」 そこそこ暗いだろうから、話し掛けるのは誰にともなく。 とはいえ背格好や話し声で誰が何処に居る程度はわかるだろうし。 やや気まずい誰某の方へ寄り付くのはそれとなく避けつつ、 「まあ、雰囲気だけかもしれないけど」 平和そうな最後尾の方を振り返った。 昔から、猫は人間には見えないものを見ると言うものだよな。 (9) 2022/06/30(Thu) 23:33:39 |
【人】 かれがれ ユメカワ【周知事項】 名前:夢川 深雪(ユメカワ ミユキ) 外見/身長:チップ準拠 170cm 学年/年齢:高校二年生・写真部/早生まれの16歳 家族構成:父(都会の方に単身赴任中)、母、姉二人 その他:堂々女装男。わりかし自由人気質。 なんで女装?自分のツラが可愛い自信があるから…… 言動は普通に男。昔からずっとそう。 成績は普通。大人からはそんなに気に掛けられてない。 何でもそつなくこなすくせして人に甘えるふしがある。 基本的に一度でも話した事がある相手は友達判定。 でも君達にとっては顔見知り程度かもしれません。全てが任意。 (10) 2022/06/30(Thu) 23:35:47 |
かれがれ ユメカワは、メモを貼った。 (a7) 2022/06/30(Thu) 23:36:57 |
かれがれ ユメカワは、メモを貼った。 (a8) 2022/06/30(Thu) 23:39:45 |
【人】 憂愁 ライカ「え。いや、ほんとに行くの。 廃校で肝試しって、不衛生そうって言うか。 蜘蛛の巣とか、ホコリとか、虫とか大量でしょ? まぁ興味深いし僕も全然行きますけどね。」 小さな足跡が、追加で一人分。 子供に持たせるには、些か高価そうなカメラを提げて 最前列──のちょっぴり後ろくらい。足取りはどこまでも軽く。 「何か起こったら、 それはそれは楽しそうだ。」 ──願わくば、この感情を覆い隠せる程の W何かWが見つかりますように。 (11) 2022/07/01(Fri) 0:07:07 |
【人】 憂愁 ライカ【周知事項】 名前:来家 夏彦 (らいか なつひこ) 外見/身長:チップ準拠/154cm 学年/年齢:高校一年/16歳 写真部所属 家族構成:両親 その他: 気が強くてたいへん好奇心が旺盛。 去年からユメカワと交際している。 が、最近よそよそしい。 この頃は趣味でもある写真部をサボり 非公認探偵クラブに屯している。 元々都会に居た両親が子育ての為に この地に越してきた。少し余所者。 誰に対しても生意気。お前達にもそうだ。 (12) 2022/07/01(Fri) 0:13:49 |
憂愁 ライカは、メモを貼った。 (a9) 2022/07/01(Fri) 0:14:57 |
【人】 不知 ミナイにゃおん、と猫の鳴き声。誰かが帰ってきた音。 待っていたような待たせていたような、そんな夏の香り。 目を閉じて感じるこの鼓動と生きて流れる血潮の熱さ。 ちっとも苦しくない、嫌じゃない、辛くない。 このじっとりとした気温の中夜風に涼しさの提案を受けて。 陽が落ちた校舎の傍、薬袋は微笑む。 「今日も手当の道具持ってきているよ。 怪我したら教えて欲しい。え? あはは、勿論ボクの為」 鈴を転がすように笑いつつ。 細まった紅い目は友人達を見つめた。 (13) 2022/07/01(Fri) 2:06:12 |
不知 ミナイは、メモを貼った。 (a10) 2022/07/01(Fri) 2:10:29 |
【人】 チャラ男 ウラミチ「ちょ、マジ虫おおすぎじゃね?! 向こうじゃこんな蚊柱たってねぇのに…… はぁ〜〜これだから田舎はよ〜〜〜」 ぐっちぐち文句をいいながら歩いてきた。 文句を言うくせにちゃんと時間通りに来るのだが。 (15) 2022/07/01(Fri) 23:09:17 |
【人】 チャラ男 ウラミチ【周知事項】 名前:山中 裏道(ヤマナカ ウラミチ) 外見/身長:チップ準拠 172cm 学年/年齢:17歳 家族構成:父母 その他: 皆とよく遊んでいた時代はパッとしない少年だった。 転んだらすぐ泣いたり、橋から川に飛び込むのが怖くてできなかったり、ヘタレビビリの小者って感じの。 小学校を卒業すると同時に親の仕事の都合で転校。 今年の初夏ぐらいに数年ぶりに帰って(引っ越し)きたが、変に都会慣れしたせいで田舎に不満を感じている。 強がりだがヘタレの本質は変わっておらず、お化けは苦手。 (16) 2022/07/01(Fri) 23:11:10 |
チャラ男 ウラミチは、メモを貼った。 (a11) 2022/07/01(Fri) 23:16:18 |
チャラ男 ウラミチは、メモを貼った。 (a12) 2022/07/01(Fri) 23:16:54 |
チャラ男 ウラミチは、メモを貼った。 (a13) 2022/07/01(Fri) 23:17:14 |
【人】 長女 カナイ「んえぇ」 ぱたた、と滴った汗が地面に染みをつくる。 ボロい自転車をギイギイと押して、先頭の辺りをとぼとぼ歩いて。 短パンからひょろんと伸びる脚だけが日に焼けた色をしている。 「ぼ ぼろぉかたてもん な……」 けがしいんでよぉ、と情けない声がよろめいた。 (17) 2022/07/02(Sat) 0:43:22 |
長女 カナイは、メモを貼った。 (a14) 2022/07/02(Sat) 0:45:12 |
長女 カナイは、メモを貼った。 (a15) 2022/07/02(Sat) 0:52:03 |
元弓道 マユミは、メモを貼った。 (a17) 2022/07/02(Sat) 18:33:44 |
元弓道 マユミは、メモを貼った。 (a18) 2022/07/02(Sat) 18:34:08 |
【人】 元弓道 マユミ「……と、道場破りの如く言ってみたかったのですけど。 内緒の夜遊びならば仕方ありませんね。誰かにバレて学校に連絡されたら厄介ですし、拙もちゃんと守りますとも」 【周知事項】 名前:永瀬 麻弓(ながせ まゆみ) 外見/身長:チップ準拠/166cm 学年/年齢:高3/18歳(誕生日は春頃) 家族構成:祖父・伯父・父・母・兄・弟・妹 その他:田舎でのびのびと育ち、我も体も非常に強く育った少女。真面目そうに見えてよくはっちゃける。 勉強は苦手で運動は出来るという絵に描いたような脳筋。夏休みの課題は溜め込んで堂々と最終日にやるタイプ。今年も栗栖に見せてもらう気満々。 大人の男たちと肉体関係があるなんておかしな噂もあるが、少女はおすまし顔で今日も今日とて家に帰るまで全力ではっちゃける。 【略歴】 >>a17 >>a18 (20) 2022/07/02(Sat) 18:35:42 |
元弓道 マユミは、メモを貼った。 (a19) 2022/07/02(Sat) 18:36:33 |
【人】 元弓道 マユミ「……?」 何処かで自転車のベルが鳴る音が聞こえた気がする。 何処かでドアの軋む音が響いた気がする。 「ちょっと肝試しらしさ、増してきましたね!拙はワクワクしてきました!さあ行きましょう!」 けれどそれは、今はまだ遊びの熱を入れるだけの燃料にしかならず。 子供達の足を止める理由になってくれやしなかった。 ひぃ、ふぅ、みぃ…… ──足音たちが、飲まれていく。 (21) 2022/07/02(Sat) 18:38:57 |
(a20) 2022/07/02(Sat) 19:07:05 |
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