【人】 靖国 冬莉だろ? [納得気に応える彼に口元を綻ばせるも、その先の沈黙が 未だ彼の持つ堅さを緩ませるのに至っていないことを雄弁に語っていた。>>27彼の要した余白に、口を挟むことも、遮ることもしない。自身と同様に、これまで積み上げてきた価値観が、経験があるのだろう。] ……嗚呼。余すことなく受け止めるさ。 頑張らずとも、お前さんからのものならば愛も、何もかも¢Sて。 [掛け合いの軽さとは裏腹に言葉には含みを込めて、———この意味が相手も、そして自身も理解する日が来るといい。そう、出会ったあの日に自身が彼に貰った言葉の数々のように。 名前を、なぞるように囁く。この手にハンドルを握っていることが惜しく覚えるのはこれで何度目だっただろうか。] (31) 2024/04/28(Sun) 19:30:04 |
【人】 靖国 冬莉[背後からの眼差しを覚えながらエレベーターを出て、自室へと入り、適当に置いてくれ。≠ニ外套を脱ぎながら声を掛ける。>>29ハンガーに掛けながら、彼の言葉とともに差し出された紙袋へと目を向けた。 ] おいおい、手土産は要らないって言っただろうに……。 [なんて吐き出しつつも、車内で彼の姿を認めたその時から理解っていた。互いに気遣いを、手土産を遠慮しては、互いに相手のその遠慮を超えて準備をしてしまう。こういう点は似た者同士なのかもしれない。] 俺が好きそうなもんを買ってきてくれた、ってか。 ……ありがとな。 [彼の心配りに感謝を述べつつ、旨いと評判の店のもの、さて中身は何だろうか。紙の擦れる音を響かせながら 、彼と一緒に食べることができるものだといいのだが、と思案を浮かばせていた最中。] (32) 2024/04/28(Sun) 19:30:50 |
【人】 靖国 冬莉もし、欲しいとするならば……そうだな。 少し青みのかかった黒犬、———真面目で律儀そうな面構えの奴がいいねぇ。 大層可愛がってしまいそうだ、家から一歩も出たくないほどに。 [吊り上がるその口角を愛おし気に撫でながら、薄く笑みを零し。*] (33) 2024/04/28(Sun) 20:10:54 |
【人】 靖国 冬莉[指先を解き、頬へと指腹を伝わせ 薄く笑みを浮かべる。窓越しには僅かに滲んでいた陽光は消え失せて 夜の帳が下りていた。*] (40) 2024/04/29(Mon) 14:12:33 |
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