人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 二年生 鳳 凛

〜柊一の心配事〜


[“ボク”と言っていた柊一の一人称が“オレ”に変わった日のことを、凛は今でも覚えている。
緊張していたのか妙に間が空いて、その口から今までとは違う一人称を聞いたとき、凛は瞬いて、]


……柊一、今、オレって言った?


[きょとんと、少し恥ずかしそうにしている彼の横顔に尋ねたりしたものだった。
“男の子”から“男の人”に変わろうとしていた幼馴染、初めは違和を感じた一人称も今では自然に耳にしている。

同じ学校で学んで、同じ高校に進んで。
重ねた時間に比例するように、お互いを信頼する気持ちは育まれている。

柊一の何か言い辛そうにしていた姿に、そう。
凛はあの時の、一人称が変わった時のことを思い出していた。]
(28) 2021/07/23(Fri) 8:23:05

【人】 二年生 鳳 凛


急にどうしたの?


[重い口を開いて、柊一に問われた凛は驚いたように目を見開く。>>291

自分の家庭を築くときも同じようにしたいと思うのか。


傍に居ても一度も踏み越えてくることはなかった境界線に柊一のつま先が触れた。]
(29) 2021/07/23(Fri) 8:23:08

【人】 二年生 鳳 凛



……



[家族を粗末にするような相手は止めて欲しいという柊一の表情は真剣だった。
決して、思いつきや軽い気持ちで言っているのではないことも、柊一なりにずっと、このことを思い悩んできたのだいうことも、語らずとも十分凛には伝わっていた。


凛はよく、自身の家族のことを理想的だと周りに話していた。>>0:13


お金持ちになることのない、破滅的な家。
貧乏神が好んで取り憑く、お手本のような家。
だから、前世が貧乏神の自身にとって、現状はこの上ない幸せなのだと喜んで見せていた。

けれど凛はこの時、柊一の言葉に改めて気付かされた。
永い時間、“人”を見てきた記憶はあっても、自身が“人”として生きた時間はまだ短いこと。
凛には自身の家庭というものも、その相手も未だ、実感出来ていなかったことを。]
(30) 2021/07/23(Fri) 8:23:11

【人】 二年生 鳳 凛




――――柊一は、優しいね。




[凛はふっと柔らかく笑う。

二人で過ごしたいろんなことが走馬灯のように頭に浮かんできていた。>>290

嬉しそうに黒鉄を自慢していたときの柊一の顔。
凛の、年季を感じさせる生活の知恵を物珍しそうに聞いていた姿。
古紙を編んで作る籠や裁縫、編み物、裏山に黒鉄の散歩に出かけるときは果物以外にも食べることのできる茸や薬草を摘んだりもしていただろう。

ずっと続いていくと錯覚しそうな毎日の中で、不意に訪れる大人へと進む変化に戸惑いながら、少しずつ、けれど確実に二人は成長してきた。]
(31) 2021/07/23(Fri) 8:23:17

【人】 二年生 鳳 凛

[柊一は気を遣っていると思っていたようだが、凛が彼の家に遊びに行くときいつも何かしら工夫して、お金のかからない手土産を持って行っていたのは、純粋な喜んでほしいという思いからだった。
陸上を始めたときに渡した、端切れを繋ぎ合わせた手拭も、見た目はみすぼらしくとも相手を思う気持ちを込めらて作られたもの。
凛は貧しくとも、人に喜んで貰うことが好きだった。

柊一に勧められて初めて読んだ漫画は、バスケットを題材にしたものだったか。
物語の中で、誰がいちばん貧乏神に好かれるかベスト10を作ったら、すごく笑われて、


『この人は駄目です、将来絶対成功してお金持ちになりますから。』


主要人物は大体、一刀両断されるのだがたまに素質があるキャラクターが現れると、柊一は凛の分析に面白そうに耳を傾けていた。]
(32) 2021/07/23(Fri) 8:23:20

【人】 二年生 鳳 凛



…ううん、心配してくれてありがとう。


柊一なら、自分にとって一番大事なひとを見失わずに大切に出来ますね。
そういう人は必ず、幸せになれるのです。

“成功”って、お金持ちになることに対して使われることが多いですけれど、ただひとりのひとと心を通わせ、愛し愛されることも人生にとっては“成功”ですから。
将来、柊一のお嫁さんになるひとが羨ましいわ。



[この凛の応えを柊一がどう思ったのか。
凛の境遇は、“普通”に考えれば幸せなどとは決して言えない。
その中でそれでも、“幸せ”を見つけようとするならば、思考の根本を変えざるを得ない。
“貧乏神”であったという前世の記憶が、凛を救っている部分もある。
あるいは前世が“貧乏神”であったと思うことで、自身を救っているのか。

真実はまだわからない。]**
(33) 2021/07/23(Fri) 8:23:24
二年生 鳳 凛は、メモを貼った。
(a9) 2021/07/23(Fri) 8:40:49

【独】 二年生 鳳 凛

/*
>>33
真実はまだ、決めていない。
(-12) 2021/07/23(Fri) 8:51:14

【独】 二年生 鳳 凛

/*
柊一が踏み込んできてくれたのが嬉しくて、色々考えてたらびっくりするくらい長くなってしまいました。

前世貧乏神は思い込みか真実か。
どうしましょう。
(-13) 2021/07/23(Fri) 8:57:10

【人】 二年生 鳳 凛

─前日―


――七夕綿業さん、ですね?
記念タオル76枚、こちらで確認させて頂きます。


1.2.3……


[凛は用箋挟のリストを捲り、該当する業者を見つけると指定の場所へと案内し、数を確認する。]


OKです、では納品書は私に、商品はあちらに運んでいただけますか?
あ、はい、大和屋さんですね、少しお待ちください。


[ゴミ箱を設置し終えた後、凛は指示されていた持ち場に向かった。
昨年と同じ業務、場所も同じ。
次々と訪れる業者をてきぱきと捌く中、倉庫に現れた女生徒―花巻 楓に気付けば、探し物ですか?と声をかけることもあっただろう。>>0:351
(49) 2021/07/23(Fri) 10:28:49

【人】 二年生 鳳 凛



電球と天幕と……
少し待ってくださいね、在庫を確認しますから。



[リストを捲り、手早く言われたものが納品されているか確認する。
貧しい凛が花巻庵の和菓子を口にする機会は、落川からのお礼か、この夏祭りでの食券以外にはないが、彼女と言葉を交わしたことはあっただろうか。
どちらにしても楓のように頼まれたものを取りに来る子は他にも居たので、凛は分け隔てなく接し、備品を揃えるのを手伝った。

そうして、滞りなく夏祭り準備係の務めを果たし、その日を終えたのだった。]*
(50) 2021/07/23(Fri) 10:28:52

【人】 二年生 鳳 凛

─夏祭り当日―


[祭囃子に、少しずつ賑わい始めるはなひら神社。
石畳を歩く下駄の音も楽しそうに弾んでいる。
目を閉じていても、この日のために新調したのであろう浴衣を纏う人々の笑顔が浮かぶ楽しい雰囲気の中、凛はいつものツギハギだらけの制服を纏っていた。]


(柊一も浴衣を買ったって言ってたわね。
どんなものを選んだのかしら?)


[清水の舞台から飛び降りたと言っていた姿>>0:95を思い出して、くすりと笑う。
今年のお祭りにかける気合は何か理由があったりするのだろうか。]
(53) 2021/07/23(Fri) 11:41:16

【人】 二年生 鳳 凛


……あ、


[そうして、ふと気づく。
今更ながら、昨日の落川との約束、待ち合わせ場所も時間も、具体的なことは何も決めていなかった。

けれど、携帯で連絡を、と伸ばしかけた手を凛はとめた。]


大丈夫――


[それは落川に遠慮したわけではなく、なんとなく。
なんとなく、わざわざ連絡しなくても会える気がしたからなのだが、]
(54) 2021/07/23(Fri) 11:41:19

【人】 二年生 鳳 凛



――…
っ、
と、ごめんなさい。



[ドンと、ぼんやりしていた背中を押されて、小柄な凛はよろめいた。
手に持っていた巾着が揺れる。
これも、端切れを繋ぎ合わせて作った手作りだった。]**
(55) 2021/07/23(Fri) 11:42:40

【人】 二年生 鳳 凛

――夏祭りにて――

[背中に受けた衝撃にふらふらと2.3歩前に進みはしたが、転ぶほどではなく。
凛は態勢を立て直しながら、自身と同じように謝罪を口にする声の主を仰ぎ見た。>>67


…ぁ、長尾先生。
はい、大丈夫です。


[少し乱れた髪を手櫛で直すと、凛の周辺に気遣うように視線を走らせる数学教師に凛は応える。
彼が身に着けているのは浴衣ではなくポロシャツ。
生地の様子から、新調したばかりであることが見て取れた。]


いいえ、1人です。
そのポロシャツ……先生こそ、どなたかお探しですか?


[同じ問を返して、凛は笑う。
数学の成績は上位のほうだっただろうか。
今年、赴任してきたばかりの長尾には、顔よりも身形で先に名前を憶えられたような気がする。]**
(114) 2021/07/23(Fri) 16:56:46

【人】 二年生 鳳 凛

――現在:長尾先生と――


……先生。
そういう思い込みは良くないですよ。
『学生は』『大人は』『子供は』……、そういう大多数はという常識に纏めたくなる気持ちもわかりますけれど、“人”はそんなに単純ではありません。
“先生”だって、みんな違うでしょう?


[長尾の言葉に凛はそっと、口を添える。>>123
彼が『学生は友達と来るもの』といったことに他意はなくとも、そういう前提は視野を狭めることになると凛は思っていた。
けれど、その声音は抗議するとか、窘めるという感じではなく、星に願いをかけるような柔らかい響き。
そして、篠田屋の話になるとふっと表情を緩め、]


そうだったのですね。
篠田屋さんで購入したなら、間違いありませんわ。


[気に入っている、という長尾に頷いて見せるのだった。]
(137) 2021/07/23(Fri) 20:02:07

【人】 二年生 鳳 凛




――――…紅葉さんを探されているのですか?



[少しだけ間を置いて、凛は長尾に改めて確認する。>>124

神崎紅葉、知っている。

数年前のとある日、凛は彼女のお通夜に参列していた。
見知らぬ人であっても、お通夜に参列することのある凛の目的は控えめに言っても食事なのだが>>0:186、参列するとき、凛は心からそのひとの死を悼んでいた。
どんな人だったのか話を聞いて、遺族の想い、悲しみに寄り添う。
手を合わせる時間も誰よりも長く、その姿を見た誰もが故人と何らかの関係があったのだと信じて疑わない程。

その翌年の夏の日の神社で、血濡れの紅葉と遭遇したこともあったかもしれない。]**
(138) 2021/07/23(Fri) 20:02:09
二年生 鳳 凛は、メモを貼った。
(a25) 2021/07/23(Fri) 20:43:31

【人】 二年生 鳳 凛

――現在:長尾先生と――

[自分とは違う相手に理解を示すことは難しい。
それが、“目下”の者なら尚更だ。
子供であったり、部下であったり。
貧富も、そう。
無意識に区別し、意見の内容より“意見された”という事象に反応し、馬鹿にされたなどと逆上する者さえ居る。
言葉に耳を傾けることは簡単ではないことを知っている。

けれど、長尾は“届かない人”ではなかった。
その人柄は普段、学校で生徒の質問に対応する姿を見ていたらわかるもの。
声をかけやすい雰囲気というのは、この人になら声が届くと一定の信頼を獲得しているから得られるのだ。

凛は逆に身形や言動から距離をおかれやすいので、そのことが特によくわかった。]
(199) 2021/07/24(Sat) 6:24:46

【人】 二年生 鳳 凛


……いいえ、謝って頂くようなことでは…
私のほうこそ、ありがうございます。

経験を重ねると、“その中”で予想してしまうんですよね。
私は人より経験……というか、たくさんの記憶がありますので。


―――…はい、私で良ければいつでも。
先生も、教えてくださいね?


[重い空気にならないように笑ってくれる長尾に感謝しつつ、凛も笑う。>>150
優しい気遣いに、心に暖かな風が吹いていく。

その後、話題は神崎紅葉へと移った。]
(200) 2021/07/24(Sat) 6:24:49

【人】 二年生 鳳 凛




―――…思い、出した…


[凛は多くを語らず、長尾の言葉を反芻する。>>150
凛の態度に察するものがあったのだろう。
長尾は紅葉について、探しているわけではないという。

長尾が抱える事情を凛が知る由もなかったが、凛のほうもなんとなく、長尾は紅葉の死をしっているのではないかと思った。]


…紅葉さんは、明るくて優しくて、
“綺麗”なひと、ですよ。


[お通夜でも皆が彼女の人柄を褒めていた。
お祭りが好きで、楽しみにしていて。>>153

神社で見た彼女の笑顔が思い浮かぶ。>>155
(201) 2021/07/24(Sat) 6:24:52

【人】 二年生 鳳 凛

〜回想:夏の神社にて〜


[血塗れの制服、取っ手の外れた鞄。
顔の半分がつぶれた恐ろしい姿。
けれど、そのひとに誰かを恨んでいるような雰囲気は微塵も感じられなかった。>>155

凛が紅葉に初めて遭遇したのは、彼女のお通夜に参列した次の年。

その日、凛が神社を訪れた理由は、静かな場所で本を読もうとしてだったが、お祭りでみんなと話せるのが楽しみだという紅葉の声>>0:240を耳にし、彼女に近づいていったのだった。]



…………神崎、紅葉…さん、ですか?



[振り向いた紅葉の、その姿を見たときは息を呑んだ。
持っていた本を胸にぎゅっとして、けれど、痛々しい風貌に反して彼女が凛にかけた言葉は優しかった。
生前の、お通夜で見せて貰ったとても奇麗な女性の姿がそこに見える気がした。]
(202) 2021/07/24(Sat) 6:32:43

【人】 二年生 鳳 凛


…ううん、私は本を読みに。
紅葉さんはお祭りの準備をしてたのですか?


[寂しげな紅葉に凛は聞く。
純粋で、怨念など何もない雰囲気。
最初は血濡れの姿に驚いたけれど、怖いとか恐ろしいといった感情は湧き上がらなかった。]


紅葉さんはみんなとお話するのが好きなの?


[当時、お祭りに行ったことがなかった凛は、紅葉の出店の話に耳を傾けてそして、眉根を下げた。]


……私はお祭り、行ったことがなくて。
出店のものは私には高価で、手がだせないのです。

りんご飴にわたあめ、チョコバナナ、食べてみたいな。
ね、他には、どんなものがあるのですか?
紅葉さんのお勧めはありますか?


[いつのまにか、彼女の隣に腰掛けるようにして、今よりも小さく幼かった凛はそう尋ねるのだった。]**
(203) 2021/07/24(Sat) 6:34:53
二年生 鳳 凛は、メモを貼った。
(a44) 2021/07/24(Sat) 6:46:48

【人】 二年生 鳳 凛

――回想前日:備品倉庫にて――


いいえ、これもお願いされたお仕事の内ですから。
私のほうこそ、纏め作業、手伝って下さりありがとうございます。


[凛は揃えた備品を手渡しながら、楓に微笑む。>>118

商店街で有名なことに凛が気付いているのかどうか。>>119
ただ、少し考えれば、貧乏神が商いをする場では敬遠されるということはわかるだろう。
篠田屋のように優しく接してくれるお店もあれば、縁起が悪いと塩をまくお店もあるのも必然。]
(211) 2021/07/24(Sat) 8:12:20

【人】 二年生 鳳 凛



『最初が肝心といいますでしょ?
甘やかして入り浸られたら困りますの。』



[何の店だったか、外から商品を眺めていた凛は、そこの女主人に塩をまかれ立ち去るように迫られた。
その時、たまたま通りすがった楓の祖母に助けられたのが出会い。
着古してボロボロの服を纏う凛の頭にかけられた塩を払いながら、彼女は自身の家へと凛を招き入れた。

そこで、少しだけど、と凛は彼女からお駄賃を手渡された。
何でも凛が好きなものを買えるようにそうしたのだと推測されるが、凛はそのお金を全額店の募金箱に投入した。]


すきにしていいって…、だから。
わたし、おかね、もっていたくないです。


[そう応える凛に彼女は、良かったら時々話し相手になって欲しい、と言った。
それから、少しの間は彼女を尋ね、一緒にお菓子を頂きながら話をしていたのだが、ある日、凛は彼女が例の店の夫婦と、その仲間から陰口を言われている場面に遭遇してしまう。
わざと聞こえるように話す悪口を、それでも彼女は気にすることはない、と凛に伝えたのだが、凛は首を振り、それ以来、凛が彼女を訪ねることはなくなったのだった。]
(212) 2021/07/24(Sat) 8:12:23

【人】 二年生 鳳 凛



あの、これ…
おばあちゃんにわたしてください。



[それから、少しだけ時が過ぎたある日、凛は店先にいた小さな楓に古紙で作った籠を渡した。
中には裏山で摘んできた花や薬草、茸が入っており、それらが奇麗に並べられていた。]



おれい、いままで、ありがとう。



[そう言って笑うと、凛はその場から駆け出して行ったのだった。]
(213) 2021/07/24(Sat) 8:12:25

【人】 二年生 鳳 凛



[そして、あれから時は流れて。
高校生になった凛と楓は夏祭りの前日、神社の備品倉庫に居た。>>120

屋台に来て欲しいという楓に凛は笑う。]


勿論です。
私、花巻庵の和菓子、大好きですから、
この機会、逃しませんわ。


───楓さん。**
(214) 2021/07/24(Sat) 8:12:28

【人】 二年生 鳳 凛

── 回想 ──

[グラウンドで練習する野球部の金属音。
夏の訪れを感じさせる蝉の合唱。
廊下で戯れる生徒達の話声。

耳をかすめる賑やかさはどこか遠く。
この場所だけ、世界から切り離されたように静かな時間が流れている。

凛が父親のことを話した経緯は何だったか。
落川の言葉に、向日葵の風を顔に受けながら、凛は目を閉じる。>>343

疑問と憐れみと切なさが滲むよう。
最低だと思っても、その弱さを責めることはできない。


それは──。]
(231) 2021/07/24(Sat) 10:46:26

【人】 二年生 鳳 凛

── 回想前日:社務所近くで ──


年なんて関係ないですわ。
わかります、先生がそこそこのお金を稼いで、
そこそこ生きていること。

不必要にお金を求めない素敵な生き方だと思いますわ。


[いつもなら、ここで話は終わるのだが、]


…………思いますけど、先生には何か
“夢”はないのですか?


[そっと落川の顔を覗き込むようにして、いつもとは違う言葉をひとつ、付け加えた。]
(232) 2021/07/24(Sat) 10:46:29

【人】 二年生 鳳 凛


腹八分目がいちばんなのです。
いつもお腹いっぱい食べていたら、太りますよ。

それに、お金で買える幸せは全て
"他人が作ったもの"です。

でも、どんな辛い状況でもそれを楽しもうと言う気持ちがあれば、人は、自らの手で幸せを作ることができます。
お金を持ったことで、せっかくの力を失う人のなんと多いことでしょう。


[凛は悲し気に目を伏せて見せたが、熱のことを言われると、う…と言葉を詰まらせた。]
(233) 2021/07/24(Sat) 10:46:32

【人】 二年生 鳳 凛


…………あの時のことは反省しています。
もっとたくさん、よもぎを用意すべきでした。


[また繰り返す宣言に等しいことを言う凛なのだった。]**
(234) 2021/07/24(Sat) 10:46:41

【人】 二年生 鳳 凛

〜柊一の心配事〜>>102>>103

[柊一に忘却の彼方へと願う記憶はおそらく、凛から手放されることはないだろう。
この日のことも、そう。

あの時、優しいから、優しいと言ったのに。
何故か違うという柊一を凛は静かに見つめていた。]


…………人が人を優しくするのにはきっと、その相手がどうこうではなくて。
本人が優しくしたいから、するのだと思います。
その相手がどんなひとだって…

だから、優しくされるべき人間、なんて居ないのですよ。


[この世は善人ばかりではない。
凛だって、柊一の思うような善意の塊ではない。

自分のために他人を騙したり、陥れる人。
価値観が違うからと傷つけたり、攻撃する人。
世界にはそのような人間が居ることだって、知っている。]
(245) 2021/07/24(Sat) 12:15:55