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人狼物語 三日月国


208 【R18】たこ焼き焼けたよ

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【人】 瀬戸 海瑠

― 翌日のお話 ―

[天気予報通り今日もきれいな晴れ模様。
でも風が気持ちよかったし、海への道を歩いてみたいなという話になったんだったか、お喋りに話を咲かせてビーチまでの道を楽しんだ。
ちょっと海に入って遊んでパラソルの下に入ったら、
今日は何だかうとうとしてしまう……>>0

うーん?と目をこすりながら意識がはっきりしてきたのは、
隣で何やら一人で喋っている声が聞こえて来た頃。>>2]


  ん……?
  どうしたんですか……?


[そして渡されたスマホを受け取って、
そこに映し出された記事をざっと読む]
(28) 2023/04/30(Sun) 6:11:56

【人】 瀬戸 海瑠

[……え?この近くの話?と思って顔を上げたら
どうやらその様で。>>3
「行ってみよう」と言う彼>>-92に、ふふっと眉を下げて笑う]


  翡翠さんって、
  こういうの好きなんですか?


[こういうの、とは「二人は将来ずっと幸せになれる」といった記事の一文について。あんまりこういうのに左右されないというか、あんまり信じてないというか……縁がなかったものだから、自分はぴんと来ていない。
でもこれを信じて……否、信じていなくとも、
これを目的に行ってみようという彼の事を
かわいいなと思ってしまった]
(29) 2023/04/30(Sun) 6:12:13

【人】 瀬戸 海瑠

[彼が行きたいと言うのなら勿論ついて行く。
まあこの時点でそこで行為をする気はないんだけど、

うん、行きましょうね、ってにこにこしながら
お昼ご飯を食べて>>4……

水着の上からレースのカーディガンを羽織り、
帽子を被って、磯の方へ足を進める。
持ち物は貴重品その他を入れたビニールのバッグのみ。

他にこっちへ向かう人は居ないのかなと
何となく後ろを確認しながら歩いていたら、
立ち止まった彼に制止される。>>5]


  なんですか?


[といつもの調子で尋ねたら、敏感なセンサーを働かせた彼が告げた"魔の存在"にはっと息を呑む。
こんなところに?と思うより早くスマホを取り出す彼を見守ると、なんか途中に余計なものを挟みながらどこかに電話している。>>6

コウキクンとはお会いした事があったっけか、
どなただったか……
記憶を辿っている内に通話が終わったみたいで、
さっきの真剣な表情とは一変した笑顔がこちらに向けられた]
(30) 2023/04/30(Sun) 6:12:29

【人】 瀬戸 海瑠



  はい……


[言われるまま、日陰に位置するベンチへと移動する。>>7
電話口での彼の言葉や今の話で、大体の事は理解できる。
それで、自分達で退治する事になるんだろうかと、
ちょっと緊張している事をひた隠しにしながら、
コンビニへ入り、そしてアイスを分けた。
アイスを半分こできて嬉しかったから、
不安を押し殺してにっこりと笑ってアイスを食べたら、
ちょっとだけ強張った気持ちが溶けた気がする。

着信音にぴくりと肩を震わせた後、
「引き返す」と彼が言うから、どうしたんだろうと思っていたら、電話口がこっちに渡された。
頭の上に疑問符を浮かべながらスマホを受け取って、
言われた言葉に、「はい」と簡潔に頷いた。

そんなに危ないものなのかと心配になったけれど、
通話を終えた後、彼から情報>>9を聞けただろうか。
なるほど、と頷いて、
じゃあ向かう理由もないから引き返そうとしたところで、

向かう理由ができてしまった。>>10]
(31) 2023/04/30(Sun) 6:12:53

【人】 瀬戸 海瑠

[彼を現場に向かわせない様にと電話口で言われたけれど、
止めに行くのは問題ないだろうと彼と同じ意見で、
昨日一緒にビーチボールで遊んだカップルの方へ向かった。

彼の必死の説得>>11も空しく岸壁へ向かってしまう二人に
「待ってください」と自分も声を掛けたけれど、
彼らを止める力はこれっぽっちもなかった様だ]


  ……そうですね……


[彼らを放っておこうという選択肢は、既に頭にない。
でも彼が二人を追って自分が人を呼んで来るという選択肢>>12も、受け入れ難いと思わせる。
役割を入れ替える提案はきっと
彼は呑んでくれないと思ったのもあるし、
彼を一人で行かせたくないと思ったのもあったから、]


  いえ、一緒に行きます。


[そう言って頑なに意見を通そうとしたら彼も頷いてくれて>>13、いざという時は魔と対峙する覚悟を決めた。
バッグから取り出したペンを右手に握り込んでおく]
(32) 2023/04/30(Sun) 6:13:08

【人】 瀬戸 海瑠

[消えた二人の足跡を追って岩場に辿り着いた頃には、
流石に自分も禍々しい気配に気が付く。
どこに居るのだろうと目線を散らしても、
正確な場所はまだわからない……]


  ……ん?……ぁ、


[だから目と耳で確かめられてしまう目の前の光景>>14に、隣の彼と同じくしばし目を奪われてしまう。
……自分達もしている事だけれど、
他人から見たら、あんな感じなのかと
今更ながらに意識してしまう。
女の人は気持ちよさそうで……

いやいや、と頭を振ったのは、彼>>15よりは後だっただろう]
(33) 2023/04/30(Sun) 6:13:44

【人】 瀬戸 海瑠

[退魔士の顔になった彼の説明>>16に細かく相槌を打ち、
すべき事>>17も教えてもらったけれど、]


  ……はい。


[結んだ約束は、きっと口だけのもの。
彼が自分を大事に想ってくれている様に、
自分だって彼の事を何より大切に想っている。
だから、自分が危険な目に遭いそうになったって、
自分を最優先に考えるなんて、
最初から無理だったのかもしれない。

でもその時はそこまで考えられなくて、
彼の言う事を聞きたい気持ちと、
気を付けながら彼を守ろう、という気持ちで頷いていた]
(34) 2023/04/30(Sun) 6:13:51

【人】 瀬戸 海瑠



  すごい……


[術が始まれば、周囲の空気どころか、
森羅万象がかたちや色、性質を変えてこの場を自分達の領域にしてしまう。>>18>>19
その光景をただぼうっと見ている訳にはいかない。
術者を始末しなければ自分達が消えてしまうと理解した魔物たちが、彼めがけて集まる姿が見えたから、右手のペンを構えて、それを阻止する為に捕縛の力を顕現させた]


 (数、多い……!)


[これだけの数を相手にした事はない。
そもそも一人で捕縛した事だって、
片手で十分数えられる回数しかない。
視界がこれだけ霧がかっているのも初めてだけど、気配はわかるし、彼に向っていく悪しき者を見定める事はできる。
鞭の様にしなる光で一匹、二匹、と地面に縫い留めていくが、段々と追い付かなくなってくる。
それぞれの力は大した事なくても、彼に指一本触れさせない様に立ち回るには、経験が乏し過ぎた]
(35) 2023/04/30(Sun) 6:14:59

【人】 瀬戸 海瑠

[おそらく最後の一匹だった魔を捕まえるのが間に合わなくて、
魔と彼の間に無理矢理割って入った。

彼の術の邪魔になってはいけないからと声を上げるのも我慢してその場に膝を着いたけれど、
その時響いた厳かな声を合図に、自分に障っている魔が散り散りになっていく。
調伏……浄化だ。
地面に伏せさせていた魔も全部一緒に消えて行って、
彼が見事にこの場を鎮めたんだ、とわかって、
傍に立っている彼を見上げた。

彼は怪我もしてなさそう……。
ほっとして力が抜けて、彼の背中側の地面に座り込んでしまう。

名前を呼ばれたら>>20、そのままの格好で返事をする]


  お疲れ様です、翡翠さん……


[あぁ、彼を悲しませてしまうかな、と思った。
彼は自分が傷付く事をよしとしてなかったから……]
(36) 2023/04/30(Sun) 6:15:44

【人】 瀬戸 海瑠

[心配させない為にさっと立ち上がって
何でもない風を装いたかったけれど、
水着だから、お臍の横あたりにできた赤い痣は隠せないだろうし、割り込んだ衝撃か使い過ぎて負荷がかかったのか、
媒介にしているペンが割れてその破片が巻きスカートの紐部分を掠ったみたいで、スカートが腰から落ちている。
そんな状態で、
誤魔化そうとする方がきっと彼はよく思わないだろうから、
座ったまま声を掛けた]


  翡翠さんが無事でよかったです。
  ……ごめんなさい、怪我してしまって……


[憑こうとしたのか突き飛ばそうとしたのか、皮膚に影響を与えた痣は人の指みたいなかたちで軽く腫れている。
ちょっと気持ち悪かったけれど、
彼が術を施してくれたのなら、簡単に治るものだっただろう]
(37) 2023/04/30(Sun) 6:16:21

【人】 瀬戸 海瑠

[――彼が電話>>21をしている間、
大きめの岩に背を預けて休ませてもらっていた。
……やっぱり、来るべきではなかったかもと、
ぐるぐると意味のない事を考えていた。

ここに来るきっかけとなった二人が割とすぐに逃げ出した事は視界の端で確認していたので、それは彼に伝えた。
他にも聞かれた事があれば答えただろう。

電話の内容>>22やお金の話>>23を伝えてくれる彼にも、
自分は笑えないでいた。
言われるまま水を飲んで、
言われる事に生真面目に返事をして……、
目の前にしゃがみこんだ彼を、
顔色はすっかりよくとも、複雑な表情で見つめていた]
(38) 2023/04/30(Sun) 6:16:55

【人】 瀬戸 海瑠

[言いにくそうに唇を開いた彼が隣に座って>>24
それでもなかなか話してくれなくても、
じっと黙って待っていた。
何を言われても受け入れようと思った。

……でも、
彼が語ったのは、
自分が想像していたよりもずっと優しい気持ちだった]
(39) 2023/04/30(Sun) 6:17:19

【人】 瀬戸 海瑠

[退魔士の家に生まれているのだから危険はつきもので、
怪我のひとつやふたつ覚悟の上だし、
実家に帰ってひっそりと身近な魔に対処するだけよりずっと過酷な道を選んでいるのもわかっている。

自分の事を大切に想ってくれていても、
そこは割り切ってくれていると思っていた。
でもそうじゃないんだと知れば、

彼が言う事に頷くしかない]


  ――はい。


[彼の心を守る為にできる事は、強くなる事しかない。
彼の言う事ももっともだと思ったから、
しっかりと頷いたけど、
自分の不甲斐なさに胸が痛い。
謝る事も、他に言葉を尽くす事もできなかった]
(40) 2023/04/30(Sun) 6:18:26

【人】 瀬戸 海瑠

[直後に彼の方に謝られてしまった。>>25
こっちも硬かった表情が少し崩れる。
でも「あ」とか「いえ」とかの短い発声や、ふるふると首を振る事しかできないでいて、]


  ………
そうですよ……。



[交流会の夜にくれた言葉に、ぽそりと頷く。
自分も約束を守れなかったくせに勝手な話だが、

あの言葉が嬉しかった自分を覚えているから]
(41) 2023/04/30(Sun) 6:19:13

【人】 瀬戸 海瑠

[そっと手を取られたら横目に彼の表情を盗み見る。
ちょっとずつ彼の纏う空気が柔らかくなって来て、
ほっとする自分がいる]


  はい。大丈夫です。


[水もしっかり全部飲んで、
痛いところも気持ち悪いところも無し。
スカートが巻けないので手で押さえるという不便さだけど、
繋いだ手がほどけない様に一緒に立ち上がった時には微笑む事ができて、おんぶとか抱っことか言われると、ふふっと声を出して笑った。

続けてお腹の音>>26が聞こえたら、
一瞬きょとんとしてしまう]
(42) 2023/04/30(Sun) 6:20:02

【人】 瀬戸 海瑠



  ぁは……お腹空きました?


[照れくさそうな彼>>27にもう一度笑って、]


  ………


[繋いだ手をきゅう、と握って、少し俯く]
(43) 2023/04/30(Sun) 6:20:20

【人】 瀬戸 海瑠



  ……少し、
  自分の話を聞いてもらってもいいですか?


[お腹の足しに、と付け足して顔を上げる。
まっすぐに彼を見つめる自分の顔は、穏やかな表情だった]


  契りを、
  交わしたいと思うんです。
  貴方と。  


[少しだけ距離を縮めて、
彼の左手を持ち上げて、その薬指にそっと口付ける]
(44) 2023/04/30(Sun) 6:20:46

【秘】 瀬戸 海瑠 → 北神 翡翠



  病める時も健やかなる時も、
  貴方の事を愛しています。

  ……今でも、私の事、
  お嫁さんにしてくれますか?

 
(-157) 2023/04/30(Sun) 6:22:21

【人】 瀬戸 海瑠

[もう一度約束してほしい。
不安だとか確認したいという意図はなく、彼の弱さを知っても自分は貴方と契りを交わしたいと伝えたかった。
約束は一人ではできないから、彼にも応えてほしかった。

だってここは、そういう場所なんでしょう?
あのカップルの男女、ちゃんと二人で逃げていた。
恐ろしいだろうに片方を置き去りにしなかった二人は、これからもずっと幸せに過ごすんだろうと、思えたんです。**]
(45) 2023/04/30(Sun) 6:23:20

【独】 瀬戸 海瑠

/*
簡易に追いかけました、寝るお

>>-152
まとわりつかれても、お、教えないもん!

なんか霊障的なのもあるんじゃないかなぁと思ったりする中の人です
深刻になりそうならごめんね……

いやアロハあるかもしれない全然駄目じゃないです、けど、あんな浮かれた格好してくるのが面白可愛すぎてw

えへへ呼びました
いつでも呼んでるし好きです
(-158) 2023/04/30(Sun) 6:31:49

【独】 北神 翡翠

/*
んな…ッ、起きてきたら、すごい量来てたッ
え……夜通し書いてたの?!わぁん、お疲れ様!!無茶しやがってーーーー!!!
でもめちゃくちゃ嬉しいよ、ありがとう、本当にありがとう〜!
寝て、今はとにかく寝て休んでくださいねっ
いのちだいじに!!

負傷の部分も把握
大丈夫。これならいけそう。ご配慮ありがとうございます
後で甘露回想入れますね
あと、秘話の……素敵、これもう、結婚式だ……(ほわわん)

いやぁ…膨大なお返事ありがとう…
全部いただきます。もぐもぐ。ごっくん。おいし♡
最終日にこんな、こんな、…ハァン、幸せだぁ…♡♡♡
(-159) 2023/04/30(Sun) 7:11:17

【独】 北神 翡翠

/*
>>-158
そりゃ浮かれるよ〜〜って既に言ってるけどw
電車で行くパターンでは、もうちょっと違うマシな恰好だったと思う


以前考えてたのは、旅行は電車で向かって、途中で退魔事案が出てきて、後から町岡&村瀬が車で合流するってケース。おっさん二人とも、周囲に溶け込むために、釣りジャケットや、ド派手なアロハシャツ着てくる、みたいなの考えてたことあった。

で、このネタは、スキーでやろうと思ったんだ。
(あの続きで実は、きな臭い方向へ向かわせようとしていた)
ペンションで一晩過ごした翌朝に連絡が来て、仕事に向かわざるを得なくなった、って事態に。車で来た二人と合流して(この場合はスキーウェア着てる)一緒に退魔に向かう、みたいなの(このパターンだったら、現場はゲレンデ以外)

でも今回の村で雪山退魔シーン書けたので、後から合流パターンは無しになりました
以上、裏話w
(-160) 2023/04/30(Sun) 7:23:56

【独】 北神 翡翠

/*
おなじく、いつでも呼んでるし、ちゅき♡

み〜〜〜るちゅわん♡♡♡
(-161) 2023/04/30(Sun) 7:26:00

【人】 北神 翡翠

──岩窟にて(回想)──


[浄化によって周囲一帯の魔を完全に退けた後、
君の姿を探して名を呼んだ。>>20
背後の気配に気付いて振り返ると、君がちょうど地面に
へたり込むのが見える>>36]

 ───海瑠ッ

[声が届く距離だ。急いで君の傍に跪いて肩を抱く。
君に付着した魔障の気配には既に気付いていたから、
頭の上から順に、体に沿って視線を這わせていく。
すると、水着に覆われていない腹に痣があるのを認めた。>>37
禍々しい色合いに、真っ先に感じたのは、
怒り
。]
(46) 2023/04/30(Sun) 11:23:51

【独】 北神 翡翠

 
 
俺の女に汚ェ傷付けていきやがってクソ雑魚が

 
(-162) 2023/04/30(Sun) 11:24:22

【人】 北神 翡翠

[憤りを覚えても当の魔は既に己の手で散らした後だ。
直ぐにこちらへ意識を戻すと、自責の念に駆られながら
容態を確認する。
君の謝罪は、俺を悲しませる一方だ。
今にも泣きそうな顔をしていたかもしれない]

 怪我させてごめん、危ない目にあわせて…
 まだ学生の君に、こんな役目を負わせるんじゃなかった…

[君が負傷したという事実に打ちのめされながら、
それでも目の前の傷を改めようと意識を働かせる。
魔障が軽微で癒せるものと判断すると、
ようやく表情の緊張を解いた]
(47) 2023/04/30(Sun) 11:25:39

【人】 北神 翡翠

 
 ……良かった、…これなら治せる…。
 もっと広い所がいいな、…あっちへ行こう。

[軽傷でも放置はできない。
周囲に散らばっているものがあれば、急ぎかき集めて自分のバッグの中へ放り込む。
君の帽子は俺が代わりに被ることにして、君の体を横抱きにして持ち上げる]

 落ちないように首に掴まって

[昨日はビーチでふざけてやったお姫様抱っこ。
ここで真に使う機会が来るとは。岩場の不安定な足場を慎重に進んで、先程の二人が居た辺りまで移動する。そういやあのバカップルはどうしたんだろ、
……まぁ、今はいいや
]
(48) 2023/04/30(Sun) 11:26:05

【人】 北神 翡翠

[先程よりも広い場所に来ると、比較的滑らかな岩肌の前で
君を下ろす。
帽子やら荷物を側に置いて、君の傍らに跪くと、
首筋に右手を当てて、体温と脈と、発汗の状態を診る。]

 ……、暗いな…

[外からの明かりが全く届かないわけではないが、
岩窟の中は少し薄暗い。
あとは、
手元を照らした時
に確認できるか。
首筋に当てていた右手を外し、君の額の上にかざす]
(49) 2023/04/30(Sun) 11:27:23

【秘】 北神 翡翠 → 瀬戸 海瑠

 
 しばらく、目を閉じてて…
 気分、悪くない…?

 よし、大丈夫なら、深呼吸をしよう
 俺の声に合わせて、

 鼻から大きく息を吸って、……
 口からゆっくり吐く、

 肩から力抜いて…、
 もっと、…うん、
 それじゃもう一度、鼻から大きく息を吸って…

[君の耳元で、低く、吐息で撫でるようにゆっくりと、囁く。
呼吸を促し続けて、眠りに落ちる前のように落ち着いてきたら、
手元に意識を集中して術を発動させる]
(-163) 2023/04/30(Sun) 11:28:03

【人】 北神 翡翠

[やがて、手のひらの内側に淡く輝く光の玉が生まれる。
ほんのりと光る手元で、君の顔色を確かめる。
俺は知る由もないが、甘露の光が当たると、人肌で触れられているような心地がするらしい。目を閉じた君の表情も、どうやらリラックスしているようだ]

 ……、

[そのまま右手をゆっくりと、光の玉を導くようにして
君の腹の上に移す。
光は傷の真上を照らすと、そのまま肌へ吸い込まれるようにして、君の中へ入っていく。
幾重にも重なる光は君の傷の色を薄くし、
……やがて、何も無かったかのように、綺麗に消えていった。*]
(50) 2023/04/30(Sun) 11:29:05