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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「ええ。夏の日照りに弱っていたようなので、
 影の多くなる場所で面倒を見てやっていたんですが」

「綺麗に咲いてくれたので仲間たちの元に帰してやろうかと」

散策するときの邪魔にならないよう、地植えの花たちに寄り添って置いてやる。ついでに残っていた咲き終わった夏の花がらを摘み、ざっと見で何か異常がないか確認をしつつ。

「つまらない男に愛なんてものがあればいいんですけどね。
 ただ、そう多くない暇な時間をくれてやっているので、
 綺麗でいてもらわないと困るというものですが」

過去に、これと言って特別好きな女性や花のタイプも言えなかったことを指しては捻くれた情を注ぐ。
手塩に掛けて育てているのだから、愛に強い否定はできないが。

「終わったらお茶にでもしますか?
 夜勤までには切り上げてしまうと思いますけど」
(-364) 2023/09/09(Sat) 5:45:29

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「それは良かったわ。きっとお友達の傍で咲いていたかったはずだもの」
「元気になったのなら、同じようにいられるものね」

戻される前に、鉢に植わった小さな花々に微笑みかける。
弱いものにはどうしても情を向けてしまうものだから、元気になるまで見捨てられなくてよかったと思う。
こういった細やかな気配りがあるから、この庭園は豊かでいられるのだろう。

「もう、テオは自分の事をつまらないなんて言うけど」
「アリーチェだって私だって、そうは思っていないわ」

素直でなく、ひねくれている事はもうこれまでの付き合いで分かってはいるけれど。
譲れないものはあるのだから。

「まあでも…そうね。いつかはあなたが、心から愛せるものが出来ればいいとは思っているから」
「分かった時に、見つけた時にいつか教えてくれたら嬉しいわ」

好きでないものに暇な時間を当てるなんてひとでもないでしょうし。
愛がない人だとも思わないのだ。
女は、目を細めて笑う。花に向けていた表情を、同じようにあなたに向けていた。

そして、あなたからのお誘いに両手を合わせて。
嬉しそうに笑うだろう。これでも、女の子なものですから。

「いいの?
嬉しい!

「私も夜までは時間を空けているから、同じくらいの時間までなら話して居られると思うわ」

じゃあ、と唇に手を当てて。そうしていると今日は珍しく、爪の先が色付いているのが見える。

「エスコートは、テオにお任せしちゃってもいいかしら?」
(-365) 2023/09/09(Sat) 6:16:25

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「それは、だからあなた達が物好きなんでしょう?
 蓼食う虫も好き好きTutti i gusti sono gustiです、全く」

顔を背けて、辟易とした風に溜息を吐いてみせる。
自分が向けるものは兎も角、他者から受けるものに対して素直に向き合う、ということをとんと苦手としているから、どうしても理解が出来ず、そっけない対応になってしまいはする。

有り難いことではあるのだろう。自分を孤独の中に放っておかないお節介な知り合いが何人か居るということは。

「難しいとは思いますけどね。望むだけでは何も手に入らない世の中だというのに、私は望んですらいないのだから」

己が発するのはいつも人を遠ざける言葉ばかりだった。
どちらかといえば、其方の方を望んでいるから。

ただまあ、良縁は大事にするべきなのだろうとも思う。それを無為に手放して良いことなんか何一つないのも知っている。

「任せなさい。流石に甲斐性くらいはあると自負しています」
「……それこそ、あなたが枯れるまでは。
 覚えるくらいはしてやりますし、面倒は見ますよ」

それは好ましいからではなく、価値があるから。
伴って、自分の価値が引き上げられるからと認識していつつ。

バーに行くのもいいな、と考えながら世話を進めていった。
(-366) 2023/09/09(Sat) 6:55:43

【人】 Chiavica テオドロ

切らしていた園芸資材を買うのはいいとして。
秋が近づいてくるとなれば冬に向けて株を充実させるべく、何か丈夫な花の種を植えておくべきだなと思い至る。

「……」

行き着けの花屋に向かう足取りは、ピザに一切目もくれない。
イタリアの男たるもの、人並に好きではあるが。
それよりは植物だ。ピザより花。

Meglio qualcosa di lode che una utile役立つものよりかは賞賛されるものを』といったところ。

「……ルッコラでも植えてみるか?」


ただ少しだけ頭が食い気に逸れた。おのれ秋の味覚。

#商店街
(72) 2023/09/09(Sat) 9:43:56

【人】 Chiavica テオドロ

>>73 ニコロ

「! ……見当、外れ故に、知ったような口を……!
 その空想力は仕事中の暇つぶしにでも使うべきです」

僅かに目を見開いて硬直し、其方に振り向く瞳は忌々し気。
図星故に、ついつい意地を張った応答となってしまう。

「ニコ……あんたの方はピザの香水を好む女でもできたんですか?知りませんからね、急に体型が崩れても」

一切れ食べた程度でこうなるものか。
どうせ何枚も食べたんだろうという決めつけだ。
勿論ルッコラの件についての当てつけでもある。子どもだ。

#商店街
(75) 2023/09/09(Sat) 10:29:08

【人】 Chiavica テオドロ

>>77 ニコロ

「何を育てていようとこちらの勝手……
 ……いやでも、もしもの時の備えくらいにはなるか」

備えというのに種を買うのは迂遠な気がしなくもないが。
未来への投資と言い換えれば悪くはないのかもしれない。

結局一袋手に取っては、園芸用土の上に。

「お人好しだな……どうせ欲しがりそうな奴らは、
 持っていかなくても勝手に食ってるでしょうに。

 味は?一枚くらいは俺も食ってやろうじゃないですか」

結局は素直に食べに行く。食事に関してはあまり突っぱねたりしない。これもまた昔の一見で培われた感性だ。

#商店街
(82) 2023/09/09(Sat) 13:49:12

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「そうよ、物好きなの」
「だから何て言われても、きっと好きなままでいるわ。私たち」

顔を背ける後ろで、小さく笑うような声。
無理に返す必要はないし、強要するものでもない。
勿論、返ってきたのならそれは嬉しいけれど。

「なら、いつか望んでもらえるように私が愛情を注いじゃおうかしら」


ほら、花は愛情を持って育ててあげると、応えてくれるって言うじゃない?
何てね。
足を交差させて、空を見上げる。そのまま、息を一つ吐いた。

「テオは何かを望んだことがないの?」
「それとも、今はないってだけ?」

視線を戻して、お世話の邪魔をしないように問いかける。
何か手伝えることはないかと、時折様子を窺っているけれど 結局妨げになることを嫌って大人しくしているだろう。

「枯れるまで、なんて」
「そんなこと言うと勘違いさせちゃうわよ」

実際はそんな浮ついた理由で口にしたわけでないことくらいは、今までのあなたを見ていればわかるから。おかしそうにくすくすと笑って。
それでも、枯れるまでかあ、と。嬉しそうにはにかんでいたりしている。

そんなやりとりをしながら、終始退屈そうなそぶりも見せず。あなたが世話を終えるのを待っているだろう。
(-403) 2023/09/09(Sat) 13:53:56

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「あっちは……分からないでもないですが、
 あなたに至ってはもう理解すら及びませんね」

背けたまま眉間に皺を寄せる。打算で人付き合いすることはあれど、ここまで好かれるほど何かしたか。それともやはり社交辞令か。

「……分不相応な望みは抱きませんよ。
 何の拍子で裏切られるかわからないじゃないですか」

「仕事も趣味も、やりたいからではなく、
 向いてそうだったから、自分が良く見えそうだから、で選んでますからね。
 これは単純に理由が少ないだけで……でも、やはり望まないから理由がない」

それが何故かと問われれば、口を閉じる他ないが。
とはいえやはり分不相応なのだ。自分より物事に向き合っている、真摯で善良な人間がどれだけいると思っている。
それらを差し置いて夢や愛など語れはしないし、至らない自分に気づきたくもない。

「させちゃう≠チて。怖いことは言わないでください。
 いくら俺でも、フィオレさんに棘の一つや二つがあることくらいは分かります」

それでも手伝いを要することなく夏の名残を摘み終えて、一区切り。普段より数割増しで疲れた気がするが、気のせいということにしていてやろう。

「さて、少し歩きましょうか。
 いつもの喫茶店に行くにも、車では風情があったもんじゃない。
 ……仕事がなけりゃバーの気分ではあったんですがね……」

花がらを袋にまとめて、エプロンも宙で手際よく畳む。
近くにある小屋へ道すがら放り込めば、あとはもうどこにでも行けるだろう。
(-416) 2023/09/09(Sat) 14:52:33

【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロ

「テオせんぱ〜〜〜い」

勤務時間終了後。
間延びした声と共に何やら貴方の座席にてこてこと寄ってきた男は、そろっと様子を窺うように。

「もう帰りますか?
 まだ署にいますか?」

日勤だった気はするがシフトを見間違えてる可能性は十分にあり得る。
もし仕事が続くようなら邪魔しないようにとは考えつつも、何やら貴方と話したいらしい男はこうして近づいてきたわけだった。じ……と見つめている。
(-423) 2023/09/09(Sat) 15:30:12

【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ

「とっとと帰りたくなったような気もしますが、
 生憎すぐ帰ってやるべきことも特にありませんね」

居てほしいなら居てやりますけど。
尊大な態度で負けじとじっと見返している。

「とはいえ貴重な時間ですから、
 あまり浪費させないでもらいたいものです」

口こそ冷たいが、話してみれば何だかんだ最後まで聞いてくれる。こいつはそういう真摯なのか暇なのか分からない男だ。
(-424) 2023/09/09(Sat) 15:38:59

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「それは幼馴染で、一緒にいた時間が長いから?」
「私だって、今日が初対面じゃないんだから。おもいを積み重ねていたっておかしくないと思わない?
 花とこれだけ向き合ってくれる人なんだもの」

目を細めて笑うその顔は、確かな好意を滲ませている。
世の中には一目惚れなんて言葉もあるくらいだ。
路地に咲いた花が、惹かれるだけの理由は確かにそこにあったのだ。小さなそれが、あなたの目に入らなかったとしても。

「だとしても、趣味だなんて言うからにはどこか楽しいところもあるんじゃないかしら。
 仕事でもなくて、好きでもないことにここまで力を入れることなんか早々出来ないことだもの」

とはいえ人には人の考え方があるのも分かっていて、本当にあなたは出来てしまうから選んでいるだけなのかもしれないけれど。

「あなたが、他の女の人を勘違いさせちゃうかもってこと
 枯れるまで面倒を見るなんて、"魅力がなくなるまで見ていてくれる"みたいにとれるじゃない?」
「棘があるなんて。私はただお花が好きなだけの可憐な女なのに」

そうだろうか。冗談めかして揶揄うように微笑んでいた。
作業が終わった様子のあなたに「お疲れ様」と声を掛けて。

「あら残念。この間海沿いに素敵なバーを見つけたのよ。
 また今度、ドライブついでに疲れを癒しに行きましょうね」

そろそろ日も傾いて、過ごしやすい気候になるだろう。歩いていくにはちょうど良いくらいだ。
軽い足取りで、あなたの横に並んで歩いていく。
(-425) 2023/09/09(Sat) 15:55:58

【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロ

「オレの顔見て帰りたくなったってコト……!?」


ガーン……!


言葉を受け取りショックを受けて悲しそうに眉を下げるのは、まあ束の間のことだ。
感情の起伏がそこそこ激しいのは貴方も知っての通り、立ち直りが早いのも同様に。

「う〜……もし浪費させちゃったらオレ、何かちゃんと返すんで……、
……あ、だからそう、早く聞かなくちゃ、えっと、


「その、テオせんぱい今日花屋の前に居たじゃないですか!
 ニコロせんぱいと一緒だったから声かけなかったんですけど……
 何か新しい種買ったんですか?秋になるから新作?」

花について教えてもらえるようになったのは春頃のこと。
まだ四季一周を経験していないから、秋の用意はどんなのだろうとわくわくして気になっていたらしい。ちょっときらきらになった瞳が向けられている。
(-426) 2023/09/09(Sat) 15:59:16

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「おかしい、と言えるほど中身のない証言ではない、か。
 物好きでいて時間も費やして、であるならば理解から遠かろうと、感情に対し自然とは言える」

つい仕事じみた物言いになり、未だに目を逸らしている。
世話をするにおいて、植物は自分に何も返してこない点で最も優れているのだ。それに比べて動物は、人間は。
花というのは結局物の例え。恐ろしいほど可憐だから直視できない。

「良い影響は得られてるのでしょう。
 義務でなく、心を満たす行いの自覚はありますから。
 だから今は、趣味一つやっていられたらそれで満足です」

「ああ、そういう……貴方以外にはそうそう言いませんよ。
 ……や待て、それこそ勘違いされてしまう。枯れるまでというのは俺から言える最大限の賛辞ではありますが、必要以上に重く受け取らないだろうとも踏んだので」

価値の話をしてるだけであって、まるで色ボケたと思われたらたまったものではないから。
言う相手は選んでいるつもりだ。相手は勘違いのないように取りなす気遣いと計らいに長けたレディであると。棘があると疑ってないが。

「時間が合えば──そんなこと言ったら、
 きっと合わせに来ますね、あなたは」

提案には少し悩み、しばらく歩いてから観念したように声を上げた。
(-428) 2023/09/09(Sat) 16:57:53

【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ

「いりませんよ、あなたが出せる物なんか知れてます。
 ……ああ、あの時の。大した買い物じゃないんですが」

また少し不機嫌そうな声色が滲んで、
けれどそれは相手に起因する物ではないから、
何とか胸の内に抑えて、いつも通りの無関心さを作る。

「まずはスイートピーpisello odorosoは植えようかなと。
 それと花ではないですがルッコラの種を買いましてね。
 上手くできたらサラダにでもしてくれます」

あからさまに季節の花に期待している様子だったから、
別途で購入していた種の名を述べつつ、きちんとあの時買った物のことも言う。こんなところで嘘をついても仕方ない。

今年の春から今に至るまで菜園に触れたことはなかったが、
長く植物を手掛けてるのだから一度や二度手を出していたりはする。恥じるべきこともあるまい。

「秋の花の鉢も幾つか店に出るようになりましたから、
 手っ取り早いインテリアとしてならそっちを買ってください。
 多少は……来たる冬の寒気にも負けないでしょうしね」

どのみち手入れすることにはなるのだから。
種が欲しいと言われてはそれだけ教えるものも増えそうだし。
(-430) 2023/09/09(Sat) 17:12:06

【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロ

「す、すごく悔しい感じがするけれど何も言い返せない……」


知れてます、の言葉にぐっと拳を握って堪えた、何かを。
にしてもよくない質問だったかなと声色に滲む色を読み取っては内心首を傾ぐ。
だがこういう不安も大概は杞憂であることが多いとここ数か月の経験上、すぐに焦るようなことはせずに。

「へえ、スイートピーに……
ルッコラ!

 テオせんぱい、花だけじゃなくて野菜も育てられるんですね。
 すげ〜、自分が育てた野菜で作るサラダ美味そう……!」

ルッコラを選んだときの貴方の心情を知る由もない男は、素直に"花だけじゃないんだな……!"と瞳の輝きを強くしていた。尊敬のまなざし。
鉢も出ているよ情報に関してはふんふんと頷いていたものの。

「え〜っと、ちなみに……
 ……種から育てるのは難しいですか?」

今度はこてんと実際に首を傾いで問いを形にする。
此処から続く言葉は大抵予想が付くことだろう。
──『オレでもできますか?教えて欲しいです!』の、いつもの流れだ。
(-442) 2023/09/09(Sat) 19:58:34

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「そうでしょう?これで、今から私の感情を否定することは出来なくなっちゃったわね」

論理を並べ立てて語っているのを聞きながら、見られていないのを良いことに悪戯っぽく歯を見せて笑う。
初めて会った時よりもずっと、「ああ言えばこう言う」を見せるようになった女にあなたは手をを焼かされているかもしれない。
こっちを見ろと主張する花は、あなたの期待する植物の姿ではない。それそのものとは全く別のものだ。

「ふ、ふふ…っ!」
「ああ、信用されてるみたいでよかった!
 もちろん、あなたの言葉をそのままそっくり受け取るほど単純じゃないし」
「そういう事をしれっと言えるようなら、もっと上手くやれると思っているもの」

少なくとも、先ほどの問答をしている間は"そういった意味"で口にすることはないのだろうし。
愛だの恋だのに現を抜かすような人間には見えていない。

「賛辞であるというなら、ありがたく受け取っておくけどね」

「ふふ、分かってるじゃない」
「嫌だなんて言わないでしょ?あなただって」

分かりきっていた反応にまたおかしそうに笑う。
お互い忙しくならないといいわね、なんて話していれば。
カフェも視界に入るほど近くになって。夕刻頃になれば、客足も落ち着いているだろうか。
(-467) 2023/09/10(Sun) 1:32:47

【人】 Chiavica テオドロ


「……別にああしろこうしろとは思わないし、
 私情を挟んでしまうことの是非は置いといて……

 私が一部の上の人間に圧力をかけられるのすらまだいいとして、
 じゃあ我々はあの間のことを議事録に一体どう書いたらいいんですかね」

前時代回帰のルネサンスが警察署の流行りとかですか?
要らぬ苦労を負わされることより、道理の通らないそれら全てに怒りを覚え、不機嫌そうに荒れている会議終わりの警部補。

「はあ……ただ愚図なだけならば可愛げがあるんですが」

会議後のフォローアップだって上に回してほしいくらいだ。
文句を垂れながら任された仕事くらいはやってやるのだが。

#警察署
(115) 2023/09/10(Sun) 5:03:46

【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ

「難しいとは言いません。
 寧ろ先の二つは初心者向きとさえ言えるでしょう」

視線にはばつが悪く目を逸らしつつ、
相手の言葉からその続きを見透かして、
口を開く前にこちらから続けざまに話をしていく。

「寒さに強く、そのおかげでこの時期から育てられるため、
 水やりの頻度は少なくていいし、虫や病も沸きづらい。
 ルッコラに至っては一か月二か月でもう食べられるでしょうね」

ここで一段落、ではなく。

「ただ、一から物を育てる以上は、
 覚えるべきことはそれなりにあります。
 漠然と水をやり、肥料を与えるだけでは良い物は育たない」

畳みかけて、反対のネガティブなイメージも並べ立てていって。

「土の整理に種蒔き、追肥……それなりに面倒くさいですよ。
 それでも投げ出さないと約束できるなら勝手に学びなさい」

言葉には嘘をつかず。それでいて相手を遠ざけるようなものを選んで。乗り越えてまだ関わりに来るなら向き合ってやる。
傲慢ながらも、男なりの人付き合いの形であった。
(-476) 2023/09/10(Sun) 6:37:26

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「今は、の話ですがね。
 理屈は通るのに根っこの所で奇妙だから、
 人の心というものは俺の手に負えないものなんです」

単に含みなく笑われる度に居たたまれない気持ちが湧いてくる。
むしろ向こうも分かりやすいくらいに打算的でいてくれたらよかったのだが、こう思うのすら最早失礼なんだろうな。

「こちらこそよかったですよ。
 勘違いされるのはたまったもんじゃありません」

「……何より申し訳ないですからね。返せる保証はないのに、
 比重ばかりがズレて……きっと傷つけてしまうんですから。
 知らないうちに恨まれでもしたらその時は遠慮なく喧嘩しますが」

決して人の想いなんかに対し誠実ではいられないのだから、鈍感でもいてはいけない。
必要な労力とも言える。現実を見据え続けるならば。

「何処かのタイミングで嫌と言えていたら、
 我々の関係もこうはなっていなかったでしょうね」

相性が良いなどとは断じて認めないが。
扉を開け放ち「Prima le signore」の一言と浅い一礼で、先の入店を促した。
(-484) 2023/09/10(Sun) 8:41:51

【人】 Chiavica テオドロ

>>119 エルヴィーノ

Gra─zieどーも

心配に及ばず、一声かけられたおかげで難なく受け止める。
そのまま開けてはしまわずに、一度手で弄んで。

「過激な奴と一口に言うならどこにでもいるでしょうが、
 お偉いさんだからそれを隠さずに済んでいるという訳。

 考えてもみてくださいよ。私が偉い立場になったら、」

タブを指で引っ掛けて、ガシュだの力強い音が鳴る。

「まずはそういう輩どもから検祭りに挙げてくれてます。
 正義などではなくただ此方の鬱憤晴らしの為に」

過激さでは負けていない。そう示した。

「……気の毒という言葉には及びませんが。
 わざわざ率先して引き受けてやってるんですから、
 それに見合うだけの下働きがあればそれで」

#警察署
(123) 2023/09/10(Sun) 9:58:17

【人】 Chiavica テオドロ

>>120 ニコロ

「どうせならドルチェもついていたら良かったんですが、
 そこまで欲しがるのは酷というものですかね?」

会議で疲れている者の筆頭として、
我儘の一つや二つも言いたくなるものではあった。

「ポルチーニ……boscaiolaようなものか。ではチーズクリームピザを貰っておこうかな。

 ついでに飲み物の買い物にも付き合ってくれると、
 あなたの弟分は嬉しく思いますが如何でしょう」

袋に入れてしまえば園芸品は対した重荷じゃないし。

弟分という言葉をどこかわざとらしく使うものの、
これでも懐いていることを示してはいた。
(124) 2023/09/10(Sun) 10:37:02

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「理屈だけじゃないっていうのが、人間の面白いところでもあるけど……
 私は、人間のそういうところを好ましいって思うし」
「あなたが手に負えないなんて思うのは……結局のところ、理解が出来ないからなのかしら?
 それとも、理解出来ても対応に苦労するから、なのかしらね」

はたまた他の要因なのか。
あなたの横顔を見ながら、これもまた単純に興味本位で尋ねている。
自分とは違う考えを知りたいという、ただそれだけの理由。
だから、あなたがこれに答える義務はない。

「恨まれる……ってことよりも、"傷付いてもいいから傍にいたい"なんて言われた時のことを気にした方がいいんじゃない?」
「あなたみたいな人には、そういった子の方がよっぽど近付いてきそう。
 申し訳ないからってきちんと断るんだろうなとは思うけどね」

無垢で一途で、純粋な架空の女の子を思い浮かべている。
他人ごとだと思って適当なことを言っているようにも見えるかもしれない。

「テオを自分のものにしようと思うなら、口先じゃどうにもならないだろうし。
 有無を言わさず抱き込んでしまった方がよっぽど効きそうよね」

これは、本当に適当なことを言っている。


「やだ、そう言われてた可能性があったなんて思いたくないわ」
「でもそうね、それなら今までのテオに感謝しなくっちゃ」

何だかんだ、そう言わなかっただけの積み重ねが出来たことを嬉しく思って。
一礼をするあなたに、「Grazie」と、わざとらしく上品に微笑んでみせる。
足を踏み入れれば、挽きたての珈琲の香りが鼻をくすぐった。
(-492) 2023/09/10(Sun) 10:40:03

【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロ


"難しいとは言いません"

その一言を聞けば『じゃあ』とすぐに声が出てしまいそうだったが、貴方の言葉がまだ続いていくと理解すれば噤んだ。
初心者向きの理由の後に並ぶ、正反対のネガティブイメージ。
耳にする作業は何も経験してなかった頃よりも大変だと分かる、伴った経験から得ている実感。
だから面倒くさそうに思いません、なんて取り繕いの即答はしなかった。
それでも遠ざけるようにして選ばれた言葉たちは、下手に好印象となるイメージを並べ立てるよりずっと、"誠実"なものに思えたから。

「──はい!約束します!
 大変でも投げ出さない、から!
 ……勝手に学ばせてください、また」

「オレ、好きだなって思って、花の世話をするの。
 大変でうまくいかないこともあるけれど、愛情を注ぐのって大変なんだなってわかるし。
 それにテオせんぱいの、仕事で接するだけじゃわからない一面も見えるし」

「だから……秋にも楽しみできたって思ったらうれしいです!
 あ、今度種とか土とか買いに行くの、ついてきてもらってもいいですか?」

オレ一人じゃ変なの選んだりしそうだから、と。
遠ざけられた距離をえいと乗り越えてきた男は、その先でおねだりも追加していた。
(-493) 2023/09/10(Sun) 11:10:15

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「……別に世の中の全てが理解できるとは思ってません。
 ただ俺は───不確定要素のある人との関わりは、あまり増やしたくないだけ」

相手に裏切られること。それ以上に自分が裏切ってしまうこと。それが起き得ないように気を張り巡らせる必要があって。これは何かに対する恐れとすら言えるのかもしれない。
低い場所を見て呟く横顔は薄く笑みを浮かべてはいるものの、嫌味たらしいというよりかは酷く自嘲的なものだった。

「本当に!いっそ恨んでほしいんですがね!
 ……百歩譲って、能力や性質に惹かれたとしましょう。
 けれどそれは前者ならビジネスパートナーである方がいいし、
 後者は───反りが合わないよりよっぽどろくでもない相性です」

半端に救われたくはない。
自分の歪みが肯定されるほど脆い救いの手もない。
そして己はもうその手のひらの上では生きていけない。それだけ。

「幸せにはなりません。誰も。
 テオドロひとりならどうでもいいが、哀れな女は一人でも少ない方が良い」

「───喚き散らしますよ。大の男が、床の上で」

今のところ最も可能性が高そうな方法を言われて寒気が走る。


「感謝するくらいなら相応の報いは欲しいんですが。
 ええ、それらの可能性を掴めなかったのは明白な俺の落ち度です」

己の甘さが見えてくるたびに、反発するかのように棘のある言葉が出る。音の鳴らないよう戸を閉じた店内では流石に抑えはするけども。

「うんと苦いエスプレッソでも飲みたい気分ですね、もう……」
(-517) 2023/09/10(Sun) 16:26:57

【人】 Chiavica テオドロ

>>127 ニコロ

「背負う……背負い込む、か。
 良いですか。誰かがやりたいって言うんだったら、
 俺は喜んで業務の一つ二つ寄こしてやるってんです」

ただ能力も意欲も持ち合わせた者は少ないものだから。
効率や──幸福指数の総量を考えれば己が呑み込めばいい。より上に預けるというのは流石に礼儀がなってないと分かるし。

「あともう一つ。……あんたの知っての通り、
 俺はこれでも自己主張が強いタイプじゃないですが」
「手を焼かせず、困らせるのは結構好きですよ」

本当に甘味が欲しかったわけではないが、それを聞き入れてもらったら溜飲が下がるというもの。
ピザをひと齧りして、広がる秋の風味に悪くないと頷く。

「本当はビールでも飲みたいですが……
 オレンジジュース辺りで勘弁してやりましょう。
 きっとコーヒーゼリーかティラミス等が合いますね」

濃厚なチーズにはさっぱりしたものが合うだろう。
兄貴分にちょっかいをかけつつ適当に食に想いを巡らせるのは、それなりに息抜きになって悪くない気持ちだった。

#商店街
(135) 2023/09/10(Sun) 16:47:31

【秘】 Chiavica テオドロ → 陽光の元で ニーノ

「はい。あなたが勝手に学ぶんです。……ただ、やり遂げることを約束するところくらいは評価してあげますよ。
 それが口だけでないことは知りましたからね」

面倒なものをある程度飲める相手だから、
学ばせる程度ならば煙たがりもしないでやろう、という形。

「思う儘にはいかないですが、うまく伝わればそれだけ成果で返してくれる。
 それが好ましく思えるのは向いている証拠でもありますね。──……それは教えたくて教えてるわけでないことを肝に銘じるように」

「ああ?はあ……予定は合わせませんが、空いてたら別に。
 どうしても行けなければ写真かメモは用意してやります」

そして一度面倒を見ると決めたら、それなりに律儀なのだ。
植物に対する姿勢と共通している。性分ともいえる。
(-519) 2023/09/10(Sun) 17:08:45

【人】 Chiavica テオドロ

>>140 ヴィンセンツィオ

「季節は、秋からの方がお好きだったりしますか?」

同じくそれなりに忙しない業務らをやり過ごして、
仕事場で顔を合わせるより幾分か険の抜けた男は、その印象と似た伸び伸びとした声で伺いを立てる。

折角の暇な時間を邪魔してしまうのも申し訳なく思って、すぐにでも別れられるように距離を保ってはいたが。

「印象、あるいは偏見の話ですが、そう見えたもので。
 厳粛且つ、どこか風情のある空気感が似合うと」

知らない一面は誰にだってあるのだろうが、春や夏の陽気に心動いている様子はあまり思い浮かばなかったものだから。不愉快に思われないといいが。

#街中
(145) 2023/09/10(Sun) 20:00:35

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「……うん、それなら分かりやすいわ。ありがと、テオの考えがまた少し理解出来た気がする」
「もしね、本当に自分ではどうしようもないと思ったなら。
 その時は周りに押し付けちゃってもいいと思うの、あなたには信頼できる人がいないわけじゃないんだから」

自嘲的なそれに、眉を下げる。いつか抱え込んで潰れてしまいそうだと思ったから。
苦しい原因の何もかもを切り捨ててしまうことが出来る人じゃないと。
自分でなくても、押し付けて逃げる先があればいいと思うのだ。

「じゃあ恨みを買うような振る舞いをしないといけないわね。
 優しさを見せたら最後、絶対に付け込まれると思った方がいいわ。恨んでほしいと思うならね」

自分は目の前の彼の性質に惹かれている。
魅せられてここにいるから、否定はしたくなくって。

「他人想いなのね。哀れな女は幸せじゃなくたってあなたの傍にいたいと思うかもしれないわよ?
 自分だけが幸せじゃなくてもいいなんて考えはね。
 少なくとも、私なら一蹴して抱き締めて離さないわ。一緒に不幸になってやるってね」

極論。幸せになる道があるなら最初から捨てたりはしないだろうし、あなたの言葉の真意を全て理解して話しているわけではないから。ある意味で理想論なのだろう。

ぷっ、あはは!
それ、すっごく見てみたいわ!
 そんな姿、一生かかったって見れないでしょうね!」

心の底からおかしそうに笑う。駄々をこねるあなたの姿、忘れられないだろうな。

「蔓を巻きつける花だってあるのよ。傍に寄せたが最後、絡めとられてしまうこともあるのよ」

勉強になったかしら?なんて。奥まった席に向かいながら、無邪気ないたずらっ子のようににまにまと笑みを浮かべてみせている。
その姿でまた、苦い顔を浮かべさせてしまうかもしれないな。
(-530) 2023/09/10(Sun) 20:06:20

【秘】 陽光の元で ニーノ → Chiavica テオドロ


あ、今褒めてもらえた……?
ちょっと褒めてもらえたかも……!?


評価してくれるらしい発言を聞けばそんな風に考えて心が浮足立つ。
表情にもまあまあ現れてしまっているが。

「へへ……向いていたらいいなって、思います!
 ので、テオせんぱいにそう言ってもらえて嬉しいです」

教えたくて教えているわけではない、は、わかっているのかいないのか、一応笑顔で頷いてはいたが。
そしてやっぱりこうなると面倒見がよいのだよな、とは数か月過ごして理解できたことのもうひとつ。

「オレが予定合わせにいくんでだいじょうぶです!
 じゃあまたその内に……楽しみにしてますね!
 喋る時間くださって、ありがとーございました!」

浪費になってないかな、なってたらまたごめんなさいをしよう。渡せるものは知れてるし……。
ひとまず話したいことを話し終えた一番弟子は満足気、引き留められたりしなければそのまま「じゃあ本日もお疲れさまでした!」と伝え、貴方のデスクを離れていくことだろう。
(-533) 2023/09/10(Sun) 21:20:23

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「生き方って簡単に変わるものじゃないんですよ。
 それが最善だと信じているものを、今更曲げるのは猶更」

失望されてはならない。失敗してはならない。
能力を示すことしか取り柄がないのだから、止まることはできない。親しい人は皆価値を持つが頼りないから、苦役を代わってやらなければ。

「共に不幸になることをよしとできるなら……それもいいんでしょうね。でもやはり、それは俺を好いた人の自分勝手な、自己満足でしかありません。
 傷つけるのすら許容してしまったら──まず俺が壊れます」

女を不幸にする男に価値はないから、背負ったならば応えたい。
けれど、自分にしかやれないのに、できない≠ニいうことを───もしもう一度認識してしまったら、とてもじゃないが今度こそ折れてしまう。そんな気がする。
これだけ足掻いてまだ少年のころから何も変わっていなかったら、最早生きていて何の価値がある。

根は本当に、ひとときの個人の利益より、常に全体の最善を進んで選び取るような男だ。自己犠牲を持っているというより、下手に自分を擲つのが最も効率的だったから、今も皆の幸福に還元されていくと信じて疑っていないだけの。
その歪みは幼少期から劇的に進み、生半可な言葉では正せないところまで来てしまっていた。

「……結果的に、俺を力尽くで捕まえて、
 何しようと勝手に喜んでるような女ならばマシそうに思えるのは……勘弁してほしいな。一生の頼みで見逃してもらいたい」

相手がそうという訳ではないが、困ったような視線が向く。
目の前にいるのが幼馴染でもなければなるべく完璧な姿でいたいのに、こうして弱みを見せてしまっているのは、良い傾向なんだかどうなんだか。
(-545) 2023/09/11(Mon) 8:46:35