人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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【神】 環境破壊 イクリール

「うーむ……まあ提案はしてみたが、私もメレフにしておこうか。
元気に騒いでくれそうだ。それはそれでいいスタートになるだろう」
(G111) 2021/10/05(Tue) 3:45:54

【神】 中堅看守 アンタレス

「...ああ、その通り。私はE-253......メレフに贈るよ。」

合わせても合わせなくてもいい。
あくまで個人的な、投票先だ。
(G112) 2021/10/05(Tue) 3:48:48

【秘】 墓守 トラヴィス → 不覊奔放 ナフ

「ふむ。ああ、宗教、とはそれか」

為したことと宗教学が結びつかないな、と内心訝しんでいたが、納得し、同時に(やっぱり回転自体は早いのだよなあ)と辟易する。会話速度、ついていけてるのか?私は。
表面上は冷静な顔でいられるけれども、この牢獄ではどこまで通用しているものやら。

「……彼が導くならば、出るまでの道は、そう困難でもない。あの人の器は大きいからね。私と違って『ひっくり返して』言動が変わるということもそうそう無いさ」

自分の弱さには自覚済みだ。
だから、善意にも邪悪にも揺れる。どちらか一方に留まりきれないからこそ、自らここに在るのだ。

「外に出て、やりたいことはあるのかい。暇潰しとはいえ、飛び出す方向くらいは検討をつけておくものだろう?」
(-372) 2021/10/05(Tue) 3:50:46

【秘】 不覊奔放 ナフ → 環境破壊 イクリール

「いいタイミングで提供したいから待って」

必死か?必死かもしれない。

「スライム以外何言ってるかすらわからン。………テラ?」

灰色のペーストを見、少し考え。指をさして聞いてみた。
腎臓や肝臓のペーストはこういう色になるんじゃなかったか、と本の中の記憶を探りながら。
(-373) 2021/10/05(Tue) 3:52:22

【秘】 環境破壊 イクリール → 不覊奔放 ナフ

「……さぁて、どうしようか」
別にもう投票する気はないのだが。あなたが必死かもしれないので、遊ぶ。本当に思案中のように。

「そう、テラ」
食べるか?と問うようにスプーンを差し出す。僅かに香草が香る。
これはもう、動物と変わりがない。
(-374) 2021/10/05(Tue) 3:58:58

【秘】 不覊奔放 ナフ → 墓守 トラヴィス

「そォ。母さんが熱心な宗教家ッてェヤツだったン。祈って生まれたのがコレだったからァ」

あなたとの会話で興味を失う様子は今のところない。証拠に、あなたの上から退かない。 退かないったら退かない。
暇潰し、よりもう少し強めに、あなたとの会話を楽しんでいるように見えるだろう。

「……あの人一番宗教違うと思う。俺をひとだッて言う。でもあの人にとってひとならァ、あの人のとこではひとなのかもしれン。……でもォ、それだから、俺ェ、アンタのこと嫌いじゃねーよ」

あなたは言動こそ奇抜で派手であるが、ちゃんと己を知っている気がする。繕って仮面の下に隠していても。
尊敬する、とまではこの男の性質上、思わないが。揺らぐからこそ信用には値する、とも思っている。

「ない。……今ンとこ。でもなンか、………、」

人の話を考えて脳内で纏める時は黙る男だが、そうでない要因で黙り込んだ。掴みきれていない何かがある様子で。
(-375) 2021/10/05(Tue) 4:04:04

【秘】 不覊奔放 ナフ → 環境破壊 イクリール

「アーーーッ!アァーーーーッ!ヤダァ!俺面白ェ役もらってッからもーちょい生きてェ!」

必死だ。遊ばれていることには気付いていない。

「……じゃー、一口」

実は、ひとを食べたことはない。
あ、と口を開ける。スプーンを受け取って自分で食べる発想がなかった。
(-376) 2021/10/05(Tue) 4:07:36

【秘】 墓守 トラヴィス → 不覊奔放 ナフ

「命を授かるという事象だけで満足できないのは、富の弊害だな。母子ともに無事に生まれたのなら、それこそを加護と呼ぶのが本来の宗教の在り方だと思うがね……」

だが、人類はそれを当然にするほどに豊かだ。どこの宗教も、神が施す奇跡は、『当然の事象』から範囲を広げざるを得ないのが現実だ。……トラヴィスの生まれは古い家柄だ。だからこそ原義的な考えから逸脱した教義には、多少物申したいところはある。

「そういった意味では、私もチャンドラ殿寄りではある。貴様を語る上で悪魔のような行為と切り離すことはできないが、……生まれたということ、そのものに罪を求めることはない。それをチャンドラ殿は『ひとである』と称するのだろうし、私は、……」

忌々しい死人ども。
人であったとは、たしかに、口にしている。

「……貴様の運用が上手くいくのなら、貴様にも未来はあるだろうと、認めてはいるよ」

為したこと、を思い返せば沸き上がる嫌悪と同時に、しかし一度承認した筋は通し切る。……苦しんで殺されるべきだ。彼の中の潔癖な部分はそれを望む。だが、潔癖故に、それがフェアな感情ではないことも理解している。
黙り込んでしまった囚人の思考を邪魔しないようにと、トラヴィスは静かに息を続けた。
(-377) 2021/10/05(Tue) 4:29:17

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

/* Hell o !後輩!
くそ上司Moveしていいですか!!
(要約:やけになる理由があるのでやけになりたいけど、独りは寂しいので巻き添えしたいのですがお手隙でしょうか!?!すけべになるかもしれないしならないかもしれない、後腐れは多分ないです!っていうか看破したからあそんで♡というくそ連絡です)

(尚こちら実は片思われあるのですが、気づいて居らず。お相手との連絡で今後誰とどうなるかはわからない、というお約束の上での関係性の為問題は起こらないと思われます。嫌な場合蹴ってくださいませ!)
(-378) 2021/10/05(Tue) 4:41:31

【秘】 中堅看守 アンタレス → 死兎 ニア

「そういうことだ。」

抵抗する様子もなくただ見つめているだけであれば 貴方の細い首に触れ、本当に少しだけ力を入れる。

「...まぁ何も、殺すことが愉しいわけではないが。
こうした薬を作る行為そのものに、興味があってね。」

そうして 貴方の様子を暫し見つめた後、口元に緩い笑みを浮かべ、手を離す。

男に渡された調合のレシピ。
それを見て心が躍り、上機嫌になったというわけだ。

だから別に、君達の命を握ることそのものに愉しさを抱いている訳では無い。...男はそう 悪趣味では無いのだ。
(-379) 2021/10/05(Tue) 4:45:08

【秘】 不覊奔放 ナフ → 墓守 トラヴィス

「……カンシュサマたちッてェ、やっぱカンシュサマやってるだけあンね」

慰めととったわけではない。ごく自然に、『教養』『学習』『視野の広がり』として受け取り、飲み込んだ。

「俺の、……母さんの宗教が歪かもしれンてのは、考えたことァなかったな。俺ァ悪魔だ、身体が優れてて頭のネジがない、タチの悪い獣でバケモンで悪魔……俺もそー思う。
……でもアンタらの宗教を否定する気はねェ。アンタらの前では、俺ァひとなんだな」

あなたの上、あなたの息の音。聞こえはするが、どこか落ち着くもので。少しの間考えて、考えて。 罪人は漸く、思考する事を許されたような気がした。

「……会えなくなンのがちと惜しいヒトがいる。ここにいてもいーけど、自由の方がきっともっといい」

ぽつ、と呟く。曖昧なものではなく、確固たる意志として吐き出す。

顔を上げた。

「アンタ、亡霊名乗るの似合わねーよ」

なんて。笑い混じりに言ってのけた。
(-380) 2021/10/05(Tue) 4:45:40

【秘】 中堅看守 アンタレス → 新人看守 ダビー

貴方の話を最後まで聞いた後にひとつの頷きを。

「なるほど、面白い考えだ。
......君は、その死を望むのか?」

それもまた、使い方としては正しいだろう。
チャンドラや男のようなタイプであれば、必要は無いだろうが。

だからこそ、問いかける。

"君"はどうなんだと、この宴においてどう在りたいのかと。
(-381) 2021/10/05(Tue) 4:48:07

【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ

/*
お疲れ様です先輩。くそ上司move、大歓迎です。
すけべでもグロでもなんでもPLは全て食べられるので問題ありません、寂しさ一緒に埋めましょうね。PLもこなさんと沢山遊びたいのでハッピーです!

片想われも把握です、大丈夫です。是非是非後腐れのない楽しいヤケパーティしましょう!
(-382) 2021/10/05(Tue) 4:50:08

【独】 不覊奔放 ナフ

/* ……アンタレスと取引したし、ダビーとは恐らくルヴァとのアレで後々めっちゃやりとりするだろうから……えっランダムかなりGJだったのでは……?
あとトラヴィスやっぱり愛した、かっこよすぎ 紳士
(-383) 2021/10/05(Tue) 4:52:52

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

/*
やった〜〜。やけぱお誘いロール掛けますね。
こなくらげ(:]ミ的文なので文章量がばですが!対戦よろしくお願いします!
(-384) 2021/10/05(Tue) 4:56:58

【秘】 魅月守 チャンドラ → 金糸雀 キンウ

/* ちょっと別件でやけロールを仕掛けたいため、他の方とすけべかグロか転ぶ可能性が高く…ご報告を…!
こうゆうの嫌だよ!とかありましたら関係撤回含めご自由にしていただいて構わないので言ってください…!
(-385) 2021/10/05(Tue) 5:01:08

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

それは唐突に。貴方の端末へ届く。

『ダビー、ちょっと思いついた事があるから付き合わない?
8割くらい僕のストレス発散だけど♡
勿論、拒否権はあるからね。好きに答えて』

気紛れな上司からのメッセージは、イタズラのような内容だ。
(-386) 2021/10/05(Tue) 5:05:30

【秘】 新人看守 ダビー → 中堅看守 アンタレス

「いいえ、望みません」

 きっぱりと答えた。

「俺が死んで脱落してしまえば、その分チャンドラ様、トラヴィス様、アンタレス様が処刑や襲撃で苦しみながら命を落とす可能性が出てくる。先達として既に数多く貢献してきた皆さんの手を煩わせるわけには参りません。それなら、俺が代わりに処刑や襲撃で死ぬべきだ」

 それは決して純粋な好意、高潔な精神からくる提案ではない。軍人として叩き込まれた上下関係と立場による命の優先順位を考えての結果だった。

「俺は痛みに慣れていますし、覚悟はできています。ですから、薬による穏やかな死は他の方に譲っていただけたらと思います。折角の提案を蹴ってしまう形になり、大変申し訳ございません」

 新兵の自分より貴方達を守った方が組織の為になる。後輩はそう考えてやまない。その考えを元に宴を過ごす。そんな様子でいるようだ。

……今のところは。
(-387) 2021/10/05(Tue) 5:09:49

【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ

『思い付いた事?ストレス発散?

 内容がわかりかねますが、俺でよろしいのでしたら付き合いましょう』

 素っ気ない内容ではあったが、快諾を見せた。
 立場が立場故、ストレスだって溜まることもあるだろう……そんな考えのようだ。
(-388) 2021/10/05(Tue) 5:12:27

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

『ふふ、ちょーっとね。使ったことあるかわからないお薬の話でもしようかと思って?

部屋で用意して待ってるから、こっちに遊びに来て貰えるとうれしいな。あ、鍵は開けとくから!』

素っ気なくも承諾してくれる後輩に可愛いなぁ、なんて思いながら。メッセージをおくり返せば、こっそりと端末を弄って『支度』を済ませた。
(-389) 2021/10/05(Tue) 5:17:56

【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ

『分かりました。それでは恐れ多くもそちらに伺わせていただきます』

 そんな返信が貴方の端末に届き、暫くした後。
 控えめなノックが二回。続いて毅然とした男の声が扉の向こうから聞こえるだろう。

「チャンドラ様。いらっしゃいますか。ダビーです」
(-390) 2021/10/05(Tue) 5:21:46

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

控えめなヒールの音をたてて。扉の所まで駆け寄り、元気よく扉を開ける。

「いらっしゃい、ダビー。わざわざありがと〜♡」

いつもの甘えたような声色で出迎えて、こっち、と手招きして貴方を呼ぶ。

「…早速で悪いんだけど、ん〜…念の為寝室の方がいいかな。
そう、薬についての話をしようと思って。……記録は流石に調べてないんだけど。君って興奮剤、申請した事ある?」

呑気に寝室へ向かいながら話す兎は楽しげだ。
(-391) 2021/10/05(Tue) 5:29:28

【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ

「いえ、礼には及ばず。チャンドラ様もお疲れのご様子で」

 無愛想無表情なのは相変わらず。そのまま機械的に一礼をして貴方について行くだろう。話をするのに何故寝室?とは思ったが。上司先輩には逆らえない軍人気質が疑問を口にすることを止めたのだった。

「興奮剤ですか?いいえ、俺は一度も無いです。薬の類は鎮痛剤と鎮静剤のみ。その他のものは申請する理由がありませんので」

 楽しげな貴方とは反対に、後輩は淡々と答えた。
(-392) 2021/10/05(Tue) 5:36:53

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

訪問者避けに内側からならば簡単に開くロックだけを掛けておいて。

「あれの使用感だけ教えて置こうかなと思ったんだよ。…この先、使う可能性は高いから。
それで、効果がどれ位ででるかわからないから念には念を…って感じで来てもらっちゃった」

軽い音をたてベッドに座り込めば。ぽふぽふ、とベッドを叩いて「お隣どうぞ?」と声をかけた。
(-393) 2021/10/05(Tue) 5:46:40

【秘】 新人看守 ダビー → 叛逆者 ミズガネ

「頭で考えて動いてはいる。だがそうするのに貴様はいちいち他人に表情の変化など求めるのか?
 誰も彼もが貴様のように分かりやすく表情を変えるわけではないのだがな。そんな事も知らないのか」

 貴方の予想通り。皮肉や嫌味を含んだ声すら冷えきっていた。

「……。問題なし」

 散々口の中を荒らした後、男の指がようやく引き抜かれた。
 貴方の濡れた唇とつるりとした手袋に覆われた指を銀の糸が名残惜しそうに繋いだが、看守は何の感慨もなく手袋を引き抜いてぐしゃりと丸めた。

「……脱獄など考えなければ検査もしないで済む。こんなこと他の囚人達には行っていないのだがな。
 何故無謀な事を考える?刑期を迎えるまで大人しくしていればいいのに。本当に出られると思っているのか?或いは敢えてそうして罰でも与えられたいのか?」

 最後の検査内容である小型スキャナーの準備をしながら、男はおもむろに口を開いた。
(-394) 2021/10/05(Tue) 5:47:22

【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ

「使う可能性が高い?……処刑などで使用されるのでしょうか」

 表情こそ変わらないが、不思議そうに瞬きが繰り返された。使う理由が思いつかないようだ。

「使用感を教える、とは口頭だけではないのですね……。実際にチャンドラ様が使用されるのですか?」

 暴れた時のために抑える役として呼ばれたのだろうか。
 失礼します、とだけ声をかけて隣に腰を下ろす。二人分、柔らかなマットがそっと沈んだ。
(-395) 2021/10/05(Tue) 5:54:36

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

「どっちかというと、宴より普段かなぁ。限界、というか。しんどくなる時がくるとお世話になるよ、栄養ドリンクみたいに」

さっくりと語りつつ、使う理由がわからないなんて若いなぁ…なんて考えて。懐から2本、小さな薬瓶を取り出し、その片方を貴方に差し出す。

「僕だけ、でもいいっちゃいいけど。折角だから使ってみなよ?終わってから少し脱力はするからってベッドに来てもらったんだし。

ただし。初めてはかなり効くから。一気に全部飲まないで半分にしておくのをオススメするよ」

差し出された薬瓶は透明で。中には興奮剤である、と分かりやすいように
赤い液体
が入っている。
しかし、貴方が資料をきちんと見ていて。それを正確に記憶しているのであれば、その赤は僅かに淡い事が分かるだろう。
(-396) 2021/10/05(Tue) 6:10:35

【秘】 新人看守 ダビー → 魅月守 チャンドラ

「……」

 ここで初めて困ったように眉を顰めた。受け取った瓶に視線を注ぐ。
──こうやって薬に溺れた上官を見たことがある。目の前にいる彼はきっと、そこまで道を踏み外す事はしないと思いたいが。


「……勧められたのなら、飲みます。
 ですが……本当にこれは興奮剤ですか……?」

 上下関係をきっちり叩き込まれた元軍人はおずおずと了承の返事を口にした。けれど、薬の中身は訝しんでいるようだ。元より娯楽には一切手を付けず、仕事や鍛錬にばかり打ち込んでいるような人間である。申請できる薬の詳細もきちんと調べ記憶していた。

 後輩の戸惑いを表しているかのように、瓶に満たされた液体はぐらぐらと揺れていた。
(-397) 2021/10/05(Tue) 6:17:51

【秘】 魅月守 チャンドラ → 新人看守 ダビー

「……へぇ、ちゃんと気が付くんだ。偉いね。
思ってたよりも、ずっとずっと偉い。気付かなかったらそのままお仕置しようとおもってたけど。…これはね、9割は興奮剤。残りの1割は媚薬」

悪びれるでもなく平然と。それが正規のままの物でないことを打ち明ける。

「初めてには刺激が強いよ、…僕だって前に1瓶きちんと服薬したらかなり…ふふ。
…さて。当てたご褒美に選んで。……試してみるか、ここでやめておくか」
(-398) 2021/10/05(Tue) 6:31:48

【秘】 墓守 トラヴィス → 不覊奔放 ナフ

「……母君と、私とは悪魔の解釈が異なる。私の言う悪魔とは、生まれてはならないもの。人と敵対するさだめのもの。貴様は……為したことさえ真っ当であれば、特筆すべきところなど無い単なる天才ギフテッドに過ぎんよ」

『単なる天才』とは、妙な話だが。
しかし、そう、なのだ。才の使いどころさえ間違っていなければ、人類の進歩を早めた歴史的偉人たちに名を連ねていただろう鬼才たち。それが彼らだ。なにせ、1000年前とは人類の知恵も技術も富も何もかもが向上していて、犯罪への対策もまた同じことだった。それでも。それでも、
行えてしまった


才を、望まれるものにさえ使っていれば、彼は辞典に載る様々な────凡百の偉人たちと変わりはしない存在であったろう。

「…………全く。忌々しい。全くもって認めがたい。」

だからその言葉に情があることも認めなければいけない。
彼は人間だ。
そう認めたからには、その呟きが、偽りであると嘯いて切り捨てるわけには、いかないのだ。

「しかし。貴様、やはり『聞ける』のか。
 それは、さぞ暇潰しに向いた役割だな……」

急に疲れが襲ってきたような感覚に、全身から力を抜いた。
座っている肉体がふにゃんとなったかもしれないが、座りにくさには気遣わないぞ。あれもこれも聞かれていたのなら、もう、釣り針の意味とかまるで無いんだもんな。
(-399) 2021/10/05(Tue) 6:36:37