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人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ

「俺は帰ってこれるのかね……」

そこそこ弱音が混じったのは、如何せん罪の数が多すぎるから。
今回のことがなくても一度捕まれば厄介なことになる自覚があった。

「一端のソルジャーなんぞ捨てやすいと思うが」
「……ロメオに言われちゃあ戻らんとな、猫も子猫ちゃんも待ってるし」

それでもこうやってついてこようとしてくれる仲間がいることが酷く恵まれていて、名残惜しく感じる。
失った人間も縁もあるが、その分を埋めて溢れるほどのものが手に入っていて、十二分に贅沢をしてしまっていたと思う。

「無茶なんて」

どら猫がどこで一匹でくたばろうと誰も気にもとめないだろう。
足を止めて振り返る、貴方が心配するようないつもの顔を見せてやる。

「俺は楽になりたいわけじゃないんだ」

それは、皆に言う男の一つの嘘だった。
(-386) 2023/09/19(Tue) 14:29:15

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ

どれだけの罪を重ねていたとしても帰って来てほしい。
そう思うのは現実の見えていない我儘かもしれない。
事実返ってくるのは難しいのかもしれない。
でも、それでも。

「……だって」
「あんた、ノッテ『ファミリー家族』でしょ」

誰が最初にこの纏まりの事をファミリーと呼んだのだろうか。
忠誠、繋がり、伝統、そういう纏まりの強さを
意識させるためなのだろうか。
ロメオにそんな事は知ったこっちゃなかった。
勝手に文字通りの物をそこに受け取っては、
勝手な情を、押し付けないでも抱えて生きてきた。
そして今、勝手に押し付けたのだった。


何回かは聞いた事があるかもしれないその言葉。
それを聞いて、緩慢に振り返り。

(-389) 2023/09/19(Tue) 15:26:15
ロメオは、「楽になりたくなったら」「言ってくださいね。いつでも」
(a13) 2023/09/19(Tue) 15:26:42

【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ



「……なんて」

また背を向けて、歩いていくのだ。
(-391) 2023/09/19(Tue) 15:27:41

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「へえ、イメージちょっと変わったかも。
 親近感の意味で、ロメオさん不服かもだけど」

こちらもこちらで似たようなものだ。
うまくできない一面を聞いてフォローするでもなく、勝手にうれしそうにしながら。
つんつんしていた手はそのまま、ふに……と握ったりもしている。体温の高い肌。

「……へへ、手だ」

「オレさ、触ったり触られたりするの得意じゃないとき、あるんだけど。
 ロメオさんの嫌な感じしなかったから」

そういうことだったらしい。
少しばかりの酔いもあるのか、ふにゃふにゃ笑う姿には喜びが素直に表れていた。
学校の繫がりが今もあるの、仲がいいんだなとか。
誘えるのが嬉しいの一言にさらにうれしくなったりしながら。
置かれたグラスを見やれば「やった〜」などと間延びした声。

「どっちから飲む?
 あ、ロメオさんからにしよ。
 珍しいロメオさんのはじめてだから」

尋ねたくせに直後勝手に決めた。
こちらは全部初めてだけど貴方はそうじゃないからと。
初めてのカクテルの初めての一口を譲りたくなったらしい。
(-392) 2023/09/19(Tue) 15:42:39

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

「あー。あははぁ。」
「でも今のお仕事、気に入ってるのでえ。」

残念。誘惑は誘惑止まり。
職務態度の割に、あっさりとしたもんだった。

「ええー。そおなんですかあ」
「…でも、いいと思うなあ。小さな家族〜」

キョーミがあると言ったからにはこのようになる。
まあどちらにせよ、情勢がこの有様では。なのだが。

「でもお、朝パンを買いに行ってお兄さんがいないとお」
「やっぱり心配になっちゃうのでえ」
「……風邪とかでも休んだり、しないでくださいねえ。」

そしてこちらはこちらで、まさか本気で捕まる心配なんてしませんよ、と言わんばかり。
おどけるように肩を竦めてくすり。きちんと冗談として受け取られたらしかった。…ついでに。

「あたしは風邪ひいたら、休みますけどお」
(-437) 2023/09/19(Tue) 19:47:54

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

『じゃあ、明日にでも』
『今日はいくところがあるから、アジトには戻らないと思うし』

本当にこの人も、私に甘い気がするなあ。
頼る先があるのは、本当に安心する。

『わかった、何かあったら頼る』
『ロメオも、何かあったら言って。言ってもらえる分、私も返したいから』
(-439) 2023/09/19(Tue) 20:12:56

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「なんか……背後に立たれるのが嫌、みたいな。
 オレホラーは全然何でもないんだけど」
「ちゃんと身を守ってないと嫌みたいなのに近いのかね。
 恥ずかし〜……」

例えば背中を叩かれれば大げさにびっくりするだろうし、
誰かに背中を見せないように、
アジトの居場所はいつも端っこだ。
誰かが背後に立てばすぐに振り向く。
ロメオのいつもの様子はそんなような感じだ。
貴方がそれに気づいているかは分からないが。

押せば鳴ると分かれば「アハハ」ともう一回押した。
よくない。

寝室へと通されれば「広……」とつぶやきを漏らした。
シンプルな内装も相まってすっきりとして見える。

「すごいな。ベッドもでかいし」
「オレよりいい家じゃん。妬ける〜」
(-459) 2023/09/19(Tue) 21:18:11

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「逆にどんなイメージだったんだよ。
 オレは別にカッコよかねーぞ」
「不服ではないけど」

少し目を細めて貴方を見やり、
やれやれと言った様子でゆったり首を傾げた。
つつかれれば握られ、それも不思議そうに見た。
体温の高い同士その体温差に驚くことはないにすれ。

「ああ……そゆこと。そら急に撫でて悪かった」
「嫌じゃないならよかったんだけど。つい。
 弟居たらこんな感じなのかなーって……」

架空の家族を夢に見て、照らし合わせた結果があれだ。
平素ならこんな事もしない。
こちらもきっと酒が回ってきたのだろう。
嫌じゃあないなら、嬉しかった。またできるかな、なんて。

「いいの? んじゃお先に……」
「……あ、酒強。でもすげーすっきりしてる。
 レモンがいいな、これ。お前も飲んでみろよ」

それじゃあとグラスに口を付け、こくりと一つ飲む。
口に含んでから何度か瞬きをして、感心したような表情だ。
気に入ったのだろう。
(-464) 2023/09/19(Tue) 21:28:13

【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ

「なーんだ、フラれちゃったよ」

いつでも待ってまーす、なんてこっちもあっさり。
バイトが増えるのは悪く無い事だ。

「かわいいすよ。家帰ったらもう玄関にいるんだもん。
 ずっと面倒見てやれればいいんすけどねえ」

こーんなのが……と手でサイズを指し示したり。
今は無理かもしれないけれど、お勧めだけはしておくのだ。
……情勢がどうなるのか、見通しは立たないが。

「厳し。風邪引いてんなら休ませてよ」
「でも、まあ、うん」
いつも通り・・・・・って安心材料ですからね」

「ちゃんと朝、待ってますから」

「……そっちは休むのかよ。寂し〜」

アハハ、と冗談も笑い飛ばして。
紙のカップを傾ければコーヒーも最後の一口だった。
猫がにゃあ、と鳴く。すっかり缶の中は空になって、
並んで座る人間二人を眺めていた。
(-471) 2023/09/19(Tue) 22:00:41
渡りに船 ロメオ(匿名)は、メモを貼った。
2023/09/19(Tue) 22:05:32

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

『OK』
『気を付けろよ。おまわりさんの巡回も多くなってる』

ポン、と敬礼する犬のスタンプ。
警察の暗喩のつもりだろう。
警察に対する嫌味が存分に含まれている。

『それじゃ頼るよ。あんたもファミリーだからさ』

その『ファミリー』の五文字に含まれる意味は、
果たして貴女が感じている意味と同じだろうか。
少なくともロメオの持つ意味は、
そんなに軽いものではなかった。
(-474) 2023/09/19(Tue) 22:10:52

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「普段はゆるゆるだらだら〜ってしてるけど〜……
 やるときはやれて、すごい、みたいな?」

語彙力の無さを披露中。
披露してから「かっこいーよ」も付け足した、思ってるから。
触れた相手の指をつめたいと思わないのは珍しいことで、それもあってかもう少しにぎにぎ……としていた。
それでも"弟"を伝えられると、はたり瞬き。
手を止めて貴方を、瓶底眼鏡の向こうをしばらく見つめて、見つめて……から。

「……ロメオにい」


すこしちっちゃな声で呼んで、へへ、と零した笑いは照れ隠し。
幼い頃に姉や兄として慕ったその人たちと違って、もう十分大きくなってから。
誰かを改めてそんな風に呼ぶのは少し恥ずかしかったけれど、嫌な気分じゃなかった。
勝手に貴方の片手で遊んだまま、お酒の感想を聞けば。

「つよいの……?
 おいしそうだしのむけど……」

そして片手でグラスを受け取れば、恐る恐ると一口含み、ごくん。

「あっ、おいし!い、けど!喉が、大人……!」

慌てて水を含んでる。先程飲んでいたものよりずっとアルコールを感じた。
(-478) 2023/09/19(Tue) 22:21:50

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「なんか……マフィアっぽいですね……
 いや、それだけ気が休まらないのはよくないか」

なんともマフィアっぽくない言葉が漏れた。
男の日常は荒んでこそいるが、まだ子供の縄張り争いの延長だ。
夜は健やかに眠るし毒見を必要としたこともない。
そんな状態から比較すると、貴方は警戒心を立派に備えていていかにもらしい風に見えたのだろう。

何度か押すと「あがが」と壊れた機械のような音を発した。
口元にはしっかり笑みが浮かんでいるので、遊んでいるのだろう。遊ばれているのかもしれないが。

「色々置こうと思ったんですけど、なんだか決まらなくて」

「この部屋借りるのもアレさんたちに助けてもらってますから。
 ……一人で寝ると寂しいんですよね、これ」

明らかに一介の子どもが一人で借りられる部屋ではないだろう。
いつかは引っ越して自活できる程度の手狭な部屋に……と思わなくもないが、そうするには買ってもらったものを捨てる必要がある。それは嫌なため、保留しているのだとか。

ベッドに寄ってぼふ、とマットレスを叩く。
そのままごろりと転がっても、まだスペースが余る。
(-479) 2023/09/19(Tue) 22:30:09

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

『なるべく一市民としていられるようにしておく』
『変装の腕ばっかり上がっちゃうかも』

Grazieと書かれた猫のスタンプを送った。
警察の人間と懇意にしていることもあって、嫌味には気が付かなかったかもしれない。

『うん、私たちはファミリーだもの』
『いつだって、助け合いましょうね。頼りにしてるわ、ロメオ』

元々、ノッテファミリーの人間を家族のように思っていた。ずっと長い付き合いのある弟みたいな子や、兄のような人とはまた別に。
だから甘えられたし、上下の関係を気にしたこともなくて。
それがあなたと同じ重さであったかは、分からないけれど。

「……本当に、このままじゃ」
「際限なくなっちゃうわよ、私」


ぽつりと、呟くのだ。
(-481) 2023/09/19(Tue) 22:44:30

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

くすくす。
はあい、なんて笑って返し。

「おかえりなさい、してくれるんですねえ…」

ひとり暮らしだから、やっぱり少し羨ましい。
示されたサイズ感をエアもふもふしてみたり。触ったこと、ないけど。

「ふふ。まあそおいうことでえす。」
「いつも通りじゃなくっていいのは、日替わりメニューとシェフの気まぐれだけって相場は決まってるんですからあ」

「だからあたしも、ちゃあんと行きますよお」
「……気まぐれを楽しみにい」

風邪の日までお仕事したくありませんしいなんて嘯いて。
お仕事といえば。

「あ。…そう言えば仕事の途中でしたねえ」
「人助けをしてすっかり忘れちゃてましたあ」
「そろそろおいとま、しようかなって思いますう」

ちょうどコーヒーも飲み終えたし。猫もおなかいっぱいみたいだし。
(-483) 2023/09/19(Tue) 22:47:42

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「ああ……やればできる的な……」
「……そうかね」

カッコいいと思われること自体は悪い気はしない。
ありがとさん、と小さく返したのは少しそわついたから。
段々握られるのにも慣れて、
自分の手を握る手をぼんやり眺めたころに、

「に」
「……………………おう」

まさかそんな風に呼ばれるだなんて思わなかったから、
珍しく動揺して、短い返事をした。
少しそっけなくなってしまったが、照れているだけ。

「……さっきよりも強いよ。結構、」
「あ、ほら。結構来るよな」

これでも飲みやすい方なんだろうなあ、と思いながら
グラスの中身を少しずつ味わう。
一気に飲んだら倒れちゃうからね。
(-493) 2023/09/19(Tue) 23:05:56

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「臆病なだけだよ」
「ま、オレが髪切んのは……掴まれた時に逃げるためか、
 ここから足洗うときだな」

別に足を洗う予定もないから、あり得るとすれば前者か。
警戒心は立派に備えてはいるが、
どちらかと言えばマフィアだからというより
生来の性分から来る臆病さなのかもしれない。

歯磨き中にじゃれ合うのがなんだか面白くなってしまった。
とはいえあんまり押しすぎも良くないので、
少し撫でていい加減にやめることにする。

「寝室に何置くかって難しいよなー……。
 サイドテーブルとかランプとかか?」
「ああ、なるほどな。まあ確かにこりゃ一人で寝るたあ…」

広いよなあ、とまた改めて呟いて。

「…………」
「おお……」

ベッドの縦幅と自分の縦幅を比べた。
セーフだった。
(-498) 2023/09/19(Tue) 23:16:43

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

『そりゃいい。人を騙せる女はいい女だよ』

猫のスタンプが送られてくると少し微笑んだ。
かわい、と呟いて。

『おう』『任せな』

そう返せば、ロメオの返信は途切れるだろう。

「…………」

心配をしている。
様々を、考えている。

ロメオはこれよりもっと人が減る事を知っていた。
警察も、マフィアも。
目星がつけられている人がいるという事も。

自分が、あなたが、親しい誰かがいなくなった時。
その時のことを、考えている。
(-505) 2023/09/19(Tue) 23:39:51

【秘】 渡りに船 ロメオ → うたかたの ダニエラ

「そうなんだよ。ちゃんとオレの足音、分かんだなって」

誰かが自分の帰りを迎えてくれるなんてこと、
今まではなかったから嬉しいのだ。
先行きに不安はあるものの、今の所、いいなと思っている。

「ハ。違いないすね」
「気まぐれで店閉めないように店長にも言っときますよ」

店長は平気だと言っていたから大丈夫だとは思うけれど、
この騒動の余波で店を休まれるのもなんだか嫌なので。
バイトの身ながらでも守れるものはあると思いたい。

「……ああ。そういえばあんたはそうでしたね」
「世話んなりました。多分もう大丈夫」
「な」

猫もナア、と鳴いた。くつくつとロメオは笑う。

「オレも解放されたし帰るとしますわ。……」
「じゃ」

「また店で」

猫が付いてくる様子はない事にそっと安堵しつつ、
貴女に背を向ければ後ろ手に軽く手を振った。
呼び止めなければ、きっとそのまま公園を後にするだろう。
(-508) 2023/09/19(Tue) 23:56:46

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

『もっといい女になってみせるわ』
『道端に咲く花は、強かに生きるものだからね』

手を振る猫のスタンプを送って。
ここでこちらも返事を止めた。

「……いなくならないでね」
「みんな、私を置いていくなんて……本当に、嫌だから」


祈りを捧げる。女には、そのくらいしか出来なかった。
自分を支えてくれる人達に、理不尽が襲い掛かりませんように。
(-509) 2023/09/19(Tue) 23:57:45

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

「……いいなあ」

しみじみとつい漏れた。
本気で検討したいなと思う反面、
もしかしたらこんな状態じゃなくても元から自分は飼えなかったかもななんて薄く思う。


「ふふ、よろしくお願いしまあす。」

幾ら目かのお願い。厚かましい常連客だ。
空になった紙コップを丁寧に半分に折りたたむ。

「お返事できるんですねえ。」
「かしこおい。」

あなたと一緒にくすくす笑い。

「はあい。」
「またお店でえ。」

立ち去る背中に手を振った。
ゴミやら何やら回収した後、そうして女も仕事に戻った。
(-515) 2023/09/20(Wed) 1:06:26

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「大事なことじゃないですか?
 せっかく綺麗な髪ですから、切ること無いといいですね」

無鉄砲に無計画に行くよりもよっぽどいい。
特にこんな仕事をしているのだから多少心配性な方が周囲も気を揉まずに済む。
勝手に周囲をうろちょろする奴は除くとして。

じゃれあいつつしっかりと磨いた歯を水で流し、鏡で確認して。
寝室に行くまでの間に予定されていた反撃は撫でられたことにより急遽取りやめとなった。

「ね、広いでしょう。
 あーひとりでねるのはさみしいなー」

あからさまな棒読みだ。
ソファベッドがあると言っていたのはどこへやら。部屋に来てからの貴方の様子からして、断られないだろうと踏んで甘えているのだろう。
勿論今からでもそれを言い出せば、同じ部屋にいるからいいかとけろっとした顔をするのだろう。
(-549) 2023/09/20(Wed) 6:57:51

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

自身ではやはりそう思っていないような言葉には、「そうだよ」とはっきり返したあと。
間が開いて短く返った返答に貴方の瞳を覗き込もうとする。
そこにある色がどんなものか知ろうとするみたいに。

「…………」

「……だめだった?」

でも結局うまく判別できなくて、素直に尋ねてしまう。
結構きた……とはこっくり頷きつつも、ちびちび飲む貴方を見つめたままだ。
普段だったらもうちょっと、こう、なあなあってできるところ。
こんな風に待ってしまうのは酔っているせいかもしれない。
本人にはそこまで思考が至るキャパもなかったわけだが……
握る指先になんとなしに力を込める、貴方を繋ぎ止めてなかなか離しそうになかった。
(-611) 2023/09/20(Wed) 17:29:23

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「…………おう」
「髪を褒められたのは初めてだな……」


癖のある長髪を撫でつける。毛質は固くも柔らかくもない。
臆病故に伸ばした髪を褒められるとは思っていなかった。
ほんの少し照れくさくなって、ぼそりと呟いた。

「お前な……」
「いいよ。寝返り打てなくても知らないからな」

棒読みに苦笑しながらも、それが望みならとOKを出した。
貴方の予想通りだ。

「オレで良かったわけ?
 もっとかわいこちゃんと一緒に寝ればいいのによ」

なんて、揶揄いつつ。
ロメオは失礼しまーすとベッドに腰掛けて、
マットレスの弾みで遊び始めた。ぼよんぼよん。
(-632) 2023/09/20(Wed) 19:04:14

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

貴方が覗き込めばそこには翠がある。
厚いレンズを間に挟み、貴方と視線がぶつかる。
緩慢な瞬き。

「…………」
「初めて……そういう呼ばれ方」「した から……」
「嬉しかった」

「マジで弟だったらよかったのにな」

そう言って、ふ、と口元だけで笑った。
叶わない事を願うのは虚しい。
けれど夢って、見てしまうものだから。

もう一度貴方の頭に手を伸ばして、
今度は酷く優しく撫でた。

手は握られたまま。

「弟だったら何でもしてやるのにな〜……」
「オレじゃあな〜……ハハ……」


そんな事を本当に小さく零して、手を離した。
そのままグラスの中身をすっと全て口の中に流しこみ、
「やっぱり酒って美味いな」なんて、
ヘタクソに話題を逸らそうとした。
(-636) 2023/09/20(Wed) 19:22:08

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

この子どもは単純なもので、言ってはいけないことに口をつぐむ知恵はあっても、きれいだと思ったものにはきれいだと言ってしまう癖があるようだった。
それも全て本人の独断による基準である。

「やった。それはもとより覚悟の上ですから!」

寝転がったまま話している。行儀が悪いが、それを指摘する人間はここにはいない。

「ロメオさんがよかったんですよ。
 ……ちょびっと心配したのもありますけど。
 あのままちゃんと寝てくださいねって言って帰っても、
 なんだかそのまましっかり寝てくれなさそうだし」

俺は寂しがりやで心配性だから、こんなとこまで来てもらっちゃいましたけど。
かわいこちゃんと寝てもいいしかっこいいさんと寝てもいい。
そう思いませんか?
あ、逆に俺がかわいこちゃんとして……やっぱなしで。

そんなことを宣いながら弾んだ。ぼよよよん。
(-639) 2023/09/20(Wed) 20:00:47

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

数度人のベッドで弾んで遊んで、
それからごろんと横になる。
慣れないマットレスの感触が楽しくなって、
「ハハ」と子供っぽく笑った。

「気ィ使わせちまったって事? 反省〜……」
「まあお陰で久々にちゃんと寝れるかなー。
 寂しがり屋で心配性のかわいこちゃんと一緒に」

ごろりと寝返り、意地悪な笑顔を向ける。
横向きに頬杖をつけば、髪がカーテンみたいに広がった。

「オレがいいなら、それがいい」
「そう言ってくれるってのは良いことだからな〜」
(-645) 2023/09/20(Wed) 20:19:41

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

ぎゅうぎゅうに体が重なり合うほどではないが、普段よりはよほど近い距離。
いつもの自分の部屋に見慣れない人がいる高揚感。

「そうですよ、反省してください。
 また泊まってくださいってねだられるかもしれませんよ?」

それは貴方への心配からかもしれないし、寂しがりやのわがままかもしれない。
かわいこちゃんはなしって言ったのに〜、と情けない声が漏れた。

「うんうん、何回でも言いますよ。
 ロメオさんがいい、いてくれてよかった。
 来てくれてありがとうございます〜……」

くぁ、とあくびをひとつ。
横になっていたら眠くなる、単純な仕組みだ。
(-650) 2023/09/20(Wed) 20:40:51

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

これから寝るって言う時に、
こんなに人が近くに居る事なんてあんまりない。
子供の頃だって誰かと一緒に寝た記憶もない。
少し不思議で、嫌ではなかった。

「そら困ったな〜。何回でも来ちまう」

言外にまた来ますと言っているようなもので、
貴女の心配も寂しんぼもロメオは受け入れている。
オレにとっちゃGattino子猫ちゃんと同じだよ、なんてまた揶揄って。

「ほんとにかわいい奴だな……寝ろ寝ろ。
 起きたらいなくなってるって事も無いから、
 抱き枕にでもなんでもしろ」

子供みたいだな、なんて思って、
貴方の腹を寝かしつけるみたいにポンポン叩いた。
貴方の寝顔を拝むまでは、こうしていようかな。
(-656) 2023/09/20(Wed) 20:50:31