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![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → マスター エリカ/* 失礼します、今すごく眠いです。 エルヴィーノの能力行使先。 決闘者の運命の相手は『ルチアーノ』です、果たし状を叩きつけてやりました、よろしくお願いします。 それはそうと……エリカへの質問は、何処まで許されますか? 例えばですが、誰かの能力行使先であったり、誰かの役職であったりも聞けます? と、一応確認をば。 (-2) 2023/09/14(Thu) 21:24:16 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「へぇ……? アイツと浅からぬ因縁があるのかな、キミは」 返事に愉快そうな笑みを浮かべて。 腕を振りほどくのを諦めれば、大人しく腕を掴まれたままになるだろう。 「アイツは安々と尻尾を掴ませてくれる男ではないからね。 僕は今のところは顧客というやつだよ、……僕は目的のためにあまり手段は選ばないんだ」 数年前、昇格候補に選ばれた功績となった事件すら。 その手腕に是非を唱える者は多く、実際に上司から叱責も受けている。 男の言うその目的が幹部の検挙であるかはさておいて、褒められた手ではないことは誰の目にも明らかだろう。 「とはいってもそれでキミは納得しないんだろう?」 眉をひそめ、浮かべたのは心底嫌そうな表情。 この先はあまり、言いたいことではないようだが……。 (-6) 2023/09/14(Thu) 21:34:11 |
![]() | 【神】 花浅葱 エルヴィーノ「人のことは言えた義理じゃないけど……」 これはまた、過激な法案が成立してしまったなと肩をすくめた。 逮捕状もなしに逮捕出来るとなれば、証拠すらいくらでもでっち上げる事ができてしまう。 あれがマフィアだとわかれば、事件すら起こしてなくとも強引に引っ張ることも可能だろう。 何せ。 警察であっても異を唱えただけで検挙されてしまっているのだから。 「実に美しくないやり方だよ……」 今までの関係が良いか悪いかはさておいて。 困惑の表情を浮かべる同期を見やりながらやれやれと肩をすくめると、厳粛ななか進んでいく朝礼に耳を傾ける。 流石に今は欠伸もでそうにない。 #警察署_朝礼 (G3) 2023/09/14(Thu) 22:01:17 |
![]() | 【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>5 アリーチェ 「今日は随分と大きな鞄を持ってきてるじゃないか、アリーチェ?」 困った表情の同期を捕まえて、口端を上げた。 こういう時は決まって、お菓子を焼いて持ってきている日だ。 ただ、タイミングが悪すぎてお菓子を取り出す空気でないものだから、出すにも出せずに困っている……というところだろうけれど。 「……」 「そういえば、また朝を食べ忘れてきたんだよね」 白々しく述べる言葉を、あなたがどう捉えるか。さて。 #警察署 (9) 2023/09/14(Thu) 22:27:07 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ『僕だけど。……今日ひま?』 唐突に入った一通のメッセージ。 いつもなら、バーで時々会う以外に連絡を入れてくるなどないのだが。 先日の一件のことがあったからか、それとも強硬な法律が施行されてしまったからなのか。 男はあなたに会うことを所望した。 (_0) 2023/09/14(Thu) 22:36:10 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「はは、まぁ……押し売り相手は二人いるけれど、どちらもすごく嫌がりそうなんだよね」 嫌がられた所で止まらないんだけど。 と、あなたとの違いはここにあることを互いに認識しながら頷く。 こんな風だから、親しくする相手なんて殆どいないが、それを気にするような性格だったなら今のように育ってはいないだろう。 「僕になにかあったら不幸になる誰かがいる? まさか、そんなの何処にだって居やしないさ」 幼馴染とは生きる場所が違う。 家族からはもう独り立ちしたし、悲しませることはあるかもしれないが特に不幸にはならないはず。 同僚たちだって、特にアリーチェには泣かれるかもしれないが、それくらいのものだ。 …………とはいえ。 「……目的を果たすまでに僕が死ねば確かに、ひとり幸せになれない人はいるかもしれないな」 と、ぽつり。 (-33) 2023/09/14(Thu) 22:55:50 |
![]() | 【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>15 アリーチェ 「わお、苺のクロスタータだね。 Grazie、これは腹に溜まりそうだ」 作り笑いには若干の影が差したが、あなたが気づくかどうかはわからない。 ただ、男は別に甘いものが苦手という訳では無いが、朝にものを食べてるのをあなたはきっと見たことがないはずだ。 嬉しそうに世話を焼いてくるアリーチェをよそに、クロスタータを一切れ受け取って、持っていたペットボトルの珈琲を机に置いた。 甘いクロスタータを食べるのには必須すぎるから、持っておいて良かったと思うほどだ。 「……いただきます」 フォークなどはないから、ペーパーで包んでそれを持ち上げると歯で噛んで口の中に一口放り込む。 苺ジャムの味が口の中に広がって、いつものように美味しい。美味しいのだが…… やっぱり朝に食べるのはキツイな…… と、心のなかでそうひとりごちながら、美味しいよと笑うのだった。 #警察署 (19) 2023/09/14(Thu) 23:12:49 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「別に考えと言うほどのものではないよ。 アイツは僕のことを警察だと調べてはいるだろうけれど、正体を明かしたわけじゃない」 やっぱりね、と肩をすくめて。 仕事熱心なあなたを、やっぱり嫌そうに見上げた。 面倒くさい。ここまでそれで流してきたことを、後輩に知られてしまうというのは。 「それでも、買える情報や物には価値がある。 いずれ検挙するにしたって、引き出せるものはできる限り引き出したいじゃないか」 もっともらしいことを言いながら回避出来る方法を考えてみたが思い至らず。 マフィア嫌いであるから、話してる事に嘘はないとはいえ今はまだあの男を利用したい。 本当に、個人的に必要でしかないものだから。 だから、だけど……。 …………。 「……ま、今回買ったのはそれとはあんまり関係なくて、個人的に必要な物だったんだけどね」 やがてこれだよ、とポケットから取り出したのは、ドラッグストアなどには並んでない強い睡眠薬だ。 パッケージなどをあなたが調べるならば、それは容易にわかることだろう。 (-41) 2023/09/14(Thu) 23:26:54 |
![]() | 【人】 花浅葱 エルヴィーノ>>18>>20 テオドロ、アリーチェ 「朝を食べるのなんて何年ぶりかな…………」 確かに一人暮らしをする前は、母親が作ったクロスタータを朝食で食べてたかな、なんて思いながらも、なんとか1枚平らげた。 朝をほぼ食べない小さな胃には、大分辛いらしい。 「小言いってないでキミも食べなよ。美味しいのはわかってるでしょ」 ほら、キミの幼馴染のクロスタータだよと、ぐいぐい。 #警察署 (21) 2023/09/14(Thu) 23:40:51 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ『……ま、そりゃそうだよね』 警察の方でも困惑している今回の件だ。 狙われたマフィアが忙しいのは当たり前の話で。 『いいよ、用が終わった後でも。 夕方までに空けてもらえると助かるけど』 『連れていきたい場所があるんだ、あまり遅いと閉まってしまうから』 暫く考えた後、返したメッセージは了承の旨のものだった。 (_2) 2023/09/14(Thu) 23:50:30 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「薄情とは思っていないさ。 悲しむことくらいはしてくれるだろう? キミは」 人が死んで悲しむ人間が居るのは当たり前の話だ。 いくら人付き合いを極力減らしてるとはいっても、こうして話をするくらいの相手は居るものだし。 ただ、自分が居ないからといって誰かが不幸になるなどとは、どうしても考えにくい。 「幸せになれないのと、不幸になるというのは別の話だよ。 もっとも……彼女は幸せか不幸かなんて考えることもできないかもしれないけど……」 婚約者だなんてとんでもない。 とっくの昔に振られた初恋の相手だよと、軽く笑った。 (-59) 2023/09/15(Fri) 0:05:59 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「ええ? なんだい、全く……大したことは言ってないと思うんだけど」 言われた方はそう受け取ってないことなどよくある話だが。 実際にスラムで暮らした人間からしたら、大層なことなのかもしれない。 そんな事を考えての発言ではなかったから、少しばかり困惑した声を上げた。 好きだなんて。 恋愛感情であろうとなかろうと言われた試しなど殆どないからだ。 流石にあなたの頭の中にチェスがあることには気づかないが、返された言葉に困惑しながらも、養育院の話に移ればそうだよと頷く。 「まぁね……僕は警部の直属だし……それに」 「知り合いが一人、あそこに昔居たものだから」 知り合い……それは10年ほど昔に養育院を出た少女だ。 あなたはきっと知らないだろうと、名前すら告げない。 #スラム (-63) 2023/09/15(Fri) 0:18:59 |
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![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ『見舞いに付き合ってほしくてね』 勘のいいあなたなら、誰の見舞いかは言わずともわかるかもしれないが。 つまるところ、見舞いができる時間が決まっているからその間2という話だった。 『お気の毒。……って、こっちも他人事じゃないけど。 今日は非番ではないけど、外回りの予定だから。 見舞いくらいはする時間がとれるしね』 メッセージには施設のリンクが添付してある。 適当に時間を決めて、施設の前で二人は落ち合うのだろう。 (_4) 2023/09/15(Fri) 1:14:18 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「喋りすぎたかな……」 全く、エリートは勘が良くて困ると肩をすくめた。 彼女は別に、死んでない。 今も廃人同様、施設に入れられているだけ。 助けるも助けないもなくて。 今のようになった現実は、あの時見て見ぬふりをしてしまった自分にも要因はある。 だから。 「別に、今もそういう感情があるわけではないよ。 ただ……人らしく生きる術を、押し付けたいだけさ…… まったく、なんで小言で守られなきゃならないんだか 」言葉はしはぶつぶつと、小声できっと聞き取りづらい。 これは多分、一つの罪滅ぼしというやつなんだろう。 (-88) 2023/09/15(Fri) 1:36:45 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「そう……嬉しかったなら、……良かった、かな」 ここまで素直に感情を出す相手を、男は知らない。 似たようなタイプでいうならば、すぐ顔に出るアリーチェくらいのものだろう。 だから別にこれは、嫌で困ったわけではなくて。 「別に隠さなきゃいけないことじゃないから、いいよ」 瞬きを見て、ふ、と息が漏れ。 聞き返された事に対してすらすらと答える。同郷の誰かの話が気になるのは、至極当然の話だから。 「僕と同い年でラーラっていって……10年前まで養育院に居たんだけど、事情があって施設を移ったんだ。 あまり気が強いほうじゃなくて雰囲気は地味だったから、多分知らないんじゃないかな」 知ってるというなら、それはそれで知ってる人いたのかと目を細めるだろう。 知らなくても、それが当然と思ってるから肩を落とす、などということはない。 ただ、もしよく知っているような間柄であったなら、施設を移る前の様子がおかしく、交通事故にあっていたことを思い出すかもしれない。 (-101) 2023/09/15(Fri) 2:34:43 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ『知らせてないけど大丈夫さ。言った所で意味はないし』 他人を慮る対応は、警察であってもマフィアであってもそうは変わらないということを、こういう所から知っている。 メッセージで質問にひとつひとつ答えて、約束の時間。 待ち合わせ場所であなたが完全にキマってる様相を見ると、少しだけ呆気に取られた。 一般人は、見舞いに新品の服や靴を揃えたりはしないからだ。 「気合入ってるね……、ここに来る前一体何をしてたんだか」 「メッセージでも答えたけれど、意識はあっても精神障害を起こしたままの廃人だ」 「事故の影響で下半身不随、今のところ……ベッドからあまり動くことはない。たまに車椅子で散歩させてる程度だよ」 歩きながら症状をもう一度説明して。 足取りは建物の中へ。 そこは薬物依存症のリハビリ施設だ。 (_6) 2023/09/15(Fri) 8:33:21 |
エルヴィーノは、今日は胃もたれしていて、いつものように眠い。 (a7) 2023/09/15(Fri) 8:46:53 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「覚えてるかもしれないけど、言う手段が施設への連絡しかないし。身寄りがないから両親にってわけにもいかないしね……っと、ここだ」 デートという言葉には、冷めた目であっそう、と返して。 面会が許されている病棟の方へと向かう。 エレベーターでいくつか階をあがって、建物の奥。 日当たりの良いある一角の部屋のベッドの上に、彼女は居た。 「やぁ、ラーラ。 暫く振りだね、今日はお客さんを連れてきたよ」 黙っていれば美人だが、元々大人しくて地味で。 悪く言えば狙われやすいタイプの女だ。 目線は合うものの、返事はない。 調子が悪ければ暴れたり泣いたりするのだが、今日は落ち着いた様子で、おとなしい。 もしかしたら職員の誰かが散歩をさせてくれたのかもしれない。 「キミが好きだった人、……覚えてるだろう?」 女の視線はあなたへと向かう。 (_8) 2023/09/15(Fri) 14:21:18 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「へぇ、よく覚えてるね」 「10年前に交通事故に遭って施設を移動した。 キミ達には伏せられてたはずだけど……ただの事故じゃなくて、麻薬中毒になってたから……」 養育院はあくまで身寄りのない子供を育て社会に戻すのを役割としている。 ただの交通事故ならともかく、薬物依存を起こしている少女を診るような、そんな余裕など何処にもない。 少女は事故の後、病院に送られ、その後薬物依存症のリハビリ施設へと送られたのだ。 「きっかけはもうあまり覚えてないけど、友達だったんだ」 「それだけ」 声は努めて淡々と、冷めた様子で。 (-158) 2023/09/15(Fri) 14:34:51 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「……そう、睡眠薬」 「寝れないんだよね、いつも」 その表情は、はぁ、言わされてしまったと拗ねたようにしていて。 いつも”寝るの忘れちゃうんだよね”などと言っていた事とは違うことを認めた。 「……寝ようとしても昔の夢を見て、起きてしまう」 「深酒すれば多少は寝れるからいつもはそうしてて……、深酒するから朝は食べたくないし、夜は深酒したいから食べない」 「それでも無理が来るから、必要なときだけこれを飲んでる」 あなたたちに食べさせられる昼食は、男にとっての命綱だ。 もっとも、こういう生活を続けているお陰で胃は小さく弱いから、それでなんとかなってしまっているのが現状なのだが。 はぁ、と大きく息をついて閉じた目元には、やっぱり消えぬクマが目立っている。 「マフィアから物を買うのは悪いとはわかってるけど。 市販のものは効かないし、今はまだ警察辞めたくはないから……情報探りながらこういう買い物してた、ってわけ」 ちなみに、捜査に必要だと思えば麻薬だって買うけどねと付け加えて言う様子は、まったく悪びれてない。 これはこの男の通常モードだった。 (-160) 2023/09/15(Fri) 14:51:46 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「うわ……」 最早それ以上は突っ込むまい。 二人が再会する様子を、男は黙って見守っている。 ラーラはじぃっとあなたの目を見つめたまま、暫く言葉を発しなかったが、やがて何を思ったのか、何かを言いたそうに口をぱくぱく動かして、にこりと笑った。 「珍しい。 僕だって暴れないようになるまで結構時間かかったんだけどな」 その口ぶりから、男がここに何度も足を運んでることが伺える。 事故に遭って最初は病院に入院していたが、退院後はすぐこの施設に移送されている。 養育院はあくまで子供を保護して育て、社会に出して上げる場所。半身不随で薬物中毒になった子供を更生させるような場所では、決してない。 (_10) 2023/09/15(Fri) 18:03:24 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ彼女が外で生きることを望んでいるかなんてわからない。 意思の疎通が、今のところほぼ不可能だから。 だけど薬の影響は10年も経てばもう、大分抜けている。 未だに禁断症状に苦しむことはあるが、残りの精神疾患は事故にあった事による自己防衛本能だと、医者は言っていた。 このまま施設から放り出されたら、彼女はどうしたって生きられない。 「そうだねぇ、僕はろくでなしだよ。 生きることを押し付けようとしているんだから」 「でもまぁ、ろくでなしをどうにかするのは、同じろくでなしの仕事だと思わないかい?」 そうだよ、僕はケダモノで、ろくでなしだ。 正義感なんて、誇りなんて欠片もない。 これは、今の僕にできる、最大の我が侭なんだ。 (-177) 2023/09/15(Fri) 18:41:37 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ「どうかなぁ」 「僕は友人だと思ってるけど……、彼女の方は……」 「―――うん、元気だよ」 別に、後輩にそんな顔をさせたくて話したわけじゃない。 だから嘘ではないが本当でもないことを、答える。 今はもう、体は元気だけど。 薬物の禁断症状はまだ出るし、精神を病んでいるから廃人と変わらない。 加えて事故の影響で半身不随の身だ。 それを五体満足に元気に暮らしてるかと聞かれれば、NOになる。 あなたが言葉の真意に気づくかはさておいて、あなたには、こう答えるべきだと、そう思った。 (-192) 2023/09/15(Fri) 20:25:06 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「体に悪いのはわかってるけど……こうでもしないと全く寝れなくてね」 「困った体だけど、今のところこれで倒れてないから大丈夫じゃないかなって」 はは、と笑う。 自分のことを思いやる性質は持ち合わせてないらしく、あまり困ったようには見えないかもしれない。 昔のことを聞き返されれば、そこまで話せと?と、訝しげな目を向けて。 いつの間にか緩んでいた手を振りほどくこともせず、ただ、眼鏡の奥にある瞳の真意を探った。 声のトーンも落ち着いて、まっすぐに向けられた視線は、きっと、絶対に答えてもらえると思ってるんだろう。 「やるべきことを思い出せって言われてるような夢……かな」 「事件解決のために犠牲にした女の子の夢とか」 「見て見ぬふりをして取り返しの付かない事になった初恋の相手のこととか」 「もう戻ってくることがない昔の幼馴染のこととか」 「そんなところさ」 それでも答えてやるくらいには、あなたのことを近しい同僚としては認めているらしい。 でなければきっと、先程の問い詰めにすら向き合うことはなかっただろうから。 (-198) 2023/09/15(Fri) 21:42:57 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「警察はろくでなしが向いてるのかい? 他の上司が聞いたら怒りだしそうなセリフだね」 あるいはイレネオあたりも怒るのではないだろうか。 正義を信じて刑事になった人間も、それなりにはいるのだから。 何にせよ、あなたの事はまだ善良な部類だと思っているのだが、本人は自分のことをろくでなしと思っているようだから、まぁ、何か抱えてることもあるんだろう。 少なくとも、子供の頃に危険な目にあった事は、アリーチェなどからやんわりと聞いたことはある。 勿論、詳しくは聞いてないから知らないのだが。 「こんな事がなければ一生言うつもりなんてなかったんだけど……。 そうだねぇ、まぁ倒れないくらいにはしておくよ。 そこまで行くと愚の骨頂だし……あぁ、誰か寝かしつけてくれれば忘れたりはしないんだろうけどね」 冗談まじりにそんなことを口にして、カバンを手にした。 小言が終わりなら、ここに居る理由はない。 夜勤でもないのに長々と居残るわけにはいかないだろう。 (-202) 2023/09/15(Fri) 22:08:32 |
![]() | 【魂】 花浅葱 エルヴィーノ「そうもいかない」 「この施設はあくまで更生施設だ。 薬物の心配がなくなればまた…………」 追い出されてしまう。 あの時、養育院から出て入院して、ここに移されたように。 「僕の押し売り相手は彼女だ。キミもだけど」 言葉端に重みを感じて、目を伏せた。 今、あなた以上の大切な人なんていないだろう。 そういう事を考えること自体、拒否して生きてきたようなものだ。 ラーラの事にしたって、とっくの昔にそんな気持ちは消え去っていて、いまあるのは償いと、欺瞞だけ。 「眼の前にいたって……いつも、掴めないものばかりだ」 ラーラが事故に遭った時も。 あなたが居なくなってしまった時も。 ―――――結局僕はいつも、独りで残される。 (_12) 2023/09/16(Sat) 0:25:03 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ―――眼前にあなたの顔しか映らなくなって、数秒。 お互い無言の時間が流れた。 沈黙の後紡がれた、”いい思い出”……だなんて、不器用な気遣いにもほどがある。 「くっ……はは、キミ。こんな事も出来るんだ」 「キスでもされるのかと思ったよ」 いつも生真面目すぎるほど職務に忠実な男が見せた変顔は破壊力がある。 スマホで撮っておいて良い? なんて思ったけれど、流石に怒られそうだからやめた。 だからといってこんな事をいうのもどうかとは、思うけど。 本当は全部、後悔を重ねた想い出だ。 笑いで元気づけられるなんて、思ってもなかったけれど。 「そうだね、マフィアの薬だし諸刃の剣かもしれない。 でもまぁ……そうなったら、キミがアイツを逮捕する大義名分になるだろう?」 そういう意味では、今日あなたに打ち明けたことは案外悪いことではなかったのかもしれない。 (-225) 2023/09/16(Sat) 0:42:05 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ「はは、特に予定なんて入れてないから平気さ」 どこかの店にいって飲むだけだし、……とは言わず。 この男、夜は食べずに酒だけ入れてるようだが、言えば小言が再開するのがわかっているからそれを口にすることはない。 過去にもなかったし、これからもきっとない。 何らかの事情でバレでもしない限りは。 「何が悲しくて同期に子守唄歌ってもらいながら寝なくちゃならない……ってね。 自分で言っててなんだけど、確かに愚かだ」 「じゃあ、僕はそろそろ帰るよ」 軽く手を上げて、帰路へ。 配属された時からアリーチェとセットで変な二人だと思ってはいたけれど。 案外自分のことは自分が一番よくわかっていないのかもしれないなと、何故だかそんな事を考えてしまうのだった。 (-239) 2023/09/16(Sat) 1:43:23 |
![]() | 【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ「嫌……うん?」 冗談のつもりだったから、まさかそう返されるとは思わなかった。 思わず言葉を詰まらせて、身を引いていくあなたの顔を再度見上げた。 「え、いや……では、 ないかな……? 」疑問形だ。 実際、よくわからない。 そういった感情は10年前に何処かに捨てたまま、大事なものなど作らないようにしていたから。 実際は、ここに配属されて大事なものは増えたはずなのに、頑なな心はそれを認めようとはしていない。 そして続く矢継ぎ早の否定の言葉も、声量よりずっと強く感じるのは何故だろうかと疑問が浮かんで。 理由などわからないけれど、あぁ、図星を言われてしまったと、事実のみが重くのしかかる。 「……それでやりたいことが成されるのなら、ね」 少しだけ伏せられた花浅葱の色は、揺らめいた。 手段を問わないのは、自分の身の危険すら――顧みないということでもあったのだ。 (-243) 2023/09/16(Sat) 1:59:51 |
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