【人】 厨房担当 那岐[さて、本日のランチは。 ミートボールのボロネーゼにカルボナーラ。 それにジェノベーゼ。 よく出ているのはボロネーゼだろうか。 ミートボールもついているからお得感があるのか。 カウンターの向こうを見てみれば、 珍しく昼に見ない顔の同僚までちらほらと。>>197>>199 目が合うようなら軽く会釈に留め置いて。 手は動かし続ける。 すごく混雑している、という訳でもないがランチタイムも中々に戦場だ。 じゃが芋は皮を剥いて角切りに。 トマトは敢えて皮を残したままじゃが芋と同じサイズに。 海老は背わたを取って、片栗粉と塩と水でよく揉み込んでから、塩と酒で火にかける。 海老は、殻を剥かないまま茹でた方が味が出る。] (220) 2023/03/02(Thu) 0:15:54 |
【人】 厨房担当 那岐[ジェノベーゼに必要なにんにくは、 匂いを気にする方もいるからできるだけみじん切りに。 ベーコンは塩気が味を引き締めるだろう。 先に具材たちをフライパンに放り込んで炒めると、 厨房中に香りが漂っていく。 トマトの酸味が鼻を擽って、自身もまだ食事をしていないことを思い出した。 だが、それはランチが終わってからの話。 今はお客様に楽しんでもらうために、腕を振るう。 塩、こしょう、黒胡椒。 バジルにグレープシードオイル。 茹でたパスタはどのソースにも合うという2.0mm。 仕上げは中央にバジルの葉を一枚乗せて、 少しだけ粉チーズをちらして。] ジェノベーゼ、出来たから持っていって。 [手の空いている誰かに、運ぶことを頼んだだろうか。 それが終われば、カルボナーラか、ボロネーゼか。 次のオーダーに取り掛かるだろう。*] (221) 2023/03/02(Thu) 0:17:13 |
【人】 厨房担当 那岐[厨房に立っていても、カウンターが開けているから、 時折店内の声は聞こえてくる。 聞き慣れた従業員たちの声、メニューに迷うお客さんの声。 どれも程よく、耳に入ってきて心地が良い。 言葉を返すことはないが、声を聞くのは楽しく。 フライパンを持ちながら、少しだけ目元が緩んだ。 デザートはランチの前に仕込んであることが多い。 今日は黒原がベイクドチーズを作っていたか。 ボロネーゼだけを食べるなら胃が重いだろう。 副菜には、キャベツ、にんじんを千切りに。 きゅうりを輪切りにしておく。 りんごは皮ごと一口大にしてから5mm幅に揃える。 マヨネーズとヨーグルト、それにレモンを絞って。 甘さを出すために少し練乳を足したソース。 それらを具材に敢えてかき混ぜ、 最後は塩こしょうで味を調える。 りんごと野菜のコールスロー。 少量ならば女性でもパスタに添えて食べ切れるだろう。] (226) 2023/03/02(Thu) 0:53:34 |
【人】 厨房担当 那岐[次々とパスタと副菜を出していきながら、 デザートに移り変わっていく人たちには、飲み物の準備も。 パスタに合う紅茶。 カルボナーラならばアッサムティーを。 湯を沸かしつつ、葉の用意をする。 その合間に生のりんごと水をミキサーで摩り下ろす。 レモン汁を入れておくのがいい。 グラスの縁には少し塩を乗せる。 ニンニク入りのジェノベーゼには、 りんごジュースなどの匂いを消す飲み物があってもいいだろう。 そう思ってのこと。] (227) 2023/03/02(Thu) 0:54:05 |
【人】 厨房担当 那岐[お皿を洗うということは。 その姿のまま厨房に入るということだろうか。] 味見は構いませんけど、汚れますよ。 その格好じゃ。 [褒めるよりもまず先に、口にしてしまうのはそのことで。 暗に、汚すのは悪いと言いたいことなのだけれど。 真意が相手に伝わったかは分からない。 サヤさんは、従業員の中では俺よりも前に此処にいる。 先輩が少しずつ減っていき、後輩たちが増えていく中で、 唯一、オープンスタッフから居る人だ。 夜がメインの人だから、昼間の明るい時間に。 こうして姿を見かけるのは、慣れた人でも 少し新鮮な気分になる。*] (229) 2023/03/02(Thu) 0:55:31 |
【人】 厨房担当 那岐[デザートのベイクドチーズケーキには、 ブルーベリーかストロベリーのどちらかを 添えることが出来るようになっている。 ストロベリーは半身に切ったものを、 ブルーベリーは丸みを帯びたままころころと。 どちらも生のままと、ソースにしたものを、 皿に描くように描いて、生クリームを乗せる。 生クリームは甘すぎないように控えめに。 どちらかと言いながら、選べないという人が居たならば、 こっそりとどちらも乗せることも出来るだろう。 待っている人が居るならば、店員の誰かが運ぶはず。>>219 誰の手も空いていなければ、自ら向かったかもしれない。] (232) 2023/03/02(Thu) 1:25:26 |
【人】 厨房担当 那岐[ミートボールは、合い挽き肉を使ったものだ。 玉ねぎとにんにくを混ぜて、一口サイズより少し大きめのサイズに丸める。 一口で食べ切れるより、少し大きいぐらいが食べた気分になっていいだろう? 焼き色がつくまで揚げ焼きにするには、 焦がさないように十分目を向けておかなければならない。 まあ、そこまではランチの間に準備を終えているのだが。 トマトを潰したミートソースと煮込むのは、 ランチの間に済ませることになる。煮込んだほうが 味は染み渡るが急ぎの時間なので20分ほど。 この後パスタを入れることになるが、味見ならここまでで良いだろう。 煮込んだミートボールを小皿に取り寄せて、 パセリをちらしてから、沙弥さんに手渡すつもりで。] (233) 2023/03/02(Thu) 1:26:22 |
【人】 厨房担当 那岐―― 厨房 ―― [腕まくりする様子にやはり裏方をするつもりなのだろうと察して、小さく頭を下げた。 折角の休みの日に手伝わせるのは気が引ける。] 休みなのに、すみません。 ありがとうございます。 [己の視線が引き寄せたのか、自らの姿を見下ろす様に。 ああ、と小さく声を漏らした。] いや、変って意味じゃなくて。 ……似合ってますよ、スカートも。 [珍しい、という言葉は避けた。 仕事上がりに何度か彼女の普段着も見たことはあるだろうが、それでも普段どんな様相を好んでいるかは、詳しくない。 メイクも控えめな姿は、やはり中性的な印象を覚えるが、髪を手慣れた様子で結わえていくのは、どこか、少しやはり、女性らしさを思わせただろうか。*] (237) 2023/03/02(Thu) 1:45:14 |
【人】 厨房担当 那岐[一皿また準備が終われば、腰元のエプロンで己の手を拭う。 そうして先程用意した小皿を持って、沙弥さんの元へ近づいたなら。] ……やっぱり、汚れるから俺がやりますよ。 ミートボール、用意したんで。 味、見てください。 [そうして、仕事を取り上げようか。*] (242) 2023/03/02(Thu) 2:14:55 |
【人】 厨房担当 那岐―― 深夜のラジオ ―― [ラジオから聞こえるのは、タカノという男の声。>>203 テレビは家にない。元から見る癖もあまりないせいか、 情報はいつも視覚より耳に頼る事が多い。 古い口説き文句だという声に、 釣られるように笑って、窓の外へと視線を移した。 月は出ているのだろうか。 確認してみても良かったが、缶ビールを片手に 腰を据えてしまったものだったから身体が重かった。 見えない分、想像に頭の中に輝く月を想う。 ミニコーナーというものは何か。 新しいものが始まるようだが、SNSを見るような人間じゃないから、どんなものかは分からなかった。 ただ、タカノという男が演者だということは把握できる。 動いている姿はファンにはきっと喜ばれるだろう。 メディアがテレビなら、見ることはなさそうだが。] (246) 2023/03/02(Thu) 2:29:02 |
【人】 厨房担当 那岐[サウンドドラマがどういったものかも、 聞いてみたところでよくわからなかった。 ドラマというからには、演技をするのだろうか。 どんなものだろう。 何気なくかかったラジオは、 大体同じようなシフトになる深夜の同じ時間。 定期的に耳にすることになっていく。 覚えた名前は、タカノということ。 気兼ねなく話しているような声音の奥に、 少し繊細な音が聞こえたこと――。] (247) 2023/03/02(Thu) 2:29:15 |
【人】 厨房担当 那岐[さて、昨今のにんにくは匂いが随分と控えめになっているとはいえ、料理に入っていると敬遠されがちなのは仕方のないこと。 りんごジュースや、コーヒーなどでいくらか軽減は出来るだろうが、それでも落ち着かないというのであれば。 ホールから厨房に戻る前に、レジに立ち寄っていく。 レジの内側に置いてあるエチケットガムとフルーツキャンディが入ったバスケットを取り出して、お会計のトレイの横に置いておいた。 『ご自由にどうぞ』 と、書かれてあるプレートをバスケットに差して。 レジを通るお客様たちが手にとることが出来るように。 そうして厨房に戻る頃、ホールへと視線を戻せば、 ミートボールに舌鼓を打つ知恵の姿が見えた。>>240 ふ、と思わず小さく笑みを零しながら、ホールを抜けていく。 きのせいか、その中に聞き覚えのある声を聞いた気がした。>>164**] (249) 2023/03/02(Thu) 2:30:30 |
厨房担当 那岐は、メモを貼った。 (a45) 2023/03/02(Thu) 2:37:11 |
【人】 厨房担当 那岐―― 厨房 ―― [裾、と聞いて思わず足元を見た。>>244 なるほど、容易にしゃがんだら広がるだろうか。 その感覚は分からないけれど。 ただリアクションを楽しみにされているとは予想外で、不思議に思い首を傾ける。] 期待に応えられるか分かりませんけど。 イメチェンはいいんじゃないですか? [裾を気にしても着たい服、というものもあるだろう。 それでモチベーションが上がるなら、止めるつもりもなく。似合っているのなら尚更だ。 沙弥さんのようにスラリとした背丈なら映えるだろう。] パスタの代わりに、 なるものがあればいいんですけどね。 [塩分は良くないと言うのならと、代わりに提案はしてみたものの。 犬を飼ったことがないから何を好むのかは分からない。] (253) 2023/03/02(Thu) 8:29:51 |
【人】 厨房担当 那岐[引き取った皿を冷水で洗い流して行く。 後片付けもまた、仕事の一つ。冷水は手が冷えるが、意識がはっきりするようでそれもまた嫌いじゃなかった。 小皿を渡せば明るくなった表情。 そういえば油物はあまり好んでいないのか、フライの前に立つ沙弥の姿は見かけたことがなかったが。 口に運ぶなら食べられないことは無いのだろう。 天国、と称される慣れ親しんだ厨房。>>245 確かに食べるものなら何でも用意できるだろう。 よっぽど難しいものでなければ。 感想には、微かに目尻が緩む。>>250] 食感が分かるように、 みじん切りの感覚を少し大きめに。 [細部の変化に気づくのは流石といったところか。 直接聞けた感想は、微笑ましく。 少しずつ彼女の小皿が減っていくのを横目に見ながら、洗い物は進んでいく。**] (254) 2023/03/02(Thu) 8:30:20 |
【人】 厨房担当 那岐爆げ……、ラーメンの種類か何かですか? [ファッションの話だとばかり思っていたが沙弥の口から出てきたのは、魚雷だとか想像出来なさそうなもの。>>263 まあ、止めはしないが。 店のレギュレーションに引っかからない限りは。 洗い終えた皿を丁寧に並べていく。 もちろん後で拭きあげる作業も忘れない。 言葉からとても想像できそうにない沙弥の新規開拓があるなら、自身のリアクションよりそちらの方が面白そうだと思ったのは口には出さないまま。 麺状の肉とはまた難しいものを思いつく。] ハムを細切りにするとかなら出来そうですけどね。 そもそも、麺状のもの啜れるのか。 [あくまでフィクションの話だろうが、行き着く先は妙に現実的な考えに至る。] (294) 2023/03/02(Thu) 12:50:30 |
【人】 厨房担当 那岐[先程ホールに出た際に、掛けられた声はグルメ通のライターである神田から。>>284 名前で呼ばれることに抵抗はないが、“ちゃん”付けはそれなりの成人であるから多少面食らったことも、出会い頭の話。 今はその呼び名にも慣れてきてはいるけれど。] コールスローとタルトですね。 かしこまりました。 タルトのフルーツはブルーベリーとストロベリーどちらにします? [その場では、短く了承の旨を伝えるだけ。 他の従業員に比べれば、やはり口数が少ないのは目立ったかもしれない。 口数が少ない分は後で手数で補おうか。 神田から特に希望がなければ、任されるつもり。**] (297) 2023/03/02(Thu) 12:52:29 |
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