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【妖】 路地の花 フィオレあなたよりも遅く寝たから、あなたより目覚めるのも遅かった。 その部屋にはもう姿はなくて、きっと仕事に向かったのだろうと思った。仕事をフけるような人間でないと知っていたから。 冷めた残り物を口に運んでから、袋の中に入れたままのネックレスを握りしめた。 あなたはこれがお揃いのものだなんて知らなかっただろうけど。 「……もし、あなたが捕まったとしても」 「私、泣かないわ」 「それが今生の別れになるわけじゃないんだもの」 「……そう、よね」 嫌な予感はずっと、胸の奥で燻っていた。 ($0) 2023/09/20(Wed) 21:22:08 |
フィオレは、報告を聞いて…目元を拭った。それでも、絶望はしなかった。 (a1) 2023/09/20(Wed) 21:39:00 |
【神】 路地の花 フィオレ「相変わらず、忙しそうね。ペネロペ」 少しだけ目の周りを赤くさせた、アソシエーテの女がアジトに顔を出した。1日ぶりのその姿は、以前とそう変わりのないものだ。 特にわからない仕事を手伝うわけでもなく、適当な席に腰掛けている。 邪魔はしないほうがいいことくらいはわかる。 「…カンターミネが捕まるなんて、って言いたいけど」 「なんていうか、まあまあ妥当な人選よね」 やってることがやってることだったから、軽口が出た。 (G5) 2023/09/20(Wed) 22:08:39 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオアジトに来てはいるが、今は買い出しに出ている女からのメッセージ。 いつものように、また唐突に送られたもの。 『あとで、時間くれる?』 『少しだけ』 (-71) 2023/09/21(Thu) 0:23:51 |
フィオレは、買い出しから帰ってきたのち、新たな報告を聞いた。 (a4) 2023/09/21(Thu) 0:52:42 |
フィオレは、ペネロペの言葉に、ただ小さく頷いた。 (a5) 2023/09/21(Thu) 2:18:52 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ多少動けるくらいには落ち着いてから。 あなたをメッセージで別室に呼び付けている。 あまり使われていない予備の小さな会議室。 たまに昼寝だったり休憩だったりで使う人がいるくらい。 目はまだ涙で濡れて、おさまってはいないようだったが。 (-110) 2023/09/21(Thu) 3:05:17 |
【妖】 路地の花 フィオレ夜。鍵を締める主の姿もないその部屋に戻って。 ローテーブルに買ってきた夕飯を置き、浮かない顔のままソファに寝転がろうとしたところで。 ベランダの花が目に入った。 「……そういえば、テオがいないから…お水、あげられてないのよね」 とりあえず今はジョウロで土を湿らせたらいいだろうか。詳しい園芸の知識が得られたらいいのだけど。 備え付けられているジョウロに水を汲んで、土に軽く水をやった。根腐れという概念くらいなら知っているから 上げすぎないようにして。 「帰ってきた時、枯れてたら悲しいもの」 「…お世話、してあげないとね」 ($1) 2023/09/21(Thu) 3:11:05 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ「……」 本当はもっと軽い気持ちで、あなたに会うつもりだった。 気を許している人たちが軒並み捕まったり、いなくなったりして。心細かったから。 けれど今は……無念と、情けなさと、ぐるぐると濁った感情ばかりが渦巻いて。 口角を上げるどころか、目線も合わせられずにいたけれど。 「……わざわざ」 「買ってきてくれたの?」 砂糖がまぶされた、まだ温かいそれを。 言われるままに手に取って。暫く、そのまま見つめている。 少しだけかすれた涙声が、ぽつりとつぶやいた。 「……パンを持っていくと、すごく喜んでくれたの」 「スラムの子も、養育院の子も……」 ボンボローニを真ん中で分ける。中のクリームはまだ熱いだろうから、ふわりと湯気が出て。 ▽ (-115) 2023/09/21(Thu) 4:17:59 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ「……この子達にも、私が救ってもらったように…素敵な未来がありますようにって」 「おもって、たの」 口が、止まらない。落ち着いてから、って言ってくれているのに。 「……私、馬鹿みたい」 「この法律で、子供たちを助けてくれている人に何かあったら……守ってあげようって、言ってたのよ」 「それより前から、あの子達は……苦しんでいたのに……、ッ…」 ひっく。肩が震えて。嗚咽が漏れる。 送り出した子達、ひとりひとりにお別れ会を開いたことも。一緒に遊んだ思い出だって残っている。 なのに。 「送り出した先に未来がないなんて、思わないじゃない……っ」 ぼた、ぼたと。大粒の涙がボンボローニの上に落ちる。 後悔の気持ちは、抑えようもないものだった。 せっかく気を遣ってくれたあなたの前で、みっともなく泣き喚いている。本当に、嫌な女だと思う。 (-116) 2023/09/21(Thu) 4:18:38 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「なぁに、寝ぼけてるの」 知らない名前で呼ばれて、おかしそうに笑う。 考えれば、たまに抱き締めながら眠る時は同じように寝ぼけたような事を言ってたような気もする。 正確には。自分も眠かったから、覚えてはいないのだけど。 「大丈夫かって、聞きたいのは私の方よ」 「……あなたも、ニーノ……フレッドも、捕まったって聞いて…気が気じゃなかったんだから」 わざわざ様子を見に来てあげたのよ、なんて。恩着せがましい言い方はわざとだ。 (-117) 2023/09/21(Thu) 4:23:26 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ「フレッド」 牢越しのあなたに、声を掛ける。 赤縁のメガネに緩く結んだ髪は、いつもと印象が違って見えるだろうか。 悪意のない逮捕だとは聞いていたから、何事もなければいい。そんな気持ちを抱きなからここに来ていた。 (-160) 2023/09/21(Thu) 10:52:52 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロあなたへの祈りは届かなかったのだろうか。 もしかすると、あなたが何かを守った結果がこれなのかもしれないが。 何にせよ、女のうかない顔は変わらない。 ガラス、もしくは牢の檻を一つ挟んで。あなたの姿を見ていた。 「テオ……」 (-163) 2023/09/21(Thu) 11:03:32 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ/* ご連絡ありがとうございます! 墓下組はみんなそうだろうな…と思ってるので、置くだけ置かせていただいた次第です…! ごゆっくりお待ちしています…すこやかであれ… (-198) 2023/09/21(Thu) 14:40:05 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ「……何だか気が抜けそう」 流石に見た目は誤魔化せるように、スポーツキャップに黒のクロップドトップス。下は短めのホットパンツ姿。目元はカラーサングラスが彩っていた。 胸元で、花のネックレスが揺れる。 「面会出来るなら、様子くらいは見にくるわよ。 無事の確認くらいはしたいもの。私だって」 「それに今は、やらなきゃいけないことが出来たから」 エネルギーは貰えるだろうと思ったのだ。現状がどうあれ。 その表情は、浮かない様子こそ変わらないものの。強い、強い決意を瞳に秘めていた。 そこに甘さは、ひとかけらすらもない。 「私は自由に動けるうちに、やれることをするつもり。 あなたが動けない分もね」 (-258) 2023/09/21(Thu) 21:08:30 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ「もう、タバコには気を付けてって言ったのに。 あの家具だって探すの大変だったんでしょ?」 普段通りの言い方をするのなら、それに乗ることにする。 実際あのお店にはこだわりの家具があったはずだから、思い出がなくなってしまったみたいで寂しい。 あなたがファミリーのことも、お客さんのことも大事にしていたことをよく知っている。 だからこそ、傷が痛々しい。 自分以外の皆を守ろうとしてできた傷。 心が痛まないわけがなかった。あなたのことが大好きだから。 「なるべく、楽になれるようにしていて。 ……何ともないなんて強がりは言わなくてもいいから。私の前でくらい、弱音を吐いてくれたっていいの」 「うん、大丈夫。 私は捕まらないわ。ヴィーを泣かせたくないもの」 「それに、皆に比べて……それらしいことは全然、出来てないんだから」 目星だってつけられてない…と思いたいけれど。 難癖をつけて腕を掴まれることだってあるんだろうから、過信は出来ないが。 安心させたい気持ちと、申しわけない気持ちが綯い交ぜになって眉は下がった。 (-299) 2023/09/22(Fri) 1:56:28 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ「嬉しいこと言ってくれるのね。 もし怪我をして頬が腫れてたって、"男前になったわね"って笑ってあげるんだから」 どうせ傷付くことが分かっているなら、和らげる術はいくつか持っておいて損はない。 何事もなくあれ、と思うのは この状況では望み薄であるだろうし。 そこまでは、何とか笑みを浮かべることが出来た。 けれど。 「……臓器売買、誘拐?」 その言葉はどうしたって、今の彼女には過敏に反応せざるを得ないものであった。 心臓が冷えたような感覚。 聞いたばかりのニュースがフラッシュバックして、奥歯をギリと噛み締める。 「そう、だったの」 「結局無事……だったのよね?」 (-301) 2023/09/22(Fri) 3:06:31 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「それはそうでしょうけど」 「夢を見てたんじゃないの、寝言いってたわよ。 知らない人の名前みたいだったけど」 それは追い詰められたり、ストレスが溜まっているんじゃないかという懸念。 あなたのことは信頼している以上に、家族のような存在として心配している事だって多いのだ。 懐かしい気持ちと同時に、その傷に目を伏せたりして。 「そうね、身体は相変わらず逞しいし。 タブレットに向かってる時よりずっと男らしく見えるわ。勲章って傷じゃあないでしょうけど」 冗談めかして。 大袈裟ねえなんて笑いながら話をして。 弟の話になれば、眉を下げる。 まだ、様子を見に行けてはいない。ただ。 「一応、保護目的で拘留されてるって話は聞いてるから…… よっぽど変なことはされないでしょうけど…」 「うん、そのつもり。任せて」 「きっとこんなところじゃ、悪意がなくたって不安になっているはずだもの」 (-302) 2023/09/22(Fri) 3:12:34 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ「本当に……本当に、ひどい……」 「近くで、笑ってるのも……将来の夢を語る姿も、見ていたはずなのに……っ」 あの男にとっては、それすら取るに足らないことだったのか。 何の意味もないただの音に過ぎなかったのだろうか。 自分がスラムにいた時から、臓器売買は行われていたらしい。 幼い頃の私や弟が無事だったのも、きっと運が良かっただけで。 被害がなかったから良かったなんて口が裂けても言えなくて。 頭をあなたの肩にくっつける。肩口をじわじわと濡らしてしまって。 「許せない……」 「許せないの……」 ファミリーの前でさえ、どんな仕事の後であっても。喜怒哀楽の喜楽ばかりを見せていた女の。 絞り出すような、怒りと悲しみの滲んだ声だった。 (-349) 2023/09/22(Fri) 12:16:39 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ「ふふ、姉さんは大人になってからチーズに目がないのよっ」 「って言っても全然作り方とかは分かんないんだけど……」 アイスケーキのようなものだから、作れば一緒に食べられるだろうし。 カッサータを持って、笑顔で寄ってくるあなたの姿が目に浮かぶようだ。 今からもう楽しみで。 この世で一番なんて大きく出たなあなんて笑いながら。 楽しみにしてるからね、と笑う。 クロスタータを食べるのも楽しみだな、なんて袋を揺らして。 「頼もしいなあ。 フレッドは立派な警察さんなんだもんね」 「じゃあ、約束」 絶対に助けてくれるはずだ。自分だってそう信じていた。 立派に成長したあなたが、何かあったら助けに来てくれるはずだと。 何かの間違いで、あなたが捕まりそうになったとしても。 その時は自分が助けてあげられると。 信じていた。 ずっと。 「なにからなにまでありがとうね、フレッド」 「貰ったもの、食べたらすぐに感想送るから。楽しみに待ってて」 にっこり微笑んで。また一つあなたを抱き締める。 また次も無事に会えますように。 (-427) 2023/09/22(Fri) 21:05:43 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 徒花 テオドロ「それならよかった。 きっと何事もなかったんだと思っておくわ、今は」 触れられる距離にあなたがいたのなら。 その服を引っぺがしていたところだ。 そうでなくて良かったと思う。あなたにどんな顔をされていたか分からないから。 「そうね、最悪信用もなくなってしまうでしょうね。 私は警察内部の情報に明るくないから、自浄作用って奴があるのかもわからないけど」 「……許せない、本当に」 弟のことを思う。 真っ直ぐに明るく仕事に励んでいた彼をも欺いて、ともすればターゲットにすら入っていただろうことを思うと。 はらわたが煮えくり返りそうだった。 冷静に、この後の街を考える余裕は、今の彼女にはない。 けれど。 「枯れないわ」 「もっと、もっと、綺麗に咲き続けてみせる。 そのためにも……脅かす虫は、追い払ってしまわないとね」 胸で揺れるネックレスにキスを一つ送って、笑ってみせる。 あなたがそう言ってくれるなら、何だってできる気がした。 (-446) 2023/09/22(Fri) 21:55:01 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「は、っ、う……ぁ、あっ…」 立てられる水音に、耳を犯されるような感覚。 羞恥が沸きたてられて、余裕が奪われていく。 奥まで責められて、昂った身体は生暖かいそれに的確に絶頂まで追い立てられる。 ひ、と悲鳴のような声が漏れる。 敏感な太ももは大きく震えて、軽い痙攣のような状態が足先までを襲う。 まだ、と思うのに。体位を変えて、快楽を楽しんでいても。 ふと目を向けた先の、あなたの瞳に。 「――――ッ、ぁ、……!!」 刹那、堪えきれなかった快楽の波に身体が跳ねて。 シーツをぎゅうっと握り込んで、背を反らす。 長く、大きな絶頂を迎えて。とぷ、と秘部からはまた愛液がこぼれてシーツを濡らしていく。 間を置いて、くったりとベッドに沈み込む。 息を整えながら、ぼんやり自分だけが達してしまったことを考えてはいるのだが。 「……アレ……」 どうするんだろう、と目を向けた。 (-472) 2023/09/22(Fri) 23:48:15 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオあなたの言葉を聞きながら、鼻を鳴らす。 涙は止まってくれなくて、嗚咽が漏れている。 肯定された"許せない"。 裏切られたこと、その相手に対する感情が正当であると言われたような気がして。 そして極めつけに。 フィオレという小さな花は、マフィアとして役に立てていない自分に劣等感を抱いていた。 囁くようなその声が、小さな 火種 を炎 に変える。頼りきっている大事な大事な"ファミリー"のあなたの言葉を突っぱねる選択肢なんてハナから存在しない。 この女は、あなたの思惑通りに。 「……逮捕されたら、死んだあの子達は救われるの?」 「違う……そんなわけない」 「……私、あいつを――――ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリアを、殺してやりたい」 初めて、明確な殺意を。 憎悪を滲ませたような表情を、見せるのだ。 (-498) 2023/09/23(Sat) 1:17:13 |
【妖】 路地の花 フィオレ私の大事なものに手を掛けていたことを、 今更後悔してももう遅いってこと。 「その身に、嫌ってほど教えてあげる」 路地に咲いた可憐な花は、害虫を排除する食虫花の顔を隠している。 怒りも憎しみも知らなかった頃にはもう、戻れない。 ($2) 2023/09/23(Sat) 1:28:52 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ誰もいないわけじゃないのは、気配で分かる。 寝ているのだろうかとも思ったけれど、寝息も聞こえない。 今動いたのは、嘘じゃないはずだ。 「フレッド」 一歩近付いてもう一度、呼んでみせる。 答えられないのだろうか。もしかして、やっぱり酷いことをされたんじゃないかって。 泣きそうな顔で。 そうして。 か細い声を、耳が確かに拾った。 小さい子が助けを求める声を聞き逃さないように、耳で音を拾う事をずっと続けていたから。だったのかも。 「フレッド……!」 酷い声。もしかして、また熱を出しているんじゃないのかな。 沢山の心配事が過る。 だっていつもなら、私の声を聞いて。喜んで寄ってきてくれるはずだから。 今は、自分と弟を隔てるものがとても分厚く感じる。 今すぐにでも駆け寄ってあげたいのに。 (-507) 2023/09/23(Sat) 2:01:18 |
【秘】 食虫花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ引き寄せられて、あなたの顔を見上げる形になる。 首に腕を回すと。顔を寄せ、頬に口付けを落とした。 「ありがとう、ロメオ」 「私、何でもするわ。だから、教えてくれる?」 手段を選ぶ必要がないなら、今得意なものを使用してもいいし。 逆にもっと手に馴染む手段があるのなら、利用してもいいと思っている。 それも含めて、"殺しの手順"を学ぼうと言うのだ。 ソルジャーとアソシエーテ、直属でないにしろ。 マフィアとして正しい在り方、正しい行動だと思って。 「ファミリーに入るって決めた時から、私は」 「とっくに、正義も悪も捨ててしまっているわ」 そこにあるのは、ファミリーに仇なすかどうか。それだけで。 そのためなら尋問の末に殺すことは出来たのだ。 自分のためにそうすることが、なかっただけで。 だから、きっかけさえあれば。躊躇いもなく、このように。 「最期に、一番綺麗な花を見せてやるのは」 「癪に障るけどね」 それは、毒を吸って成長する食虫花。 かかった獲物は、全身に毒が回って死に至る。 獲物を取り込んで、それは美しく咲き誇るのだ。何よりも、どんな花よりも。 (-514) 2023/09/23(Sat) 2:25:36 |
フィオレは、毒の花を芽吹かせている。 (a20) 2023/09/23(Sat) 2:27:15 |
【妖】 路地の花 フィオレただ一つの懸念は。 「解放された時、私のしたことを許してくれるかな」 大事な弟にも、大事なあなたにも。 自分がマフィアだってことはついぞ告げられないままだ。 嫌われないといいな。 そんな、都合のいい言葉を思って。 ($3) 2023/09/23(Sat) 2:37:14 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「悪い夢……」 「 アリソン って人が、夢に出てきたの?」いつもだったら、そうなのね。なんて言って引いていたところだけれど。 こんな場所だから、こんな環境になってしまったからだろうか。 いつもより踏み込んで聞いてしまう。 「喧嘩なんかしないって言ってたのに」 「仕事に使わないけど、もう習慣付いてるからついやっちゃうって感じなの? 私にはトレーニングの良さは分かんないけど…」 力こぶに触れたらよかったのに。あなたの筋肉に触れるのは好きだったから。 鍛えてもらう分には、自分は得するのだけど。 喧嘩には使わないのに、というところはやっぱり引っかかったまま。 「私もそう思うわよ。 何であの子がって、ずっと考えてるわ。本当に保護ならいいんだけど……」 「そうじゃないなら、守ってあげられなかったことを悔やみそうだわ」 会いに行って元気になってくれるなら、とは思う。 「ええ、泥棒はいっちゃうわよ」 「食べ物とかダメになりそうなものがあれば持って帰っとくわ、他は……たまにコーヒーでも入れちゃおうかしら」 放り出すものが豪快すぎる。心配だ……… (-530) 2023/09/23(Sat) 4:09:52 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノほら、寄ってきてくれる。 いつもみたいに、明るい笑顔で。 笑顔、で。 ────何が起きているのか、すぐには理解できなかった。 涙に濡れた顔が痛みに歪んだことも。 熱に浮かされたような表情も。 腫れ上がった右手も。 なんで、と。ただ声がこぼれ落ちた。 「何、言ってるの」 謝らないでよ、と声が上擦った。 あなたが暖かい場所で拾われたこと、スラムで過ごしていた時よりもずっと肉付きもよくなって。安定した生活が送れていたこと。 全て、自分のことのように嬉しかったのだ。 自分が拾われなかったことを、恨んだことなんて一度もない。だから。 「謝らないでよ…っ、フレッドに謝ってもらうことなんて一つもない…!」 笑って安心させてあげなきゃいけないのに、涙があふれて床を濡らしていく。 (-588) 2023/09/23(Sat) 11:17:27 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ/*あ!すみませんご連絡ありがとうございます…! 返したつもりでおりましたが確認したら返せていなかったので、後ほど〆の秘話送らせていただきます!申し訳ないです…! 夜まであまり動けないのですが、並行で4日目時空送っていただいて大丈夫です。 お手数おかけしますが、よろしくお願いいたします…! (-592) 2023/09/23(Sat) 11:31:19 |
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