【秘】 「怪人」 ファントム → 踊子 リリー「その姿が君の本当の姿ではない、とか?」 ーーこれも、根拠はない。 ただ、一番最初に頭を掠めた可能性というだけ。 (-18) 2022/11/21(Mon) 17:28:50 |
【人】 踊子 リリー[ やり取りは、左程長いものでもなかった。 ただ、人と話すという行為を経るだけでも 抱えていた緊張は少しばかり解れていって。 その背を見送る時にはきっと、 血色を取り戻した頬を緩ませて見送ることだろう。 ] ご親切に、ありがとうございました。 ──貴方にとって、良いフェスになりますように。 [ そんな言葉も添えながら。* ] (58) 2022/11/21(Mon) 18:37:07 |
【人】 踊子 リリー[ 曰く。 ──彼の庇護下に抱えられるということは この街での成功≠ノ他ならない、と。 美を売り物にする者が、 喉から手が出る程に求め欲する、パトロン。 ] …………はい。 仰る通り、踊子のリリーで間違いありません。 探し物──ですか? [ 女が動けば、桃色と星空の髪が揺れ。 向けた瞳にも──よく見れば星が散っている。 有力者との会話というものに慣れぬ女は、 先とは別種の緊張を纏い、続く言葉を待った。 ] (60) 2022/11/21(Mon) 18:37:22 |
【人】 踊子 リリー[ そして。 継続した庇護や固定のパトロンというものを 未だ持ったことがない女には、 それだけで心臓が跳ねるような言葉が紡がれる。>>31 ] ……見て頂いたことがあるなんて、光栄です。 私で良ければ、お伺いを。 [ けれども、それを表に出すことはしないまま 柔らかに微笑んで女は言葉を返した。 この街で絶対的意味を持つ、其々の美。 ──女が武器とする美に、 権力や名声、庇護への媚びは不純物だ。 まさか彼が文字通り、物を探している訳ではあるまい。 予想立てを頭の中で組みながら 女は首元のリボンをふわりと揺らした。* ] (61) 2022/11/21(Mon) 18:37:26 |
【秘】 踊子 リリー → 「怪人」 ファントム…………無粋な方。 でも、そうですね。 ―― いつかは、そうなるかもしれませんね。 [ 煙に巻くような。 けれど全てを否定しない、そんな口調で。 ] (-26) 2022/11/21(Mon) 19:18:16 |
【人】 踊子 リリー[ が、意味あるものばかりが美しいとは限らない。 ──彼の歌劇はその類だ。 言葉が伝わらなくとも、人に爪痕を残す。 いつか誰かに聞いた昔の話、 ラ・コスタで人気を博した著名な歌劇の名手── 過去の存在、実際見聞きもしたこともない、 そんな人物を想起させるくらいには。 演目は滞りなく進んでいく。 軽やかにステージを降りる彼を拍手とともに見つめ、 くす、と微笑んだ。 ] (67) 2022/11/21(Mon) 19:18:22 |
【秘】 踊子 リリー → 「怪人」 ファントム≠フ美しさは、ご存知? [ 他の客からの歓声にも紛れてしまえば、 きっと女の言葉は、完全には聞こえない。 ] (-27) 2022/11/21(Mon) 19:18:28 |
【人】 踊子 リリー[ ドアを開けた音もしないのに、 気付けば青年の姿は拍手の波に雲隠れ。 一度の邂逅で、随分と印象的な彼のことを 女はきっと忘れることはないだろう。* ] (68) 2022/11/21(Mon) 19:18:31 |
踊子 リリーは、メモを貼った。 (a15) 2022/11/21(Mon) 19:20:27 |
【秘】 大富豪 シメオン → 踊子 リリー機会をやろう。 [男は女に甘く囁く。 自らが輝くためのステージを欲しくはないかと。] 『美』には相応しい時と場所がある。 掴めぬまま消えてゆく者は多い。 それを私が君にやろう。 もしも君が『美』に全てを捧げる覚悟があるのなら。 [そうしてもしも『美』が花開くのであれば、男は満足なのだと嘯くのだ。甘く優しく誘うようにして。] (-30) 2022/11/21(Mon) 19:41:36 |
【人】 踊子 リリー初めてだったの。 まず真っ先に触れるのが、私の髪でも目でも無く 踊りの不自由さだった人なんてね。 ……彼、私に 「もっと自由に踊っても良いんじゃないか」って、 そう言ったのよ。 [ 機嫌を損ねた、なんてことはない。 何故ならば彼の指摘は至極真っ当なもので、 ──女も自覚していることだったから。 マスターに声を掛け、飲み物を二人分注文すれば 女は彼女へと一つを差し出した。 依頼の報酬は事前に渡してあるから、 これはあくまで、友人と飲みたいだけ。 ] (96) 2022/11/21(Mon) 20:52:01 |
【人】 踊子 リリーイルムヒルトは、どう? もっと自由に──何も気にすることなく、 なにかを奏でてみたくなる時は、あるかしら。 [ 小首を傾ぎ、彼女の瞳を見つめる。 この街で生き、共に美を披露する身であるが故に 彼女が見せる反応次第では、当然 深入りするつもりはないけれど。* ] (97) 2022/11/21(Mon) 20:53:18 |
【秘】 踊子 リリー → 大富豪 シメオン……どうして私に?と聞くのは、無粋ですね。 私の求める美≠ェ、 果たして貴方様の求める形かは分かりませんが── 『覚悟』は、持っています。 [ そうでなければ、この歪な価値観の街で 美を披露しようだなんて思わない。 甘く優しい庇護の誘いに、 吸い寄せられた蝶の数は如何ほどばかりか。 ] (-52) 2022/11/21(Mon) 22:37:37 |
【人】 踊子 リリー[ 行き交う人々が時折こちらを見つめている。 有力者の顔や、有名ではない女のことは知らずとも フェス前のこの光景は、確かに目を惹くものだ。 ふ、と息を吐いた。 ] ──このフェス中に、 私は……自覚している不足のピースを 己で埋めてみようと、思っています。 それが私の────美への、覚悟、です。 [ 自らが輝くためのステージを。 欲のまま望むなら、確かに今手を取るのが正解だ。 誰だって他人の敷いたレールを走り、 求められるがまま進む方が楽だから。 けれどきっと、それではまだ足りない。 私の求める美は ──……もっと…。 ] (122) 2022/11/21(Mon) 22:37:44 |
【人】 踊子 リリーそのうえでお気に召していただけたなら、 改めてお話を。 ……というのは、些か失礼、でしょうか? [ それを理由に手を引かれても止む無し、と。 女は背筋を伸ばしたまま、 すこしだけ眉を下げた。* ] (123) 2022/11/21(Mon) 22:37:46 |
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