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【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜放課後、見舞いを終えたあと。 「お疲れ様です」 静かに部室の戸を開けて、先輩の姿を確認した僕は、手提げのビニル袋の音を立てながら適当な椅子に座る。 ビニル袋の中に、リットルの牛乳が入っているのは外から見ても分かるだろう。 「……」 台本読みの邪魔をするのもなと思った僕は、それ以上の声をかけずにいる。 無意識に、深々とした溜息が毀れた。 (-282) 2021/11/06(Sat) 13:57:56 |
【秘】 風紀委員 普川 尚久 → 朧げな遮光 守屋陽菜『それはそれは』 『“自分を大事にしてない”と後輩と俺に思ったなら』 『ふと、そちらはどうなのかと思っただけですよ』 『まあ守屋女史が取り繕っていても』 『俺は別に無理していていても止めませんけどね』 『やりたい事はやればいいですし』 『ただ後輩に言い返されるのは心に留めておいた方がいいかと』 あくまで忠告。しかも自分ではなく、人に言われる隙があるぞ。 そう言う系統の咎める訳ではない、指摘だった。 (-313) 2021/11/06(Sat) 20:02:16 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 朝日元親「────ん、お疲れ」 入ってきた君に、一瞬だけ視線を向けて。 意識は台本の中へ。 口の中で転がして、音を確かめる。 ……ううん、滑舌がよろしくない。 ふぅ、と息を吐く。 一通り音読して、休憩しようか。 「……それは、何かのお土産かい?」 ビニル袋を差して。 (-322) 2021/11/06(Sat) 20:46:58 |
【秘】 朧げな遮光 守屋陽菜 → 風紀委員 普川 尚久『これはこれで』 『楽しんではいるんだよ』 『案外受け入れられるんだなって』 『へいへい、気をつけますよ』 『君こそ、人に言えることじゃないと思うんだけど』 『詳しくは知らないけどさ』 お互いに、後輩に言えないことはあるんじゃないかなと。 だけども。 『心配してのことだったら、ありがとよ』 それだけを、返そうか。 (-326) 2021/11/06(Sat) 20:55:31 |
【墓】 朧げな遮光 守屋陽菜ピンポンパンポーン 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 『繰り返します』 『もうすぐ下校時間になります 校内に残っている生徒は作業を中止し、 速やかに下校の準備を始めてください』 ピンポンパンポーン (+51) 2021/11/06(Sat) 20:56:20 |
【秘】 朝日元親 → 朧げな遮光 守屋陽菜「……これですか?」 尋ねられると僕は、ビニル袋の中身を取り出す。 外からも見えていたようにリットルの牛乳がひとつ。 あと、カステラが入っていた。 袋にもカステラにも、コンビニのロゴが入っている。 「おやつです。 ……そういうのに頓着ないと、驚かれるらしいので」 廃棄パンで食費を浮かせていた僕は、嗜好品としての甘味をあまり食べたことがなかった。 「案外合うと勧められたものですから。 先輩も食べますか?」 (-328) 2021/11/06(Sat) 20:57:53 |
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