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【人】 エウロパ 「つまりいいってこと?! やったー!」 なんて言ってる間に3秒経ってそうだけど これはノーカウントってことにしてほしいな。 一歩二歩、と後ずさって少し距離を作ってから。 (31) 2023/09/25(Mon) 21:48:23 |
【人】 エウロパ詠唱しながら、助走をつけて。 高く、飛び上がれば、巻き起こる上昇気流が 私の身体を宙へと浮かす。 でもこれだけじゃ、屋上の高さには届かない。 (33) 2023/09/25(Mon) 21:49:42 |
【人】 エウロパまるで、そこに見えない階段でもあるかのように 私は空中を駆け上がっていく。 ふわり、ふわりと軽やかに。 体に翼でもあるかのようなその動きは 魔法じゃなければ成し得ない動き。 (35) 2023/09/25(Mon) 21:50:50 |
【人】 エウロパ「ユスティー!みてた??? ほら、これはもう、3秒ぴったりでしょ! 異論は認めません! これで宿題手伝ってくれるんでしょ?」 (40) 2023/09/25(Mon) 21:55:34 |
【人】 エウロパはしゃぎながらトン、と 君の横へと降り立つ頃には 巻き起こっていたはずの風は全てやんでいる。 近くに植えてあった木の葉っぱが 風のせいで地面に散乱しているのは 見なかったことにしておこうかな……。 (41) 2023/09/25(Mon) 21:56:02 |
【人】 エウロパ「あのねー、天文学の宿題を手伝ってほしくて! いいよね?そういう約束だもんね? ……あれ、そういえばユスティは ここで何してたの? なんか魔法使ってたみたいだけど。」 微かに空気に残る魔力は君の物、そうでしょう? 何してたんだろうって気になって聞いてみたけど 答えてもらえたかな? * (42) 2023/09/25(Mon) 21:56:45 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 魔法の才を期待されて付けられた名前。 でも、その名に見合わず、魔力の欠片さえ 見つけ出すことが出来ずに。 ほんの子供だましみたいな魔法さえ使えない。 両親は、優しく接してくれたけれど 同い年の子達からは揶揄われることも多かった。 星の名をもらっておきながら 魔法一つ使えないのか、と。 (-19) 2023/09/25(Mon) 22:38:25 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 魔法なんて使えなくていいもん。 そんな風に拗ねては、悲しくなっていた。 憧れなんて持てなかったのに。 君と出会って世界は変わる。 私達の思い出の場所。 川のせせらぎが聞こえたのだけ覚えてる。 しょんぼりした顔で彷徨い歩いた先に ―――――君が、居たんだ。 (-20) 2023/09/25(Mon) 22:40:35 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 「……まほう、つかえるの? すごいね! 私、君みたいなまほうつかいに初めて会った! こんなまほう、見たことない!」 (-21) 2023/09/25(Mon) 22:42:26 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 周りの子よりも数歩先を行く魔法。 魔力が眠っていただけだと知らない私は 自分には出来ないものを見たんだと思った。 「私、エウロパっていうの。 また、まほう見せてくれる? やくそく……いいよね?」 そう、言ったあの日から。 運命の歯車は回り始める。 (-22) 2023/09/25(Mon) 22:43:00 |
【秘】 エウロパ → ユスティただ、もっともっとユスティの魔法を見ていたい。 そして、君みたいに魔法が使えるようになりたい。 魔法への憧れが生まれるんだ。 その想いは、知らず知らずのうちに 君の手助けへとつながる。 (-23) 2023/09/25(Mon) 22:44:24 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 「がんばって、 私はいつでも君を応援してるから!」 君の手を取って、微笑む。 その何気ない行動一つで 足りなかった魔力が君の手へと渡って。 それは無意識の手助け。 私にとってはただの応援。 君にとっては―――――。 (-24) 2023/09/25(Mon) 22:45:18 |
【秘】 エウロパ → ユスティ あの日の言葉を忘れたことなんてないよ。 大好きな人の言葉だもん。 約束みたいなあの言葉。 いまも、まもってくれるのかな。* (-26) 2023/09/25(Mon) 22:46:31 |
【秘】 ユスティ → エウロパ魔法は万能ではない。 有用ではあるが結局使い手に依存する。 幼い頃からその事実に気づいたユスティは 決して自分を選ばれた人間だと驕ることなかった。 魔法が使えないことを嘲るなんて以ての外。 そういう魔法使いはユスティにとっては もっとも許せない人種のひとつであった。 (-28) 2023/09/26(Tue) 0:07:41 |
【秘】 ユスティ → エウロパ自分が選ばれて当然とは思わない。 しかし努力を重ねれば選ばれる可能性があるし 選ばれる人間でありたいと走り続けることは ユスティにとっては代謝にさえ近いもの。 川が流れる森の奥深く 血と汗が滲む秘密の修練場は 彼にとってもまた思い出の場所。 (-29) 2023/09/26(Tue) 0:08:31 |
【秘】 ユスティ → エウロパ鍛錬を続けていくうちに焦燥が募る。 努力を重ねれば重ねるほどに 理想とした場所から遠ざかっていくような感覚。 心のどこかでは気づいていたはずだ。 自分は凡人で、選ばれた才能などないのだと。 (-30) 2023/09/26(Tue) 0:09:42 |
【秘】 ユスティ → エウロパ突きつけられそうな現実に 澄んだ空を運ぶ一人の少女。 それこそユスティがこの世界で 最も恨み、最も愛する人。 (-31) 2023/09/26(Tue) 0:10:01 |
【秘】 ユスティ → エウロパ必死に平静を装っても心はごまかせない。 栄光への崖に亀裂が入った時に 屈託のない素直な賞賛は心地が良かった。 「エウロパ、素敵な名前だね。 ボクはユスティ。 エウロパはどうしてこんなところに?」 それはそうと、ここは誰も好んでくる場所じゃない。 この出会いは全てが数奇に満ちている。 (-33) 2023/09/26(Tue) 0:12:42 |
【秘】 ユスティ → エウロパ誰かに努力を認められる。 ただそれだけの事がどうしようもなく嬉しい。 また魔法が見たいという彼女を ユスティが断るはずもなく なんどもこの場所で会うにつれて いつしか彼にとってもまた エウロパが来る時間に焦がれるようになった。 (-34) 2023/09/26(Tue) 0:14:21 |
【秘】 ユスティ → エウロパ応援されると言われて気が舞い上がる。 まだ器が幼いユスティには 静かに脈々と流れてくる魔力を感知できず 手を取られてほのかに顔を赤らめる姿は 今にして思えばなんと哀れなことだろう。 キミにとっての一番であり続けたい。 幼き無垢な恋心は 人生最大の挫折によって打ち砕かれるというのに。 (-35) 2023/09/26(Tue) 0:15:13 |
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