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【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春その気にさせてるのは紛れもなくお前さんだよ、幸春。 [凄い、と称する言葉に短髪へと指先を入れ込み、柔く梳いていった。昨夜確かに満たされていたのに、更に欲してしまう。目の前の愛しい人を想えば、情感は尽きることなく。その、穏やかな眼差しに映り込んだ色合いは 自身のに等しいもので、———互いに交じり合わせられる幸福を覚えながら、向けられた指先が布地を越して 与える感覚に胸の奥底の欲を燻られていく。] 勿論。………少しだけでなしに。時間が許すまで。 [情欲のままに 繋がれた指先をきゅうと握り、眼鏡越しに目元を撓らせる。足先は先程の寝室へと向けられ 、寝台へと辿り着けば 何方が先か 口付けを交わし、————やがて 渇きを潤すように口唇を求め合っていく。*] (-34) 2024/05/08(Wed) 6:22:28 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉[彼の心中全てを知る事は出来ない。しかし惜しむ事無く尽くされる言葉は、深い情を感じ得るのに充分で―――己もまた 日々の愛惜を伝えて行きたいと。そう思わせてくれる恋人こそが、或いはその変化を生むのかも知れなかった。] あんたは直ぐに上達しそうだ。 そうでなくとも、楽しみにしている。 長生き……健康管理は、お互い相手に任せた方が上手くいくかも知れないな。あんたの胃にも後悔させないよう努めよう。 [交わす視線が心做しか擽ったく、自然零れる笑みに喉を揺する。 まるで砂糖漬けの気分だ。 心中に呟く。恋人と違って糖分は燃料と同程度に捕えていた筈が、今ではこの甘さが無い日々を思い描けないのだから相当に参っている。相手も同じ気持ちで在れば、それは何よりの幸いに違いなかった。] (-35) 2024/05/08(Wed) 21:40:41 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉[髪を梳かれる快さを離すのは惜しくも、その指に指を絡めて再び舞い戻ったベッドの上。重ねる口唇のその奥に忍び、舌腹を喰んで、甘露の如く滲む唾液を嚥下する。] ……なら今日は一日中、あんたと一緒にこうして居られるな。 [彼の許しは余りに甘い。 やがて相手の部屋着に手を掛けて、己が借りたばかりの衣服も脱ぎ捨てる事となっただろう。黒と灰色が折り重なるように、遠からず寝台の下へ落ちる筈。 カーテンの向こうでは日の始まりさえ感じる健やかな時間帯。宵の陰に満ちた昨夜と異なり、差し込む光が室内に浮かす肌の色を眼に教える。昨日の今日で、再度負担を掛けるような真似こそしなくとも―――彼の肌へ残した幾つかの鬱血痕を数えるように、唇と視線で昨夜の形跡を辿った。] (-36) 2024/05/08(Wed) 21:41:43 |
【赤】 葛切 幸春[二度目を乞われた、あの時。 恋人の限界を終了の合図と決めたのは。 己の欲求には一時の充足は在っても底は無いと、 屹度 既に理解していたからだ。] (*0) 2024/05/08(Wed) 21:42:29 |
【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉[そうして意識を僅かに他へ逃した折。 ―――がり、と。 甘噛みを越えた強さで、首筋へ歯牙を立てた事を知る。 丁度襟で見えない位置ではあるだろうが、他より明瞭に残った痛々しい傷痕に一瞬で我に返り、すまない、と詫びる時間も在ったかも知れない。*] (-38) 2024/05/08(Wed) 21:44:45 |
【独】 葛切 幸春/* もうエピかと気付いたので、最後に愛を込めて壁を作ってみたかったが圧倒的に時間と語彙力が足りない……。 愉しい時間に感謝を。 忙しいだろう、返答は無理なく。と一先ず。 (-37) 2024/05/08(Wed) 21:48:11 |
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