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![]() | 【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ―― 自室 ―― お姉さま っ ぁ…… …… [夢。 気がついてしまえば霧になって薄れていく夢を見ていた。 シーンは明るい中庭から 冷気を含んだ黒樫の天井に変わっている。 飛び起きればベッドの真ん中に1人残されていた。 顔が熱くて両手で頬をくるむ。 この手で大事な人の手を掴んでいた場面だけ覚えている。 マスカット色の瞳を透き通るまつげが縁取っていた人。 ふわふわのシャンパンの泡を揺らして暖かく笑って見せた人。 銀の髪と蒼い目のお姉さまとは別の人] (D6) 2020/09/29(Tue) 8:33:11 |
![]() | 【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ……どうして、今…… [またベッドに潜り直そうとしたけれど、 あの夢に戻されてもおかしくなりそうで、結局起きた。 眠っても解決しないのは知っていたけど、 昨日の今日でこの夢はひどい。 どんな顔で本人に会えばいいの?] [ノックの音がして侍女が入ってくる。 朝食はいかが致しますか。 領主様が昼食を共にと仰っています。 本日のお召し物は? 書簡が届いております。 全部に、ええそうね、と答えて、レモン水を勧められた] (D7) 2020/09/29(Tue) 8:33:36 |
![]() | 【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ―― 食堂 ―― あら、リフル。 …おはようございます。 ええ、いい天気ですね。 私、お元気、かしら……? [赤ワイン色のドレスに着替えて朝食に向かえば、 夢で逢った彼に出くわした>>D1。 飛び上がるような真似はしなかったし、 変な顔でもないと思う。 顔が熱いのさえ引いていればいつも通りのはず。 鏡がないので目の前のリフルに聞き返してみた。 お元気に見えているのならいいのだけど] [会食の部屋はお父様が使っているらしいので、 本日は使用人と同じ食堂に来ていた。 さすがに机は別に据えられている。] (D8) 2020/09/29(Tue) 8:35:02 |
![]() | 【雲】 サティ家次期当主 シャーリエあの、つかぬことを聞きますが …………リフルは女の子じゃない、ですよね……? [夢とは違うようにと、 ミルクティーとキッシュをお願いして、 サーブされるまで彼と立ち話。 まだ夢から抜けていない頭が、 不思議な思いつきをはじき出した。 そのまま口にするのもどうかと思うのだけれど、 すこぶる付きの美貌を持つ彼だもの、ないとは言い切れない。 ……やっぱり無いかも。 こんな無駄話をしているから、 シャーリエ様とリフルの噂が立つのだ。 冷静に、普通に、使用人として接しなければ] (D9) 2020/09/29(Tue) 8:37:29 |
![]() | 【雲】 サティ家次期当主 シャーリエふう お酒でも飲みたい気分ですね [って、ちらとリフルを見る。 話さなくちゃいけないことがあるとき、 ちらちらと彼を見るのは癖のようなものになっている] (D10) 2020/09/29(Tue) 8:38:02 |
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![]() | 【人】 志隈[あの人の故郷はまだ電気機器などの発展も乏しく、 比較的貧しい国だった。>>1 少年兵は使い捨てられるまではいかないが、贅沢な支給などはない。 傭兵の色は確かに濃く、 志願すれば親の承諾もいらず、働く事が出来る。 とは言え、それは向こうの話であり、平和なこの国は快適な職場だ。 身体能力くらいしか持たないものが活かしやすいそこ。 この職を気に入ってはいるから、言われても変えないが、 少し悩みはする。 普通からは欠けた所があるのは自覚があるから、 あんたに言われればそういうものなのか、とはよくなる。] …択一報告必要だったか? 名前がわかったら言う気だった。 [甘えるな、探せ。と促されたと認識してるものの、 それを相手が気にしているとは思わなかった。 会おうが話そうが、経過はいらず、成果のみを報告しようと考えていた。 乗り気では無いが、探さなかったらそれはそれで嫌そうに呆れるだろうから、探さない選択は特にない。] (8) 2020/09/29(Tue) 8:39:02 |
![]() | 【人】 志隈こっちで寝た方がいいのか。 ……おやすみ、アジダル。 [戻ってくれば、そちらのベッドに入るスペースは無さそうだった。 共に寝たい気持ちはあれど、 鬱陶しがられて会う口実が無くなることの方が嫌な事で、 一度だけ確認して、大人しくもう片方のベッドに潜り。>>3 挨拶をしてから、室内が暗くなれば、 背中を向けて布団を被り丸くなる。 相手に対する思いは全く関係なく、 ナイフを懐に抱えて寝たい僅かな気分を自覚すれば、 一人寝と変わらず、 やはり練習にはなって無さそうだ。 そこに何か感情を覚えることは無い。 慣れなければ、 続ける理由にはなるとそんなくだらない事を考えながら、 目を閉じて微睡みに落ちていく。]* (10) 2020/09/29(Tue) 8:39:18 |
![]() | 【雲】 サティ家次期当主 シャーリエ[屋敷に噂が広まってしまう前に、 貴方には私から話したい。 ざわざわしてきた食堂では難しいし、 これからお仕事だから……] 『知ってる? 王国の末王子がいらっしゃるんですって』 『何もない時期になんでまた……。 お嬢様目当てかしら』 [食堂の窓際に集まる メイド達のさえずりを聞いてしまって、 眉尻を下げてもう一度彼に耳打ちした。] (D11) 2020/09/29(Tue) 8:39:19 |
![]() | 【秘】 サティ家次期当主 シャーリエ → 花の名 リフル昼食の後、 ご飯までに片付けるから、会食終わったら…っ 相談にのってくれないかな…… [何度もリフルと密談していては目立ってしまうだろうか。 彼が約束してくれなくても捕まえようと、 朝ご飯はしっかり食べて、これからに備えることにした**] (-11) 2020/09/29(Tue) 8:40:59 |
![]() | 【人】 二年生 小林 友月は、この言葉をきくと黙ってしまいました。 なんといって答えていいか、 わからなかったからです。 それほど、世の中なかには、 あざらしばかりでなく、子供をなくしたり、 さらわれたり、殺されたり、 そのような悲しい事件ことがらが、 そこここにあって、一つ一つ覚えては いられなかったからでした。 ─────『月とあざらし』 小川未明 (11) 2020/09/29(Tue) 8:45:00 |
![]() | 【人】 二年生 小林 友[然しながら人生は、ままならない事ばかり。 ようやく手紙の相手が「アキナ」と分かって (ほら、確定で女子じゃん) 相手の顔も分からないまま、本を介した 奇妙な文通が始まった。 アキナは本人の言う通り、 本はあまり読まないのか (ちなみにこうぐしじゃなく、やしだぜ 酷い引っ掛けだよな) けれど、その率直な物言いは 俺にはない新鮮な視点で。 叶うならば目の玉ひとつ借りて、 彼女の目を通して世界を見たいと思うほど。] (12) 2020/09/29(Tue) 8:45:34 |
志隈は、メモを貼った。 ![]() (a2) 2020/09/29(Tue) 8:45:44 |
![]() | 【置】 二年生 小林 友 人魚は香具師に逢わなければ幸せか、って 聞かれたら、否だね。 痛い手を我慢しながらロウソク書いて 奥座敷に閉じこもったまま。 そんな彼女を気遣う人間は 街のどこにもいなかった。 母親の望んだ明るく楽しい人間の街には 最初から人魚の場所なんかなかったんだ。 (L0) 2020/09/29(Tue) 8:46:14 公開: 2020/09/29(Tue) 8:50:00 |
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![]() | 【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* らっこらっこ可愛いらっこ 実は狼 肉食らっこ マッチョでムキムキ 毛皮で隠して 今日もぷかぷか浮かんでる 作詞シャーリエ (-12) 2020/09/29(Tue) 8:47:23 |
![]() | 【置】 二年生 小林 友 ……けどそれは物語の中の話でさ。 こないだ彼女にフラれた時なんか 同じバスケ部の連中がアイス奢ってくれて カラオケでわーっと騒いだんだ。 悲しいことがあり過ぎて見えなくなるけど そう、悪い所じゃないと思うんだけどね。 (L1) 2020/09/29(Tue) 8:47:52 公開: 2020/09/29(Tue) 8:50:00 |
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二年生 小林 友は、メモを貼った。 ![]() (a3) 2020/09/29(Tue) 8:54:23 |
![]() | 【鳴】 志隈──淡色の球体1── [そこは休憩所だろうか。 小綺麗だが仕事場の様にシンプルな場所。 マッチョな黒髪男に肩を組まれながら、雑誌を見ている無愛想な男がいた。 笑顔なマッチョは無愛想なのに慣れたようで、同僚か或いは友人に見えるか。 マッチョが今度出るボディビル大会のフリーポーズはどれが格好いいか聞いてるようだ。 パラパラとめくっていけば、薄色の髪、青い瞳の壮年の外国マッチョの前で手が止まり。 暫くじっと黙って見つめていた。 視線を奪われてる無愛想な男に、これがいいかなんて声がかけられ。] …筋肉ありすぎじゃないか? [そうかー?なんて笑い声とともに大会について話は進んでいく。 よく見れば、無愛想な男から吹き出しが飛び出て、 上半身のみ裸の貴方の姿も浮かんでいる。 カレンダーはつい1ヶ月前くらいを示していたか、 トマト乱痴気の交流後、少しばかり柔くなった男の日常の記憶。]* (=2) 2020/09/29(Tue) 9:09:24 |
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![]() | 【赤】 アクスル[ぶちぶちぶち……ッ、と 皮膚と乳腺とを裂き破る音が 僕の体内と、針を持つ彼の指にだけ響いた。] あぁああぁ……ッ!! [左胸の先を灼熱に灼かれながら 情けのない悲鳴をあげ 両目と新たな傷口から泪を零す。] (*1) 2020/09/29(Tue) 9:37:05 |
![]() | 【赤】 アクスル……っう、く……っ、ぅぅ……っ [意識を飛ばせたならどれだけ良かったか。 鮮烈な左の苦痛に呻きを漏らしながら識る。 人は案外気を失えないらしいこと。 いま受けたものに比べたら、 先に受けた右の痛みは少しだけ鈍くなっていること。] (*2) 2020/09/29(Tue) 9:37:59 |
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