人狼物語 三日月国


185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】

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視点:


【赤】 大富豪 シメオン

[満たされる端から足りなくなるのなら
           ──幾らでも注いでやろう。

美しい女の肢体を抱きしめながら、
ときな小さな律動で、ときに大きく体を揺さぶり、
女の中では剛直が細かく当たる場所を変えながら、快楽を刻み熱を溜め込んでいく。

花を育て、
咲かせた花の蜜を啜りる。

乱れた髪から覗く白い肌、首筋に口付ける。

もっと感じるんだ。
私を、私の刻む熱を、もっともっとくれてやる。
お前が望むまま、満ちることがないとしても、何度でも何度でも。]
(*82) 2022/11/27(Sun) 20:27:46

【赤】 大富豪 シメオン

[バシャリ、バシャリと水面が揺れて飛沫をあげる。

律動は細やかに、体を揺さぶるは大きく、そして突き上げる力はもっともっと強くなっていく。
男自身を女の奥に刻むように、女の奥まで熱を届けるように、剛直を深く突き刺していく。

もっと咥え込め。
もっと喰らい、飲み込んでしまえ。

届かぬはずの奥のさらに奥にある小部屋へと熱は入り込んでいく。

肉の質量と実体をそなえながら、まるで昨夜のように熱気と実感が女の胎の中すべてを犯しつくす。*]
(*83) 2022/11/27(Sun) 20:28:12

【人】 大富豪 シメオン

[剣が灯りを弾いて中空に軌跡を描く。
決して速いだけの剣筋ではないのに、その刃を正確に追えるものは数多くないだろう。

舞う。
衣装をはためかせながら。
演奏に合わせて、あるいはまるで演奏をリードするかのように。


 「ついてこられるか?」


剣の切先が女の喉元を掠める。
いや、まるで届く距離ではない。
それでも確かに女の喉元に喰らいつくような刃。


 「まだだ、お前の『美』はそんなものか?」


私に見せろ、私に魅せてみろ。
私の知らないお前だけの『美』を。]
(73) 2022/11/27(Sun) 20:49:44

【人】 大富豪 シメオン

[音の一つに剣筋が一つ合わさる。
音に乗せるのではない。
音を弾くように、斬り払うやうに。 

男は女の奏でる音を悉く凌駕して見せる。
一つ一つに込められた力強さも、繊細さも、美しさも。


これが剣王と呼ばれた男の『美』の骨頂。


演奏と剣舞が続く中、観客たちも気づき始める。
これは演奏に艶を彩る舞ではないと。
まるで斬り合うような二人の『美』と『美』の競演。

いや、競い合うなどという言葉では到底軽い。
まるで仇同士ご殺し合うような、まるで恋人同士が激しく愛を交わし合うような。]
(74) 2022/11/27(Sun) 20:50:40

【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト

 

 ──さあ、もっとだ、

       私を超えてみせろ。

 
 
(-113) 2022/11/27(Sun) 20:52:12

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

 ―― ええ、もっと。

      
貴方を喰らいつくすまで。
(-117) 2022/11/27(Sun) 21:21:29

【赤】 大富豪 シメオン

[女の嬌声がより艶やかに、より蠱惑的になっていく。
快楽に染まり、官能に身を攫われ、熱に蕩けているというのにまだ足りないと貪欲に求め続ける女。

膣肉が強く締め付けて熱を強請る。
もっと欲しいと、もっとあなたをと、言葉よりも雄弁に。

嗚呼、そうだ、全て喰いつくせ。

男女の一番奥を突き上げる。
もっと奥へと、もっと貫いてその奥へ届けと。

剛直がさらに硬く太くその質量を増やす。]
(*88) 2022/11/27(Sun) 21:36:52

【赤】 大富豪 シメオン

[──さあ、全てをお前に。

『美』への渇望も、執着も、全て女に向ける。
男にとって『美』とはもはやこの女のことなのだ。

花開いた女の『美』
今はまだまだ小さな可憐な花。
美しさに強さと艶やかさを備えてさらに美しくなる。

──この先。
いつかお前は私を超える。
私はそれを見たい、お前がどこまで行けるのか。

だから、私の全てを喰らえ。
何もかもを奪い、お前の血と肉にするんだ。

私の『美』はお前の中で新たな『美』の糧となる。]
(*89) 2022/11/27(Sun) 21:37:11

【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト

 

 
イルムヒルト、

   我が愛する美しき者よ。


 
 
(-118) 2022/11/27(Sun) 21:38:43

【赤】 大富豪 シメオン

 

 もう一度いくぞ。


[背中に回した腕に力を込めて女を抱き寄せる。

放たれる精。
それは女の飢えを潤し、果てしない強欲を満たすもの。
──命の奔流が女の胎を染め上げていく。*]
(*90) 2022/11/27(Sun) 21:39:03

【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト

 

  
私の全てがお前のものだ


 
(-119) 2022/11/27(Sun) 21:39:32

【人】 大富豪 シメオン

[到る終局へ向かって、二人の音は激しさを増す。

だが、終わらぬものはない。
閉じぬものには次はなく
故に、それは終幕を迎えんとする。

剣が音に乗る。
女の奏でる音色に剣が美しく舞う。
美しき旋律に華を添える、美しき剣舞。

男は仮面の下で微かに笑った。


心地よい音色に身を委ねて舞う。
音の一つにステップを踏み、音の一つに剣を捧げる。]
(86) 2022/11/27(Sun) 21:40:07

【人】 大富豪 シメオン

 

 
女神よ、見ているか。

   ──これがイルムヒルトの
だ。



 
(88) 2022/11/27(Sun) 21:41:10

【人】 大富豪 シメオン

[ ───最終節

男の剣が根本から折れる

その刃が空を舞って

クルクルと回転しながら街灯の光を跳ねる

キラキラと美しく輝きながら

それは男の足元で地面に突き刺さった

それは女が最後の音を奏でると同時であった。*]
(89) 2022/11/27(Sun) 21:43:27

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

 ―― シメオン様。


[女は、名を呼ぶ。



ジョスイの称ではなく、  
  
      あなたの、「名」を]
(-120) 2022/11/27(Sun) 22:04:24

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

  ―― うれしい。

[と、囁く姿はまるで恋する娘の様にも
或いはそれを慈しむ、様にも。]
(-121) 2022/11/27(Sun) 22:05:02

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

 或いは、私の心に。深く。
ふかく。
(-122) 2022/11/27(Sun) 22:06:11

【人】 大富豪 シメオン

[中央広場に万雷の拍手が響き渡る。

観客の輪の中には、街の有力者から著名な芸術家、あるいは名もなき街の住民たちまで様々な人々が集っていた。

祝福の声に包まれて男はその面と被り物を外す。
そこにシメオン・ジョスイの姿はなく、誰も知らぬ男の顔がそこにはあった。歳の頃は20代後半から30といったあたり。
白い髪は老いて彩りの消えたそれではなく、美しい銀の色。

誰も知らぬと言えばそれは誤りだった。
共に美を競い音を奏でた女ならば、確かに見たことがあるはずだ。>>1:13
そしてもう一人、その姿を知る者がいるとするならば、かつて親友だった男を創造主としてその姿形を写した者だろう。


観客たちは知らない。
故に、奏者と剣士の二人ともがジョスイの見出した秘蔵っ子だと思っただろう。

だが、それでいい。]
(101) 2022/11/27(Sun) 22:31:20

【人】 大富豪 シメオン

[止まぬ拍手、そして祝福と称賛の声。

男は観客に向けて礼をすると。
女の方へと近づいていく。

その足取りは覚束ない。
さっきまで美麗な剣舞を披露した者とは思えぬほどに。
顔は青ざめ、玉のような汗が引っ切り無しに顔を伝って落ちていく。]


 ……………


[口を動かそうとしてそれは声にならない。
けれど、男の表情は穏やかだった。

そのまま女の目の前で膝をつく。

まるで女に向けて跪くかのようで、狂騒の中にある観客の誰も男に何が起きているのか気づいていなかった。*]
(102) 2022/11/27(Sun) 22:31:59

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

 ……医師を、お呼びします。
 従者の方にお伝えしてよろしいですか?


[小声での囁き。

治療を受けるにしろ、大ごとにとの騒がしさは望むまい。
男がそれを望まぬように思ったからだ。

穏やかな。顔をしていたから。
苦しそうな様子であったのに。
声を奏でることはなく、なのに。

――……ああ、喪いたくないと女はその体を抱く。
まだ私は貴方を喰らい尽くせていない。

そう、思わせて。
お願い。
*]
(-131) 2022/11/27(Sun) 22:48:16

【人】 大富豪 シメオン

 

 大丈夫だ、
 ……年寄りの冷や水というやつだな。
 
 今すぐ死ぬような訳ではない。


[女が触れた男の体は高熱を上げていた。
そして、若く美しかった顔は見る間に肌は弛み皺を刻んでいった。
それは確かに女の知る男の顔で、だけどそれよりもずっと老いて見えたことだろう。]


 自慢の顔だったのだがな。


[男は肩で浅く呼吸をしながらそんな軽口を叩いた。]
(108) 2022/11/27(Sun) 23:14:43

【人】 大富豪 シメオン

[年齢にしておよそ30。
全盛期の肉体を取り戻すにはそれだけの年月を遡らなければならなかった。

だが、失った時間を取り戻す方法などない。
それは神の定めた摂理に反すること。
もしも魔女ならばもっと上手くやる方法をしっていたかもしれない。
もしも会えていたのであれば、事も無げにそれが可能だと伝えられたのだろう。>>68
しかし、不運にもその歯車は噛み合わなかった。

だから男は危険な方法を取った。
とある辺境に伝わる薬と魔法による肉体の若返り。それも長くは持たない上に、体に大きな負担をかけるという余りにも割に合わないものだった。

それに……男の体は病魔に蝕まれていた。
そうと気づいた時には、病巣は全身のあちらこちらに転移しており、完全に治癒することは難しかった。
若返りの秘術はその病魔をも活性化させてしまうのだった。]
(109) 2022/11/27(Sun) 23:15:02

【秘】 大富豪 シメオン → 奏者 イルムヒルト

 

 そうだな。


[その腕に抱かれる。
不思議と安堵感が体の中に広がっていく。]


 だが、もしもこのまま死ぬのなら、
 こうしてお前の腕の中というのも悪くないな。


[冗談を言う余裕はまだあるらしい。
ただ、従者が駆け寄ってくるまでの間、暫しこうしていたいと思っていたのは本当のことだった。]
(-136) 2022/11/27(Sun) 23:16:26

【人】 大富豪 シメオン

[その後、男は面を再びつけると力なく崩れ落ちる。
それは極度の疲労と、薬の反動によるものだった。
それは想定された通りの結果で、命に別状はないはずだ。

ただ薬が抜けるまでしばらくの静養が必要であり、
少なくとも数日は目を覚さないだろう。
それと、おそらく寿命は大幅に縮めたのは確かな事。

従者は主人の体を抱えて屋敷へと向かう。
聴衆は未だ喧騒の中で次の『美』を求めていて、男がどうなったかなど気にも留めていなかった。*]
(110) 2022/11/27(Sun) 23:18:32

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

 ……本当に、狡いお方。
 そんなことを申されるなら。私。

 手放せなくなってしまいます。

[美としてだけでは、なく。とは申さずに。
私は貴方の銀の髪を梳くようにして汗を掃う]
(-137) 2022/11/27(Sun) 23:32:30

【秘】 奏者 イルムヒルト → 大富豪 シメオン

[腕の中で息絶えるも悪くないと思って下さるのなら

目覚めた時に御傍にいてもよろしいでしょう?
――欲深き女は、そう願うのです。*]
(-138) 2022/11/27(Sun) 23:33:55
大富豪 シメオンは、メモを貼った。
(a42) 2022/11/27(Sun) 23:48:07

【独】 大富豪 シメオン

/*
相性はとても大事だなって思いました。

イルムヒルトは本当にありがとう。
強欲爺に付き合ってくれて楽しく過ごせました。
エピローグでもまた宜しくお願いします。
(-141) 2022/11/27(Sun) 23:55:18

【独】 大富豪 シメオン

/*
最後の場面はユスターシュが見ててくれたらいいなったら思いながら若い姿を晒したのでした。
やはり噛み合わない。
(-142) 2022/11/27(Sun) 23:57:58
 




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