【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「っあ、くっ、そ ああ、そうだよ 俺が好きなのはお前だけ、 俺を救えるのは、ッ ぁ、あ──」 出掛かった反論は、上擦った喘ぎに呑まれて。 けれど達するには至らず、蟠る。 与えられる熱も、遣る瀬無い気持ちも、蟠り続けるばかり。 ただ只管に、行き場を無くしたものが自らを苛み続ける。 貴方が居なくなってから、そんな事ばかり。 薄々勘付いてはいた。 これまでの言葉の端々から。 "そういう事"をされていたのだろうとは、わかっていた。 わかっていて、だから何ができたというのだろう。 できる事と言えば、悔恨と無力感に苛まれる事ばかり。 結局は無力、今は為されるままに嬲られる事しかできはしない。 多少強引であろうと体内を暴き、粘膜と粘膜を擦り合わせれば 次第に貴方をよくよく覚えている身体は態度を変え、 突き入れられる度に内壁は歓喜し媚びるように打ち震えた。 反対に、引き抜く動きには追い縋るようにわなないて。 どんなに唇を噛んで堪えても、これだけは隠す事ができない。 自分の身体の浅ましさに反吐が出る。 (-132) 2021/12/14(Tue) 5:24:46 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハートもう何もかもぐちゃぐちゃだ。 遣る瀬無い感情も陵辱し尽くされる身体も、 きっと貴方の内面も。 何もかも、今更な話かもしれないが。 そうして抽送が随分と滑らかになった頃。 一点を執拗に責め立てられれば堪える事もままならない。 暴力的なまでの快楽を叩き込まれ身体を貪られ、 減らず口を叩く口も身体も反抗心もぐずぐずに蕩けていく。 後ろでばかり達する事を強いられて、女のように啼かされる。 それでも、いつまで経っても、音を上げる事は無い。 時折縋るように嬌声を漏らし、 その合間に、熱に浮かされたように貴方の名前を呼ぶだけ。 そうして、長い夜が更けていく。 (-133) 2021/12/14(Tue) 5:25:50 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート──そして、三度目の御布令が出た日。 「……エアハート」 役者騙りの騎士、"卑怯な蝙蝠"は再び貴方の元を訪れた。 「次に"消える"のが誰か、忘れたとは言わないだろう」 いつも通りに衛兵が立ち去って行った後。 張り出された紙切れを、睨むように見ていた姿を知っている。 そこにあった感情が如何なるものかは、定かではないが。 「 預かっておいてくれ。 しくじったのは俺だが、お前以外の誰かに折られる気は無い。 お前以外の人間に預けるのも、気が進まなくてな…」 そう告げて、そちらに差し出したのは。 この役者騙りが常に提げている細剣と短杖。 貴方と別れるずっと以前から使い続けているもの。 「気が向かなきゃ、返さなくたって構わないさ "首輪付き"にそんなものを渡せば当然目を付けられるだろう。 何より、…それはある意味、"お前のもの"だからな」 (-134) 2021/12/14(Tue) 5:49:17 |
【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル「忘れましたよ」 だがあの紙が貼られた時。 そんなすぐに忘れるようなら、あんな殺意は漏れ出ない。 それでも素直に認めるのが悔しいのか、或いは貴方が失敗したと言う事実から目を逸らしたかったのか。 それでも、『預かる』と言う言葉を聞けば、 不思議そうな顔でそれを受け取る。 思考を過去に巡らせる。 ……最近、思い出すのに時間がかかるのは伏せて。 彼が騎士団時代から持っていた。それは覚えがある。 それ以上の曰くや思い出は、自分達に何かあっただろうか。 「気が向く向かないで返すのを決めませんよさすがに。 これを私に渡すと貴方、全裸も同然でしょう。 ……?これ、私の物だった時期、ありましたっけ」 貴方の意図をわかってないようにそう返す。 それだけならまだ察しが悪いだけだ。…そうだろう? (-135) 2021/12/14(Tue) 6:05:23 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート「…なら、安心して消えられる」 ぽつりと呟いたのは、『忘れた』という言葉に対して。 或いは預かる事を受託した事についてかも、しれないけど。 何れにせよ、この陰の気質を思えば、答えは明白だ。 「流石に丸腰じゃない。却って怪しいだろうからな 左手«マインゴーシュ»は手土産としてくれてやるつもりだ」 貴方の手にそれら二つの得物を預け、手放せば 幻術を利用して隠し持っていた短剣が露わになる。 見る人によってその色を変える、薔薇の意匠のそれは 果たして今の貴方には何色に見えているのか。 「── 最初からそうだった。 俺が剣を執ったのは、そも、お前と共にある為だ。 最初から最後まで、この剣を捧げる先は、お前だけ。 だからそれは、 確かにお前の剣だよ 」きっと、覚えが無くたって仕方ない事だと思う。 貴方に掛けられた細工に関わらず。誓いは遠い昔からのもの。 だから声を荒げる事はせず、けれど確かにそう告げた。 剣、というものが指すものは。 何もこの細剣だけに限ったものではない。 剣、杖、この身、貴方と共にある為の力の全て。 たとえ独り善がりだとしても、 (-136) 2021/12/14(Tue) 6:50:56 |
フランドルは、貴方の剣だ。 (a22) 2021/12/14(Tue) 6:51:07 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 灯屋 レイ「…何処も彼処も行き場を失ったものばかりだ。」 ほんの一瞬、静かに目を伏せて、ぽつり。 遣る瀬無い想いを乗せて、また一つ呟いた後。 寄る辺の無い剣、陰を落とすものを失った陰は語る。 「外征騎士フランドル・スキアー。 私の心は、この剣は唯一人の友の為に。 この国もこの街も、そこに住まう者達も、それ以外も。 決して私が信じ、この剣を捧げるものではない。」 よそ者の騎士。 役者騙りの"卑怯な蝙蝠"、そのもう一つの貌が、これだ。 騎士を名乗るものが、元騎士を詰問していたという事実。 そして友に剣を捧ぐと言うならば、その心の在り処は。 「──いつだって同じ事だ。 私達はいつだって、犠牲の上に立っている。 生きていくには、誰かを犠牲にしなければならない。 路地裏では、誰かが食事を分け与えさえすれば その日を生き延びる事ができる人間が山程居る。 けれどその日の食事を分け与えれば明日死ぬのは私達だ。 この街もこの革命も、政府の粛清も全体を俯瞰すれば皆同じだ きっと誰もが明日を生きる為に藻掻いているだけだ。 それを変えようなんて大それた事は、私には考えられないよ」 (-137) 2021/12/14(Tue) 8:22:30 |
【秘】 仮面の役者 フランドル → 灯屋 レイ少々長台詞を吐いた後に、深く溜息を吐いて。 そして、役者騙りの騎士はもう一度口を開く。 「……私が卑怯者を演じる"哀れな役者"であるならば。 君は差し詰め"観客"と言ったところかな。 ──如何なる舞台も観客無しには成立しない。 私はそれを悪とは思わない、けれどね」 "卑怯な蝙蝠"の役は、そろそろ下りる事になるだろうけど。 まだ、この街という舞台を下りたつもりは無い。 「もしも君に舞台に上がる気があるのならば。 この三文役者は、少々手を貸す事もできなくはない。 『──この世界はすべてこれ一つの舞台、 人間は男女を問わずすべてこれ役者にすぎぬ』。 何でもないという事は、何にでもなれるという事だ。 君は現状を知ってもなお、観客、或いは傍観者を気取るかい? 革命の本来の目的も見失った馬鹿共の 横っ面張り倒す千載一遇の機会はご不要かな?」 ──曰く、"卑怯な蝙蝠"とは、誰にでも良い顔をするもの。 今はまだ、そんな役を演じている途中。 信じる事は、難しい。そんな役者の差し伸べる手だ。 (-138) 2021/12/14(Tue) 8:24:07 |
【独】 仮面の役者 フランドル/* 『この世界はすべてこれ一つの舞台、 人間は男女を問わずすべてこれ役者にすぎぬ』 デイリーシェイクスピア(As You Like It)…… (-139) 2021/12/14(Tue) 8:25:51 |
【神】 仮面の役者 フランドルかつん、かつ、かつん、… いつものように、金属製の踵を鳴らし。 明日、また明日、また明日、と。 上がる階段は十三階段、行き着く先は絞首台── (G0) 2021/12/14(Tue) 8:53:16 |
【神】 仮面の役者 フランドルでは、ない。 ヨルムガンドの街の何処か。 それなりに高く、それなりに見晴らしも良く それなりにこの街が一望できる場所。 「『──さあ、牢屋へゆこう。 ふたりきりになって、籠の中の鳥のように歌おう』。」 役者騙りは一人、そんな何処かの手摺にでも凭れ掛かって。 暫くの間は、茫と街並みを見下ろしているつもり。 「…………」 今はもう、細剣も短杖も引っ提げてはいない。 それだけで、随分と身軽に感じるものだった。 (G1) 2021/12/14(Tue) 8:53:45 |
【独】 仮面の役者 フランドル/* 「『──さあ、牢屋へゆこう。 ふたりきりになって、籠の中の鳥のように歌おう』。」 『リア王』。本当にただの個人的メモなので、気にしないでね。 (-140) 2021/12/14(Tue) 9:09:41 |
【念】 灯屋 レイ「……」 「検討は、ついてきましたが。 今日は エアハート を調べてきます」/* 先に占い先相談失礼します。そろそろフラグを圧し折りたいPLより (!10) 2021/12/14(Tue) 10:19:26 |
ミズチは、出されたシチューに疑問を持たなかった。それは支柱では?とツッコむ者はその場にいない。 (a23) 2021/12/14(Tue) 10:19:43 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 大道芸人 チェルシー 派手にすっ飛んでいく様は普段通りな為、特に心配はしなかった。観察していての身のこなしも、怪我をするようなものではない。 「それは言われていないが。次回以降善処する」 多分チェルシーが建物内にいるのを確認してから、手近な侵入口に戻ってノックの後に同じように現れることになると思う。 「……」 あなたの一挙一動を観察するも、タネや仕掛けの種類にそれほど心当たりもないミズチは、見たままのことしかわからなかった。 宿は新しいわけではないが、管理は一応きちんとなされている。固められた砂か何かのようにこんな簡単に崩れることもそうないはずだ。 リーゼロッテのように筋力に任せてグシャッとする時には、もっと破片が周囲に飛び散るものである。考えられるとすれば、振動波等で補助をしたか、柱の材質を変化させたか。後者ならば錬金術師の分野だ。 (-141) 2021/12/14(Tue) 10:20:06 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 大道芸人 チェルシー「…成程。ありがとう」 思考する間の後、皿を受け取った。 砕かれて新しく露出した面は酸化しておらず、キラキラと照明の光を反射している。ともすれば美味しそうには見える…かも…!? 鋭くなった部分で舌を切らないようには気を付けなければならないだろう。 比較的小さなひとかけらを手に取り、軽く齧ってみるが予想通りまるで歯が立たない。舌で触れれば、ひんやりとした金属の冷たさが伝わってくる。 味自体はほとんどないと言ってもいい。ゆっくり、飴のように転がしていて時折、わずかに塩味が感じられるのは気のせいだろうか? 唾液(ミズチのそれは役割を似せた化合物だが)とシチューが何某かの反応を起こしているのかもしれない。金物特有の風味が、飲み込んだ液体にほんのりと感じられた。 味わうのは…もういいかな。皿を傾け中身を飲みこんでいく。切らないように気を付ければ、このごつごつとした喉越しは少し面白いかもしれない。 (-142) 2021/12/14(Tue) 10:20:29 |
【秘】 錆鉄御納戸 ミズチ → 大道芸人 チェルシー「……小生は魔力供給の為に鉱石を摂取することがあるのだが、それらよりは薄味で癖がないな。比較的食べ易い味だと思う」 「残念ながら好みの味というわけではなかったし、含有魔力もほとんどないため、今この時以外に口にしようと思うことはないだろう。食べたくなった際、都度チェルシーに頼むのも忍びない為ある意味幸いだったと言える」 魔力源としても食事としても、チェルシーのシチューではなく普通のシチューを食べた方が良さそうだ。ミズチはそう結論付けた。 「こうしてシチューと聞いて機会を持たなければ知ることはなかったな、ありがとうチェルシー。お前は時折、店売りでは見ないような食事をとっているが、こうした味を好むのか?」 銀一枚を指で弾いてあなたに寄越しながら問いかけた。 (-143) 2021/12/14(Tue) 10:21:18 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新