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![]() | 【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「…………」 頭を抱えた。 「先輩……」 長い溜息を吐いた。 確かに言った。そういう風に言ったけど。 会って数日の人間に抱く感情そんなにある? いや……先輩は命の危機に晒されていた訳だし、ある種の吊り橋効果? 分かんないけど。 「何というか」 「ちょろ過ぎじゃないですか?」 (-121) 2022/03/12(Sat) 9:20:15 |
![]() | 【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ 長い沈黙の後、再び言葉を出す。 「……じゃあ、ちょっと普通じゃない遊びしませんか」 引き留められたくらいで考えを変えたりはしないけどさ。 「これから先輩が、僕を。 全ての決心を折ってでも生き延びたい気持ちにさせられたら先輩の勝ち って事でどうですか」「期限は、僕の心臓が止まるまで」 考えるのをやめない事が大事だって、ハナサキさんもユス先輩も言ってたんですよ。 ねえ、死ぬまで悩ませてくれますか? 先輩。 「先輩が勝ったら、何でも言う事聞きますから。あはは!」 (-122) 2022/03/12(Sat) 9:26:08 |
メイサイは、今のところ、生き延びる気はない。だけど、ナツメの事をまだもう少し見ていたい気持ちはあったから。 (t9) 2022/03/12(Sat) 9:28:54 |
![]() | 【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ>>-77 >>-78 「そうか。それは残念だ」 見れたらいいなと思うくらいなので、残念とは口にするけどそこまで残念がってはいない。 「ここで気楽にいられる奴は、恐らく世間というマジョリティや現実が齎す事実やしがらみに押し潰されてしまいそうな者たちだろうな。俺という個人の経験則からしか言えないが。 ここは咎める人も法もない。己の命を顧みないことが出来るなら、絶好の逃避場所だ」 「ナツメは……あいつは合議、意見するのに相当苦労していたように見えるな。リスでもまだ動けるだろう。リスのほうがマシかもしれない」 あまりにもあんまりな言い草。だからこそ、薬局の騒ぎなどで動くことを選んだ事実は彼女が一生懸命頑張った証であると青年は素直に評価している。 「……はあ。内情を晒すのに見学も参加者も関係ない気がするがな」 そう呟いて耳を傾ける。 ▼ (-123) 2022/03/12(Sat) 10:21:48 |
![]() | 【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ>>-77 >>-78 「……」 貴方の言葉で全て繋がった。貴方の状況を察し、その上で貴方が取った選択を振り返る。 「……。どういたしまして、後輩。 俺の話を参考にするもしないもお前の自由だ。不要なら捨てるといい」 「ただ」 囁いてきた貴方に手を伸ばす。 触れようとしたのは左胸。けれどその指が貴方の体に当たることなどなく、そのまますり抜ける。 ──貴方の体の中まで。 さて、心臓はこの辺りだろうか。 「お前がどうしようとこれからも何処かで誰かが提供者として選ばれ続ける。明確にどこの臓器が誰に移植されるか決まっていなかったとしても。 俺たちがこれからも過ごす毎日は、たまたま選ばれてしまった誰かの血肉と臓器で舗装されている。 そういう規律が作られてしまったから」 「俺たち候補者は僅かに残された選択の余地で死ぬかもしれない人間を選ぶことができるが、最終的に誰を殺すか決めるのはこの国だ。 あらゆるものを奪っていくのはこの社会だ。 人が人であるかぎり、俺たちは社会に管理され続ける」 ──だから、お前がそこまで気負う必要はないと思うんだがな。 最後のは自分の意見だ。でも、それは言わなかった。 ▼ (-124) 2022/03/12(Sat) 10:23:13 |
![]() | 【秘】 規律 ユス → 奇形 メイサイ>>-77 >>-78 「……話が長くなってしまったな」 ぱ、と後輩の中から手を引き抜いた。 「それじゃあ俺はこの辺りで。お疲れ様」 そう言って踵を返す。 「メイサイ」 「賭けに勝ったお前にも、何か配当があるといいな」 心が欠けていたとしても。 似た境遇の後輩に何か思うところは、この青年にもあったのだ。 (-125) 2022/03/12(Sat) 10:23:58 |
![]() | 【秘】 規律 ユス → 普通 ナツメ>>-92 少女は好きなものを好きに飲むだろうと思って自分の分しか出さなかったのだが、まさか分けてと言われると思わなかった。 でも断る理由が無かったので飲む前にお裾分けする。だばだばだば。コップの9分目まで入れた。 「……言われてみると色々あったな」 つらつらと並べられたものを思い出して呑気にそう呟いた。 「俺もカミクズさんに投票したし、他の者もそうした。予備提供者になった原因はお前だけではないのにそれでも後悔するのか」 後悔する理由が分からなかった。 「怖い、か。この合議の期間中そう思ったことはなかったな。嫌悪だとか嫉妬だとか、よくない感情はいくつか出てきたことはあっても恐怖は無かった。大怪我をして死ぬ間際になれば、きっと本能的に死にたくないと怖がるかもしれないが」 どんぐりクッキーをさくさくつまみながら、やっぱり呑気そうに答えた。 (-126) 2022/03/12(Sat) 10:51:13 |
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![]() | 【秘】 奇形 メイサイ → 共犯者 ユス>>-125 アクター 「今回の合議の演者はあなた方、候補者の皆さんですから。 観客には設定も背景も要らないじゃないですか」 アクタさん風に言えば。 「感想くらいなら幾らでもお出ししますよ!」 「……とはいえ、これでもちょっと喋り過ぎたし余計な手出しし過ぎた方なんですけどねー」 実は色々、やらかしてしまったのだ。反省してる。 (-131) 2022/03/12(Sat) 11:25:20 |
![]() | 【秘】 奇形 メイサイ → 共犯者 ユス>>-125 「うわあ」 こないだ僕がした事をやり返された。 これ、いざ自分がされると何とも言えない感覚になるな……。 「分かってますよお。 僕が提供受けなかっただけじゃ何も変わらないって事くらい」 分かっている。 人間1人が何かしたところで社会は変わらない。 あらゆるものを奪っていくのはこの社会だ。 人が人であるかぎり、僕たちは社会に管理され続ける。 それでも。 「ちょっと抵抗してみたかった」 「ここに来るまでは、両親にもうすぐ助かるよ、良かったねって言われてて。ただ漠然と生き延びられるんだなってしか思ってなかったけど。 ちゃんと合議見てからは、何だか抵抗したくなりました」 「自分で考えて、自分の人生くらい自分で決めたくなりました」 「反抗期ってやつ?」 多感なお年頃ですから。 (-132) 2022/03/12(Sat) 11:28:31 |
![]() | 【秘】 奇形 メイサイ → 共犯者 ユス>>-125 「……あ! 今ちょっとにこってしませんでした!?」 したか? どうだろう。 気のせいかもしれないけれど、ユス先輩の嬉しい顔が見られた気がするので、ちょっと嬉しくなった。 「あはは。十分、貰いましたよ」 皆さんの気持ちとか、アドバイスとか、色々なものを。 去って行く先輩の背中を見た。 (-133) 2022/03/12(Sat) 11:29:29 |
メイサイは、その背を追いかけて、最後にもう一度だけ先輩の体の中に手を突っ込んでおいた。ズボ……。 (t10) 2022/03/12(Sat) 11:29:55 |
メイサイは、「お疲れ様でした」と笑って、今度こそ彼を見送った。 (t11) 2022/03/12(Sat) 11:30:12 |
ユスは、途中、後輩の返答を聞いて目を一瞬丸くしたことだろう。 (a29) 2022/03/12(Sat) 11:46:58 |
ユスは、抵抗も、反抗期も、切り捨てて楽な道を選んでいたから。 (a30) 2022/03/12(Sat) 11:47:23 |
ユスは、だから、目を丸くしたあとほんの少しだけ瞳を細めていた。 (a31) 2022/03/12(Sat) 11:48:12 |
ユスは、笑い声を聞きながら立ち去った。自らの意思で「俺のようになってほしくない」とはっきり思いながら。 (a32) 2022/03/12(Sat) 11:54:16 |
![]() | 【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『ちょっとフカワ先輩??? 票の事内緒って言いましたよね!?』 『デリカシーとかないんか?』 終わり掛けだったけど、これだけは許せなかったのでとりあえずメッセージだけは送った。 返信来るかどうかは知らない。 (-134) 2022/03/12(Sat) 12:27:51 |
エノは、フカワの言葉を聴いて、それ以上引き止めることはせず、見送った。 (a33) 2022/03/12(Sat) 13:41:41 |
エノは、アクタと体を離して、「清算してくるね」と告げた。 (a34) 2022/03/12(Sat) 13:42:17 |
![]() | 【秘】 共犯者 ツルギ → 共犯者 ユス躊躇なく凶器を振り下ろす君を、後ろから満足気に見つめている。 もし躊躇ったらこのまま背後から襲うつもりだったけど、 リュックにコッソリ入れてきた包丁の出番は無さそうで良かった。「…だろ?もしかしたらまだ生きてるかもしれない、って思うと何度もやっちゃうんだ。」 君の額に手を伸ばす。軍手はそんなに汚れていなかったけど、少し血痕が付いていた。 わざと血の付いた部分で君の汗を拭う。 「次はお母さんか。まだ少し時間あるんだっけ? それまでもうちょっと部屋荒らしとかないとな〜。」 子供部屋からは電子辞書やゲーム機。 リビングからは古い結婚指輪や腕時計。 抜かれたままの電話線。 既にある程度荒らしていたけれど、さらに室内を散らかしていく。現金は貰っていこう、交通費として。 ベランダに干された洗濯物。 まだ湿っていた。 冷蔵庫の扉に貼られたメモ。 中にあったハムを食べた。 色んな行事が書き込まれたカレンダー。 もう捲られることもない。 どこにでもある、普通の家だった。普通ってこんな感じなんだなあ、と思いながら。 その普通≠何の感慨もなく壊していく。 「………そろそろ?」 冷凍庫にあったソフトクリームを食べながら君に問いかけた。 玄関の鍵が回る音を、今か今かと楽しみにしている自分がいる。 早く帰って来ないかな。誰かの帰りを待つなんて久し振りだから、何だか変な感じ。 もしかしたら、食後のデザートを待つような。そんな気分かもしれない。 (-135) 2022/03/12(Sat) 14:29:07 |
![]() | 【人】 美術 エノ>>ALL 『薬局には近づかないで。』 裁判所から出たのち、全員に向けてそれだけ通達して。 自らは薬局の中へと入る。 自身の名字がでかでかと書かれた看板が目に入る。 自分が倒した商品棚を見る。 かつて、自分が殺してしまった人がいた場所を見る。 「まぁ、ここだよね。」 罪の清算をするなら、ここしかないよね。 (18) 2022/03/12(Sat) 16:25:09 |
![]() | 【人】 美術 エノ少し開けたスペースに、イーゼルを立てて。 そこに一際大きなキャンパスを立てかけて。 ふぅ、と一息。 端末を見る。 合議の参加者、未だ生存してる8人。 それぞれのマーカーの位置を確認して、 薬局には1つ分しかいないことを確認する。 汗が出てくる。 手が震えてくる。 せめて、清算をする前に少し、落ち着きたくて。 オレンジジュースを飲もうと、出そうとして。 ………少し迷ってから、レモンティーにした。 喉を潤す。 1度飲んだだけのレモンティーは、再現するのが大変で。 随分無駄なデータ容量を使ってしまったけれど。 「………美味しい。」 でも、心は落ち着いた。 よし、とパレットと筆に手をかける。 (19) 2022/03/12(Sat) 16:30:19 |
![]() | 【人】 美術 エノ───薬局が僅かに揺れる。 データの海から絵具を作り出して、パレットに絞り出す。 そうして、真っ白なキャンパスに筆を入れていく。 まずは、この周りの風景を。 人工物と薬で囲まれた無機質なこの店内を。 棚の一つ、商品の一つまで丁寧に描いていく。 ───薬局が僅かに揺れる。 データの海から新たな絵具を取り出しては、絞る。 2回の合議への参加で知ったことだが。 この世界では、一人が作り出せる物には上限があるらしい。 あまり負荷をかけて、不用意なエラーを引き起こさないためだろうか。 凡そ自由に好き勝手作ったとしても上限には至らないくらいの余裕はあるが。 でも確かに、上限は存在する。 ───薬局が僅かに揺れる。 この薬局なんかは、品数から何から、薬の一粒、成分、パッケージに至るまでを精密に再現したものだから。 見た目よりはるかに多いデータ量を持っていて。 (20) 2022/03/12(Sat) 16:39:03 |
![]() | 【人】 美術 エノ───薬局が揺れる。 では上限に達したらもう何も作れないのか、というと そう言うわけでもなく。 どうやら最初に作り出した物を消去して、容量を確保するらしい。 もしかしたら実際には全然違うシステムなのかもしれないが。 青年はそのように認識し、そして、実際にそのように見える挙動が行われている。 ───薬局が揺れる。 絵具を出す。データの海から、望む色を生み出しては、 それを筆に付け、キャンパスを彩っていく。 汚れた筆を洗う時間も惜しくて、新たな筆を作り出す。 息が切れる。汗が止まらない。 絵を描くことに疲れてるわけじゃない。 それは例えば、苦手な発表を目前にしてる時のような。 どうしようもない緊張と、そして…… …………恐怖。 (21) 2022/03/12(Sat) 16:45:03 |
![]() | 【人】 美術 エノ───ガシャンッ!と、 薬局の入り口が崩れて埋まった。 絵を描く、描き続ける。 ようやく無機質な風景を描き終えて。 汗を拭って、また違う色を出す。 ガララッ 新たに絵具を出すたび、筆を出すたび、 その容量を補填するように、何かが消えていく。 この薬局を作った時、最初に生み出したのは、 この建物そのものだ。 最初に作ったものから消えていく。 徐々に、徐々に。 建物が自分を支えきれなくなっても、構わずに。 きっと本来なら、危険だと警告が出たり。 あるいは、先に既存のデータを消すよう促されたりするのだろう。 だが青年はそれらをすべて無視して、ここに立っている。 自信を死に導くことが、罪の清算だと信じているから。 (22) 2022/03/12(Sat) 16:57:46 |
![]() | 【人】 美術 エノガララララ!と薬局が徐々に崩れていく。 青年は一心不乱に絵を描く。 無機質な風景に、人間を描いていく。 それはもう何度も描いた、この世界での自分の姿。 震える手でぐにゃぐにゃになりながら、描いていく。 「……ひっ…!」 ガン!とほど近くの天井が崩れ落ちた事に、声を上げてしまう。 そこかしこで何かが崩れ落ちる音がする。 商品棚がひしゃげる音がする。 重くけたたましい落下音が聞こえてくる。 それでも、筆を止めずに。 酷く不格好な自分を描き終えて、いつもならそれで完成。 ……の所に、また新たな色を出す。 色を出すたびに建物は崩れていく。 それでも描かねば、描かねばならない。 ───隣にいると言ってくれた、あの子の色を出す。 (23) 2022/03/12(Sat) 17:04:42 |
![]() | 【人】 美術 エノそうして、自らの絵の隣に、その子の絵を。 寄り添い、手を繋ぐように。 自らの未来を望んでくれたその姿を。 出来るだけ丁寧に、でも、どうしたって崩れる絵で。 描いて。 「………かん、せ………っ」 ちょうど描き終えた所で。 そのキャンパスを潰すように、目の前に瓦礫が落ちる。 驚きと恐怖で尻餅をつき、腰が抜ける。 もう立てなくて、仮に立っても、出られる場所もなくて。 仰向けに、転がるしかなかった。 天井では、自分の名字がでかでかと書かれた看板が。 それが吊るされてる天井ごと、自分を潰さんと揺れている。 支えのほとんどを失った建物は。 もう何をせずとも、いずれは全てが崩れ落ちる。 ───あぁ、良かったな、と思った。 (24) 2022/03/12(Sat) 17:11:00 |
![]() | 【人】 美術 エノ「……ったく、ない………」 死を間際にして、冷静になって。 絵を完成させて、すっきりして。 死で罪が洗われる事に、喜びを感じて。 「しに、たくっない…………!」 死を両手を広げて受け入れられて。 死に何の恐怖も感じなくて。 生きたいと思ったあれは、ただのその場の雰囲気に 流されてしまっただけで。 「───死にたくない!!!」 とか、じゃなくて。 死はただただ怖くて。 なにをしたってそれを受け入れることなんてできなくて。 逃げたくて、泣いて、喚いて、怒鳴って。 気持ち悪くて、吐きそうになって。 これ以上ないほどに生きることを望んで、心の底からそう願って。 あぁ、俺。 ……本当に、本当に、死にたくなかったんだって。 未来に、希望を抱いていたんだってわかって、良かった。 「嫌だ!!死にたくないよ!だれかっ」 たすけ──── (25) 2022/03/12(Sat) 17:18:47 |
エノは、薬局から鳴り響いていた音は、やがて止む。見に行けばそこにあるのは、ただの瓦礫の山だけ。 (a35) 2022/03/12(Sat) 17:19:55 |
エノは、そこにあるのは、『何もかもが終わった跡』だけだった。 (a36) 2022/03/12(Sat) 17:20:52 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「意地悪、……あれ。 俺はなんで、こんなに言い訳をして」 ふ、と、言葉がリフレインして。 よろけるように一歩二歩と、空に近づく景色へと近づいていく。 「俺は、だって、君のことが」 好きならば、じゃあ、つまり? 幸せに、してあげたかったんじゃないのか。 「君が、望んだから俺は一緒に」 彼の幸せを聞けばよかったのに、諦めたのは自分。 だから、もう、これは、全部俺のせいで。 「……なのに、なんで、君にまだ聞いて」 なんで許してくれる? なんで、一緒にまだいてくれるの。 俺と生きて、死んでほしいほど好きだから? どうして、そんなこと、何を言われても理解できなくて。 「……、あ、れ」 自己満足の近道の中、一番欲しかった人。 それなのに、それを手放してたうえで、 その命に首輪をつけたのは自分だった。 だから、こんなに。 (-136) 2022/03/12(Sat) 18:03:46 |
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![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「、」 既に壊れた心は戻らない。 「……たい、な」 同じ気持ちななどなれなくとも、 もう、瞳の色は同じだと思うから。 「……いたい、 たいよ」 もう、 連れていくね 「連れ去ってよ、掃守さん」 エレベーターは、何故か屋上へと直通でたどり着く。 こんなときもご都合主義で、俺たちは非現実を夢を見ている。 「失敗や後悔の先にも、君は傍に居るんだよな。 ずっと。居るんだ、ここに、そう。だから」 試すような真似をしてしまいました。 君がどれ程俺の事をみてくれているのか、好いてくれているのか。 それが聞きたくて、俺は、この問いをもうしゃべるわけもない死人に投げ掛けていたんでしょう。 殺してよかったんだ、俺達は救われている。 死ぬことが正しくて、それが求められた停滞になる。 これが良いことじゃないですか、って。 (-138) 2022/03/12(Sat) 18:23:23 |
![]() | 【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ邪魔な障害物を消して、柵も取っ払って。 縁まで来たところでようやく君と目があった。 何度か瞬きをしてから、どうしようもなく涙がこぼれそうになって、触れることのない手を伸ばした。 「君を背負うことから逃げていて、ごめん。 一緒にいようか。これからもずっと。 死んでも、離しません。 何処かにいかせません、君は俺のものです。 そして、……俺も。 ……運が良ければ、いつまでも変わらずに。 君のものに、なるんじゃあないですか」 なんとも、情けない言い方をするのは。 自分はとても不運だと知ってしまっているから。 そんな、死んだあとの君がどこにいくかすら、無駄なことを気にし始めてしまう前に。 深く、深呼吸をした。 (-139) 2022/03/12(Sat) 18:35:22 |
![]() | 【独】 不運 フカワ高くそびえるマンションの屋上から見えたのは、もうじき夜明けの空。 バイクを走らせたその先で、みたかった景色。 なにもない世界の端で98uの海の海がチャンク擦れをおこした。 「誰かは願ったんだ」 「俺の幸運を、幸せな物語を」 「それを無駄にするほど、 できた大人じゃあ、ないんだよ」 「君は、願う? 俺の幸運を」 観客は"君"。 台本なんてない。 すべてがアドリブの人生の最後の一ページに、男は筆をいれた。 (-140) 2022/03/12(Sat) 18:40:22 |
![]() | 【神】 演者 アクタ「いでっ」 2本目も無事デコに命中した。 今度はそんなに痛くない。 「う、う、うるさいな!? ただでさえお前って人間、掴み難いんだよ。 だから……、そ、そう!」 ピースサインの指を一つ畳んで びし、と指をユスへ指す。 「現実でちゃんと会って、 それから続き書く事にした! 未来の大人気脚本家のこの僕が約束してやるんだから 光栄に思えよッ!」 そんな調子のいい軽口を吐いて プロットにすら足りないメモ書きをひとつ、ユスへ叩き付ける。 あれだけ紙束を散らかしておいて 結局手元に残ったのは、紙切れ一枚きりの殴り書きらしい。 (G30) 2022/03/12(Sat) 18:59:24 |
演者 アクタは、メモを貼った。 ![]() (a37) 2022/03/12(Sat) 18:59:42 |
![]() | 【秘】 演者 アクタ → 共犯者 ツルギそうして、潜められた声には。 「……なんだそれ。」 君の言葉の真意を知らずに 無邪気に、 残酷に、 満面の笑みで答える。「当たり前だろ!」 真実は、人の数だけ存在する。 男の中では、君との出会い、過ごした時間、その全てが 喜劇に映って見えた。───ただ、それだけ。 やっぱり、君と、分かり合えなかった。 (-141) 2022/03/12(Sat) 19:00:08 |
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