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【神】 元弓道 マユミ『誰か、一度でも学校の外に出たことある人はいますか』 『拙は電波が届く場所を探して、今しがた少し外に出た筈なのに』 『何故拙は、学校の前にいるのでしょう』 呆然としたまま、何の考えもなしに淡々と指を動かしている。 (G13) 2022/07/08(Fri) 17:15:48 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス空想の生き物。それが現実に成り下がったとき。 それでもそれを掴めない時。身近にいるのに、それが何も分からない者。 そんな物語。 『悪魔も大変なものですね』 ……果たしてそんなもの存在するのだろうか。 少女は想像がつかない。いつだって考えるより体が動いて、思考の海を泳ぐことはあまりしてこなかったから。 『拙は』 言えよと促されれば、幾ばくかの空白を置いて少しずつ文章が貴方の元に飛んでくる。 『悪魔がもしいたのなら』 『縁が欲しいですってお願いします』 『絶対に切れないような縁が』 入力中。入力中。入力中。 『手に入れることが酷く難しいものを』 『いるかも分からない存在に願うことは』 『愚かでしょうか』 (-138) 2022/07/09(Sat) 19:41:49 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ 『ふふん。どうかこれからも拙の保健室でいてくださいね』 転んでできた傷なら仕方がない、と。傷に関してはそれだけを述べて。 「当然。明日香が嫌じゃない限り、何度だって来ますとも。だから安心してくださいな」 「怪我を診てくれるのも頼もしいです。拙はあちこち動き回らないと落ち着きませんから、生傷が絶えないもので!」 可愛らしいわがままにも勝気な笑みを浮かべて全力で答える。 少女は約束通り、それからも貴方の元へ何度も足を運んだことだろう。話した通り傷を見せに来たり、テスト勉強が嫌だと逃げに来たり。 なんてことない静かな戯れの時間。少女にとってそんな時間もまた、心安らぐものとして大切だったのだ。 (-139) 2022/07/09(Sat) 19:58:13 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ……ところ変わって現在。 「そうみたいですね。梢はあのような冗談を言う質ではありませんし、本当に牧夫は死んでしまったのでしょう」 ぺた。ぺた。軽い靴の音に続くようにもう一人分足音が鳴る。 「ありますよ。お葬式で棺の中にいる婆さまを見たことありますし……お葬式で以外でも。同じ弓道部の子のものを見たことがあります」 少女はさほど変わりない様子で探検を共にしている。 流石に手放しではしゃぐほどの元気は、少しだけなりを潜めてしまったが。 「明日香はありますか?遺体を見たこと。 …………お葬式以外で」 (-140) 2022/07/09(Sat) 19:59:10 |
【置】 元弓道 マユミ ────追想。 「ああ、深雪ですか」 来年高校に入ってくる年下の友達。自分と違って可愛くって落ち着いていて、でも実は結構行動力がある。そんな、お友達。 彼の姿を捉えた時の少女はどこかそわそわ。きりりとした柳眉もほんの少し困ったように歪んでいる。 「ちょっと部活で色々あって。忙しくなっちゃったんです」 「先生を呼んできてもらえますか?誰でも構いませんので」 もっと上手に誤魔化せたら良かったのだけど、自分にそんな器量など無い。 いかにも何か起きています、といった空気を和らげることも叶わないまま、どこか切迫した雰囲気を纏いながら夢色の彼を遠ざけることしか出来なかった。 (L5) 2022/07/09(Sat) 20:32:36 公開: 2022/07/09(Sat) 20:35:00 |
【人】 元弓道 マユミ>>a52 にゃんこ 「む。貴方は……稔のお友達の猫ですね」 なんかおるー、くらいの能天気さで足元うろうろしてくる可愛いいきもの。 不可思議な事が起きていると混乱しかけていた脳が一瞬柔らかくなった。無意識のうちに緊張していた体も少し落ち着いた気がする。 内心「猫や、ありがとうございます」とお礼を述べつつ中腰になって猫を見やる。 「探検終わって満足したら、稔のとこに戻るのですよ」 無理に捕まえるのは気ままに生きる猫にたいしてよろしくないかもしれない。そう判断した少女はそれだけ声をかけて、学校へと戻っていった。 少女は彼が猫を探していないことを知らないのだ。 (57) 2022/07/09(Sat) 20:48:07 |
【神】 元弓道 マユミ『そうです。坂を下って学校を出た筈なのに、気付けば学校の前に戻っているのです』 素直に起きたことを報告した。難しいことを考えるより先に、事実を先に共有するべきだと少女は学んでいた。 『明日香の言う通り探検の約束がありましたし、彼女と合流して帰ってきますよ』 『明日香はしっかりしているし怪我をしても診てくれますから、心配ご無用です』 てしてし。さらに入力。 困ったような空気は既に霧散した。少なくとも、二年前高校で遺体を見たときよりもずっとずっと心は凪いでいた。 『だから梢、安心してくださいね』 連投速度から何かを感じ取ったのかそうでないのか、きっと誰にも判断はつかないだろうが。それでも、少女はそんな文章を最後に添えたのだった。 (G18) 2022/07/09(Sat) 20:56:54 |
【神】 元弓道 マユミ『連絡も難しい、外に出るのも何故かできない』 『そうなれば話は変わってくるでしょうか』 考えることは得意じゃない。 うんうん唸って、文章を書いたり消したり時間をかけたのち送信していく。 『明日香と動いているうちに、何か欲しいものがあれば取ってきます。 自衛するための武器だとか、ゆっくり横になるのに使えそうなシーツとか……は、ばっちそうで少し難しいかもしれませんが』 (G19) 2022/07/09(Sat) 21:04:27 |
【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ『きみの真似をしてやるよ』 『きみにとっての悪魔とはなんだ』 相馬栗栖が考える悪魔に願うような事じゃない、そうだろう? 願いなんて叶えてくれるかさえも分からないのだから。 『本当に欲しいのか、きみ』 『それがあると信じてみたいだけじゃないのか?』 (-145) 2022/07/09(Sat) 21:25:32 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「あるよ」 まるでこれが言いたかったかのように、否。 伝えたかったかのように。だって、お友達だから、さ。 「麻弓くんは、びっくりしたかな、怖かった? それとも悲しいと思った? ボクは、とても残念だと思った」 怪我が治らないから、と付け足して。 ぺたり、ぺたりと足音を並べ続ける。 「彼が、とかじゃなくて。 生きて居ることを止めてしまったことが悲しい。 だからどんな人が大怪我をしてもボクはきっと悲しいよ」 「―――これ以上増えないで欲しいなあ。 このままじゃ保健室のベッド足りなりそうだからさ」 (-152) 2022/07/09(Sat) 22:17:03 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス『他者を今歩んでいる道から踏み外させるよう唆す存在』 そう定義して、はたと。送信して何度か瞬きを繰り返した。 それってもしかしたらかつての自分も該当するんじゃないかと。 今は関係のないことだったので、かぶりを振って気を取り直して話を続ける。 『探偵らしいですね、栗栖。勘がよろしい』 『だって手に入るわけないじゃないですか』 『何も考えず無邪気に皆で遊びたい』 『……大人になってからも会えるだろう、とか そういう野暮なものも要りません。 大人になったら拙達は今より沢山縛られるでしょう』 『栗栖だって、もうすぐ受験だの卒業だのあるでしょう。 拙達はもう高校三年生なのですから』 『異なる道を行く未来のことなど考えず』 『こうして一緒にいられる皆との縁が、 ずっとずっと変わらない縁が、 欲しくて仕方がないんです』 『そんなもの、』 拙にだって分かりますよ。ある筈ないって。 「……」 指の動きが、若干もたついた。 『悪魔くらいにしか、叶えてもらえないじゃないですか』 (-160) 2022/07/09(Sat) 23:27:40 |
【秘】 元弓道 マユミ → 不知 ミナイ「ありましたか。じゃあ拙とおそろっちと言うやつですね」 最近の(?)言葉を引っ張り仲間であることを述べた。 「拙は……悲しかったとか怖かった、はあまり無くて。 ずっとどうしたらよかったんだろうって驚きと戸惑いに溢れていたような気がします」 遺体を見つけてからの対応も。 彼女が生きることをやめてしまうまでの流れも。 「……牧夫が自殺するような子には見えませんから、誰かに殺されたか不幸な事故があったか……或いはまさかの恐ろしい心霊現象か何かに襲われたか、なんでしょうけど。何にせよもう死者も怪我人も出したくないものですね」 一緒に過ごしてきた友達がこんな形でいなくなるのは、あまりに悲しいことだから。 「確かに死んだら怪我が治りませんね。 明日香。やはりどんな人であれ、生きることをやめてしまうのはよくないことですか?」 (-163) 2022/07/09(Sat) 23:53:15 |
【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ『なんだ』 『今が欲しいだけか』 『それとも今しかないだけ?』 そこに込められた感情は、別になんでもない。 なんでもない言葉は、なんでもないように記される。 そこには哀れみも、嘲笑も、怒りも、寂しさも、なにもない。 ただ、そうだと思っただけを記すように淡々と、タイムラグを生まずに帰される。 『結構臆病だったんだな、永瀬』 『リアリストって言ったの訂正しよう』 『叶ったとしても、満足しないくせに』 (-164) 2022/07/09(Sat) 23:53:32 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス『今しか無い、といえばいいのでしょうか』 『大人になった拙達の時間はあまり欲しくありませんもの。 だって皆、多かれ少なかれ大人になってやらなきゃいけないことに縛られるでしょうから』 こちらも淡々と返していく。……文面だけは。 足首が水に浸かっているように、少しずつ内側が冷えていくのを感じながらも知らないふりをして指を動かし続ける。 『知りませんでしたか?栗栖。 拙は臆病者ですよ。ずっとずっと、ずぅっと前から皆とこの時間に留まっていたいのですから』 最後の文面を目で追いかけて、ぴたりと指が止まった。 入力中。きっと、貴方の画面に表示されているそれは幾ばくか残り続けて。少女が思考をしていることを代わりに示していた。 『満足しないのでしょうか。ああいえ、これは否定したいとかそういう訳ではなく。 手に入らないものが手に入った時の気持ちが想像できないから尋ねたのです』 『じゃあ拙は、今にしがみつきたい人間は、どうしたら満足するのでしょう』 (-166) 2022/07/10(Sun) 0:02:15 |
【人】 元弓道 マユミ>>白間 『梢』 それは遊びに来た友人の一人が死んだと、連絡を受けて暫くした後。 『貴方、少しは休みましたか?』 『正直に申告するように。嘘ついたらくすぐり40分の刑です』 自分と探索したり仲間の遺体発見したり。色々な事が起きているだろうが、周りに人がいる限りあの少女は毅然とした態度を取り続けているだろうから。 グループラインではなく個人宛のメッセージでそのような文章を送る。 (58) 2022/07/10(Sun) 0:14:34 |
【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ『どうしたって満足しないと思うよ、きみはね』 満足することはないとそこに置く。 『今しかないのに、その今は変化していく』 『その曖昧な今という範囲をきみは好きなんだろ』 『変化しないわけないじゃん、今だって』 『どっかで飽きるよ、きみだって』 『そんでまた新しい今を欲しがる』 『好きな今を。楽しい今を』 『或いは、悪魔がいたとして』 『満足したという事実を忘れてまた今を繰り返す』 『別に、態々いう事でもないでしょ、こんなこと』 『僕は変わらないよ、とでもいえばきみは信じるか?』 なんてね、なんてその言葉は所詮、文面にはならない。 (-168) 2022/07/10(Sun) 0:15:45 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ鳥飼が発見され、一騒動起きた後のどこかの時間。 ぴろん。いくつかの通知音。 『ねえ、麻弓ちゃん』 『あの日もこんな感じだったね』 君のいつも通りが崩れ去ってしまった日の事。 結局、自分はその光景を直視してはいなくて。 皆が忙しなく行動しているのを遠目に見て、 そうして後になって、間接的に起きた事を知って。 自分達にできる事なんてたかが知れていて、から回る。 本当に、今も昔も変わらない。 『なんていうかさ』 『どうしてこうなっちゃうんだろうね?』 日常が崩れる瞬間は、いつだって唐突だ。 (-173) 2022/07/10(Sun) 0:45:33 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス『拙は』 何か言おうとして、先んじて送信したものではあったが。続けて文章が送られてくることなどなく。 貴方から受け取った文面を何度も目で追いかけて撫ぜる。 何度も何度も何度も何度も。 そんなもの、実際手にしてみなければ分からないだろう。そう何も考えずありふれた言葉で返すのは容易い。 けれど物事をあまり見つめることがなく、刹那の感情のままに動くことが多かった自分ではなく己の数倍も広い視野を持ち何かを考えている貴方の言葉を、是としたかった。 さて、それは信頼なのか、狂信なのか。 『永遠も、不変も。人の身には余るものなのでしょうか』 『ああ、いえ。違う』 『拙が、真にそれらを望んでいないだけなのでしょうね』 飽きて、新しいものを欲しがるのなら。 貴方の言葉を是とするならば、つまり自分は人の身に余るであろうそれらを本当に望んでいるわけじゃあないのだろう。 『……ありがとうございました、栗栖。拙は、拙のことがまたちょっとだけ分かった気がします』 "どうしたらいいのか"は分からなくなってしまったけれど。 それは、文章にしなかった。 (-174) 2022/07/10(Sun) 1:07:19 |
【秘】 元弓道 マユミ → かれがれ ユメカワ『はい。あの日も、こんな感じでした』 地続きだと思っていた平凡な日常が、いきなりぐちゃぐちゃになったのは。 『何故でしょうね。頭のいい梢や栗栖だったら答えてくれるのでしょうか』 『でも、永遠や不変は人の身に余る願いだという事は、最近拙も覚えました』 一定の間隔で、てしてしと文章が貴方の元に送られてくる。 『或いは』 『唐突に見えるのは拙達の視点からだから、であって』 『見えないところで積み重ねなどがあって、なるべくしてなった……ということも考えられますが』 『どの道預かり知らないところで起きてしまえば、拙達にとっては唐突な出来事です』 (-178) 2022/07/10(Sun) 1:17:43 |
【秘】 奔放 クリス → 元弓道 マユミ『あのさあ』 己に対する失望なら好きにすればいい。 己が語った、 悪魔 かのように。しかし、そうであるはずならば気にも留めないはずの。 彼女の自分に対する失望はつまらないと、そう思っている。 自分の言葉が事実かとは思わない。 ただ、自分が見ている真実がそれなだけだ。 だから、それを覆すものがあっても、 それはきっと、悪くない。 『自分を落とし込める場所を探して、納得してるなよ』 臆病者であるきみが、“今”を望み、諦めることすら忘れてるなら。 すでに事態は動いているだろうに。 屁理屈かな? さてね。 『気が向いたときにでも、その分かってる自分でも話してくれ』 勝手に終わらせなどさせてやるか。 (-179) 2022/07/10(Sun) 1:52:26 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリスぎり。 手の中の小さな世界が僅かに揺れた。スマートフォンを握る手に、余計に力が込められる。 「だって」 ぎり。ぎり。ぎり。 小さな世界が乱れ、揺れる。 「じゃあ、拙は! 望んでいるものを手に入れても満足しないなら!それでも前に進むのが嫌ならば! もうじっとしているしかないでしょう!」 「拙はどうしたらいいんですか……栗栖……っ!」 呻くように絞り出された言葉は、倉庫の薄暗い空気に溶けて消えていった。 ▽ (-185) 2022/07/10(Sun) 2:37:21 |
【秘】 元弓道 マユミ → 奔放 クリス『納得するしかない有難いお言葉と推察をくれたのはいったい何処の誰なんでしょう』 少しして、文章が再び貴方の元に送信されてくる。 『その言葉、違えないでくださいね。 そんなこと言ってくれるなら、遠慮なく巻き込みますから』 『今は梢と防空壕の方へ向かいますから、また後ほど』 そう、これはまだ麦わら帽子が似合う友人が死ぬ前の一幕。 その後皆の様子が急変する出来事がやってくるけれど、きっと少女は貴方とのやりとりを覚え続けることだろう。 『今の拙は行先がわかりません。 落ち着くべき出口が全く見えないのです』 『拙の出した答えが気に食わないならば。謎、といてみせてくださいよ。出来るのなら、ですが』 『そんなに言うなら、拙だってまだ歩きます。話に行きますから。絶対に』 たん、と。送信ボタンを押す指は、どこまでも力強いものだった。 (-186) 2022/07/10(Sun) 2:38:30 |
【人】 元弓道 マユミ>>59 シロマ 『よろしい。頑張ることは褒めるべきことですが、度が過ぎれば一転して褒められないことになりますからね』 お互い様と言いたげなメッセージを見てふむと唸った。 ここで此方が無理を通せば、彼方も今後ちゃんと休んでくれないかもしれない。それは避けたいことだ。 『はい。それじゃあお茶の時間にしましょう』 『音楽室ですね。わかりました、そちらにすぐに向かいます』 他にも貴方の様子をこの目で確認したかったので好都合だ。 少し待っていてくださいね、と締めくくってからすぐに目的地へと移動した。 ………… …… 「たのもー!お客様一名来店ですよ!」 暫くして、喫茶店にはたいへん不釣り合いな名乗りのもとドアをすぱんと開けるモンスターお客様が来店した。 (60) 2022/07/10(Sun) 5:11:22 |
【秘】 かれがれ ユメカワ → 元弓道 マユミ『大人だね。麻弓ちゃんは』 『俺はまだまだ納得なんてできないや』 理屈ではわかっている、つもりではあるけど、どうにも。 数え年で一つ上、というだけのはずなのだけど。 あの日も、今日も、振る舞いだけでなく考え方も。 君に限った話ではないけれど、随分大人に思えるものだった。 或いは同年代の中では自分が子どもっぽいというだけか。 あの日の出来事が、或いは他の何かが。 それを嫌だと思う気持ちを麻痺させてしまったのだろうか。 或いは、ただ感情を上手に処理する方法を覚えてしまっただけだろうか。 何れも当人の口から語られない限りは定かではないけれど。 『仕方ないって割り切らなきゃいけないんだろうけど』 『何かが変わる事も、いつかは変わらなきゃいけない事も 急に、避けられない形でいつも通りが変わっちゃうのも』 『受け入れられそうにないよ それに慣れちゃったらさ』 『そのうち、嫌だって思う事すらできなくなりそうで』 変化よりも、停滞が良い。 到底叶わない願望と理解はしていても、納得はできないまま。 現実は自分達を待ってくれやしないって、知っているのにな。 (-193) 2022/07/10(Sun) 6:05:05 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「つまり叶うなら話をしてみたいってことかな?」 死者と。ぼんやり呟いて足を進めた。 あっと呟けば、傾いたプレートが目に入って指し示す。 そこに見えてきたのはお目当ての保健室だった。 「死ぬことが良くないかって? 勿論 ボクにとっては そうだ。だけど生きることをやめることを責めたら、 ボクは事故で死んでしまった人を責めないといけなくなる。 自殺した人を責めることになる。 そんなことができるほど、ボクは出来た人間じゃない」 ▼ (-202) 2022/07/10(Sun) 11:59:57 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「だから、皆が ボクの為に生きることをやめないでほしいとは思ってる」 思っているだけだ。 「麻弓くんは、どうだい? ボクの為に、 いつかの死にたい理由を壊してはくれたりはしないかい?」 「ボクは、死んでしまうキミはみたくないんだ」 (-203) 2022/07/10(Sun) 12:03:05 |
【人】 元弓道 マユミ>>61 シロマ 店員さんに促されれば、貴方の隣にすとんと腰を下ろした。持ってきていたボトルを取り出して、ぐびぐびと一気に中のスポーツドリンクを呷る。 「そういえば、ぽろぽろ鳴っていましたね。ここのピアニストはおシャイなんでしょうか。折角ここに楽しみにしている観客がいるというのに、勿体無いですね」 唇の端を濡らす雫を豪快に手の甲で拭いながら、同じようにピアノを眺める。 二人とも率先して探索をするようなお転婆娘とじゃじゃ馬娘ではあったが、ピアノを弾くなら運動のみならず勉強等も出来る白間の方が適任であることくらいこの二人を知るものなら分かるだろう。本人たちなら尚の事。 「ふむ。そうですね、拙の得意な楽器はカスタネットではありますが……梢の折角のリクエストです。今だけピアニストになるとしましょう!」 弾く気分ではないのだろうと察し、右肩をぐるぐる回しながらピアノへと近づいた。 そして白と黒の舞台に、少女の硬くなった指が乗せられて──。 ▽ (62) 2022/07/10(Sun) 20:44:07 |
マユミは、ピアノの演奏技術は58くらい。 (a95) 2022/07/10(Sun) 20:45:05 |
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