人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『まっ、ここに残るってんならアウレアちゃんも嬉し〜♡』

『二度と裏切らないよね、カテリーナ?』

そしてコロッと表情を変えてにこやかに。
いつも通り。あなたの上司のいつもの姿だ。
(-78) 2024/04/12(Fri) 21:09:23

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……っ」

近づいた顔に、低い声に、一瞬。
ほんの一瞬、怯えの色が浮かんで。
けれど視線は逸らさず、表情も真剣なものをあなたに向ける。

「そうですね、皆さんには感謝しています」

発された声は感情を抑えたように、平たく硬質な声。
あなたには、ここの人たちにはあまり聞かせたことのない、声。

「でも、」
それでも殺されてもよかったのかもしれません。
 私のしたことは、それほどのことですから」

もちろん、死ぬのは怖い。
怖いけれど……怖いから、こそ。
あなたとエーラにそれを与えたことへの後悔が、
止められなかったことへの後悔が、今も胸に渦巻いている。

「はい。『カテリーナ』がアウレアさんを。
 皆さんを裏切ることはないでしょう、きっと」

いつもの表情へ戻った上司と裏腹に。
罪人は静かな声と薄い表情で頷きを返した。
(-79) 2024/04/12(Fri) 21:31:35

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『ふうん』
『判ってんじゃねえか。それならいいよ』

ぶらり、腰の手は楽にして言葉と声音はアッサリと。

『とはいえ然るべき報いは与えられるわけだ。
 それなら俺は文句も無いし』
『お前のことは赦すよ。お前が誰だろうと』

アウレアが嫌うのは報いの無い事。
そして罪科と裏切りそのもの。
それを犯した人間自体を憎む事は無く。

『AIになるって言ったっけ。
 お茶会出来なくなっちゃうかなぁ……』

そう呟くアウレアに、やはりあなた自身への恨みなども無く。
 
『……大丈夫だよ』

『AIだってデータだって生きてるんだからさ……。
 殺す羽目になんなくてよかったとも思う』

『カテリーナ』だろうと、そうでなかろうと。
目の前に居るのは可愛がっていた部下そのもの。
あなたの身を案じてもいる。
(-80) 2024/04/12(Fri) 21:54:29

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……赦しに、感謝を」

今度は監視役を刺激しないように、
緩やかな動きで、頭を下げて。

「そうですね、一緒にお茶できないのは残念です。
 でも、お茶を淹れるくらいはできますから。
 お茶を持って行くことも」

下げていた頭は戻ったが、
今度は視線が僅かに下へと沈む。
落胆を示すかのように。申し訳なさを表すかのように。

「心配、してくださるんですね。
 やっぱりアウレアさんは、お優しいですね」

真っすぐに結ばれていた唇が、
その端だけを僅かに上げて、微笑った。

「……聞いてほしいことが、あります。
 懺悔、なのかもしれません。
 でも、お願いも、あります。
 あなたの優しさに、”私も”甘えても良いでしょうか?」
(-81) 2024/04/12(Fri) 22:35:10

【鳴】 星になった カテリーナ

「ダメですかぁ?ざぁんねん♪」

残念がってはいるもののくすくすと笑って。
また、ベルヴァさんの可愛いところがひとつ見れました。

「もう……本当に甘いんですからぁ。
 それに開き直っちゃってますしぃ……。
 お返し考えるの大変なので、ほどほどにしてくださいねぇ?」

既に返せない恩ばかりなのに。
返せる時間もそれほど多くは無いのに。

ほんのすこしだけ、欲が出て。
けれど、本来ならこの優しさも
『カテリーナ』に与えられるもの。
だから、”私”は……。
私も生きたい、なんて。願えません。


「はぁい、『いいこ』にして。
 待ってまぁす」

わるいこ、はもう少しでいなくなりますから。
(=8) 2024/04/12(Fri) 22:59:01

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『…………』

普段と違う声のトーンに、振る舞い。
いつもとは違うあなたのその様子を、
それでも何も言わず、アウレアは受け止めて。

『おう。聞いてやるよ』

今度は屈むように膝を曲げて、
さっきまでとは逆、見上げるようにあなたを見る。

『懺悔を聞くのもシスターの仕事さ。
 甘えられるうちに甘えておくもんだぜ』

そう言って、立てた自分の両膝に頬杖を突いた。
(-83) 2024/04/13(Sat) 0:25:31

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「これが私ですからね。
 偽ることが出来ない、不器用な人間だと自覚しています。
 あと5年、もしかしたら10年もすれば流石に……
 冗談も言えてわがままやおねだりも聞ける身体になっていると思いますが」

「その証明はAIに判断して特訓して貰うとして。
 いつかのあなたには驚いて貰うことにします」

処罰の先に待ち受ける物を軽く受け止めていない、故にしばらくはどちらのあなたにも会えないと解釈をしている。
それほど思考は分けているし、新しいあなたとの出会いも受け入れている。
だからこそ諦めずにあなたの帰りを待てると、どんなあなたともうまくやっていけるとこの口は言えるのだ。

「勿論」

何年後になろうとも答えはきっと変わらない。
うぬぼれじゃなく、あなたのことを信じているからそう思える。

時間の牢屋に閉じ込められた後も、長い眠りのその先、
瞳を開ければきっと同じように開けた星空がみえるはずだから。

「断ったら嫌ですよ?」

近づく音に身体を向けて、真っ直ぐにあなたを見つめて見せた。
(-90) 2024/04/13(Sat) 2:02:17

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「……はい、待ってます。楽しみにしてます。
 いつかのナルさんに、驚かされるのを」

この航宙が終わったら、ヴェスペッラから離れてしまうことを理解した。
そこに寂しさを感じて。けれど、同時に与えられた希望に、
”いつか”の言葉に、喜びも感じて。
寂しさを喜びで覆った微笑みで、頷く。

――いつかの、あなたを。『二人』で迎えることになるとは、
  この時は微塵も思っていなかったのだけれど。
(-93) 2024/04/13(Sat) 13:36:04

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「はぁい、ありがとうございまぁす」

一歩、近づく。
以前も聞いた言葉に、くすり笑って。

「それじゃあ……失礼しますね?」

もう一歩、前へ。
進むと同時に、あなたの胸に飛び込んだ。
さっきから高鳴ったままの胸を、あなたに押し付ける。
これが答えだ、と言わんばかりに。
(-94) 2024/04/13(Sat) 13:37:35

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……。」

礼の言葉の代わりに頭を下げる。
本当は深く下げるつもりだったのだけれど、
拘束された身ではならずに。

「私『アンジェリーナ』は懺悔します。
 あなた達を傷つけたことを、この船を傷つけたことを。
 あなた達を謀っていたことを、
 多くのことを隠していたことを」

手を組むこともできず、ただ首を垂れて、更に続ける。

「……。
 『カテリーナ』の。
 大切な妹の安らぎを未だ認められないことを」
(-95) 2024/04/13(Sat) 14:14:46

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

アウレアは見つめている。
あなたの懺悔を見つめている。

胸中何を思おうとも、アウレアは表情に出さない。
普段こそあのような振る舞いをすれど、
本来はそういう性質だった。

アンジェリーナ。
あなたはカテリーナではなかった。
大切な人の死を認められずにいる、静かなひとだった。


『……あなたの懺悔、しかと聞き届けました』
『きっと神は赦して下さるでしょう。あなたの罪を』

『それに』
『……家族が死んだのを認められないのは、罪じゃない。
 面影を追う事だってする』

あたし
もそうだもんな』

立ち上がる。両手を組んで祈ることはしなかった。
ただその手は、あなたの頭を緩く撫で。

『アンジェリーナ。……いつか飲み込める日が来る。
 安らかな思い出になって、記憶の中で笑ってくれる』

きっと、そうだ。遙か幾光年先に輝く、星みたいに。

『お前は救われるべきだよ』
『……何が救いになるんだろうな。お前には』
(-101) 2024/04/13(Sat) 16:33:39

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「……。」

赦しの言葉に、再び静かに頭を下げた。
顔をあげ、あなたに視線を戻した女は
口を開きかけて……代わりに息を呑んだ。

「アウレアさんも、ですか?」

立ち上がるあなたを目で追うが、
手が伸ばされればそれを大人しく受け入れて。

「私は……それが、あの子を唯の記憶にすることができなくて。
 あの子の命が奪われたのが許せなくて」
 
だから、復讐を試みて


「あの子の道が閉ざされたのを認められなくて。
 どうしても、認めたくなくて。
 ……あの子の人格データバックアップをエミュレート、していました。
 それがあなた達の前に居たカテリーナという子、でした」

「私の救いは……」
 
それが終わったを為せなかった今だから、

「もう一度、あの子に道を」
 
愚かなに捕らわれない生を。

「望みます」

「ですから……アウレアさん。
 『カテリーナ』を、あなたにもお願いできませんか?
 あの子が貴女を慕っていたことは本当で、
 きっと貴女を裏切ることはないと思います。ですから……」
(-104) 2024/04/13(Sat) 18:05:33

【鳴】 星になった カテリーナ

「……もぉ……本当に、みなさん甘いんですからぁ」

やっぱり苦笑が漏れてしまいます。
そんな船だから私が今の私で居られるのも、
事実なのですけれど。

「はぁい、お願いします。
 きっと、守ってくださいね」

『カテリーナ』を。
呆れたフリをして。切なる願いを預ける。

まさかその裏で眠り姫にされているだなんて、
思ってもいないのだけれども。
もし、”いつか”が訪れたら……その時は。
たくさんの涙と感謝の言葉があなたに贈られるでしょう


「……。」
「わるいこ、にさせちゃダメですよぉ。
 ちゃんと『いいこ』でいないと、
 今度はもっと怒られちゃいますよぅ」

その優しさに瞳が潤むのを感じて。
無理やり拭って、そう答えます。

でも、もしも。
もしも、”私”も居ることができる未来。
そんな奇跡が起きるのなら、その時は……甘えさせて貰いたいです。
(=10) 2024/04/13(Sat) 18:35:21

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『……成程なあ』

ああ、と思った。ここにも一人、似た者同士。

『俺様ちゃんも、だよ。教会に居た家族が殺されたんだ。
 義体主義の宗教でね。紛れ込んでた純人間主義の神父が、
 あたしの居ない間に教会に火ィ点けたみたいだな』

データ端末が燃えずに残ってて良かったよ、と。
宗教同士の対立。それから裏切り者によって齎された多くの死。
それはもしかすると、この船で起こるかもしれなかった事によく似ている。


『気持ちが分かるとは言わねえさ』
『でも、俺様ちゃんも同じような事はしてたから』

自分も復讐を望んだから。


『責めらんねえな。その気持ち自体は』

『……安心しろよ。カテリーナは可愛い可愛い部下だぜ?
 これからも勿論ヨロシクしてやるさ』

アウレアはあなたの意志を否定することはない。
道が違えばぶつかるのみで、今回がそうだっただけ。

『お前も部下に来てほしいものだけどな? アンジェリーナ』
(-107) 2024/04/13(Sat) 20:34:02

【独】 星になった カテリーナ

0900 ヴェスペッラ上層――公園

監視の下、罪人がいつも通りに散歩をしている。
数日後、ヴェスペッラはセントラル・コスモスへ帰る予定だ。

「今は……夏に設定されているんですね。
 春の景色にしていただいても良いですか?
 あのお茶会を、思い出したくて」

自身では勝手に操作できないから、と。
監視役に告げて、ベンチに座る。
監視役の警備ロボは操縦室の権限者に連絡を取り、
許可を得た上で、その”お願い”を実行しようと、
罪人の傍を離れた――
(-106) 2024/04/13(Sat) 20:35:14

【赤】 星になった カテリーナ

――――――

結局、秘匿通信は復旧することなく、その役目を終えました。
そもそも聞いている人も、もういないはずですが。

――――――ザッ

それでも、つい。
いつも通り・・・・・立ち上げて……
(*0) 2024/04/13(Sat) 20:36:01

【赤】 星になった カテリーナ

『アンジェリーナより連絡します』
『予定通りに取引を終えて帰投いたします』

『……。』
星は輝いて生きていますか?』
『あなたの傍にブルースター花言葉:幸福な愛は咲いていますか?』
『もしそうなら、嬉しく思います』
『もしそうでないなら、』
『お茶と、クッキー。
 それにオレンジ・マーマレードをご用意して、』
『夜にお待ちしましょう』

『……。』
『以上です。』
(*1) 2024/04/13(Sat) 20:37:04

【独】 星になった カテリーナ

通信を終えた後、戻ってきた監視役を一瞥して、
独り言を零す。

「私もこの公園が好きです。
 特に春は。秋も、冬も、夏も、嫌いではありませんが」

見る見る間に、景色は夏から春へと逆戻りしていく。
それが終わるのを見届けて立ち上がった。

「ありがとうございます。
 許可をくださった方にも、お伝えください。
 それでは散歩の続きを」

ゆっくり、歩み始める。
通信状況を知らせるランプは、もうついていなかった。
(-108) 2024/04/13(Sat) 20:43:01

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「そうなの、ですね……」

薄い表情に、それでも驚きと分かる色が乗る。
同時に哀しみも。

「……。」

その悲しみは、その苦しみは、その恨みは、
きっとあなたにしか分からないもので。
自分と似ているからこそ、分かるなんて言えないから。
哀しみの色だけが取り残された顔で、小さく頷いた。

「アウレアさんは……アウレアさんの家族は、
 もう笑っていてくれるのですか?」

あなたの記憶の中で。
そうであってほしいと願うように、問う。

「はい、あの子は可愛い、ですよね」

これは姉馬鹿仕草。

咳払いひとつ。

「あなたにそう言っていただけるなら、安心できます。
 あの子を、よろしくお願いします」

「私も、ですか……?
 ……そのお気持ちだけでも、嬉しいです。
 でも、そこは……あの子の居場所ですから」
(-109) 2024/04/13(Sat) 21:56:27

【鳴】 星になった カテリーナ

「じゃあ、」
ありえないもしも、が許されて、

「私が悪い事をしそうになった時は、叱ってくださいね!」
今度はこんなことになる前に。
あなたの言葉ならきっと、私たちに届くでしょうから。

私の為したことの罪は消えませんし、
出会えた理由は良いものではありませんでした。
でも、あなたと。あなたたちと出会えたことは……
幸運だったと、思います。


「……はい」
「起きたら、またたくさんお話してくださいね!」

静かな肯定と、朗らかに望みを返して。
いつかの通信を終えるのでしょう。

Arrivederci felici giorniさようなら 愛しき日々
(=12) 2024/04/13(Sat) 22:57:37

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

それぞれに歩んだ道があって。
それぞれに後悔も、祈りも、憎悪もある。

『笑ってるよ』『ずっと』

それでも今、どんな形であれ。
アウレアも、アウレアの家族も笑っているから。

『おう! どーんと任せとけ』
『大船に乗ったつもりでな!』

あなたアンジェリーナも、あなたの妹カテリーナも、どうか笑えるようにと。
シスターらしく、祈るのだ。

『なーにー? 席の一つや二つ作るって』
『ま、無理にとは言わないけどネ。
 アウレアチャーチは君達姉妹をいつでも歓迎しているよん』
(-117) 2024/04/14(Sun) 0:13:04

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「よかったです、本当に」

あなたの言葉と、表情に。
今、あなたが笑っていられることに
安堵の吐息を零してゆっくり頷く。僅かに口元を緩めて。
……自分もそうでありたかった、と思うには、
少しばかり遅すぎたけれども。

「ありがとうございます」

あの子のことを頼めることに。
それだけでは無く、”私”まで誘ってくれたことに。
深く、感謝を。

もし、何かが違えば、そんな未来もあったのかもしれません。口には出さずに惜しんで。


「懺悔とお願いは以上です。
 ……アウレアさん」
「初めて」
そして最期に

「あなたと話せて、嬉しかったです」

椅子から立ちあがり、もう一度頭を下げる。

「ありがとうございました」

話ができたことを、話を聞けたことを、
今までのことを、これからのことを。
その一言に込めて。
(-121) 2024/04/14(Sun) 2:15:59

【秘】 黄金十字 アウレア → 星になった カテリーナ

『ん!』

重なるお礼に、惜しみなく笑顔を向けて。

『俺様ちゃんも話せてよかった。
 時間がありゃあ、カテリーナの昔話でも
 聞かせてもらってたんだがなぁ』

『ありがとよ。話してくれて』

それからあなたにも礼の言葉を。
懺悔は、告白は、勇気の要る事だから。
せめてあなたの罪や後悔が、雪がれることを信じて。


あなたとあなたの妹の進む道は、
またここから変わるのだろう。
しかし在り方が変われど、
あなた達の価値はきっと変わらない。
願わくば二人の魂の行く先がせめて穏やかであるよう、
エミュレートされた思考で祈っている。

シスターとして。あなたを想う者として。

(-122) 2024/04/14(Sun) 7:43:54

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

「わ、えっと、照れますー……ね?」

抱きしめて、同じように弾む心音と火照る頬を傍に寄せて。
この音と熱が再び交わるその日まで、この答えを忘れぬように頭に刻み込む。
その時、己が過去の自分をどうしているかはわからない。
もしかしたら『二人』か『一人以下』になっている可能性があるのは此方で。
それでも今の『ナル』はあなたを迎えるためにたくさんの準備を整えるだろう。
でも『二人』はやっぱり驚いて、責任とやらを考えるのに時間を使うのだ。


「楽しみにしてます、リーナさま」
「話したいことを話して嫌なことは嫌だと言い合いましょう。
 そういう間柄になりたいんです、あなたとは」

心から、目の前の大切な人の為に一生懸命に。
信じることも疑うこともできるから、たくさんの心を傾けられる。

「自慢じゃありませんが、できた男じゃないです。
 それでもあなたの嘘ぐらいを許せない男じゃないですから」

そう、あなた額に口づけを落として。
(-124) 2024/04/14(Sun) 12:07:53

【秘】 仕分人 ナル → 星になった カテリーナ

 


「さあ、もうしばらく楽しい話をしましょうか!」

怒るのは他の人に任せて、自分がするのは小さな愚痴や笑い話。
嫌なことの後でも笑えるように、記憶に残る顔は笑顔でいよう。

誰よりも先に会いに行く、そう心に誓って。
今だけのもう二度と訪れない時間、惜しむこともなく、いつものようにお茶を傾けた。
(-125) 2024/04/14(Sun) 12:10:57

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「時間が許されるなら、私もお話したかったです。
 昔から元気な子だった、あの子のお話を。
 今度、あの子に聞いてみてください。
 ”高いところは好き?”と。
 きっと面白い話が聞けると思います」

向けられた笑みに、淡い笑みを返す。

「……。」

部屋の出口で振り返る。
口を開いて、躊躇して、閉じて。

「それでは、失礼いたします」

次に発せられたのはありきたりな別れの言葉。
これから逝く私が未練を語っても、
優しいこの人を困らせてしまうだろうから。
(-126) 2024/04/14(Sun) 12:29:47

【秘】 星になった カテリーナ → 黄金十字 アウレア

「また、お話してくださいねっ!アウレアさん!」

最後はカテリーナが手を振って、作業場を後にしたのでした。


あなたの慈愛はアンジェリーナの傷を癒して、
あなたの友愛はカテリーナに喜びを与えて、
あなたの在り方は二人の標に。

きっとそれは最期に安らぎをもたらすでしょう。
きっとそれは再会に歓喜をもたらすでしょう。

あなたの祈りは確かに二人を救いました。

そして、少し先の。
”ありえない”そう思っていたことが叶ってしまった後に。
あなたの下に賑やかな部下が戻ってきて、
静かな……時々賑やかな部下が増えて、
また賑々しくも穏やかな日々が続くことでしょう。
(-127) 2024/04/14(Sun) 12:30:58

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「実は!ですねぇ……私もちょぉっと恥ずかしいです!」

けらけら笑う。
二倍になった鼓動に恥ずかしさと嬉しさを感じて。
あなたの熱に幸せと喜びを感じて。
笑うしかなくて。笑いたくて。
喜びのままに、笑った。

「はい、私も楽しみです!」

とん
背に回した手。その指先であなたの背を打つ


「なりたいです、そういう二人に」

トントン
あやすように穏やかに


「そういう私と、ナルさんに」

とんトン
けれど緩急のついたそれは


「嫌なことだけじゃなくって、好きなものも。
 
……好きを


とんとん
きっと何かを伝えるためのもの
(-131) 2024/04/14(Sun) 13:41:05

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「ちゃんと言える私たちに」

とんとんとん
あなただけに伝えたかったもの

今はまだ。まっすぐに伝えるには少しだけ、勇気が足りない言葉


優しいあなたの言葉へ応じようと開いた唇は
額に落とされた想いに、ただただ喜びの形に変わるだけになってしまって。
ただただ咲き誇る笑みと林檎色の顔をあなたに向けた。

密かに伝えた想いの、余韻すら忘れて
(-132) 2024/04/14(Sun) 13:44:20

【秘】 星になった カテリーナ → 仕分人 ナル

「ふふ、はいっ!」

名残惜しさを感じながらも、
あなたの腕の中から自分の椅子に戻ってカップを手に取る。

口にしたお茶は、砂糖もいれていないのに甘い気がした。

――
 - .. .- -- ---
 古い、今はほとんど使われることのない通信方式モールス信号
 今はそれでしか伝えられない言葉は、きっといつか自身の口から。

 二人分の『Ti Amo好きです』があなたを困らせるのは、
 まだもうしばらく先のお話。
(-133) 2024/04/14(Sun) 13:46:49
 




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