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【人】 光学迷彩 もも[『わたしは壁。』 コミュニケーション初心者。] 「タピオカって流行ってるのかな?>>0」 [期待で目をキラキラさせる彼女には正直気圧されてしまっている。嫌では、無いけど。 つい「はは」と、愛想笑いだけして逃げ腰になっているわたしがいる。] [そして、注文を聞きに来たエプロン姿の先輩にクスクスと笑う彼女。堪えている様には見えるが…わたしが見てそう思うのだ、客観的にもあまり抑えられている様には見えない。彼女は迷いながらもミルクティを選択した。] [注文したミルクティとイチゴミルクは程なくして先輩が持ってきてくれた>>3。先輩も席に加わる様子だ。それと…花かんむり?受け取った如月さんは早速頭に乗せている。首から上だけなら絵になりそうだ。首から下を繋げると合成写真の様になりそうだが…>>6。] 似合うっスよ、如月さん。 [彼女の笑顔を見てわたしの頬も綻んだ。] (18) 2020/06/17(Wed) 13:55:44 |
【人】 光学迷彩 もも…いただきます。 [タピオカ入りのイチゴミルクが目の前に置かれている。それに一礼(?)し、口をつける。イチゴの果汁とクリーミィな食感で口内が満たされる。そこにゴム弾の様に跳ねるタピオカが次々と放り込まれた。余りの感覚に吹き出す一歩手前まで頬を膨らませたが、ゴクン、と何とか喉の奥まで押し込んだ。甘さ×甘さとは連続して飲み続けられるものでは無いけど…味は悪くない。] 「美味しい!ね?藤堂さん!」 [キャッと湧き上がる彼女にわたしも頷いた。] ん…初めてって感じの食感っスね〜。 甘くて美味しいっス。 [しばらくタピオカの味を堪能する。 その間にも2人は次の話題に移行していた。 ペースが速くて息切れしてしまいそうだ。 これからどうするか…>>3。] 「同じクラスの子がバンドでボーカルをやるらしいんです。これから体育館に行こうかと!」 [へー、そんな人がクラスにいるんだ。誰だろう。自分のことは他所にして、ストローを咥えながらぼんやりと考えた。*] (19) 2020/06/17(Wed) 13:56:28 |
【人】 光学迷彩 もも[『わたしは壁。』 花かんむりを掛ければ立派な墓標だ。>>23] [ふわり。と、風が運ぶ様に花かんむりはわたしの頭上へ舞い降りた。こんな、幼児どころか小学生でも無いのに恥ずかし気も無く…。意表を突かれ、口元を痙攣らせたまま目を丸くして固まってしまう。そしてそれ、わたしたちを見る先輩の表情たるや…>>42。「ぐぅっ」と小さく呻く様な声を出してそっぽを向く。なんだか、とてつもなく恥ずかしい。不意打ちでしょ、これは…。] 「お揃いだね!藤堂さんも可愛いよ!」 [体温が急に上がり頬が赤くなる。] ん、そっスか。 [表情の無い声を作ったつもりだが、動揺は隠せなかった。唇は震えていたし、頬の高揚も引いていないのが感じ取れる。] … [いきなりはっとした先輩>>43。 そして、通り雨の様にその場から消えた。] ……なんか先輩忙しそうっスね。 如月さんも体育館に行くんだっけ? [それにしてもタピオカ美味しいなぁ。*] (50) 2020/06/17(Wed) 21:24:25 |
【人】 光学迷彩 もも[『わたしは壁。』 壁は壁へと帰っていく。] 「藤堂さんはこれからどうするの?」 [この問い掛けは予想できていた。] そうっスね、用事も終わったし帰るっスよ。 もう1つテイクアウトして持ち場に戻ります。 [問題はどう自分をアピールするかだが…。 如月さんがここを離れた後に考えよう。 イチゴミルクはまだ半分以上残っているが、彼女の飲んでいるミルクティ…そちらも気になっている。 相棒の壁にお土産として差し入れよう。 それで日が落ちるまではもつかな。 と、バンドに参加するクラスメイトのことなどとうに忘れて秘密基地に戻る算段だけを考えていた。*] (62) 2020/06/17(Wed) 22:45:23 |
【人】 光学迷彩 もも[『わたしは壁。』] 「ばいばい!>>65」 [彼女は去っていく。明るい笑顔だった。 「またお話しできたら嬉しい」か…。 思い出すと、つい口元を緩ませてしまう。 そんな彼女に『またね』と手を挙げるくらいしか、わたしにはできなかった。軽さが羨ましい。] [さて、わたしはわたしでのんびりしよう。 人と話すのは…悪くはないけど、疲れた。 イチゴミルクの入ったカップを持つと、教室の出入口付近にある受付まで進んだ。もちろん受付の先輩には何度声をかけても聞こえなかった様子で、最後には歌って踊って注目してもらった上でやっと注文を聞いてもらえた。慣れてはいるけど疲れる。] [右手にイチゴミルク、左手にミルクティを持ち、2-Cから廊下に飛び出した。 問題はここからで、何せ帰り道がわからない。 とりあえず外に出てみるか…と、一番近くの窓に足を掛け、そのまま飛び降りた。誰にも気づかれないわたしだからこそできる移動法だ。*] (96) 2020/06/18(Thu) 13:45:46 |
【人】 光学迷彩 もも[『わたしは壁。』 着地する。] スタッ… [窓から飛び降り一階の地に降り立つ。 透明の容器に入った両手の飲料は蓋の内に当たるまで跳ねたが場外に飛び散るほどではなかった。ふぅ、っと一呼吸してイチゴミルクが入った容器のストローに唇を添える。] […誰かの視線を感じた>>140。 人混みの中の誰かが、わたしの存在に気づいた? イチゴ味のタピオカを舌の上で踊らせながら視線を逆探知しようと試みる。校舎から出てきたばかりの男子と目が合った…気がした。その男子は特に特徴もなく、何だかわたしと同じ匂いがした、2年生の先輩のようだ。 よーく見ると…やはり姿勢はこちらに向いているものの目線の先は曖昧になっている。しっかりと見えていない。] [ストローを咥えたまま、その容器を持った手の人差し指を上に向けて立てた。『ひ』『み』『つ』『だ』『よ』と、声を発さずに唇を動かす。見えていなくてもそれはそれで。] [その後、フラッと方向を変えいつもの場所へと向かう。*] (143) 2020/06/18(Thu) 23:51:53 |
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