【教】 XIX『太陽』 ヒナギク[『塔』は感情を抑えてしまうところがあった。 あの人の心の中には、 生まれてくる歓喜も、悲哀も、憤怒も、慈愛も、 あるというのに、うまく表現できないようだった。 恥ずべきことではないのに、 それを厭うかのように表に出さないことが気になって、 気づけば、特別『塔』を気にかけることが増えていた。 時間は無限にあった。 あるように思えていた。 神が造られた箱庭の中は、永遠だと思っていた。 焦らず、ゆっくりと。 いつか『塔』本人から語られるといいと思っていた。 溢れそうになるまで抱え込んでいた感情を、 君の口から打ち明けられた時は>>/31、 そっとあなたの身体を抱き寄せた。] 『よく言えたね』 『忘れないで、その気持ち』 『それはあなたにとって、大事なものだから』 [言い聞かせるようにゆっくりと、あなたに伝えた。] (/41) 2022/12/18(Sun) 23:19:04 |
【教】 XIX『太陽』 ヒナギク[『心』は人を成長させる。 『心』は『身体』に影響を及ぼす。 動物になくて、人間にだけあるもの。 それは、人を大きく進化させるためのものだった。 『感情』を持つことを誇らしく思って欲しい。 困難に打ち勝つためには『強い心』が必要だ。 自分に素直に、正直に。 『太陽』は常にそれを見届ける。 そうでなければ、 陰りが見えて『太陽』が隠れてしまうから。] (/42) 2022/12/18(Sun) 23:19:27 |
【教】 XIX『太陽』 ヒナギク[あなたの思いを共に抱えたまま、 私はあなたを置いて先に逝った。 ああ、でも。どうか。 あなたのせいだとは責めないで欲しい。 人はいつか儚く散っていくものだから。 いつかは誰にしも訪れる時が、 少し早かっただけ。 あなたの思いを共有できなくなってしまったけれど、 寂しい思いをしていないだろうか。 仲の良いあの子と、ちゃんと話せているだろか。 後悔があるとしたなら、 そんなあなたを最期まで見届けられなかったこと。] (/43) 2022/12/18(Sun) 23:20:06 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[カルクドラの話を聞いている傍らで。 ベッドへ視線を戻せば、瞬くプロセラの瞳が見えた。] ……あ、プロセラ。起きた? 起き上がれる? 起きるならゆっくりとね。 [彼が身体を起こそうとするなら、手伝いもした。 ベッドサイドの差水を彼に手渡して。 唇を湿らせたなら、ゆっくりと事情を話しただろう。] (213) 2022/12/18(Sun) 23:25:38 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[そうして、急かすでもなく。 ゆっくりとした口調で、彼に問いかける。] ……プロセラは、会いに行きたい人は居る? [期限は、刻一刻と、迫っている。*] (214) 2022/12/18(Sun) 23:26:53 |
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。 (a47) 2022/12/18(Sun) 23:48:12 |
【秘】 XIX『太陽』 ヒナギク → 『箱庭の神』 ヴェルト/* 時間が足りないためにPL視点で申し訳……!! ヒナギクとしては表で回すつもりで。 『世界を存続させてほしい』に一票投じておきます! (-82) 2022/12/18(Sun) 23:59:09 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク―― 医務室/カルクドラと ―― [こうしてカルクドラと二人きりで話すのは、 改めて考えれば、久しぶりかもしれない。 私が出会った頃のカルクドラは、 既に祈祷室の主であったし、 年齢の割に落ち着いて見えていた。 故郷のことを話す彼は穏やかに笑う。>>189 カルクドラは家族と仲がいいのだろうか。 五年共に洋館で過ごしたとして、 聞いたことがなかったことを思い出す。] そっか、教会で……。 だから、カルクドラも祈りを捧げてるんだね。 [南の端にある小さな小部屋に彼はいる。 時に人を招き入れて、時には一人で。 まるで神の使いのように人々に手を差し伸べている。] (414) 2022/12/19(Mon) 22:14:37 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[そんな姿ばかりを見てきていたから、 彼が荒れていた時期があることなど想像もつかない。 こうして話している今も。 命の尊さを、荒れていく土地土地を嘆いている。>>192 そのことに共感を得られたと思って、 密かに安堵の息を漏らした。 先程少し話したユグは、 崩壊も辞さない雰囲気だったから。 同じように考える人が居るんじゃないかって。 不安だけが先行ばかりしていたから。] 良かっ……、 [そう、口に出そうとして。 返ってきた答えに、言葉が浮いた。 仕方がないというのなら。 理屈がわかるというのなら、それは。] (415) 2022/12/19(Mon) 22:15:30 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[だが、その先に続くものがあったから。 彼の声に耳を再度傾けた。 真っ直ぐに向けられる視線にオレンジの瞳を絡めて。 彼の声を聴く。>>197] うん、……うん。 [世界を置いていくことは出来ないという彼に。 そっと息をつく。 予想はしていたけれど、少し緊張してしまって。 それでも、想像通りの答えが返ってきて、 自身の胸を抑え、撫で下ろす。] (416) 2022/12/19(Mon) 22:16:08 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[ゆっくりと叩かれる肩の先には、 やっぱり柔和な笑みを浮かべるカルクドラ。] ……そう、だよね。 私も、こんな状態の世界を置いて 箱庭へなんて行けない。 壊れないように、守りたいよ。 [彼の言葉に後押しされるように、 うん、ともう一度頷いて、顔を上げる。] (417) 2022/12/19(Mon) 22:16:26 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク (418) 2022/12/19(Mon) 22:16:46 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[やがて、プロセラが目を覚ます頃。 医務室を後にしようとするカルクドラに、 私からももう一度、お礼を告げただろう。] こちらこそ! お話聞いてくれてありがとうカルクドラ! [少し懸念が晴れたせいで気持ちは軽い。 世界がもし、まだ続くなら。 その時は、祈祷室に足を運んで。 彼の故郷の話を、聞いてみようか――。*] (419) 2022/12/19(Mon) 22:17:31 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[プロセラの行く宛を聞いたはずなのに。 彼から戻ってきた答えは、 私に対しての問いかけだった。>>420 首を振る様子を見てとれば、 一応返事はしてくれているみたい。 おそらく、"居ない"という回答だろう。] ……そう? ……って、 ああっ! 私、アリスの飲み物取りに来たんだった! [プロセラの言葉に階下まで降りてきた理由を思い出す。 あのまま一人にはしておけないし、 戻るつもりで来たけれど。 会いたいと、言うならば。 一人の慕う桃色を思い浮かべた。] (428) 2022/12/19(Mon) 22:59:20 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[チェレスタの答えは聞いていない。 別れ際に少し不安そうな顔を 珍しく見せては居たけれど。>>2:425 そういう意味では心配ではある。 でも、おそらく彼女の答えなら想像はつく。 一座のことを思っていた彼女>>2:407。 それに共に過ごしてきた時間が、肯定する。 『大丈夫』 それが、私と彼女をつなげる言葉。] (430) 2022/12/19(Mon) 22:59:50 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[ 大丈夫、まだ、これが最後じゃない。 彼女と話す時間は、これからも沢山あるはずだから。 私は 私と、彼女を 信じてる。 ] (431) 2022/12/19(Mon) 23:00:41 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[ゆっくりと瞬いて、にっと口角を上げる。 誰かに教わった笑顔の作り方は、 もう自分のものになったかな。] じゃあ、ちょっとだけ。 アリスのところに行ってくるね。 そうしたら、ここに戻ってくる! それまで待っててね、プロセラ! [立ち上がって、去り際にぎゅっと、 また彼の手を両手で握りしめる。 これはパワーを送るというか、なんというか。 もう自身の癖のようなものになっている。] (432) 2022/12/19(Mon) 23:01:04 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[手を振って医務室を後にして。 浮かべた微笑みを消した。 ひとつだけ気にかかったことがある。 『へいきだから』という時のプロセラは、 人を近づけさせない為に言う場合が多い。 気の所為ならいいけれど。 いいけれどね。 やっぱり、ちょっと心配だから。 食堂へ向かう足を早めて、急いで戻ろうと思った。*] (433) 2022/12/19(Mon) 23:01:26 |
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。 (a90) 2022/12/19(Mon) 23:03:01 |
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。 (a91) 2022/12/19(Mon) 23:03:55 |
XIX『太陽』 ヒナギクは、メモを貼った。 (a92) 2022/12/19(Mon) 23:06:37 |
【独】 XIX『太陽』 ヒナギク/* チェレスタに一方的な絶大な信頼を置いているけれど、 チェレスタが話したいことがあったら呼んでくれよな……! ってメモにも付け足したいけど、これ以上メモの連投は止めたほうがいいような気がして灰に埋める。 (-173) 2022/12/19(Mon) 23:24:44 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク―― *** ―― [それから急いで食堂に行って、アリスの部屋に戻って。 彼女が起きていたら、 また寝かしつけるように彼女の背を撫でて。 彼女の隣に寝転がって、 一緒に眠ったりもしたかもしれない。 彼女の考えを聞いたりもしただろう。 結局、アリスはその時答えを出せなかったかもしれない。 それでもいいと思った。 彼女が納得のいく答えを出してほしかったから。 でも、もし叶うなら。 小さな彼女にも一緒に世界を見て欲しいと願った。 それは、口には出さないまま心だけに秘めて。 彼女が再び眠りに就くまでとりとめのない話をした。] (462) 2022/12/19(Mon) 23:45:07 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[アリスが眠った後。 プロセラの姿を探しに医務室に戻っただろう。 彼が、医務室に居なければ中庭を。 其処にも居なければ、部屋を、洋館を。 チェレスタはどうしているだろう。 考えは纏まっただろうか。 一方的に信頼は置いているけれど、 彼女がもし迷っているのならば。 端末を取り出して、彼女の宛名を探す。 打ち出すメッセージは一文だけ。] 『チェレスタはもう決めた?』 [箱庭に行くことを。世界の存続を。 彼女自身の答えを。 返事はあっただろうか。 なくても良かった。 明日また会えるって確信めいたものがあるから。 その時聞けばいい、ただそれだけ。] (463) 2022/12/19(Mon) 23:45:42 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[プロセラの姿は見つかっただろうか。 もしかしたら、探している間に、 他の誰かとすれ違ったかもしれない。 二十一人の考えが交錯する夜。 中継機から警報が、ずっと鳴り続けていた――……。] (464) 2022/12/19(Mon) 23:46:17 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[夜の間は世界の崩壊も、 少しは落ち着いていただろうか。 それとも、洋館の周りだけが守られたように 静かだったのだろうか。 思った以上に朝早くに目が覚めて。 妙にすっきりとした目覚めだった。 いつものように部屋着から着替えて。 顔を洗って、髪を整えて。 向かった先は、昨日二十二人が集められた広間。 『世界』は優雅に足を組みながら、 ソファを我が物顔にしていた。 彼と二人で対峙するのは妙に緊張もしたけれど、 話しかけられれば、 朝の挨拶を交わす程度もしたかもしれない。] (465) 2022/12/19(Mon) 23:46:38 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク私、決めたよ。 ……ううん、最初から決めてた。 迷うことなんてなかった。 お願い、『世界』を壊さないで。 これ以上、壊さないで。 『箱庭』には行かない。……行けない。 私は、此処が……『世界』が好きだから! * (466) 2022/12/19(Mon) 23:47:24 |
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