人狼物語 三日月国


124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】

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【独】 灯守り 芒種

/*
なんか、妹ちゃんとしか絡んでないのに
無駄に喋り過ぎでは?って黙っちゃう。

加減むずいな。
(-17) 2022/01/23(Sun) 2:55:04

【赤】 灯守り 芒種

[ 子供らしい遊びの一般教養が足りず
  おままごとの『たべる』は食べるふりでいいのだと
  知らないうちは話をそらすことで誤魔化そうとした。
 『一般的な夫婦』の会話を知らないうちは
  なんでも小さな妻の望むようにしたいと
  質問に質問で返してでも
  彼女の望みを聞くことでやり過ごした。

  母親の生き写しみたいな彼女はいつでも母親役を望んで
  わたしはいつもその伴侶役、父の役で。
  ママの真似をしたがる彼女とは対照的に
  その場面で父ならどうするかを一切知ろうとしなかった。

  こんな場面でまで父の代理を与えられることには
  不思議と然程何も思うことはなかった。
  単純に、父の存在が必要がなかったからだ。

  青く茂る草原の上に広げた虹色のピクニックシートの上の
  間取りも曖昧な小さなおうちで
  即興で紡ぎ出される物語は、彼女にとっては
  日常をくり抜いた両親の真似事であっても
  わたしにとっては知らない世界の出来事で。

  全然父親の真似をできないわたしの存在を彼女は最初から
  そうじゃないと否定して責めることはなかったから。
  そのまま受け入れてくれたから。 ]
(*21) 2022/01/23(Sun) 5:30:44

【赤】 灯守り 芒種

[ 父がどうとか、そんな些細なこと。
  わたしと、この子と、ぬいぐるみたちだけの
  この小さなおうちのなかでは必要がなかった。

  わたしが何者かも理解していないこの子が
  わたしをわたしのまま受け入れてくれるのなら
  この2メートル四方程度のささやかな幸せを
  いつまでも守ってやりたいだなんて
  傲慢に、軽率に、思うようにさえなっていった。 ]
(*22) 2022/01/23(Sun) 5:31:42

【赤】 灯守り 芒種

[ 彼女の望むことはなんでも叶えてやりたいと
  思うようになるのにそう時間は掛らず
  彼女の母親がちょっと困るくらいに彼女を甘やかした
  たまに遊びに来ては甘やかしたい時だけ甘やかす
  彼女にとって都合のいいわたしに
  彼女がなついてくれることは
  あまり不思議はないと思えたのでもうこわくはなかった。

  愛情を与えられることも与えることも不慣れな
  気の毒な子供の顔をしておけば
  彼女の母親も過ぎた贈り物を咎めることはしなかった。

  唯一望まれても叶えられなかった望みは
 『帰らないで』だけだと思う。
  そこだけは踏み越えないと決めていた。
  彼女にとって甘やかすだけの都合のいい存在で居たかった。
  家族になってしまうのがこわかった。
  なろうとしてもなれないと思い知るかもしれないことも、
  近すぎる距離で衝突することも、なにもかも怖かった。

  彼女の母親からかけられる言葉が
 「またあそびにきて」から「もう行くの?」に変わっても
  頑なに、「また遊びに来ます」を繰り返した。
 「自分の家だと思って何時でも帰ってきて」と言われても
  形だけでも頷くなんてできなかった。

  望んでも父から貰えなかったその言葉は
  あんなに欲していたくせに
  いざ与えられてみると
  受け取り方がわからなくて、怖くて堪らないだけだった。 ]
(*23) 2022/01/23(Sun) 5:34:43

【赤】 灯守り 芒種

[ 歪な愛情を捨てるゴミ箱みたいに、節操なく贈っては
  はしゃいで喜んで懐いてくれるだけでよかったのに
  それだけがよかったのに。
  自分の趣味を刷り込む父のやり方を
  同じやり方で押し付けて否定したつもりになって
  気持ちよくなっていられる時間は案外短かった。

  初めて返された贈り物は、彼女の説明を聞いても
  全然何がどう描いてあるかわからなかったけれど
  隣で一緒にお絵描きをしていたからわかることもあった。
  画用紙いっぱいに彼女のお気に入りの色と
  一生懸命が詰まっていた。

  彼女のような、相手が喜ぶ上手な喜び方ができなくて
  上手く笑えなかった顔はきっと
  泣き出しそうに歪んでしまったと思う。
 「上手にかけたね」「うれしい」「ありがとう」
 「たからものにするね」
  彼女の傍で過ごした時間のおかげで
  正解の言葉を返すことはできたけれど。
  そんなものじゃたりなくて。

  背筋が冷たく凍りついて
  恐怖に震える心地だった。

  どうしよう、かえしかたがわからない。 ]
(*24) 2022/01/23(Sun) 5:37:44

【赤】 灯守り 芒種


[ 今でもわからないままだ。

  全然成長できないわたしを表すみたいに
  灯守りになったわたしのすがたは時間を止めて
  あの子だけがどんどん成長して、離れてゆく。

  与えられた暖かなものを
  まだ全然返せていないのに。

  焦る気持ちは次第に消えて
  今ではそれのままでいいとさえ思っている。

  返し終えてしまったら、
  全て終わってしまう気がして。 *]
(*25) 2022/01/23(Sun) 5:39:31

【人】 灯守り 芒種

─ 会合前 ─


[ >>2:79しめられるとしぬ。
  思わず本音が転び出そうになったが飲み込んだ。
  あなたに殺されるのなら本望なんて本気と紙一重の冗談は
  生憎とこの子には通用しないので。

  それらしく見えるから、と姿勢が良くなるから
  老人たちに最初に着物を着せられた理由はその二つで
  最近の着付け担当が考える理由はきっと
  身動きが取り難くて大人しいからだと思う。

  落ち着きも着こなしも、洗練された淑女の品格も
  なにひとつ持ち合わせていなくてもそれらしく見せる
  わたしに唯一才能があったとしたら
  それは、そんな詐欺師のような才能だと思う。 ]


  わたしが手伝えるものなら何時でも手を貸したいのだけれど
  せっかく頼もしい蛍たちが傍に居てくれるのだもの
  立春の仕事に関しては、おとなしく其方に譲るわ。

  最初はたくさん頼ったらいいのよ。
  少しずつ覚えていけばいいんだもの。
(49) 2022/01/23(Sun) 22:22:44

【人】 灯守り 芒種

[ ひととおり、知識はある。
  簡単なことなら手伝える程度に
  先代は教えもせずに向き不向きを
  決め付けるような人ではなかったから。
 
  逆に言えば上っ面の知識しかないので。
  手伝えるものではないのだけれどそこはそれ、
  頼もしい姉の振りをするのも板に付いたものだ。

  可愛い妹に見栄を張りたい。
  頼もしい存在でありたい。
  その思い相応の努力がもしそれなりに実っていれば
  こんなに卑屈な性格でもなかったのかもしれない。 ]
(50) 2022/01/23(Sun) 22:24:35

【人】 灯守り 芒種

[ 努力をしなかったわけではない。
  教わる相手の高すぎる期待値との折り合いが悪すぎて
  長くは続かなかっただけで。

  なかなか結果を伴わない努力は嘲弄のいい的になり
  出来が悪いまま大人しくしていた方が周りの機嫌もよかった

  なんて、そんなもの、
  ただの投げ出した言い訳にすぎないのだけれど。

  きっとたとえ同じ環境に置かれても
  妹ならば諦めず努力し続けるのだろう。
  周りの評価なんて気にせず前向きに、
  その明るい性格で味方になってくれる誰かの手を借りて
  挫折しても何度も立ち上がるような

  けれどわたしはそんな風にはなれなくて。
  なんとか取り繕えているうちに死んでしまえたらいいのにと
  逃げ出し楽になることばかり考えている。

  だって、向いていないのだ。
  尊敬される立派な灯守りで在る事も
  慕われるようないい姉で居ることも。 ]
(51) 2022/01/23(Sun) 22:25:04

【人】 灯守り 芒種

[ 騙されたまま刷り込みで慕ってくれるのも
  いつまでだろうと考えると憂鬱でたまらない。

  なんて常日頃考えているのがどうでもよくなるくらいに
  今日もわたしの妹はかわいい。
  「やだなあ」だって。え、かわい。何…は?

  情緒の上下が激し過ぎて時折如何にかなりそうになる。
  たまに正気に戻っている証だ。
  如何かしているくらいが平常なので。 ]


  もちろんよ。だってさみしいじゃない。
  あら、「みっともない」だなんて思っているの?
  それとも誰かに言われた?


[ そうでないのならいいじゃない、って
  どっちが甘えているのかわからないような
  少しすねた声を出してもういちどふわりと抱きしめる。
  まだ腕の中にいてくれることを確かめては
  今日も安心しながら怯えている。 ]
(52) 2022/01/23(Sun) 22:26:03

【人】 灯守り 芒種

[ 彼女に贈られたものはなんだってとってある。
  お菓子を可愛らしくラッピングしたリボンから
  ほんの些細な走り書きの伝言のメモまで。

  見た目はすっかり止まったけれど
  わたしの頭は年相応に物忘れが激しいから。
  忘れても思い出せるように些細なものでも、なんでも。
  贈ってくれた「おそろい」は仕舞い込んで
  同じものを探して取り寄せ使うくらいの気持ち悪さだ。

  妹を慕う姉の域を、踏み外している自覚はある。

  自覚だけあっても改善する気はまるでない。
  ならどうするのが正しいのか、なんてわからなくて。

  幼い頃のおままごとみたいに
  どこまでなら許されるか。何なら望んでもらえるか。
  もう尋ねることはできないし……

  おままごとも人形遊びも知らなかったみたいに
  ただしい姉としての振る舞いの一般教養は
  生まれてこの方、友人の一人も存在しないわたしには
  永遠に備わることもないのだろう。  ]
(53) 2022/01/23(Sun) 22:27:05

【人】 灯守り 芒種

[ 幾つまでも。幾つになっても。
  あの小さなピクニックシートの上の
  ふたりきりの世界だけでよかったのに。

  もう随分と変わってしまったことくらいわかる。
  目の前で稚い顔をして愛らしく笑う彼女も
  抱きしめた体もすっかり大人びて
  普段はもうすっかり一人前の女性だ。

  もうとっく届かない所に行ってしまったことは
  もうとっくにわかっているけれど。

  二人きりの限られた僅かな時間くらいは
  幾つまでも。幾つになっても。
  このままでいてほしいと願わずにはいられない。 ]
(54) 2022/01/23(Sun) 22:27:56

【人】 灯守り 芒種

[ もうちっともか弱くも小さくない手に引かれて
  足がもつれそうになるのも忘れてその背を追いかけて
  愛おしいこの時間が永遠に続けばいいのにと願う。

  わたしの生まれ持った『親愛』の能力で例えば
  この愛おしさを奪ったとしたら
  いったい誰から何が奪われるのだろうか。

  考えるだけで恐ろしい。

  それなりに危険視されているらしいわたしの能力は
  本当は完全に役立たずなことに
  気付いている誰かはいただろうか。

  使い道がないのだ。奪うものが存在していない。
  わたしにとって愛するものなんて、
  世界中にただひとり、この子しか存在していないから。 ]
(55) 2022/01/23(Sun) 22:29:39

【人】 灯守り 芒種

[ 何度も参加していい加減理解している。
  この会合、雰囲気ばかりは堅苦しいが
  余り真面目に参加しなくてもいい。

  いや、良い事はないだろうけれど。
  問題はない、といったほうが正しいか。
  熱心になったところで意味はないというのが
  一番しっくりくるかもしれない。

  最初の頃は全員に挨拶に回ったりもした
  厳密には蛍を担う老人たちが。
  けれどひとりで顔を出すようになってからは
  必要ないだろうとそれもしていない。

  会合に限った話ではない。
  灯守りの仕事全体そんな姿勢だ。
  こんな人間が灯守りを勤めていて
  芒種域のひとびとを気の毒に思いこそすれど
  改善しようとは思わない。思えない。 ]
(58) 2022/01/23(Sun) 22:39:49

【人】 灯守り 芒種

[ 意味がないし、面倒なのだ。
  それでも尚、と頑張れるほど立派な人間でもない。
  わたしが出来ることを増やしそれらしい権力を
  取り戻そうとすると必ずどこかで角が立つ。

  しかも向いていないから殆ど成長がない。
  そして成長がなくたって問題なく回るのだから
  何もしない方がいいなんて甘えた気持ちに拍車がかかる。
 
  あの子の故郷ではあれど、もう旅立った場所で
  もう新しい故郷を見つけ、定めてしまった。
  芒種はあの子が帰ることのない場所だ。
  あの子のいない芒種域など、正直心底どうでもよくて
  モチベーションも地に落ちたままだ。

  けれどあの子の自慢の姉のふりをするために
  無能なりにそれらしく振舞うくらいはする。
  外面だけを無理に取り繕おうとするのだ。
  うちの家系は、みんなそう。

  そして、何度も参加していい加減理解している。
  それらしい顔をして真面目に聞いている振りをするだけで
  わりと、それらしく見えるのだ。
  事実はさておきそうでない態度の人が
  大層目立つ事がとても有り難い。 ]
(59) 2022/01/23(Sun) 22:40:18

【人】 灯守り 芒種

[ 真面目な顔をして全体を見ているようで
  その実妹しか見ていない視線が
  時折妹と重なるたび、心の内でガッツポーズをきめつつ
  それらしい相槌や思わせぶりな笑顔で
  応援していたりそれでいいと促すような
  ほんの一瞬の細やかな反応を返す。

  むしろ内容なんてろくに聞かずそれだけしていた視線が
  唯一逸れた場面があった。

  じい。
  じいいいいいい。
  じいいいいいいいいいいいいいいいいいい。

  真っ白で滑らかなちょっとよくわからない形状に
  釘付けになる妹の横顔込みで
  獲物を狙う獣か何かのような眼差しで
  つついて凹ませたくなる質感の魅惑のボディを見つめる。

  特に理由もなく踏み潰したい。叶うなら。
  妹が悲しむのでしないけれど。

  いつもさりげなく袋小路に追い込もうとしても
  わりと素早くて逃げられ通しのちいさな姿を
  見とれる妹に気付かれぬよう妹よりもほんの数秒短く
  ねっとり、じっとりと、見つめたりした。

  なお会合の内容は当然ながら、殆ど頭に入っていない。 *]
(60) 2022/01/23(Sun) 22:42:34

【赤】 灯守り 芒種

​── 中央域の苦労人 ──


  今、すこしお時間よろしいかしら?

[ 最初の一言はいつだってそんな
  当たり障りのない言葉と他所行きの微笑。 ]
(*57) 2022/01/23(Sun) 22:47:42

【赤】 灯守り 芒種

[ 休憩の時間を狙いすましたように声をかけたのは
  彼が中央の勤務に慣れ始めた頃だったかもしれないし
  わたしが芒種を継いで幾らか
  落ち着いた頃だったかもしれない。

  ふと目に付いた、条件に当てはまったのが彼だった。
  それ以外の理由は特にない。多分。 ]


  ご結婚もご婚約も今はされていないと聞いたのだけれど
  今のところはご予定もない、ということで間違いはない?

  他にお付き合いされている方や
  好意を寄せる相手はいらっしゃる?
  もしもね、もしも問題がなければ………
  すこし、つきあってほしいの、わたしに。


[ いないことは周りに確認したものの
  当人の心の内まで備に知ることができたとは思わない。
  だからこその確認だったが
  まるで尋問のような語り口だったかもしれない。

  何につきあえばいいか、問われて間違いに気付いた。
  言い回しとして間違いはないが、
  間違ってもいないだけで正解でもないと。 ]
(*58) 2022/01/23(Sun) 22:51:10

【赤】 灯守り 芒種


  あらやだわ、言い方がいけなかったかしら。
  訂正するわ。

  ねぇ、天乃さん。
  付き合って欲しいの、わたしと。

  こいびととして。

[ 大人しい顔をして、落ち着いた声色で
  頬に手を当て気持ちばかりの恥じらう真似事をしてみせて。

  彼に一番最初に持ち込んだ面倒事は、たしかそんな話。 ]
(*59) 2022/01/23(Sun) 22:51:48

【人】 灯守り 芒種

[ あの頃はただ任された仕事だけを
  裏方として全うしているような
  影の薄い男だったと記憶している。
  それがちょうど良かった。

  今となっては他領域の灯守りたちに囲まれて
  それが本人の望むところかは定かではないが
  いい意味で、随分と愛されているように見えたから。

  声もかけず、遠目に眺めるだけにとどめておく。
  もし目が合うことがあれば揶揄う意味を込めて
  艶っぽい視線の一つでも送ってやっただろうけれど。 *]
(61) 2022/01/23(Sun) 22:53:21
灯守り 芒種は、メモを貼った。
(a27) 2022/01/23(Sun) 23:01:51

 




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