【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻[時間をかけて辿り着いたエレベーターは 扉が閉まってもボタンを押さなければ アナウンスが反応する。 「行き先ボタンを押してください」 志麻はボタンを押せるのだろうか。 瞳はすっかり「できあがっている」けれど。] 普段は見ないよ。 1階の警備室にモニターはあるけど。 [嘘ではない。 何かしら問題が起これば己に連絡が来る仕組みだ。 尤も、セキュリティがしっかりしていて 購入金額が一室億単位のマンションで 早々問題は起きないのだが。 因みに郵便や荷物はエントランスですべての部屋分を コンシェルジュが受け取って各部屋に仕分けする。 郵便から正式な部屋番号が外部に漏れることはない。] (-41) 2023/08/16(Wed) 18:27:38 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻[鼻がひくつくのが見えた。 四角く切り取られた密室では、 フェロモンが充満するのも早いだろう。] は、志麻、 ……ん、 [抱きかかえてから暫くの時間が経っても 腕の痺れを起こさない力があって良かった。 危なげなくキスに集中できるというものだ。 歯列を割り、エナメル質を撫でれば微かに残る スパイスの味。 軟体をじゅるじゅると吸い、舌根を舌先でつつき、 味蕾を歯先で削る。 互いの唾液を混ぜ、息を飲み込む。 抱いている指に時折ぴくりと力が入り、 己が感じているのが伝わるだろう。] (-42) 2023/08/16(Wed) 18:30:10 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻今日もいっぱいイこうな? [キスで水分量の増した口を開けば、 言葉と共に粘着質な音が響く。 体勢を変え、肘でボタンを押した。 がくんと籠が揺れ、囁きを落とした唇が耳殻を掠めた。*] (-43) 2023/08/16(Wed) 18:30:29 |
【人】 田臥 志麻[愛情表現も、嫉妬の仕方一つだって違う。 違うからこそ、惹かれるものがあったのだろう。 名字も変わり、彼と同じものになる。 今だって転職するまでの間、 旧姓で通す我儘を聞いてもらっている状態だ。 名前だって幾度となく数多の人に呼ばれてきた。 ただの記号のようなものだと思っていたから、 自身の名の意味を尋ね、 大切にしてくれる威優が音にする自身の名前は、 他の誰に呼ばれるときよりも胸に響く。] 教えないのは無理だろうけど、 ……威優に呼ばれるのが、一番好きだよ。 [腕に力が籠もる様に双眸を細め、 応えるように、首を伸ばして頬に口付けた。] (55) 2023/08/16(Wed) 20:32:10 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優[名前を呼ばれる為に求められてるのが分かる。 今は呼ぶ暇もないくらい、互いに唇を味わい、 密室の中で愛を育んでいれば、 無粋な機械アナウンスが邪魔をした。] ……っぁ、ン…… [離れていく唇が寂しい。 唾液で濡れた威優の唇に手を伸ばして、 つん、と人差し指でその柔らかさを確かめる。 だけど、警備室にモニターがあるのなら、 やはり警備員が居るのでは?と、はた、と気づき。] ……え、じゃあ警備員が居るってこと、 ッ、ン…… ふ 、[問いかけの途中にまた唇が塞がれて。] (-44) 2023/08/16(Wed) 20:33:10 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優[警備室にもし誰かが居たら、カメラに、 データ記録に、すっかり熟れた顔が見られてしまう。 ぶわりと、一気に頬が染まった。] む、ぅ……ン、ゅッ、んんンぅ、ッ……、 [酸素を求めながら、くい、と威優の襟元を引っ張る。 隙間が出来ればその隙をすぐさま威優が覆う。 歯の裏を辿り、柔らかな舌根を尖らせた舌が突いて] ……ンンッ、ぅ、 [ぞくン、と背筋が震え、腕の中で身じろぎ。] (-45) 2023/08/16(Wed) 20:34:20 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優ッ……は、ぁ…… [口腔を存分に蹂躙され、離れる頃には銀糸が伝う。 水音と共に耳朶を擽られたら、甘く身を震わせ、 キスだけで緩く反応を見せ始めている下肢が、 浴衣の帯の下の生地を持ち上げている。] バッ……! 聞かれてたら、どうすんだよ。 …………ばか、 [監視カメラのことはよく分からない。 音声が入っているのかどうかも。 僅かに揺れる籠に咄嗟にきゅっと巻きつける腕を 強くしながら、戒めの為に威優の耳を引っ張った。*] (-46) 2023/08/16(Wed) 20:35:18 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻[会話を続けるには唇を離す必要がある。 名残を惜しむように唾液の糸が彼我の口を繋げた。 充血した粘膜を人差指で突かれて、「ん」と顔を歪める。 思いの外感じてしまっていつもより高い声が 無防備に漏れた。 誤魔化すように、志麻の言葉をまたキスで奪って。] 警備員室はコンシェルジュルームの奥だよ。 [普段はエントランスに長居をせずに 直通エレベーターを使うから意識したことはないかもしれないが。] (-47) 2023/08/16(Wed) 22:11:42 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻[他者の存在を意識したのか、キスに応える声が甘い。 目線の先、浴衣でわかりにくくはあるが隆起しているのは 見て取れる。 そこを隠すように立ち位置を変えれば、カメラの存在に リアリティを持たせるか。] 聞いてどうにかしようと考える人間は 雇わないな。 [それは最初の契約の時点で、とも取れるし、 そうなったらクビだと言っているようにも取れる。 カメラの死角を探すように腕の角度を調節すれば はらりと裾が捲れた。 可愛らしい布面積の少ない下着の中心部がふっくらしている。 裾を直さないまま、到着のアナウンスに従ってエレベーターを降りた。] (-48) 2023/08/16(Wed) 22:12:01 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻志麻は気づいてる? 「誰か」の存在を意識したら感じる癖があるんだよな。 莉久くんが泊ってる時もそうだし。 [キスを再開しながらカーペットの上を歩く。 足音すら響かない毛足の長い高級品の踏み心地は 昂った身体にはかなりの刺激になる。] ……ベッドの前に、満月を観ようか。 [向かう先は、大きな出窓。 志麻が腰かけても脚はつかない高さにある。 ブラインドを引けば、地上よりも近い距離で大きな満月が見える。 月の光が明るくて、星は疎らに見える。 階下には無数の光。 そこからは誰の視線も届かないだろうが 大きな出窓に身体を預けると、 まるで野外でしているような気分になるかもしれない。*] (-49) 2023/08/16(Wed) 22:12:45 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優[舌先で交わるようなキスで彼も興奮しているのだと分かる。 ふに、と唇を押せば小さな声が毀れて、 にんまりと笑って続けようとしたら、 より深いキスのしっぺ返しを食らった。 何度も唾液を送りあって思考が溶かされる。 エントランスは通い妻をしていた頃に何度か、 コンシェルジュと言葉を交わしたことがあった。 今では慣れもあり、何か依頼するようなことがなければ、 会釈だけで直通のエレベーターに向かってしまう。 同じフロアに警備員室があるのは知らなかった。 このエレベーターにカメラが設置されているのも、 初めて意識したというのに。 厳重なセキュリティというのは時として、 人の目を意識するものだというのを理解する。] (-51) 2023/08/16(Wed) 23:02:19 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優ぅ、ンッ……ぁ、 [誰かに見られている、と思えば羞恥が浮かぶ。 恥ずかしいのに、唇から零れた声は 淫靡で興奮していることを伝えてしまう。 キスの合間に威優が場所を変えるから、 不思議に思い、彼を見上げたら威優の後ろの 目下のレンズと目が合ってしまった。 浴衣では隠しきれない勃起を 彼の身体で隠してくれたのだろう。] ……ッ、 それは、……そうかも しれない けど、 [動いた弾みで捲くれた浴衣から太腿が覗く。 その先の下着まで見えてしまって、 慌てて片手を伸ばして裾を抑えたと同時に扉が開く。 ほ、と無意識に安堵の息が漏れた。] (-52) 2023/08/16(Wed) 23:02:46 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優[カメラレンズが無くなれば、隠す必要もないけれど。 威優の視線がまだ下肢に集中している気がして、 片手は裾ごと下肢を抑えたまま。 自身でも自覚していない癖を指摘されたら、 かぁぁ、とまた熱が顔に集まった気がした。] そ、れはっ! そりゃ、えっちしてる時の声とか、 莉久に聞かせたくないだろ……ッ、ッん、 [ベッドの上の相手ならともかく、 そこに第三者が介入するのは居た堪れない。 弟であれば尚更のこと。 そのままベッドに運ばれるのかと思えば、 威優の足が通り過ぎ、窓辺に向かう。 満月、という音につられて窓の外へと視線を投げた。] (-53) 2023/08/16(Wed) 23:03:21 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優……今日、満月なんだ? ────綺麗……、 [夜闇に浮かび上がる満月。 こんなにも大きかっただろうか。 あまり空を見上げることがなかったが、 こうして空に近づくとクレーターまで見えそうだ。 出窓に身体を降ろされて、足がつかない代わりに ぷらりと爪先を揺らせば、 ぱたん、とルームシューズが床に落ちた。 下に視線を向ければ街の灯りが見える。] (-54) 2023/08/16(Wed) 23:04:11 |
【秘】 田臥 志麻 → 大守 威優[月の光を背に受けながら、室内に視線を戻して。 夜灯に映し出された威優の顔を見つめる。] ……満月の夜になると、 どうなるの、オオカミさん? [素足になった爪先で、つん、と彼の太腿を突く。 向き合う形になれば、 両手を改めて首筋に回して、目を細め。*] (-55) 2023/08/16(Wed) 23:05:16 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻[実際にはカメラは現在動いていない。 だから警備員室にいる警備員がどんなに目を凝らしても 志麻の蕩けた顔は見られないし、鼻に抜けた声も聞かれない。 勿論、己の緊急事態に備えて、その気になれば 上層階の録画もできるのだけれど、 今、録画をしていないことの種明かしの際にすれば 良いことなので置いておく。] [良い眺めは志麻の手によって隠されてしまった。 残念、と呟くが、こればかりはおねだりしても許されないだろう。] そうそう、だから安心して良いよ。 [またキスをする。 古めかしい「口吸い」という単語の方が適切に思えるくらい 水音が響く。 他者に名前を呼ばせるのすら悋気を見せる己が 本当に第三者に情事を聞かれるリスクを負うのか、 冷静に考えれば矛盾を感じるだろうが、 きっとキスだけでかなり盛り上がっている状態では 深くは考えられないだろう。] (-57) 2023/08/16(Wed) 23:46:52 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻志麻の言い方は可愛らしいよね。 「お尻」とか「おっぱい」とか「えっち」とか。 経験豊富でフェラも騎乗位も上手いのに ギャップで興奮する。 逆に志麻は直接的な表現は口に出すのが 恥ずかしいのかな。 「セックス」「ザーメン」「ペニス」 言える? [勿論、いくら弟を可愛がっていても、 もし志麻が望んだとしても聞かせる訳にはいかない。 ベッドを通り過ぎ、出窓まで歩く間、 彼が恥ずかしい単語を言えるのか確かめるように キスの合間にじっと見つめた。] (-58) 2023/08/16(Wed) 23:47:41 |
【秘】 大守 威優 → 田臥 志麻[月明かりに照らされた志麻はとても綺麗だ。 大昔には野生動物だったが今では耳も尾も跡形もない。 「オオカミさん」の言葉に、「大守」の血が揺さぶられた気がした。] 満月の夜には―――― 本性が現れる、かな。 [目を合わせて微笑んで。 悪戯な足を掴んで持ち上げた。 この高さなら後ろにひっくり返ることもないだろう。] 「いただきます」 [行儀よく挨拶して、爪先を口に含んだ。 キスで高められた温度が、ルームシューズを脱いだ 裸足の指に伝わる。 陰茎をしゃぶるように、親指に舌を絡めせて 「ぐじゅぐじゅ」と音を立てて吸い上げた。**] (-59) 2023/08/16(Wed) 23:48:07 |
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