【秘】 1年 早乙女 咲花 → 3年 偉智 要「さ、流石にそこまでさせられないわ。 この林間学校が終わるまでには……自分から打ち明けるから」 たとえ『狼』によって暴かれなくても、 この事はきちんと謝罪するつもりだ。 今すぐに、といかないのは心の準備が足りていない。 「あなたの事……そういえば、歌、好きなの?」 先刻はそれどころではなかったこともあり、 その辺りもちゃんと聞けていなかった気がする。 (-204) 2022/02/03(Thu) 23:09:24 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「ち、違うわ。 書いたことはあるけれど…… 誤魔化すようにマグカップに口をつける。 「メインジャンルはローファンタジー、 簡単に言うと現代を舞台にした作品よ。 退屈な日常が、突如として非日常に変わる。 そんな私の願望を体現したような物語」 人によっては子供っぽいと嘲笑うかもしれない。 あなたなら大丈夫だと思ったから、隠さずに続ける。 「けれど、最近は全然しっくりくる文章が書けなくて。 己の想像力の限界を感じていたところに林間学校が始まって…… 初めは良い刺激になるかも、くらいの気持ちだったわ。 それが"秘密"を抱えた者の集まりだと知った時───」 一呼吸置いて、意を決したように。 「これは創作のネタになるって、そう思ってしまったの。 知られたくないはずの秘密を楽しみにするどころか、 面白おかしく娯楽として消費しようと考えてしまったのよ」 (-216) 2022/02/03(Thu) 23:44:32 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 3年 偉智 要「これは私のケジメの問題だから…… 寒さに震えてばかりじゃいられないわ」 不安や恐れは当然あるけれど、 それと向き合わなければ先へは進めない、と。 「いつか……病気なんかに邪魔されずに 思うまま唄えるようになるといいわね。 その時は最後まであなたの歌、聴きたいわ」 (-231) 2022/02/04(Fri) 0:40:13 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「彗さん……」 ひとしきり吐き出した後はあなたの意見に耳を傾けていた。 並べられていく金平糖を順番に見つめる。 「……ありがとう。 そう言ってもらえると、少しだけ気が楽になるわ」 日常のかけらをきらきらしたものに変える活動。 つまらない現実を楽しくするためのもの。 それこそ咲花が創作を始めたきっかけと呼べるものだ。 自身の原点を貶めるような事を言ってしまった己を恥じる。 「もちろん、プライバシーには配慮する。 けれど……最低限の責任は果たさないとね。 このゲームが終わったら、皆にちゃんと許可を取って、 きちんとした形で世に出せたら、その時は───」 ペンネーム ───私の最後の秘密、教えてあげる。 そう言って小さく微笑んだ。 (-237) 2022/02/04(Fri) 0:59:44 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「スランプだって言ってるのに、もう……ふふっ。 だけど、なんだか行けるような気がしてきたわ」 寄り添いながら手を伸ばし、同じ星を捕まえてみる。 今ここにある星は、本物よりもずっと眩しく輝いて見えた。 「そうね……小さい頃から本を読むのが好きだったから、 いつしか自分で書きたいと思うようになって…… 中学に上がる頃にはネットで投稿したりもしていたわ」 その後、思い切って応募した新人賞で結果を残し、 アマチュア作家としてデビューに至ったと語る。 (-256) 2022/02/04(Fri) 2:42:24 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「……ね、案外なんとかなったでしょう?」 あなたの秘密開示が一段落した頃。 安堵の篭った微笑を湛えながら声をかけた。 (-263) 2022/02/04(Fri) 6:28:34 |
早乙女 咲花は、縁結びの魔法少女……そういうのもあるのね (a44) 2022/02/04(Fri) 6:39:38 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「まぁ……その後は鳴かず飛ばずで、 結果も残せていないのだけどね」 ネットに投稿していた作品は軽い黒歴史。 掘り返されたら恥ずかしさで蒸発してしまう。 今の自分の基盤となるものだから、消すこともできずにいるけれど。 「おまじない? いいけど……これ、こっ恥ずかしいわね」 言われるままに、小さく口を開けて待つ。 (-268) 2022/02/04(Fri) 7:30:40 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 3年 偉智 要「ええ。 頑張りましょうね、お互いに」 マフラーの温もりを確かめるように手で触れて。 巻かれた首元はもちろん、心も少し温かくなった気がした。 「その時が来るのを楽しみにしてるわ。 ひとまず今日のところは暖かくして休みましょう」 この温もりが消えてしまわない内に。 他に用件がなければ、それぞれの部屋に戻ることになるだろう。 (-273) 2022/02/04(Fri) 7:45:13 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「ほんと、驚きよね。 ここまで来ると、純粋な人間の方が 少ないように錯覚してしまいそうなくらい」 未だ秘密の明かされていないあの人も、実は─── なんて可能性に、不謹慎ながら胸躍る。 ちょっとやそっとの秘密では驚かない自信すらあった。 「言いたかったことは堂本さんや氷室さんに ほとんど言われてしまったけれど…… 何はともあれ、良かったわね。莉桜さん」 これまで通りよろしくね、と笑顔も添えて。 (-279) 2022/02/04(Fri) 9:03:37 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「確かに不思議ね……けれど、嬉しいわ」 そこまで好意的に見てくれる理由は分からないけれど、 仲良くしたいと思われて悪い気はしない。 それに、咲花もあなたのことをもっと知りたいと思う。 あなたの言葉に素直に従うのも、その一環で。 「んむっ」 開いた口に小さな星屑が転がり落ちる。 人差し指で唇を塞がれ、砂糖菓子ほどに甘い言葉を囁かれ、 頬には無意識に朱が差した。 シュガーだけに 二、三度まばたきをして、紫水晶の瞳で見つめ返す。 「……詩の才能があると思うわ、あなた」 照れ隠しにそんな事を言って、ついと視線を逸らした。 (-322) 2022/02/04(Fri) 18:36:49 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → 調律 水銀 莉桜「……せっかく人が良い話で纏めようとしたのに!」 この先どんな未来が待っているのかは分からない。 咲花は別の意味で不安(と期待)に溢れているものの、 あなたにとってはきっと明るいものとなるだろう。 ───だって、あなたは孤独ではないのだから。 (-325) 2022/02/04(Fri) 18:44:45 |
早乙女 咲花は、莉桜に録画・撮影機能だけは搭載しないでほしいと思った。 (a55) 2022/02/04(Fri) 18:50:57 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「ふふっ、何よかわいいの才能って」 あなたらしい独特な言い回しに笑いが漏れた。 彗さんの方がよっぽど可愛いわ───という言葉は胸の内に留めて。 カップを揺らして残りのココアを一気に呷る。 「本は好きだけれど、友達と秤にかけるほどじゃあないわ。 遠慮する必要なんて無いのよ」 ブックカバーの上から表紙を撫でて、あなたの頭も撫でて。 (-349) 2022/02/04(Fri) 20:14:01 |
【秘】 1年 早乙女 咲花 → コウコウセイ 夜川 彗「いいわよ。 あなたも気に入ってくれると良いのだけど」 よしよし、なんて声に出しながら 本を手に取って二人で読める位置へと持ってくる。 どんな文学作品かと思いきや、ライトノベル─── 個性豊かなキャラクター達がドタバタな学園生活を送る コメディタッチな物語だ。 このキャラがお気に入りだの、何巻のここが面白いだの、 いつになく饒舌に語って聞かせることだろう。 (-364) 2022/02/04(Fri) 20:53:56 |
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