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人狼物語 三日月国


258 【身内】冬融けて、春浅し

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視点:


靖国 冬莉が参加しました。

【独】 靖国 冬莉

/*

あの、フィルタ下に冬莉と幸春が並んでるの幸せですねってなりました……すき(すき)

お時間頂戴いただき、本当にありがとうございます。
よろしくお願いいたします。へへ
(-0) 2024/04/26(Fri) 21:25:24

【人】 靖国 冬莉

 
 
 ちょい待ち、…… 幸春。


[彼との邂逅から一夜明け、部屋を出る目の前の背へと声を掛けては 自身のバックへと手を伸ばす。ちゃら、と金属の擦れる音を鳴らしながら取り出したのは、番号の書かれた札がついた鍵と、もう一つ。]


 此処の鍵と、オートロックの番号。
 ……ほら。下の入り口入る時、番号押して 入ったの。覚えてるかい?


[其処の番号、それだから。と、差し出そうとするも、彼はどんな反応だっただろうか。昨日会ったばかりで、———思いを通わせた目の前の相手。急なプレゼントに 驚くのか、それとも。すいと目を細めつつ、彼のその薄い表情筋を眺めながら。 ]
 
(1) 2024/04/26(Fri) 21:56:37

【人】 靖国 冬莉



 それとも敷居が高いなら、……こっちがいいかねぇ。


[なんて、取り出したもの———自身の携帯をもう片方の手でひらりと彼の前で見せる。]


 番号とline、交換して無かっただろ?


自身の領域合鍵であれ、繋がり番号であれ。何方を選んだとしても構わなかった。この相交わしたひと時が過去のような徒情のものにならなければ、と。*]
 
(2) 2024/04/26(Fri) 21:56:53

【人】 靖国 冬莉



 そうか?
 お前さんの方が身持ちが固いと思うんだがねぇ。


[一度は伸ばされた指先が引き戻されるのを横目に、何事も無いように手元の鍵を仕舞いこむ。>>1注視するその眼差しに、何を乗せていたのか。人事の如く資料やエントリーシートなどなく、況しては共にしたのは一夜。推し量るには、ピースが足りなかった。]

 
 結局、お前さんを剥がすことは叶わなかったしな。


[携帯の液晶を打ちながら、ぽつりと零す。自身のことばかり明け透けになった心地だが、彼の言葉で心が軽くなったのも事実だ。然し、彼を巣食うものを、その応えを未だ彼の口から聞けていない。否、正確には少しだけ。]
 
(5) 2024/04/27(Sat) 1:07:09

【人】 靖国 冬莉



「……俺が期待にこたえられたら、————」

 

 ……ん、こちらこそ 宜しくな。


[彼の携帯に映し出された、見馴染んだ眼鏡のアイコンに小さく頷いて 携帯を仕舞っては 正面に向かい直す。律儀に言葉を紡ぐ彼に自ずと口元が綻んで、後頭部を掻きながら応えてしまうのは、清い交際には程遠い人生を歩んできたからこその、羞恥ゆえに。>>2
 彼と共に下へと降りようと、———送迎しようと靴を履こうとすればそれを制止する彼の声に重ねて、遠慮すんなっての、お前さんはもっと、……っ=B

 続く言葉は、近付く彼の均整取れた顔に、その口付けに、奪われてしまう。]
 
(6) 2024/04/27(Sat) 1:07:28

【人】 靖国 冬莉



 ………ほんと。惚れた弱み、よなぁ。


[一瞬の弛緩を突いて、颯爽と去っていく後ろ姿に 思わず小さく零れてしまった。背を向ける間際の、その笑みにまた心を奪われてしまった、だなんて。口付けの余韻を親指の指腹でなぞりつつ、扉が閉まるその時まで、彼を見送った。]

 
(7) 2024/04/27(Sat) 1:07:45

【人】 靖国 冬莉




[それでも自身を取り巻く日常は変わりなく、仕事に追われる日々が続いていく。]


 
(8) 2024/04/27(Sat) 1:08:01

【人】 靖国 冬莉


— A few days later —




[華金とは裏腹に慌ただしく過ぎ去っていく社員の中で、デスクに腰掛けては視線を持ち上げて壁に掛かった時計を見遣る。針の差す定時僅かに過ぎた時刻に、 手元の書類を傍らに置いて 携帯を取り出す。液晶には、先日繋がりを得た彼のアイコンが表示されていた。
 『迎えに行くわ、場所を教えてくれ。』 ——— 送信ボタンを、押す。
 あの一夜から、初めての逢瀬の約束を交わしたのが今日だった。]


 ………そんなに緩んでいたか?顔。


[声を掛けてきたのは、人事課に配属になって共に仕事の荒波を越えてきた部下達だった。会社の中では、腫物扱いに近い自身へと声を掛ける、稀有な存在で。笑みを零しながら、上司と部下の垣根を超えた言葉が飛び交うのは、築いていた信頼の証なのだと、そう思いたい。]


 おいおい。上司を揶揄うのは程々にな、と。
 ……すまん、今日は先に帰るわ。


[決裁、必要な書類は此処に置いててくれ、と声を掛け 外套を羽織っては その場を後にする。
 他部署らのすれ違いざまの皮肉に、揺らすような情感はとうの昔に吐き捨ててしまった。]
 
(9) 2024/04/27(Sat) 1:21:58

【人】 靖国 冬莉


[愛車へと乗り込み、携帯へと目を落とす。来ていた彼の返事に軽く返しては車を発進させた。指し示られた場所へと向かう道中、通りは辺り一帯人混みばかり。既に出来上がっているのか肩を組んで歩く人等に、店を指差しては甲高い声を挙げて中に入っていく人等。一週間の終わりを彷彿とさせる光景が、窓越しに過ぎ去っていく。
 その中で、ふと 一人佇む姿はまさに先日の——— 端正にスーツを着こなしている彼が其処に居た。
 ウィンカーを鳴らして、直ぐ傍で車を止める。窓硝子を下ろせば、未だ蔓延る冷気が一気に押し寄せてきた。]


 待たせたか、……寒かったろ。
 

[お疲れさん、と薄く笑みを向けて、隣に座るように促す。近くのコンビニで買っておいたホットカフェオレを手渡して、今日は仕事、どうだったのよ。≠ニ世間話を挟みながら発進させる。ルームミラーにアンバランスに掛かっていた、犬のキーホルダーは姿を消していた。*]
(10) 2024/04/27(Sat) 1:23:19

【独】 靖国 冬莉

/*

ちゅーするの、ずるいですよね。
そして笑って出ていっちゃうのずるいですよね。

可愛くていけめん、うっ………
幸春さんすてき………
(-2) 2024/04/27(Sat) 1:32:24

【独】 靖国 冬莉

/*

返しづらかったらすまんと思いながら……
(-3) 2024/04/27(Sat) 1:33:25

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 ……逢いたかった。
(-4) 2024/04/27(Sat) 13:08:59

【独】 靖国 冬莉

/*

逢いたかった、の破壊力。

 
(-5) 2024/04/27(Sat) 20:15:43

【人】 靖国 冬莉



 なら良かったわ。
 本当に寒いよな、……昔はこの時期、もう少し暖かかったとは思うんだがねぇ。


[車を動かしながら、隣から聞こえる声音に自ずと口元が緩んでしまう。>>15数日なんて、会社に身を窶していればそれほどの空白は茶飯事だろう。携帯を通して間接的に繋がっていたのだから、尚のこと。だが、こうして会ってみて改めて分かる。生身に代わるものなど、ないのだと。 ちらり、とルームミラーへと視線を配らせれば 此方を見詰める彼の横顔が映っており、———彼も、同じ思いだろうか。らしくない自惚れに心を浸しながら、ハンドルを切る。]


 犬、……嗚呼。あのキーホルダーか。


[何を指しているのか気付くのに、数舜。>>15ルームミラーに掛かっていた昔の女の貰い物について聞かれたのも、丁度彼と出会ったあの日だった。]
 
(17) 2024/04/27(Sat) 21:28:25

【人】 靖国 冬莉



 特に意識せずに、付けっぱなしだったかんなぁ。
 それに、…… 他の奴のもの 付ける気にならねぇしな。


[目先の信号が、黄色へと転じていく。そっとブレーキを踏めば、窓越しに歩道特有の音楽が薄く流れているのが分かる。歩行者等が渡っていくのを尻目に 隣へと目を向けた。荷物を腕の中に閉じ込めて、ちょこんと座る彼。視線が重なれば、愛し気に表情を傾けて すいと目を細め 恋人の顔を眺める。自然とハンドルから手が離れていく。]
(18) 2024/04/27(Sat) 21:28:42

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



[触れたい、と。
 溢れる情のままに 彼へと指先を向けようとする。]
 
 
 
(-6) 2024/04/27(Sat) 21:29:29

【人】 靖国 冬莉


[音楽が、止む。ふ、と息を散らして ハンドルの傍に留まっていた手を戻し 青信号に促されるままにペダルを踏んだ。]


 俺の方も同じよ、何ら変わりなく。
 大丈夫だ……ありがとな。


[彼の心配りは温かく、緩やかに心に沁みていくのが分かる。>>16この数日は何時もよりも心が軽いままに、 仕事のみに目を向けられたのはきっと彼の存在があってのことだろう。そういえば、とふと。]


 一応、お前さんの好きそうなもんを幾つか買ってはいるんだが途中寄りたいところはあるかい。
  

[丁度近くに、先日も寄ったスーパーがある。目的地である高層の建物が 周囲の家屋や商業施設から遠目に顔を覗いていた。*]
 
(19) 2024/04/27(Sat) 21:29:32

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


  あんたの部屋に着いたら、触れても?

      [垣間見えた指の仕草、
       互いの心情に相違は無いと信じて。]
(-7) 2024/04/27(Sat) 22:29:42

【独】 靖国 冬莉

/*

うっ
(-9) 2024/04/27(Sat) 23:16:52

【独】 靖国 冬莉

/*

互いに掘り下げるところが異なっているのが、互いの人生を感じられていとおしい
 
 
(-10) 2024/04/27(Sat) 23:18:27

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 勿論、……俺も。


[触れたいとそう思っていた、と。残念ながら視線は正面のままに、そう吐き出した言葉は蜜事のように柔く、そしてさりげなく。
 ハンドルを離れた指先が何処に向かおうとしていたか、僅かな所作さえも見透かされていることに羞恥よりも心地よさが勝った。]
 
(-11) 2024/04/28(Sun) 0:15:48

【人】 靖国 冬莉



 はは。確かに、嗚呼は言ってくれたがな。


[彼の言葉に携帯でのやり取りを思い起こし、一層笑みを深める。>>21初めは此方の送迎についても、遠慮をするような返答だった。距離の問題さえ無ければ、此方に自宅の場所を聞いて 自分で解決していただろう。信号へと辿り着く前の彼の言葉数の少なさも、然り。>>20自分で何らかの言葉を、感情を飲み込んで、咀嚼して。
 表情筋は動くことが無い中で、周囲に頼ることなく、自分の足で立とうと励もうとする姿。他者を思い遣り、気を配るその姿も惹かれた一面では、あるが。]
 
(23) 2024/04/28(Sun) 0:15:52

【人】 靖国 冬莉



 ………恋人を家に迎えるんだから、ちょっとぐらい恰好付けたいじゃねぇの。


[何時もよりも穏やかに、そして注意深くハンドルを切るのも。ペダルを踏む力を丁寧に入れ込むことも。]


 申し訳ない、なんて思わなくていい。
 全部、俺からの愛だって受け止めてくれな。


[全て気遣いでなしに、彼への思いからだと伝われば良い。少々むず痒くなるような直情的な言葉も、彼の為と思うなら放つのに躊躇はない。堅さを解して、座席に緩りと身を預ける彼の姿が 自身の前では続くように。その先に、殻を脱ぎ捨てて 素面の彼が見ることができるのなら、そして。
 
その光栄が他の誰でも無い、自分だけに与えられるものであったら、どんなに良いか。
] 
 
(24) 2024/04/28(Sun) 0:16:04

【人】 靖国 冬莉


[やがて、見慣れたマンションへと車を走らせて、駐車場へと止める。先日、此処に来たときの彼の挙動を思い起こし、 すいと視線を配りながら 自室へと戻る道を彼と共に辿る。慣れた指先でオートロックを解除し、エレベーターに乗り込んで。彼へとそっと手を伸ばし、頬に触れては————]
 
(25) 2024/04/28(Sun) 0:16:13

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春


[強引に顔を引き寄せ、その薄い唇に口付けを落とした。先日の、不意を突かれた意趣返しと、それと。]


 ……余所でなく、俺のこと 考えてろよ。


[誰も見てねぇから、と。顔を少しばかり離し、薄く笑みを零した。彼の挙動が如何であれ、折角の恋人との逢瀬に他のことへと意識を奪われるのに、我慢ならない己の性の表れだった。]
 
(-12) 2024/04/28(Sun) 0:16:36

【人】 靖国 冬莉


[何事もなく、エレベーターから降りて 自室への鍵を開ける。
 依然として変わりなく、生活感の無い空間が二人を出迎えた。*]
 
(26) 2024/04/28(Sun) 0:16:49

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 は 、


[狭い箱の中、世に二人きりの様な錯覚と、しかし公共の場であると云う事実。
只管に衆目を避けて生きて来た己には無縁だった背徳感と高揚感に、離れた唇を半ば茫然と目で追って、]


 ……あんたの事しか、見ていない。


[一言、背へ投げた。]
(-13) 2024/04/28(Sun) 1:39:48

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 ─――なんてな。 冬莉、


[彼が焼き菓子に気を取られたなら、或いは他愛無い軽口に笑ったなら。
その隙を突いて首裏を引き寄せた。無防備だったろう唇を甘噛み、緩く歯列を舐め上げる。潤った下唇を吸い上げて、軽い水音と共に唇を離した。]


  [意趣返しには意趣返しを、とは口実だ。]
 
(-14) 2024/04/28(Sun) 1:45:14

【人】 靖国 冬莉


 だろ?


[納得気に応える彼に口元を綻ばせるも、その先の沈黙が 未だ彼の持つ堅さを緩ませるのに至っていないことを雄弁に語っていた。>>27彼の要した余白に、口を挟むことも、遮ることもしない。自身と同様に、これまで積み上げてきた価値観が、経験があるのだろう。]


 ……嗚呼。余すことなく受け止めるさ。
 頑張らずとも、お前さんからのものならば愛も、何もかも¢Sて。


[掛け合いの軽さとは裏腹に言葉には含みを込めて、———この意味が相手も、そして自身も理解する日が来るといい。そう、出会ったあの日に自身が彼に貰った言葉の数々のように。
 名前を、なぞるように囁く。この手にハンドルを握っていることが惜しく覚えるのはこれで何度目だっただろうか。]
(31) 2024/04/28(Sun) 19:30:04

【人】 靖国 冬莉


[背後からの眼差しを覚えながらエレベーターを出て、自室へと入り、適当に置いてくれ。≠ニ外套を脱ぎながら声を掛ける。>>29ハンガーに掛けながら、彼の言葉とともに差し出された紙袋へと目を向けた。 ]


 おいおい、手土産は要らないって言っただろうに……。


[なんて吐き出しつつも、車内で彼の姿を認めたその時から理解っていた。互いに気遣いを、手土産を遠慮しては、互いに相手のその遠慮を超えて準備をしてしまう。こういう点は似た者同士なのかもしれない。]


 俺が好きそうなもんを買ってきてくれた、ってか。
 ……ありがとな。


[彼の心配りに感謝を述べつつ、旨いと評判の店のもの、さて中身は何だろうか。紙の擦れる音を響かせながら 、彼と一緒に食べることができるものだといいのだが、と思案を浮かばせていた最中。]
(32) 2024/04/28(Sun) 19:30:50

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 縫いぐるみ、か?はは。


[急にどうしたよ、と。唐突な言葉に 軽口かと笑みを零して言葉を続けようと顔を上げたその瞬間、先日のデジャブに呑まれていく。
 攫われた手のひらの中で口元を暴き 入り込む軟体の感触に眼鏡越しに目を瞬かせるも、すいと目を細め。リップノイズと共に離れていく口唇を視線で追いかけて、———続く彼の言葉に、分かりやすく意味を持たせたその動物に、心の淵が燻られるように。>>30暖房を付けたはずでないのに、熱い。離れていかんとする彼を引き留めるように後頭部へと手を忍ばせた。此処まで我慢していたのは、目の前の彼だけでは無いことを知らしめなければならない。此方へと引き寄せて 互いの距離を縫っていく様は、まるで鼬ごっこ。酸素を欲するように、柔い口付けを落としながら 触れられなかった時間を埋めるように、角度を変えて、何度も。]

             
 縫いぐるみには興味ないな、………幸春。 
 

[やがて、唇を離せば————— そう言って もう片手で丁度持ち合わせていた自室の鍵を、眼前にちらつかせる。縫いぐるみ代替品で寂しさを紛らわすくらいなら、目の前の彼生身との時間を大切にしたい。つい先日、不用心だ≠ニ選ばれなかった選択を、薄く笑みを敷きながら 突きつけた。]
(-16) 2024/04/28(Sun) 20:08:58

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 なんて、な。


[ちゃりん、と手元の鍵を包み込む、彼の元から離れ ポケットに仕舞い込む。]
 
 
(-17) 2024/04/28(Sun) 20:09:03

【人】 靖国 冬莉


 もし、欲しいとするならば……そうだな。

 少し青みのかかった黒犬、———真面目で律儀そうな面構えの奴がいいねぇ。
 大層可愛がってしまいそうだ、家から一歩も出たくないほどに。


[吊り上がるその口角を愛おし気に撫でながら、薄く笑みを零し。*]
 
(33) 2024/04/28(Sun) 20:10:54

【独】 靖国 冬莉

/*

背後としては幸春さんの文章が本当に綺麗でとても好き……となっているのだが、それと冬莉さんの幸春さんへの思いが混ざって胸がぎゅぎゅうとなっているのである
 
(-18) 2024/04/28(Sun) 20:22:03

【独】 靖国 冬莉

/*

直情的には言わずとも、自身の存在を冬莉さんのおうちに忍ばせたい欲が見える幸春さんの感情と、その言い回しのいけめんさと、可愛さと相成って、あの、
(-19) 2024/04/28(Sun) 20:24:05

【独】 靖国 冬莉

/*

灰で沢山残してすみません………
本当にロルも、文章も、そして何より幸春さん自身が冬莉さんと背後が大好きすぎる故に………

冬莉さんの好きな思いが溢れすぎて、合鍵掘り返しちゃってる………冬莉さんの愛の大きさでどうか返しにくいお返事になってませんように。
 
 
(-20) 2024/04/28(Sun) 20:26:45

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[そうして得た隙を逃す事無く、数日振りに触れた唇は、彼の忙しない日々を彷彿させるように僅かにかさついて 然し柔らかく甘い。

エレベーターと違って此処では何に遠慮する事もない。
否、一つ挙げるなら何より配慮すべきは彼の許容範囲だが───此方が離れるより早く、後頭部に掛かる手を知った。自然と覚える喜色に、一度は忘れかけた熱を思い出す。許しを得れば抑えが効かなくなり、角度を変えて擦り合わせる唇の、その奥へ忍び込もうとして、]


 …………、


[―――眼前へ晒された鍵に怯み、動きを止めた。

一拍を置き、まるで此方の挙動を見透かしたような、冗句染みた気遣いを知る。仕舞い込まれる銀色を眺めて、僅かに眉尻が落ちた。]
(-21) 2024/04/28(Sun) 21:22:49

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[口角を辿る優しい指へ、己の指を絡める。
爪先、手の甲、順に唇を押し当てて、最後に手頸へ口付けた。]


 ……あんたは、
 何処までを、俺に許してくれるんだろうか。
 

[何処か希うような声になった。
己と違い、引き返せば充分に日向で胸を張って行ける人間だと理解している。不可能の境界線が在るなら踏み越える前に知らされたかった。

鍵も何もかも。触れてからでは、手離せないだろうから。*
]
(-22) 2024/04/28(Sun) 21:25:34

【独】 靖国 冬莉

/*

うっ………………
(-23) 2024/04/28(Sun) 21:36:01

【独】 靖国 冬莉

/*

かわいい………………あの、かわい
 
(-24) 2024/04/28(Sun) 21:36:55

【人】 靖国 冬莉




 贈り物か、……ふふ。


[贈り物に掛かる修飾語の、その意味合いを噛み締めるように抱き寄せた紙袋の皺が深く入り込む。>>35そうかい、と応えた声音は自身が思うよりも幾分に柔さを孕んでいたのは 先刻の話。]


 
(37) 2024/04/28(Sun) 22:54:25

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春


[照明を受けて鈍く輝きを放つ選択肢は、やはり 彼の表情を引き攣らせるものだった。
 まるで時が止まったように 口付けの余韻さえも残さず 唇を薄く開いたままただ一点を見詰める彼の姿は、何処とない色気を醸し出している。場違いながら、———綺麗だとそう思った。湿りを帯びた唇を、未だ収まらない熱と共にちろ、と正していく。
 
 困らせたいわけではなかった。況しては、彼にそのような表情をさせたいわけでもなかった。
 それでも、自身の我儘を通してしまいたくなるのは互いに社会の歯車に身を窶しているからこそ、で。
 仕舞い込む間際、彼の表情が曇っていくのを横目で見遣り——— この逡巡が果たして己の不用心さ≠セけのものなのか。 何か別のものが、彼を妨げているのではないのだろうか。
 一種の願望に近い、推測が頭に過るのに十分な変化だった。]
 
(-25) 2024/04/28(Sun) 22:54:31

【人】 靖国 冬莉

 

 そうだといいが、……いや。幸せにするさ、この手で。


[重なる眼差しの中で、言葉は本来の意を逸れ、本意を注いでいく。]

 
(38) 2024/04/28(Sun) 22:54:37

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春


[交じり合った指先を繋ぎ止めるようにきゅうと握り、彼の手の形を、その温もりを確かめる。持ち上げられ、指の先から緩りと降り注ぐ柔さにすいと目を細めた。]


 ……、
 『余すことなく受け止めるさ。お前さんからのものならば愛も、———何もかも¢Sて。』


[なぞらえるのは、つい先刻の、車内での言葉。]


 好きだよ、幸春。
 この数日、………お前さんのことを考えなかった日は無かった。


[許してくれるのだろうか、と。そう紡ぐ彼の声音は、まるで顔色を窺うような 怯えの入った色味で。
彼の為を思うなら、—————多少の気恥ずかしささえも厭わない。厭いたく、なかった。]
(-26) 2024/04/28(Sun) 22:55:00

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 幸春。
 
 許しを乞うのは、立場が上の奴等への情感だ。
 俺は、お前さんの隣で、対等でありたい。


[片方の腕でそっと、彼の背へと腕を回して 此方へと優しく抱き寄せた。僅かに火照る熱を伝えるように彼の頬へと頬を宛がい、囁くように問いかける。]


 勘違いだったら、すまん。
 ……お前さんは、何に気後れしているのか。怯えてるのか。

 俺に教えてくれないか。*

  
(-27) 2024/04/28(Sun) 22:55:05

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉



 俺 は、


[自分がどんな表情を取っているか、思う余裕は無かった。
唯、柔らかな声に指摘されて、また一つ自覚する。
そうか、これは怯えか。

彼の心を疑いたい訳ではなく、彼の言葉を信じていない訳でもない。だが恐ろしかった。あの夜から今日まで、たった数日とは云え、彼の為人を深く感じて来たが故に。
何処までも寛容な腕に、眉が歪んだ。今とて只管に心を砕いてくれている。他者の痛みを何処までも憂う、優しい心根の―――、]


 ………冬莉、

 あんたは、温かいひとだ。
 きっとあんた自身が思っている以上に、愛して、愛されて、正しく生きて行ける人間だ。


[そう実感する程に、自分がこれまで歩んで来た後ろめたい人生に、引き摺り込んで許されるのかと耳鳴りがする。
隣を望んでくれる彼愛惜しく想うひとを傷付ける事は、何にも勝る大罪に思えた。
]
(-28) 2024/04/29(Mon) 0:28:41

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉



 
[──そう出来るのが己であれば、どんなにか幸せだろう。]
(-29) 2024/04/29(Mon) 0:30:01

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[深く呼吸する。
寄せられた頬は温かく、視線が合わない事が救いでもあった。出来るだけ私情を挟まず、事実のみ伝える事を努めるように息を逃し、]


 ……あんたは、男と付き合った事は無いだろう?
 多様性が認められて来たからといって、好奇の視線を向けられない訳じゃない。

 俺は、高校の時に周囲にバレたんだ。
 面白がられたよ。初めて付き合った相手だったが、そのひとだって今如何しているか分からない。

 何より、もうずっと、……家族には会っていない。
 帰れない。
 父を失望させて、母を泣かせて、弟や妹に家業も押し付けてしまった。長男としての責任を、何ひとつ果たさないままだ……。


[過去を話す時が来るとしたら、せめてもっと理性的に伝える心算だった。儘ならない。瞼を落として、目許を押さえる。]


 田舎の小さな事業でさえ障りになったんだ。
 あんたの立場なら、尚更──……
 
(-30) 2024/04/29(Mon) 0:31:55

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[―――その先は言えなかった。
やがて目許から外した手で、そっと背を抱き返して撫でる。明るい方向へ話を落とし込めず、緩慢に顔を上げて誤魔化すように笑った。
笑えていたら良い。
]


 誰の期待にも応えられないなら、線引きしていた方が楽だったんだが。……あんたの前では、上手く出来なかったな。

 あんまり良い男だったから、気付いたら惚れてた。
 
(-31) 2024/04/29(Mon) 0:33:03

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 ……… 好きだ、冬莉。
 あんたを幸せにしたい。幸せに、なって欲しい。


 だが俺は鍵を受け取ってしまったら、
  
いつか俺が障害になったとしても、


 きっともう、あんたを手離せない。 
[だから、*]
(-32) 2024/04/29(Mon) 0:34:00

【独】 靖国 冬莉

/*

何回も読み返している
しんどい 
(-35) 2024/04/29(Mon) 12:38:17

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春


[腕の中で ぽつりと零れる彼の過去に背を撫でながら、耳を傾ける。初めて会ったあの日に 彼の底を暴かんと深く踏み入れて返された言葉の、その続きの凄惨さに視線を落とした。自身へと踏み込ませないように人知れず作られていた壁のルーツが、家族を、付き合った相手を、———周囲のことを連ねるのが、何よりも彼らしいとそう思う。
 
 あんたは、女性を愛せるだろう……?


 そう吐き出して 愛に応えてくれた彼の言葉の前に、どれ程の葛藤と、過去への情感が鬩ぎ合っていたことだろう。何も知らずにただ 、彼を受け止めることだけに意識を置いた言葉の羅列を思い起こして、恥じる。肩を濡らすものを瞼を閉ざして味わい、頬を更に擦り寄らせては。]


 情を傾けることに良し悪しも無いはずなのに
 周囲の反応で、悪だと定義づけられてしまう。

 お前さんはその時、どれ程の情感を……付き合った相手に寄せていたか分からないが、
 ………否定されることは、辛いし、苦しかったよな。

 
(-36) 2024/04/29(Mon) 13:57:19

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春


[初めて彼が情を傾けた相手を想うと ちくりと軋んでしまう胸の淵は今は気が付かないふりをしたまま。
 彼へと向けられた、揶揄いも別離も、失望も、———涙も。
 その奥に別の意図があったやもしれないが、全て彼の思いを謗る≠烽フに他ならない。未成年という檻籠の中で、田舎という閉ざされたコミュニティーの中で、自身の行いをただ謗られ=Aそのまま周囲が崩落していく様をまざまざと見せつけられる。その光景を想像することしか叶わないことに、彼と同じ目線に立てない自身を歯がゆく思う。]

 
 ………、話してくれてありがとな。


[顔を上げて笑みを作らんとする彼のその目尻に溜まっている滴を、指腹で払いながら 向ける眼差しは努めて穏やかなものを。過去さえも、その恐れさえも超えたいほどに情を傾けてくれる彼の、その痛いほどの想いに胸の底を締め付けられて、———互いに向けあう情感が同じであることの幸福を、噛み締める。 ]
 
(-37) 2024/04/29(Mon) 13:57:39

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 なあ、幸春。

 もし、俺等の関係がバレたら 、
( もし、同じことが起きたとしたなら )


 その時は、何処に行きたいよ。

 田舎……は 衆目が気になるだろうから、ある程度人で賑わう場所が良いな。
 お前さんの故郷も、此処からも離れた場所で、事業を立ち上げるか。

 嗚呼、いや。マンション買って 不労所得生活も悪くねぇなぁ。


[国内でなしに、海外も視野にいれるのも有りか。言葉にするだけでも選択肢が広がっていくのを眼鏡越しに目を細め、抱き返された腕の中で 繋いだ手をもう一度きゅうと握り締めた。]


 高校生のお前さんと違って、今の俺等は自由だ。
 ……例え、俺等が居る此処に未だに好奇の目が蔓延っていたとしても 環境を変えることができる。
 
 なんて、環境を変えることができずに藻掻いていた俺が言うのは説得力はねぇけどな。


[苦笑を浮かべながら、彼のそのぎこちない笑みにそうと優しく唇を落として。]   
(-38) 2024/04/29(Mon) 13:57:53

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 ……少なくとも、俺はその初めて付き合った相手のように
 お前さんを一人になんかしたり、しねぇよ。


[気付かないふりが出来ないままに 隠しきれない嫉妬を声音に乗せたまま零す。]


 お前さんを幸せにしたい、——もっと色んな表情が見たい。
 
(そして、それが全て俺の前だけのものであればいい。)

 
(-39) 2024/04/29(Mon) 13:59:03

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 俺を幸せにしてくれ手離さないでくれよ、幸春。

 
[期待を掛けて 欲のままに彼の線引きを超えて縛り付ける自分自身も彼にとっての障害そのものなのだろう。それでも、引くことが出来ないのは———溢れ出るこの情感の味を知ってしまったから。]
 
(-40) 2024/04/29(Mon) 14:11:53

【人】 靖国 冬莉


[指先を解き、頬へと指腹を伝わせ 薄く笑みを浮かべる。窓越しには僅かに滲んでいた陽光は消え失せて 夜の帳が下りていた。*]
 
(40) 2024/04/29(Mon) 14:12:33

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[取り留めの無い吐露は、出口を欠いた迷路に似る。
付き合って楽しい訳が無い、のに、その渦中においても彼の体温と言葉は真摯だった。

―――目の奥が熱くなる。
耐えた心算になっていた涙の発露を、相手の指に知って眉宇が歪んだ。弱音は彼と出逢ったあの夜に置いて来た筈だった。にも拘わらず容易く振れる己の軸を恥じる他無い。
その上で、共に立ち止まり・振り返ってくれる存在を、稀有に思う。]


 ………礼を言うのは、俺の方だろう?


[笑みが更に不格好になったのは見逃して欲しかった。]
(-41) 2024/04/29(Mon) 16:43:18

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[―――
俺等の関係がバレたら 、

一寸身が強張る。息を詰めて、それから、]


 は?


[続きを暫し固まって聞いた。

否、そんな未来を選ばせる訳にはいかない。
長い時間辛酸を舐めて耐え抜いた彼の軌跡を、築かれた“今”を、決して捨てさせてはならない。

そう訴える理性が在りながら、然れど何処か許しを得たような心地になるのは──屹度。眼前の彼が余りにも自然な促しで、己を含めた二人歩む為の選択肢を広げてくれるからだった。]


 ……… ふ、


[肩が揺れる。思わず破顔して、押し出されるように漏れる笑みを手で押さえた。]


 はは、そんなの、
  
[あんたが居るなら、何処にだって。]


 ……あんたには、敵わないな。
 
(-42) 2024/04/29(Mon) 16:46:50

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[唇が離れる前に一度甘噛んで。そうして間近の――眼鏡越しに覗いた彼の双眸は、きっとあの犬を見付けた己と似た色をしていた。]


 ……、思い出す事なんてそう無いんだ。
 付き合ったというより、あれは、男同士の付き合い方を教わった程度で。


[元恋人の話など配慮を欠いた行いだったと遅れて認識し、付け足す言葉が偽りに聞こえない事を願う。実際未練は何も無い。高校生の己と違って、OBだった相手の方がその後に支障が出てはいないかと危惧する位だ。
これ以上他者の話で相手の気持ちを乱す事は憚られて、代わりに絡めた指へ込める力を深める。だが、]


 ………あんたも、嫉妬するんだな。


[可愛い。場違いに、溢れた言葉を飲み込み損ねた。
彼の鷹揚さを人として尊敬さえしながら、一方で、数少ない狭量さを嬉しく思う等性質が悪いと自嘲する。それでも、傾けられる情が愛惜しかった。]
(-43) 2024/04/29(Mon) 16:53:34

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 ……あんたの全部、俺にくれるか。
   俺もあんたを、一人にしないから。


[あの夜の言葉をなぞるように囁いて、眦を弛めた。]
(-44) 2024/04/29(Mon) 16:55:45

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春


[表情を歪ませながらも 絞るように言葉を漏らす彼に小さく首を振って見せる。彼の頭を優しく撫でながら 過去のことであれ 心の何処かで抱いていたであろう痛苦を、ただ一人でそれを抱え込んでいたが故の堅さを解さんとして。 ]


 ……俺が聞きたかったんだわ。
 お前さんとこれからを築いていく為に、な。

 言葉にしねぇと、伝わらないこともあるだろ?


[弱さを、本音を吐露することに後ろめたさを覚えて欲しくは無かった。
 況してや、自身よりも周囲へと目を向けて 心を痛める彼だからこそ、尚のこと。] 
 
(-46) 2024/04/29(Mon) 20:08:27

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 ………ちょっとは、心 軽くなったか?


[口元が解け、笑気を零し 手で隠された先に僅かに映る表情筋を動かす彼の姿に眉を下げる。 ]


 そうはならないよう、お前さんを守るのは当然として。
 俺はお前さんとの関係を、障り≠ニしてでなし
 指標≠ニして捉えていきたいと思うよ。
  、
 俺等が生きやすい方へ、向かうための尺度だ。
 

[単位は如何としても変容することはない絶対的な、もの。環境に応じて関係を変えていくので無しに、関係に沿って、環境を変えていくなんて、————数日前の、彼に出会わなかった自身だったなら、出てくることも無かっただろう。]
 

 その顔、……好きだわ。


[無論、どの顔も、表情も余すことなく心を奪われるのは前提で。ちゃんと見せてくれよ、と小首を傾けて 押し隠す彼の手の甲のその輪郭を辿っていく。角ばった、されどすらと長く伸びる指先へと達せば、その手を握り取って 優しく剥がさんとした。]
 
(-47) 2024/04/29(Mon) 20:08:31

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 俺も驚いてんだわ、自分が此処まで情を向けることができる人間だったなんて。


[内々に溜めていたものを発散するように、互いの利害を貪る恋愛≠ヘ幾度となく触れてきたのに。否、———そういうものだと 思っていたはずだったのに。数日、たった数日だ。されど、彼の一挙動に心を揺さぶられて、吐き出す言葉は彼と共に在ることを前提にして。まるでそう、周囲に群がっていた女たちのように、甘ったるい言葉を重ねてしまう。続く彼の言葉は、受け止めるには未だ慣れないもので 口元が漣立ってしまうが。]


 ……なんで、もっと早くお前さんと出会えなかったんだろうな。


[小さく呟き、 頬に触れていた指先をそうと ネクタイへと滑らせては端正に作られたディンプルを崩し 結び目を解いていく。重力のなすままに 視界から外れていく臙脂色に目を向けることなく シャツの釦を外し 首元を緩めた。付き合い方を教わった=\―― 過去は変えられないと頭では分かっているのに 反芻する言葉への自身の浅ましさが 今にも零れそうなのを抑えながら。]
 
(-48) 2024/04/29(Mon) 20:08:36

【人】 靖国 冬莉



 ……、

  
 
(43) 2024/04/29(Mon) 20:21:09

【人】 靖国 冬莉



 …………。

  
 
(44) 2024/04/29(Mon) 20:21:13

【秘】 靖国 冬莉 → 葛切 幸春



 勿論 ————お前さんのものだ。
 頭のてっぺんから、足の先まで。そして未来も、全てな。


[口元が弧を描き、 緩やかに頷く。それは契りに似た肯定の意だった。]


 愛してるよ、幸春。


[薄く唇を開き はだけた首筋へと顔を埋めては 柔肌に歯を甘く突き立てた。音を立てて吸い付き、———誓いの跡を植え付ける。先日付けたものが薄らいだ紅と化しているその傍らに 自身のものだと主張するように鮮やかに色付く跡を眺め 満足げに笑みを零した。*]
 
(-49) 2024/04/29(Mon) 20:22:13

【独】 靖国 冬莉

/*

前の村と交差する情感と、彼との先を言葉を交わすなかで具体化していく。

過去の愛の囁きも決して軽いものではなかったのだけど
それに更に彼の過去の憂慮をも包括し 掬い上げて
共にするための覚悟を伝える、言葉を吐き出しているんだろうなって。

恋とは人をこんなにも変えていくんだなぁ
こんなにも、情を傾けて 親身になる人だとは思ってなかったのだ

それほどに、幸春さんのことに惹かれていて 愛してるんだろうなぁ………………めっちゃ分かるよ冬莉さん。本当に幸春さんは天才かわいいありがとうございます………
(-50) 2024/04/29(Mon) 20:46:09

【独】 靖国 冬莉

/*

立ち止まってくれる存在を稀有に思ったり、
情が厚いんだなって思ったり、

愛を貰うことを当たり前としないその凛とした姿が美しくて。
それが周りにも撒いているものでなし、自分だけのものだって彼が本当の意味で理解したときの表情が見てみたい。
 
(-51) 2024/04/29(Mon) 20:52:28

【独】 靖国 冬莉

/*

自分自身の感情や利益よりも、手離すことができずに相手に降りかかるであろう不利益の方に思考が向いてしまう幸春さんが愛おしいんだ。
無自覚に恐らく、自分自身を蔑ろにしてしまう癖がついちゃったのかなとか色々と思いを馳せてしまう。

そして、そのことに気付いているからこそ、なんだろうね。冬莉さんが言葉を尽くしているのは。
多様性を理解しないのが悪い。幸春は何も悪くない、と。周囲を謗る、………高校生の頃の幸春さんに対して周囲が向けた態度と同様な言葉を投げるのでなく。無意識か、意図的か、視線を向けずにいた(或いは言うべきことでないと口をすぐんだ)幸春さん自身への言葉を真っ先に注いだのはきっと、それが理由なんだと思う。
(-52) 2024/04/29(Mon) 20:59:59

【独】 靖国 冬莉

/*

幸春さん研究会になってる………
違うんです、愛ゆえにです………解釈が間違っていたら教えてくださいずびび…………
(-53) 2024/04/29(Mon) 21:01:09

【独】 靖国 冬莉

/*

そして冬莉さんは強欲おじさん。
もうちょっと自制を効かせてください……
いや、それほどに幸春さんの魅力が溢れてるのは分かる、分かるよ。分かるんだ………
(-54) 2024/04/29(Mon) 21:04:27

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[労わるように頭を滑る指先が在る。慣れない感触に一時彷徨わせた視線を やがて指の主へと落ち着かせた。
当然に“これから”を差し出してくれる彼への、敬意としても。]


 指標……。


[考えた事もない話だった。己にとって周囲の環境は絶対であり、世論の――或いは内に籠った自分自身が創り上げた“普通”を基準にして 生きていく事しか考えては居なかった。
差し出される真摯さを取り零すまいと、頭の中で言葉を噛み砕く。幾許かの間。反芻する内に 狭く暗かった視界が開けていくようにさえ覚えた。]
(-55) 2024/04/29(Mon) 22:46:06

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[目を伏せる。]

 あんたは、北極星のようだな。
  
[彼を知る程に、彼を称する言葉が増えて行く。]


 冬莉が居てくれるなら、俺は屹度、
 この先を迷わずに行けるんだろう。

 あんたが俺を想ってくれるように、
 俺も、あんたを大事にしたい。
  
[傍に居ない事が、本来は一番だと思っていた。だが、]



 ―――傍に居るからこそ出来る方法で俺の手で 幸せにしたい
 
(-56) 2024/04/29(Mon) 22:48:09

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[視線を起こす。小首を傾ぐ所作が可愛らしいのに様になっている。良い男は狡いな、とまた少しだけ笑って、促される儘に口を覆っていた指先を外す。意識して表情を晒す事に幾許かの掻痒感があろうと、優しい強請りに抗う意志はなかった。代わりに、秘め事を共有するように口を開く。]


 俺はあんたのどの顔も好きだ。
 それに、未だ見た事のない顔も見たい。


[解かれ行くネクタイには視線を向けず、それを為す相手だけを唯見詰めて――そうして聴く肯定に、心が震えた。

首筋に埋まる後頭部を腕に抱き、指を挿し入れて髪を撫ぜる。
硬質な感触、微かに走る痛みに喉が鳴った。相手の色香に中てられて上がった熱を自覚する。呼気を逃し、伸べる掌で相手が離れるのを止めた。]


 知っていてくれ。俺の全ても、あんたのものだ。 

 ……愛してる、冬莉。


[笑みを形作る唇を吸って、互いの呼気が混ざる距離で、] 
 
(-57) 2024/04/29(Mon) 22:59:46
 




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