人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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視点:


エウロパ教師 モモイ

【秘】 ユスティ → エウロパ



   エウロパには言えない。
   理事達になぜ君がそこまでするのかと
   そう詰め寄られた時になんの躊躇いもなく


   「エウロパ恋人のいない学園に
            なんの未練もありませんから。」



   などと言ってしまったなんて。
   当然隣にいたモモイ先生も言葉を失い
   理事達も呆然としてしていたのは言うまでもない。



(-0) 2023/10/12(Thu) 19:47:50

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「あ、あぁ、うん、行こうか。」


(-1) 2023/10/12(Thu) 19:49:54

【秘】 ユスティ → エウロパ



   エウロパに促されるまま職員室を後にする。

   そして今更かも知れないが
   思えばあれからエウロパとは
   手すら繋いでいない。

   一度拒んでしまったこともあるその手を
   また繋がせて欲しいとお願いしてもいいのか
   部屋へと向かいながらユスティは思い悩んでいた。


(-2) 2023/10/12(Thu) 19:52:07

【秘】 ユスティ → エウロパ



   こんなことばかり考えているから
   モモイ先生に釘を刺されてしまったのだろうか。**

   

(-3) 2023/10/12(Thu) 19:52:25

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「簡単じゃないだろうね。
    それでも、ボクは死ぬまで付き合うよ。」


(-4) 2023/10/12(Thu) 19:56:06

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「これは例え話だけど。
    手を洗う時とお風呂場を掃除する時で
    出そうとする水の強さや量は違うでしょ?

    魔力も同じで、やることに合わせて
    その出力を変えるのが一般的なんだ。

    けど今のエウロパは蛇口がいつも全開に
    なっちゃっているって言えば伝わる?」

    
(-6) 2023/10/12(Thu) 19:58:47

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「このままやってごらん。
    もし危なかったら止めてあげるから。」


(-8) 2023/10/12(Thu) 20:01:51

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   恋人だってどうしてバレてたんだろう。
   私はシトゥラにしか話していないのに。
  
   シトゥラはやっと素直になったんだ、って
   笑いながら、よかったねってお祝いしてくれた。
   ………シトゥラが誰かに言うわけないし
   どうしてモモイ先生が知ってたのかは
   ユスティが言わないなら分からないまま。


  
(-9) 2023/10/13(Fri) 0:15:04

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   でも、もし知ることが出来たら
   嬉しいって言っちゃうと思うんだ。

   君のいない学園に未練はない。
   私も同じことを思うから。


 
(-10) 2023/10/13(Fri) 0:15:43

【秘】 エウロパ → ユスティ



   特にモモイ先生から引き止められることもなく
   職員室を後にして二人で歩く。

   恋人なんだから手を繋いでたって
   おかしくはないはずだけど繋ぐことはない。

   触れたいって想いはあっても
   それが君を危険にさらすことにつながるなら
   自分から手を繋ぎたいってなかなか言い出せない。
   
   まさか、君も手を繋ぎたいって思ってるとは
   察することは出来ないんだ。
   前に手を離されたのも覚えてるから、余計に。**


 
(-11) 2023/10/13(Fri) 0:16:16

【人】 エウロパ


***


   「それはそう、かもしれないけど………。
 
    ユスティまで問題児だって思われるの、
    私は嫌だけどな………。」


  
(4) 2023/10/13(Fri) 0:16:46

【人】 エウロパ



   君とは一緒に居たいけれど
   それはそれとして退学になるならそれは当然。
   そう思ってた私は、学園を煽って
   後に引けなくする、なんて発想はなくて。


   結果的にユスティの印象が悪くなってたら
   嫌だな、って思ってしまうんだ。
 
   
私のせいだ、って思ってしまう。


  
(5) 2023/10/13(Fri) 0:17:38

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「死ぬなんて、言わないで欲しい……。
    言葉の綾、なんだと思うけど、それでも。

          もう何も傷つけたくないの。」


  
(-13) 2023/10/13(Fri) 0:18:04

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「でも、ありがとう。
    君が傍に居るなら、君のためなら、頑張れる。」


  
(-14) 2023/10/13(Fri) 0:18:21

【独】 エウロパ


   
   モモイ先生とのことが蘇る。
   取り返しのつかない失敗をしないための練習で
   もし、失敗してしまったら?
   怪我でもさせてしまったら、どうしよう。



   
ユスティとは対照的に自信なんて持てなかった。


  
(-12) 2023/10/13(Fri) 0:18:59

【墓】 エウロパ



   明確に目的が決まっていたし、
   以前にモモイ先生と来た時に入った部屋だから
   イメージしやすかったのもあって。

   開かないかもしれないって思ったけど
   願い通りに扉は開いてくれた。

  
(+3) 2023/10/13(Fri) 0:19:40

【墓】 エウロパ



   小道具の中から燭台を見つけると
   それを少し遠くに置いて、
   ユスティに火をつけて欲しい、と頼む。
   自分ですればいいんだろうけど
   私は火に関する魔法が極端に苦手だった。
   誰かを巻き込みそうな場所で
   火を扱うのは私にはまだハードルが高い。

   
  
(+4) 2023/10/13(Fri) 0:20:13

【墓】 エウロパ



   私の相談に君は真剣に応えてくれる。>>+2
   あんまり具体的なことを聞いたわけじゃないのに
   分かりやすく、私の問題を指摘してくれて。

 
(+5) 2023/10/13(Fri) 0:20:26

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「うん、すごくわかりやすい。

    前に水を出し過ぎちゃったときなんて
    まさしく蛇口が全開だったってことだよね。

    普通なら、全力を出しても
    あそこまでひどいことにならないんだろうけど。」

  
(-15) 2023/10/13(Fri) 0:20:41

【墓】 エウロパ



   問題はどうやって加減するか。
   自分では加減したつもりでも
   他の人にとっては加減出来てない、なんて
   私にとってはよくあること。

   方法が分からなくて困ってるわけだけど
   実際にやってみるのが早い、と
   ユスティに促される。

  
(+6) 2023/10/13(Fri) 0:21:00

【墓】 エウロパ



   
   「大丈夫、かな。

    ユスティに怪我させたり、しないかな……。」



  
(+7) 2023/10/13(Fri) 0:21:20

【墓】 エウロパ



   躊躇いを見せるものの、
   実際にやらなければ身につかないのは分かってる。

   大きく息を吸って、覚悟を決めると。

   ユスティの手はそのままに
   さっき火を灯してもらった燭台の方を見る。

  
(+8) 2023/10/13(Fri) 0:21:48

【墓】 エウロパ



   「あの燭台の火を、消したいんだ。
    燭台を倒すことなく、火だけを消すような風を
    魔法で起こせたらいいんだけど……。」


   普段の私の魔法制御を考えると
   何も考えずに魔法を放てば
   燭台までなぎ倒してしまうと思う。

  
(+9) 2023/10/13(Fri) 0:22:18

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「……ユスティのこと、信じるよ。」


  
(-16) 2023/10/13(Fri) 0:22:51

【墓】 エウロパ



   
「悠久の時を巡り続ける星のように。
    ―――――安寧の風をこの手に起こせ。」



   詠唱とともに、火を消すための風が巻き起こる。
   その風は火を消すには強すぎるもので―――――。*

  
(+10) 2023/10/13(Fri) 0:23:57

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「構わないけど

            ひょっとして火にも
            あまりいい思い出がない?」


(-19) 2023/10/13(Fri) 21:33:26

【秘】 ユスティ → エウロパ



   手を取り、放たれた詠唱と共に風が巻き起こる。
   その強さは蝋燭さえ吹き飛ばしかねないほど。

   これでもまだ加減を意識しているのだから
   それがエウロパがいかに特殊かを物語っていた。



(-20) 2023/10/13(Fri) 21:35:05

【秘】 ユスティ → エウロパ



       「慌てずに、落ち着いて。」


(-23) 2023/10/13(Fri) 21:38:12

【秘】 ユスティ → エウロパ



   ユスティは不必要に溢れた魔力を
   抑え込むようにその手を強く握りしめる。

   彼女を支えられるようにその距離は近く…


   昔は耐えられなかった器が
   度重なる努力で人知れず成長したことで
   その許容量も大幅に増えていた。

   過酷だって構わなかった。

   どれくらいの力加減が理想か
   一度感じ取れればエウロパだって
   人を傷つけることはなくなるはずだから。

            そのためなら、安いものだ。*



(-24) 2023/10/13(Fri) 21:39:57

【独】 エウロパ



   死に追いやられないための努力に
   なにをしていたのか私は知らない。

   ユスティがそこまで言うなら大丈夫だとは思っても
   危険だと分かってても付き合ってくれるその決意に
   応えられるか、自信がなくて。

   でもそれも、秀才を舐めてるってことになるのかな。


 
(-25) 2023/10/14(Sat) 5:04:30

【独】 エウロパ



   火の魔法は単純に相性が悪いのかなって思ってた。
   だって、私は氷や風の魔法が得意で
   それと火は相性が悪いのかな、って。

   ユスティに聞かれるまで深くは考えてなかったけど
   小さい頃に火傷したことがあるのを思い出して
   原因の一つかもしれないって思うんだ。


   
火傷させないか怖いから火を使いたくない。

   聞かれなければ曖昧なままだったことも
   ユスティのおかげではっきりとして。

  
(-26) 2023/10/14(Sat) 5:05:29

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「魔法で何かあったわけじゃないけど
    小さい頃に火傷したことはあったよ。

    加減を間違えて火傷したくないし……
    火傷させるのも嫌だから、
    魔法で火を扱いたくないの。


    
焼け落ちたりしたら取り返しつかない……。」


  
(-27) 2023/10/14(Sat) 5:06:19

【墓】 エウロパ



   言いながら、袖をまくって腕を見せる。
   よく見ればそこには火傷の痕が見えるはず。
   私の家族では痕までは消せず、
   自分でも消し方が分からなくて。
   火傷の痕を意図的に隠したりはしてないから
   何処かで知られててもおかしくはないかな。


 
(+11) 2023/10/14(Sat) 5:07:58

【墓】 エウロパ

   

   どうして風を選んだか、っていえば
   氷の次に得意な魔法でもあるからだけど
   氷を飛ばしてモモイ先生の腕を落とした出来事が
   頭に過ってしまうからで。


   もし、ユスティにどうして氷の魔法じゃないの?
   って聞かれたならモモイ先生の講義のことを
   話すことになるけれど。

 
   風の制御が難しいのは理解しているつもり。
   この前空を飛んだのは偶然に近い成功。
   あれを安定して成功させることは出来ない。
   空を飛ぶまでいかなくても
   今の私では難しいだろうと思う練習を選ぶのは
   隣にいるユスティへの信頼から。

  
(+12) 2023/10/14(Sat) 5:08:58

【秘】 エウロパ → ユスティ



   君がいるなら出来るかな。
   君の傍に居るなら成功させたい。


   ユスティの心境も知らないまま
   私は真剣にどうすればいいか考えてた。

 
(-28) 2023/10/14(Sat) 5:09:23

【墓】 エウロパ


   
   成功させたいって想いだけで簡単に成功するほど
   制御の練習は甘くない。


   燭台を吹き飛ばしかねない風が巻き起こって
   どうしよう、やっぱりできなかった、って
   動揺してしまったのが伝わったのか。


  
(+13) 2023/10/14(Sat) 5:09:56

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「ユスティ……?これじゃあ私……。」


  
(-29) 2023/10/14(Sat) 5:10:12

【秘】 エウロパ → ユスティ



   不必要な魔力まで溢れているのは私にもわかるのに。
   どうすればいいんだろう、わからない。
   不安そうにユスティを見てしまう私を
   落ち着かせるように、支えるように
   強く手を握られる。

        
―――――魔力の流れが変わっていく。


  
(-30) 2023/10/14(Sat) 5:10:46

【秘】 エウロパ → ユスティ



   必要ない魔力はユスティへと流れて
   風が弱まり始める。


  
(-31) 2023/10/14(Sat) 5:11:16

【秘】 エウロパ → ユスティ



   この感覚を覚えないといけない。
   私が少しだと思っていた魔力量は多くて
   もっと少ない魔力でも魔法は成功するのだと
   
   君が、教えてくれる。


   強風はいつしか頬を撫でるような風へと変わり
   蝋燭の火はゆらりと揺れた後に、消えた。


  
(-32) 2023/10/14(Sat) 5:11:46

【墓】 エウロパ

  

   まだ、成功したとは言えない。
   風を止めた後、ユスティから手を離す。


   「ユスティ……?
    いま、何を……どうして…?

    魔力、が……。」



   何が起こったのかはわかる。
   だから私が聞きたいのはそこじゃなくて。

  
(+14) 2023/10/14(Sat) 5:12:31

【秘】 エウロパ → ユスティ


 
   「大丈夫、なの……?
    だって、前に助けてくれた時は
    ユスティは怪我してたのに!>>2:+27


  
(-33) 2023/10/14(Sat) 5:12:54

【秘】 エウロパ → ユスティ



   あれは、私の魔力を含んだ水のせい。
   私のせいで、怪我をさせた。
   また同じことが起こるんじゃないか、って
   不安になって、君の手を見ようと手をのばして
   
―――――伸ばした手は空で止まる。


   触れたら危ない、かな。
   大丈夫なのかわからなくて
   不安そうな目でユスティを見ていた。*


  
(-34) 2023/10/14(Sat) 5:13:18

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「そうか……だから……」


(-36) 2023/10/16(Mon) 0:39:26

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「エウロパは、怖いんだね。」


(-37) 2023/10/16(Mon) 0:40:15

【秘】 ユスティ → エウロパ



   それは魔法を扱えるかどうかよりも
   誰かが傷つくということの方を指す。

   当たり前のことだと思う反面
   その当たり前の事が人よりも重いことを
   目の当たりしてしまえば

   この訓練を通してエウロパが何を得るべきか
   自ずとその答えも見えてくる。


(-38) 2023/10/16(Mon) 0:40:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「いいかいエウロパ。
    力を正しく扱う努力を怠るのは
    確かに罪かもしれない。

    でもね、持って生まれた力には…
    力そのものには、なんの罪もないんだ。」



(-39) 2023/10/16(Mon) 0:41:57

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「ボクはもう、キミを恨んだりしない。」


(-40) 2023/10/16(Mon) 0:42:52

【秘】 ユスティ → エウロパ



   エウロパに見せた掌は
   あの頃とは違って綺麗なまま。


      それは努力によって得られた器。
      彼女の才能と力を受け入れたという証。


(-41) 2023/10/16(Mon) 0:46:28

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「キミに出来ないことはボクがやる。
    ボクに出来ないことはキミがやる。

    いずれそれじゃ通用しない時が来るけど


          今だけはこういうのもありでしょ?」


(-42) 2023/10/16(Mon) 0:47:36

【秘】 ユスティ → エウロパ



   触れるのを躊躇ったかのように
   エウロパから伸びた手が止まる。
   その意図を察したユスティは
   彼女の手を引くと頬に片手を添えて。


   「ほら、もう大丈夫だ。今見せたろう?」


   そう笑って手を離すと
   掌に氷の花を咲かせてみせた。

(-43) 2023/10/16(Mon) 0:51:02

【秘】 ユスティ → エウロパ



   掌に咲いたスターチスを
   あの日からずっと持っていた彼女の髪飾りと
   共に掌の上へと乗せたまま魔力を込めると

   スターチスは髪飾りの装飾となって
   新たな星となり輝きを放つ。

   いつか返そうと思っていたけれど
   せっかくなら何かひとつでもと

   ユスティが必死に考えた末の選択だった。


(-44) 2023/10/16(Mon) 1:02:31

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「この花はキミの魔力を貰って咲いているんだ。
    もし魔力が溢れ出そうになっても
    しばらくはこの花が受け止めてくれる。

      せっかくだからキミのためにと思って。」


(-45) 2023/10/16(Mon) 1:03:25

【秘】 ユスティ → エウロパ



   溶けない氷で出来たスターチス
   彼女の想いをもらってやっと完成したこの花は


            大切な姫へと捧げよう。*


(-46) 2023/10/16(Mon) 1:03:59

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「……うん、怖いの。」



   自分が傷つくのが怖いんじゃなくて
   好きな人を傷つけるのが怖い。
   私が失敗してしまうことは
   誰かが死ぬことにすらつながりかねないから。


  
(-47) 2023/10/16(Mon) 19:16:25

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「私は……いるだけで疎まれるんだ、って
    力を持っているだけで罪なんだと思ってた。


    
君に嫌われたと思ってたあの日からずっと。」


  
(-48) 2023/10/16(Mon) 19:16:47

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   
でも、違うんだね、って。

   安心したように笑うんだ。
   もうこれからは悲しい思いをしなくて済むんだ、
   その事実は私をすごく安心させてくれる。

  
(-49) 2023/10/16(Mon) 19:17:20

【墓】 エウロパ


 
   理屈じゃなくてやってみればいい。
   ユスティのおかげで火だけが消えて
   失敗だったはずの制御が小さな成功へと変わる。

   自分一人では絶対にこの感覚を掴むことは出来ない。

   以前モモイ先生が言ってたのは
   ユスティのことだったんだ、って。
   今更納得してしまうんだ。


  
(+20) 2023/10/16(Mon) 19:18:21

【墓】 エウロパ



   
「汲む、器……。


       そんなこと、できるの……?」

  
(+21) 2023/10/16(Mon) 19:18:41

【墓】 エウロパ



   疑問はすぐに消えていく。
   見せられた掌は、傷一つついていない。
   多くの魔力を受け入れたはずなのに、
   魔力が入りきらずに身体が壊れることはなく。

   器を大きくするまでにどれほど努力をしたんだろう。
   私が努力を怠っている間に
   一人で、どれほど頑張ってきたんだろう。

  
(+22) 2023/10/16(Mon) 19:19:29

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   「
ユスティはすっごく頑張ったんだね。

    君にできない事、なんて想像つかないけれど。
    
    私が出来るようになるまで
    傍で練習に付き合ってくれるんだもんね。

             
―――――心強いな。」


  
(-50) 2023/10/16(Mon) 19:20:00

【秘】 エウロパ → ユスティ




   このやり方ではいつか通用しなくなる。
   現実から目を逸らすつもりはないけれど
   基本を学んでいる間くらいは。

   君の努力と想いに
   甘えさせてもらうことになるんだろうね。


  
(-51) 2023/10/16(Mon) 19:20:39

【秘】 エウロパ → ユスティ



   自分の魔力が他と違うことも
   扱いを間違えれば危ないことも知っていて。
   
   前に手を離されたことだって忘れてないから
   自分から触れられずにいたのに。

   私の心が分かってるみたいに
   手を引かれて、頬に片手が触れる。


  
(-52) 2023/10/16(Mon) 19:21:12

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「じゃあ、これからは手を繋いでいい……?」


  
(-53) 2023/10/16(Mon) 19:21:33

【秘】 エウロパ → ユスティ



   微笑み返して、ユスティの掌を見ていれば
   そこには氷の花が咲く。

   私が渡せなかった思い出の花。


  
(-54) 2023/10/16(Mon) 19:22:07

【秘】 エウロパ → ユスティ




     
私が、あの日に渡したかった花。

 

  
(-55) 2023/10/16(Mon) 19:22:53

【秘】 エウロパ → ユスティ



   綺麗だな、って思ってたら
   ユスティが取り出したのは私の髪飾り。


   「ユスティが持ってたの?
    だから、あの時来てくれたの……?」



   てっきりどこかへ飛んで行って
   探せないと思ってたから
   ちょっとびっくりして
   つい、独り言みたいに呟いちゃった。

  
(-56) 2023/10/16(Mon) 19:23:19

【秘】 エウロパ → ユスティ



   君が咲かせた綺麗なスターチスは
   髪飾りを彩る星へと変わり、光を放つ。
 
   ……これって、
   君から髪飾りをもらったようなものじゃないかな?
   嬉しいな、もともと気に入って着けてたけど
   君が思い出を加えてくれたから。


 
(-57) 2023/10/16(Mon) 19:24:04

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「綺麗……。
    私のためにって、その気持ちが一番うれしい!


    ……どう、かな、似合ってる?」


   受け取った髪飾りを早速つけて
   少し首をかしげながら聞いてみるんだ。
   少し髪飾り変わったね、って
   もし他の誰かに言われたら
   恋人に作ってもらったんだ、って言おうかな。
   そんなことを考えながら。


  
(-58) 2023/10/16(Mon) 19:24:39

【秘】 エウロパ → ユスティ

  

   「やっぱりユスティは私にとって一番だよ。
    私ね、ユスティのことが―――――。」


  
(-59) 2023/10/16(Mon) 19:25:14

【秘】 エウロパ → ユスティ



   言いながら、手には魔力が集まっていく。
   あの日渡せなかった青紫のスターチス。
   あの時は一輪だけだったけれど
   想いの強さ故なのか、あのころとは違い
   花束となって私の手に現れる。

   
魔力愛情を注ぎ続ける限り決して枯れないスターチス。


  
(-60) 2023/10/16(Mon) 19:26:19

【秘】 エウロパ → ユスティ




    
「大好きだよ、これからもずーっと!」



  
(-61) 2023/10/16(Mon) 19:26:57

【秘】 エウロパ → ユスティ



   何度も何度でも、この想いを君へと伝えたい。
   花束を差し出しながら、満面の笑みを浮かべるんだ。



               
変わらない心を、君に。*


  
(-62) 2023/10/16(Mon) 19:28:02

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「うん、似合ってる。

         ボクが思っていた以上だ。」


(-66) 2023/10/17(Tue) 22:52:17

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「…………普通、逆じゃないのかな……。」



(-67) 2023/10/17(Tue) 22:53:51

【秘】 ユスティ → エウロパ



   枯れることがないスターチスを手に
   秀才はその称号を手放し、恋人へと変わり。


         紅に染まる顔を伏せる恋人と

         満面の笑顔を咲かせる恋人の


         華やかな未来はこの先も続いていく。**



(-68) 2023/10/17(Tue) 22:56:07
 




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