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【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「…… 殺された。 セナハラさんに、ですか。そうですか」 驚くことができなかった。 いつか起きてもおかしくないとどこかで思っていたから。 だが、目の前の少年が淘汰されるとは想像をしておらずただ哀しみと、憐れみが胸の虚ろを通り抜けた。 「あなたは、彼らを恨んでいないのですか? 私は、……私はあなたが死んで悲しいです。 トウキョウにまだ、行けるでしょうか。 幽霊の足がどこまで動くか知らなくて。 苦しく、ないと良いのですが……。 すみません気が利いたことを言えなくて」 わかりやすく動揺したような感情が見え、 あなたを心配している様子がわかる。 出来ることは少ない、だがあなたの今の気持ちを知りたいようだった。 (-84) 2021/07/05(Mon) 23:31:50 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「そうなんだ……先輩…になるのかな、こういうの」 よろしくお願いします、と軽く頭を下げたが、続く言葉には青ざめて 「え……っ、先生も……?!」 姉や母のように慕っていた先生の死。 そして彼女を殺した相手は容易に想像がつく。 「…………」 黙り込んで俯いてしまった。 (-89) 2021/07/06(Tue) 1:21:54 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「いえ……いえ、いいんです…… 仕方なかったんじゃないかなって、思うし……」 病の苦しみと時限爆弾のような心臓の痛みから解放されたいまなら、トウキョウにだって飛んでいけるかもしれない。 けど、なぜか今はそんな気にはなれなかった。 「俺は、ここで待ってないと……いけないから……」 (-90) 2021/07/06(Tue) 1:25:33 |
【秘】 流転 タマオ → 発熱 ニエカワ「そうですね、先輩と言うのならそうなるものと……おや」 少年の反応は芳しくなかった。もっと喜ぶと思ったのに。 「彼女と再び相まみえられるやもという可能性は、 リョウクンにとって残念なことでしたか?」 タマオの視点は、一般からは大分にズレている。 (-91) 2021/07/06(Tue) 1:46:52 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 流転 タマオ「そ……っか……そうだね。死んだらまた……会えるんだ…先生とも」 何か希望を見出したような瞳は怪しい光を宿していて。 「ありがとう、お巡りさん……俺、ちょっと行ってくる」 穏やかな微笑みを向けて少年はその部屋の扉から出ていくだろう。 (-92) 2021/07/06(Tue) 1:58:00 |
【墓】 発熱 ニエカワ──少年は、生きていた頃のようにセナハラの後ろをペタペタ歩く。 誰かと会話して立ち止まってる時も、"調理"をしている時も。 「………」 少年はただ……彼の傍に居る。 (+7) 2021/07/06(Tue) 2:00:35 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「……誰を、何を待っているんですか」 死んでもなお。 自分の夢より縛り付けられるものがあるのだろうか。 それが気になって仕方なかった。 「私に、手伝えることはありますか? 誰かと傍にいたい、言葉を伝えたいなど。 できる限りのことなら出来ますよ」 (-94) 2021/07/06(Tue) 2:54:51 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「わからない……でも、そんな気がする…」 地縛霊もこう言う感覚なのだろうか、不思議とこの場にとどまっていなければと思うのだ。 「手伝って欲しい事……」 うーんと少し考えて 「じゃあ、伝言……セナハラさんに 約束…破ったら針千本だよ って」 本人にはそれほど悪意があったわけではないが、殺した人物からの伝言となると、呪いの類にきこえるかもしれない。 (-95) 2021/07/06(Tue) 11:07:03 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「そうですか、……わかりました。 ちゃんと伝えておきます。 あまり良い取引を出来なかったのが悔やまれますね。 先生方に殺されてしまうのならば、しっかりと睡眠薬を仕入れておくべきでした。 ……またあなたと同じ立場で出会えたらお話ししましょう。 トウキョウの話でも、私の知ってることを少しでも。 今は準備をしないといけないので、ここから離れてしまうことを許してください」 "同じ立場"、この状況で示すのは一体何か。 どうやら用事があるらしい男は靴をならし、あなたに背を向けようとする、ふと、引き出しを見た。 「薬は――――ここに置いておくと、勿体ないんですよね。 あなたの遺体でもあれば、お供えするのですが。 本人に聞いて、そばに置いても良いでしょうか?」 そして男は、セナハラにあなたの遺体の場所を聞いて、 薬を傍に供えたいと申し出た。 (-96) 2021/07/06(Tue) 11:23:57 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「実際をつかっても俺の体は……きっとトウキョウまで持たなかっただろうから……」 本当に実行できなくても、それに向かって貴方と取引できたことは少年にとっては意味のあることだったようだ。 「使ってないし、おじさんが使ってもいいよ」 睡眠薬が必要そうな顔をしている気がした。なんとなく。 「でも、お供えしてくれるのはなんかうれしいかも。 セナハラさんを困らせちゃうかもしれないけど……」 (-98) 2021/07/06(Tue) 12:12:20 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ『全て私が脅し關わらせた事です。』 少し考えてから、再び筆を動かす。 『彼の御父上に金を借りてゐました。』 質に入れる物も無いのに、金を貸す人間はいないだろう。 気付いてから、新たに文を書き足していく。 『出世拂ゐとゐふ話でしたが催促をされ、 返すあてが無ゐのでやむなく殺めました。』 どうやら遺書を予め書いておくつもりらしい。 (-111) 2021/07/06(Tue) 18:06:54 |
【秘】 諦念 セナハラ → 発熱 ニエカワ『食糧が足りなゐ中、私は嘗て彩帆で食べた肉の味を思ひ出しました。 だうしても死ぬ前に再度味わひたゐと思ひ、明治君を脅したのです。』 『私が殺し、彼に處理を手傳わせました。 つまり彼は壱人も殺してなどゐません。』 殺した名前を書こうとして、やめた。 もしかすると、まだ増えるかもしれないのだから。 飢えは恐ろしく、人を等しく狂わせる。 『大變申し譯無く思つてをります。 私の命だけでは拭ゑぬ罪とは思ゐますけれども、 明治君は被害者と云へませう。 だうかご容赦くださひ。』 (-112) 2021/07/06(Tue) 18:07:37 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 諦念 セナハラ「…………セナハラさんは、やっぱり優しいなぁ…」 これは遺書。 セナハラさんがこちら側にきてくれたとき、 殺人の罪を、自分一人で全て背負い込むための優しい嘘。 「俺……セナハラさんのそう言うとこ、好きだよ…」 姿も見えず、言葉も届かない今の方が素直に口にできた。 (-113) 2021/07/06(Tue) 19:50:52 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ>>25 「あれきり顔見る間もなかったんで、 ちっとばかし話でもと思ったんだが」 室内。少しばかり気まずげな気配を漂わせ乍ら、 後ろ手に戸を閉めつつ。 少年の身に起こった事を何一つ知らぬ男はそう、口にした。 (-119) 2021/07/06(Tue) 21:20:23 |
【秘】 商人 ミロク → 発熱 ニエカワ「困らせるぐらいで良いですよ」 もし、今。 そんな顔をしていると言われていたらとても驚いただろう。 男は、自分にそんな表情が出来るとも思っていないからだ。 不器用な笑い方は、誰かを怖がらせたりするらしい。 そして、自然にこぼれている笑みには気づいていない。 「いえ、まだ余っていますから大事に持っておきますね。 ……それでは。 ―――また縁があれば会いましょう」 自分から背を見せ、そして、歩き出す。 そうでないと、また目の前から消えてしまうかもしれない。 誰かのように。 それは―――少し悲しく、 違う存在であると思い知らされる。 だから、ここでは別れを告げよう。 次出会えるときは憂いが亡くなっていると信じて。 (-124) 2021/07/06(Tue) 23:45:31 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 商人 ミロク「だめだよ?あんまり虐めたら……」 誰目線なのか、そんなことを冗談ぽく言って笑う。 貴方に微細な表情まで見えているかはわからないが。 「そう……? じゃあ、"またね"おじさん」 立ち去っていくどこかもの悲しい背中の彼を見つめ、少年はまた病室に一人残された。 (-133) 2021/07/07(Wed) 1:26:52 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク扉を開けると、声の近さから目の前にいると予想されたはずの少年はいなかった。 「ありがとう、話しに来てくれて……」 少年は微笑みを浮かべてベッドに腰掛けていた。 その実態を目にすれば、霊感のある貴方ならそれが生きているモノではないとすぐに察することができるだろう。 「何の話をしようか……やっぱりトウキョウの話?」 少年はいつもと変わらない……否、いつもよりむしろ楽しげな様子で貴方に語り掛ける。 (-135) 2021/07/07(Wed) 1:41:45 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ 扉を背に立ち尽くす。冷や汗が服の下を伝う。 少年からは生気が――熱が、欠片も感じられなかった。 男は死んだものが見える事を自覚していなかった。 いや、正確には。 それらをただの夢マボロシだと思って生きてきた。 イチバン近くにある死人が、 男にとって都合の良いことばかりを語りかけてくるものだから。 けれども、意味ありげな言葉を残して忽然と消えた医者の女。 転げた眼球、壁から壁へと消えていく警察官の男。 あれらはもはや生きてはいないのではないかと、 そう思わなかったと言えば、嘘になる。 ――彼らが人と話すのを、正常な形でそこに有るのを、 最後に見たのはいつのことだ? ……目の前の少年からは、あれらとよく似た気配がして。 あれ程顔を赤くしていた熱が、欠片も。感じられなかった。 この儘只、東京の話を聞かせてやれたらいいのにと、 頼む神も持たない癖、祈る様に思い乍ら口を開き。 楽しげに笑う少年に問い掛ける。 普段の調子はどこへやら、沈んだ声が部屋に落ちた。 「……お前サン、死んじまったのか」 (-137) 2021/07/07(Wed) 2:28:35 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「………、うん」 相手の心中を明確に察することはできないが、沈んだ声からどう言う気持ちかは大体想像がつく。 「でも、仕方なかったし……俺は恨んでないよ」 少年の口ぶりから、誰かに殺された事を察することができるかもしれない。 あ、悪霊じゃないよ。と微笑むが、その後に多分…と付け加えた。 (-140) 2021/07/07(Wed) 3:25:52 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「――――、 恨んでねェって、そいつはお前サン――」 絶句、そうして絞り出す様な声。 ――誰かがその死に関与した、と。 まるでそう言っているかの様に聞こえる。 「ア゛〜〜〜〜〜……」 しゃがみ込んで腕に額をつけ、小さく唸る。 己の正気を信じてはいない。これが只の妄想の可能性だって有る。 けれどもこんな、都合の悪い幻覚を男は知らない。 しかしただ唸ってばかりもいられまい。 立ち上がり、フラリフラリとベッドの側へ近寄って。 「……坊チャン、なにがどうしてこうなっちまったんだろ」 沈む声を無理やり柔らかに響かせて、問い乍ら。 少年の頭に手を置こうとして―― きっと、その手は空を切った。 生者は、死人に触れられない。 (-174) 2021/07/07(Wed) 12:19:24 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「なんでだろ……台風で皆おなか減ってるからかな…… どうしてもそうしなきゃ、ダメだったんだと思う」 伸びる手に撫でてはもらえなかったけど、少年は目を細めた。 微笑みを浮かべたまま語られる言葉は淡々としていて、悲しみの色は見えない。 「ロクは、もう" 食べた "……?」残酷な問いかけをして軽く小首をかしげた。 (-177) 2021/07/07(Wed) 13:18:07 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「…………ッ、」 何も知らぬ子どもではないのだ、 調理場、塩と胡椒の振られた、皿に並べられた肉。 “猿の肉”でない事など、少し考えれば分かる事だった。 その少しが、糖の足りない頭ではえらくかかったけども。 ……流石にもう、何を問われたのかくらいは分かる。 「……食ってねェ」 撫でられなかった手をダラリと下ろす。 少年から悲哀が窺えない事が、苦しくて、 虚しい。 寂しい。 「ッおれは、なんにも。食っちゃいねェよ……」 (-187) 2021/07/07(Wed) 15:53:12 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「なんで……?」 一歩、一歩と体があれば触れてしまう距離まで近づいて 「俺の分まで長生きしてほしいし……食べてほしいな……折角、"食料"になったんだから。 ……──じゃないと」 至近距離でにっこりと微笑んだ。 「……セナハラさんとアキラが、可哀想」 (-192) 2021/07/07(Wed) 16:14:54 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ「……ンだよ、それ」 少年を見下ろして、拳を握る。 幾ら距離が詰まれども、熱が少しも伝わらない。 「 なンだよ、それは!!!?? 〜〜〜〜ッ、殺したのはあの医者か!? ッ、ハハ、おとなしいツラしてよくやったモンだ、 ガキ巻き込んで殺して食ってながらえようってか? なにが猿だ、なにが味見だ!! まるきり鬼のすることじゃねェか!!!!」 吐き出す様に声を荒げる。 久々に出す大声に、喉が引き攣れる。 「なァお前、お前サン。どうしてそれで笑ってンだ。 恨みはねェのか、悔しかねェのか?」▼ (-203) 2021/07/07(Wed) 17:38:52 |
【秘】 遊惰 ロク → 発熱 ニエカワ 行き場を探して、求めて、暴れまわって。 どこに辿り着けばいいのか、分からずにいる。 「……長生きもなにも、ねェだろうよ。 おれは、お前を、生かしたかったんだから。 ――ガキども苦しめて死なせちまうくらいなら、 いくらでも飢えてやろうって、 食いモンがたりねェってんなら、食いブチが多いんなら、 減らして食わしてやろうって、だから……、ッ」 途方に暮れた声で、呟いた。 「……食えるわけねェだろォが。 お前サン、食料なんかじゃねェんだから……」 (-204) 2021/07/07(Wed) 17:40:43 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「……セナハラさんを悪く言わないで………」 感情の振れに呼応するように枯れた花が生けられた花瓶が小さくカタカタと揺れた。 密室の室内で風が起きたかのように少年の髪が緩くなびく。 (-209) 2021/07/07(Wed) 18:57:59 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 遊惰 ロク「…………」 しかしそれはすぐに収まった。 貴方が殺人者へ嫌悪感を向けるのは当然の事だ。 「──気持ちは嬉しいけど……、どうせ長くないってわかってたから。 どうせ死ぬなら、みんなが助かる方がいい。 苦しまず、好きな人に殺されるなら……ある意味幸せなことかもしれないし」 (-210) 2021/07/07(Wed) 18:58:45 |
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