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【人】 卯月 侑紗あんなこと言っといて来るとか、 ほんと、なんか、みっともないですが…… 結局、私、フラれちゃいましたっ! [とりあえず、カウンターに一席頂戴しましたら あの日の白ワインよりほんのり渋い キールをお願いしようかしら。] (36) 2020/08/17(Mon) 20:55:29 |
【人】 卯月 侑紗 ー わたしと、先輩・結 ー [あの後宿を後にした私は すぐさま先輩に告白しました。 ……この宿でのことは 何一つ口にはしませんでしたが。 そしたら!なんと! OKがいただけたんです! たった5人のスタッフしかいないバイト先には 絶対内密に、というお約束付きで。 憧れの先輩とお付き合いできるなら なんのその、とその条件を飲んで 晴れて私は先輩の「特別」の座を 手に入れたのでした。 いつものバイトの間、人目を忍んで口付けしたり お店を閉めたら二人で手を繋いで帰ったり。 そんな密やかな日々を手に入れることが出来て ─────私、心底嬉しかった。 努力が全部報われて、 やっと幸せになれたんだって。] (41) 2020/08/17(Mon) 21:07:29 |
【人】 卯月 侑紗[そうして、ある日。 先輩のアパートにお邪魔することになって…… たった二人の空間で、抱き合った。 それだけじゃ足りなくて、 舌を絡めて口付けて、 身体を隔てる服も全部脱ぎ去って。 そして 見てしまったんです。 先輩のパンツの中から ぴょこん と現れたワインコルクほどの大きさの、何かを。] (42) 2020/08/17(Mon) 21:08:39 |
【人】 卯月 侑紗[人の身体は人それぞれ、とは言いますが あの夜見たものとは一線を画した その斬新なコンパクトさと、 張り出した傘もなく、 噛んだガムをくっ付けたような 伸びた皮に包まれたビジュアル。 ……いや、それでも愛しい先輩だったので その全てを受け入れようと思って 私は、最大限、知恵を振り絞りまして] ……先輩、もしかして、 事故か、何かで……? [にょん、と上を向いたそれを直視したまま 真剣な顔で、聞いてしまったのです。 結果、この一言の方が大事故だったわけで。] (43) 2020/08/17(Mon) 21:09:43 |
【人】 卯月 侑紗[思い返せば私が100%悪かったのですが。 でもあの時はすごく必死で 怒り狂う先輩に追いすがって謝りました。 なのに、結局、口論になってしまって。 そして、先輩に思い切り頬を張られ ── ぷっつん ── 気が付けば、手元にあるものを投げ合う 大喧嘩になってしまって。 先輩のワインコルクに六法全書が直撃した隙に 家を出て……私たちの関係は、それっきり。 頑張って、何もかも捧げて手に入れた恋は そんなくだらない終わり方をしました。 処女も非処女も、セックスの手管も関係ない、 ただただお互いに張った見栄の下から しょうもない本性が現れてしまったような。] (44) 2020/08/17(Mon) 21:10:33 |
【独】 卯月 侑紗/* もーーーーーーーこの振られ方はずっとずっと決めてたから、どんなにアレでも、余計なこと言うロルは挟もうとしてでも申し訳なくってメンタルが死んでおりました。強く生きます。 (-169) 2020/08/17(Mon) 21:13:35 |
【独】 卯月 侑紗/* なんか笑ってもらえるとめっちゃ嬉しい…… 自分で自分の言葉にイラッとしてしたりしてしまってたので。頑張ったかいがあったー (-172) 2020/08/17(Mon) 21:18:04 |
【独】 卯月 侑紗/* ゆきさまに褒めていただいたから今日はとても幸せな日……さっきも言おうと思ってたんですけど、本当に拙筆ですが喜んでくれる方がいると本当に泣きたいくらい嬉しいです。ありがとうございます! (-179) 2020/08/17(Mon) 21:28:01 |
【人】 卯月 侑紗 ー 数ヶ月後・ラウンジ ー あー、違うんです。違うんです。 今日はよしよしされに来た訳じゃなくて! [散々笑って、それからまた 頭を撫でてくれようとした手を 私は押しとどめるでしょう。] 友達に話すと皆同じこと言うんです。 「そんなやつ別れて当然だよ」とか 「女の子殴るなんてサイテー」とか 「そんな目に遭って可哀想」とか。 でも、一緒にこうやって笑ってくれる人が 欲しかったんですよね、私。 私の馬鹿な決心も、馬鹿な別れ方も 全部、全部ひっくるめて。 [適任でしょう?とキールを一口。 カシスの渋みが喉に心地よい。] (80) 2020/08/18(Tue) 6:43:07 |
【独】 卯月 侑紗 [洗いざらい、とはいえ 実はまだ誰にも言えていないことがあります。 あの日中庭で出会った人に 火照った身体を慰めてもらおうと 部屋について行って……それから 泣いても喚いても離して貰えなかった時のこと。 玩具にでも飽きたように突然ぽい、と捨てられて>>2:*298 あの時、本当に「怖い」って思った。 快感のことじゃなくて、「恐怖」という意味で。 断続的に絶頂を迎え続けて、 体力の限界だった私は、突然の終わりに これぞ好機と逃げ出して、部屋に帰るなり 限界を超えてしまった身体を投げ出して 朝までこんこんと眠ってしまったのでした。] (-218) 2020/08/18(Tue) 6:44:03 |
【独】 卯月 侑紗 [しかし、人の心は繊細なもの。 あの時から、暴力的なものや 大きな身体の人を見ると ちょっと怖くなってしまうようになりました。 だから、先輩と恋人になれて ああ、この優しい人となら大丈夫、って そう思っていたんですけれど。 ─────結局、この痣だらけなわけで。] (-220) 2020/08/18(Tue) 6:46:24 |
【人】 卯月 侑紗まあ、恋の努力は報われなかったわけですし、 バイトも気まずくて顔出せないし、 ぜーんぶ、頑張り損なんですけれど…… でも、大丈夫です! [暎史さんの手が、さっき撫でてくれた 絆創膏の上をするりとなぞって、笑うの。 痕なんか、二三日で消えるって あなたが教えてくれたことでしょう?] この痕も、痛みも、じきに消えます。 そしたら、次に頑張れるものを 探しに行こうと思うので。 [だから今こそ、次の一歩を踏み出すために 辛い気持ちを全部笑い飛ばしたいのです。] (81) 2020/08/18(Tue) 6:50:55 |
【独】 卯月 侑紗/* はーーーーーーーーーーーーコメディのつもりは一切無かったけどなるほど私としては世界のどこかにちょっと甘えられるスペースがあるのってめっちゃ嬉しいから本当にありがとうございます (-242) 2020/08/18(Tue) 12:33:15 |
【人】 卯月 侑紗 ー 数ヶ月後・ラウンジ ー ええ、あなたなら。 [だって他の誰よりも、このコメディを かぶりつきでご覧になれるのは 暎史さんただおひとりなのですから。 なんたって登場人物のおひとりですし。 カウンターの上で頬杖ついた暎史さんの真似して 私もその正面で同じポーズをとって 唇をきゅっとあげてみるの。] えへ……暎史さんに言われると ホントに私、やれる気になるんです。 こう、謎の説得力っていうか! [可愛い、なんて一言で 耳まで熱くなってしまうのだから 言葉の力って不思議です。 傷がついた顔じゃあ、まだ自分では 胸を張れませんが、癒えれば、きっと。] (95) 2020/08/18(Tue) 17:55:02 |
【人】 卯月 侑紗[グラスの底に溜まった カシスの澱まで飲み干したなら 私は席を立ちましょう。 あまり長居してもお仕事のお邪魔でしょうし。] あははは……うん。 本当に辛くなったなら今度はちゃんと よしよしして、って甘えますね。 [そう言ってスカートの裾を翻したなら 振り返らずに、ホテルを後にするでしょう。] (96) 2020/08/18(Tue) 17:55:53 |
【秘】 卯月 侑紗 → 恋塚 暎史[次に持ってくるお話は、喜劇か、悲劇か。 頑張った末に結ばれた結婚話かもしれませんし 案外、「頑張ったけど貴方より素敵な人は 世界の何処にもいませんでした」なんて 泣き言かもしれません。]* (-248) 2020/08/18(Tue) 17:57:16 |
【独】 卯月 侑紗/* ふい!とりあえず〆の方向で!! 暎史さんが恋愛とか苦手で、好きって言ったせいで仕事も住む場所も無くしたら迷惑だろう、とか色々考えてるかもしれません。 (-249) 2020/08/18(Tue) 17:59:10 |
【独】 卯月 侑紗/* そして先程村建てさんには連絡したんですが、父が入院すると連絡がありまして、接続薄くなりそうなので一旦ここで失礼させていただきます。 同村の皆様、特にずっとお話してくださってた暎史さん本当にありがとうございました!!また何処かで!** (-250) 2020/08/18(Tue) 18:01:00 |
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