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【妖】 三年 堀江豊久全身で示される淫らな期待が、行き場なく疼き続けていた情念を導く。 求めあっている事実に疑いを差し挟む余地はない。 上になった側の脚をあなたの脚へ絡めかける。 腰がぴったりと密着するように。 あなたのものと触れた本能もまた、あなたを欲しがって既に滾っている。 そうして下衣越しに、膨らんだ熱と熱を、確かめるようにゆっくり擦り合わせた。 「すき、……キヨくん、」 間接的な甘くもどかしい感覚に息が詰まる。 もっと知覚したくて、腰に添えた手に力が篭もる。 「すき」 ($14) 2021/08/17(Tue) 6:41:09 |
【妖】 三年 堀江豊久「っ、ん」 生温い舌先に喉仏を舐めあげられて小さく息を漏らした。 注いだだけ返ってくる『すき』に愛しさが込み上げ、下敷きになったほうの腕を引っ張り出してあなたの癖毛を緩く掻き乱す。 溶け合いそうなくらいの熱量を感じているのに、隔てるものが邪魔だった。 「もっと」 さわりたい。 ゆっくりとのしかかるようにして――ちょうど先程の動きを逆にしたように――あなたを仰向けに倒して、その上へと再び覆いかぶさった。 圧し潰さないよう膝と片肘で体を支えると、自然、触れ合わせていたふたつは離れる。 かわりに、ズボンのウエストへ指をかけて、 「直にさわらして」 耳のすぐそばでそう囁くと、あなたのピアスに唇が触れた。 ($17) 2021/08/17(Tue) 16:00:22 |
【妖】 三年 堀江豊久「……ん……」 手の動きに合わせて甘ったるく啼く姿を言葉もなく眺め続けていたが、切れ切れに紡がれた言葉ではっとしたように瞬きをして、それから頷く。 鈴口のかたちを覚え込むように擦っていた掌がいっとき離れた。 自分のベルトに手をやると雑に前へぐいと引っ張って、片手でバックルを外す。 フロントボタンも外してしまえば、あとは腰にかかったあなたの手で下腹を顕にされる。 前を寛げて楽にされたそれは、素朴な好意から狂った執着まで一緒くたの熱を宿して、痛いくらい屹立していた。 「俺も、よくしてくれるん」 鼻先で微笑む。 様相だけは正気に近く見えたとしても、薄目を開けた薄茶色の瞳からは情欲と甘えでぐずぐずの心が漏れ出ていた。 ($20) 2021/08/17(Tue) 23:16:04 |
【妖】 三年 堀江豊久あなたが何を強請ったのかはすぐに理解できた。 ほんの一瞬だけ、逡巡が過ぎる。 けれどもあなたが吐いた赦しの言葉は毒のように全身に回って、迷いはみっともなく溶かされてしまって。 『それ』をしたらどうなるんだろう―― そんな、あなたへの剥き出しの興味を止められるほどの正気は、この場に残っていなかった。 「……」 「このままはしんどいやろ、キヨくん」 「いっぺんおきよ」 上体を起こしてあなたの腕を引く。 一度助け起こしたら、あとはきっとあなたの楽なようにさせるのだろう。 ($22) 2021/08/18(Wed) 0:34:48 |
【妖】 三年 堀江豊久なまあたたかい口内を、身体の一番敏感な部分で知覚した。 平時からおよそ想像もつかない淫らな貌。 いじらしい奉仕の感触。 知らない部分を見ていることに歪んだ欲求が満ちて、また下腹の熱が上がる。 「っく、」 生殺しの心地よさに小さく呻き声を漏らした。 慣れない愛撫も高まりきった欲動の前では甘い痺れとなって背筋を走る。 でも、 あと少し…… ものたりない。 夢中で奉仕するあなたの頭上に手をのばす。 あと少しだけ深く咥えこんでくれたら。 そうしたら恐らく、もっとよくなることができる。 もしいまこの欲に任せて、逃げられなくして奥まで突いてしまったら、あなたは一体どんな顔を見せて ($24) 2021/08/18(Wed) 2:20:10 |
【妖】 三年 堀江豊久茹だった思考からあらわれた妄想に小さく首を振る。 殆ど無意識にあなたの後頭部へ這わせかけていた手は、そのままねぎらうように頭を撫でることに使われた。 「ええよ、キヨくん。大変やろ、 ッ…… 」「気持ちよかった……ありがと、」 空いた片手で口許を押さえる。 やましいことがあるときの癖だったが、気持ちよかったという言葉にも嘘はなかった。 ($25) 2021/08/18(Wed) 2:21:38 |
【独】 三年 堀江豊久/* 私の遅筆のせいで残り時間がやばいため、このまま通過でいける感じにしておいたつもり 1レスに6時間かけたやつおるらしいですけど…………(GEZA) (-12) 2021/08/18(Wed) 7:24:57 |
【妖】 三年 堀江豊久柔らかな茶髪の感触を楽しむ。 薄暗い衝動をぶつけてしまわなかったことに、それを受け入れさせてしまわなかったことに、依然情欲に濁る意識の中でも確かに安堵した。 「ぁ、ん……っ」 切ない声が鼻から抜ける。 健気な口淫に育てられた期待を今度は優しく弄られて、這い上がる好い感覚で腰が引けそうになる。 凭れてきた頭を片腕のなかへ抱え込んだのは、受け止めるというよりはしがみついているような気分だった。 「キヨく、」 同じようにされるのは嬉しい。 さっきあなたがどうやって蕩けていたのか、教えてもらえているようで。 ($27) 2021/08/18(Wed) 16:49:24 |
【妖】 三年 堀江豊久あなたの背中で遮られて下は見えないまま、さまよった指の腹が体の正中をなぞった。 へその窪みに緩く引っかかって、下へ下へとくだって、さいごに張り詰めたそれを探し当てる。 「キヨくん、」 「キヨくんも」 「最後まで、一緒に、しよ」 握り込んだ五指の中で熱く渦巻いているあなたの欲望を、解放へ導くためにゆっくりと上下に扱き始めた。 ($28) 2021/08/18(Wed) 16:50:36 |
【妖】 三年 堀江豊久あなたの視界の中で、冷蔵庫から取り出した水入りのペットボトルに口をつけ、ずるずると寝床まで体を引きずっていく。 それから、ぼふ、とあなたの隣へ勢いよく倒れ込んだ。 「……しんど……」 ぼんやりした蜂蜜色の目を覗き込む。 あれだけさわったのに手はまたもあなたのほうへ伸びて、湿った髪を撫でつける。 「キヨくん水飲んだ〜……?頭いたなるで、飲んどかな」 ($31) 2021/08/18(Wed) 22:11:37 |
【妖】 三年 堀江豊久「俺も無理かも。明日まで我慢でええかなあ」 ごろんと仰向けになる。 「あ」 「ちょお待ち。そういえばさっき……」 思いついたように声を上げて、上半身を起こした。 ベッドサイドのテーブルから何かを拾う。 「なあなあキヨくん、これは?」 あなたに向かって掲げたのは、ルームサービスのメニューだ。 ($33) 2021/08/18(Wed) 22:31:43 |
【妖】 三年 堀江豊久「どうしよ、キヨくんと同じやつがええな〜。わけっこさして」 膝に猫が乗ってきたみたいな感じでメニュー片手になでなで。 「ほな電話……あれ」 内線電話に手を伸ばしかけたとき、近くにあったあなたのスマホに目をやる。 確かズボンと一緒にぽいされてしまっていたが、諸々が落ち着いてから拾って置いたのかもしれない。 「キヨくん、だいぶ前にLIME来てるわ。代わりに返しといたろか?」 パスもかかっているだろうし、さすがに冗談だと思われる。 ($35) 2021/08/18(Wed) 22:57:04 |
【秘】 勢喜光樹 → 三年 堀江豊久(LIMEメッセージだ。) 『今日朝飯全員で食べる感じすかね 黒沢がたべたいって』 くまちゃんのスタンプつきだ。 (-13) 2021/08/18(Wed) 23:09:21 |
【妖】 三年 堀江豊久「マジで? ええよ」 答えながらぱぱっとパスを入れて解除した。 注文をおまかせしてLIMEの新着メッセージを見る。 「勢喜くん。『明日ってスケジュールどうなってましたっけ』やって」 ($37) 2021/08/18(Wed) 23:11:52 |
【妖】 三年 堀江豊久そんな会話をしたのとほぼ同時に、ポケットに入れていた自分のスマホからLIMEの通知音が鳴った。 引っ張り出して通知を見ると、ちょっと申し訳無さそうな顔で笑う。 「なはは……言うとったら俺のにも似たようなメッセージ来たわ。ごめんて勢喜くん」 あなたのLIMEから一緒に返事すればいいやと思って、自分のスマホは脇に置いた。 ($38) 2021/08/18(Wed) 23:16:27 |
【秘】 三年 堀江豊久 → 三年 井上清春人様のLIMEからぽちぽちと。 聞いた通りに集合時間などを記載してから、 『朝ご飯はみんなで食べるらしい』 『お寝坊注意』 と勢喜くんへ送った。 送ったので、勢喜くんへよろしくお願いします(?) (-16) 2021/08/18(Wed) 23:41:17 |
【妖】 三年 堀江豊久「ん〜ん〜。注文ありがと〜」 頭を撫でられると嬉しそうにニコニコと笑った。 それから人のスマホを持ったまま、あなたを捕まえて諸共ベッドに倒れ込もうとする。 できるだけいつも通りに、他意のないよう、勢いよく接触したことだろう。 ($40) 2021/08/18(Wed) 23:48:45 |
【妖】 三年 堀江豊久「ん〜? せやなあ、キヨくんに甘やかされるんは好き」 背中に感じるリズミカルな振動が心地よく、目を閉じて身を寄せた。 甘えるのは得意じゃなかったし、甘やかされるとどう応じればいいか分からなくて緊張する。 要するに苦手なのだが――いまはあなたの腕の中で幸せそうに落ち着いている。 「ん〜……キヨくんにもやったろ」 目を閉じたまま腕を回し、おなじように背中をとんとん。 手つきが怪しくならないよう細心の注意を払っているのは秘密だ。 ($42) 2021/08/19(Thu) 0:20:37 |
【妖】 三年 堀江豊久「嬉しいこと言うてくれるやんか。 俺もキヨくん甘やかすん好きやで〜。おおよしよし……」 顔が近づくと深い口づけの感触が意識の淵にちらついて。 内心穏やかではない。 「んん、せや……ご飯頼んでるもんなあ。 キヨくん〜寝てしもたら起こして……」 疲労があるにしてもとても眠れる状況じゃない。 きっとピザが来るまでなんだかんだ寝ることはなかっただろう。 ($44) 2021/08/19(Thu) 0:47:06 |
【妖】 三年 堀江豊久「お? お……おお〜のび〜! 写真とったろ」 撮った。 そして適当に一切れつまんだ。チーズのび〜。 「こう、ベッドの上でご飯食べると……""悪""感、あるわあ」 案外育ちは良い。 わけっこしたデトックスピザのデトックス効果で体の火照りはおさまって、疲労も相まってそれなりにすこやかに眠れたらしい。 ($49) 2021/08/19(Thu) 1:11:38 |
【秘】 三年 堀江豊久 → 一年 市川夢助『おしらせ』 ぴこん。夜中、堀江からLIMEのメッセージが送られた。 内容は翌日の集合時間とか、チェックアウトの諸々とか。 『朝ごはんみんなでたべよか〜って言うてるんやけど 良かったらおいで』 『千葉くんにも言うといてくれたらうれしい 俺が言うより市川くんのほうがええと思う』 『ほなね』 大体そんな感じの内容だった。 (-20) 2021/08/19(Thu) 1:32:30 |
【秘】 一年 市川夢助 → 三年 堀江豊久朝になると既読が付く。 多分まだ間に合うがそこそこ遅めの時間 了解〜のノロノロ猫スタンプ の後、 『おはようございます、りょうかいでーす』 『あ、ソフトクリームめっちゃおいしかったです。』 『では』 眠い〜のノロノロ猫スタンプ でメッセージを締める (-21) 2021/08/19(Thu) 1:46:02 |
【秘】 三年 堀江豊久 → 一年 市川夢助『おはよ よかったやん』 5分と経たず返信。 『帰りに俺もたべよ〜』 踊るもぐらコロッケのスタンプ付きだった。 (-22) 2021/08/19(Thu) 7:29:38 |
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