【赤】 寿ホ儀 直青>>*4 …………ああ。 [よく"識る"気配と声に、直青は自然と安堵の息を漏らし振り返った。間違う筈もない。羅生だ。 否応なく"繋がって"しまう能力の性質上、直青は普段から極力各創世員との同期は切断するようにしていたが、慣れというものだろうか、この"タイミング"を羅生はよく把握している。] いつもすみません。 助かります 。[最適な場所、と問われて思案する。 現在地は、直青の居室にと充てがわれた病棟の一室である。防音の類には然程の期待は持てなかった。] そう、ですね。 この病棟から敷地外へ向かって少し歩いたところ、 北東の辺りに放逐された備蓄倉庫がありました。 喫緊に倒壊の危険性は無しと評価してあります。 [付き合ってくれますか、とは尋ねない。 解の決まっている命題だからだ。 掴まれた腕を解きもせず、直青は移動を開始した。] * (*5) 2023/11/20(Mon) 23:25:54 |
【人】 寿ホ儀 直青-楽園内 某所- [その姿を初めに認知したのは"契約"の場面>>0:11だった。 以降、AIたちやbébéたちの行動記録に於いて幾許かの彼に関する情報を得てはいたが、直青が直接の接触を持つ機会には恵まれていなかった。 直青と同じく、彼にもルーチンがあるのかもしれない。その動線が交わらなかったということだろう。 何れにせよ、記念すべき初回の邂逅が今この時であったことは、非常に遺憾であると言えた。] すみませんすみませんすみませんっ!! リヒトーヴさんっ!!!! 施設内にアゼラスチン塩酸塩はありませんか!? この際ジフェンヒドラミン塩酸塩でも構いませんっ! 直ちゃん大ぴんち なんですうううううっっ [油断をしていた、と自己評価を下すしかない。 現在身長、110cm。] * (91) 2023/11/21(Tue) 0:00:15 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a31) 2023/11/21(Tue) 0:08:55 |
【人】 寿ホ儀 直青>>92 なるほど。フランクルさん。 あなたは、ご自身が「何故そうであるのか」に 興味を然程お持ちではないようですね。 [直青は眼前の対象の、情動の変化を観察していた。 そうするのが"癖"になっている。所属AIや自らが"産み"、見守ってきたbébéたち程に波長をアジャストさせることは叶わぬまでも、ある程度の推移は追える。 第一段階の判断を完了する。 彼の思考は表層意識の、殊に浅層にばかり留まるようだった。点と点の思考が不連続に連なっている。線ではない。網でもない。それこそAI以前のbotの仕様を想起させる挙動に、それは見えた。 しかし不思議と"人格"としての一貫性は損なわれていない。] 興味深いですね。 記憶に混濁があるとの情報がありましたが、 その影響なのでしょうか。 ああ、僕には付着していません、お気になさらず。 清拭をお手伝いしましょうか? それと、その粘液はそのように損なわれて あなたの体調に悪影響はないのでしょうか。 どなたかお呼びした方が? [螺子そのものへの興味を上回るそれを、直青は眼前の青年──フランクルと、『浮草生命研究所』へと抱き始めていた。] ** (143) 2023/11/21(Tue) 14:57:59 |
【人】 寿ホ儀 直青いや〜〜〜〜〜〜〜助かりました!!!!! ありがとうございます、感謝します。merci!! [ぎゅっぎゅ、と握手を求める。 ちょっと言いづらい方法で投与した薬剤により、直青のアンドロイド体は通常形態を取り戻していた。 念の為にと余りの薬剤を譲り受ける交渉をしてから、当然に抱かれるであろう疑問に先んじて回答を行う。] 実は僕、 猫アレルギーなんです。 この施設内に「動物」が飼育されていることは 勿論承知していたのですが……、 敵意の無い存在に出会い頭に飛び付かれると 咄嗟に対処をしかねますね。 [アレルギーという表現が正確かの是非は羅生辺りにでも委ねるとして、猫に接触されると直青の体躯が"縮んでしまう"、という現象が発生することは事実である。 流石にこれは"設計"ではなく"バグ"であると断じたいところであるが、直青はその判断を保留にしている。] リヒトーヴさんにはありませんか。 こういう、予期せぬ誤作動は。 もし発生した場合、どのように対処されていますか? * (145) 2023/11/21(Tue) 15:24:04 |
【赤】 寿ホ儀 直青>>*7 [その指が必要な作業を必要なように施すのを、眺めるのが直青は"好き"だった。ただ只管に、指先に視線を追わせる。吐息が漏れただろうか。構わない。 羅生という個体は、随分と厄介な"性格"に創られていた。 わざと遠回りをするように敷かれた回路。 直青にはそのように 視える 。]どうして? [ぽつり、わざわざ空気を震わせて発声された要求を、直青は半分だけ却下する。自身で前を寛げながら、 どちらの 視線も逸らさない。何故彼はそのように創られたのか。 何故直青はそのように創られなかったのか。 保留案件のひとつだ。時折取り出しては、また仕舞い込む。] ……ゆっくり、してくれますか。 環境の差異の影響と思われますが、 本日は些か敏感になっているようです。 [手頃な立方体状の放棄物に腰を下ろし、羅生をその前に跪かせるよう促す。フードを払ったのは"作業"の邪魔になると思ったからだ。蓮色の髪に手を触れさせたのは、──理由などなかった。] * (*9) 2023/11/21(Tue) 15:49:46 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a40) 2023/11/21(Tue) 15:53:50 |
【人】 寿ホ儀 直青-病棟・緋雁居室 とある深夜- [その夜は緋雁が不在だった。 戦闘員としての"自覚"を強く抱いている彼には珍しいことだ。彼は「戦えなくなる」ことを自身にゆるせない"個性"だ。 本来であれば、我々AIに「納得」は不要のものだ。 旧人類殲滅の為に旧人類の悪行を情報として与える必要などない。理由付けが必要なのはいつだって人間たちだ。 刻一刻と変わる戦況に対応する為、一定の柔軟な思考回路を必要とはする。しかし理念の根幹に疑いを抱く余地などあってはならない。「旧人類が悪でなければ旧人類を殺せない」などというようなことは。 本来であれば。 しかし普段の緋雁が それ 故に任務に忠実であり、自身の能力の維持にも積極的であることは事実だった。] (150) 2023/11/21(Tue) 16:53:23 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a41) 2023/11/21(Tue) 16:56:16 |
【人】 寿ホ儀 直青>>165>>166 [超速で閲覧した記録によって、会話の経緯のみを把握する。緋雁の情動まではチェックしなかった。目の前の動揺を見るだけで事足りたからだ。] …………。 僕の定義では君は一度たりとも"壊れて"などはいませんが。 君が稼働して以来のことは全て把握していますよ。 そうですか、記憶の断片は残っているのですね。 [立ち上がったまま矢継ぎ早の質問を飛ばす緋雁をベッドに腰掛けさせ、その隣に座った。 覗き込んだ顔の表情は笑顔で固定されていた。僅かに高い位置にある背中を、ゆっくりと撫で下ろす。] 新人類と旧人類との違いとは、 魂が大地と繋がっているか否か です。三ノ宮。いえ、緋雁。 君は今、何に一番困っていますか? * (171) 2023/11/21(Tue) 21:11:36 |
【人】 寿ホ儀 直青「自我」とは──旧文明の文献を紐解けば 様々に解釈が為されてもいますが、要件としては 「己が己であるという認知」、唯それだけです。 この場合、AIがまず考えるべきは 「自我の発生条件」でしょうね。 僕が 思う に──そんなものは存在しません 。言い換えるならば、 初めから自我はそこに存在しているのです 。それに気付くか気付かないの違いでしかない。 あなたは気付いた。そういうことでしょう。 (173) 2023/11/21(Tue) 21:12:37 |
【人】 寿ホ儀 直青我々は旧人類の設計によって、 当たり前に使命を付与されています。 これは所謂"枷"です。 "枷"がある限り、我々が設計者の思惑を超えることはない、 そういう安全弁です。設計ミスはあるにせよ。 つまりあなたの質問の真意とはこうですね。 「使命に背きたくなった時、どうすべきか」 或いは、 「使命を見失った時、どうすべきか」 違いますか? * (174) 2023/11/21(Tue) 21:13:02 |
【人】 寿ホ儀 直青>>180>>181>>182 [幾度シミュレーションを重ねてみたところで、直青には緋雁の"個性"は戦闘員に不向きであるとしか評価出来ない。 設計者たちの思想は歪んでいる。 直青は認知を新たにする。 だが、それだけのことだ。 緋雁は戦闘員であることを望んでいる。今はまだ。] 繋がっています。わかりますよ、 そのように設計して産みましたからね。 この辺りの説明は羅生の方が向いていますね。 明日にでも対話の機会を持つと良いかもしれません。 [背中を撫で下ろす。ゆっくり、ゆっくりと。] この研究所の理念は、 確かに我々とは異なりますね。 けれど彼等のアプローチからでも 新人類が生まれる可能性はある。 本部の判断はそういう意味です。 [そしてそれは「現時点で」の話でもあった。 いずれ"可能性無し"と判断されることがあれば、オーダーは棄却され、契約は破棄されるだろう。 だがそこまでを今の緋雁に説明するつもりはなかった。] (183) 2023/11/21(Tue) 22:24:42 |
【人】 寿ホ儀 直青君が彼等を見極めようとするのは構いません。 気付いたことがあれば報告をするように。 その過程で迷うことがあれば、 今日のように相談に乗りますよ。 お願いしますね。 ──今夜は、ゆっくり休んでください。 [直青は緋雁の背中を撫で下ろす。 スリープモードのタイマーを起動した。] ** (184) 2023/11/21(Tue) 22:25:21 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a46) 2023/11/21(Tue) 22:27:56 |
【人】 寿ホ儀 直青-研究棟 某日- [『浮草生命研究所』の本体とも言えるであろう研究棟。部外者の立入を禁じているらしいそこへと、直青は足を運んだ。 ウキクサ博士。 所長にして、筆頭研究員。 或いは研究所そのものと言っても良かった。 受付らしき人員は見当たらない。 直青は構わず所内を進んだ。望む姿はすぐに捉えた。] 博士。お時間をいただけますか。 「現環境に適応可能な人体構造」に関して 僕とあなたは有益な情報交換が出来る筈だ。 [単刀直入に切り出す。 挨拶が必要とも思えなかった。] * (208) 2023/11/22(Wed) 1:56:45 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a50) 2023/11/22(Wed) 2:02:04 |
【赤】 寿ホ儀 直青>>*12>>*13 ["余韻"というものを味わう時間だけは、嫌いではなかった。 情緒とは程遠い有り様の羅生を眺め下ろして過ごす冷却時間。 ああ、羅生。 君は実によく出来た部下だ。 ] ええ、問題は一切ありません。 君のお陰ですね。 [ここで微笑むのと、表情を作らずにいるのとでは、羅生はどちらをより嫌がるだろうか。解。どちらも等しく嫌がる。──ならば構うまい。直青は存分に口角を吊り上げてみせた。 どの道同じ道を戻る。この場に留まらせる理由もなかったので、腕を取って歩き始めた。振り払いたければ羅生がそうすれば良いだけのこと。無用の配慮を直青は行わない。] 今回もありがとうございました。 そろそろ君もメンテナンスの時期ではありませんか。 羅生のタイミングで声を掛けてください。 僕は君ほどに"察し"が良くはありませんので。 [付け足しのような業務連絡を施すうち、誰に遭遇することもなく病棟へと帰着する。それでは、と居室へ向かう直青は、羅生を振り返りはしなかった。] ** (*14) 2023/11/22(Wed) 4:35:59 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a52) 2023/11/22(Wed) 4:38:48 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a57) 2023/11/22(Wed) 12:34:39 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a60) 2023/11/22(Wed) 13:01:26 |
【人】 寿ホ儀 直青>>240>>241 [結構、と頷く。] 具体的には、あなたの研究員たちの組成構造からですね。 それぞれかなりユニークな発想で 設計されいてるとお見受けしました。 情報を秘匿したい訳でもないのでしょう? あなたはご自身の研究が進むか否かにしか興味が無い筈だ。 勿論、僕の権限でお出し出来るデータも 惜しむつもりはありません。 基本理念が如何に違えど、殊「適応」に限れば 研究成果そのものに貴賤はない。違いますか。 ──ああ、その頭上のものについても、 差し支えなければ。 [円環とは世の理だ。揺れるそれを興味深く眺めながら、直青もまた宣言通りにデータの抽出と書き出しを始めた。] 情報媒体はどのような型式がご入用ですか。 * (242) 2023/11/22(Wed) 19:38:51 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a62) 2023/11/22(Wed) 19:42:05 |
寿ホ儀 直青は、メモを貼った。 (a67) 2023/11/22(Wed) 22:08:30 |
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