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【秘】 透 静 → 鏡沼 創「あ……ありがと、んしょ、……」 引き上げられる身体は軽く弱々しく、それでも貴方の助けもあり、容易にするりと陸へ上がってくる。 瞳の色には気付いた様子だが、特に驚きも口にする様でもない。 「……追いかけっこするの苦手、時間測ったりとかも。 ただ泳ぐのが好きで、ここなら好きなことしてていいって親父が言ったから、この学校選んだし」 「オレは楽しいぞ。仲良しの創と居れて、嬉しいし楽しい」 こて、と再三、今迄と特に変わらず首を傾げる動作。 今はそれに加えて、髪先から水が滴り落ち続けている。 「うん、手でぎゅってして、後はほっとく。 更衣室……なんか機械持って頭に向けてるの、見たことある。 あれ、髪に使うやつかな?」 ドライヤーを知らない現代っ子だった。 なんとなくのぼんやりイメージを思い浮かべている……。 (-391) 2021/10/31(Sun) 3:24:55 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「本当に、泳ぐ為に生まれて来たって感じでやがりますねぇ」 競う為でもなく、頂点を極める為でもなく。 純粋に泳ぐ事を楽しみ、才能もまた微笑んだ。 何にだってなれる自分も相当だが、それ以上に恵まれている。 噂の新薬とやらに頼るなんて、考えもしないだろう。 ……この才能を、他が見たらどう思うだろうか。 「……楽しいと言って貰えて、嬉しいですよ。本当に。 そんな風に思ってもらえると、予想してなかったんで」 常よりわざとらしさが抜けた口調は、それが本心だからだ。 鏡沼は確かに、あなたに望まれる存在として認識させたり そう振舞ったりはしたけれど。 その事で、ここまで喜んでもらえるとは思ってなかったから。 「間違いなく、そいつがドライヤーでやがりますよ。 早えぇとこ更衣室行っちまいましょうか。 使い方教えねぇとですし」 置いてた鞄を拾い上げて、あなたと共に更衣室へと向かった。 (-396) 2021/10/31(Sun) 3:51:36 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「……まあ、陸より水中の方が好きだしな」 「嬉しい? 創が嬉しいと、オレも嬉しい。いいこと。 アンタが喜んでる時はオレも喜ぶし、逆もそう。 仲良しのひとが喜ぶのは一番いいこと、御爺に聞いた」 くるくる、ころころ、甘えるように音を鳴らす。 更衣室へ辿り着けば、自分の鞄から出したタオルを引っ被って、そのまま近くの椅子に腰掛けてぴたりと固まる。 「んむ……こうしてちょっとおいて、水垂れなくなったらへいき……」 曖昧な知識に従っているようだ。全然平気じゃないけども。 (-402) 2021/10/31(Sun) 4:07:42 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「異能のせいもありやがるんでしょうが、水中の方が 生き易そうですよねぇ、静は」 自分は天才にだってなれるけれど、あなたは本物の天才だから。 しがらみの多い地上では、息がしづらい時も多いだろう。 「んー、全然平気じゃねぇですねぇ。 大きい音するかもしんねぇですが、ちょーっと じっとしやがっててくださいね〜」 備え付けのドライヤーをコンセントに差し、あなたの後ろへ。 電源を入れると、被ってるタオルをずらしつつ乾かし始めた。 「熱かったりだとか痛かったりだとかしたら、遠慮なく 言っちまってくださいね。気ぃ付けはしてますが」 一人っ子なので、他人の頭を乾かす機会は無かった。 手馴れてるとは言い難いが、放置するよりマシだろう。 (-406) 2021/10/31(Sun) 4:28:51 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「うん……でも、水の中はみんないないし、創もいない」 「だからオレ、陸で生きられるようにしないといけない。 みんなは水の中で息できないし……」 「ん゛〜〜〜〜」 温風に謎の鳴き声をあげ始めた。 ……心地良さそうに目を閉じてじっとしている。 「あったかい〜〜…………」 「髪切るときみたい……あったかい、気持ちいい。 次からこれ、泳いだ後にやる〜〜……」 (-407) 2021/10/31(Sun) 4:37:45 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静その言葉に、見抜かれた様な気持ちになった。 寮暮らしでないあなたは、きっと知らない。 髪留めも眼鏡も外す入浴時には、鏡沼は必ず異能無効化薬を 飲むという事を。 プールであっても、その必要はある。 当然、その間は異能が使えない。 だから、生身の鏡沼は、仮に一緒にプールへ入ったとしても あなたの望む存在にはなれないのだ。 あなたと共に泳げる鏡沼は、鏡沼創本人ではない。 水の中には、鏡沼創は居ない。 「……静は、陸で生きてぇとは思いやがります? 生きなきゃなんねぇじゃなくて、生きてぇって。 もしそう思ってんなら、僕に出来るサポートはしますが」 「どうやら気に入ってもらえた様で。 どうです? 次は、自分で出来そうでやがります?」 ある程度乾いて来たら、備え付けのブラシで髪を整えていく。 元来、器用な方ではある。 経験は無いが、それなりには纏まるだろう。 (-412) 2021/10/31(Sun) 5:04:33 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「……。……わからない」 小さく、普段より一段低い声の呟き。 「オレは話し方も、異能のことも、全部本で知ったから、 水の中で息できないひとがどう生きてるのか、よく分かんねえ」 「……創もそうだけど、他の友達も、みんな普通に話せてる。 どうやったら、相手を泣かせねーままにできんだろ……」 過去に他人を泣かせてしまったその口調が、どうしても気掛かりでならないようで――青年は髪を乾かされながら俯いた。 幼少期に一度きりの経験でも、一回だけ起こしてしまった事は、未だに成長した青年の思考をちくちくと刺して阻んでいる。 「……髪ってこんな早く乾くんだ。次、真似してみる…… いつも友達に頼るの、よくないし。 水から出る度、創のこと呼ぶ訳にもいかないから」 (-415) 2021/10/31(Sun) 5:20:04 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「本で……? まさか、静の家族は全員、水の中で暮らしてやがるんです?」 現代日本では行き過ぎているとも言える厳しいしつけの話や 常識への疎さを考えれば、そうであってもおかしくない気はする。 「……僕は、そういう意味ではズルが出来ちまいますからね。 そうやって相手の事考えられたり、泣かせちまった事 素直に反省出来んの、静の良い所でやがると思いますよ」 仮に、自分が同じ様に、幼い頃に誰かを泣かせていたなら。 『鏡沼創はそんな事しなかった』と認識を書き換えて、それで 終わりにしてしまってたかも知れない。 「呼んでくれるのは構わねぇですし、いつだって来ますよ。 ……ただ、いつも乾かしてやれるとは限らねぇんです」 それは、鏡沼の異能の一つの欠点。 あくまで、そうであると認識させるだけの異能である為に、 『本体』でなければ、こうしてドライヤーに触れて髪を 乾かしたりは出来ないのだ。 あなたの認識を『鏡沼創に髪を乾かしてもらった』と書き換え 今と同じ心地良さを与える事は出来ても、実際は乾かない。 乾いた様に感じさせてるだけなので、風邪をひかせかねない。 そして、あなたは鏡沼創ではないから、認識は書き換えられず 周囲の人はあなたの髪が濡れたままだと知覚するだろう。 (-419) 2021/10/31(Sun) 5:52:41 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「ううん、親父もお袋も、水の中だとみんな息できない。 みんなそう。オレだけがずっと潜ってられるぞ」 「ただ、オレ、長男だから。弟ができて幼稚園行くまでは、小学校には入ったけど、教室じゃなくて家で勉強教えてもらった。 だから話し方は、んと……漫画の、格好良い人の真似してんの」 つまりは概ね小学の中程か、その辺りまでは自宅から殆ど出なかった、ということで。 原因は過保護過ぎた環境か、"長男"への干渉を防ぎたかったのか。青年自身が曖昧で世の外を知らないのは、その影響もあるのかもしれない。 「これ、良い所なのか? そう、か……? 泣いてるの見ると、悲しいから……その、嫌なだけで……」 「……や、やだ。頼りすぎるの良くない、怒られる。 怒られると悲しい、オレは悲しいの嫌だ、だから頼んねえ」 誰かから怒られること、悲しくなることを過度に拒んでいるのか、ぎゅっと目を閉じて軽く頭を横に振った。 自身の考えを振り払うように、着替えを抱き締めて、再度動きが止まる。 (-422) 2021/10/31(Sun) 6:24:59 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「あ、そういう一族とかじゃねぇんですね? 静だったら、実は海の底から来た人魚の一族だーって話に なっても、おかしかねぇなって思っちまいまして。 成程成程、そういう訳でやがったんですねぇ。 中学とかん時も、そのままになっちまってたんですかね?」 「話し方は別に、今のまんまで問題ねぇと思いますよ。 僕だって、キャラ付の為にこういう口調にしちまってるだけで コミュニケーションには相当難アリでやがりますからね」 「ええ、良い所です。間違いなく長所でやがりますよ。 泣いてるのを見て悲しいって思えるのは、静が相手の 悲しさを汲み取れてるって事でやがりますから」 動かなくなったあなたを、後ろからそっと抱き締める。 穏やかな声で、耳元にそっと囁く様に。 「僕は、怒らねぇですよ。 ……勿論、万能じゃねぇですから、静が頼ってくれても 僕には出来ねぇってなっちまう事はあるでしょうが。 怒ったりはしねぇですから、悲しくはならねぇでしょうし 悲しくならねぇなら、幾ら頼っても問題ねぇですよね?」 (-423) 2021/10/31(Sun) 7:01:21 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「んー、中学は……普段の癖消そうとしたら、なんかあんな話し方になっちまって、そのまま誰とも話してなかったな。 初めて友達できたのも、この学校に来てからだ」 「そ、うか。なら、いいのかな……。 アンタはオレより頭いいし、色々知ってそうだし」 緩々と少しずつ目を開けつつ、ぽつりぽつり口を開く。 「……? ………… み゛っ!! 」――が、貴方に抱き締められた途端、一際大きく跳ねると同時に甲高い鳴き声らしきものを発した。 「あ、今なにした!? オレのこと抱っこした!? そういうこと、友達にするものじゃないぞ! 男子が女子にする、本で見たぞ、しちゃだめなんだぞ」 ……慌てた様子で、本で得たらしき、変に曲がった知識を口にした。 着替えの制服を半ば羽織るようにしつつ、同時に貴方から数歩離れようと、ぱたぱたと袖を振ろうとする。 (-431) 2021/10/31(Sun) 7:41:29 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「誰とも話してねぇって、寂しくねぇんです? 僕は、人と話せねぇの結構キツいなーって思っちまう方ですが」 小動物の威嚇音の様な声に、思わず腕を緩めた。 一瞬呆気に取られたものの、離れたあなたとその反応に くつくつと笑いだした。 「……ええ、確かに抱っこしちまいましたけど。 一体、どんな本読みやがったんです? しちゃダメな事をしちまったつもりはなかったんですがねぇ」 確かに、まだ服を着終えてなかったなら、半裸のあなたに 抱き付いた事にはなるのだが。 いずれにせよ、男女であった方が色々と問題だ。 (-437) 2021/10/31(Sun) 8:58:12 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「んん……! 寂しくない、泳いでたらそういうの全部忘れっから……」 急いで服を着つつ、子供のように頬を膨らませたりもして。 貴方の反応には怒るでもなく、ただ背を向けて拗ねた感じに目線を逸らしている。 「だって抱っこするの、ちゅーする前にいつもやってたし」 「……どんな本って、好きって言ったら抱っこしてた。 大人が子供にするの以外だと、みんなそうやってたから、 オレにするもんじゃないぞ……オレは子供じゃねーからな」 言ってることは子供より知識が曖昧だが、自覚がないのでなんとも。 (-439) 2021/10/31(Sun) 9:18:13 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静あなたにとって、水泳は心の支えになっていたのだなと解釈した。 「静は十分子供でやがりますよ。 法律上だと、僕ら全員まだ子供って扱いになっちまいますし。 そうでなくとも、言動から子供が滲み出ちまってますもん。 てっきり、えっちな本でも読んじまったのかと思いましたが それも違げぇって感じですしねぇ。その反応。 ちゅーされるかもって、慌てて離れやがっただけでしょう?」 くつくつと、抑えきれない笑いが漏れる。 ただ友人としてのスキンシップも知らなければ、キスの先が あるという事も知らない、純粋培養。 自分は確かに、スレてる方ではあるだろうけど。 今時、こんな人間が居たのかと感心すら覚える。 (-457) 2021/10/31(Sun) 15:34:50 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「んしょ……むっ! オレ16だから20歳に近いぞ、4歳離れてるだけだし!」 立派に4歳分子供なことをアピールする子供。 それでも服を着るのに手間取ったりと、言動全般が実年齢より遅れ気味。わたわたと服を着つつ、相変わらず拗ねている…… 「そりゃ、抱っこしてちゅーしたら子供できてる本とかあったしな。 多分抱っこするの凄いことだぞ、ひと生まれてる。 だから、オレより別のヤツにした方がいいんだぞ」 意図的な程に何も知らぬ青年は、その行為がとてつもなく「重く大事なもの」と認識しているようだ。 (-463) 2021/10/31(Sun) 16:25:09 |
透 静は、頬を膨らませている。ぷくぷく。 (a77) 2021/10/31(Sun) 17:06:38 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「足りてねぇんですから子供ですぅ〜。 僕は二年生でやがりますから、静よりも大人って事に なっちまいますがね?」 実は元旦生まれなので、まだ16歳だったりする訳だが その情報は意図的に伏せている。狡い。 「ははぁーん、こりゃご存知ねぇですね? “抱っこ”で子供が出来ちまうのは、男女間でしちまった時 だけでやがりますよ。 なんで、僕と静じゃ幾らやっても問題ねぇです。 試してみちまいます?」 一歩近づいて、膨れた頬を指でつついてみようとする。 (-468) 2021/10/31(Sun) 17:30:04 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「うぐ、う…………確かにオレ一年だけど……」 学年が上=年上と思い込んだのか、ぐうと押し黙ってから目を逸らした。 どうやら貴方のことは大人寄り、もしくは大人と認識した様子。年上みんな大人、程度の気持ち。 「……え、オレとアンタだと問題ないのか? じ、じゃあやる、抱っこされるの暖かくてちょっと落ち着いた。 抱っこされるのすごい…………んむ?」 貴方に頬をつつかれると、青年は何も思ったのか、その指先を犬猫みたく咥えてみようと口を開く。 一種の捕食めいているが動きは遅く、充分避けられるものではある。 (-470) 2021/10/31(Sun) 17:43:12 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「ね? しかも三年も18歳で、大人ってワケじゃねーですし」 もうじき成人とされる年齢が18歳に引き下げられるという情報も 敢えて隠した。 「ええ、問題ねぇです。 じゃあ……っと」 咥えられそうになっているのには気付いたが、避けはしない。 余程でなければ、相手のしたいままにさせてやるのが鏡沼創だ。 抱っこされるのも気に入ったのだと判断し、左腕はあなたの 背中へと回すだろう。 (-474) 2021/10/31(Sun) 17:59:43 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「んー。ん? …………む、」 ……無自覚の動きだったのか、指先を銜えたところでハッとした。 とりあえず口に近かったから動いたのか、それに加えて空腹でもあったのか、あまりの行動に自ら疑問符ばかりで思考が停止している。動かない。 一応かぷ……と歯を当てるだけしてから、また止まる。 「…………? ……?え、あ、ったかい…………うお……すげ…………」 触れられたことで感じる他人の温もりに、若干目を見開いて驚いた顔をしている。 抵抗もなく、貴方が離れるまで青年はそのまま固まっていることだろう。 (-479) 2021/10/31(Sun) 18:25:45 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「あは、腹でも減っちまってました? あんだけ泳いでりゃ無理もねぇですが、僕食ったって 腹は膨れねぇですよ」 銜えられたままの指先で、あなたの舌を擽る様に軽く動かす。 「脅かせちまいました? 僕的には、口ん中のがよっぽど温けぇと思いますがねぇ」 今、鏡沼創は実体としてあなたの傍に居る。 感じている温もりは本物のそれだし、鏡沼もまた あなたの温もりを直接感じている。 (-481) 2021/10/31(Sun) 18:38:30 |
【秘】 透 静 → 鏡沼 創「ぴ、」 触られると思っていなかった感触に、慌てて口を離すと舌ごと引っ込めた。 「ひえ、あ、わるい、お腹すいてた、そう……」 「創の事食べる気なかった、ごめん」 はわ……わた……と困り顔。彼自身意図したものではなかった。 他人の指という初めて口にした経験で混乱しつつも、こくこくと何度か頷く。 「あ、暖かい、ぽかぽかする……驚いた。 家のみんなと同じで、創も暖かいな、落ち着く……。 それに、ほんとに何も起きないんだな……オレが女子じゃないからってことか」 謎に理解を深めた。根底が知識不足なのは如何ともし難いので……。 (-484) 2021/10/31(Sun) 18:49:58 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「気にしてねぇですよ。 僕が、何か食べモン持ってたらよかったんですがねぇ。 髪もとっくに乾いちまってますし、そろそろ帰ります? 多分ですが、夕飯の用意もされちまってるでしょう?」 寮で見掛けた事もないし、実家生だろうと当たりを付ける。 腕も下ろして、あなたを解放するだろう。 「ええ。僕も女子ではねぇですしね。 ですから、これからもしてぇ時は遠慮なく言ってもらって 構わねぇですよ」 急にあれこれ詰め込んでも、混乱させてしまうだけだろう。 今はこれでいいと言わんばかりに、自分の鞄を拾い上げた。 (-487) 2021/10/31(Sun) 19:11:32 |
【秘】 透 静 → 何処にでも居る 鏡沼 創「あ……。……うん。 ご飯……御婆の豚汁、帰って食べなきゃ叱られる。 帰りの車、もう来てそうだし」 同じく荷物を持ち、……何処と無く物寂しそうに一瞬目線を逸らすも、すぐに貴方の方へと一度頭を下げる。 「わかった、ちゃんと言う。 髪乾かしてくれて、ありがと、創」 そのまま引き止められなければ、ぱたぱたと校門の方へ向かっていくことだろう。 (-489) 2021/10/31(Sun) 19:27:44 |
【秘】 鏡沼 創 → 透 静「どー致しまして、でやがりますよ。 そんじゃ、また明日」 物寂しそうな顔には気付いたが、何も永久の別れじゃない。 またすぐに会えますよ、と言外に示した。 片手を軽く挙げて、校門へ急ぐあなたを見送るだろう。 (-490) 2021/10/31(Sun) 19:33:09 |
【秘】 尾関春歌 → 透 静「やってみる?いいよいいよ〜 今度購買とか、コンビニとか?一緒に行こっか。」 お友達って感じがしてテンション上がっちゃうね。 にこにこふわふわ 「ううん?プレゼント嬉しかったもん、会いに来てくれてありがと。 えへへ、……次も楽しみです。」 「透くんもがんばってね。」 手をふりふりして、次の授業の教室へと足を向けた。 (-493) 2021/10/31(Sun) 19:40:38 |
【独】 透 静「 ……ん、うん。友達できた。 仲良しもできてる、大丈夫。御爺に言っといて」 校舎から離れて数分。泊まっている灰銀の車に乗り、後席部へ腰掛けてこくこくと頷く。 手入れの行き届いた車両はすぐに走り出し、一家が待つ自宅へと向かい始めた。 「……漫画の男の子みたいに、うまくやれるかな。 オレ、友達泣かしたくない。 ……いい、ほっといて。 御婆すぐ怒るから、学校には来ないようにして」 ぷす、と頬を膨らませる。 青年はひとりでできるもんの気持ちになっていた。 もう16歳、あと4年で大人になる備えをしなくては……。 青年は静かにやる気で満たされた。 (-494) 2021/10/31(Sun) 19:49:30 |
【秘】 透 静 → 尾関春歌「一緒……うん、できたら、嬉しい。 体育祭の準備とか、大変だと思うけど……」 ぱあ……と笑顔を浮かべた。にこにこ。 「ん、うん。じゃあ、ね、ともだち……尾関、さん」 軽く袖先を振って貴方を見送り、青年も教室へと向かっていった。 (-497) 2021/10/31(Sun) 19:52:30 |
透 静は、迎えの車中で放送を耳にした。じっと窓越しに校舎を見ている。 (a91) 2021/10/31(Sun) 20:42:47 |
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