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【人】 無線通信 ユングフラウ>>14 ノル 〔 ▙ ▜▓▗ _ ノール、なんで……なんでこんなことになってんの……ッ!〕〔⿻▫__ 任せたのに〕 何故か、なんて。わかってしまった。 だって、皆を守りたくて嘘を認めたけど、 手紙を託した貴方は、貴方には、嘘をあげられなくって。 いや、そもそも、浅知恵に過ぎなかったのかもしれない。 きっと、 引鉄 僕 だ。〔 ▙ ▜▓▗ _ ぁ……あ…………〕やめて、なんて言えない。だって、全て、貴方に託したのだ。 だから、貴方の凶気は、凶行は、己のものでもある。 〔⿻▫__ ごめんなさい〕 〔⿻▫__ ごめんなさい〕 〔⿻▫__ ごめんなさい〕 失敗の責任の決着を自分の手でとることも出来なくて。 暴力を、貴方に負わせてしまった。 制止しないことで加担している卑怯者は、へたり、と床に座り込んだ。 (15) 2022/07/21(Thu) 1:53:53 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 手探り ノル〔 ▙ ▜▓▗ _ ノール……〕そう、任せたの、だから。 貴方の声に、言い訳を貰ったみたいに、へたり込む。 いつだって、そうやって、助けて貰ってたのは自分の方だ。 〔⿻▫__ ごめんなさい〕 〔⿻▫__ ごめんなさい〕 〔⿻▫__ ごめんなさい〕 (-51) 2022/07/21(Thu) 1:56:10 |
ユングフラウは、〔⿻▫_ ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい〕 (a14) 2022/07/21(Thu) 1:58:34 |
【秘】 骨頭 クローディオ → 無線通信 ユングフラウ(どうすんのかな) (終わったらみんなどうすんだろ) (俺以外狩り行けないんじゃない?) (ちょっと無理してでも森に入っとくんだった) (なんて顔してんの) (大丈夫かな、俺が死んだらもう誰も死なないかな) (ご主人だけで満足してくれたかな) (あ、) (畑、) 考えを纏めることもできない。結晶と共に垂れ流す思考。 朧げな意識で君の顔を見て、そうして、思い出したこと。 それさえあれば、もう暫くは生きられるだろ、みんな。 だから、頼む。 言葉にはできなかったけど。 (-54) 2022/07/21(Thu) 2:02:10 |
【人】 無線通信 ユングフラウ〔 ▙ ▜▓▗ _ あ…………〕どこまでも現実的な、思考が。 この場所を去ることも出来ず、へたりこんでいた。 目をそらすことも出来なくて、耳を塞ぐことはもっとできなくて。 こくり、ひとつ、頷く。 せめて、せめて、少しでも安心して欲しくて。 そんなことを願う権利は、ないかも、しれないけど。 (16) 2022/07/21(Thu) 2:20:07 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 骨頭 クローディオ〔 ▙ ▜▓▗ _ トウモロコシさんの採り入れ……と。ニンジンさんと、ダイコンさんと、おいもさん……冬用の野菜の、植え付けがそろそろ、で。〕 こんな時でも、貴方に教えてもらったことは妙に具体的に出てくるのだ。 〔 ▙ ▜▓▗ _ トマトさんときゅうりさんはお水たっぷり。……大丈夫、大丈夫、覚えてる、から。〕 (-57) 2022/07/21(Thu) 2:23:03 |
ユングフラウは、茫然と、抜け殻のように、座り込んでいる。 ノイズすら、無く。 (a17) 2022/07/21(Thu) 2:47:20 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ「……ふふ、調子がいいですね」 なんてふざけるような言葉を返すが、笑みは柔らかなもので。 「そう、ですね。……えぇ」 だからこそリディは、 (皆と話をしたかった……) 大好きで、仲良しでいて欲しいのは同じ。……同じだった。 崩れてしまう前に、掬いたかった。 「あら、いつだってモノはしっかりしてます。 ……言葉はわからずとも、そう感じますから」 貴方だけが知るあの子の本音。 いつか知れる日は来るだろうか。 ……きっと、来ない。 (-64) 2022/07/21(Thu) 2:58:11 |
【人】 無線通信 ユングフラウ〔⿻▫__ ぁ…………〕 大広間が静まり返って、随分な時間が経って。 ふら、と亡霊のように立ち上がる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ……兄…………〕ふら、ふら、と近寄って、ぺしゃ、と貴方のすぐ側、血溜まりの中にまた座り込んで。 〔 ▙ ▜▓▗ _ クロ兄……こんな、顔、だったんだね…………。〕袖口で、顕になった顔に付着した血液を何度もなんども拭う。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 運……ばなきゃ……〕このまま、ここに、寝かせたままでいる訳にはいかないと。 いつだって現実的に、目の前のやることを見据えていた貴方のように、抱き上げて移動させようとする。 だって、今ここにいる子たちの中で、貴方の次に力があるのは僕だから。 〔⿻▫__ どこ、へ……?〕 (26) 2022/07/21(Thu) 11:55:48 |
ユングフラウは、多分、座り込んだのは、結晶の散らかっていた場所。今は綺麗に片付いている。 (a25) 2022/07/21(Thu) 12:31:33 |
ユングフラウは、拭ったのは、塵のように細かい破片だったかもしれない。 (a26) 2022/07/21(Thu) 12:32:12 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔 ▙ ▜▓▗ _ えへへ……〕貴方のやわらかな笑顔に引かれるようにして、張り詰めていた表情が少し緩む。 きっと、そんな風に笑い合えた、最後の時間。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 言葉もね、少しずつだけど、覚えて上手になってるから。そのうち、リディとワルゴと三人で、女の子同士の話で華が咲く日も……来たりしてね?〕 〔⿻▫__ リディがキャッキャウフフなのは……あんまり想像できないなぁ。〕 くすくす、とは声が出ないのだけど。 ワルゴとモノはともかく、物静かな貴方も混ざれば案外賑やかになれるのかな、なんて想像して。 そんな未来が、守りたくて。 そんな未来は、守れなかった。 (-80) 2022/07/21(Thu) 15:08:27 |
【人】 無線通信 ユングフラウ>>27 リーディエ 何も言い返せなくて、ただ俯く。だって、全てその通りだから。 制止することもなく、自分の手を汚すことも無く、何も しなかった 自分が一番浅ましい。〔⿻▫__ ごめんなさい……〕 謝罪すら、赦されることではないと思うのに、また声が零れ落ちる。 クロをそっと横抱きにしたまま、貴方を見送ろうとして。 その方角が庭であることに気がつく。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 待って…………っ!〕〔⿻▫__ ちがう、伝えなきゃ〕 貴方が足を止めなかったとしても、来るなと言われたとしても、勝手についていく。 その歩調に合わせながら、抱きかかえたクロと一緒に。 (28) 2022/07/21(Thu) 15:20:06 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ貴方の表情の和らぎにほっと息をひとつ吐き出した。 心配だったの。私以上に動揺していた貴方が。 「えぇ、えぇ……そうですね。いつか、いつの日か。 ……そんな日が来ればいいなと、そう思います」 キャッキャウフフは、どうだろう。 話の内容によるかもしれないなんて。 その時はきっと、皆が驚くのでしょうね。 その想像が本物になる日も 未来に有り得た、はずだった。 いつの間にか暗い雰囲気は僅かながらも緩やかになり。 貴方と話す時間を心から楽しんで。 ──この日は、そうして過ごしたのだろう。 全てが壊れてしまうことを、知らずに笑って。 (-87) 2022/07/21(Thu) 19:44:55 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ──そして、現在。リディの表情に笑みはない。(>>28) ただひとつの目的のために、重い体を動かし続けている。 貴方には伝わるはずだ。悲しみや怒りの中に痛みがあること。 それは心だけでなく、不自然に引き摺るようにある体も。 貴方が俯き、黙り、謝罪を零していたことへの反応も返さず。 でもきっと、伝わってしまう。分かっている。 誰のための謝罪なの? 責めるように呟くのではなく、本当にただの疑問のように。 謝ったところで今は覆らない。 意味の無い言葉。 移動の間。何も話さないようであれば、暫くして庭へと辿り着く。 視線は……そこにあるであろうスコップに。 見つけることが叶えばまた歩きだし、その道具を手にするだろう。 大きなスコップは多分きっと、リディには似合わないけれど。 (-89) 2022/07/21(Thu) 19:47:13 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ庭へ、出てくる。 頭の骨の割れて外れた、抜け殻になった身体を抱えて歩く。 引き摺るように歩くリーディエが先導。やがて彼女は、目に付いた大きなスコップを手にする。随分と、不似合いな。 二人だけの葬列。時を前後するか、見守る者がいるかは、知らない。 〔⿻▫__ ごめんなさい……〕 無意味な謝罪の音を垂れ流す。 だって、同行の彼女は許さない。 一番伝えたい相手には、伝わらない、筈、の。 (+6) 2022/07/21(Thu) 23:59:29 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔⿻▫__ ごめんなさい……〕 貴方は許さないと知っていて。 一番伝えたい相手には届かないと知っていて。 無意味な音を、繰り返し垂れ流す。 〔⿻▫__ あ……〕 大きなスコップを手にした貴方を見て、声を零す。 だけど、今両手は塞がっていて。 痛みだって、代わりに持ってあげられない。 〔⿻▫__ 似合わない、なぁ。〕 そのまま、貴方にそれを持たせたまま、ついていく。 きっとこれは、二人だけの葬列。 (-108) 2022/07/22(Fri) 0:05:19 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ「…許されることと許されないこと、どちらが残酷なんでしょうね」 答えは求めていない。それでも口にするのは、貴方だから。 分かっているのに謝るばかりの貴方が、 憎い。 「止められるのは、"貴方"だったのに」 だけど、ひとつ口にするとぽろぽろとほかの言葉も溢れて。 口にする度に心にヒビが入り、 死にたくなるのに。 何かに耐えるように口の端を結び直し、スコップを引き摺る。 カラ、……カラカランッ。 先が砂を滑る音と、金属の軽快な音が響いていた。 眠りを妨げるものがない場所を探し、視線を動かす。 そんなことをした事がないから、適当な場所をとも言えるけど。 (-115) 2022/07/22(Fri) 0:52:34 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔⿻▫__ だって、父様……〕 過ぎってしまったら、止められなかった。 酒瓶を振り下ろせるだけの、上背と膂力のある者。 その、条件を満たしていたから。 〔 ▙ ▜▓▗ _ よくないっ……〕それから突如として上げた声は、貴方への返答ではなく。 思わず反論した、という風情の後、暫し固まり……きょろきょろ、と見回したあと、見下ろすのは腕の中の兄。 (-120) 2022/07/22(Fri) 1:17:40 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ (+11) 2022/07/22(Fri) 1:20:50 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ「だからクロだと考えたのですか?」 そうして決めつけたのですか。貴方達は。 視線をそちらに向けぬまま、淡々と言葉を返す。 …ように聞こえるだけ。 声を荒げれば、また泣いてしまいそうで。 突然の声には一瞬、足を止めて。 「……ふふ、何が良くないんでしょう」 先程よりも冷えた声で返し、また足を動かす。 零れた笑い声さえも、酷く冷たい。 どうしよう、屋敷の裏手辺りがいいだろうか。 何処にしようか。…もう誰も、クロに触れないで。 (-122) 2022/07/22(Fri) 1:32:55 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ>>+13 クロ 一瞬足を止めたリーディエ。だけど、一言口を動かして、それからまた歩み出す。 取り残されるように立ち尽くして。 おかしくなっちゃったのかな。 疑問符のついた声が、妙にリアリティを感じさせて可笑しくて。 〔 ▙ ▜▓▗ _ だからって……クロが責めない理由に、ならない……っ!〕幻聴の君かもしれないけど、交わせるなら言いたいことが沢山あって、流れ出したら止まらない。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 許さないでよ……痛かったハズの、君が……!悔しかった筈の、君が……僕が、下手くそだったから……引鉄を、引いちゃったのは、僕でしょ……〕 〔⿻▫__ じゃあ、どうすれば良かったかなんて、わからないけど……〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ 教えてよ、クロ兄…… 僕達、これからどうすればいいの……?〕〔 ▙ ▜▓▗ _ ごめんなさい、ごめんなさい……〕 (+16) 2022/07/22(Fri) 1:55:42 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ惚けたように立ち尽くして、スコップを持った貴方に取り残される。 それでも、どこかへ、声を投げ続ける。 ……心を壊したようにしか見えないかもね。 〔 ▙ ▜▓▗ _ だからって……クロが責めない理由に、ならない……っ!〕流れ出したら、止まらない。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 許さないでよ……痛かったハズの、君が……!悔しかった筈の、君が……〕〔 ▙ ▜▓▗ _ 僕が、下手くそだったから……引鉄を、引いちゃったのは、僕でしょ……〕〔⿻▫__ じゃあ、どうすれば良かったかなんて、わからないけど……〕 〔 ▙ ▜▓▗ _ 教えてよ、クロ兄…… 僕達、これからどうすればいいの……?〕〔 ▙ ▜▓▗ _ ごめんなさい、ごめんなさい……〕 (-124) 2022/07/22(Fri) 1:58:15 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウまだ、体は調子を取り戻せないのに。 それなのに、貴方との距離が出来ていく。 「……そうやって、殺すんですね。 責めない理由にはならないなんて、馬鹿みたい」 鈴の音が鳴るように、くすくすと柔らかい笑い声を零し。 「──…どうして私にはできないと、そう思うの?」 ザクリ。地面の具合を確かめるようにスコップを刺す。 「……あぁ、許されることが貴方には苦痛ですか? 私の感情よりも、……苦しんで欲しいわ」 生きて苦しむの。それが、償いというもの。 それから、呼吸ひとつ分間を置いて。 「ねぇ、そうして自分を責めると少しは楽になりますか? …きっかけは主様。間違えたのは皆。忘れないで、」 貴方だけじゃない。皆が、間違えた。 今更何を言ったところで、壊れたものは戻らないけど。 ザク、ザク。砂を掬い、穴を作る。 不慣れな作業は重い体には辛くて、それでも──止めない。 (-128) 2022/07/22(Fri) 6:52:59 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔 ▙ ▜▓▗ _ 待って……待って……っ!〕距離が離れたことに気がついて、追いかける。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 違うの、今の、リディに言ったんじゃなくて……声 が、クロが…………!〕抱きかかえた身体は動かぬまま。肢体はくったりと力無きまま。 壊れた彼は、壊れたまま。 だけど、声がするのだと主張する。 妄言だと、思われて仕方ない内容を。 それは、たまたま、貴方が口にしたことと同じで。 〔 ▙ ▜▓▗ _ 『生きろ』 って……〕それを口にすることで、貴方がどう思うのか。 声の主が、それを貴方に聞かせることを望むのか。 そんなことを考えずに、だけど貴方に伝えたくて、ただ口走る。 (-131) 2022/07/22(Fri) 7:16:16 |
【墓】 無線通信 ユングフラウ>>+17 クローディオ 〔 ▙ ▜▓▗ _ ぅ……うん。〕飾り気の無い肯定に、らしいなぁって。 痛いような呻きを上げながら、ほっとしたような返事。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ワルゴ……に……ぁぅ、そうします……。〕〔⿻▫__そういえば、見掛けなかった〕 思わず言葉が畏まってしまったのは、正しい説教だなって思って。 こんなことになっても、なんか変わらないなぁって泣き笑いのような変な顔になる。 〔 ▙ ▜▓▗ _ うん……うん……。クロ、まだ、居てくれる? ずっと……僕たちと一緒に。〕 教えてくれるってことは、見ててくれるってことなのかなって都合よく解釈して。 そもそも、貴方の声が聞こえる理屈もよく分かってないのだけど。 死者に喉は無くても心はあるから、だからこその体質による混信かもしれない、なんてのはきっと、後から至る推測。 〔 ▙ ▜▓▗ _ あ、リディ…… 待って、待って……っ!〕すっかり距離が離されてしまったことに気がついたなら。 今は貴方の願いに従うように、生きてる姉の方へと駆け……るには貴方の身体は重いな。のたのたと追い掛けて行くだろう。 (+24) 2022/07/22(Fri) 7:35:58 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ貴方の言葉で、再度動きを止める。 何を言ってるの?そんなことあるはずが。 「あ、なた………ッ」 この状況でよくも。…と吐き捨てようとしたのに。 続きの言葉は紡がれず、くしゃりと顔が歪む。 ユンならそれが出来るのかもって、そう思ってしまったから。 話が噛み合わない と、そう思っていたから。手にしていたスコップを滑らせ、地面に転がる音が鳴る。 それと同時に、表情を隠すように両手で顔を覆って。 でも、許せなかった。妄想の中に逃げること。 だから、噛み合わないなんて。そう思いたくなくて。 「……生きていたくないです…、クロ………」 疑心と争い。もう戻れない平穏を思い、震える声で呟いた。 (-132) 2022/07/22(Fri) 9:02:01 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔⿻▫__ リディ……〕 クロを抱いたまま、数歩歩み寄る。 〔 ▙ ▜▓▗ _ ダメ……ダメだよ、リディ。生きてて、許さないでいてよ……。だって、クロ、最期まで皆の食べる物のこと心配してたんだ……畑、頼むって……。〕 皆が生きるための糧のことを。 それからそっと項垂れるように、こつん、と異形の角を貴方の肩口に触れさせる。 普段絶対に触らせないそれを、今だけは確実に心の底からを伝えたくて。 〔⿻▫__ 僕はもう、誰にも……居なくなって欲しくない……〕 そうしたのは、一瞬だけ。 〔 ▙ ▜▓▗ _ リディ、クロと一緒にいてくれる? 〕抱いていた身体を近くの木の根元に寄りかかるように座らせるだろう。それから、貴方が取り落としたスコップを拾い上げ、穴の続きを掘り始める。 畑仕事を手伝って教わっていたから。足掛けを踏んで深く土に食い込ませては、てこの原理で土を掻き出すやり方は、クロがするのと同じ仕草の筈。 (-137) 2022/07/22(Fri) 14:04:05 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ聞きたくない。…そう思うのに、耳を塞ぐことはせずにいた。 貴方の口からしか聞けない、今はいないクロの言葉。 許さないことは、酷く苦しいの。 きっと許されないことと同じくらい。 苦しいの。 顔を覆っていたから、拒むことは出来なくて。 ほんの一瞬、貴方の思いとともに──キラキラと、光が舞う。 それは、癒しの光。リディの力。 ビクリと身を揺らして、それで。 過ぎったものは、恐怖。 それと、触れられたことの喜び。 考えはごちゃごちゃしていて、正確に伝わるかどうか。 縫い付けられたように暫し。その場で固まって。 下ろされたクロに、覆う手を外し視線を向け。 そうして、ふらつきの残る足取りはそのまま彼の隣まで進められ。 「………貴方は、許すのでしょう」 崩れ落ちるようにその場に座り込み、彼の手を握りしめた。 ……光は、現れない。死者を蘇生する力は、持っていないから。 生きていれば。…私なら、救えたのに。 …この命を代償にしても。 穴を掘る音を聞きながら、冷たくなったクロの体に身を寄せた。 生きているうちに出来なかったことを、酷く後悔しながら。 (-146) 2022/07/22(Fri) 21:31:32 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 命灯癒光 リーディエ〔⿻▫__ それでも……〕 それでも、苦しいからこそ、貴方は生きてくれると、思っていて。 だから、これは自分と貴方、どちらをも縛る鎖だ。 刹那待った光が、生命の証左のようで。 〔⿻▫__ 綺麗。〕 恐怖と喜びの入り交じった複雑さ、さえも。 それからは、暫し、ただ、土を掘る音が響くのだろう。 獣に荒らされないように、深く深く。人の大きさの穴を掘り終える頃には、すっかり汗ばんでいて。 〔 ▙ ▜▓▗ _ リディ。〕寄り添う貴方が別れを済ませるのを見計らって、声をかけるだろう。 別れの時間だ、と。 (-180) 2022/07/23(Sat) 13:32:11 |
ユングフラウは、夜が明けたら、畑にいる。皆の生きる糧を託されたから。 (a42) 2022/07/23(Sat) 13:33:06 |
【秘】 無線通信 ユングフラウ → 鳥籠 ワルゴ〔 ▙ ▜▓▗ _ ワルゴ、いる……?〕それはきっと、貴方の部屋か……そこが不在なら、きっと共に暮らすうちに知った、貴方が良くいる場所のどこか。 話がしたくて、探している。 見つからないか、貴方が顔を合わせることを拒否するならば、大人しく諦めるだろうけど。 (-181) 2022/07/23(Sat) 13:39:35 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 無線通信 ユングフラウ貴方は酷い人だ。とても、酷い人だ。 都合がいいと、やっぱり思ってしまう。 縛る鎖を作り、生きることを望んでくる。 それは呪いだ。 異能と同じ、呪いのよう。 光は、貴方から離れれば少しして消えたはずだ。 その時はきっと、思考は定まらなくて貴方に伝わらなかった。 それに安心したし、伝わらなくていいと思っていた。 綺麗な光のまま、貴方にとって"良いもの"であればいい。 伝わらなかったのは何か。それは、この異能の代償について。 人を生かす力。そんな奇跡に、代償が無いはずもなく。 響く音に耳を傾けて。返されない熱に哀しんで。 あの日。幾人かに問いかけ、返された言葉を思い返して。 疲れきった体を癒すように、その場に座り込んでいた。 そして。見計らうようにかけられた声に、言葉は返さない。 …クロ、 大切な存在。欠けることなく、ずっと一緒に居たかった。 リディはやっぱり、クロを疑ってはいなかったから。 無実であるはずの失われた命に、やるせない気持ちが渦巻いていた。 …待っていて。私が死ぬ、その日まで。 (-183) 2022/07/23(Sat) 14:17:08 |
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