人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【独】 片連理 “椿”

まだエンジンかかってない感はちょっとあり もうちょっと進めないとだなあ
(-357) 2023/03/03(Fri) 21:30:33

【独】 片連理 “椿”

マジで感覚があやふやなのがバレてしまった……
(-358) 2023/03/03(Fri) 21:43:27

【人】 片連理 “椿”

  いってらっしゃいまし。


[転ぶなよ、の声にはワンピースの両脇を摘んで持ち上げ、舞台役者がするようなお辞儀をしてみせた。

 一人になってから、湯を沸かして棚で見つけた茉莉花茶を淹れた。
 濃いめに淹れてから水を足して少しぬるめの温度に調節する。
 このやり方は片割れに教えてもらった気がする。よく、寝るまえに二人で茶を飲んだ。
 いつでも緊張状態だったわけではない。落ち着いた日々もそれなりにあったはずだ。それがいつ崩れるか予想がつかなかっただけで。あらためて、過ぎた日を懐かしく、寂しく思う。

 大きな花柄のマグカップを持って、二階のホールへ移動した。大きなソファの端に座る。思った通り、やわらかくて座り心地がいい。

 楓に対しては、今はできるだけ楽しげに、人間のように振る舞おうと努めてはいる。
 どうやっても愉快ではない話をしにきたのだ、そうでないときくらいは楽しい方がいい。椿には椿の目から見たものしかわからないし、そうでなくても気分が目まぐるしく変わってしまうから、楓がどう感じているかについては想像することも難しいのだが、椿の方は楓を好ましく思っている。彼は飾らず、真っ直ぐで、強い。そういう部分に、素直に憧れを感じる。たぶん、以前もそうだった。

部屋着がふわふわで、茶が温かくて、だんだんと瞼が重たくなってくる。
やがて椿はそばのローテーブルにカップを置いて、ソファの肘掛けにもたれてうとうとし始めた。]**
(389) 2023/03/03(Fri) 22:23:08

【人】 片連理 “椿”

[声がする。
 慣れた声だ。
 
 夢の入り口に立つ彼女には、その声が音として聞こえていても、何を言おうとしているのかが聞き取れない。目も開けられない。喉が重たくて声も出せない。代わりに、右手をひら、と振った……つもり。

 大丈夫、わかっている。貴方が言うのなら、たぶん、ただしい……]
(396) 2023/03/03(Fri) 23:49:09

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  
『御心のままに——』


[それは本当にかすかな囁きだった。
 聞こえるかどうかも定かではないほどの。]**
(-382) 2023/03/03(Fri) 23:50:30
片連理 “椿”は、メモを貼った。
(a26) 2023/03/03(Fri) 23:52:34

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[ベッドまで移動した後のこと。
 彼女のかすかな囁きを彼は聞き届けた。
 といっても言葉の細部はわからず、わかったのは“彼女が囁いた”という事実だけだが。人狼同士にしか交わせぬ声を、彼女が発した]


  ……っ……つば、き……。


[誰に呼びかけるでもなく独り呟く。
 楓の脳裏に甦るのは、彼女が人間でないことを認めるような言葉だ。>>227

 (それは確かに人間じゃねェよ……)

 呟いたつもりの言葉は、喉から出ることも囁きとなることもなかった。仮に声になっていたとして、聞き取れるかも怪しい音量だったろうけれど]
(-398) 2023/03/04(Sat) 8:26:09

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[彼女が“人狼”なのはいったいいつからなのだろう。
 以前彼女と共に過ごした日々で、別れ際に友と交わした囁き声は彼女にも聞こえていたのかどうか。
 ついさっきの囁きは、自分に届くと思って発されたものなのか、ただ寝ぼけただけなのか。

 ぐるぐると頭の中を巡る考えがあるのを感じながら、楓は立ち上がり、彼女の元へと向かった。
 彼女はすっかり眠りに落ちているように見え>>396、あの囁きに意図があるものとは思えなかった。そのことが少しだけ彼を安堵させる]


  椿、そんなとこで寝てたら冷えるぞ。


[声をかけた後、少し迷った末に、彼女を抱き上げようと試みることにした。
 もしその前に彼女が目覚めるなら伸ばした手を引っ込めるし、起きる気配がないなら彼女の肩と膝の下に腕を差し入れて抱き上げるだろう。
 彼女が目覚めるにしろ抱き上げるにしろ、案内先は出入口から一番近いベッドだ。3つあるベッドの中央を挟んで端と端>>391。部屋から逃げ出しやすい場所]**
(-400) 2023/03/04(Sat) 8:26:42

【人】 片連理 “椿”

[目覚めたのは明け方だった。
 何か夢を見たような気がするが、漠然としたかなしさが残るだけで、中身を思い出すことはできなかった。

 身を起こして、そこでやっと自分がベッドで眠っていたことに気がついた。
 長い髪をかきあげて、ぼんやりとあたりを見回す。反対の端のベッドに気配がある。

 椿はおそらくはまだ眠っている楓を起こさないようにそっとベッドから抜け出して、足音を立てずに扉の方へ向かう。把手を回すと軋みの予兆があり、一度手を止めてから慎重に、ゆっくりと扉を開ける。外から流れ込むひやりとした風に逆らうように隙間に身体を押し込めて、最小限の動きで再び扉を閉めた。

 ひと仕事終えて小さくため息をつき、椿は忍び足で階下へと向かった。]**
(426) 2023/03/04(Sat) 10:39:38

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[月は刻一刻と姿を変えていく。
 新月と呼べる期間は終わる間際。

 朝、彼が改めて目覚めるとき、気付くことになるだろう。
 唯一“人間”らしく過ごせる一日が終わってしまったことに]**
(-414) 2023/03/04(Sat) 11:19:14

【独】 片連理 “椿”

ここからの方針、マイペース貫きつつ楓君を擽って行きたい、そんな感じ

>それは確かに人間じゃねェよ……
うまく言えないんだけどこれがとてもすき
自分ならこの言葉は出せない気がする

赤ログ使いたくて一日待つ気だったんだけど、新月が終わらないと何も進まないことに気がついたので装飾にしました

ところでここで犯せる罪は楓君を闇に走らせることだと理解してるんだけど、合ってるかしら

(-424) 2023/03/04(Sat) 13:12:24

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

[顔を洗って、髪を梳く。
 ふと鏡の中の女と目が合って、誰だろう、と考える。

 自分の顔には馴染みがない。それが自分の姿だとはわかっていても、実感はない。一人でいる時には、ただ座って目に映るものをぼんやりと眺めている時間が長い。あるいは、旧い記憶を反芻することもある。そんな時には、自分に実体があるかどうかも怪しく思え、辺りの空気に溶けているのではないかとすら感じる。むしろ、彼女を見る誰かの目のある夢の中のほうが生きている実感を得られるくらいだった。

 一人であったなら、あの湖のほとりでずっと座っていただろう。
 今自分をこの場に存在させているのは楓なのだと、椿は思う。

 『御心のままに』

 これが夢であれ、現実であれ、椿にとっては大差はない。
 だから、楓にとって、よき現実《ゆめ》であればいいと、そう願う。]
(-425) 2023/03/04(Sat) 13:34:09

【人】 片連理 “椿”

[冷蔵庫にベーコンを発見して、小さくカットしたベーコンを菠薐草と共に炒める。卵はたっぷりのオリーブオイルでサニー・サイド・アップに。ヨーグルトは少し迷って、混ぜずにざっくりと器に移し、その上に苺のジャムを乗せた。]


  やればできるのだわ。


[満足げに頷いて、リビングのローテーブルに皿を運ぶ。
 食事をするには少々高さが足りない気もしたが、せっかく一面が広いガラス戸になっているのだから、外の見える明るい場所での食事も悪くはない。
 ついでに茉莉花茶も淹れて、トレイにポットとマグカップをのせてそれもリビングへ運んだ。カップに茶を注ぐと。花の香りがふわりと漂う。

 まだ赤い縞模様の部屋着を着たままの椿はソファに腰掛けて、楓が降りてくるまではマグカップを抱えてぼんやりと外を眺めている。]**
(442) 2023/03/04(Sat) 13:49:38

【独】 片連理 “椿”

うっかり書き落としたけどヨーグルトで迷ったのはまぜまぜ派とつぶつぶ派がいるからです 雀(仮名)くんはつぶつぶ派で椿はまぜまぜ派だった
(-430) 2023/03/04(Sat) 14:13:51

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

 
[窓から差し込む朝日に誘われて目覚める寸前、
 最後に見ていたのは、

 この世の誰より食べたかった・・・人の夢。]
 
(-435) 2023/03/04(Sat) 14:47:49

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[意識が浮上するにつれ、つきまとってくる飢餓感。
 人間として過ごせる日は終わり、人狼としての日々が戻る。
 月の満ち欠けとともに繰り返し続けるサイクルの始まり。

 次の満月にはもうもたないだろう。
 何もかも忘れて見境なく人を喰らうに違いない。
 そう思うぐらい、感じる飢餓は強かった。
 昨日が新月だったとは信じがたいほどに。

 だが、違和感もあった。
 普段の旅なら、もう少し余裕があるはずなのだ。すんなり獲物が見つけられなくても大丈夫なように。
 まるで1ヶ月遅れで旅立ったような……そんなありえない出来事が起きたような違和感だった]
(-436) 2023/03/04(Sat) 14:48:11

【人】 片連理 “椿”

[足音に続いて、声がした。
 溶けていた輪郭が形を取り戻し、沈んでいた意識が浮上する。
 ふわりと微笑み、応えた。]
 

  おはようございます。
  ええ、ええ。どうぞ、召し上がってくださいな。


[楓が食べ始めると、自分も皿に手をつける。
 菠薐草とベーコンを卵の黄身に絡める。味付けは最低限の塩だけ。シンプルだが、滋味があって良い。]
(454) 2023/03/04(Sat) 15:38:54

【人】 片連理 “椿”

[食べながら、楓の方をちらりと見やる。]


  ——楓様?


[呼んでみたものの、何か言いたいことがあるわけでもなかった。
 ただ、何かが違う、ような気がした。
 琥珀色の瞳を、じっと見つめる。
 その中にほんのわずかな影を見出したような、かすかな違和感がある。]


  いいえ……なんでもないの。
  昨夜は、よくお休みになれましたか?


[寝室まで運んでもらったことは覚えていない。
 意識のない間に何かしていることはそう珍しくもなかったせいで、特に気にかけてもいない椿だった。]**
(455) 2023/03/04(Sat) 15:39:55

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

[月の影響だろうか、と、うっすら考える。
 椿には特に変化はない。椿の場合衝動は急に表れて、引いていく。
 茶を淹れると言って片割れの元を離れ、そのまま狩りに出た日もあった。
 行かせまいと抑える片割れを延々と詰り続けた日もあった。
 思い出したくもない、過去のこと。]**
(-447) 2023/03/04(Sat) 15:49:04

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[やがてヨーグルトに手を伸ばし、ジャムを混ぜ込んで全体が薄赤く染まる頃>>442。彼はふと口を開く]


  なあ、椿……。あのとき。
  ……前にオレたちが会って、その別れ際に……
  オレが他の相手と話してたとき。

  ……どこまで・・・・聴いてた?


[彼とあの気高き友とは>>60、しばらくの間語り合っていたが……その半分ぐらいは人狼同士の囁きによるもの。
 あの場で他に誰かが聞き耳を立てていようなど、想像もしていないことだった。

 なので聞いておきたかったのだ。
 彼女がいつから囁きを操れたのかも知らないから。

 そうして彼女をじっと見つめて答えを待つ間、彼が考えていたことといえば──
 “人狼同士でも美味そうには見える”という現実だった。
 彼女はどうなのだろう。彼女の場合、食欲に月齢は影響するのだろうか。
 それも尋ねてみたいことのひとつだったのだけれど、すぐに口に出す気は無かった]**
(-455) 2023/03/04(Sat) 16:26:06

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  ああ……

[あの場の話は、だいたい聞こえていたと思う。
 実際の声よりも、狼の声はよく聞こえるのだ。
 茶をひと口飲んでカップを口元に当てたまま、記憶をたぐる。]


  あの方はヒトのままでいると。
  対して、貴方は——


[少しためらい、言葉を濁す。]
(-459) 2023/03/04(Sat) 16:57:34

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  貴方に会いたい、と思ったのは。


[カップをテーブルに置いて、膝の上で両手を握りしめる。
 どこから話したものだろう。]


  あの人は、少し前に死にました。
  できればヒトとして生きてほしいと、そう言い残して。


[自分の手が冷たい。
 喉を掻きむしりたくなるような衝動が生まれたが、椿はそれを無視した。]


  その言葉に従おうと思いました。
  でも、やっぱり、できませんでした。
  これ以上生きていていい理由も見つからなかったけれど、
  あの人の願いに背くこともしたくはなくて。
  それで、同じようなひとに会いたくなったの。
(-460) 2023/03/04(Sat) 17:47:30

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  寂しかったのね、たぶん。


[小さくため息をひとつ。
 我ながらおかしなことだと椿は思う。
 生まれたその瞬間から、この世にいてはいけないものであったというのに。
 わかっているのなら、自ら絶てばよいものを。
 そんな簡単なことができないまま、椿はここにいる。]**
(-461) 2023/03/04(Sat) 17:47:54

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[問いに明確な答えこそ無かったが──

 知っているのだ。一部始終を。
 彼がそう判断するに、彼女の答えは充分なものだった。

 少し前に死んだという『あの人』とは、彼女と共に在るように思えていた人のことだろうか、とひとまず推測しておくことにして]


  ……ヒトでないものが生きようとして、何が悪い。


[彼女が言う“生きていていい理由”は、彼女が人狼と知った楓にとっては、自分自身が生きていい理由にも等しく思われた]
(-467) 2023/03/04(Sat) 18:28:18

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

 
  ヒトでなければ生きてはならないのだったら、
  ヒトでなくなったら生きる権利を失うのなら。

  ……オレがあのとき生きようとしたことが、
  間違いになってしまう。

  そうは思いたくねーんだよ……。


[彼は6年前──より正確には6年半ぐらい前、人狼に襲われた。
 そのときに必死の抵抗の末、負傷と引き換えに手製の銃で人狼の命を絶ち、一命を取り留めた。

 が、傷を負ったのは体だけではなかった。
 呪いによって魂に負った傷に在り方を変えられ、彼もまた人狼となった。地獄と呼ぶのが相応しいほどの悪夢を道連れに。

 そしてその日以来、人間の道を捨てながらも人間のふりをし続けて生きている]
(-468) 2023/03/04(Sat) 18:28:37

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

 
[『寂しかった』と言う彼女に、
 何をしてやる気も今は起きなかった。]**
 
(-469) 2023/03/04(Sat) 18:29:01

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  ——そうね
  そうかもしれません。


[曖昧な肯定を返して、椿は楓から目を逸らす。
 シンプルな答え。
 それはたぶん、正しい。]
(-472) 2023/03/04(Sat) 18:59:40

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  貴方は。
  狼に、「成った」のでしょう?


[椿は再びカップに手を伸ばし、すっかり冷めきった茶を啜る。]


  ヒトの世界から離れようとは、思わなかったのですか。
  ヒトの世界に在って、ヒトではないモノとして生きるのは、容易ではありません。


[離れてさえうまくいかなかった椿には、楓の行動は理解し難いものだった。

 椿にしてみれば、楓ほどの強靭な精神をもって狼として生きながらヒトの世界で暮らすというのは、あるいは既にヒトの世界を見限っていているのだろうか、そんなことすら思う。

しかしそれでは昨日、仲間に生きていてほしいと言った楓と、今の楓が繋がらない。狼は、その仲間を喰らうものであるはずなのに。]**
(-475) 2023/03/04(Sat) 20:13:06

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

[茶を飲む彼女を視界に収めながらも、楓はヨーグルトを口に運ぼうとはしなかった。

 狼に成った。
 それは事実で、そのことを受け入れてもいる。
 けれど]


  オレは……一緒にいたい。仲間と、友達と。
  それまで通りに暮らしていたい。
  離れてまで生きる意味が無い……


[彼女に向けて語る言葉は彼の本心。
 望めば新しい暮らしを手にすることだってできたのかもしれない。人の世から離れながら命を繫ぐという道があったのかもしれない。

 けれど彼は浮かんだ選択の数々を天秤にかけて、現状維持を選んだ]
(-479) 2023/03/04(Sat) 20:39:54

【秘】 一匹狼 “楓” → 片連理 “椿”

 

  ……だから。
  オレの手で殺さないために、食べるんだ……
  オレの暮らしとは無関係な奴らを。

  飢えてさえいなければ殺さずに済む。
  同じ暮らしを、続けていける……

  ……他に考えつかなかったんだ。


[それが、初めての悪夢から覚めた日に──人狼となったことに気付いたその日にした選択。
 そして、その日から今まで繰り返し重ね続けている罪]**
(-481) 2023/03/04(Sat) 20:40:20

【秘】 片連理 “椿” → 一匹狼 “楓”

  ……同じ、暮らしを


[俯いていた椿は思わず顔を上げ、楓を見つめた。]


  そう、貴方は、そうなのね。


[唇を噛む。それがいかに過酷な日々であったか、椿には少しわかる気がした。
 椿にはそうしてまで維持したい暮らしはなかった。そもそも、元より椿はヒトの世界に出ることはなかった。だからできるだけ関わらなくて済むように、片割れが生きていた頃も、いなくなってからも、人里離れた地で隠遁の暮らしを送っていた。それでも、誰かを喰うたびに片割れが悲しい顔をすることが悲しかったし、頭の中にあるヒトの像に自分が合致しないことで世界にまで見捨てられたように思われて、それが絶望を誘った。

楓はそれを一人で、真正面から見据えながらそれでもヒトの世界で生きてきたというのか。]


  ……どんなにか、


[苦しかったのでしょう。
 彼のこれまでを軽んじるような気がして、その言葉は喉を越えられない。]**
(-488) 2023/03/04(Sat) 21:44:34
 




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