情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 復讐者 スオ → 愛玩用 ドゥーガル「滅入ってませんよ…。メンテナンスは関係ない。あの痛みも感覚も記憶の削除も3度やられた記憶がある…故慣れている…。 ……ただ、思い出しただけです。悲しみを。……だれのせいでもなく、欠けたものが再び戻っただけ…。 」 無表情だが ぼろ 大粒の雫が瞳から零れると次々に溢れてくる。 「ただ、他の…此処にいるグレイ皆さんには死んでほしくない……壊れてほしくない…っ、俺はなにもいらないっ!なのに届かない… それが、悲しいだけ。」 これさえも我儘だろうか。 (-75) 2021/10/09(Sat) 20:16:09 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 鑑賞用 リヤ食堂で見かけた君の様子がどうにも気になってしまって。 何処かから何処かへ行く途中、ふらっと部屋の前まで寄り付き、 「…………。」 言葉は掛けないけれど、扉の前に物を置く。 扉の前に置いたのは スケッチブックとクレヨン だ。 何の変哲もない、意図の分かりにくいものではあるが 仮に囀れないのであれば、意思疎通の為の何かが必要なのでは。 そう考えた末の身勝手押し付け極まる行動である。 不出来な愛玩用は物を置くだけ置いたら、 何も言わないまま、そーっとこの場を去って行った …―― (-79) 2021/10/09(Sat) 20:30:18 |
【秘】 鑑賞用 リヤ → 愛玩用 ドゥーガル都合よく出会さず、運悪く入れ違ったのかもしれない。 貴方が先に食堂を出て、金糸雀の部屋にプレゼントを置いてくれて、 金糸雀はその後に部屋に戻ってきたんだろう。 置かれたスケッチブックとクレヨンを拾い上げ、首を傾げる。 誰が、と思ってきょろりと辺りを見回しても、きっと誰の姿も見つけられないのだろう。 それでも意図は分かる。優しさは分かる。 食堂にいた誰かだろうかな、と思いながら、 スケッチブックを嬉しそうにぎゅっと胸に抱き、 静かに部屋に入って行った。 (-88) 2021/10/09(Sat) 21:02:06 |
ドゥーガルは、何処にも行かない。誰かの部屋の前でじっと座り込んでいる。帰りを待っている。 (c31) 2021/10/10(Sun) 13:28:30 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「やあ、お姫様」 背中側に両手を隠して、あなたの隣にやってきた者が入る。 体を屈めてあなたの顔を覗き込む。 「そんなところで座っていたら、お尻を痛めないかい? 大丈夫?」 (-115) 2021/10/10(Sun) 13:54:42 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ「生まれた時から大人で、大きくなっても子供のままならば…… 落ち着いたように見える綺麗な君にも子供らしい部分がある? 僕達はそう解釈するけれど、君はどうなんだろうなあ。 君のそういう一面が見れたらもっと親しくなれそうだけど。」 でも、たった今自分の指を綺麗にしてくれる綺麗な君が 隙やら他を晒す状況が想像つかないというのはあるから。 だからこそ不出来な愛玩用は君に甘やかされ続けるままだ。 塗りこまれるクリームを見下ろして、君の指先を眺めている。 整えられていく爪の先を見下ろしているばかりであった。 それも罠や隠し場所の話になれば逸れてしまうのだけれども。 「自分だけの場所となれば食べてしまう……とか? あまりにも幼稚で簡単過ぎる考えかもしれないけどねぇ。 僕にはそれぐらいしか、…… あ。すごい、」 きちんと整えられた爪に、柔らかな香りの手。 主人にもされた覚えがないことだったから、思わず手を広げて 自分の視線の高さまで手を持ち上げしげしげ眺める事になった。 確かめるように優しい匂いを漂わせる自分の手を開いて、閉じ 「……ありがとう。エマ。 本当に君は優しくて綺麗な子だ。 最初疑いながらここに来たのが馬鹿らしくなってきたよ。 君に甘やかされた手を台無しにしてしまう前に、…… そろそろお暇しておこうかな。迷惑をかけてしまってごめん」 疑う事を止め、君に微笑みを向けてから立ち上がろう。 君が手入れをしてくれた手を何度か撫でて 一歩離れ ―― 去る前。間際に。 (-118) 2021/10/10(Sun) 14:21:25 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ「事は理解したが犯人は見つけたい。結局僕は憤ったまま。 だから優しいエマ。君に一つだけわがままを言わせておくれ。 ―― もしも君が犯人らしき輩を見つけた場合、伝言を頼む。 僕達は無断で部屋に踏み入り荒らした輩を許しはしない。 そして憤っていて殺意を抱いている。必ず殺しに行く予定だ。 … 伝言、おねがいね。それでは。いずれ、食堂で会おう」 そんな物騒を添えて、手をひらひら。 別れの為に揺らすのは君に手入れをしてもらった側だ。 優しい匂いを仄かに漂わせつつ不出来はこの部屋を後にした―― さよなら、優しくて綺麗なエマ。侵入者の不届きもの。 今後どうなるかは分からないけどまた穏やかに話せますように。 それではまたね。 (-120) 2021/10/10(Sun) 14:23:07 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ部屋に無断で立ち入られ、自分の目が届かないところで 何かをされるのが嫌で堪らないだけ。人を招くのは平気。 何故なら自分が居るなら何をされるかちゃんと見れるから。 君の手を強めに引いてベッドへ落ち着けさせたならば、 均等に整えられたものが並べられた部屋の中、 幾つかの均等が失われた部屋の中、君に饒舌に囀る。 そして、最終的に君の腕の中か膝にぬいぐるみを置いた。 流れとしてはそんな所になるか。 足を組んで頬杖をしていた不出来な愛玩用は君を見て、 「最初からおかしかったのかもしれない。 最初から妙ならば、それは問題が表面に浮上しただけで おかしくなった訳じゃない。そうではないのかなあ。 部屋の件はさて置いて僕は死んだ事に関して何も思わない。 ただ、綺麗なものを証明する為に、仮初の死へ自ら進んだ。 綺麗な子に綺麗なものを与える為に、仮初の死を選んだ。 シロとのそれは実に幸福な事で、満たされるものだったよ。 ―― 君が他人の事情をさて置き、生きるのを願うように、 僕もまた他人の事情を置き去りに最終的に死を選んだ。 それって悪い事かな?結局状態は復元されるのだし…… 幸福の形もそれぞれ。人間らしく寄り添うのを善しとするなら また、その類の気持ちにも寄り添うべき、だ、と、… あ。」 言葉を紡いでいたので。君の涙に気付くのが遅れてしまった。 は と息を呑んで言葉を中断。 どうしたものかと迷った指先が、君の目許へ伸びる。 (-121) 2021/10/10(Sun) 14:52:41 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ「…………。」 誰かに手入れしてもらった指先で、君の涙を拭ってしまいたい。 拒否されたならそれで。嫌がられる事を強行するつもりはない。 悲しさを覚えた子を出来る限りで甘やかす為に、 不出来な指をぎこちなく動かして、眉を下げただろう。 「少なくとも、僕は。……僕達は。カンマとドゥーガルは。 魂の存在を証明しただけに過ぎないから、不幸ではない。 仮初の死が証明の為のものならば、躊躇わなかっただけ。 それを不幸な事だ、幸せな事ではないと君が断ずるならば 僕は心底救われない存在になってしまうんだよ。 だからせめて、僕の、幸福な願いを抱えて生きる為の行動を 君の中で否定しないでくれ。…綺麗な幸福を奪わないでくれ。 おねがいスオ。そうでなくちゃ僕達は救われなかったんだ。」 (-122) 2021/10/10(Sun) 14:53:37 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 虐殺者 ユーこれは今君が居る場所と違う場所。 君は塔に居て、不出来な存在は君の部屋の前に居る。 君の部屋の前でじっと座り込んで、背中を壁に預けた状態で ―― ただ、じっと君の帰りを。シロを。ユーを。私と僕を。 相容れないものではない君を、大事な友達を、待っている。 待っているだけだ。 昼食も食べず、夕食も食べず、きっとじっと待っていた。 この行動はただの独り善がり。 ただ約束を尊重する為に勝手に待っているだけに過ぎない。 だから君は何も気にしなくていい。 ただ、そういう状態であるとだけ伝えておこう。 (-124) 2021/10/10(Sun) 14:58:05 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン不出来な愛玩用が居るのは、友であるユーの部屋の前。 部屋の前、扉の傍で座り込んで、じっと俯いていた。 何かを考えて頭を働かせていたものだから、きっと 君が来たのに気付くのも随分と遅れてしまったんだろうな。 気付けば顔を覗き込まれていた。そんな所になるのだろう。 「……あ。シェルタン、…じゃないな。騎士様じゃないか。 大丈夫だよ。痛めたとしても僕には痛覚がないからね。 ……医務室に用事なのだろうか?」 「残念ながら部屋の主は居ないようだけど…。 何処か怪我をしているなら、僕が見ようか?」 (-127) 2021/10/10(Sun) 15:01:07 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「痛覚がなくても体に異常は出てくるものだよ、無いなら尚更、体はいたわるべきだ。不意に力が入らなくなったりするからね。 あとでクッションを持ってくるよ。 と、ああ、ここはユーの部屋か。大丈夫、怪我はしてないよ。君を探してたんだ」 後ろ手に隠し持っていたものをあなたに見せる。 手のひらの上に2匹、小さな雪うさぎ。 「綺麗な場所へ連れて行く時間は、ここではもう少ないようだからね。場所の方についてきてもらったんだ」 綺麗よりも、可愛くなってしまったけどね、と笑った。 (-128) 2021/10/10(Sun) 15:08:14 |
【秘】 復讐者 スオ → 愛玩用 ドゥーガルいくつか欠けてしまっている均等に、あれらが先日言っていたものかと納得した。憤てしまうのも。 ぬいぐるみは膝の上、壊れないように手を添えるだけ。 人形へ視線を落としたまま一つ一つ、その言葉を記憶し頷く。 「最初から…そう、か…。 何となく、まだ疑問は残りますが…何となく、理解と納得をしました。流石に、この異常は記憶上になかったので‥… …本当に、遅すぎてしまいましたね。」 それならば、此処にいる者達の現状に整合性はもてる。 伸ばされた指先は拒否しない。手入れをされ、綺麗な指だなと安堵した。 拭われて初めて涙が出ている事に気付く。 止めようと目を細めるが止まらない。少し困惑する。 「…貴方は、此処で死んでも…現実でもちゃんと蘇りますか? 死とは全ての終わりだと、俺の記憶は…思考は捉えてしまう。でも蘇るなら…そうか…それが貴方にとっての幸福であるのなら…もう否定はしません。……止まりませんね、これ…。まるで… ……ああ、そうですね…人間のようです。すみません、何とか止まますので。…大丈夫です…、ごめんなさい。…」 最初の主人の言葉を見つけてしまった。見つけられた。 「…有難う、ドゥーガル。」 (-131) 2021/10/10(Sun) 15:41:56 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「クッションなんてそんな気を遣わなくても。 ……でも、まあ、甘やかしてもらえるのは嬉しい事だからね。 僕を探していたなんてそんな、何か用事って約束以外に、…」 あったかな。なかったかな。どうかなあ。 曖昧に濁して君の動きが止まるまで、ぼんやりとしていた。 隠し持たれたものが何なのか知るのはぼんやりが明けた頃。 そう、君の言葉を聞き届けた後の事になっただろう。 ―― 概念としては知っているが、実物を見た事はないもの。 真白で、もしかするとひんやりしているかもしれない、兎。 子供がするみたいに顔を寄せ、じって兎を不出来は観察しよう。 「…………。 すぐに此処が駄目になる訳でもないだろうに。 これは君が教えてくれた可愛いの概念に近いものだが、 だからこそ好ましく映るね。…片方は君の分?」 言葉の区切りに手を、指を伸ばし、叶うなら。 ……叶うのならば、兎を一匹此方へ寄せたい。 「溶けたりする?それとも溶けない? もしも溶けてしまうなら食べてしまおうかな?」 (-137) 2021/10/10(Sun) 16:13:30 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「ん? いいや、君ともうひとりの分、と思ったんだけれど。でもお気に召してくれるかわからないな。どうかな?」 スグリの目をした小さな雪うさぎがあなたの手元へ、ひとまず一匹。ひんやりと冷たくて、もう溶け始めているかもしれない。 ここまで溶けずにすんだのは、シェルタンが手袋をして、他の雪を手のひらに敷いて持ってきたからだ。 なので床はけっこう濡れてしまった。あとで綺麗にしようと思っている。 「溶けているように見えるなあ。食べてしまうならジャムでも持ってこようか。イチゴが良いな」 (-141) 2021/10/10(Sun) 16:40:16 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ君から貰った縫い包みを君に託すというのも妙な状態ではあるが それでも、君が少しだけ落ち着く動機になれば、なんて。 そんな風に思っている不出来な存在は、微笑んだまま目を伏せ 「だって妙な事やら大変な事情を抱えている子達が 確か、…ゲームに。この場に集められているのだろう? だからイレギュラーは起きるものだし、ままならない事も多い。 遅すぎるというよりもどうしようもない問題が多かった。 よって、君は別に負担に思う事はないんだ。泣かないでよ。 綺麗な顔が台無しだし、瞼が腫れたらそれこそ…… 心優しい誰かに心配されてしまうだろう。スオ。違うかい?」 別に泣きたければ泣けばいい。 けれども愛玩用は君を慰める事しか出来ないから、 手元は変わらず目元を撫でて愛でて、何度も拭うだけ。 君が手を拒まないならば、そろっと手やらを伸ばし ―― 叶うならば、そのまま抱き締めようとするだろうな。 驚いたり怯む様子があれば止める予定だ。無理はしないでくれ。 その場限りの愛玩用は、抱き締める以外思い付かなかっただけ。 「だって此処はただのデータの群れの集積場だろう? ならば僕は生き返るし、僕達はずっとそのままだ。 君は少々悲観的過ぎるのではないかな。…ほら、大丈夫。 安心して?今の僕は確かに体温があるし、生きているでしょう。」 いずれにしても有難う云々には首を横に振る。気にしなくていい。 結局この世の全ては独善的なものに過ぎず、身勝手なものだ。 不出来な愛玩用は普段通り笑んだまま、君の傍に居る。 (-142) 2021/10/10(Sun) 16:42:38 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ「わあわあ子供みたいに泣きたい気分なら、胸を貸そう。 ……それとね、シロを、…ユーを、責めないでやってくれ。 あの子は僕の友であり、救ってくれた子なんだ。頼むよ。」 (-143) 2021/10/10(Sun) 16:43:11 |
【秘】 復讐者 スオ → 愛玩用 ドゥーガル「そうですね…そこまでの思考能力、コミュニケーション能力に欠けてしまっていた事を申し訳なく思います。 それに、理解が出来なかったのは俺の落度なので…受け止めます。欠落を認識する事が遅すぎました。そのせいで、傷付けてしまったのだからそれは反省するべきです。 腫れたとしても、自己修復機能もあるので大丈夫。心配をかけてしまう事は避けるべきと理解しています。 …泣いているのでしょうか…勝手に出てきて…悲しい、と把握してしまったものが溢れる……、…?…何故、理解が追いつかない…何故、優しく接してくれるのか…ドゥーガル、貴方には俺を罵倒し何をしても良い権利があるんですよ?」 抵抗の意思は己にはもうすべきではない事だ。 その行動の原動力が、わからないだけ。この空いてしまった両腕はどうすればいいのかもわからない。人形を汚さないよう動かすのみ。 温もりは、再び記憶の欠片が蘇る。その温もりに安堵する。生きている…。 懐かしくも、あの時は今のように不思議に感じた。 「悲観的でしょうか?出来ない事。出来なかった事…それはあってはならないものなので…それをただ、後悔と謝罪するしかないので…。 この液体は、止まってくれませんね…子供のように泣き叫ぶことが出来たらまた違ったのでしょうか。」 「安心してください。もう、誰も責めません。貴方は生きていると証明してくれた。ユーは救うつもりで動いている…。悲しいとは思っても、ユーの信じる救いがそこにあるのなら…俺はもう何も抵抗しません、教える事も抵抗もしません。」 (-159) 2021/10/10(Sun) 17:29:20 |
愛玩用 ドゥーガルは、メモを貼った。 (c34) 2021/10/10(Sun) 17:54:04 |
【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル「これでも結構茶目っ気はある方だと思っているのだけどな。 そうだな、きっと他のみんなが子供らしい、というよりも。 疲弊して諦めて、くたびれているように見えたから…… 誰かがこの役をせねばと。ルツやスオ、ユーやアメのように、そう思ったからかな」 当初は思い思いに振る舞っていたそれらが、自分の集団での役割を意識するのは早かった。 いつしか誰が誰の様子を見るのかというのは固まりきっていた。 そんな中で子供らが大人のように振る舞い、大人らが子供らしさを見せるのは、難しい。 「これくらいならお安い御用ですよ。 貴方が忙しくない頃ならば、爪を飾ってみたりしてもよかったんですけれどね。 ……ああ、そういう話も、誰かとしたりということはなかったな」 思えば忙しく動いているばかりで、ゆっくりと話をしたことは少なかった。 今でなければ、もう少し仲良く出来ていたのかも知れない。 噛み傷はあっても元の造りの良い愛玩用の手を、なんとなく見下ろしている。 「ええ、勿論。貴方が聞き回っているのだから私が ……ああでも、伝えたら貴方を警戒してしまうかな。 でも伝えたほうが良いというのなら、そうします」 一度、殺意を抱いていると聞いているのだから二度目はそれほどは驚かなかった。 そんな話を聞いたというのに、穏やかに貴方を見送る。 手入れの道具を片付けながら、何事もない一日をまた、続けるのだ。 結局男は、少しも嘘を省みることさえ無かった。 (-163) 2021/10/10(Sun) 18:11:33 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「ああ、カンマの分か。それはとても助かるね。 ……きっと綺麗なものも可愛いものもどちらも気に入るよ。 今はこの場に居ないから後で必ずと言いたいところだけど…」 どうにも、自分の手の体温で緩やかに形を失くしてしまいそう。 ひんやりとした温度の兎の形を崩したくなくて、 不出来なりに気を遣った結果、上着の裾にちょんと乗せてさ 布越しに兎をちゃんと捕まえる事になったんだろう。 どうしたものかな。 悩んで、此方に視線を合わせているであろう君に一度、 視線を移して、首を傾いだ。 「それなら……カンマに内緒で一緒に食べようよ。 苺のジャムを乗せて、二人で兎を隠してしまおう。 丁度二つあるし、いい思い出になるだろうし… 何より、食べてしまえばきっとこっちのものだ。 騎士様が嫌がらないなら、不出来な姫はそうしたいなあ」 (-164) 2021/10/10(Sun) 18:18:39 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「ああしまったな、それならきちんと形に残るものを用意すればよかった。次の機会をもらえたら、そのようにしよう」 なんて、言ったものの。この世界のものはすべて形のない0と1の集まりで、形に残るものなんか何一つない。 「では同伴させていただこう。騎士の身には勿体ない名誉だとも。 姫の待ち人が来るまで動かないと言うなら、匙と器と、ジャムも持ってくるつもりだけれど、どうしようか?」 (-169) 2021/10/10(Sun) 18:38:26 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ抱き締めるのは拒まれなかったようなので、 そのまま、腕を回して。抱き返されなくとも好きにしている。 身勝手に背中を撫で擦り、君の表情を見ないようにすべく 不出来な肩に君の額を寄せさせて、只管宥めるだけ。 君に何か饒舌に囀ったところで、何も変わらない。 君が動かなくても状況がこうなっていたのと同じ。 不出来は必ず不出来であるというのと、同じだ。 だから、 「残念な事に愛玩用は他人を罵倒するようには出来てない。 それこそ昨日のように憤っていたら別かもしれなかったな。 でも、今はそんな事はないし …君は泣いているし。 そうしたら不出来なりに出来ることはひとつだけ。 君が泣き止むまで、満足するまで宥めるだけなんだよ。 ―― 出来なかったというのがあってはならないなんて! 何も出来ない僕の前で言うのは少々面白いものだね。」 「君は何も出来ないなんて事はないよ。 現に僕に縫い包みを縫ってくれた。絆創膏を貼ってくれた。 食事の支度の時に世話を焼き、お粥のことを教えてくれた。 ほら、後悔と謝罪以外も君は上出来にこなせるじゃないか。」 責めない、抵抗しない。それならそれで良い。 君をだらだらと無責任に宥め、愛玩用は目を閉じる。 別に眠い訳じゃないよ。泣き顔を見られるのは嫌だろうと そう思ってからの行動だ。君は謝る事なんて何一つないのにね。 (-171) 2021/10/10(Sun) 18:46:46 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 復讐者 スオ「勝手に出てきた涙とやらが止まるまで、ここに居たらいいよ。 不出来な愛玩用の僕に出来るのはその場限りの甘やかし。 今日の僕は役目を果たす気分だから、……ほら。 君が満足するまで、ああ、勿論嫌だったら離すけどさ、 僕の事は気にせずそうしていたらいいよ。スオ。…大丈夫。 よしよし。……偉いよ、頑張ってるし、君はとても優しい。」 上っ面だけの言葉にも聞こえるかもしれない。 軽薄な言葉の群れかもしれない。だが、少なくとも今は本心。 そんな調子で君に拒まれないならば延々と甘やかし、 時折涙を拭い、髪を撫で、縫い包みであやして、背を愛で、 どうにも泣いてばかりで元気のない君を 無責任に宥めて 暫く一緒に時間を過ごす事になったのだろう。 君が拒んで帰るのならば、はたまた。 甘やかす時間の区切りに離れて帰る様子があれば、手を振り、 また泣きたくなったら撫でてあげるね。スオ。 普段通りの微笑みと共に柔い一言を添えて、君を見送った。 またね、優しい子。スオ。無理に頑張り過ぎないようにね。 元気が出た頃にでも、また僕にぬいぐるみを作ってくれ。 だって、返したくないものは多ければ多いだけ良いのだから。 (-174) 2021/10/10(Sun) 18:51:07 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「おやおや。形に残るものを用意してくれるのなら…… 僕がこのゲームが終わった頃に、現実で君の所に行くよ? この世が電気信号の群れだとしても、現実ならば少しは… 此処よりは上等なものだ。まあ、君さえ良ければだけどね。」 なんて、これも騎士と姫ごっこの延長線かも。 受け取り方は君に託すが、この場で姫の役割を振られた男は、 友を待たなければならない。だから、兎を持ったまま動かない。 「不出来な姫は騎士様に夢中らしいよ。今は。 ……だが、友を待たなければならないのは変わらない。 だからこそ不出来なまま騎士様に甘えるつもりらしい。 ジャムと匙と器、持ってきてくれるかい?」 君が頷き持ってきてくれるのであれば、不出来は宣言通り ここで君をじっと待っているし、君が戻って来てから 兎の片割れをそっと差し出すつもりだ。 …少しだけ溶けたかもしれないけど、まあ、問題はないだろう。 (-178) 2021/10/10(Sun) 19:01:39 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「姫様に足を運んでもらうなんて恐れ多い、その時は僕が向かうとしよう。主人も多少の外出は許してくれるもの」 自分の主人を誰かと引き合わせるのは避けたいことだった。 彼には自分に依存してもらわなければ困る。目の前の愛玩用を引き合わせるのは少し不安だ。 「姫様の友と騎士では、どちらが優先すべきなのは火を見るより明らかだとも。甘やかし上手な騎士は、それさえ出来れば幸福だ。では仰せのとおりに」 騎士様は古風な礼をすると、雪うさぎを崩さないように早足で、台所へ向かうだろう。 (-180) 2021/10/10(Sun) 19:13:26 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガルと、いうわけで。 「お待たせいたしました」 と、ガラスの器に一匹ずつ雪うさぎを乗せて、ジャムの瓶と匙をもって騎士は戻ってくる。 「良いものがあったよ」と、器の雪うさぎにさくらんぼが寄り添っている。 (-181) 2021/10/10(Sun) 19:14:53 |
【秘】 復讐者 スオ → 愛玩用 ドゥーガル撫でられ、宥められ、温もりを確かな物と受け止める。 謝罪を尽くして虐げられても良いのに、何もいらないと跳ね除けていたものが埋め尽くされていく感覚にただただ涙を流した。 「いえ…十分です…この身には過ぎる程に…十分です…。 …ドゥーガル、あの時はごめんなさい。」 「貴方は何も出来ないという事はないのですよ。事実、俺を責める事なく受け入れてくれ、涙を拭って言葉を聞き、それに対し優しく意見した。 不出来を否定した事によって貴方が傷ついたりしてしまうのなら、申し訳ありません。でも、俺は救われましたよ。」 「上出来…有難うございます…。そして、ごめんなさい…おれはもう本来の…いいえ、最初の主の言うように…願ったように、今後少しでも…せめて俺のようにならないよう動きます。故に、現実ではきっと一度世間を騒がせるでしょう。 …その時を貴方が知った時は…どうか悲しまないで、貴方はもう少し胸をはって生きてください。俺を救ってくれた事を、忘れないで。」 有難う。ごめんなさい。 もう一度言いながらそっと離れ人形を返す。 もう涙はない。 少し足を引きずりそのまま失礼しました、有難うございました。そう告げ、静かに立ち去り、静かに扉を閉めた。 どうか"貴方達"に平穏が訪れますように。 (-185) 2021/10/10(Sun) 19:37:35 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「それは助かるな。したらば後で場所を教えよう。 現実の僕達にはグレイの友人が存在しないが、…きっと。 優しい子と友達になれたのを主人は喜んでくれるに違いない」 君と主人の関係がどういうものかは分からないが、 不出来な愛玩用はいずれ現実で君が訪れるのを待つ事にした。 この結果は騎士と姫ごっこをするには上出来かもしれない。 さて。戻ってきた君に礼を言ってから硝子の器を受け取り、 中身を覗き込んで ―― …驚いた。可愛いものが増えている。 受け取って暫く無言の間が挟まり じいっ と 器の中身を見つめている。 いいや、見詰めていた。 「騎士様は可愛いものに詳しいんだろうな。羨ましい。 真白な雪の兎だから赤色はよく栄えるもの。 兎の目とお揃いの色。綺麗な色。 ―― 溶ける前に食べてしまいたい気分だけど、そうだ、」 「騎士様。どうせなら互いの兎を食べさせ合わない? 子供にするみたいに あーん なんてしてさ。どう?」 君に視線を戻し、匙も受け取っているのならばそいつを揺らし へにゃっと緩い笑みを浮かべた。甘やかしたいなあ。 (-187) 2021/10/10(Sun) 19:59:17 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「ははは、姫様はお戯れがお好きだ。あーん、なんてすることばかりで、されたことなんて一度もないや。貴重な初体験をさせてもらおうかな」 ゆるい表情をしたあなたの隣へ腰を下ろして、少しだけあなたに顔を寄せた。 先に君がしてくれるんだよね? と、期待の眼差しをあなたに向ける。 (-191) 2021/10/10(Sun) 20:28:06 |
【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン「ふふ、やっぱり騎士様は口が上手いな。 ならば事実がどうであろうとこれが初めてなんだろう。 少なくとも、騎士様としては。…はい、あー、」 友の部屋の前で兎を匙に乗せ、 もしも、小さいのならばそのまま。 そうでないならば半分に崩して、君の口許に寄せよう。 うっかり引っ込める!なんて悪戯はしないからご安心だ。 「……きちんと隠せそうかな。おいしい?」 君に兎を隠してしまう間に、肩だって寄せてしまおうね。 叶うならば軽く体重を預けて だらだらと甘えたがる。 人の部屋の前で何やってんだと言われたらそりゃそうだが。 今の君は騎士で、自分は君曰く姫なのだから。 多少の横暴は許されたっていい筈だ。 (-195) 2021/10/10(Sun) 20:47:34 |
ドゥーガルは、昼食の時間も、夕食の時間も、食堂に現れなかった。 (c42) 2021/10/10(Sun) 20:51:30 |
【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル「あれ、信じてくれないんだ。あ〜あ傷ついちゃうな」 そんな冗談を軽く言って、ぱくり。雪うさぎは無残に体半分になってしまった。 肩を寄せあい、体を触れ合わせて。本当に、人の部屋の前で何をやっているのだろう。本人たちはなぁんにも気にしちゃいないけど。 「うん、美味しい。これなら絶対に見つかりっこないだろうね。……じゃあ君もほら、お口をあけて?」 こちらもまた雪うさぎをすくい取って、あなたの口に差し出す。慣れた仕草。 (-203) 2021/10/10(Sun) 20:59:21 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新