【人】 影街の魔女 ブランシュ―影街「ヴンダーカマー」― 「ふうん……」 求めに応じて薬を渡したつもりだったが、すんでのところで吐き出した>>127仮面の男を見て、軽くため息をついた。 少々の呆れと、本当に飲まなかったことを些か残念がる気持ちと。 「やれやれ。この薬もタダじゃないんですが… ま、いいです。まだ半分くらい残ってるみたいだし。 で……子供騙しですか?… そうね、……ああ。捨てようと思ってたのがあるんでした。 はいこれ。」 言って、脇に無造作にどけられた細長い桃色の薬瓶をコトリとテーブルの上に置いた。 「まあ…本来自分の寿命をかけない方にお売りするものはないのですけれど。 気を悪くしないでくださいよ…私なりのルール、あるいは道理というものです。 これなら売り物でもないですし。 飲むと頭部が一日だけカラスになります。 変化役の失敗作で、他には何もありません。どうぞ。」 と言って、小瓶をコトリと置いた** (156) 2022/11/22(Tue) 12:54:23 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー影街 「ヴンダーカマー」ー 「あら。あなたでしたか。久しいですね。」 気さくに店内に入ってきたリュディガー>>150に、いつもの様子で何気なく返す。 そういう人間は、そんなに多くはないものだ。 魔女は、侮られることは殊の外嫌うが、親しげな振る舞い自体はそう嫌いなわけでもなかった。 「スカリー…ああ、スカリオーネさんですね。 その人が何か……? ふむ。ふむ………んっ?」 何かと思い話を聞きながら、徐々に不可解そうな顔になる。 少し考えつつ口を開いた。 「 (164) 2022/11/22(Tue) 17:46:40 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「ありますよ、施術の予定。というか、少し前に予約を取りました。 まあ、見られて困ることは(少なくとも私は)ありませんが… ええと。それ、私に何かメリットあります? いえ、あなたの後学のためなのはわかりますけどね。 私にも得がないと。それが道理でしょう。 それともなんです、私にもあなたが施術されるところを見せていただけるとでも?」 それについてはあまり期待しているわけでもないが、とにかく何かしら交換条件を求めるように、そう告げた* (165) 2022/11/22(Tue) 17:47:00 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ― 回想 ― 影街に店を構えたのはもう随分昔のことだ。 その頃から魔女の見た目は全く変わらないが、それを不審に思うものは誰もいなかった。 若さを吸う噂はとうに立っていたし、何より影街の人間は顔ぶれが変わりやすい。数週間も見なければ死んだかな、と思う事があるほどに。 少女が店を訪れた時>>169は、大して気にも留めなかった。 少なくとも、連れた女がもう事切れていることに気づくまでは。 (179) 2022/11/22(Tue) 20:54:24 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「あら……いらっしゃい。 ふうん。……なるほどね。」 少女の要望と母親だという躯を見れば、凡その予想はつく。 この街の裏側では、そう珍しくもないことだ。 「人間の金はいらないわ。私がほしいのは人の寿命だけ。 そうね…あなた、まだ若いから精気にも張りがありそう。 …顔だけほどほどに治すなら、2年でいいわ。 生きてれば別だけど。 全身きちんと綺麗に、元のままに戻すなら4年。 あなたの若さをもらいましょう。 大したことではないでしょう?その年なら。 でもいいの。私はあなたの本気が見たいわけだから。 どうする?」 と尋ねて、彼女の返事はどうだったか。 どちらにせよ、彼女がアップルパイを持って訪ねてくるならその都度快く受け入れているのだけど。* (180) 2022/11/22(Tue) 20:56:56 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー怪人の来訪>>161ー 「ふう。本人の同意なしに寿命をいただくのは少し道理の付け方が諸々面倒くさいんですが… まあ、この際それはもういいです。」 別にいなくなって困る人間もいなかろう、と袋の中で蠢くものに視線を向けた。 「ではそれで。お約束の方はよろしくお願いします。 今後あなた自身の寿命をかける願いができた時は、またお越しくださいな。 ご利用ありがとうございました。」 その後、カラス頭の怪人が現れた噂は魔女も耳にしたが、いかにも関係なさそうにいつも通り過ごしていたのだった** (191) 2022/11/22(Tue) 21:30:01 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ― 回想 奏者と ― 本気を見るとは言ったが、彼女の様子を見れば本気を見るまでもなかったかもしれない。 二つ返事で4年の寿命を提供するとの答え>>181に、したり顔を浮かべた。 「ま…分かっていたけどね。 本当、客があなたみたいな人ばかりならいいのだけど。 金とか、自分の寿命以外のもので交渉を持ちかけてくるのはまだしも、払う段になって難癖つけてゴネだして、強欲呼ばわりしてくる人間の多いことと言ったら… あ、ごめんなさいね。あなたには関係ない話。」 そう言って、戸棚から取り出すのは化粧に使う白粉のような粉を収めた小さなケース。少女に直に手渡す。 「これをお母さんの傷に塗ってあげなさいな。 半日もすれば全て元通りになっているでしょう。 もっとも、体が土に還ろうとするのを止めるものではないけれど…」 それを手渡して (194) 2022/11/22(Tue) 21:45:50 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 奏者 イルムヒルト「そうそう、それにお代もいただきましょうか。 まあ…今回は普通でいいわよね。」 少女の顎に指を当て、軽く持ち上げてから、唇が触れ合うほどの距離まで顔を近づけ、すう……と息を大きく吸い込めば、何かが彼女の体から抜け出たのが自分でもわかるだろうか。 (-113) 2022/11/22(Tue) 21:46:27 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「はい、おしまい。お代はいただいたわ。 悪くならないうちに処置して、眠らせてあげなさい。 それが 私にはできない 孝行というものだわ。」と告げて彼女を送り出した。 魔女にとっては良い取引、それでおしまい。 だから、彼女が時折店を訪れるのが不思議ではあるのだ。 取り立てていいことをしたなんて覚えは、まるでないのだから。 アップルパイは美味だから、商売抜きで喜んで迎え入れるにしても** (196) 2022/11/22(Tue) 21:50:05 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a41) 2022/11/22(Tue) 21:53:37 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a42) 2022/11/22(Tue) 21:55:14 |
【秘】 奏者 イルムヒルト → 影街の魔女 ブランシュ[同じ水1つでも、 砂漠で乾いた者へと与えられるものにとっては それは何よりの甘露であった ――恩を忘れぬ娘は、成長し、己が母の年に近づいても 変わらぬ姿の魔女へと敬愛をもって アップルパイとともにその店を訪れる 大人になった少女は実はちょっとだけ気になってることがある。 今回は普通、とあの日、ブランシュさんは言っていたけれど 普通ではないのはどんな風だったんだろう、って。*] (-120) 2022/11/22(Tue) 22:27:03 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ―回想/数日前―― 「ユスターシュ。そう、それがあなたの名前…いえ。」 あるいは主の名前、かな。と聞けば>>186思う。自分なら、会心の出来でなければ魔法生物に一つ一つ名はつけない。 それはともかく、彼(?)が瓶の中身を飲み干し、人間の姿を取る>>189>>190のを、物珍しそうに眺めていた。 魔女の長い人生でもこれは初めてのことだったから。 取った姿は、灰色の髪に自分より高い背丈、細身の若々しい体。あるいはこちらも主似なのかもしれないが。それを見て 「……驚いた。随分男前になったわね。」 驚きを隠さずに率直に告げた。 (227) 2022/11/22(Tue) 23:34:48 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ本当に心底嬉しそうなのは悪い気もしない。 「ええ、祭りが終わったらいらっしゃい。そのときに寿命は回収させてもらうわ。ユスターシュ、あなたは人間の姿を取っていても、人間に付きものの、あの嘘とか裏切り、ごまかしなんて悪徳は身につけていないでしょうからね。 大いにその美しい姿で楽しみなさい。楽しむ方法が多いのは人間の良いところだわ。 魔法以外で困ったことがあれば、いつでも私のところに来ればいいし… 困ったことがなくても来ればいいわ。」 (228) 2022/11/22(Tue) 23:34:55 |
【秘】 影街の魔女 ブランシュ → 人造生物 ユスターシュ「あるいは、その人間の姿の楽しみ方に深い興味があるなら、いつでもいらっしゃい。 その時は、あなたの知らないことを教えてあげましょう。」 (-131) 2022/11/22(Tue) 23:38:12 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「さあ、私の話はこれで終わり。 その姿で大いに楽しみ、人間の生活を体験し、 ここに戻っていらっしゃいな、ユスターシュ。」 と言って、魔女にしては珍しく気前よく、それなりの路銀と似合いそうな服を着せ、コスタの町中に送り出したのだった* (229) 2022/11/22(Tue) 23:41:35 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー現在 リュディガーと>>2092>>210ー 「ありますよ。美しさをさらに究めるためなら、私は大概のことはするのです。 まあ、本業ならともかく、こんな事で寿命をもらうつもりはないから安心なさい。 それで、そう。」 とうやら、リュディガーは戯れに出した条件を飲むらしい。 あまり深く考えてなさそうなのが気にはなるが、それはそれとして、その施術される様を見られるというのはなかなか興味深かった。自分の後というのが特に。 「面白いかどうかは私が決めることですよ。 では決まりね。フェスが始まる頃に行くつもりだから、その頃にあなたもいらっしゃいな。 少しくらい遅れてもいいし。 (231) 2022/11/22(Tue) 23:51:43 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ私が先に、あなたが後に。楽しみね?」 くすくすと、いかにも楽しげに嗤いながら、互いにスカリオーネの施術を受ける約束を取り付けたのだった** (232) 2022/11/22(Tue) 23:51:55 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a50) 2022/11/23(Wed) 0:00:45 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー回想 シメオンの来訪ー その男をコスタで知らないならばモグリだろう。 剣の腕、名声、財、権力、地位。およそ人生においてほとんどの者が望んでやまないそれら全てを手に入れた男。 それらを手に入れる中で、必然的に人生の時間の大半と若さを失ったという事を抜きにすれば。 だから、男が店を訪れたとき>>249にはさすがに魔女も神妙な顔つきになった。いつか来るだろうことはわかっていたからだ。 求めるであろう>>249ものも、男の人生を考えれば当然察しはついた。 (276) 2022/11/23(Wed) 16:26:26 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ「寿命と若さ。ええ、それを求めに来る方もいらっしゃいます。想定はしておりますよ。しかし、こればかりは勿論若さで払っていただくのでは、何の事かわかりませんから。 と言って私も、客の本気を諮る分を対価としているわけですから、こういった願いを金で払っていただくつもりはありません。 そういう場合は大体、『伸ばした分の人生の自由』即ち私への無制限の隷属を誓っていただくことになるのですが… あなた様の場合はむしろ、そう…… (277) 2022/11/23(Wed) 16:26:49 |
【人】 影街の魔女 ブランシュ『人間としての人生』 でしょうね。おかしな事はないはずですよ? 栄華の全てを手にし、なおかつ尽きぬ命まで手に入れるなら、それはもう全能の神か、人外の魔王ですわ。 といって、ご存知のとおり、神は人の世に直接手をを出したりはしないのですから……まあ、そういうことです。 どちらにしても人間とは呼べませんわ。それが道理です。 (278) 2022/11/23(Wed) 16:31:35 |
【人】 影街の魔女 ブランシュまあ、私もこれで何かと不便なんですよ。自分の欲望だけのために魔術を使わないとか、諸々の道理でもって生き方をあえて不自由に縛っているのです。 そのくらいしてようやく、限りない命を人の世界で生きていく気にもなろうというものですわ。 ということなので、 対価がそれでもよろしいのであればお受けしますが…」 と答え、男の答えを待つことにした* (279) 2022/11/23(Wed) 16:32:34 |
【秘】 人造生物 ユスターシュ → 影街の魔女 ブランシュ[かけられた言葉に一瞬首を傾げたが、すぐに察して耳まで赤くなる。 森に潜んでいた頃。 魔物として追い立てられる日々の中、人目につきにくい物置小屋や野原でそういう行為に及ぶ若い男女を見たことがあるから] えっと……よろしく、おねがいします……? [尤も、その行為の意味まで察している訳ではないが。 悪いことではないのだろうと思いながら、彼女の言葉に頷く。] (-159) 2022/11/23(Wed) 20:26:15 |
影街の魔女 ブランシュは、メモを貼った。 (a75) 2022/11/23(Wed) 21:45:16 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー回想 シメオンー 「ええ、そのように。 それがあなたの限界ではありますが… しかし、あなたほど限りある時の中で、多くの望みを叶えた方を私は他に知りません。 あるいはその生き方も、後には美しいものと讃えられるかもしれません。 私ではおそらく得られないもの。 」どうやら得心は得られたらしい。 が、男の去り際の一言>>301は先程の問いよりも魔女を些か困惑させた。 「一日だけの若さですか。それは…なるほど。 その時は、お待ちしておりますわ。」 一日分だけの若さ。かつてのような輝きをただ一瞬。 それは確かに、どこまでも人間らしい望みだ。 それにふさわしい対価は、確かに寿命でも人の生を捨てることでもないし、おそらく金でもない。 これはなかなか難しい道理だな、と思いつつ、了承の意を告げたのだった** (331) 2022/11/23(Wed) 22:28:52 |
【人】 影街の魔女 ブランシュー現在 ヴンダーカマーー ひとまず、リュディガーとの話は>>243概ねまとまった。 「そう、朝は家族の手伝いね… まあ、私も特に決まった予定はないし、ゆっくりいきましょうか。 最初から最後まで、お互いゆっくりと。 たのしく行きましょう? スカリオーネさんに会ったら伝えておいてくださいな。」 こういう事があるから、あえて不自由にしていても人の世界で過ごすのは面白い。 そう思いつつ、フェス当日にでも予定を合わせて向かおうと、一つ予定を入れておいた** (334) 2022/11/23(Wed) 22:37:03 |
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