人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


蒼い三日月が辺りを照らす。伝承は果たして真実なのだろうか。
もし真実であるならば、異形の刃を見つけ出し、打ち砕かなければならない。

どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が2人、人犬が1人、魔女が1人、暗殺者が1人、猫又が1人、魔術師が1人、皇狼が1人、凶狼が2人、妖花が1人、樹木子が1人、決闘者が1人、聖女が1人、諜報員が2人、骨噛みが1人、無思慮が1人、波魔が1人、宝玉が99人いるようだ。

【人】 寸善尺魔 ガイオ

「おっ勝ちじゃん。俺にもツキが向いてきたってことよ、いいねぇ」

不運に見舞われることが多いくせに、彼はギャンブルが好きだ。
ルーレットで負けが込んでのヤケクソ一点賭けで大勝利。
年甲斐もなくはしゃぐ姿がカジノで見られた。

「んぁ〜? るっせぇ、珍しいとは俺も思ってるさ。
 …何かの前触れ? よせやい、いい気分のままにさせといてくれよ」
(0) 2023/09/11(Mon) 20:57:27
ガイオは時が進むよう祈った。


【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

分けて欲しかったなあ、と同意して笑う。
実際のところ平均並みの身長は、気にする程は低くないはずなのだけれど。

「はあい。また来ますよお。」

レシートを避けてちょうどのお会計。
焼きたてのフォカッチャふたつ、ほくほく顔で受け取った。

「ぜひぜひ、お願いしますねえ。」
「それで増えたら儲けもんですからあ。」

ひらりと手を振る。
もし増えたところで、女がここに来る頻度はきっと変わらないだろうけど。
言わなくていいことは言わないまま、軽い足取りで立ち去っていった。
(-0) 2023/09/11(Mon) 21:01:21

【独】 口に金貨を ルチアーノ

/*
ひとりごとぼやく時間がなかった。
猫しかしてない男。
こいつは黒い男と白い男に性癖と価値観を歪ませられたのに理性だけはしっかり残った猫の男です。

にゃーん。

黒眼鏡が上司時代に振り回され、次の上司に躾けられてなにかに目覚める。
誰かに飼われたい人間だけど、飼われるって普通じゃないし社会人がバブになるのは理性がないから流石に自重して真面目に暮らしている。
真面目人間だがやることなすことたまに自由になる。命令することや誰かを抱えることは多分すごく苦手。
大事にしたいものを失ったりなにかに失敗すると怖いから。家猫。
(-1) 2023/09/11(Mon) 21:03:02

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「それを言ったら、食事を気にしない僕もこっちじゃ異端みたいじゃないか」

気にしないと言うよりは、食べようと思ってないだけなのだが。
深めに酔うといくらか眠れるから、夜は殆ど食べない。
朝は深酒のせいで食欲が湧かない。
食事をあまりとらない原因なんてそれでしかないのだけど。
一番の問題は、それをあまり気にしてないから、他人の追求も面倒くさくて”忘れた”なんて言うのだ。

グラスを取りそこねる様子を見れば「もう酔った?」と、愉しげにグラスを弾いては音を立てた。
大分酔いが回ってるのはお互い様で、頬には既に赤みが差している。

「おや。僕は結婚なんて興味もないし、飼ってみようかな、猫。
 飼われてみるのも一興だけど……何処にでも付き合ってくれるのなら、このまま近くに泊まっていくかい?」

部屋までの帰りを気にしなければ、もっと飲める。
あなたとなら、何も思い出すこと無く安心して眠れる気さえするのだから不思議な話だった。
(-2) 2023/09/11(Mon) 21:04:47

【秘】 無敵の リヴィオ → マスター エリカ

──これは、一日目が来る前のお話。


バーの扉に手をかけ開けば、カランカランとドアベルの音が響く。

馴染みのある音と言い難いはずのそれを久しいと思うのは、
ここに訪れるのが数ヶ月ぶりだからだろうか。
昔からずっと通っているという訳でもない、
プライベート上でたまに訪れるだけの少しの縁がある場所。

それでも久しいと感じるのは、
ここが他の店よりも心落ち着く場所で。
"リヴィオ"という一部を知る者がいるからだろうか。

「やぁ、マスター。久しぶりだね。
 おすすめのワインを1杯いただいてもいいかな」

口にするものはなんだって良かった。
ただ、悩みという疲れを癒したいと考えていたのかもしれない。
いつもと変わらないように見える男の表情に、少しの憂いが浮かぶ。

誰にも見せない、見せたくない"リヴィオ"の一面。
何も言わずに、それでも理解しているというように、
こちらを見るアイスブルーの瞳へと、静かに微笑んだ。

──どうか今日も、そんな君でいてくれないだろうか。
それだけで俺はきっと、明日も頑張れる。
男は、そんな身勝手な思いを抱きながら、
差し出されたワイングラスへと口付けるのだった。

#バー:アマラント
(-3) 2023/09/11(Mon) 21:11:24

【人】 Chiavica テオドロ

>>0:187 エルヴィーノ

「それは失敬。
 あなたも大概人がいいんですから」

気持ちのいい話でなかった自覚はあるのか、返す言葉は拗ねたような言い草。

「するべき仕事がなければそれに越したことはないと思ってますよ。ただ……面倒とはいえ、嫌ではないので。

 あなたみたいなのが最低限の仕事だけやってたらそれで済むようにしていたら、自ずと私のできることを増やして熟すが手っ取り早いと気づいたまでです」

あなた達が出世すれば、という嫌味の延長。と見せかけて、ただ適材適所を貫いているだけとでも言うような。

能力さえあるなら、やりたくないと思わない奴が率先してやる。それが当然だと考えて、ともすればそうして価値を示すことに拘りがある──或いは、意欲的でない者からすれば取り憑かれているようにすら見えるか。

「諦めてください。野放しにしていればそれこそ同僚や上司の品格が疑われるでしょう」

それとは別にだらしない生活が見てられなく思うお節介心も、真っ当に存在してはいるようだが。

#警察署
(1) 2023/09/11(Mon) 21:13:07

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

/* お世話になっております、熱中症のエビです。

当方
妖花
になりまして、役職能力使用の打診に参りました。
テオドロくんが他の絆先になっていたり等で体が爆裂しないようであれば、絆を結ばせていただきたいと考えています。

返答はすぐでなくとも構いませんので、ごゆっくり考えていただけたらと思います。

秘話の方は、体が落ち着き次第返させていただきます。
引き続きよろしくお願いいたします…!
(-4) 2023/09/11(Mon) 21:16:40

【人】 法の下に イレネオ

>>0:186 ダヴィード

空になった紙袋を移動させようと底を掴めば、出来立ての食事を入れた時特有の熱が移っていた。湯気のせいだろう、少し湿り気もある。
自分の座るスペースを少し広く取る。腰を落ち着け、手にしたピッツァの切断面に目をやれば、空洞がほとんどないくらいにチーズと肉が詰め込まれていた。なるほど、これは半分にしてもらって正解だろう。
貴方の言葉を受けて、ほんの少しだけ先を譲って。それでも、のんびり貴方の食事を眺めるなんてことはせず。

「そうだな、Buon appetito.いただきます。

言うや否や、ぐわり。大きな口を開け、手に持ったピッツァにかぶりついた。
男の好む熱い食事だ。
逆に、それ以外で食事の好みはあまりない。この男は、どんな味のものでもそれなりに食べる。
かと言ってどの味に対しても同じ反応をするほど鈍感ではなく、感想を言う程度の能はあった。この男に食事を勧めるのは、まあまあの娯楽になるだろう。
すぐに感じたのは肉の硬さ。噛み切れないというわけではなく、しっかりと食べ応えのある肉の塊。それがごろごろと入っている。見た目以上の重量感に、細い目が軽く開かれた。

「美味いな。」

一言、息を吐いて呟いた。
貴方の方を見れば、嬉しそうに食べ進めているだろうか。
食事中の人というのは、どうも幸福な雰囲気を纏っている。会話でそれを遮るのはちょっと迷うくらいに。
だからそれ以上のことは言わず、こちらも静かに食事に戻る。食べる速度自体が早いわけではないが、一口が大きい。それで遠慮なく噛みちぎっていくから、結果的に食事にかかる時間は短い。
食べ終えるのは同じくらいのタイミングになるかもしれない。

#商店街
(2) 2023/09/11(Mon) 21:17:10

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>0:174 ダニエラ

「おう、そりゃ勿論。
何のピザにするか考えとけよ。」

喜ぶ姿を見るのは実に気分が良くて
きっと好きなだけ買うのだろう。
さて、好きなパンは、と聞かれれば。

「俺はチャバッタが好きだぜ。
オリーブオイルに浸して食うと美味いんだ。」

ごく庶民的な食卓パンの名を挙げるだろう。

#街中
(3) 2023/09/11(Mon) 21:18:48

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「あんたが正論を言ってると、
 鼻をつままれたような気分になるよ」

ははは、と笑い声を放り投げる。
間に置かれた距離はちょうどよくて、
それでもきっと短すぎる。

「はいよ。
 じゃあちょっと準備するから、大人しく座っててくれますかね」

店ならサイフォンを火にかけたりしはじめるところだが、
裏口から入れば店の外観からは想像もできないほど
狭くぎゅうぎゅうと物が押し込まれた部屋がひとつ。
あなたも何度か覗いた事くらいはある、事務所兼黒眼鏡の私室だ。

スチールデスクの上に置いてあった電気ケトルのスイッチを
ぱちんと指で弾きながら、

「あんたからなんか持ってくるなんて、
 明日は海が荒れるな。
 船は出すなといっておかにゃ」

二つ置かれたカップのひとつをひっくり返して、
口許だけで笑った。

「で、ご注文は?」

珈琲ではなく、と。黒眼鏡の隙間から、瞳が覗いた。

#Mazzetto
(-5) 2023/09/11(Mon) 21:20:14

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「周りの環境が異端を決めるんだよ、諦めな。
 あー……今日は俺が払ってやるよ。次はお前な」

くつくつ笑いながら会計のために金を握る準備をしようとしていたが、向けられた言葉に片目を開けた。

「結婚に興味はもっとけ色男、いくらでも選び放題だろうに」
「ああ? 泊まり……? ……このホテルにしろお、他は認めんぞ」

訝しげな声をだしつつも、反対はしないのか近所のホテルを一つあなた宛にメッセージで送った。
示されたホテルは古くもなく新しくもなく、場所も近くで治安も程よい地理に建っているだろう。都合好く覚えているのも彼の才能である。
(-6) 2023/09/11(Mon) 21:22:52

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>0:184 テオドロ

「おっと。そりゃ怖い事聞いたな。
お手柔らかに頼むぜ。
俺はしがない巡査部長なんだからよ。」

憧れの兄貴分で居るには
とうの昔に資格を失っている
貴方と妹分を、見ているしかなかったあの時に、既に

「はいはい。この辺は俺の方が歩いてるから任せてくれよ。
美味いジュースとドルチェの店だって知ってるんだぜ。」

だからどんな事を言われようとも
兄貴分のニコロよりも、能無しのニコロの方を
弟には見ていて貰わなければ。

その方がきっと、互いに楽なのをニコロは知っている。

#街中
(4) 2023/09/11(Mon) 21:28:46

【人】 黒眼鏡

>>0:179 イレネオ

ぎらぎらと研ぎ澄まされ、突きつけられる牙に視線が合う。
柔らかく緩みすらする黒眼鏡の奥の目が、
どこか楽しさを抱えている。
若者と話すと楽しい。
その言葉通りなら、そういう感情で。

「好き嫌いはよくないね」

指は渋面を一度、くるりと空中でなぞるように回ってから
再び膝の上へと戻る。

視線は奥へ──祈りをささげる神父のほうへと向けながら、

「今夜には仕事があるよ」
「きちんと税関を通ってきた、
 法律上何の問題も無いコンテナを受け取るのさ」

海。
黒眼鏡の部署は、"港"とも呼ばれている。
ファミリーの密輸・流通、流れるものの大半を牛耳るその中核は、
船。
海に囲まれた三日月島における海運には、
黒眼鏡の息がかかった会社がそれはもう、浜の真砂のようにある。

#教会
(5) 2023/09/11(Mon) 21:29:20

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

/*ご贔屓にしていただきありがとうございます。九本指です。
マジか。今の所大歓迎ではありますので、そちらが無理なく確認できる範囲でこれ以降役職にまつわる連絡がなければ結んでいただいて大丈夫です。

返信についてはごゆっくり。今日もそれなりに早寝をする予感です。
こちらこそ、これからもよろしくお願いしますね。
(-7) 2023/09/11(Mon) 21:29:39

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

いいやNon.

そして囁きには、すました顔で否定する。

「道中に部下が関わってる可能性は否定しないが。
 あえてここに麻薬を広めることはしてないね。
 主観だけ伝えるなら、
 麻薬は儲かるが、関係者の中にバカが混じるというリスクがデカい」

…そこでようやく、もう一度あなたに視線を向けて。

「今追ってるのはそれ? イレネオくん。
 俺も調べて置こうか?」

#教会
(-8) 2023/09/11(Mon) 21:30:16

【人】 コピーキャット ペネロペ

「……ああ〜?
 ガイオの野郎、まぐれ当たりをまだ言ってんのか?」

「ったく、少し前までは息苦しいだの何だの言ってたくせに」

調子の良い奴。言葉ではそう言えども、
不運な同僚の事をそう悪く思ってもいないらしく。
声色は冗談めかした笑みを含むものだった。

#アジト
(6) 2023/09/11(Mon) 21:34:14

【人】 渡りに船 ロメオ

木製の両開きの扉に提げられた『開店中』のプレート。
晴れたって曇ったって、雨が降ったってこのベーカリーは開いている。

『poco a poco』の看板を掲げた店の中。
店番の男が、今日も欠伸をしながらカウンターの向こう側で足を組んで座っていた。
来る人はまばらながらも客が来るのは事実。
なのでこの態度はよろしくないのだが、ここの店長は寛大なのであった。
男はいつもこんな感じであるし、クビにはなっていない。

「…………」
「今日はちょっとあちーな……」

よっこらしょ、と立ち上がりクーラーのリモコンを探す。
棚のパンは今日もつやつやと誇らしげに並んでいる。
庶民的な店内に、ピッと電子音。
少しだけ涼しい風が、そよそよと吹き始めた。

#パン屋
(7) 2023/09/11(Mon) 21:36:51

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ

「ふふ、フィオレちゃんのお話はいつも楽しいもの。
 今回も期待してるわ♡」

雑談を交えながらなら、少し長いネイルの時間も
きっとあっという間に過ぎ去って。
貴方の指先に桜色。
寒色で整った貴方に暖かな色が灯る。

「フィオレちゃんはいいオンナだから、
 どんな色でも乗りこなしちゃうのよ♡
 でもアタシはこの色のフィオレちゃんがとっても好きよ」

完成したそれを貴方が眺めている間に、
ヴィットーレは道具をしまってカウンターを片付ける。
やる気十分なあなたの姿を見れば、
それはもう微笑ましそうに眺めて。

「じゃ、お礼代わりに明日もお店のお手伝いをしてもらっちゃおうかしら♡
 素敵な土産話も一緒にね!ほら、そろそろ時間なんじゃない?」

デートに遅刻は厳禁よ!とパンパン、手を叩いた。
(-9) 2023/09/11(Mon) 21:37:11

【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ

/*
こんばんは!おやすみ硫酸ナトリウムです。
お話してくださってありがとうございました、良い感じに0日目が終わったのであそこで秘話を一旦切りたいと思います。
ロメオさんとの空気感が掴めて嬉しかったです…

平和時空が続いている間に共鳴窓をのんびり動かそうかと考えたのですが、プロローグがお酒の話で終わったのでお酒を飲みに行くor温泉がピョンと湧き出たのでそちらの話にするのも楽しそう……でうろうろしてしまいました。
上記二つに限らずもし何かご希望あればお伺いしたく…!
お手隙の際にお聞かせいただければ幸いです、宜しくお願いします!
(-10) 2023/09/11(Mon) 21:40:33

【影】 日差しにまどろむ ダニエラ

夜になると、ときおり思い出すことがある。
はっきりと“いつ”と断言のできない幼少の記憶。
ひとりきりで眠る幼子の記憶。

幼すぎて覚えていないというわけではない。
ただただ、それが常だっただけ。

「……Madre」

夜の消灯は、その頃から苦手だ。
同じように明かりをつけたまま、同じように、呟いた。
(&0) 2023/09/11(Mon) 21:44:12

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

きっとどこかの会議室だったかもしれないし
道端だったかも、閑散とした店だったかもしれないけれど。

狂った犬は
“志”
を同じくする者を探していた。

目的は違うかもしれないけれど
為す事は、同じ
さて、どんな顔ぶれが集まるのだろう。
(*0) 2023/09/11(Mon) 21:45:06

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>3 ニコロ

「はあい。んー、カボチャ…カボチャいいなあ……」

悩むといいつつ気持ちはどうやら大分カボチャに向いている。
キノコ嫌いではないのだけれど、今日はそっちの気分のようで。

「ああー、チャバッタ。美味しいですよねえ。」

弾んだというには伸びた声音で頷いて、それでも明るいトーンに違いはない。

「いつも行くサンドイッチ屋さんもチャバッタを使ってるんですよお。」
「でも、オリーブオイルですかあ……」
「そういえばサンドイッチ以外で、あんまり食べてないかもしれません、あたしい。」

『poco a poco』に次行った時買ってみようかなあ、なんて呟くのは眼鏡の長身が店番をするベーカリーの名前。
2日に1度、彼女がフォカッチャを買う店だ。

#街中
(8) 2023/09/11(Mon) 21:45:35

【教】 コピーキャット ペネロペ


──あ、夢だわこれ。

夢の中特有の妙な確信は不意に訪れた。

「おー。これあれか、明晰夢ってやつじゃん。
 てことはつまり……」

曰く、明晰夢というものは夢を自在にコントロールできるらしい。
つまりは欲しいものも欲しいだけ。むん、と念じる。

「酒!!!」



「出ねえじゃん!!!」


よいこの夢だったらしい。
(/0) 2023/09/11(Mon) 21:46:45

【人】 拷問吏 ネロ

「何、ツキに悪きツキなどあるまい」

席に座り、空々と哂う。

「我ら、この生業よ。
 使わぬツキを胎に溜め込んだまま死ぬる者も多い。
 金子もツキも腸も、
 皆懐から出ていく時分が最も温かいと聞く。
 血肉存分に吐き出すが温度ある人生やもしれんぞ」

#アジト
(9) 2023/09/11(Mon) 21:53:44

【人】 無敵の リヴィオ

「流石、眼鏡をかけた俺も最高だね」

誰かに同意を求める訳でもなく呟かれた言葉へ、
鏡の中の存在が同意するように頷いた。
自画自賛、前髪で揺れる黒猫も不思議と似合っている。

しかしどれだけ見た目が良くても、
そんな奇人へと近寄る人物は仕事の間柄のみという人間ばかり。

男に向けられる視線はいつも通りだ。

そしてそれを気にする性格なら、
周囲にとっては幸福だったのだろう。

#警察署
(10) 2023/09/11(Mon) 21:53:47

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

三日月島の街中、大してひっそりとした場所でもないところに建つホテル。
ひと月ほど前から、この一室には宿泊者がある。
夜になっても、留守の時も消えない電灯。
いつ不在でいつ眠っているかなんて、外からでは決して分からない。

その時在室していた名義人の彼女は、のびやかにあくびなんぞ繰り広げていた。
「そうだ」と、本当に今そこで思い出したどうでもいいことのように。

「一応〜、教えてもらったこと、本当か調べてみたんですけどお」
「嘘じゃあなかったからあ。信用しますねえ」

あまりにも軽い。
そもそも、その腕を信用したから声をかけたのだけれど。
順序が逆で、ちぐはぐだ。その印象を抱いたなら、間違いではない。
(!0) 2023/09/11(Mon) 21:54:04
リヴィオは、今日はこのまま見回りへと向かおう。 #街中
(a0) 2023/09/11(Mon) 21:54:53

【教】 コピーキャット ペネロペ


「椅子、テーブル、……これはいけんのか。
 んじゃあグラス、レモネード……これも?
 なんで酒だめなんだよ」

本気で夢のデバッグをしている。
延々と…
(/1) 2023/09/11(Mon) 21:55:20

【赤】 黒眼鏡

――反社会組織取締法成立のため、
さる資産家が多額の融資を行った。
そいつは『アリソン・カンパネッロ』という女性だという。
署長代理を強力に支援したという、
けれど正体不明の彼女の存在は、
この法案において独特な立ち位置を持っていた。

そんな彼女から、あなたたちへと連絡が入る。
あなたたちは、警官として秘密裏に摘発チームにアサインされただろうか。
それとも、全く別の理由で関わるのだろうか?


/*改めて、皇狼です。
皆さまよろしくお願いいたします。

もしよろしければですが、所属組織の関係もあり私から皆様にお声をかけるシーンなどやらせていただければと思います。
皆さんはどういう立場で摘発チームに参加しているかなど、
開示できる情報がありましたらお伺いできれば幸いです!
(*1) 2023/09/11(Mon) 21:57:30

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>8 ダニエラ

「カボチャか、んじゃあそれで。
そうそうオリーブオイル。」

聞き覚えのある店の名を聞けば
此方の表情も楽し気なものになって。

「あそこの店のチャバッタも美味いぜ。
俺、いつも買ってるからな。」

「サンドイッチも良いが、オリーブオイルがシンプルでさ。
芳醇な香りとさっぱりした風味で溜まんねえんだ。」

他愛ないパン談義。
そう言いながらも、店に着けばカボチャのピザを買うのだろう。

#街中
(11) 2023/09/11(Mon) 22:01:23

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

資産家の投資もあり、とんとん拍子で進んだ法案
それに表向きは賛同する形で
部下はその手を上げた。

内心は全く別の物で、守りたいものが守れればそれでいい
その為にはマフィアは勿論…
怪しい者はマフィア以外であってもその手を止めない心構えだ。

外部に漏れる事を恐れてか
その名を
『Albero(アルベッロ)』
と名乗っただろう。

/*どうもお世話になります、凶狼です。
是非ともそのシーンのお伴をさせていただきたく思います。

当PCがこの役割に加担する理由は上で述べたのが
およその理由になっております。

『守るべきものを守るため』
『その為に手段は選ばない』

その2点が主でございます
どうぞ、よろしくお願いいたします。
(*2) 2023/09/11(Mon) 22:08:04

【念】 口に金貨を ルチアーノ

「金が関わる分確かな情報を出してるからなあ?
 パンの好みぐらいなら時間で変わる可能性もあったが」

手元の手帳と睨み合いっ子をしていた男は声をかけられれば、あなたに視線を向き直して話に応じた。

「そんなもんで信用すんのかー……あー。
 一応使える伝全部に手回しをした。個人を調べるなら一日一件が限界、だな。
 だが調べるために動いているうちに、此処も俺のこともバレやすくなる。
 ……日が経つほど盗聴されたり突入つされるリスクがある、気を配ってくれ」

「大体女一人で大層なことを考えてるが、他の協力者はいるのか?
 そもそも個人か、誰かの差し金なのかぐらい聞いてもいいか」

自分の身内を売る戸惑いのなさの理由を聞いてやりたいのをぐっとこらえて、協力者としての質問をした。
雇っている人数や手間で相手の規模がわかるだろう。
もしかしたらあなたは更に大きな企業に雇われているのかもしれないし、と。
(!1) 2023/09/11(Mon) 22:09:05

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>1 テオドロ

「珍しいね、キミが拗ねるなんて」

眉をひそめた表情を見て、くつくつと笑う。
人がいいなどと言うのは、あなたかアリーチェくらいだろう。

「勤勉なのはいいことだけど、ちゃんと休息もとるべきさ。
 キミが倒れたらたちまち仕事が溜まるようじゃ、機能してないのと同じだからね」

そんなことは言わずともわかっているはず。
私生活まで犠牲にしているわけではなさそうだから、それで良しとしようか。
何せ、そうだとするとだらしない生活で寝ていない男と、殆ど変わらなくなってしまうのだから。

「……ま、昼1食はどうにか食わされてるお陰で、こうして元気に生きてるわけだけど」

苦いコーヒーは、眠気も幾分かは飛ばしてくれた。
シエスタまではなんとか保ってこれそうだ。……チェスの相手とかを挑まれなければ、多分。

#警察署
(12) 2023/09/11(Mon) 22:11:15

【人】 コピーキャット ペネロペ

「負け越しては勝って悄気げては良い気になって、
 カネもツキも大いに吐き出してるあいつは
 まあ退屈はしねえ人生なのかもしれねえなあ」

それが身を滅ぼさなければもっと良いと思うのが人のさが。
とはいえそんな望みが贅沢な稼業である事も間違いなく。

#アジト
(13) 2023/09/11(Mon) 22:15:53

【人】 法の下に イレネオ

カタカタと淀みなくキーを叩く音は今日も変わらない。
長身を押し込めるように窮屈に、それでいて妙に居心地良さそうに定位置に座る様子も。
作業に集中しているようだ。しかし、声をかけられれば億劫そうでもなく振り向く。そうして追加の指示を幾つか受ければ、頷いてまたデスクに向かうのだろう。

その合間。
男は不思議そうに顔を上げ、匂いを嗅ぐようにすんと鼻を鳴らした。

それだけ。
軽く首を傾げて、再び資料を確認し始めた。

#警察署
(14) 2023/09/11(Mon) 22:19:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「おや、奢ってくれるのならお言葉に甘えようかな。
 いいよ、次は僕が奢ろう」

次の約束が出来るのはいいことだ。
別に日取りを決めたりするわけではないけれど、ここに居ればまたこうして会うことは出来るのだ。

「ええ……キミほどじゃないでしょ。常に違う女引っ提げてるくせに」
「ホテルなら酔いなんて気にせず飲めるし……。ふは、キミの勧めならここに決めてしまおう」

場所は良好、何も不安はない。
本当に付き合ってくれるんだと、思わす漏れ出た笑いに声が出て。
あなたの会計を待って、指定されたホテルに向かうだろう。
これは多分、僕とあなたの生きる場所が分かれてしまってからは初めてのことだ。
(-11) 2023/09/11(Mon) 22:23:19

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>11 ニコロ

「あ。ほんとおですかあ?」
「ふふ、店番のお兄さん、面白い人ですよねえ。」

知ってます?なんて訊ねたりして。
話を聞けば本当に美味しそうなものだから、次は是非ためそうと心に誓ってまた笑った。

「わあい。ありがとおございますう。」

そうしてカボチャのピザを手に入れるも、すぐに食べようとはせずその身をくるり。

「あとはあ、市民さんのさがしものでしたねえ。」
「すぐそこの公園にはベンチがありましたか。そこでいかがですかあ?」

その手にピザがあるからか、口許が緩んでいる。

#街中
(15) 2023/09/11(Mon) 22:29:15

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


「ダヴィード!おーいダヴィード、起きてっかあ〜!?」

どんどんどん!あなたが寝ていてもこれっぽっちもお構いなし。
朝の忙しなさが街から過ぎ去っていった後の時間、
実質あなたの世話係の男は無遠慮にあなたの部屋の扉を叩いた。
もう完っ全に地声で。

もちろんあなたは綺麗に寝過ごしてしまってもいいし、
既に何処かへ出掛けていたなんて事もあるかもしれない。
(-12) 2023/09/11(Mon) 22:32:51

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
くそ〜!!匂わせをするな!!
こちとら匂わせが難しい役職なんだぞ!!
ずるいぞ!!!!!!!!!!
(-13) 2023/09/11(Mon) 22:35:35

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>15 ダニエラ

「あのいつも眼鏡を掛けてて静かな人だろ?
変わった人だよなぁとは思ってたぜ。
同じ店に行ったことがあるなら話は早いな!」

是非試してみてくれ、とにこにこになりながら
貴方の提案にこくりと頷く。

「おう、いいねえ。じゃあそこにするか。
ピザを食べるにも丁度良さそうだしな。」

自分はハーモニカを吹くつもりであることもあって
ピザは買わずに、貴方と共に公園へ向かおうと。

#街中
(16) 2023/09/11(Mon) 22:38:19

【赤】 無敵の リヴィオ

もう一匹の狂った犬は、同じ"志"からここにいるのか。
問いかけたところで肯定を示し笑みを浮かべるだけ。

しかし、為すことは同じであり、
道は違えど行き先は一緒おなじといったところだ。

それは、守りたいものがある訳ではない。
それは、帰るべき場がある訳ではない。
だからこそ利用しやすく、だからこそ選ばれた。
真に自分の意志を持たない犬は、命を受けどんな者にも牙を剥く。


それはもう一匹の狂犬を真似るように、
N.N.エヌエヌ
』と名乗ったことだろう。


/*
遅くなりましたがもう一匹の凶狼です。
改めましてどうぞよろしくお願い致します。

是非ともご提案に乗らせていただければと思います。
どういった立場かという点ですが
本来の人間性として、表向きとは異なるものを持つ事を暴かれ
その結果半ば脅すような形で参加することとなりました。
つまりは『利用しやすさ』『命への忠実さ』からこの場におります。

狂犬でありつつも皆様の良き手足になれれば幸いです。
(*3) 2023/09/11(Mon) 22:42:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>a0 リヴィオ

「……あ、ねこ!」


そんな街中の見回り道中。
貴方の前髪を飾る黒猫ピンに突然声をあげたのは、本日は休日の新人巡査だ。
しかし上司の姿を見てまず真っ先にそこに反応するのは如何なものだろう。
本人もついの指摘をしてから気が付いたらしい、はっと慌てた様子で少し姿勢を正せば貴方へと近寄っていく。

「り……リヴィオせんぱい、お疲れ様です!
 
すみません、前髪の可愛くて声出ちゃいました……


「えっと、今日は眼鏡なんですね!
 その黒猫ピンと関係ありますか?」

#街中
(17) 2023/09/11(Mon) 22:48:30

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

はあいと間延びをした返事。

「もしものときは、勿論知らん顔して逃げてくださいねえ。」
「…そもそもそんな道理の通った法令では、あんまりなさそうですけどお。」

実情を知る女は、そこでようやく眺めていたディスプレイから視線を外した。
ディスプレイに並ぶのは『反社会組織取締法』、通称マフィア取締法についての概要。
法という名の無法。率直な感想はそれだった。

「んー……」

さて、質問には悩む様子だった。
どうやら一言で答えるのは難しいらしく。

「多分、個人ですよお」
「誰かに命令されたとかじゃ、ありませんしい……」

「ただあたしは警察の、摘発チームの人間ですからあ。」
「……やれないことは、ないですよお。きっと。個人でも。」

内部に信用されているからこそのこの立場であると、女は嘯いている。
(!2) 2023/09/11(Mon) 22:50:51

【人】 法の下に イレネオ

>>5 黒眼鏡

色の見えない瞳だ。
揺らぎも変化も捉えづらい。だから言葉や抑揚、身振りが多分に意味を持つ。それも、意図してのことなのだろう。
そしてこちらは、そのひとつひとつに、簡単に乱される程度に青い。

たん。たん。
たん!


如何にも年上らしい、ともすれば親しげですらある言葉につま先が高く鳴った。
……それきり、沈黙。しまった、とでもいうように。
居住まいを正して口を開けたのは、数拍の後のことだ。控えめに開かれた口の中は暗い。

「法律上。」

法律上何も問題がない。ないように見える道を偽って、或いは整備して、そこを走り抜けていくのが、マフィアという生き物だ。誰がどう思っていようと、この男はそう思っている。そう習った。
わざわざそう付け足したのは、針を落としたのか、それとも親切心か。いずれにせよ、なぞるように繰り返して。

#教会
(18) 2023/09/11(Mon) 22:54:52

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

「部下の管理も出来ないほど耄碌したのか。」
「引退を考えた方がいいんじゃないか。その前に洗い浚い吐ききって。」

反撃の機とばかりに返したのはそんな言葉。
その程度で貴方が狼狽えるはずはないとわかっている。だから本当に、これは何の意味もない、憂さ晴らしに近い棘。
そんな風だからこそ、返ってきた言葉の角度に戸惑うのだ。

面食らって。
合わせた金の目が丸く開いた。
そしてすぐにまた、見通そうとするように細まる。

「はあ?」
「何を企んでる。」

窮した、馬鹿の一つ覚えのような。

#教会
(-14) 2023/09/11(Mon) 22:55:20

【赤】 黒眼鏡

――理由など聞かれることはない。
警察の関係しない、だが恐らくは誰かの息がかかった雑居ビル。
打ちっぱなしのコンクリートで覆われたそこの一階に、
狂犬が二人集められた。

無機質な机と椅子が三脚。
それだけの部屋に、

「『Albero』、『N.N.』だな。
 アリソン・カンパネッロだ。
 アリソンと呼べ」

とても『女史』とは呼べない風体の者が、
ドアを押し開け、靴音高く入ってくる。


/*ありがとうございます! よき狼ライフを送りましょう。
ちなみにこちらはこの通り、
法案の成立を強力に後押ししたある意味での仕掛人、クロマクです。
立場上偉そうにふるまい、指示をくだすことも多いかと思いますが、基本的に行動は相談して決めて行ければと思っておりますのでよろしくお願いいたします!
(*4) 2023/09/11(Mon) 22:56:39

【人】 門を潜り ダヴィード

>>2 イレネオ

「美味しいでしょう!
 ああよかった、一番好きな物を勧めるって緊張しました」

片手に食べかけのパニーニを持ちながらほっと胸をなでおろす。
先ほどまで喜色満面の笑みを浮かべていた表情は、ほのかな安堵が滲んだものに変わった。

食事中にあまり言葉を交わすことはないから、傍から見ている人物がいたとしたらあっさりすぐ食べ終わったように見えるだろう。
口元を紙ナプキンで拭いて、貴方の方にも一枚差し出す。

「お腹いっぱいになりましたか?
 すこし甘いものも追加しようかな、と思うんですが」

イレネオさんもどうでしょう。自らの懐から財布を取り出して、今度はこちらがお返しをする番だと暗に示す。

#商店街
(19) 2023/09/11(Mon) 22:59:01

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>16 ニコロ

「そおですそおです、その人ですう。」
「ふふー。試してみますねえ、ニコロさんオリジナル〜」

料理名らしい。鼻歌混じりに告げながら。

「はあい。心ゆくまでお弾きくださあい。」
「静かあに、聴きますよお。」

ピザを抱えて公園へ。
辿り着いたそこは決して無人ではなかったけれど、運良くベンチは空いていた。
足早に寄って、ぺふりと腰掛ける。

#街中 #公園
(20) 2023/09/11(Mon) 23:03:03

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

カツン、と響いた靴の音に反応して
狂犬が一匹、笑みを浮かべる。

「どーも。アリソン女史。
お待ちしておりましたよ。我らがReginetta(女王陛下)。」

今はAlberoだから、そういう振る舞いをする。
上司ともなる相手には礼を尽くさねばと
一礼を取りながらも、何故か砕けた様子で。

「私はAlbero。
貴方様の部下として存分に使っていただきたい。」

なんて、形式だけの言葉を並べる。

「なんてな。まさかアンタがアリソン女史だったとは。
イメチェンにも程がないかい?」
(*5) 2023/09/11(Mon) 23:03:20

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>182 テオドロ

どうだろうね。言葉にする前に吐息に消えて、何をはぐらかしたのだかもわからない。
花は幾重にも姿を見せど、実を収穫するために大切にされる花は冬を控えたひとつ限り。
貴方の趣味を思えば承知のことかもしれない。

「なら、よかった。自分の腕の中以外も自費で賄っているのかと思ったよ。
 君の彩が振りまかれるのが、そこまでもボランティアだとほら、ね。
 上役の人間としては気にせざるをえないところだから」

橋の上を渡って賑々しいほうまでいけば、未だ人々の営みが照る。
自分たちが仕事を終えても動く街を見つめる目は、茫洋と遠くを眺めるような、
己とは別の世界を見ているかのような隔てのあるものだ。

「それにしても、思いつきか。
 君はいつもこんなふうに備られえる側の人間と思っているけど、
 どうだろう、思いつきで行動することもあるのかな?」

#街中
(21) 2023/09/11(Mon) 23:06:48

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

今日は特にメッセージがない。

ただいつもの場所で受け取れば、

『送った』

とだけ書いてある。
……家に帰れば、宅配便が届いているだろう。
チョコレートに合いそうな、
色鮮やかな七色の缶に入ったフレーバー・ティーの詰め合わせだ。
当然のように、高い。
(-15) 2023/09/11(Mon) 23:07:58

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
そういえばこれで猫又じゃないって知ったらみんなびっくりするだろうな
なんで?最初から余ったやつに入ろうと思ってたから……
(-16) 2023/09/11(Mon) 23:14:18

【秘】 渡りに船 ロメオ → 陽光の元で ニーノ

/*
こんばんは!万人の夢です。
0日目秘話、ありがとうございました……!
きっとロミオはこんな感じだと思います。対面でも多分そう。

そして共鳴窓、このまま飲みに行っちゃおっかな!?と思っていたので飲み約束を平和なうちに果たすのはありかな〜と思っていました!
良ければ飲み時空でいかがでしょうか!?
(-17) 2023/09/11(Mon) 23:15:29

【人】 黒眼鏡

>>18 イレネオ

あなたのふるまいのいちいちが、
きっと薪のようにくべられて
満足そうな笑顔の熱が保たれる。

「そう」
「法律上」

神父の言葉は、もう聞こえない。
――けれど男は、形ばかりの祈りの姿勢は崩さない。
あなたとの話よりも、そちらに半身を預けているようだ。

「イレネオくんも大事だろう、法律。
 俺もね」

だがそれは、それとして。
片手であなたに、崩したピースサインのようなものを送り。

「可能な限り守っていきたいよ、法律。
 市民の義務だ」

#教会
(22) 2023/09/11(Mon) 23:21:30

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「この仕事をほかのやつに譲る気はないなあ」
「部下の教育も上司の仕事だから、そこはご忠告どうも。
 キミの上司も、しっかりと教えてくれているかな」

頭をかく手は、演技じみて。

「いや、もし本当に薬がバラまかれてて、俺が知らないなら」
「どこがやってんのか、ってなるでしょう」
「商売敵だったら、しかるべき対応はしないとねえ」

なにかおかしいことを言った?と。
頬に手をついて、首をかしげた。

#教会
(-18) 2023/09/11(Mon) 23:21:41

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>20 ダニエラ

「料理名みたいに言われると恥ずかしいな〜。
大したもんじゃないが、味は保証するぜ。」

何せオリーブオイルに浸しただけのパンだ。
料理というにはあまりにもお粗末なので、気恥しくなりながら。

「それじゃあ、お言葉に甘えて。
折角だから明るい曲の方がいいよな。」

辿り着いた公園の、貴方が腰かけた横へ座って。
手にしたハーモニカを構えて演奏するのは
貴方も聞いたことがあるかもしれない。

『サンタルチア』と呼ばれる楽曲。
伴奏付きで吹くだろう。
独特の音色が公園の風に溶けていく。

#街中 #公園
(23) 2023/09/11(Mon) 23:25:32

【赤】 無敵の リヴィオ

椅子に腰掛けることなく、
壁に背を預け、遠くを眺めるようにしていた一匹は、
響いた靴音に反応して扉へと視線を向ける。

何か言おうかと口を開き、告げようとする頃には、
もう一匹が芝居がかったそれを演じていたものだから。
真似る必要はないだろうと、軽く一礼をし預けた背を浮かして。

「名乗る必要性を感じませんが、自分がN.N.です。
 エヌと……そう呼んでくれればそれで」

普段の様子とは違い、大人しさを見せる一匹は
そのまま近くの椅子を引き、その場に腰掛けた。

どうやら目の前の二人の会話を邪魔する気はないらしく。
机に肘をつき指先に髪を巻き付けて、
薄らと笑みを浮かべながら、二人の様子を眺めている。
(*6) 2023/09/11(Mon) 23:27:32

【赤】 黒眼鏡

「女王でもなんでもない。
 ただのオフィス・レディくらいに扱え」

OLは、法案に莫大な寄付などしない。

「部下でいいのか?
 チームではあるが、組織上の上下などないが」

低いテーブルに腰かけながら、笑みすら浮かべずに返して。

「おれは昔からこうだ。
 眼鏡を外しただけさ」

文字通りだ。
(*7) 2023/09/11(Mon) 23:29:33

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「失礼します。資料室の鍵使います」

鍵の保管場所から資料室の鍵を手に取り、貸出記録に自分の名前を入力。
いつもの手順で鍵を手にすると、この部屋の代表でもあろうあなたの方に向き直って頭を下げた。

「おつかれさまです、警部」

小さく浮かべた笑みには似つかわしくない目の下のクマはなかなか取れやしない。
男の生活面についてはあなたも聞き及んでいるだろうが、今のところ仕事に支障を出してはおらず。
指摘するのはもっぱら同期や近い先輩後輩達だ。
もっとも……それでもなお直る気配は1ミリもなかったりするのだが。
(-19) 2023/09/11(Mon) 23:34:34

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

「はあい!今開けますから、ちょっと待ってください!」

扉を叩いてからすぐ、部屋の奥から人がやってくる気配がある。
暫し待てばがちゃりと鍵が開けられ、部屋の主が顔を出した。
今日は寝坊を免れたようである程度身形を整えている。

「おはようございます。今日はどうしたんです?」

何の用であれ、貴方を外に立たせておくわけにはいかない。
そのまま部屋へと招待しようとするだろう。
(-20) 2023/09/11(Mon) 23:34:47

【赤】 黒眼鏡

「エヌか。
 お前も頼む」

かつ、かつ、かつ。
靴音がまた響いて、『アリソン』が二人の目の前までやってくる。
差し出されたのは――古びた携帯電話と、口座番号とパスワードが書かれた紙。

「連絡用だ。
 普段は使うな。
 カモフラージュでbotからスパムが延々と届くから、着信音もつかないようになっている」

「こっちはチーム活動用の予算だ。
 好きに使え。領収書なんか出さなくてもいいが、無駄には使うな」

てきぱきと指示してから、他に質問は? と。
(*8) 2023/09/11(Mon) 23:35:06

【人】 無敵の リヴィオ

>>17 ニーノ

ねこ!
と突然の声に振り返る男は、
まるで知り合いだと確信めいているような様子で。
浮かべた笑顔をこちらへ向かってくる君へと向け、
片腕をあげ緩やかにその手を振ってみせる。

「やぁニーノ、お疲れ様。
 これと眼鏡が関係あるかと聞かれればNoだが…」

と君が近くまで来れば、
振っていた手を止め人差し指で黒猫を示して。

「昨日からのおニューでね。
 気に入ったから今日も付けてきたんだ」

可愛くて声が出てしまう気持ちは分かる。
そう言いたげに頷いて君の肩を軽く叩き身を屈めた。
身長差がある分少し見えにくいだろうから、
この素敵な黒猫が君に見えやすいようにするために。

#街中
(24) 2023/09/11(Mon) 23:43:22

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「そりゃあ今のあんたは
莫大な資金を融資してくれたスポンサー様だからな。
丁重に扱うようにと言われている。一応だが。」

なんて上から言われた言葉をそのままに。
差し出された諸々を受け取っては、仕舞うだろう。

「ま、そう言ってくれるなら自由にやるさ。
支給品は了解だ。これらに関して質問もない。
ただ、そうだな。確認したい事がある。」

もう1人の同輩の言葉も待ちながら
自分は確認したい事がある、と。
(*9) 2023/09/11(Mon) 23:43:39

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「ぐぇへへ……んが……ふへ……」

本日の『先生』業務はお休みのようだ。
客が滅多に来ないモーテル受付、その奥の私室で
カンターミネは実に三日ぶりの惰眠を貪っている。

朝の内には起きる事もない。
ありえない事だが、仮に立場がはるか上の上司が
部屋を怒りのままにノックしてきたとしても、
これは起きてこないだろう。

主人がそんなザマなのだから、
モーテルの入口にかけられた『chiusoお休み中』のプレートは
今日一日は覆る事はない。

昼過ぎになってようやく目を覚ましたカンターミネは、
欠伸を三、四度した後でようやくモーテルを後にした。
(25) 2023/09/11(Mon) 23:46:23

【人】 法の下に イレネオ

>>19 ダヴィード

「そうだったのか。教えてくれて嬉しいよ。」

好むものを共有してもらえるというのは光栄なことだ。
安堵に足ることが言えたのもよかった。実のところこの男はそうよく考えて話すたちではないが、貴方をしょぼくれさせてしまったことを理解出来ないほど馬鹿ではない。そして、もしそうなっていたら、どう言い訳をしたものか困っていただろう。

「また行くよ。」
「あの、バナナのやつ。初めて見たから、気になる。」

そう話題にしたのは、季節限定と銘打たれていたチョコバナナとマシュマロのパニーニだ。
見るからに甘そうなそれは、頭の固い人間からすれば、食事にするにはふさわしくないと感じる。今日ではなく、仕事帰りに小腹を満たす時にでも立ち寄ろうと決めた。
ナプキンを会釈して受け取る。舐め取ってしまったから、汚れはあまり付かなかった。少し行儀が悪い。

「ん。」
「まだ食えるのか。俺もだよ。」
「そっちもおすすめしてくれるのか?」

にやり、と口角をあげて快諾する。
この男は頭は固いが、年下からの奢りを固辞するほど、前時代的ではなかった。

#商店街
(26) 2023/09/11(Mon) 23:51:49

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>23 ニコロ

楽しみだなあと足を揺らして。
あなたがハーモニカを取り出すと、音色を邪魔しないよう静かにピザを取り出した。
カボチャの甘味にピザ生地やチーズの香ばしさ。
咀嚼しながら、その音に耳を澄ませる。
長閑な公園に緩やかなテンポで響くハーモニカ。
歌詞が頭に浮かぶくらい、よく聞き知った曲だった。

ご馳走になったピザを食べながら演奏を聴くなんて贅沢な時間だなあなんて。
そんなことを他人事みたいに思い浮かべながら、その穏やかな時間を揺蕩っている。

演奏が終わると控えめな拍手の音がした。

「お上手ですねえ」

なんて言って、膝上に一度置いたピザをまた持ち上げる。

#街中 #公園
(27) 2023/09/11(Mon) 23:52:16

【赤】 無敵の リヴィオ

てっきりもう少し話し込むと思っていたためか、
目の前へとやってくるまで指先は解かれずにいて。
物を差し出されてようやくその指先を解放し、
携帯電話と紙を受け取る。

まず目を通すのは口座番号とパスワードが書かれた紙。
続いて古びた携帯電話を軽く操作する。
操作といっても、本当に簡単なものだけだ。

「…了解です。有難くいただきます」

気が済めばそれらをスーツの内側に仕舞い、
確認したい事があると口にする狂犬に視線を向ける。
様子からするに、特に質問はないのだろう。

揃えた指先でどうぞとでも言いたげにさして、
もう一度机に肘をついた。
(*10) 2023/09/11(Mon) 23:59:53

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「……ふぅん」
「ね、何で喧嘩やめちゃったの?」

ずっと気になっていたのに、聞いてこなかったこと。
昔と今で、すっかり変わってしまったあなたのこと。
今も楽しくやれているのかな、とか。忙しそうだけど充実してるのかなとか。
彼女なりに心配していたのだ。

「分かった。……って言っても、悪くなったら元も子もないし。
 冷凍のカルツォーネがあったらそれも買い溜めておくわね」

今は様々な保存方法に、いろんな味があるものだし。
暫く憂いがないようにしておくのもいいんじゃないかという気遣い。

ここ数年で幾度と触っているあなたなら、昔スラムにいた頃よりもずっと肌も綺麗になっていることに気付いていただろう。
手入れをする余裕が生まれたのだろう、年を経て変わったのは彼女も同じだ。

「あら、もうそんなになるの?
 全然実感ないわ、あの頃の"お兄さん"って印象が強いんだもの」
「元気って言われても何だかぴんとこないけどね。
 毎日楽しくしてるのはそうかも。今の生活、大好きよ」

密着しているのに、こうしているとまるで年が離れた兄妹であるかのようだ。
あたたかくて、心地よい距離。
(-21) 2023/09/12(Tue) 0:00:42
エリカは、とある夜、暫く振りに訪れたあなたに、ワインを提供していた。以前と変わらぬ様子で。#バー:アマラント
(a1) 2023/09/12(Tue) 0:03:51

【赤】 黒眼鏡


「無理はしなくてもいいが。

 ああ、もちろん――"アリソン"がどんな女だったかなど、
 上司にも漏らすなよ。
 女について語ることほど無粋なことはない」

確認については、どうぞ、と手をやる。
(*11) 2023/09/12(Tue) 0:10:20

【独】 マスター エリカ

/*
独り言コメント大会したい!!の気持ちを持ちながら時間を取れないので処刑ダイスの素振りをしていきます。
<<ダニエラ>>who<<ニコロ>>who<<ガイオ>>who
(-22) 2023/09/12(Tue) 0:15:42

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「無理はしてないさ。
それと勿論、他言は避けるよ。約束する。」

促されれば両者を見据えて
凶狼はこんな確認を。

「疑わしき者は検挙せよ。
これが共通の認識だと思うが。」

「疑わしいと判断すれば
俺は
マフィアだろうが警察だろうが、検挙する。

それでも構わないな?」

それは己自身をもそうする可能性を秘めている。
狂った狼は見境が無い。
(*12) 2023/09/12(Tue) 0:17:01

【独】 マスター エリカ

/*
ガイオは二度死ぬ。実際に振る時はお前はいないんだな……
(-23) 2023/09/12(Tue) 0:17:03

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


「おう、起きてんな」

よし、とばかりにそう呟いて。
扉を開ければ、やはり遠慮もなく上がり込んでいくだろう。

「別に大した用じゃねえよ。お前ん所は特別変わりなかったか?
 近頃サツに動きがあったって噂だが」

噂の出処、日頃観光客を相手にするような仕事を主とする彼は
それなりに顔も手も広いと言えるだろう。
とはいえ今は噂程度、気を付けるに越した事は無い、程度。

「無かったとしても注意は払っておけ。
 それ以外はいつも通りでいい。噂に浮足立つ奴も居るだろうが…
 露骨に気が逸ってる輩が居ればシメる程度でいい」

「お前ももう一から十まで指図してやらなきゃならないような
 足元も覚束ないガキじゃねえだろう。とはいえ、
 手塩にかけて育てた犬をパクられちゃ堪らねえからな」

御破算にされるのは御免被る、と肩を竦めて見せる。

言葉選びや物言いこそ横柄なものでこそあれ、
まだ子どもと言って良い年齢のあなたを子ども扱いしないのは
確かにあなたと、あなたが過ごしてきた時間への信頼だ。
(-24) 2023/09/12(Tue) 0:17:10

【人】 法の下に イレネオ

>>22 黒眼鏡

なにもかもが、くべられる薪や送られる風になっているだけだとしても。
口を閉じて大人しくする、ということができるほど利口ではない。であれば、今日だってこうなっていなかった。

そちらの方に何かあるのか、と目をやる。
神父はこちらをみていないのだろう。見られていたとして、見咎められるのはこちらだったかもしれない。貴方は格好はどうであれ、祈りの姿勢を崩していない。

「法律を守る市民なら。」
「お前のことも、俺は守ったよ。」

市民、とはどこまでを指すのだろう。誰がその範囲を定義するのだろう。
少なくとも、市民を守れと言われた時の「市民」に、悪人マフィアは入っていなかった。

#教会
(28) 2023/09/12(Tue) 0:19:55

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

これの動作は武骨で。
貴方の仕草は演技じみて優雅だ。

もし本当に薬がバラまかれてて、俺が知らないなら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分が掴んだ情報がガセだったのかと一瞬疑い、ぐ、と息を詰める。
しかし、これは往来で小耳に挟んだ噂話などではない。確かなはず、と詰まった息を飲み下す。

「潰し合いか。」
「それで、また人を殺すのか?」

#教会
(-25) 2023/09/12(Tue) 0:20:26

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「カポにもなって、殴ったの殴られただのやっていられないだろう。
 殴ればより仕事が面倒になるだけだ」

もちろん、嘘だ。
アレッサンドロが面倒になるとかそういう些細な・・・ことで出すのを我慢できていたなら、あのときもその時もあんな大ごとにはなっていない。
あなたの言葉には、まるでなんともないように緩む口許の笑みを見せて。

「おう。悪いな。
 冷凍ね、最近のは悪くないしな。
 お前も最近……」

肌をとんとん、と撫でる指先。
遠慮なく女の肌を弄うことはしても、
いいもん食ってんな、みたいなことを言わない程度の配慮はあったようだ。

「俺を兄さんなんて言うのは、お前らくらいだよ」

もう一人、あなたと一緒にちょろちょろと走り回っていた少年のことを指しつつ、

「そりゃあ、よかった。
 まあ、そういうのが一番だ。
 お前にゃあ未来があるんだからな」

兄妹のように遠慮なく、ぐいと抱えた腕が胸元を押し上げる。
別に色気のあるふれあいでもないが、
とん、と押せばすぐに転げ落ちるような――
人肌の暖かさと、心地よさが暮れなずむ。
(-26) 2023/09/12(Tue) 0:22:33

【赤】 無敵の リヴィオ

ここに来た時点で最初から他言する気はない。
自分に言われている訳ではなくとも頷いて。

言葉として紡がれた確認に、小さく笑った。

「…勿論、それで構わない。
 
自分も、同じ方針で行く予定だからね


こうして告げるのは事実確認としてよりも、
宣言という方が正しいだろう。
ようやく崩した形で話し始めた一匹は、
皇である『女史』と狂犬に深めた笑みを向ける。

マフィアだとしても警察だとしても。
誰であるとしても
、疑わしきは罰せよ。
その方針を元に一匹は動き続ける。

例え、己の牙が奪われてしまったとしても。
それは自分自身がそうであった……というだけの話なのだから。
(*13) 2023/09/12(Tue) 0:38:35

【赤】 黒眼鏡

「勿論、構わない」

何もためらうことなく頷いて。

「ただ、基本の方針として――
 
どちらでもいいならマフィアだ。


いいな、と確認をとりながら。
ばさり。
机の上に資料を投げる。

「読んだら捨てろ。
 最初のターゲットだ」

ガイオという名のマフィアだ。
観光案内所の役付きで、観光客相手に"仕事"をしている。
…あえて狙う必要はなさそうだが、

「"うまく"やっているやつだ。
 そういうやつも叩けると示せば、今後やりやすくなる」

「直接の執行は任せる。人手が必要なら、警察から要求があれば連絡しろ」
(*14) 2023/09/12(Tue) 0:48:54

【赤】 黒眼鏡

「他」

――質問は?

ファミリーへの明白な敵対行為。
血の掟の上に腰を下ろしてどっかと座るようにふてぶてしく、
男はチームの指揮を執る。
(*15) 2023/09/12(Tue) 0:50:14

【人】 黒眼鏡

>>28 イレネオ

「それでも、祈る権利くらいは守ってくれるんだろ?」

それもまた権利だろ、と。
一度目を閉じて顔をふせる様は、
まるで黙祷しているかのようだった。

「なるほど、それじゃあ今は俺はきみに守られているわけだ。
 警察つきの礼拝も悪くないね」

ぱ、と顔を上げた時には、そんな様子はどこかにいってしまっていたけれど。

#教会
(29) 2023/09/12(Tue) 1:00:35

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

男は問われないことには何も応えない。
ただ、問われたことには、

「もしそれが必要なら、誰かが死ぬことはあるだろうが」
「なるべく少ない方が、俺の仕事は楽になるね」

それは本音だったか、どうか。


#教会
(-27) 2023/09/12(Tue) 1:03:17

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「あ、じゃあ一口もらっちゃおうかしら」
「かぼちゃのピザなら、ちょっと甘めかもしれないし。お口直しってことで♪」

チーズクリームのピザを頬張りながら、開かれた紙袋を覗く。
秋色のピザが詰められたそれは、季節が閉じ込められているよう。
見ているだけで心が豊かになりそうだ。
女の顔も輝いた。

「気軽に誘ってくれていいのに」
「仕事が入ってなかったら、いつでも。意外とファミリーの皆もノリよかったりするし……
 ってちょっと待って、自分でも作ってるの?」

自炊が出来るなんて聞いてない!とばかりに。

「せっかくなら今度皆に声かけてお昼食べたいわね。
 今はちょっと穏やかだし、またどっかと揉めて余裕がなくなる前に」
(-28) 2023/09/12(Tue) 1:14:06

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

「別にいつでも詭弁を口にするわけじゃあないさ」

長い脚を折り曲げて言われた通りにソファに座る。
手持ち無沙汰げに上げた目が散らかった部屋を見回して、そのひとつひとつを眺めた。
小言じみた声を聞き流しながら、明け渡されずに残された物を見つめている。

机なりがあるなら、その上にビニエを置く。紙袋から取り出すまではしない。
ご丁寧にふたつきりのそれを、どう扱うかは持ち込んだ先が決めるべきということ。
座った席の肘掛けに頬杖をついて、注文の為に口を開く、その合間に視線が戻ってくる。

「言っただろう。最後になるかもしれないから、って」

スカイブルーの瞳は色付きレンズの向こうをじっと見つめる。
冗談にしては、視線は外れないまま瞬きも少ない。

#Mazzetto
(-29) 2023/09/12(Tue) 1:27:19

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「そうとも。似合わないさ」

湯が沸く音、インスタントの珈琲が注がれる音、部屋を歩く軽い足音。
部屋は狭いなりに雑多な荷物が押し込まれていて、
いうなれば狭苦しい。

だが机の上はきちんと開けていて、
無秩序にちらかされているわけではないことは分かるだろう。

「皿」

さほどの時も置かず、コーヒーカップを二つ片手で鷲掴みに持ってきて、
もう片方の手で皿を一枚机の上にかちゃんと放る。
コーヒーカップもことり、と続き、
やっと空いた手でビニエの袋を吊り上げて、中を取り出し一つを皿の上に乗せた。
雑に手で押しやるように、その皿をあなたのほうに差し出す。

「――なんだ、ついに辞めンのかね。
 それとも転勤?
 勤め人は大変だね、旦那」

がぶり、とビニエにかぶりついて、瞳を合わせる。
視線が合わない時は一切合わないし、
合ったのなら外すことはない。当然だ。

#Mazzetto
(-30) 2023/09/12(Tue) 2:08:27

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

ふらつく足取りで歩けばあなたに支えられたり、はたまた逆をしたりしながら店の外へ。
まだ飲むのか、と持ち帰りのボトルも買ってから目的地へと向かっていった。

「……知らんのかぁ?
 俺はこのあたりじゃ結婚したくない男で有名だぞ」
「付き合いたいとは良く言われるがなあ」

そうしてチェックインをして、あてがわれた部屋にたどり着き。
まず、まっすぐに向かったのはベッドだ。
シワ一つないシーツを確認すればすぐに倒れ込み、だらしなく力を抜いた姿ですぐにでも眠るような姿勢をとっていた。
(-31) 2023/09/12(Tue) 2:20:28

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「……テオも、デートなんて言葉使うのね?」
「私は別に気にしてないのよ、むしろテオの事をまた少し知ることが出来て感謝してるくらい。
 だから、あなたも気にしないでね。
 他の人に話しにくいことがあれば、いつだって聞いてあげられるから」

胸の内を少しずつ晒け出させて、けれど踏み込み過ぎず。
誰にも頼れないことを、ほんの少し預けてもらえるような信頼関係。
今はまだ、それでいい。

「そうそう、そう来なくっちゃ!」
「放り捨てた荷物は私が責任もって受け止めてあげる。
 "こうするのはお前があんなこと言ったせいだ!"って思いっきりぶつけるといいわ」

言い出しっぺは満足気に頷いて。
今の言葉は軽口だったとしても、何かの機に本気にしてもいいように。
向けられている信頼のようなそれに、応えられればと思うから。

「よっぽど大きな転機でもなければ、早々そんな理由が出来る事はないと思うけど……
 まあ、考えてて無駄にはならないことではあるわよね」
「もう。"だから"、難儀なんでしょ?
 恨みを買うような振る舞いが最初から上手く出来るなら、そうはなってないじゃない」

にまと楽しそうに口角が上がる。
遠ざけるような言葉を吐くほど、楽しげな表情を見せる女を近くに置いてしまったこと。
結局のところ、それが疲労を溜めてしまう原因なのだ。もう、今更遅いのだけれど!

そんなあなたの心労を知ってか知らずか、届いたパンケーキを「食べる?」と一口差し出してみたりするのだ。
(-32) 2023/09/12(Tue) 2:29:46

【念】 口に金貨を ルチアーノ

「美人に心配されてんのに尻尾巻いて逃げるのは好まんのだけどねえ」

いつもなら問題なく進む個人情報の習得になにか引っかかるものがあった。
誰かが情報漏えいをあえて阻止しようとするような。
はたまた狙うような視線が見えるような、それがあると知って辞められるものでもないのだが。


「んじゃあ、聞き方変えるかあ……
 その立場でお嬢さんは好き好んで摘発するのかい」

「……万が一心が痛むってんならあ勝手に調べて来て不要な情報は知らせん。
 もし、少しでも愉悦や達成感を感じられそうというのなら――」

「調べたいお仲間を指名してくれえ、別に料金は変えんよ」


男にとって眼の前の女性は賢く、芯があるように見えた。
故に気になってしまう、その瞼の奥で何を考えているのかと。
もしくは、自分と同じ様に
何も感じていない
のかと。

こうして直接聞かねば中々読めないのだ、あなたの心中もこの騒動の発端も。

男はマフィア側でありながらこの騒動に感情的に何かを思うことはなかった。
ただ何故その思考に至ったかを知りたい、そんな一つの欲望で危ない橋を渡ろうとしている。
(!3) 2023/09/12(Tue) 3:10:06

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

「んー……」
「好き好んで。そおだねえ。」

またどうも、答えるのが難しいのか。
考えているような間のあいだ、女は両手を広げその爪を眺めている。
それぞれの小指にはマリーゴールドの色をしたエナメル。
黄金の花。太陽の色。

「愉悦感とか、達成感とかは、ないけどお…」

そうして眺めていると、右手のエナメルが欠けていることに気付いた。
塗り直さないとなと、ぼんやり。そうして徐に立ち上がった。

この日は自宅のアパルトメントに寄り、荷物を持ち帰っていた。
部屋の隅に置いたそんなに大きくもない箱を開く。
中から7色の缶を取り出した。フレーバー・ティーのアソートだ。
それを飲むでもなくディスプレイの横にとんと置く。

「同じように、罪悪感は、ないですよお。」

強いられているわけでもないから、当然。
そう女は言ったつもりだろうし、声音に特別な色はなかった。
けれど、それを答えるまでの間が、ひとつの事実を幽かに浮かべている。

 ――きっと、あるのだ。罪悪感は。
 そしてそれを女は、ないものにしたい。

あなたに隠すというよりは、もっと根本的な部分で。
女はそれを抱くことを、そんな自分を、許せない。
(!4) 2023/09/12(Tue) 5:01:19

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

「だけど調べたい人とかはいないから、そっちはいいですよお。」

続いた声には、幾らか感情が乗った。
それを押し殺そうという意思が女の口から消えたのだ。

「逆に調べなくていい人は、もしかしたら出るかもお。」
「結果を待つ前に動くかもとか、そういうのお。」

余計な手間はかけられないしいとぼやきながら、再度座った女は、欠けたエナメルを剥がしにかかった。
リムーバーをコットンに染みさせ、丁寧に拭いとる。

「だからあたしの目標はあ、お兄さんに共有しますねえ。」
「今狙ってるのは、パオロ巡査。そっちは数日中に。」
「あとは――」

「――ニーノ・サヴィア。」

「そこまでの予定は決まってますからあ。」
「手間をかけて調査するんでしたら、それ以外をおすすめしますう。」

綿棒にもリムーバーを染み込ませ、際や端のエナメルもおとしながら。
もう一度その声は事務的に、無感動に、変わっていく。
(!5) 2023/09/12(Tue) 5:01:52

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

2日に1度。
偶数日のフォカッチャに、奇数日のサンドイッチ。

この日の女の朝はゆっくりでいいらしく、パラソルの張ったテラス席でサンドイッチを食べていた。
チャバッタに野菜、生ハムとチーズ。
変わらない具材に飽きることもなく齧りながら、やけに女は上機嫌だ。
鼻歌すらも浮かべるほどであったけれど、その鼻歌も、街中の喧騒に消えていく。

#街中
(30) 2023/09/12(Tue) 6:12:45

【影】 日差しにまどろむ ダニエラ

ホテルへと戻る前に、女は本来の自室であるアパルトメントに寄り道をした。
そこで荷物を受け取ると、包みを開こうともせず大事そうにそれを抱える。
暫しそうして満足した頃、ようやく大した大きさもなかろう箱を開いた。

中に並んだ7色を眩しそうに見つめ、知らずのうちに口元が緩む。
勿体なくて、まだ食べることの出来ずにいたチョコレート。
一緒に食べろということだろうけど、これもまた少し勿体なくて一度箱を閉じた。

いつもこうなのだ。
あの人が、色んな人に同じようにしていることはわかっている。
それなのにこんなにひとり喜んでいることは、自分だけのささやかな秘密なのだった。
(&1) 2023/09/12(Tue) 6:14:05

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「ああ」

礼節を欠かさないその声に、顔を上げて応える。
その前から目線の動きは貴方を、貴方の目元の翳りを追っていたようだが。
鷹揚としてしっかりと構えた様子と反する表れが、気にならないわけではない。

「最近はまた忙しいのかい。上の動きがあるからこちらまで波及している節は有るが。
 どうだろう、君から見た限りの感想でいいのだけれど」

声を掛けられ貴方の足が止まっているのを幸いと、己から声を掛ける。
内容はさして面白みがあるわけでもない、他愛のないものだ。
(-33) 2023/09/12(Tue) 7:04:38

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>7 ロメオ

朝ぼらけの頃よりはもう少しあと、世間が動き始めて足音のする頃。
陽気な街であっても勤め人ならば会社へと向かってデスクの前に着き、
多くの店もシャッターを上げて朝の空気を取り入れるくらいの時間だ。
急ぎ足の客の波に逆らって、長駆は悠揚に店先へと足を踏み入れる。

「ご苦労さま。今日のおすすめは何かな」

店番らしき青年へ声と笑顔を投げかけて、男は店の中を見て回る。
影のように大きな黒犬めいて、動きはゆっくりと並べられたパンの前を順繰りに、
ひとつひとつに挨拶するみたいに小麦の香りを覗き込んでいた。
その足元を、母親の背を追う子供が公園の遊具みたいにするりと抜けて店から出ていった。

#パン屋
(31) 2023/09/12(Tue) 7:18:21

【秘】 陽光の元で ニーノ → 渡りに船 ロメオ

/*
お返事ありがとうございます!
じゃあぜひ飲み時空で…嬉しいです!
そんな感じで窓を動かしますね、またまったりとお付き合いいただければ幸いです。よろしくお願いいたします!
(-34) 2023/09/12(Tue) 7:29:26

【鳴】 陽光の元で ニーノ


──文面上でのやりとりをしてから数日後。

普段は昼間に顔を合わせることの方が多いが、本日の時刻は陽も暮れた夜に近い頃。
確か貴方が教えてくれたバーは此処だった気がすると、待ち合わせ時間の十分ほど前に店の前でそわついていた。
あまなんちゃら…と頭の中でバーの名前を朧気に思い出そうとしながら、時折周囲に視線を配らせる。
来てくれるかな。
(=0) 2023/09/12(Tue) 7:36:08

【人】 門を潜り ダヴィード

>>26 イレネオ

「少し迷いましたけれど。
 自分の中での一番を避けるのも違うなと思いまして……」

もし仮に貴方の口に合わなければ、他の店が一番のお気に入りに変わり、次回はそこに行きましょうと言ったことだろう。その程度に取り繕うことは出来たが、そうはならなかったので問題にもならなかった。

「しっかりチェックしていらっしゃる。
 甘いものも美味しいですよ、保証します」

味覚が合うというのはなんだか形容し難い嬉しさがある。
少なくともこの食事を提供したのは自分ではないのに、なんだか誇らしくもなるから不思議なものだ。

「ええ。少しだけ待っていてもらえますか?
 すぐ戻ってきますから」

#商店街
(32) 2023/09/12(Tue) 7:43:01

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

「燕が運ぶ黄金の元はここから剥いできているのか??」

言葉は暗に蔵の中身を空けたかのような部屋の様子を指していた。
いずれは此等も人々の手の中に明け渡されてしまうのか、
それとも難を逃れたものたちがここに残されているのか。

黒く帳の降ろされて色の見えない瞳を、見えているとでもいうように見つめる。
その癖見透かしているというには目元の険は鋭くはなく、望遠鏡を覗き込むようで。
しばらく見つめ続けたあとに、ふ、と満足げに笑って視線は外された。
何を悟って何に納得したか、なんて口にされることもない。

「お前のほうこそ景気はどうなんだ。市井が荒れると、書き入れ時だろう。
 それとも一丁前に店一本に絞れるくらいにはそろそろ腕も上がった頃か?」

貴方を見つめていた時には蝋のように動かなかった指は、すいとコーヒーカップの方を取った。
手間の少しも掛けられていないインスタントであるのを目の前にして知っているのに、
わざわざ一口啜って、皮肉っぽく片眉をあげた。

#Mazzetto
(-35) 2023/09/12(Tue) 7:43:38

【人】 陽光の元で ニーノ

>>24 リヴィオ

突然の大声に気を害していないだろうかと過ったのは一瞬のこと。
いつものように笑みを浮かべてくれた貴方の姿にほぅと息をこっそり吐いた。
そうして肩を軽く叩かれると瞬いたが、距離の近くなった黒猫には瞳の輝きが増して。
許されるかな、多分許されると思う。
ので、指先を伸ばしてつんと黒猫をつついた。

「新入りにゃんこだったんだ」

「かわいいけれどオレがつけたら笑われそう。
 リヴィオせんぱいだとこれでもかっこいいから流石ですね」

少しばかり署では奇人扱いされている貴方を、それでもこの男は素直に慕っている。
常に自信に溢れている姿を見ればこれもまた"かっこいいな"と感じているわけで。

「どこかで買ったんですか?」

#街中
(33) 2023/09/12(Tue) 7:43:44

【人】 Chiavica テオドロ

>>12 エルヴィーノ

「そちらの話題の振り方がおかしいんでしょう」

揶揄されるのが面白くないのか、全力で相手の所為にする。
頬杖をついて一層気分を害したというポーズを取っていた。

「倒れたりするものですか……現場に出向いて仕事をする際にはある程度余裕を持つようにはしていますしね。
 自分ひとりだけの身ではないことは百も承知です。……気を遣われているのか、向こうから休息がやってくることもありますが」

任せる仕事が無いというのなら甘んじてのんびりしてやるが、この程度で手一杯になると思われていたら癪である。必要以上に評価をされても、あまり甘くみられても困るのだから、流石に難儀な性分である自覚は持っているけども。
だから明確な、胸を張れる出世欲そのものはないが、向上心自体はあるというわけだ。

「……俺としちゃ、昼1食の最低限でピンピンしてるあんたのが不思議だけど。こちとら朝飯抜くだけでも身体が不調を訴え始めるというのに」

体力の全回復を怠っているのではないか?と思ったり。
若しくは常日頃からその不調気味に慣れているのか。失礼なことを考えている。
それなりに付き合いが長いために、ある程度は個人差があることくらい理解しているが。

「そんなわけで……自分の休憩はこの程度にしておきます。
 コーヒーに免じて今日の所は自他を大目に見てやりますよ。
 たかが知れてますけどね、一缶程度の感謝なんて」

そんな素直じゃない感謝の言葉を吐いて、いつの間にか空になっていたコーヒーの缶を揺らしているのだった。

#警察署
(34) 2023/09/12(Tue) 7:58:58

【人】 口に金貨を ルチアーノ

街中で噂されている三日月島の温泉の話題に足を止める。
レジャーとしても観光としても人気のそこは老若男女問わず行きかう場所になっているが、自分が向かうとなれば人より少しだけ足が重かった。

「温泉には興味があるんだがなあ」

ため息を吐いていると突如聞こえてきた
ねこ!
という声に反射で跳ねて思わず足元を見る、流石に居たりはしない。
代わりに聞いたことのある声が続けて聞こえてきたので顔をあげれば、視線の先に随分明るめの二人組が目に入った。
あいつ眼鏡……かけるんだな。


「……驚いた」

ふと時計を見れば次の約束の時間が着実に迫っている。
彼らの話は気になったが立ち聞きも悪いだろうと、一度伸びをすれば欠伸をかみ殺し街中を再び歩きだした。

#街中
(35) 2023/09/12(Tue) 8:02:17

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

あなたに、その日届くメッセージ。

『例の件、摘発チームが編成された』
『メンバーを知る必要があるが、無理はしなくていい。
 引き続き、署内の対策法に対する態度を探れ』
『ただし「アリソン」には気を付けろ。その名前が出たら触れなくていい』

…女性の名前だ。

『それと資金を追加した。好きに使え』

君の口座に、追加で予算が振り込まれている。…車でも買えそうな額だ。
(-36) 2023/09/12(Tue) 8:12:44

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

扉にはしっかり鍵をかけ、貴方の後ろを追ってくる。

「へえ、連中が仕事をする気になったってことですか?
 有り難くない話ですね……」

頬を掻きながら何くれと思案しているようだが、思い当たることはなかったようだ。

「目立った変化はなさそうです。
 先日のは余所者でしたし、地元の連中は静かなもので」

静かにさせた、とも言う。

「下手を踏まないようにしますよ。
 折角覚えた芸を披露する相手くらいは選びたいですし」

つまりは貴方と、アレにだけ見せられたらそれでいい。
信頼されて自由を許されている分、それを親愛として返して役に立ちたい。この男の行動原理はそういう単純なものだった。
(-37) 2023/09/12(Tue) 8:13:59

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「そうだったり、そうじゃなかったり」

ここにあるから渡している――だけではなく、新たに買ったりしているらしい。
意味不明だ。
彼自身が使っている電気ケトルなどは、簡素でシンプルなものでしかない。

目を合わせて、言葉もなくじいと視線が交わされて──
肩を竦める。
不十分だ。
だが、十分だった。

「客は来るよ。こないだも、警官さんが来たぜ。
 まったく、人気店は困るね」

客が来るのは当然のことだ。
珈琲については自分も口にして、眉だけをあげて、
…少しだけ笑ってから、腕を組んで。

「……うちは流通だ。
 何もなくつつがなく、ただ流しているのが一番儲かる。リスクもなくな。
 しばらくはやりづらいだろうな。
 俺の好みじゃない」

10年カポとして"真面目に"やってきた男の手腕は、
驚くほどに保守的で慎重なものだ。リスクを最も嫌う。
今の状況は、彼の指揮する"港"にとってはあまり好ましいものではないのだろう。

#Mazzetto
(-38) 2023/09/12(Tue) 8:26:54

【人】 Chiavica テオドロ

>>21 ヴィンセンツィオ

「はは……無償の労働ならまだしも、
 金を惜しまず貢献できるほど清貧の思想は持っておらず。
 余計な気苦労を負わせるようなことがなくて良かった」

ボランティア側にも要らぬ管理を強いることになるだろうし、と思いつつ、結局はまだ損得勘定が残っているまで。長く続けていたら余った分を活用している可能性は否定できなかったので、やや乾いた笑いとなってしまった。

善い人になりたいわけじゃない。今はただずっと、価値のある人間でいたいだけ。花を育てるのだって人の視線を追いかけるのだって、同じ理由だ。

「仕事中ならいざ知らず、
 プライベートでは結構行き当たりばったりで直情的ですよ、俺は。食事一つ取っても事前に食べるものを決めている方が珍しいです」

案外若いと言うべきか、広い意味でのリビドーの制御を強く行っていないような、そんな一面。人を寄せ付けないような態度を取るが、変に心の壁を持たない相手にはその裏を覗かせているかのように。

「……いや、曲がりなりにも警察がこれではいけませんかね。
 仕事には持ち込みません、聞かなかったことにしていただければ」

#街中
(36) 2023/09/12(Tue) 8:27:22

【秘】 黒眼鏡 → コピーキャット ペネロペ

メール。

『暇なとき店に来い。急ぎではない』

営業メールだろうか…


『犬にも言っておけ』

ダヴィード
(-39) 2023/09/12(Tue) 8:28:53

【人】 黒眼鏡

営業中の看板が出ているが、店主は店にいない。
……いや、たまにガレージの方から顔を出しては、表の掃き掃除をしている。
掃除をすることはできても、カウンターに座り続けることはできないようだ。
機械いじりの方が楽しいのだろうか。

#Mazzetto
(37) 2023/09/12(Tue) 8:30:12

【人】 Chiavica テオドロ

>>35 ルチアーノ

「行ってみたらいいじゃないですか、温泉」

些細な呟きを聞き逃さず、一人でまごついていた姿に対して思わず声を掛ける。
着崩したスーツの上にワインレッドの園芸用エプロン、という出で立ちで、どうやら付近の花の世話をしていたらしい。

「興味があるなら後悔はしないと思いますよ。
 適当に疲れを癒しに行く程度でも価値があるから、
 ……まあ、気が向いたら一考でもしてみたら」

どうやら行ったことがあるらしく、それなりに実感の籠った語り口。
とはいえ急いでるようだし、呼び止める気は更々ないという体裁で、また近くの植木鉢に向き合い始めた。

#街中
(38) 2023/09/12(Tue) 8:45:52

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

チェックインしたホテルは、観光客用の高級ホテル……ではなく一般市民が利用するクラスのもの。
それでもあなたが選んだホテルとなればそれなりの値段はして、清潔感と広さをもったいい部屋なんだろう。
あなたが沈んで軋んだ音を立てた大きなベッドも、成人した男が二人並んで寝ても余裕の広さだ。

「浮気するって思われてるんでしょ、このホテルは御用達かい」

それでも、自分なら浮気されないと妙な自信を持って結婚を願う女はいそうなものだが。
女を侍らせてるのは見ても、本気の付き合いをしてるように見えたことはないから、確かにあなたの言う通りなのかもしれない。

「寝るならシャワーくらい浴びれば良いのに」

女と居るわけではないからそんなものなのだろうけれど、わざとらしく笑いながら嗜めると「スーツしわになるよ」と、あなたの上着を脱がせてハンガーにかけた。
いつもお洒落なあなたのことだ。チェックアウトしたら一度は帰るだろうけれど、しわくちゃの服を着て帰るのは嫌だろう。
自分もまたスーツを同じようにハンガーにかけて、あなたの隣にゆっくりと腰を下ろした。

「ねぇ。ルチアは飼ってるのかい、猫。
 それともこれから飼う予定?」
(-40) 2023/09/12(Tue) 8:50:27

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「最近ですか?
 そうですね……若干のしわ寄せはありますけど。僕よりテオドロの方が忙しいかと思いますよ」

会議の無駄に白熱した様子を肩をすくめて伝え、はぁ……と、やや大げさに息をつく。
名前を出した同期は、きっと今頃議事録を作るのに眉間にしわを寄せている頃だろう。
若干伏せた花浅葱の瞳は翳りとともに色を落としたが、それほど参っているような様子には見えないはず。

「警部こそ、直接上の人とやりとりしているでしょうから大変なのでは?」

落ち着いていて無理難題を言わない上司は貴重だ。
それも直属の上司だから、あまりやる気を見せない自分ですら仕事を回されればやる所存だ。
もっとも、下に任せられるものに限りはするのだけども……、何にせよ、あなたのような上司が所長のようにいなくなってしまうのは、部下として非常に困るのだった。
(-41) 2023/09/12(Tue) 9:11:54

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>34 テオドロ

「僕は燃費がいいんだ」

あなたのように忙しく動かないというのもありはするが。
比べるとあなたや平均より細い体は、確かに最低限の食事しかしていない影響ではあろう。

より一層拗ねた様子にはやっぱり目を細めたまま、こうしてみると子供っぽくて可愛いのに。なんて、
およそ成人男性に抱かないような感想を抱いた。
抱いただけで口には出さないけれども。

「おや、大目に見てもらえるならありがたいな。
 僕としては食事よりも、夜に寝ることを思い出せる体になりたいんだけどねぇ」

ひらひらと手を軽く上げて、休憩和終わりだというあなたを見送る。
こちらはもう少しコーヒーブレイクを続ける所存だ。
休憩が終われば何か調べ物があるのか、資料室へと向かっていくだろう。

#警察署
(39) 2023/09/12(Tue) 9:26:47

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>37 黒眼鏡

「やぁ、ご無沙汰だね」

これはどこかの時間。
あなたと会う時はいつも、”買い物”をする必要がある場合が殆どだ。

「いつも頼んでるものが欲しいんだけど、用意はあるかい」

質のいい睡眠薬。
国では禁止されている薬物。
それからずっと探している質のいい職人の情報。

その中から”いつも頼んでるもの”というのであれば、それは質のいい睡眠薬のことだろう。

#Mazzetto
(40) 2023/09/12(Tue) 9:38:09

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>27 ダニエラ

ハーモニカを吹き終えて
拍手が聞こえれば照れくさそうにはにかむだろう。

「ご清聴いただきどうも。
我流だけどガキの頃から吹いてるからな。
人に聞かせられる程度には、ってところだ。」

「吹いてる間は気が楽なんだよな。
んー、もう1曲吹こうかね。リクエストはあるかい?」

褒められて気を良くしたのか
もう1曲吹くらしい

#公園
(41) 2023/09/12(Tue) 9:50:20

【人】 法の下に イレネオ

>>29 黒眼鏡

「口の減らない奴だ。」

どこまでも、いつまでも。
躱されて、煙に巻かれる。
そういうところが物凄く苦手だった。
けれど、虎穴に入らずんば虎子を得ずと言う。嫌なことも率先してする必要があるのが警察という職の常。ふん、と鼻を鳴らす。

「お前のじゃない。」
「市民の、だ。」

貴方の祈りの安寧を守っているのではない。
貴方の周囲に遍在する市民を守っていると。
言うからには、男は、貴方がここにいる間場を離れることをしないつもりらしい。
勿論、貴方にとって都合が悪いなら、如何様にもなるだろう。突然電話で呼び出されるなんてことは、よくあることだから。

#教会
(42) 2023/09/12(Tue) 10:08:07

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

単に手段として行われる加害。
淡々とした、殺人の可能性。

ほら、見たことか。
それが貴方の本質だろう。そう問うような金の瞳は、案外にも目を逸らさない。

「……」
「アレッサンドロ・ルカーニア」
「お前を捕まえる。必ず。」

逸らさないまま。
宣戦布告のようにも、未熟ゆえの蛮勇のようにも、自己の存在意義の確認の用にも聞こえるそれを、やはり貴方にだけ聞こえるように吐き出した。

#教会
(-42) 2023/09/12(Tue) 10:08:33

【人】 法の下に イレネオ

>>32 ダヴィード

多分、それは自然体の親愛だ。
そういうことを具体的に理解している男ではない。人の感情の機微にも疎い。けれど人であるからには当然本人も備えていて、だから実感として真っ直ぐに受け取れる。

「食べたことは?」

あるのだろうな、言いざまからすると。
貴方の方が、楽しいことや美味しいものはたくさん知っていそうだ。
単に、何よりだ、と思う。楽しいのであれば、嬉しいのであれば、何より。

「いいのか。」
「一人で大丈夫か?」

これはからかい半分。
楽しいものも、美味しいものも、貴方の方が知っている。任せて問題ないだろうと思っている。
その上で、信頼からの冗談をひとつ。

#商店街
(43) 2023/09/12(Tue) 10:24:59

【人】 黒眼鏡

>>40 エルヴィーノ

「これはこれは、毎度どうも」

黒眼鏡越しに笑顔を浮かべ、あなたを歓迎するように片手をあげる。

「勿論、それが仕事だからね。
 出してくるから、珈琲でも飲んで待っててくれ」

注文されれば、余計なことを問うことも無い。
珈琲をカップに注いであなたの前にだす。
そうしてから、店の奥へと荷物を取りに引っ込んでいった。

待っていれば、ほどなくして紙袋を一つ持ってくるだろう。

#Mazzetto
(44) 2023/09/12(Tue) 10:32:45

【人】 黒眼鏡

>>42 イレネオ

「昔は手の方が早かったんだがね。
 最近こっちばかり使っているから、減ったら困る」

あなたの様子を相変わらず楽し気に見つめながら、
また軽口をぽいと一つ。

「仕事熱心だね」

そう言うと、また神父の方へと座り直して目を閉じる。
それはやはり、祈っているかのようだった。

―――
――



黒眼鏡はその後、時間一杯礼拝に参加してから立ち上がる。

「俺は帰るけど、キミはどうする?」


#教会
(45) 2023/09/12(Tue) 10:46:06

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

「うん。
 仕事熱心なのはいいことだ」

彼はそう繰り返すだけ。
ただ、その顔に滲む笑顔のようなものが、
なんとも満足そうで、楽しそうだった。


#教会
(-43) 2023/09/12(Tue) 10:47:38

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「Si. 仰せのままに。
ふぅん…なるほどね。」

寄越された書類に目を通して
中身を確認すれば

「確かに、牽制にはなるだろうな。
しょっ引くのは任せてくれ。
仕事に関しては俺はこれ以上は無い、な。」

書類は後でシュレッダーに掛けるなりして
抹消するつもりで…取りあえずは頷いているだろうか。
(*16) 2023/09/12(Tue) 10:48:05

【赤】 黒眼鏡

「任せる。やり方もな。

 ああ、部下も逃がすな。
 名簿にあるやつは全員引っ張っていい。
 なるべく殺すなよ。死者はリスクで、俺はリスクが嫌いだ」

殺さなければいいということだろう。

「それと――……別に摘発チームが編成されているらしい。
 そっちについて何か分かったら教えろ。
 警察内部の情報は、さすがにわからん」
(*17) 2023/09/12(Tue) 10:53:31

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「殺さねえよ。
やたらめったら銃を抜くのは此方も不本意だからな。
今でもいい印象があまりないってのに逆効果だろ。」

上手く進めるためには立ち回りもまた重要。
その事を、狼は狂いながらもよく分かっている。

「別の摘発チーム、か。
分かった。何かしらの情報が掴めたら渡すよ。
もしこっちの邪魔になるようだったら潰すかい?」

好戦的な表情で笑う。
(*18) 2023/09/12(Tue) 11:03:08

【人】 法の下に イレネオ

>>45 黒眼鏡

「そうか。」
「そのまま、自分の仕事についても吐いてくれれば助かるんだがな。」

生憎とそんな都合の良いことにはならないと知っている。
だからこそ貴方の周りを飽きもせず探っている。

祈る貴方の、視界をわざわざ遮るようなことはしなかった。……祈っているのだろうか。本当に。
こうして見ると、マフィアも自分と同じ人間・・・・・・・に見えてくるから不思議だ。
だからといって、それで情を移すようなことは、ありはしないのだが。



時計を確認。予想外に時間を使わされた・・・・・と目を細めた。

「どうするって。」
「仲良しこよしで連れ立っていく仲でもないだろう。」

#教会
(46) 2023/09/12(Tue) 11:22:24

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

貴方の言う通り。
言葉熱心な青年は、貴方の言う通り、今晩港に行くのだろう。
嘘つきだなんだというくせに、そういうところは信じる。いや、所謂足で稼ぐということだろうか。

いずれにせよ。
この渋面が貴方に付きまとうのをやめる火には、今はまだほど遠いようだった。

#教会
(-44) 2023/09/12(Tue) 11:22:39

【赤】 無敵の リヴィオ

「…自分も、それについても構いませんよ」

基本の方針、
"アリソン女史"の方針がそれだと言うならばそれに従おう。
崩れた言葉を元に戻して、投げられた資料を手に取る。

何故ファミリーに?と問うことはない。
それは目の前の人間の素性を知らぬ故ではなく、
どちらであったとしても、わざわざ問おうと言う気はないだけ。

黙って資料を読み込んだ後、そのまま静かに頷く。
あとはこの資料を破棄し、実行するだけ。
とは言っても、隣にいるもうひとりのやる気を見るに。
本命は任せてもいいのかもしれないと机を軽く叩いた。

「……別の摘発チームについても了解です。
 自分も、何か情報が入り次第共有します」

邪魔になるようだったら……さて、どうするのか。
従うつもりでいるもう一匹は、好戦的な笑みを横目に眺めた。
(*19) 2023/09/12(Tue) 11:25:45

【赤】 黒眼鏡

「分っているならいい。
 大分強引な仕組みだ、無理をしすぎず実績だけ積み上げて、動きやすくしてやろう」

続く言葉にも、ああ、と頷く。

「これは"アリソン"のプランだ。
 俺の目が届かないチームは要らん。
 潰せ」

淡々と告げる。いらないものをゴミ箱にすてるのは当然のことだと、そういっているだけのよう。
(*20) 2023/09/12(Tue) 11:30:08

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
PL発言で失礼します。バナナマンパナマ湾です。
トゲトゲの男にお付き合いいただきありがとうございます。
PLは黒眼鏡さんが大好きなので今すぐにでも尻尾を振りたい気分なのですが、PCがPCなので出来ず悔しい思いをしています。素敵な方とお話できて嬉しいです。

あまりこういうRPをしたことがなく、不快な思いをさせていないか不安になったので連絡しました。
当方のPCの発言で嫌な思いをされていませんでしょうか。されていましたら申し訳ありません。その場合、今後のやり取りについては抑えるか完全に取りやめますので、仰ってくださると幸いです。
(-45) 2023/09/12(Tue) 11:31:04

【赤】 黒眼鏡


「分っているならいい。
 大分強引な仕組みだ、無理をしすぎず実績だけ積み上げて、動きやすくしてやろう」

続く言葉にも、ああ、と頷く。

「これは"アリソン"のプランだ。
 俺の目が届かないチームは要らん。
 潰せ」


「話がスムーズでなによりだ。
 できるチームを持ててうれしい」

N.N.の言葉にも頷く。
…どういう姿勢か、なぜ参画したのか、そういうことは一切問わない。
ただ話がまとまったという事実だけで十分と、手を鳴らす。

「では、解散。
 ここはもう使わん。
 次の場所は、また連絡する」
(*21) 2023/09/12(Tue) 11:32:27

【人】 黒眼鏡

>>46 イレネオ

「自働車修理をしていると、行政にも提出しているのになあ」

そんな軽口は、静謐な祈りと聖句の中に消えていって。



「そうか。それじゃあ、ここで。
 車に気をつけてな」

子供にいうような言葉をかけて、教会を出る。
……途中で、ふと。どこかへと視線を向けて、それでも立ち止まることなく歩いていった。

#教会
(47) 2023/09/12(Tue) 11:50:58

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

あなたの存在をどうにか遠ざける手段を、男はきっと持っていた。
だがそうしないのを選んだのは、リスク回避のためだろうか?
……若者と話すことを楽しんでいるのだろうか。

どちらにせよ、港で行われる取引はなんともしっかりとした手続きにのっとったもので、何か分かることはない。


ただ、教会を出た時に彼が見たものについては、君ならばわかるだろう。
どうやらそれは、共同墓地の方を向いていた。

#教会
(-46) 2023/09/12(Tue) 11:52:39

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
ご連絡ありがとうございます、ポップコーン殺人事件です。
トゲトゲ堪能致しました! こちらこそお話いただけて嬉しいです!

色々言っているけど普通に黒眼鏡も悪人なので、むしろ自然な反応かと思います…!
嫌な思いなどは全くしておりませんしむしろ喜んでおりますので、これからもどんどんチクチクトゲトゲしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!!
(-47) 2023/09/12(Tue) 11:54:36

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>44 黒眼鏡

「ありがとう、珈琲いただくよ」

お世辞にもカフェには見えぬ店内で、いつものように気怠げに椅子に腰掛けていただくそれは無糖のブラックだ。
今日はこういう気分だったのか、それとも客の好みを熟知しているのかはわからない。
ただ、カフェインは幾分かは眠気をマシにしてくれるのでありがたいと思っているから遠慮なくそれを口にした。
ここで何かを盛らないと信用出来る程度には顔見知りであるし常連だった。

「いつも助かる。
 ドラッグストアのものは効き目が弱くていけないね」

聞かれはしないものの、差し出されるだろう紙袋を見るとそう言葉を漏らして。
勝手知ったる様子で薬の代金を取り出す。
こういう所で足のつくカードなど使えないのは百も承知。ちゃんと現金を持ってきていた。

#Mazzetto
(48) 2023/09/12(Tue) 12:16:30

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
ありがとうございます。わーい! 許可が出たので頑張ってチクチクしていこうと思います。

黒眼鏡さんのこと、気になるな……ウキウキしています。この男が引き出せるものかはさておき楽しみです。今後またお話の機会がありましたらよろしくお願いします!
(-48) 2023/09/12(Tue) 12:32:08

【人】 黒眼鏡

>>48 エルヴィーノ

「珈琲をきちんと飲んでくれるやつは、皆上客だ」

自動車修理業のほうと喫茶店、店の内装はそれを半々につなぎ合わせたようで妙なものだ。
なんともハードルが低いことを口にしながら、代金を受け取る。
ついでに、と包みに入ったものをいくつか、一緒に渡す。

「ついでにこれとこれ。
 あー、正真正銘ただの菓子だ。
 そっちは飴で、そっちが焼き菓子だったかな」

ここで買い物をすると、たまにこうして何かを押し付けられることがある。
別に断っても、「そう?」と引き下がるだけだ。

「ちゃんと寝るのは大事だからな。
 体には気を付けろよ」

ついでに、お節介もひとつ。

#Mazzetto
(49) 2023/09/12(Tue) 12:45:15

【人】 無敵の リヴィオ

>>33 ニーノ

勿論許す……というよりも、
こちらから差し出すように身を屈めたのだから当然のこと。
つつかれた黒猫は、男の前髪で小さく揺れた。

「はは、ありがとう」

「けどね、君が付けたいと思うなら付けたっていいんだ。
 なんならお揃いにするかい?……なんてね」

似合うことが当たり前だと言うように自信満々な様子で礼を言い、
屈めていた身を戻して片目を閉じ笑う。
冗談ではあるがそれも悪くないと考えているのは事実だ。

「…いや、これは贈り物なんだ。
 これに限らず最近使っているピン留めは全て贈り物でね」

#街中
(50) 2023/09/12(Tue) 13:04:58

【赤】 無敵の リヴィオ

「…了解」

潰せと命を下されるなら話は早い。
要らないものは狂犬らしく喰い荒らそう。

解散の合図と同時に立ち上がり、
次の場所についても理解したと肯定を示すように頷いた。
ここでいつものように振る舞うのもひとつだが、最初の会合だ。
まともさを少しくらい見せておく方が
使える
だろう。

そのまま2人へと軽く頭を下げ、扉に手をかけた後。
男はひとり先に、この場から立ち去っていく。

まるで何事もなかったように、いつも通りの笑顔を貼り付けて。
(*22) 2023/09/12(Tue) 13:26:45

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡


Si了解

短い1文。
昨日の宅配物についても何も触れられないままの、それだけの応答を送る。
しかしこの日は、追伸があった。

『近々伺います』

そうしてあとはいつもと同じように、読み返して履歴を消した。
(-49) 2023/09/12(Tue) 13:27:06

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「それはもう。Galanteな男ではありたいと思っていますから。
 ここでこうして語っていることは俺のほんの一端であって、別に……あなたを特別扱いしてるわけじゃないことはお忘れなく」

嫌味以上に自覚が無いだけで、得難い関係であることは違いないだろうが。ともすれば相手がこちらを特別に扱ってそうな方に疑問が向かっている。

細かい線引きを何度も何度も引き直させられている時点で、ある程度は相手の思惑通りなんだろう、癪だがどうしようもない。
軽口で叩いてる分にはともかく、全てを相手の所為にするというのも性に合わなさすぎて笑えてくる。失笑だ。

「こちらからしてみれば考えれば考えるほど恐ろしい……
 遠慮なさらず、いつでも嫌気をさしていいというのに。
 
 俺の周囲に物好きが集まることはさっき述べた通りですが、
 いっそつまらない男にでもなったら良かったんですかね」

それを自分が許しはしないとは分かり切っている。
ただそれでも、どうしたら余計な心労を負わずに済むかも考えてしまう。
答えは決まって───『諦観』がちらつくばかりだ。本当にどうしようもない。

パンケーキに対しては「いりません」と意固地に。
甘いものを接種してこれ以上胸を焼く必要もあるまい。
(-50) 2023/09/12(Tue) 13:35:53

【人】 門を潜り ダヴィード

>>43 イレネオ

男もまた、それを言葉にできるほどの語彙を持たなかった。当たり前にそこにあるものをどうにか大切にするのが精一杯で、それらはいつも失われてから名前を与えられた。

「まあ……それなりに」

それなりに。
一人で済ませる時ならば、食事用とデザート用にそれぞれ買って帰る程度には。
美味しいものを食べるのは、好きだ。隣に誰かがいるならなお良くて、いなくとも誰かの笑い声が聞こえる場所がいい。

「おつかいくらい任せてください。
 泣いて名前を呼んだりしませんよ」

フレーバーの選定も任せてもらおう。
さっぱりとしたもの、甘いものの2種を買ってきて選んでもらうのがいいか。
そんなことを考えながら小走りで商店街に走っていった男は、5分と経たないうちにレモンのジェラートとチョコレートのジェラートのカップを貴方の目の前に差し出すだろう。

#商店街
(51) 2023/09/12(Tue) 13:38:57

【人】 陽光の元で ニーノ

>>50 リヴィオ

「オレが?……そっか」

「へへ、お揃いは嬉しいけどちょっとはずかし〜かも……
 でも最近のリヴィオせんぱい見てたら気になってきちゃったから、その内何か着けてみようかな」

思い浮かべているピンはシンプルなもの。
それでも手を出したことのないお洒落アイテムは、手に入れるだけでもまず背伸びしないといけなさそうだ。
向けられたウインクからは普段と変わらず貴方からの自信がひしひしと伝わってくる。
そんな上司の姿はやっぱり好ましく、近づいてみたいものだなと。

「へえ〜〜〜贈り物!すてきですね!
 誰から頂いたんですか?友達とか〜……」

そういえば最近のせんぱいは毎日つけてるな〜と思い返す。
それぐらいお気に入りということで、品自体もそうだが渡してくれた相手への好意もあるんだろう。
そう……毎日身に着けたくなるぐらい…………ハッ……

「…………こ、恋人……?」


スクープ…!?みたいな態度を見せては思春期のような反応をする19歳。

#街中
(52) 2023/09/12(Tue) 13:46:31

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「……浮気はしないぞ……。
 三ヶ月以上愛してやれないだけだ」

されるがままに貴方に体を委ねつつ脱がされた上着に一度だけ視線をやる。シャワーの言葉に少し反応したがそれだけ。
直ぐにその瞳も閉じてやってきた体重の沈みに合わせて体を揺らした。

「……ホテルは初めて使った、俺を誘う人間も少ないからなあ。
 猫も飼ってない、今後飼う予定もつもりもない。
 面倒見きれないからな、今も部下で十分だ」
(-51) 2023/09/12(Tue) 14:26:35

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>41 ニコロ

「子どもの頃からあ……ベテランさんですねえ。」

弧を描いた口元で感心を示す。
またひと口とピザを咀嚼すると、続いた言葉には悩むしぐさを見せた。

「あー、いいんですかあ。んー……」
「曲名がわかんないんですけどお、えっとお」

控えめに。
それでも照れは特になさそうな様子でハミングし主旋律を奏でる。
少し聞けばすぐ、レオンカヴァッロの『子守唄ニンナ・ナンナ』だとわかるだろう。有名な曲だ。

「……こんな曲ですけどお、わかりますう?」

小首をこてり。

#街中 #公園
(53) 2023/09/12(Tue) 15:21:11

【独】 黒眼鏡

/*娼婦はニンナ・ナンナを唄う定めなんですかね
(-52) 2023/09/12(Tue) 15:32:39

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

「了解した。じゃあそのように。」

潰せとの言葉に喉で笑いながら
次の会合のことも頷くだろう。 

先に出ていった同胞の背を追って
もう一匹の凶狼もこの場を後にした。

為すべき事を為しに行く為に。
(*23) 2023/09/12(Tue) 15:58:40

【人】 法の下に イレネオ

>>51 ダヴィード

どうも貴方は健啖家らしい。それを知るのもきっと初めて。
人が何を好み、何を食べ、何を選ぶかは個人の自由に委ねられている。体質なんかもあるだろう。けれど、まあ、よく食べれば食べるほど、安心するものだ。健康っぽい、というイメージだけで。
泣かない、名前を呼ばないと言われれば、そういう童謡もあったなと思い出す。

「そうだな、迷子になるなよ。仔猫ちゃん・・・・・じゃないんだろう。」

なぞらえるなら自分は犬のおまわりさんか。まあ、悪くない気もする。犬は好きだった。
軽く冗談を飛ばせば手をひらと振って見送るだろう。小走りに逸りが見えて少し可笑しい。暫くその背中を見ていたが、やがて寛げていた足を組むとポケットに手を突っ込み、中を探ろうとして、やめた。
子どもの前でわざわざ吸うものじゃない。
道のそこここで路上喫煙をしている通行人はいるわけだが、そこはそれ。禁止されているわけではないから止めはしないし、自分だってしないではないが、今は。
そんな風にしたから、戻ってきた貴方が目にした姿は変に手持ち無沙汰に見えただろうか。これは携帯なんか取り出して、埋まってもいないスケジュールを確認しているらしかった。

ずい、と差し出されたところから冷気を感じれば顔を上げて。

「おお。」
「おかえり。……ジェラート? だな。」

黄色と茶色、貴方の手、腕、そこから顔へ。
視線を移して、問う。

#商店街
(54) 2023/09/12(Tue) 16:01:12

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>53 ダニエラ

「言っても我流だからな。
期間こそそれなりにあるがプロには劣るさ。」

感心されることは満更でもないものの
所詮アマチュアなので持ち上げられすぎも面映ゆいのだ。

「そりゃあ勿論。折角だからな。
曲名が分からんのか。ん。」

貴方が歌って聴かせた旋律から
それが何の曲かはすぐに分かる。

「ニンナ・ナンナか、懐かしいな。
良いぜ。んじゃ、リクエストにお応えして。」

軽く音を確かめてから
貴方が歌ったのと同じ旋律が伴奏と共に奏でられる。

複音ハーモニカの独特の音色が
懐かしさを増して感じられるかもしれない。

#街中 #公園
(55) 2023/09/12(Tue) 16:04:50

【人】 陽光の元で ニーノ

ふにゃふにゃと動く白い頭を見下ろしては時折指先で撫でる。
誰かに触れられたことも気にしない小さな猫は、紙皿に注がれたミルクを一生懸命飲んでいた。
スラムに近い路地の裏。休日に予定がなければこっそりとこの辺りに来てしまうのは常のこと。
足を運んでいると知られれば今の家族に良い顔をされないとはわかっているが、わかっているからこそ相手はこんなところに来やしない。バレはしないだろうのちょっとわるい魂胆だ。
今日は先客が居たのでお邪魔しますと貢物をしたわけだが。

「大きくなれよ〜……」

陽も暮れかけてきた時間帯、ぼんやりしてたらなんだか眠たくなってきてしまった。
行儀悪く座り込み薄汚れた壁に凭れながら、ちいさな生き物に語り掛けた声は微睡んでいる。
子猫はやっぱりミルクを飲むのに必死なので返事はしない、代わりにゆぅらりと短い尾が揺れていた。

#路地裏
(56) 2023/09/12(Tue) 16:07:16

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「うわ、最低なセリフ聞いたな……」

何故3ヶ月限定なのか。
とはいえ、付き合うという形すら取ろうと思わない自分よりは少しはマシかも知れない。
……などと、心の何処かで思った。

「へぇ……? いつも使ってるんだと思ってた。
 驚いたな、じゃあ彼女の家か車がほとんどってことかい」

あれだけ侍らせてるし、お金も持ってるのだから、ゆっくり寝れるホテルを選んでると思ってたのだ。勝手に。
それでも、猫の予定がないのには少しばかり気をよくして、愉しげにベッドにうつ伏せにベッドに転がって手を伸ばした。
避けられなければ、あなたの柔らかそうな薄茶の髪を撫でるだろう。

「じゃ、今夜はこのベッドとキミの懐を僕が温めてあげようかな」

互いに酔いは十分に回っているらしい。
(-53) 2023/09/12(Tue) 16:11:20

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>49 黒眼鏡

「それじゃキミの顧客は上客ばかりだね」

飲まない人間もそれなりにはいるだろうけれども。
差し出された紙袋の中身を確認すると、確かに何か他のものが入っている。

「おや、今日はおまけ付きかい。
 飴も焼菓子もありがたくいただいておくよ」

渡されれば特に嫌がる様子は見せないし、素直に受け取っておく。
シエスタの時のいいおやつになりそうだ。

「はは、キミにそういうお節介をいただくとはね。
 まぁ、大事なときはこれでちゃんと寝てるさ。あまり常用すると薬が効かなくなるだろう?」

#Mazzetto
(57) 2023/09/12(Tue) 16:19:43

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>55 ニコロ

「んふふー。」
「上を見たらきりがない〜ってやつでしょうかあ?」

控えめにくすくすと喉が鳴る。
あなたが曲名を口にすると、「あー。」と短い感嘆詞。

「そのまんま、子守唄なんですねえ。曲名。」

そんな短い感想だけ残し、また演奏に耳を澄ませる。
懐かしい旋律に、ハーモニカの音色。
いつの間にか、目を閉じて聴き入っていた女は、曲が終わると今度は拍手をしなかった。

「……思うんですけどお。」
「プロに劣ったとしても、いいと思うんですう。」
「ニコロさんのハーモニカ、あたしはすごおく好きですよお」

素直な感想に、照れはない。
いつの間にかほとんど食べてしまっていたピザの最後のひとくちを、ぱくりと頬張って飲み込んだ。

「ごちそおさまでしたあ。」

#街中 #公園
(58) 2023/09/12(Tue) 16:25:18

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/* 秘話中に失礼します。今すごく眠いです。
仕事が休みだった事をいいことに昼寝してました、シエスタですね。

それはそれとして……お伝えするタイミングを測っていたのですが、ゆっくりしすぎて日が変わってしまいそうな気がしてきたのでお知らせをば。


ぱんぱかぱーん
>>>あなたは決闘者に選ばれました<<<


というわけで果たし状をですね……ルチアーノくんにお出ししたいと思っております。
ギスギスしたいなどという考えではなく、互いの過去についてのあれこれとか……出来たら楽しいな、なんて思ったのですが。
なにか不都合などがなければ、どうぞよろしくお願いしたいと思っております。いかがでしょうか。
(-54) 2023/09/12(Tue) 16:51:41

【人】 黒眼鏡

>>57 エルヴィーノ

「幸い、そういう客に恵まれているよ。
 まったく、いい商売だ」

暢気なことをいいながら、自分の分の珈琲もいれてカップを傾けている。

「余ってたからな。
 まぁ貰ってくれ。

 まったく、客に倒れられたら俺が困る。
 あんたの体のことだ、良い感じにやってくれよな」

特に余計なことを聞くでもない。
それでもそういうことを口に出すのは性分だろうか。

「帰りも車に気ーつけなよ。この辺、海辺で開けてるから皆スピード出しやがる」

#Mazzetto
(59) 2023/09/12(Tue) 17:05:37

【人】 法の下に イレネオ

その日。
男は一日資料を漁っていた。定位置のデスクだけではなく資料室や警察図書館にも足を運び、年嵩の警部に話しかけることも。そうして何やら書き留めたり、写真を撮ったりを夕刻頃まで繰り返して。

「見回りに出ます」

そこらの先輩、或いは同僚か後輩辺りに声をかけたのは陽が落ちる頃だった。上着に手帳を携え、普段通りの足取りで署を後にする。

#警察署

(60) 2023/09/12(Tue) 17:09:41

【人】 法の下に イレネオ

さて。
数刻の後、男の姿は共同墓地にあった。
さく、さくと土を踏み、ゆっくりと見回るようにして墓石を覗き込む。時々手帳にも目をやり、更に時々、何かを書き込む。
墓参りをしている、風には見えないだろう。

あたりには誰もいない。
最も、それは好都合だった。死者を悼む人の前で、明らかに浮いた行動をするわけにはいかないから。
何もなければ、暗くなるまでそうしていたはずだ。

#共同墓地
(61) 2023/09/12(Tue) 17:10:24

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
おはようございます。
シエスタはいいですね、お休みの日ぐらいゆっくり休まれてください。

それはそうと決闘者でしたか、受けて立ちます。
どちらが先に検挙されるかのチキンレース頑張りましょう。
窓のシチュエーションが良くわかりませんが、その都度考えることにします。よろしくお願いします。
(-56) 2023/09/12(Tue) 17:19:28

【独】 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
おれそういえばここでニコロさんの法令についての姿勢調べるつもりじゃなかったですっけ!?!?
もう無理そお!!!!!!!!
(-55) 2023/09/12(Tue) 17:20:14

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

/* ありがとうございます。おかげさまでゆっくり休めました。

決闘者の件もありがとうございます。
殺意マシマシの職から移動してきたもので、こちらもまだ手探りではありますが、折角の諜報員に覗かれてるのふたりの窓ですし、何か出来ればいいと思っています。
なにか事件を起こしてみても楽しそうですね。

過去で思い出しましたが、エルヴィーノの過去に登場する半身不随になった女性の名前は「ラーラ」ということにしました。
名前がないと不便だと始まって気づいたもので……。
ルチアーノくんも知っている女の子であったでしょうから、使っていただいて構いません。
(-57) 2023/09/12(Tue) 17:54:52

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>38 テオドロ

「おわっ、テオドロか?」 

まさか知り合いに独り言を聞かれてると思わず足を止めた。
そもそも後で連絡をしようとしていた相手だ、少しの都合など融通させるかいつもの店で会う約束を取り付けようと体を向ける。

「Ciao,その姿は久しぶりに見たが今日もいかしてるな。
 しかし悪いなあ、温泉よりも三日月島に因縁があるもんだから一人ではお断りなんだ。
 テオドロが一緒に付き合ってくれでもすれば話は別だがなあ。
 こういう時は気を張るような女相手より、お前みたいなやつと行くほうがほうが気分が晴れる」

先程までのまごつきを誤魔化すように口の端を上げて調子良く話す。
あなたが行かないのなら行かない、とわかりやすい主張。機嫌良さげに植木鉢に向き合うその姿に目を細めた。

#街中
(62) 2023/09/12(Tue) 18:12:52

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「なんだかんだ言ってもやっぱりイタリアの男なのね。
 はいはい、よぉく覚えておきますとも」

無論特別扱いされていないのは重々承知の上だから、ひらひらと手を振って。それぞれ大事にしている関係の比重が違うだけ。友人の中の一つの枠におさまっている。

関係性の焼き直しを幾度とさせているのが意図的かはともかく。翻弄されているあなたを見て間違いなく楽しんではいるのだろう。

「世話を焼くのは私の性分だけど、同じくらいお節介を焼くのは悪い癖なのかも。もしかしたらこれこそ勘違いさせてしまうんじゃないかしらって、最近は思ってるわ」

「私の場合は、人を嫌いになったことがないから難しいと思うの。だから、こればっかりは諦めてもらわないとね」

分かりきった回答。最終的にはそれが答えになってしまうのだろう。彼女に限らず物好きと付き合いを続けていくのであれば。
なれないからこうなったのでしょう、とまた同じような話が返ってくる。不毛だ。

受け取られなかったパンケーキを、さほど残念そうでもなく自分の口に運んだ。
シロップとバターの甘味が広がって、顔を綻ばせている。目の前のあなたとは対照的な表情だった。
(-58) 2023/09/12(Tue) 18:14:15

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>56 ニーノ

場所を違えたような……いや、逆にこの場所にお似合いの。
微笑ましい光景を眺める影がひとつ。
路地裏の奥から現れたのは、こちらも場所を違えたような
子供人気の高い(当人調べ)先生だ。
モーテルからの近道を通った結果の遭遇に首を傾げた。

「(子供……、じゃないな。どこで見たんだったか)」

自分の容姿も大概、一部を除いて
子供並でしかないのに浮かぶ考えをぐにぐに捏ねて、
どこかで多分盗撮カメラ越しに見た気がする姿をじっと観察している。
目元のクマは爆睡の結果幾らか薄まり、
へばりついた笑顔は常と変わらず。

ぱっと見は仔猫を警戒するような距離で、
路地裏からどう出ようか迷っている風にも見えるだろう。

#路地裏
(63) 2023/09/12(Tue) 18:39:31

【人】 Chiavica テオドロ

>>62 ルチアーノ

「そんなあんたは、
 紛うことなきルチアーノですね」

色男に褒めていただけるなんて光栄。誉めそやしと皮肉が半分。そんないつものにやついた笑みで応対して。

「……ええ?いや、気を張る相手よりかって気持ちは分からないでもないが……俺はあんたを散歩に連れ出す為に予定空けられるほど暇じゃないんですけど」

続いた言葉には困惑気味。嫌でもちゃんと休息は取れだのお節介な人たちの言葉を思い出すし。とはいえ言い出しっぺ。これできっぱり断るのも無責任というもの。

「そっちが俺の非番の時に合わせてください。着いて行かせたいんなら文句は言わせませんからね」

最初から向こうは『お前が行くなら』ということを示してる以上は然程不当でもない条件であるのに、あくまで譲歩してやる、というポーズは崩さない。

なんならエプロンと植木鉢が同じ画角に収まってる以上は最早親しみ易い仕草ですらあった。

#街中
(64) 2023/09/12(Tue) 19:10:46

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 黒眼鏡


『了解』

ぽん。愛想もへったくれもない返信ひとつ。

送信してしまえば、前に行ったのはいつだったかと思いつつ。
客足が一番少ないのは何時ごろだったかな。
そんな事に思いを馳せるのだった。
(-59) 2023/09/12(Tue) 19:11:12

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>59 黒眼鏡

「そう。まぁ、キミが繁盛してるお陰で僕もいい物に恵まれているんだから助かるけどね」

最近のノッテの幹部にしては話が通じる方で助かるが、やはり変わった男だと思う。
どうせ客の素性など隠していても調べていることだろう。客とはいえ、警察の自分に向かって倒れられたら困るなどとは、おかしな話だ。
まぁ、どうせ世辞のひとつではあるのだろうけれど。

「僕の方こそ、キミが居なくなるとそれなりに不都合がでてくる。
 ワルい事をして検挙されないように気をつけてくれるとありがたいんだけどね」

マフィアは嫌いだ。
それでも、関係を絶てない事情もあるから多くは語らない。
互いに弁えられるからこそ、ありがたく利用させてもらってるわけだが……さて。

「忠告に従って車にも精々気をつけるとしよう。
 あぁ……そうそう。情報の方もいつでも待ってるよ。腕のいい義肢装具士を探してるんだ」

その言葉を残すと、じゃあねと軽く手を上げて海風の香る道路へ向かう。
止められなければそのまま、乗ってきた車で引き返していくだろう。

#Mazzetto
(65) 2023/09/12(Tue) 19:11:36

【人】 門を潜り ダヴィード

>>54 イレネオ

食べ物は分かりやすく人間を幸せにしてくれて、それは時折愛情の代用品となる。
目に見えないものの代わりに煌びやかな宝飾品を贈ることもあれば、温かなスープの一杯を差し出すこともある。
そのあたたかさに男は貪欲だった。

小走りで駆けて行く間に考えは巡る。
貴方の好きなものはなんだろう。次は教えてくれるだろうか。
こんな話をするのは初めてだから、変に思われていやしないだろうか。
定番のフレーバーを用意してもらって、両手に感じる冷たさにまた急かされる。
誰に叱られるでもなく、人のために急ぐのはやっぱり好きだ。

「只今戻りました。
 えーと、その通りです。レモンと、チョコレート。
 どちらがお好きですか?それとも、両方?」

両方、と問う男の顔はいたずらっ子の顔だ。
勿論ジェラートのカップは小さいものだから、両方と言ってもあっさり食べられてしまう量だが。


#商店街
(66) 2023/09/12(Tue) 19:27:55

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


「あっちが俺達に代わって、マナーのなってない余所者を
 とっちめてくれるってなら有り難い話なんだがな」

とはいえ、そうはなっていないから、或いはそれだけでないから。
こちらはこうしてあくせく日陰で働く事になっているわけで。
これからもあまり期待はできそうにない話だ。

「そりゃあいいや」

あなたの近況報告と、続く言葉にそう返し。
後は何かあったかな、と思案する。

「あー、アレさんが店に顔出せってよ。
 あの人に頼むまでもないものなら俺が用立ててもいいが、
 必要なモンあるなら纏めとけ。そんくらいだな」

勝手知ったる我が家のように適当な所に落ち着いて、
我が物顔でそのまんま。きっとそれがいつもの事だろう。
懐に入れた相手に対する距離感というもの。
(-60) 2023/09/12(Tue) 19:29:42

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
何度もすみません。バナナマンパナマ湾です。PL相談を失礼します。

当方、エルヴィーノさんが貴方といたところを目撃して、「エルヴィーノさんに」突っかかるロールをしようかな……と画策しております。険悪寄りのロールになる可能性があるのでお相手様にPL確認を取ってからになりますし、お相手様の返事によってはロール自体発生しない可能性もありますが、知らないところで当て馬みたいな存在にされるのは嫌かもしれないなと思い先に相談させていただきました。
マツェットにいたことをきっかけにする(場合によっては)険悪なロール、問題ありませんでしょうか。
あまりこういった立ち回りに慣れていませんので、いちいち確認を取ってしまいすみません。お手数をおかけしますが、検討よろしくお願いします。
(-61) 2023/09/12(Tue) 19:55:46

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
イレネオさんのこれ(>>61)マウリツィオの名前探してるやつ?(自意識過剰)
そうだとしたら多分他の誰かと話してるの見るのがオレが楽しいやつだよな
でもなーっ 誰も行かないって事はなーっ オレが行くって事だよ
(-62) 2023/09/12(Tue) 20:02:59

【人】 陽光の元で ニーノ

>>63 カンターミネ

うと、うと、うと。
少しずつ船を漕いでいた男はもうちょっとで眠りの底に落ちてしまうところで──けれど唐突にぱっと顔を上げる。
重たい瞼に言うことを聞かせるように、何度か瞬きを繰り返してから。

「…………」

顔を向けた先には少々距離の開いた場所で立ち尽くす人影。
こちらは貴方に見覚えはない、ないので考えていた。
たまたまここを通った誰かか、それともスラムで生きる子どもか。
にしては服装が小綺麗なのでやはり前者か、というか子どもというには体付きが……いや、どちらにせよだ。

「……ごめん、猫苦手?
 でもこの子が先にここに居て、オレが邪魔しに来ちゃって。
 だから場所代支払ってて〜……ええと、そう……」

笑みを浮かべてくれてはいるが、自分に、というよりかは子猫を警戒しているようにも見える。
なので無害ですよを伝えようとして口を開くも、先ほどまで寝惚けていた頭は上手く働かない。

「…………だいじょうぶ。
 噛んだりしない、オレも……安心して、通っていいよ」

オレも……?それはそうだろ、何言ってんだ……。

チョイスミスに気が付いたのは言葉にしてから、適当に流してくれたらいいなとぼんやり思っていた。
ちなみに子猫はまだ元気にお食事中。

#路地裏
(67) 2023/09/12(Tue) 20:06:18

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>61 イレネオ

日暮れ頃、人気のない墓地。

「……あれっ、もしかして」

やや遠くから、ぱたぱたぱたと小さな足音。
手には掃除用具や草木の手入れ道具を持って。
人影がひとつ、あなたの方へやって来た。

「やっぱりイレネオさんですっ。
 どなたかお墓参りですか?それとも私と同じで、
 墓守のおじいさんの代わりに手入れをしに来たとか…」

暗くなりつつある中とはいえ、その声や顔に覚えはあるだろう。
どこかの店先であなたも見知ったもののそれ。
少女然と、マキシ丈のワンピースの裾を揺らしながら。

ここが墓地である以上、ある程度声は控えめに。
長身を目一杯見上げて、あなたに問い掛けを一つ。

#共同墓地
(68) 2023/09/12(Tue) 20:25:13

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>67 ニーノ

顔を上げ、喋り始めてもこちらは何を言うでもなく。
噛んだりしない、オレも……の辺りでようやく反応があった。

「ぷふっ!あぁいや失礼、ククッ、なるほど、
 いやいや、ふ……ふふ……か、噛まれる……ぐふっ……」

ばっちり聞かれたらしいその発言がどうもツボをついた。
しばらくの間ちょっと待て、と手の平を見せて震えている。
ややあってから大きな息を吐いて、にやけた面のまま。

「んんっ、失敬。猫も『オレ』も苦手じゃない。
 どこかで見た覚えのある顔だったからどこだったか
 思い出そうとしていただけでね……
 まさか噛まれる危機があったかもとは思ってもなかったが」

ここでもう一度吹き出し、小さくせき込む。

「こほん。まあ、たぶん街のどこかで見たんだろう。
 俺は良くあちこち歩きまわってるからな。
 それで、こんな場所にオレくんは何の御用かな?
 仔猫目当てならもう少し安全な場所がいいぞ。
 お昼寝なら尚更。全身盗まれてもおかしくない場所だ」

仰々しく手を広げ、首を傾げてみせた。
白衣が靡き、仔猫には少し怖いかもしれない。

#路地裏
(69) 2023/09/12(Tue) 20:28:21

【人】 無敵の リヴィオ

>>52 ニーノ

恥ずかしいと口にする君へ頷くのは、
その気持ちが"普通"であると知っているからこそだ。

「きっと似合うさ、楽しみにしているよ」

まるで君が自分へ見せてくれる前提に微笑みかけ。
綺麗なブロンドだ。似合わない色はないだろうとは思うが、
君の髪で輝く可能性の色を思い浮かべた。

そうこうしているうちに、小さな声で聞こえた「恋人」という言葉。
それに合わせて思春期のような反応に、珍しく男は吹き出した。

「…いや、残念ながら今はフリーだよ。
 友人というのも違うね」

まるで勿体ぶるように言葉を選んで、指先を滑らし顎を撫でる。
言えない相手ではないし、可愛い後輩からの贈り物というだけだが、
面白い反応を見せられては素直に返すのも……というところ。

#街中
(70) 2023/09/12(Tue) 20:32:53

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「ねー」

電話番の、ゆるりとした時間。
相変わらずの気怠い声が、書類仕事に向き合うあなたに投げられた。

「署長代理?さん、ニーノくんお話とかしたあ?」
「どんな人だろおねえ」

たかだか巡査の身の上で、ご挨拶という立場でもない。
何やら漏れ聞こえる噂を聞くに、新たな法令を敷こうとしていることくらいしか、女は知り得ていなかった。

…とまあ、つまり。
いつも通り、暇を持て余しての雑談のようだ。
(-63) 2023/09/12(Tue) 20:50:54

【教】 pasticciona アリーチェ

そしてこちらは不意に貴方の正面に置かれる椅子。
更に背後で困惑の気配──振り返れば一人の女が、
あなたに何て声をかけるか惑うようにまごついていた。

「……あ、あの。貴方がお酒、飲むの?」
「……女の子が頼もうとするからダメなのかしら」

貴方が手当たり次第に何かを叫んでいた様子は見守っていたのか、おっかなびっくりに椅子を頼めば、貴方のテーブル正面側に椅子が配置されて女はおずおずとそこに座る。

「それじゃあ……モヒートを」

望んだものはテーブルの上に現れた。
(/2) 2023/09/12(Tue) 21:08:36

【教】 pasticciona アリーチェ

幸運の神に恵まれたらしい。
椅子と同じようにその場に瞬きする間もなく、グリーンが映える爽やかな夏向けのカクテルがすぐ傍に出現した。

「わっ、本当にでてきたわ。
 凄いわね、手品師の人が運営するお店なのかしら?」
「お嬢さん、きっと有名店であろうここはどこかわかる?」

モヒートにまだ口は着けずに軽くグラスを傾けて艶やかな色を味わっている。
貴方の"地"が些か出ている事も知らない女は、きっと男勝りな愛らしい少女なのだろうと誤解……誤解ではないかもしれないが、とにかくそう思ってそう問うた。
(/3) 2023/09/12(Tue) 21:12:37

【教】 コピーキャット ペネロペ


「おいなんでだよ!不平等だろ不平等!!」

不意に現れた──ように思えた──あなたに何かを言うより先に、
現れたカクテルを認めれば不平を嘆いた。
もちろん憤りを向ける先は夢だ。あなたではなく。

「あークソ……何処ってこんなん夢だろ夢。
 こんな出鱈目な店あったら世界中で話題沸騰間違いなしだ
 予約で軽く30年は待たされるね。」

「それにしたってこの差はなんだ?
 深層心理で俺の肝臓が反逆してやがんのか?内臓如きが…」

諦めたのかレモネードをちびちびとやり始めた。
所作がおっさん臭い。

「んで、わけわかんない夢に招待されたご感想は?signorinaお嬢さん
(/4) 2023/09/12(Tue) 21:29:13

【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ

>>0:153

「そ、……そんな笑わなくてもっ」

いいじゃない!とばかりに口を尖らせて貴方の背を軽くぽかぽかと叩く。最も、笑われるような行為を行ってしまった自覚はあるし、幼馴染の貴方には砕けた接し方をしているのであって、普通の人にこんな行動をとる事はなかなか見受けられない珍しい光景だ。
それだけ貴方に気を許している事に外ならない。

「……ごめんね、ニコ」
「頭ではわかってる。署の人も優しい人が多いから、
 無理に変わらなくていいと肯定だってしてくれるでしょう」

「わかっているのに、割り切れないのって辛いね」

肩を叩かれ、少しだけ口角を上げながら貴方を見つめ返す。
どうしようもない弱音だ。けれどもここで「そうよね」と元気になった振りをするのも不誠実だと思う。
アリーチェはそんな女だったから、迷いは迷いとしてありのままの姿を隠さない。
(-64) 2023/09/12(Tue) 21:37:42

【人】 黒眼鏡

>>65 エルヴィーノ

「そうだろうそうだろ、
 持ちつ持たれつというやつ」

なんとも楽しそうに笑う。
若者と話すと楽しい、などと前にこぼしたことがあるが、
本気だったのだろうか。

「万が一俺がいなくなっても、
 引き継げるようにはするがね。
 そこは…アフターサービスだ」

物騒なことを口に出しつつ、
無害をアピールするように両手を挙げて。
店の扉をからん、と空ける。

「そうしてくれ。
 情報もうちの商いだが、これはいつ入るかわからない。
 気長に待っていてくれ」

よほど暇なのか、店の外まで出てあなたの車を見送る。
手を振るでもなく声をかけるでもなく、
あなたの姿が見えなくなるまで見送っていた。

#Mazzetto
(71) 2023/09/12(Tue) 21:44:21

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
ご連絡ありがとうございます!
こちらとしては問題ありません(エルヴィーノさんがOKでしたら!)ので、
ジャンジャンやっていただければ!
(-65) 2023/09/12(Tue) 21:45:25

【教】 pasticciona アリーチェ

「ご、ごめんね私だけ頂いちゃって……
 ……お嬢さん、今おいくつ?」

思った以上に悪態をつく、どことなくおっさん臭い様子を見て思わず「差し出がましいけれど」と言いたげな声色でそう問い直す。

「夢、夢なのね。夢なら……うーん……
 でも夢でも見逃がしちゃうのはよくないと思うから……
 18歳以上なら、私が代わりにお酒を頼んでも、
 このモヒートを渡しても全然構わないのだけれど……」

肝臓が反逆?と、独特の言い回しについていけてないのか、些か疑問符を沢山浮かべ、困惑を一切隠しもしないまましどろもどろにそう提案する。

「……え?」

「感想、感想……そうね……」
「……夢だと言うなら、もう少し美しい庭園みたいな
 場所ならよかったかもしれないかなって」

なんて迂闊に呟けば、薄ぼんやりとした空間に薔薇の庭園が周囲に花を咲かせだす。早送りする映像化のように葉から蕾に、そして花に変わり咲き誇る様子は、まさに夢としか思えない光景だ。

「……わ、わ……」

それを願った当の本人は、夢をすっかり信じ込んでいるにもかかわらずその様子に思わず口を覆って言葉も出なくなっているが。
(/5) 2023/09/12(Tue) 21:47:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>69 カンターミネ

今度は先程より重くない瞼を動かし何度も瞬きをしながら、ちょっと待てポーズの貴方を見つめていた。
じわりじわりと理解し始めたのは先ほどの言い間違いを流してもらえていないこと、それをはちゃめちゃに笑われていること。

「っち、ちが──言い間違え!
 寝惚けてたの! オレは噛みつきません!」

で、突然さっきまで隣に居た人間が声を大きくしたので、子猫がびくっと震えた。
それにすぐに気が付き「あっ、ごめん…」と声を小さくすると同時に、なでなで。
落ち着かせるように額を指先で擦ってやったが、続く貴方の言葉にはまた声が大きくなりそうになった。何とか堪えた。

「危機はないってば、も〜……
 ……オレはキミのこと見たことない。
 でもよく街うろついてるのは一緒だから、見られてたかも。
 というかオレくんじゃなくてニーノだかんな」

「あと子猫目当てじゃなくて、ただの里帰り……育ちがそこで。
 昼寝は確かに……ちょっと気が抜けてたのは認めるけど。
 っていうか、キミこそ猫は苦手じゃなくても『オレ』には苦手意識持ってた方がいいんじゃない、こんなところに座り込んでるやつ危ない人間かもしれないだろ」

『そこ』とスラムに続く道を指差しつつ、最後の言葉には「女の子だし」と付け加えた。いや勿論危機は無いんだけれども、意識としてこう……。
靡く白衣に関してオレくんは勿論怯えていないが、子猫は少し警戒したようで無害そうな大きいやつの後ろにぴゃっと隠れた。

#路地裏
(72) 2023/09/12(Tue) 21:56:31

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

「お仕事をする気になったのなら、
 代わりにそのくらいやってくれてもいいんですけどねえ」

余所者が分を弁えずに大はしゃぎする度、それをなかったことにするのにどれだけの労力がかかることか。
やれやれとため息をついても現実に変わりはなさそうだった。

「アレさんが?分かりました。
 メモあったかな……」

貴方がひと所に落ち着いたのを見てとれば、何くれとメモに書き付けを行いながら茶なり珈琲なりの一杯が提供されることだろう。
貴方の好みは何だったろう?
いつぞやに好みを教えておけば、きっとその通りのものが出てくるだろう。
(-66) 2023/09/12(Tue) 22:04:36

【教】 コピーキャット ペネロペ


「29だけど」

29だけど、ではない。

レモネード片手に椅子にどっかと座り、肘をついたまま。
文字通り夢のように変わっていく景色を見ながら半目になる。
何でもありか、とでも言いたげに。

「ていうかタッパもあんたとそんなに変わらないだろ。
 口振りからしてあんたも成人だろうし」

実際、両者の身長はそう変わりない。
そして未成年飲酒を咎める側ならあなたは成人だろうと推測した。

「夢の中でも未成年飲酒を見逃せないとは
 随分正義感に溢れたお人だな。普段は教師でもやってるのか?」

椅子から立ち上がり、庭園の薔薇を一つ手折りながらそう尋ねる。

相手は所詮は夢の中の住民、詮索する事に大した価値は無い。
この自称29歳は今はそう思っている。
とはいえ詮索するような事を言ってしまうのは職業病か。
(/6) 2023/09/12(Tue) 22:07:09

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 リヴィオ

「……う、うん」


「あッいや、"はい"、です!」

目の前にいるのは黒猫ピンを付けていてもかっこいいなと思える顔がいい相手。
微笑んでそんな風に言われるとなんだか気恥ずかしさが湧いて、瞬時の声は小さく砕けたものになってしまった。
が、すぐさま上司への返事としては相応しくないと気が付き、謎の訂正を加えている。
流石せんぱいは無敵だ……とまた謎の感心を抱いていたところ、恐る恐るの問いに返ってきたのはとりあえずの否定と。
でもなんだかちょっと含みがあるかのような言葉と所作で……。

「フリーだけど、友人じゃなくて……?」

「……も、もしかして今から可能性がある、みたいな……
 それともえっと、なんか……ひみつのかんけ〜…」


なに、なんなのせんぱい、その反応と顎撫では……!

とまでは流石に言葉にしないが、ぐっと握った拳には堪えた何かが現れている。
ぐるぐると深く突っ込むか葛藤して思考を働かせる中──気が付いたのはそうじゃないことで、そしてかなり今更の気付きだ。

「──はっ、リヴィオせんぱい仕事中じゃん!
 ごめんなさい!オレと話してたら平和を守れないですよね…!」

#街中
(73) 2023/09/12(Tue) 22:07:44

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

「こんにちはー。」

仕事帰りのジェラート店。
この日注文したものはカップのピスタッキオだった。
いつもはコーンだけれど、こういう日がたまに存在する。

「いただきまあーす。」

スプーンでジェラートをひとすくい。
女の、たまの楽しみのひとつだ。
(74) 2023/09/12(Tue) 22:08:17

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

店員を通して、この日の女の注文があなたへと伝わる。
カップの注文は、『待ち合わせ』を意味していた。
味の数だけ綿密に決められた待ち合わせ場所。
あとはあなたから時間の指定さえあれば、その日時落ち合う運びとなる。
(-67) 2023/09/12(Tue) 22:09:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

ゆるりとした時間が流れる中で、この男はといえば眉間に皺を寄せていた。
向き合う書類は朝の見回りの報告書なのだが、所謂デスクワークが苦手なのである。
言葉を上手くまとめるとは如何に、どう…などと考えていたところで、かかる声にはぱっと貴方へと向いて。

「ううん、オレもまだ話したことないです。
 でもなんか噂だと……マフィアが嫌いそう?なんでしたっけ。
 取り締まるための〜新しい法令作ろうとしてるとか……」

「ダニエラさんは賛成側です?」

知識量としては勿論こちらも同じ程度。
何せほやほやの新人で下っ端である、上の世界は分からないことの方が多い。
元々雑談は好きだし、目の前の難題から一時離れられるとなれば男は乗り気で話を広げようとしていた。
(-68) 2023/09/12(Tue) 22:14:22

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

車を停めて紙袋を手に男は石段を上がる。
街中に入ってくれば美味しそうな匂いやら賑やかな声がそこかしこから伝わってくるが、興味を示すことはない。
風に靡いた髪を追って見上げると、頭上からひらひらと……蝶が飛んできた。
珍しいなと目で追うと、蝶は横に回り込んできて、男の肩に止まってしまった。

「僕は花でも止まり木でもないんだけど……」

足を止めたのもつかの間、再び動き出せば飛び去るだろうと歩いてみたが、何故か蝶は暫く動かない。

#街中
(75) 2023/09/12(Tue) 22:17:30

【教】 pasticciona アリーチェ

「は、はわ……
に、にじゅうきゅう……」


どうぞ、飲んでくださいとばかりにまだ手を付けていなかったモヒートを差し出した。グラスの中の氷がカランと鳴ると同時に、気まずそうに顔を俯かせる。

「す、すすすすみません、すみません……
 随分可愛らしい方だったから、まさか私より年上とは……」

先入観、と言う物の怖さを知る。
こんなだから職場でも叱られるのだ、なんて夢のない話は心の奥にしまって、改めて薔薇を手折る貴方を見て見れば確かに背丈はそう変わらず、失礼な発言ももっと慎重にしていればよかったのだと項垂れる。

「きょ、教師なんて滅相も。
 今は……け、警察官を……していて……」

むしろ人によっては教師以上に滅相もある職業である。
こんな頼りなさが先に見える存在が警察だと知られたら、尚の事呆れられる懸念はあるけれど、隠し通すなんて思考はない。
賢明ともいうし、馬鹿正直ともいうし、愚かともいう。

「……そちらは、その、何の職を?」
(/7) 2023/09/12(Tue) 22:18:42

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

「はぁい、どーぞどーぞ。好きなタイミングで好きに食べて」

紙袋を覗くその表情だけでも言ってみるものだと思う。
折角なので、なんて気持ちで買ったので食い意地なんてものはここに無い。
全部くれてやってもよいのだが、まあ。食べたい事には食べたいので。

「時間貰うの申し訳ねーんで」
「え?全然作るっすよ、めんどくさいだけで。
 流石にパンは焼けねーけど」

ハハ、と軽い笑いを添えた。

「あー……堅苦しくないタイプの食事会みたいな。
 いいんじゃないすか?周りにビビられなきゃいいすけどぉ」
(-69) 2023/09/12(Tue) 22:23:12

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*
度々失礼します。バナナマンパナマ湾です。
RP内容の打診に参りました。
当PCはマフィアへの敵対心が強いキャラクターですので、もし今すごく眠い様さえよければ、「マツェットにいたのを見かけ、後からそれに対して詰め寄る」秘話が出来れば嬉しいな……と思っています。
一応身内には甘いキャラだと周知していましたので、突然吹っ掛けると戸惑われたりお呼びじゃなかったりするかなと思い確認させていただきました。
RPのきっかけとして使うことに対しては既に黒眼鏡さんPLのポップコーン殺人事件さんに打診し、許可を頂いております。
勿論、ほかの方とのやり取りで忙しいなどあれば、断っていただいて構いません。
検討して頂ければありがたいです。
(-70) 2023/09/12(Tue) 22:24:39

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

/* 打診ありがとうございます、今すごく眠いです。

詰め寄ってくださって問題ないですよ!
白でやったのもロールのきっかけになるのを狙ってもいましたので……どうぞ、いつでもお待ちしております。
(-71) 2023/09/12(Tue) 22:28:37

【人】 黒眼鏡

カウンターで暇そうにタブレットを叩いている。
すると、メールが一通ポン、と鳴った。

「ん。おー……」

かたかた。返信を打ち込むと、立ち上がる。
壁際に張ったボードにかけてあった車のキーを手に取って、
ガレージへと向かった。
ついでに、カウンターに一枚のボードをかける。

『ちょっとドライブ』

……営業中なのにドライブに行く男だ。

/*来客の方は気にせずいらしてください あなたが来る頃には戻ります
(76) 2023/09/12(Tue) 22:36:16

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

電話で呼び出しをされた時には予定が入っていたものだから、埋め合わせは必要?なんて言って。
朝を回ってからあなたの元に長年の部下は足を運んだのだろう。
今日は珍しく手土産も持って。近くまで来たのなら、電話を耳にあてる。

「Pronto,ルチアーノ様?」
「お部屋の近くまで来てるわ、入っても?それとも、外で過ごす方がお好みかしら」

わざとらしく恭しい口調で話してみせた。
(-72) 2023/09/12(Tue) 22:37:37

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「ええー?やだよお。もちろんー。」
「だって、仕事増えそうだしい。」

眉根を寄せての即答だ。
散らかり果てたデスクの上で、書類も気にせず頬杖をつく。
どうせもういらないものが殆どなのだから、問題ないらしい。

そんなデスクだというのに、同じ仕事を2度も3度もやりたくない女の作る書類にはいつも抜けがない。
それでいて何故かきっちり時間には帰る準備を整えているのは女の特技だ。

「ニーノくんはあ、賛成ー?」

雑談を投げてきたのもどうやら、己の仕事を終えたためらしい。
あとは、後輩の眉間の皺を見ての息抜きの提案か。
(-73) 2023/09/12(Tue) 22:38:15

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


この男には、実際のところ。
ただ一つ『酒』それ以外には飲食の好みらしいものは無い。
裏返せば嫌いなものもそう無いという事だ。

とはいえ先も名前の出た人物のコーヒーの練習台にされるからか、
よそでは紅茶を飲む事が多い。

「暇なら行くか?今日」

思い立ったが吉日、でもないけれど。

俺も行くし、と。ひと所に収まり、恐らく肘でもつきながら。
何なら一日暇にしてやってもいいけど、と。
そう付け加えるのは上司特権だ。横暴とも言う。
(-74) 2023/09/12(Tue) 22:38:41

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

時間の指定が飛んできた。
割とすぐだ。
『今から向かう』と添えてあった。
(-75) 2023/09/12(Tue) 22:38:49

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>72 ニーノ

喉を鳴らして笑う。どうやらからかうと面白そうなタイプだ。
そう認識した事など、あなたも仔猫も知る由なし。

「男は狼というだろう?キミもベッドの上では存外
 噛みつく男というものかもしれんぞ、くくく……」

白衣の袖で口元をわざとらしく隠し、空いた片手で裾をぱたぱた。
タイトスカートとニーソックスに挟まれた白い肉が良く見えた。
そして名前を聞いた瞬間、ぱちんと指を弾いて――

「ああそれはそれはニーノくんここ育ちなら心配は要らないなそれに生憎俺に手を出す奴はそういないんだこの辺じゃ『先生』で通ってるもんでね目立つ見た目に評判もあれば余程じゃなきゃ手出ししたらあっという間におまわりさんのお世話になるって事想像がつくだろう?」

突然猛烈な早口でまくし立てる。

「ま忠言は素直に受け取っておこう思い出せた事だしなどこで見たかそれじゃ遠慮なく通らせて貰うとしようじゃあないか何せのんびり話してたら近道の意味がなくなってしまうからね!」

目の前を大股で歩きながら笑顔を仔猫とあなたに向けて、
路地裏を抜けていく……前に。

「ああ、名乗り忘れていた。カンターミネだ。
 子供達に評判でもきいてみてくれよ、おまわりさん?」

ウィンクと投げキッスを残して、手を振ると去っていった。
#路地裏
(77) 2023/09/12(Tue) 22:39:29

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
快諾ありがとうございます!
今すごく眠いさん側からも許可が出ましたので、そのようにさせて頂こうと思います。

ちなみにこの男は本日墓場で何か黒眼鏡さんに通ずる情報などがないかと捜査を行っていましたが、何か墓場で得られることなどはあるでしょうか。
ない、あるいは開示したくなければ大丈夫です。一方的にPLPC共々やきもきしておこうかと思います。
(-76) 2023/09/12(Tue) 22:43:36

【人】 渡りに船 ロメオ

>>31 ヴィンセンツィオ

軽やかなドアベルの音、扉の開く音。
クーラーのリモコンを置いてカウンターへと戻る途中、
振り返りざまに「いらっしゃいませ〜」と緩く店員らしい挨拶を。
──癖のように自分より下げられた視線は、
少しの驚きを以て開かれると同時に自分の上の方へと修正された。
なんせ自分より背の大きい人は珍しいもので。


「……今日のおすすめ。
あー、今日のパーネ・ディ・リーゾは米粉で焼いてるからいつもより食感がいい。チーズとハムのピッツァ・ビアンカもあるし、なんか旦那が朝からさくらんぼのパネットーネも焼いてる」
「場所はそこ、そこ、あとそこ。値段は札見てください」

その驚きも一瞬に、尋ねられればすらすらと答える。
表情も声の抑揚も愛想のいいものではないが、瓶底眼鏡の奥の視線だけはきちんと貴方に合わせられていた。
一つに束ねられた薄いレモン色の髪を揺らしながら定位置の席へと付けば、背は貴方よりも大分低くなる。

#パン屋
(78) 2023/09/12(Tue) 22:47:29

【教】 コピーキャット ペネロペ


「おっしゃ。ラッキー」

差し出されたモヒートを上機嫌に受け取った。
あなたの慌てぶりや気まずさも何処吹く風といった様子だ。
何ならこの自称29歳は元々勘違いをあまり気にはしないたちであり
あなたが一方的に気まずくなり損かもしれない。

「へえ、警察官ねえ……」


………警察官ん〜?

 警察官ってあの警察官か?間違いなく?sul serio?マジで?
 あんたそんだけ弱腰でよく受かったな」

一瞬流しかけた。衝撃の事実を。
呆れを通り越してこれでよく受かったもんだと感心するくらい。
こんな夢を見ている深層心理はどうなっているのだろう。

「何って聞かれると『色々だ』としか言えねえな。
 けどま、大雑把に言うなら……」
(/8) 2023/09/12(Tue) 22:54:17

【教】 コピーキャット ペネロペ


「裏のお仕事。所謂マフィアってやつだよ」

「さて、夢の中でも未成年飲酒を見過ごせないお巡りさんは……
 マフィアはどうする?しょっ引くか?」
(/9) 2023/09/12(Tue) 22:54:53

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*はい、よろしくおねがいします!

そして直接調べても、今、共同墓地自体で得られることはなさそうな…気がします!

・思ったよりキレイ。何かどこかから寄付金とか出ているのかも。
・たくさん墓標が並んでおり、中には名前が分らなかった無縁仏のようなものもあったりします。
・この国のものではない名前もあり、観光客なども埋葬先に困ったらここに埋葬されていたりするようです。
・墓参りに来る人は結構多いようです。

みたいな感じです! 後日別ルートで突っ込んでもらったら何か分かるかも……!?!?
よろしくお願いいたします!
(-77) 2023/09/12(Tue) 22:55:19

【鳴】 渡りに船 ロメオ

「あれ。早いじゃん」

あの後紹介したバーの前に向かえば、
既に待ち合わせの相手の姿は店前にあった。
思わずぽろっとそう口に出してから、すぐに貴方の傍に寄って行く。

「すまーん。待たせた?ちゃんと迷わないで来れた?」
「胃薬とか持ってきたから欲しくなったら言えよな。
 金はあんま気にしないでいいから……」

瓶底眼鏡に一つに括った長い髪。
バー自体はおしゃれなので服装こそいつもよりまともだが、
それ以外は普段通りの恰好だ。
(=1) 2023/09/12(Tue) 22:55:51

【人】 月桂樹の下で ニコロ

>>58 ダニエラ

「そんなとこだな。
ニンナ・ナンナはガキの頃に聞いたことがあるし
何なら今もガキどもの前で吹く事もあるからな。」

そう言いながら、吹き終えて
貴方の言葉を聞けば、照れくさそうにするのだろう。

「そう言われんのは素直に嬉しいな。
Grazie.ダニエラ。それとお粗末さん。
また機会があればいつでも聞かせてやるよ。」

「さて、そろそろ仕事に戻らねえとどやされそうだな。」

二曲を吹いて、貴方がもう食べ終えそうならば
悪戯っぽくそんなことを言うだろう。

#街中 #公園
(79) 2023/09/12(Tue) 23:02:02

【人】 法の下に イレネオ

>>66 ダヴィード

駆けて行って、駆けて戻ってきて。
まさか店先でUターンしてきたわけもないから、わざわざ走って、止まって、走ったのだろう。その過程を想像するとやはり微笑ましい。
まさか店先で足踏みを? と、それもまた想像しては笑いを噛み殺した。

「両方好きだよ。」

問われた言葉には、そんな答えを返して両手を差し出す。
笑んだ口元のまま、珍しく貴方より低い視線で続けた。

「と言えば、困るのはお前じゃないのか。」

おそらくは、分け合うつもりで来たろうに。
二つとも寄越せと言えばどんな顔をするのか、少し興味がある。興味があるだけで真意ではないと、そこまで見抜かれている可能性も、あるにはあるけれど。

#商店街
(80) 2023/09/12(Tue) 23:08:02

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → pasticciona アリーチェ

「ハハハハッ、悪い悪い。
そう怒るなよ。対処としてはあながち間違いでもないんだぜ。」
奇をてらった方法なのは違いないがな。」

ポカポカ殴られても貴女ならかわいいもの
妹分の膨れっ面を見ながら頭をポン、とひと撫で

「謝ることはねえさ。
自分の中身を割り切るってのは一番難しいって
俺もよく分かってんだ。」

自分が納得しない事には幾ら周りが言おうとも
割り切る事も、受け入れる事も出来ない。

そしてそれは、何よりも難しいことなのだと
貴女より年嵩の兄貴分は分かっている。

「なあ、アリーチェ。1日1回、自分を褒めてやれ。
悪いことが100あっても、1回は自分を褒めろ。
それだけで随分心が軽くなるんだぜ。」

兄貴分として自分が出来る事は、こんなことしかない。
(-78) 2023/09/12(Tue) 23:11:31

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「あはは、それはそう。
 ダニエラさんは相変わらずですね」

「オレは家族都合で、表向きには賛成って言っておかないとですけど」

この言い方をしてる時点でお察しといったところだ。
にしてもゆるゆるしているように見えるし書類も散らばっているけれど、恐らくやることは終えているのだろう。
相変わらずはそこもということ、すごいなあとは内心のそれだ。

「マフィアのひとにも……いろいろ事情があるのかなって思って。
 そしたら、なんだかなーって感じです」

書類で疲れていたのもあってか、答えながらもぺとり、机に頬をくっつけていた。
(-79) 2023/09/12(Tue) 23:11:45

【人】 月桂樹の下で ニコロ

夜も更けた頃
勤務を終えたのだろうか
酒場へと足を向ける男が1人

誰かが居るかもしれないし
居ないかもしれないけれどお構いなしに
ドアを開けて中へと顔を覗かせた。

「ハァ、今日も疲れたぜ。」

さて、今日の酒は何にしようか。

#バー:アマラント
(81) 2023/09/12(Tue) 23:13:52

【人】 無敵の リヴィオ

>>73 ニーノ

砕けたところで指摘もしない。嫌な顔もしない。
むしろそのままで構わないというように微笑んでいる。
今までも例えその瞬間があったとしても、
同じように笑顔を見せていたはすだ。

引き続き面白い反応を見せる君に、
顎を撫でていた手を口元に運び、
普段は見せない真っ当そうな反応で声を上げ笑い始めた。

「ははっ……いや、からかってすまないね。
 特に秘密の関係という訳でもないさ。
 …ネタばらしをするとね、可愛い後輩からだよ」

笑い終えて深めの息を吸った後、
君とは反対に両手をパッと開いて簡単なネタばらし。

仕事についてはショーウィンドウを鏡にする時点で今更だ。
気にしないでくれと笑いながら変わらない平和な街を一瞥した。

#街中
(82) 2023/09/12(Tue) 23:14:21

【教】 pasticciona アリーチェ

「うぅ……す、すみません……
 私なんかが警察官だと不安にさせてしまうかもで……
 ですが本当です。勉強を教えてくれた幼馴染たちがいたから、なんとか、なんとか……受かって……」

指摘されているのは頭ではなく態度の方なのに頓珍漢な受け答えだ。この間の読まなさでは頭の方もお察しだと思われてもまるでおかしくない。

「……え」
「マフィア」

そうして、貴方の告白に息を呑む。
けれど、次がおかしい。
驚きの次に見せた反応は、一般市民連中に比べれば、随分とおかしなものだ。

「お姉さん、」
「マフィアなんですか」

なんせ、むしろ安堵するかのように声色をよりによって紡ぐのだ。
マフィアと別の職を聞き間違えた?そんな事はない。
女の視線は真っ直ぐに、憧憬の眼差しをもって、警察官が向ける反応としてはどう考えてもおかしいそれを、女は後ろめたく思うことなく、向けていた。
(/10) 2023/09/12(Tue) 23:17:56

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

今日の指定は、或るマンションの地下駐車場。
白い明かりが天井から、打ちっぱなしの壁を照らす。
あなたの車が現れるのと同じ頃、女もその姿を見せた。
車の傍へと近付いて、乱視のレンズの向こうから、黒いレンズのその奥を映す。

後部座席のドアを開け、乗り込む。
ふうと息をついた女は、まず軽口を叩いた。

「喫茶店、開けてる時間じゃないんですかあ」

知りませんよおなんて続けて。
膝の上に、鞄を載せる。
(-80) 2023/09/12(Tue) 23:21:17

【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ


「もう……」

まだ少しむくれながらも、頭を一撫でされれば目を伏せながら少し俯くのは、いつもの照れ隠しの所作のひとつだ。

「100回の内の、1回?」

少しずれた返答だが、その言葉を嚙み砕くようにふむふむと何度も頷き、貴方の心配りを咀嚼しようとする。

割り切るのは、難しい。
他者を信じていないわけではないけれど、それでも自分の理想との乖離に苦しみ、悩み、不毛な悩みの連鎖を繰り返して。

それでも、割り切れないと人を困らせるのもアリーチェにとっては凄く気を使うことだったから、こうして悩みを吐露するのは貴方への信頼の高さに他ならない。

「……うん。1回なら、私も褒められる気がする。
 今日は頑張ったよねって、言える気がする」
(-81) 2023/09/12(Tue) 23:25:20

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

残念ながら酒の提供はされなかった。
代わりと言わんばかりに提供された紅茶の一杯は、アイリッシュモルトの香りが漂うミルクティーだ。
角砂糖も添えられている。

「っ、いいんですか?
 是非!」

嬉しいです、と顔に書いてあるような顔をしてから。
少しだけ視線を彷徨わせて、昨日も報告のみで見回りが出来ていないですから、と付け加えた。
(-82) 2023/09/12(Tue) 23:27:06

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>79 ニコロ

「ほんとおですかあ?やったあ。」
「それじゃあまたの機会を楽しみにしてますねえ。」

立ち上がり、口元緩く。

「美味しいピザと素敵な演奏、ありがとうございましたあ、市民さん。」
「また何かお困りのことがありましたらあ、本官にお気兼ねなくご相談ください〜」

…どうやらこの演技、気に入ったらしい。
ふふ、と笑いながら最後に軽く手を振って。

「また明日。お会いしましょうねえ。」

その『明日』、女が非番であることも度々あるのだが、そんなことは些細だと言わんばかり。
いつもとおんなじ挨拶を残して、その場を立ち去っていく。

#街中 #公園
(83) 2023/09/12(Tue) 23:29:32

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「よう、お嬢さん」

滑るように入ってきた車があなたを乗せる。
黒眼鏡のお気に入り、赤のフィアット500チンクェチェント――
日本では某怪盗の三世の愛車として有名だが、
今乗るには多分に趣味的だ。
丸みのあるユーモラスなフォルムはしかし、かなり窮屈でもある。

「なあに、うちのお客さんなら分かってくれるさ」

運転席越しに振り向いて、笑う。

「このままドライブでも行くか? ダニエラ。
 海辺とかいいぞ」
(-83) 2023/09/12(Tue) 23:37:57

【教】 コピーキャット ペネロペ


「………んんん〜〜???」


安堵したかのような声色、憧憬すら滲む瞳。
予想していた反応と違う。
大方慌てるか、困るか、そのくらいだと踏んでいたのだが。

「マフィアってそんな地域密着型の組織じゃなかったよなあ?
 身内にこっちの人間が居りゃ警察は落とされるだろうし……
 昔スラムに出入りでもしてたか?」

あなたの事など知るよしも無いから、憶測でものを言う。

路地裏、スラム、裏社会と呼ばれるもの。
それら無秩序なりの秩序を保つのがマフィアというものだ。
それに対し親しみを向ける者には、そういった過去がある。
推測未満のものの中から、適当に思い付いたものを挙げた。
(/11) 2023/09/12(Tue) 23:40:24

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「何を聞きたいのか測りかねるが……
 俺は一人で寝る方が好きだし、車の掃除も定期的にしている分で十分なほど保てていると思っている。
 ないとは言わんがな、……それこそ手を出すのはその期間中に一人程度だ」

両手に花を抱え歩いている男がいつも纏わすのは、女物ではなく彼自身の香水の香りだ。

「っ……な、ぁ?」

ふ、と。貴方が眼の前に来たことよりも髪を撫でられると明らかに体を強張らせるように動きを止めた。
しかしそのまま止めさせる様子もなく、普段の酔いとも違う雰囲気を見せただろうか。なにか言いたげにしているのは確かだろう。

「……俺は安くないぞ……」

そうして絞り出すように溢した言葉は、眠気のせいか緩く投げかけられて柔らかな布団に沈んでいった。
(-84) 2023/09/12(Tue) 23:49:27

【人】 門を潜り ダヴィード

>>80 イレネオ

さて、本当のところはどうだったのだろう。
走って行って、デートかとジェラート屋の主に揶揄われて、いいから早く用意してくださいなんて宣って、そこからまた走って戻ってきたのかもしれない。
そう離れた距離ではないが、こればかりは貴方の知らない話。

「いいえ?困りはしませんとも。
 こいつが少し行き場を失うだけですよ」

ひらりと取り出したのはジェラート用の木匙。
よく見れば、差し出されているカップには木匙が添えられていない。
どちらも!と言えばジェラートだけが手に入ってしまいますよ、という意地悪……悪戯である。

#商店街
(84) 2023/09/12(Tue) 23:53:09

【教】 pasticciona アリーチェ

「出入りしていた訳ではないんですけど、その」

「誘拐された所を、誘拐されかけた所を、
 マフィアの方たちに助けて貰った事があって……」

言い間違いの訂正ではない。
つまるところ、そのような機会が複数回起こり、数度は恩を感じる程に、別人にそれぞれ助けられたと言うことだろう。

それだけ攫われかけるのはただの不運で片付けるには少々苦しいが、性格や立ち振る舞いを考えるとそうあり得ない話でもない、そんな印象かもしれない。

「私が今ここに居るのは、その人たちのお陰です。
 だから、どうしても抜けきらないんです。色々と。
 ……私はアリーチェ。貴方のお名前をお聞きしても?」

抜けきらない。その言葉からは、憧憬に近い眼差しは本人なりに自覚があって普段はもう少し隠そうとしている事を指している。
(/12) 2023/09/12(Tue) 23:59:05

【独】 法の下に イレネオ

/*
チョイスってどうやるんだっけ
ペネロペ
(-85) 2023/09/12(Tue) 23:59:07

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード


酒が出て来ないのは百も承知。
とはいえ出てきたものはそれに近しい香りを漂わせて。
洒落たものを好むようになったのか、わざわざ用意したのか。

「おー。じゃあ準備しとけ。
 後で現地集合したいんでもなきゃ、これ飲み終わるまでにな」

これ、と片手に持ったティーカップを少し高くに。
飲み終わるより早く準備が終わっても、遅く準備が終わっても。
実際の所は冗談一つで済む程度のもの。
(-87) 2023/09/12(Tue) 23:59:26

【独】 法の下に イレネオ

/*
あってるっぽい 馴れ馴れしいな
(-86) 2023/09/12(Tue) 23:59:42

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード

/*
きりのよい所でお店のタグ付けて全チャに移行しようかなあと思っています。
ウィーン……
(-88) 2023/09/13(Wed) 0:00:49

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「何を聞きたいかって……そりゃ、そういうコトでしょ。
 あれだけ侍らせた女性に甘ったるいセリフ聞かせてるんだし、さぞ経験豊富なのかと思って」

これも酔った勢いというやつだ。
思ってたよりも随分と身持ちが堅いようで、本当に? と首を傾げて。
横に寝転んだからこそわかる香水の香りが思いの外心地よくて、柔らかな髪も手触りが良いものだから、ふわり、とその表情を緩めた。

「キミこそ何か言いたげな顔してどうしたの。
 キミが安くないのは知ってるけど……幼馴染のよしみでこうしてタダで普段来ない場所でも付き合ってくれてるんでしょ」

あぁ、眠そうで無防備な顔が、昔を思い出すね。

「それとも……僕に何か望むことでも?」

だから、別に。
この言葉がもう聞こえてなくたって構わない。
少しだけこの夜が勿体なくて、残念に思うだけだ。
(-89) 2023/09/13(Wed) 0:09:06

【人】 法の下に イレネオ

>>68 ペネロペ

薄闇の中だ。こちらは何も歴戦の戦士などではないから、即座にその人となりを見抜くのは難しかったはず。もしや墓参りの徒かと手帳を閉じ、しかし呼びかけられた名前に怪訝そうに顎を引いて。それから徐々に近づく容姿で、ようやく得心がいったと身体の力を抜いた。

「ペネロペ」

声は柔和。知り合いに向けるそれ。
この男にとって馴染み深いのは、パスティチェリアの店員である貴方だ。まさかマフィアだとは思いもよらないが、そうでなくても、こんなところでまで手伝いをしているとは知らず。

「こんな時間まで仕事か?」

驚きと関心を込めて問いかける。かんばせは貴方に向かって俯いて、薄暗い中でも一層暗くなるだろうか。どうあれ、声から伺うに、恐ろしい形相をしているわけではなさそうだ。

#共同墓地
(85) 2023/09/13(Wed) 0:09:45

【教】 コピーキャット ペネロペ


「ペネロペ。」

息をするように偽名を名乗る。
これを名乗る間はただの一市民のペネロペ・ベリーニだ。
それは血の掟に対する屁理屈でもあった。

「あんたが昔っからおっちょこちょいなのはよーくわかった。
 今の今まで恩が抜け切らないほどマフィアに助けられるような、
 天然記念物並みのな。」

「ま、俺も抗争……対立は好きじゃない」

デカけりゃデカい程な。そう続けて。

「仲良くしようじゃねえの。酒の礼だ」

テーブルの方へと戻り、手折った薔薇をあなたに差し出した。
(/13) 2023/09/13(Wed) 0:11:58

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

/*

策士〜!!

そういうことなら渡りに船ですね。いい感じに始めていこうと思います。よろしくお願いします。
(-90) 2023/09/13(Wed) 0:12:20

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*

なるほど……! 了解しました!
そして別ルートからなら開拓できる可能性が……? ヮ……! 俺の攻略対象なのかもしれない……うぬぼれてしまう……

ではひとまず単に徒労という感じで終わらせていただこうと思います。未熟な警官らしくてありがたいです。
ちなみに、ここには殉職した警官の墓などもあって大丈夫でしょうか? それともない風に想定されていましたか?
(-91) 2023/09/13(Wed) 0:15:43

【人】 口に金貨を ルチアーノ

>>64 テオドロ

「文句なんて言うもんか。
 むしろそんな貴重な時間を貰えることが光栄だなあ」

表の顔は放浪息子、休みを合わせる方向にすんなり了承するし、あなたの言い分は正しいと心地よく言葉を返してみせた。
たとえ日付が遠い日になろうと、そこが温泉地でなくなったとしても、共に出掛ける為の口実が残っただけ上々である。

「酒か食事を奢るぐらいの礼は用意するさ。
 デートできる日を待っているよ園芸の君、ああそうだ」

立ち去る前に思い出したとても大事なことを伝えておこう。
自分と違って貴方は真摯で真面目な男であるから、予め。

「俺の約束より女の誘いが入ったらそっちを優先させろよお。
 前に聞いてきた贈り物を送りたい女の件でも、何でもな」

#街中
(86) 2023/09/13(Wed) 0:19:48

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → pasticciona アリーチェ

「そう、1回。簡単だろ?
騙されたと思って試してみな。」

出来そうな気がする、という貴方に頷いて。
少しはそれで楽になればいいのだけれど、と思う。

「もし上手くいかなかったら言いに来いよ。
その時はまた考えてやっからよ。」

肩を再びポンポン、と。
(-92) 2023/09/13(Wed) 0:22:58

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
ありがとうございます……!
黒眼鏡に聞いたら教えてもらえるかも…(教えてもらえないかも……)

そして警官の墓もあって大丈夫です!!!
(-93) 2023/09/13(Wed) 0:25:28

【秘】 法の下に イレネオ → 黒眼鏡

/*
わーん PLばかりがどんどん黒眼鏡さんを好きになる……
本当に素敵でかっこいいPCさんで大好きです。相性などでこちらではうまく引き出せないかもしれませんが……その場合はエピローグを楽しみにしようと思います。
良い村を……!
(-94) 2023/09/13(Wed) 0:37:50

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「そりゃそうだよお。」
「それよりお菓子とか食べてたいしい。」

けたけたと控えめに笑う。
足をゆらゆらと揺らしたせいか、椅子が軋むような音を立てた。

「んー。事情かあ〜。」
「でもお、一応世間的には悪い人なんだよお。」
「ニーノくんは、事情があったら悪いことしてもいいって思う〜?」

頬杖の手で頬を押し潰しながら。質問の内容の割に声色は軽い。
本当に世間話の延長の、素朴な疑問であるらしかった。
(-95) 2023/09/13(Wed) 0:38:39

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>85 イレネオ

このヴェスペッラでもあまり見ないだろう長身のあなたに対して、
こちらは子どもとしても、女性としても。
それなりにありふれた身長だ。
暗くなりつつある時間も手伝って、見分けが付かずとも仕方ない。

「仕事というよりは、お手伝いを!
 ここの墓守のおじいさんが腰をやっちゃったみたいで…
 お客さんから話を聞いて、
 仕事帰りに時々手伝う事にしたんですっ」

ぐっと上を見上げて。手に持っていた道具類を、
あなたにも見えるように少し上に持ち上げた。
あなたは今どんな表情をしているだろう。
声色から想像するとしたら、驚きにほんの少し目を瞠った顔。

墓守の話を客から聞いたのは本当の事。
墓地に出入りすれば、死者の情報も少しは入ってくる。
そんな打算ゆえの行動ではあれど、今は真相は秘されたまま。


「イレネオさんは、どうしてこんな時間に?」

答えを返せば、後に続くのは純粋な疑問。
道具類を少し下ろして、小首を傾げた。

#共同墓地
(87) 2023/09/13(Wed) 0:47:05

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

「……フィオレか。
 惜しかったな、この間はクリーニング代を奢られ損ねて。
 今日は日が暮れるまで外に出ない予定だ」

貴方への電話の応対はいつも通りに、しかし先日よりも少し疲れを滲ませて。
少し咳払いをしながら扉の方まで向かえば、普段と変わらぬ姿で部屋へと招いた。

「中にどうぞ、可憐な妖精さん」
(-96) 2023/09/13(Wed) 0:47:09

【教】 pasticciona アリーチェ

「ペネロペ……よろしくね、ペネロペ」

音の響きを確かめるように、二度そう呼んで。
おっちょこちょいを指摘されれば気恥ずかしさと情けなさで眉尻を下げながら困り顔笑いを浮かべた。

「奇遇ね。私も対立や抗争は好きじゃないわ。
 組織同士では相容れなくても、
 個人間では分かり合えることだってあるんじゃないかって」

それから差し出された薔薇を両の手で、硝子細工でも受け取るかのように慎重に受け取って、淡く頬を色付かせた笑みを返す。

「Grazie mille。ええ、この奇妙な縁こそ、大事にするわ。
 園芸が好きな幼馴染がいてね。それで私もお花が好きなの。
 ペネロペもお花は好き?」
(/14) 2023/09/13(Wed) 0:58:32

【秘】 pasticciona アリーチェ → 月桂樹の下で ニコロ

「ええ、これから毎晩ベッドで思い返してみせるわ。
 一緒にまたニコが考えてくれるなら不安も紛れるもの」

言いながら一度周囲に視線を向けて、少しだけ困り顔。警官がずっと二人でいるのは少々目立ってしまうのに気付いたようで。

「そろそろ仕事に戻らないとまたテオに怒られちゃうわ。
 ありがとうニコ、悩んでるところに来てくれて。
 またお話、聞いてほしいし聞かせてね。それじゃあまた!」

後で職場で再開もするだろうけれど、言葉にするまでのことでもないからと省きつつ、笑顔であなたに手を降ってから持ち場に戻っていく事だろう。
(-97) 2023/09/13(Wed) 1:02:44

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「俺は浮気をしないからな……。
 それでもエルよりよっぽど経験豊富のつもりはあるぞお」

三ヶ月ぐらいは、と。別れれば別の人間にうつるというかのように。
そうでもないのなら特定の誰かと共に夜を過ごすことも少ないのかもしれないと思うだろう。

「撫でられて驚いたんだよ。
 ……理由が聞きたいわけじゃない、気にするな」

嫌悪ではなく、驚いていたと。頭を撫でる程度のスキンシップをそこまで気にするような男であっただろうか。

「それにお前に特別望むことなんてないよ」
「たとえなにかがあっても、……それはお前じゃなくたって良いことだ」

考えれば考えるほど貴方以外の余計なことに思考が行って目を瞑る。
これ以上目が冴えてしまわないように早く夢の中へと入っていきたい気分であった。
(-98) 2023/09/13(Wed) 1:03:48

【人】 法の下に イレネオ

>>84 ダヴィード

空白はあるほど想像を誘う。
その想像が悪い方に向くことは、この状況では有り得ない。だから男はきっとその空白に、あたたかい、或いは愉快なことばかりを当てはめて考えていたのだろう。
伸ばした手が一時止まる。

「なるほど。」

選択肢として用意されていたからには、この回答もお見通しだったわけだ。
こちらは口が大きいし、冷たいものが頭に響くたちでもない。だからコーンに入っていたなら何も問題はなかく食べ進めたのだろうが、生憎カップに顔を突っ込んで食べるのはさすがに気が引ける。

「一本取られたよ。お前が上手だ、ダヴィード。」

レモンの方がいいな、と降参したように軽く手を上げながら。ついでにその木匙も貰えれば嬉しいが。わざとらしく上目遣いを作ってみた。

#商店街
(88) 2023/09/13(Wed) 1:04:39

【独】 法の下に イレネオ

/*
ペネロペちゃんくんに職業教えてるのかな?
アマラントの常連なら教えてる気がしてたけど ケーキ屋さんならそんなに長く喋らなさそう
(-99) 2023/09/13(Wed) 1:07:52

【教】 コピーキャット ペネロペ


「そう、美しさに惹かれて108人の男が押し掛けた逸話が有名な
 あのペネロペだ。よろしくどーぞ」

あなたの頬のように淡く色付いた薔薇を渡せば、
そんな余計な話を付け足して応える。
自分はその名を欲しいがままにしている、とでも言うように。

「ま、所属でレッテル貼って個人を見ないのは前時代的だわな。
 とはいえ誰も彼もがそうともいかねえのが現実だが……
 奇妙な縁ねえ。またこの夢を見る事がありゃいいけどな。」

「花ァ?良くも悪くも普通だな。
 貰う事はあるし、知り合いに好きそうな奴は居るが…
 そこまで特別気にした事は無いな」
(/15) 2023/09/13(Wed) 1:21:30

【人】 法の下に イレネオ

>>87 ペネロペ

小柄な体躯は安心を呼ぶ。こちらを害せるわけがないという、傲慢な油断だ。
庇護や、護衛の感を無意識に誘った。それはある意味で貴方の才能なのだろう。勿論男は、そんなことを知らない。知る由もない。


「そうか。……そうなのか? 親切だな。お前も大変だろうに。」
「働きすぎじゃないか。休める時には、きちんと休んでおけよ。」

だから、ありふれた気遣いの言葉を投げて寄越す。
華奢で、明るく、いたいけで、働き者で、頑張り屋のペネロペ。それにかける言葉としてはこの上なく正しい語句を淀みなく紡いで、「どうしてそんなに頑張るのか」と聞くことはしなかった。プライベートへの配慮は、そのまま貴方への、おそらくは好都合な無理解へと繋がっていく。

「いや。」
「少し、用があって……急ぎじゃない。」
「そっちの方が、大変そうだ。手伝うか?」

刑事だと明かしたことはあっただろうか。なくとも、そんなに必死になって隠しているわけではないから、察せられる部分はあるか。
どうあれいつの間にか、誤魔化すように手帳は仕舞いこんでいた。

#共同墓地
(89) 2023/09/13(Wed) 1:21:42

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

「知りませんよお。」
「ちょっとサボってる間にい、コーヒー入れるの下手になってもお。」

せっかくこの間は美味しかったのに、なんて。
そこまで言いはしないものの、多分にその意図は滲んでいる。

そんな女は小柄という程でもないが、決して大柄でもない。
そもそもそれ以前、狭い狭くないを気にする必要もなくこの車に乗るのは好きだった。
そう口に出したことはこれまで一度もなかったし、今後の予定にもないけれど。

「海辺にドライブですかあ。いいですよお。」
「あたしでよければ何なりと。お付き合いしますよお。」

だから本当は、その提案に見かけよりも喜んでいる。
それを素知らぬ様子に変換する、ひねくれた女であるだけで。
もしかしたらそれすら、あなたには筒抜けなのかもしれないけれど。
(-100) 2023/09/13(Wed) 1:26:17

【人】 拷問吏 ネロ

「……拷問には、種類が二つある」

ざらり。

「一つは、身体的な"痛苦"を与え、
 そこからの解放を引き換えに情報を引き出す物。
 もう一つは、先ず"喪失"を与え、
 さらなる喪失を重ねぬを条件に、情報を引き出す物にある」

ざらり。り。

「雇われの拙が得手としておるのは"後者"だ。
 故に、此処までの行為も、此れより後の行為も、
 そうあることを念頭に受けるが好い。
 さすれば、口を開かんことが如何な結果を齎すか、
 想像は、その惚けた頭でも易かろう」

#拷問部屋
(90) 2023/09/13(Wed) 1:47:32

【人】 拷問吏 ネロ

――に、ち。

「"奇怪strano"であろう。
 目の粗い麻布に針を通しても糸を傷つけぬ理論と同じである。
 故に、傷付かぬのなら、痛みがなきことも道理。
 が、"そこ"を動かしてみよ。動かぬものがあるだろう」

――ち。

「それは、"二度と動かん"。
 生命活動に支障はない。痛みすらなかろう。
 ただ、表面に傷を入れず
 "最奥"だけを無遠慮に一度犯された身体は、
 在り方からぐちゃぐちゃと書き換えられる」

――ち。ぐ。ち。――ぐ。

「それは、仮にここを出られても、
 "不便"を齎す、"不自由"を齎す。
 上がらぬ腕を、引きずる脚を、
 見えぬ暗点を、聞こえぬ一音を、
 揃わぬ足並みを、纏まらぬ思考を、
 嘲る視線を、ままならぬ立場を齎す。
 慣れはしようが、"失う前より出来る"ことは二度とない。
 "研鑽"でも追いつけぬ"不都合"を確実にその身に刻む。
 さて、再度動かぬ"それ"を見よ。自由の利かぬそれを。
 ……主は、死ぬまでに、
 あと何度それの不便を感じるだろうな」

#拷問部屋
(91) 2023/09/13(Wed) 1:49:33

【人】 拷問吏 ネロ

――に、ち。ゅ。

「続けよう。主が心を折り、腸の内を漏らすまで。
 ……そして不幸であったな。
 仕手が悦びを覚えるタイプであれば、
 主が拙を満足さえすれば、
 "責め苦"もそこで終わりであったろうに」

#拷問部屋
(92) 2023/09/13(Wed) 1:50:39

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「それは困るなあ、またダニエラに飲んでもらわないといけないのに」

ノンキに笑いながら、パチンとハンドルの裏についたトグルスイッチを弾く。
メーターを照らす照明がパッと点灯し、古ぼけた計器を照らし出す。
そのままを慣れた仕草でガチリと音を立て、キーが回る。
表示や案内の何もない不親切極まる工業機械を、
物に執着しないこの男が使い続けているのは…なぜだろうか。

少なくともあなたと違って、かなり大柄な男にとって
その運転席は随分窮屈なはずだけど。

喜んでCon piacere.、お嬢さん」

気取った様子で答えてから、するりと車が動き出す。

「飯はもう食ったか?
 ジェラートはいくらでも食えるらしいから、そこは気にしないぞ」

地下駐車場から顔を出して、左右を確認しながらハンドルを回す。
建物の間から、ちらりと水平線が見えた。
(-101) 2023/09/13(Wed) 1:56:13

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>89 イレネオ

「はあい。
 ふふ、ちゃんとお小遣いも出てますよ。親切はお互い様ですね。
 イレネオさんもいつもお疲れ様ですっ」

きちんと休め、という言葉には素直に肯いて。
それが自身を心配する者への一番の返答だろうから。
そうして、他者を慮るあなたをお互い様と言う。

無論、これらは『一般市民のペネロペ』としての言葉であって。
『マフィアのペネロペ』がどう思っているかは定かではない。
うわべだけを見せられ、無理解へ誘導されるならなおのこと。
この猫被りを自ら剥ぐ気は、さらさら無いが。


「いえいえ、もう終わった所ですから!
 後は用具入れにこれをしまって帰るだけですっ
 …もしよろしければ、片方持ってもらっちゃったりしても?」

心配されたから、というわけでもないが。
せっかくなら、お言葉に甘えて手伝ってもらおう。
そう思って、掃除用具と園芸用具の二つをまた少し掲げた。

#共同墓地
(93) 2023/09/13(Wed) 2:11:01

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>89 イレネオ

「それにしても、こんな時間にお墓にご用事なんて
 実はイレネオさんは探偵だったり?
 …なんて、小説の読みすぎでしょうか」

実際は刑事だと知ってはいるけれど。
今は
職業までははっきりと聞いた事はなかったように思う。
だから世間話、他愛無い話題として、それを選んだ。

#共同墓地
(94) 2023/09/13(Wed) 2:11:42

【独】 コピーキャット ペネロペ


なかなか尻尾を見せない奴。
内心ではそう毒づいている。

こんな時間まで墓場に居る用事がろくなもののわけがない。
目の前に居る男への印象の悪さからの先入観も多大にあろうが。
仮にマウリツィオ・ベトゥッラの名前を探しているのだとしたら、
それは傑作だと思うが、さて。
(-102) 2023/09/13(Wed) 2:16:22

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

いつかの話────少なくとも、貴方が“Mazzetto”に立ち寄って以降の話。
ここは警察署内か、或いは適当な往来だ。貴方は男に昼食に誘われたのかもしれないし、偶然声をかけられたのかもしれない。どうあれ男は少し強引な様子で貴方を自分の元に引き留めたはずだ。
そしてそれは、普段目上のものに対しある程度従順な青年の振る舞いとしては、一風変わったものだった。

レンズの向こう、金の瞳が貴方を見下ろしている。不遜にも。

「先輩。」
「港にいましたね。」

物理的に引き留めたまま。貴方の腕を、逃すまいとでも言うように掴んだまま。
奇妙なほど淡々とした声音で、男は貴方に問うだろう。
(-103) 2023/09/13(Wed) 3:47:57

【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ

「じゃあ、明日ここに来る時は…このネイルに似合うコーデでね。
 ヴィーのネイルが120%輝けるような恰好、見せちゃうから」

今日の黒ブラウスにだって良く映えるだろうけれど。せっかくならもっと素敵に魅せたいもの。
楽しみにしててよね、とお手伝いも快く了承して。
ご飯も食べて、お話して、ネイルもしてもらったから本当にあっという間の楽しい時間が過ぎてしまって。
気付けば本当に出掛ける時間が近付いていて。


「もう、そんなこと言われちゃったら中途半端なデートは出来ないわねっ」
「終わったら、ヴィーにいっぱい聞いて聞いてって言っちゃうんだから」

カクテルごちそうさま、いってきま〜す!そう言って。
カウンターから身を乗り出してあなたの頬に戯れの口付けを落としたかと思うと、心の底からの笑顔で。手を振ってお店を出ていくのだろう。
(-104) 2023/09/13(Wed) 4:39:55

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

「あたしも困りますう。」
「…楽しみにしてるんですからねえ、
マスター
。」

後部座席で、微かに口元が緩む。
無意識のそれはすぐに引きしめて、窓の外を向いた。

初めてこの車に乗った時、同じ疑問を抱いたことがある。
けれど女は訊ねなかった。
理由は至って単純だったが、お陰で今も訊けずにいる。

「まだでえす。」
「カルツォーネくらいつまもうとは思ったんですけどお。」
「…そおいうアレッサンドロさんこそ、ちゃんと食べてますかあ?」

するりと連想されたのは、半分ほどのホットドッグ。ソーセージなし。
元来の女は、表向きの顔ほど食に執着がない。
それでもその顔のお陰でしっかりと食べている部類にあった。

「…大変な時期なんですから、倒れないでくださいよお?」

部下としての思いを微かに乗り越えたお節介は、口にすると逆に胸の中が濁るようだった。
これに関しては今言うべきではなかったかもしれない。
少なくとも表の自分のときに言えば、そんなことも考えずに済んだのだが。
(-105) 2023/09/13(Wed) 5:32:38

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

曖昧な回答に対するのは、ああ、なんて対象も不明な相槌ばかり。
一度外した視線は自由に動きはじめて、外とは隔意の有る空間を眺める。
漠然と眺めるというよりかは、遠い昔の面影を探すようにゆらゆらと表面を動いた。

「客入りがあるのだったら市民の一員らしく歓迎するところだけれど。
 ……自動車工の素振りにしばらくは絞ったらいい。
 どうせそんなに長くは保たないさ。緊縮の似合う島じゃない」

軽々に言って、カップを持ち上げる。大して手間の掛かっていない味わいを口に含む。
黒い手袋を外せば肉の削げた指が垣間見えて、ビニエの表面に食い込んだ。
もったりとしたバニラクリームを引き立てるように、オーソドックスなアーモンドの生地が挟み込む。
見た目の甘ったるさに比べて存外軽い焼き菓子をゆっくり味わう。
この島に、街にありふれた光景だ。

「"港"を封鎖できるほどの力があるわけでもない。
 ……そんなこと出来たらとっくにお前たちのことなんて追い出せているよ」

#Mazzetto
(-106) 2023/09/13(Wed) 6:52:17

【念】 口に金貨を ルチアーノ

「俺はメンタリストでも飯屋でもないただの便利な男だがあ。
 お前さんから考え事をしていると食事を抜く人間の気配がする。
 ひっつかまる前に倒れないでくれよお、雇い主様。
 信頼関係とかどうでもいいから」

無感動か、感情が乗っている方か、何方の感情の素であるかなど男にとっては些事だ。
貴方が少なくともこの会話の中で隠そうとしたものがあり、
何かが揺れていることだけがなんとなく分かった、それだけでいい。
女心というモノを見るのは慣れている、正しくさばけるかは置いておいて、だ。

今日で感じたことは、目の前の人間はどことなくストレスを一人でためるような人間に見えたことだ。

「ああそうだな、もうターゲットが決まってるなら。
 そいつは除いておこう、その都度教えてくれ。
 
あとはあいつも要らんか……奴が大層な仕事を任されるわけもない。
リヴィオやニコロも……でかい仕事任されないだろ……


誰にするかを決めあぐねていたが自分で選ぶことになりそうだ。
知人の警察の悪口をいいつつ手元の手帳に視線を戻し、あなたの話に耳を傾ける。
(!6) 2023/09/13(Wed) 7:27:37

【念】 口に金貨を ルチアーノ

「ニーノ・サヴィア……? あー、聞く名前だな……」

手元にある手帳には、現在多くの警察の名がある。
頁をいくつか捲り聞かせてもらった名前を見つければその文字列に指を止めた。
名前に年齢、少し調べればわかる程度の最低限の情報。
個人的な縁は無いが、自分の部下や同僚とも仲がいいと記述があった名前だ。

「……あの金髪のガキか」

多分思い浮かんでいる顔であっているだろう。
敢えて問わずとも何故また彼を、という感情を声色ににじませて貴方の顔を見た。返事がなくとも、構わないが。
(!7) 2023/09/13(Wed) 7:29:06

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

男の部屋には数種類の茶葉、珈琲が備え付けられている。
それらは洒脱を求めて購入したものと言うよりは、必要に駆られたという点が大きい。
今日のような。

「ではちょっと失礼します……
 エーッ 新しいシャツあったっけ!?」

貴方から少し離れ、主に寝室としているであろう部屋へ。
クローゼットと格闘する音と、やや大きなひとりごとが聞こえたり聞こえなかったりするだろう。
(-107) 2023/09/13(Wed) 7:34:08

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

/*
承知でワン。ウィーーン……
(-108) 2023/09/13(Wed) 7:35:35

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

「僕より経験豊富なのは否定しないよ。
 って、……そんなに驚くことかい?」

そういった欲は薄い方だし、必要があれば事もなげに女を買うことはあるが、特定の人物を作ったことはない。
振り払うのが面倒だと淡々とするとはいえ、普段は他人に触れたいとも触れられたいとも思わないのだ。
だからきっと、今夜のこれはイレギュラーで、特別なことで。

「そっか」

子供の頃は手だって繋いだしハグだってしていたのにと言葉を漏らして息をつくと、ぽんぽんと最後にその頭を軽く叩く。
何も望まれないのは、それはそれで少しだけ物悲しさを感じて、やっぱり僕も酔いが回っていることを自覚した。

「ほら、寝るならちゃんとベッドにあがりなよ」

知ってる? 自堕落な自分がこんな世話を焼くなんて珍しいことなんだからね。
打算も計算もありゃしない。
これはきっと、気を許した幼馴染だからこそのこと。
あなたがそれに甘んじて従うならば「ゆっくりお休み」と、あなたを深い眠りに誘おうとするだろう。
(-109) 2023/09/13(Wed) 7:47:04

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「ドライブは楽しかったかあ? 黒眼鏡の旦那」

それはドライブが終わってしばらく先であったかもしれないし、何度かあったであろう離席後のことだ。

貴方の縄張りにやってきた男は、主のいないそこに居座り適当に手帳を広げている。
しばらくして聞こえてきた音に顔をあげず声を投げかけた。
何度も聞いた足音だ、隠す気が無ければ間違えることもない。

「アポなしで悪いですねえ。
 切羽詰まった内容でもないんだが面倒事をかかえちまってな。
 すこーしばかり頼りに来たんだ。……もしかして、今忙しい仕事でも抱えていたりするか?」
(-110) 2023/09/13(Wed) 7:55:21

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

それは突然のことだった。
欠伸を噛み殺しながら、さぁシエスタを満喫しようと移動してた時にあなたに呼び止められた。
普段はもう少し物腰穏やかに世話を焼いてくる後輩だというのに、これは一体どうしたことだろうか。

「……痛いんだけど」

訝しげに10cmも高い金の瞳を見上げて、掴まれた腕を見た。

「港……?」

突然の物言いに、発言の意図がわからず一瞬呆けた反応を返したが、頭の中にあの黒いサングラスがよぎった。
なるほど。どうやらあれを見られていたらしい。

「……あぁ、Mazzettoに行ったけど……それが何か?」

こういう時、行ってないなどと嘘をつくのは愚の骨頂。
そこに居たことは素直に認めておくべきだろう。
(-111) 2023/09/13(Wed) 7:59:49

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>36 テオドロ 0日目

「小言めいてしまってすまないね。上に立つとどうしても揚げ足取りが得意になる。
 切り分けができない人だとは思わないが、必要に迫られた時に君は自分の身を切る方を選んでしまいそうな気がしてね。思い違いだったなら申し訳ないけど」

言葉が重すぎてしまわないように、少し茶目を含んだ笑いを添える。
厚意など軽薄に感じられるくらいがちょうどいい。
ずうっと年の離れた若者を見る目は、年嵩から比べれば傾斜の掛かって水平ではないもの、
多少の取り違えがあって然るべきくらいの認識だ。

「ははは、いいんじゃないかな?
 私だって私生活でまで気を張っているばかりじゃあないし、
 四角四面に肩肘張った警官に胸襟開ける市民も多くはないだろう。
 彼らが見ているのは制服だ、まあ……君のような活動をしていると顔も覚えられるだろうけど。
 警帽をかぶれば顔も違って見える。警察が"これ"でも、構わないだろうさ」

曲りなりにスーツを来て歩く姿は、洒落者としてスーツを扱うこの辺りの風土では珍しくないもの。
尤も市場まで紛れてしまえば目立たないといえば嘘にはなるものの。

「それとも。君のなりたい警察の理想とは違った?」

#街中
(95) 2023/09/13(Wed) 8:05:59

【秘】 Chiavica テオドロ → 路地の花 フィオレ

「……」
「……なんか……気づきたくないことに気づかされましたね」

世話を焼いたりお節介をしたり。身につまされる話だ。
我々の相性を鑑みると収まるところに収まってるのではないか。
認めたくないが信憑性のある話でもあった。

「元をただせば、一端のイタリアの男ではあるから、
 何だかんだあんたみたいなのを振り払えないんだろうな……
 なんなら今日お茶に誘ったのはこっちの方ときた」

「いい女であることくらいは分かる。
 俺の趣味に合うかは置いといて」

人を嫌いになったことがない、というのも。
口ではいくらでも嫌悪することはできるし、行いだけ切り取ればいくらでも嫌な奴はいたが、真の意味で人一人を嫌ったり疎んだりすることは自分にだってそうそうない。
ただ最後の一線として、物好きではない、はずだ。

上品にカップを傾けてはみっともなく言い訳ばかりしている。
(-112) 2023/09/13(Wed) 8:08:51

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「彼は……そうだね。気疲れの多いことを引き受けているようにも見えるよ。
 自分なりの息抜きは見つけているようにも思えるが、そうだな。
 それこそ君が息抜きに付き合ってあげるといい、私みたいな目上がそうするよりかはいいだろう」

強制力のない気軽な、言ってしまえば無責任な提案だ。
渦中の彼を話題に出すくらいなのだから、既に実践されているかも知れない程度のこと。
他部署なりへ出張した署員の持ってきた焼き菓子をふたつ、貴方へと差し出す。
貴方にアレルギーがあるなら……まあそうしたものをクリアできる食品ではあるだろう。

「降ってくるのは思いつきか既に決まってしまったあとのことか、雑用くらいだ。
 今回だって上で何かしらやっている靄が形になってからやっと聞かされることになるんだろうな」

机の上の資料や書類は決して少なくない。こつこつと消費してやっとこの程度だ。
出入りの多い署員と比べて腰を据えていることの多い男は、署内の雑用を引き受けることさえあった。
威容を重視される警察として求められる姿勢として正しいかは、一概に評価できることではない。
少なくとも男は話しかけやすいよう心がけ、忙しい姿をこれ見よがしにはしない、そういう人間だ。

「気苦労を掛けるね、エル」
(-113) 2023/09/13(Wed) 8:28:06

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

男が誰かと愛を語らう三ヵ月。
その期間は実際には数週間であったり、それこそ少しはそれ以上も続いたかもしれない。
その数字は誰しもが抱く飽きというもの、何かの決まり事でもないただそれが訪れるまでの期間だ。

ただ全ての感情に誠実に続くと思わないものに制限をつけただけ。


「しばらく、……
撫でるやつがいなかったんだよ


普段なら言わないことも、貴方だからだとかそんな損得を考える余裕もない。
ここまで世話を焼かせたことも記憶にない。
だからだろうか、自分が何を言っているかもあまりわかっていないが、明日の朝に後悔する自分が居る事だけがわかった。

「また……」

貴方から発せられる声の指示だけを聞けば最低限の動きで再びベッドにもぐりこむ。寝息が聞こえてくるのもそのあとすぐに。
そうして声をかけるまで、些細なことでは起きることもなく気分良さそうにあなたの傍で眠り続けたことだろう。
(-114) 2023/09/13(Wed) 8:29:45

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>78 ロメオ

視線が寄せられたなら、男は人好きのしそうな笑みで返した。慣れた仕草だ。
同じように見上げられることは貴方も多いだろうし、きっと覚えのある対処だろう。
そうした馴染みの有るふれあいは当然、特異と見做されることもない。

「ありがとう。熱心だね」

おすすめを添えられたならば気軽な一言と共に礼を返した。
ゆっくり、ほかも見て回りながらに店の中を楽しんで、ようやくカウンターの前まで来た。
だいぶんゆるくなった人の流れに沿って選んだのはシンプルなアーモンド・コルネート、
それにピッツァ・ビアンカと、焼き上がって適温になった品があるならパネットーネも。

#パン屋
(96) 2023/09/13(Wed) 8:50:06

【人】 門を潜り ダヴィード

>>88 イレネオ

うんと幼い子どものようにジェラート屋の前で足踏みをしていたかもしれない。
気がはやり過ぎておつりを忘れかけるなんてこともあったかもしれない。
そこにあるのは絵本のような、なんともやさしい想像だろう。

「ふふ、溶けちゃう前にどうぞ。
 こちらも進呈いたしましょう」

上目遣いにくすくすと笑い、恭しく腰を折って貴方にレモンのジェラートと木匙を手渡す。
悪戯が終われば隣に座り、二人でデザートの時間だ。

#商店街
(97) 2023/09/13(Wed) 8:51:48

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

何処ぞでの“OL”としての貴方との逢瀬の後のこと。
程よく時間を置いてからのお話。
貴方の店へと、足を運ぶ男の姿があった。

制服はなく私服で
そして人目を気にするように客が居ない時間を選んで。

ガレージ、にしか見えない彼の城へ
踏み込んでは声を掛けるだろう。

「…ちわーっす。黒眼鏡の旦那、居るかい?」
(-115) 2023/09/13(Wed) 8:56:05

【人】 Chiavica テオドロ

>>86 ルチアーノ

「あんたとデートする趣味もないんですって」

方便と分かっていても釘を刺さずにはいられなかった。
趣味は無かろうと付き合ってしまうのだが。どうせ遊びの予定なんか無いし、直近の非番の日を調べてそこに滑りこませる形で。

「生憎、俺の周りに集まる愛しの人Amoreどもは、
 それこそ他を優先させるようなお優しい子ばかりなので。
 色好い返事を期待しててください、恋する伊達男」

腰に手を当てて、言葉と表情はまるで一致しない。
真摯な男の周りには真摯な奴が集まる。大したことじゃないか。思って言うこともない。

「全く、お人好しの多いことで」

#街中
(98) 2023/09/13(Wed) 8:57:37

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「そりゃあ頑張らないとな〜」

狭い車内で、慣れた様子で首を巡らせて周囲を確認。
エンジン音を響かせながら、するすると車の流れに乗っていく。
堅実で真面目で、リスクを取らない。
今のアレッサンドロの仕事のような運転。

後部座席にはちらりと目を向けながら、
特に秘めた疑問には気が付いた様子はない。
それよりも、対向車の動きにじっと注意を向けながら。

「じゃあどこかで買って食うか。
 俺もまだだ」

家に帰れば、ホットドッグ…用のパンがある。
そのうち食べようと思っていたが忘れていたので、
まだ食べていない。

「仕事に穴をあけるようなことはしないさ」
「お前もな。
 大変じゃないか、仕事・・

仕事。
こっち・・・の仕事とか、
あっち・・・の仕事とか、
色々な意味だ。

車はすでに、海辺に続く広い道へと合流していた。
(-116) 2023/09/13(Wed) 9:07:35

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

菓子。電化製品。装飾品。酒。
高価なものから安価なものまで。共通点はない。
あえていうなら、必要とされていない、そのくらいだ。

当時から、飾り気や色気には興味のない男だった。
けれどそれは、先を焦り、目を向ける余裕がないだけだった。今は。

「税金は払えてるさ。…ンまあ、そうだな、長く続くとは思えない。せいぜい、身をかがめてドアをくぐるさ」

額をぶつけないようにな、と身をかがめる仕草。
ばり、と口の周りが汚れるのも気にせずに生地を噛んで、
少し溢れたバニラクリームが唇にしがみつく。
それをぺろりと舌先でなめとりながら、
ほんの3口程で食べ歩きの林檎のようにビニエを平らげてしまった。
味わう、という言葉とは程遠い。

「いつも警察の皆さんには、お世話になってます。ははは、そう、イレネオくん。
 "表"の仕事してるときにまで、港に張り込みに来てたらしいよ。
 国税局に転職したほうがいいんじゃないか、あの真面目さは」

言葉の内容ほどにはあざける様子はなく、むしろ好ましそうな語り口。
頑張っている若者。この男が明確に好意を示す、数少ないものだ。

「……で?」

そこでぱた、と笑顔を止めて。

「忠告は分かったけど。旦那はどうすんだい」

#Mazzetto
(-117) 2023/09/13(Wed) 9:17:10

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「彼は自ら仕事を引き受けてやることが生きがいみたいですからね……」

あの考えだけは一生理解できそうもないが。
息抜きの話には、それくらいならと頷いて差し出された焼き菓子を素直に受け取るだろう。
シエスタの時にいただく食料が、ひとつ増えた。

「くらい……っていう量じゃない気もしますが……。
 警部も息抜きをなさっては?
 ってか……気苦労なんて僕には似合わない言葉ですよ」

何言ってるんですか、と息をつく。
必要なことはしっかりこなすとは言え、面倒事は抱えたくないし、必要以上の仕事を進んで引き受けることなどないというのに。

それに、目的のためには手段をあまり選ばない思想は、問題児と言われこそすれ、決して他人を気遣うような優等生ではないはずだ。
(-118) 2023/09/13(Wed) 9:18:07

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ

恋人は別れればそこでおしまい。夫婦も友人も分かれてしまえば終りが来るものだ。
あなたは知っているだろうか。
幼馴染という関係に区切りも期間もありはしないということを。
進む道が分かれてしまった今も、たとえこれから絶交しようとも、幼馴染であるという関係は変わることがないのだ。

それはきっと、血縁以外の他にはない特別なことで。

「……無理して大人になるから……」


眠ってしまった顔を見つめて、そんな事を呟く。
撫でる相手が居ないのは、無条件に愛してくれる親がいなくなってしまったから。
厳しいマフィアの環境で使い捨てられないように背伸びをしていたからこその事なんだろう。

「また、って……
なんだよ


また撫でて欲しいということなんだろうか。
本当に?
発言の意図は、発した本人にしかわからないことだ。
眠りに落ちたあどけない顔のあなたにそんな事は聞けやしないから、諦めたように深く息をついて同じように布団に潜り込む。
あなたが纏う香水の心地いい香りと、不思議と感じる安心感が眠気を誘って。
そう長い時間が経たぬ間に、寝息が一つ増えただろう。

朝までぐっすり眠りに落ちてしまったのは、実に10年ぶりのことだった。
(-119) 2023/09/13(Wed) 9:20:39

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「おう、来るなら来ると連絡しろよ」

自分だって、あんまりアポをとる性質ではない。
黒眼鏡のお気に入り、赤のフィアット500チンクェチェントがガレージに滑り込む。
丸みのあるどこかユーモラスなフォルムは、黒眼鏡が乗るには小さすぎるようにも思える。
窮屈そうに車体から降りて、ばたんと扉を締めて、指先でちゃりちゃりとキーをまわしながらあなたに歩み寄る。

「いいや、仕事はいつも通り。
 つまりは珈琲をいれる時間はあるってことだ。
 お前も飲むだろ? まあ、入れよ」

そのままあなたの前亜を通り過ぎて、店の正面…カウンターの方へと向かう。
そこは自動車修理工と喫茶店を適当に混ぜ合わせたような、妙な内装だ。
壁際のボードに車のキーをかけながら、テキバキと手際よく珈琲の準備を始める。

「面倒ってことは、女だな。
 まったく、女に手を出すのは気を付けな」

サイフォンに火をかけながら、にやにやと笑っている。
(-120) 2023/09/13(Wed) 9:25:27

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ


――あなたが目覚めた時。
そこには、すり寄るようにして眠る男の姿があっただろう。


これもまた、
一人を選んでいた男にとってはありえないもの。
(-121) 2023/09/13(Wed) 9:26:10

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

大きなスチール・ガレージに張り付くように建てられた店舗部分――カウンターが拵えられた店の正面側は、自動車修理工と喫茶店を適当に混ぜ合わせたような、妙な内装になっている。
気分で開店中だったり閉店中だったりして、黒眼鏡自身もいたりいなかったり。
けれど古びたガレージの中、年代物から最新のものまで自動車が押し込まれたそこは、文字通り黒眼鏡の城だった。

「おう」

今いじっているのは、彼の愛車である赤のフィアット500チンクェチェント――某怪盗の三世が乗る、レトロな車だ。
肩にタオルをひっかけて、上半身は腕まくりした柄もののシャツ。
下半身だけをツナギに突っ込んだ作業着にしてもラフな姿で、黒眼鏡だけはいつものまま。
頬に油汚れをつけたまま、軍手をつけた手を一度挙げた。

「このとおり、いるが趣味の時間だ。
 珈琲くらいなら出すが、ご注文はなんだね」

車いじりは、仕事ではないらしい。
(-122) 2023/09/13(Wed) 9:34:17

【人】 渡りに船 ロメオ

>>96 ヴィンセンツィオ

笑みを向けられれば、ロメオは一回、二回。
ぱち、ぱち、と間を開けて大きい瞬きをして、きょとんとした顔になり。
熱心の言葉に「どーもぉ」と今度はこちらが薄く笑って返した。

……本当に熱心かどうかはさておき、出勤の度に当然の如く今日はどのパンがおすすめなのかを選んで覚えているのは事実。
店長に言われたわけでもないが、その方が客とのコミュニケーションが円滑に運べるだろうという考えだった。
それに味見をして決めているので、ハズレはないと自負している。

トレーに乗せられたパンがカウンターに置かれ、会計の途中。

「お客さん、あんま来ない人っすよね。それともオレが非番の時に来てたり?」
「誰かの紹介とかー……」

ふとそんな事を尋ねてみる。
店員としての話題作りもあるが、ここにはあんまり新しい客が来ることは少ないから、興味があった。

#パン屋
(99) 2023/09/13(Wed) 9:35:23

【秘】 陽光の元で ニーノ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>77 カンターミネ

「……ッ、」

瞬間、男は顔を逸らした。
揺れた裾の向こう、見せつけるようにして一時曝された白肌を視界にいれないようにするため。
それは年頃の男子には刺激が強い故に照れたもの──では、なく。

「んなわけねぇだろ……」


顰められた眉と零した声音から感じ取れるのは、はっきりとした"嫌悪感"だ。

#路地裏

=>
(-123) 2023/09/13(Wed) 9:49:53

【人】 陽光の元で ニーノ

>>77 カンターミネ

からかうと面白そう、などと考えられていることも勿論知らず。

「──────……」

貴方の態度に何がしかの反応を示してビュンッと顔を逸らしていた男は、それでも。
唐突な早口には目を瞠って驚いたかのようにそちらを見上げた。
え、なんて?ついていけてません。

「ちょっ、……あの……???」

口を挟む隙がこれっぽっちも見当たらないから。
目の前を大股で歩いて行く姿にぱくぱくと唇を動かしながらも、言葉をただただ受け取るばかり。
とりあえずは最後教えてもらえた名を記憶し、それから、おまわりさんって。

「なんで知ってんの……?」

残されたウインクと投げキッスにはげえ〜の顔をしつつ、既に貴方は去った後。
零した疑問を拾い上げてくれそうな誰かは今のところちいさな毛玉しかいない。
危機、去りました…?と言わんばかりに顔を出した子猫を、そうっと抱きかかえてはその後頭部にほんの少し鼻先をくっつける。

「ぐ〜…………」

「…………苦手なタイプだ……」


情けない声をあげる大きな生き物に擦り寄られながら、子猫はようやく「みゃぁ」と鳴いていた。

#路地裏
(100) 2023/09/13(Wed) 9:52:37

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「ダヴィ〜ド」「いる?」

アジト内。
片手に中身の入ったビニール袋をぶら下げて、
貴方のいそうなところを見て周っていた。
特に、というか全く急ぎの用事ではないので、見つかったらラッキーくらいの気持ちだった。
今日はあまり頼まれ事もしていないので、割合暇なのである。
(-124) 2023/09/13(Wed) 10:00:18

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「あ!ロメオさん!」

貴方が到着したのを見ればぱっと顔を輝かせた男は、そのまま駆け寄っていく。
こちらの服装はシャツにスラックスにベストと、ジャケットを外したスーツスタイルだ。
もっとラフな出で立ちをしていることもあるが、職業柄か家柄かきっちりとしていることも多いのであまり珍しくはない。

「ちゃんと迷わないで来れた!
 でも普段入らないからそわそわしてて、来てくれてよかった」

「い、胃薬はいるほど飲むかなぁ。
 わかんね〜けど……っていうかお金も!
 オレ働いてるからちゃんと出すよ」

えいと腕を小突くのは普段のじゃれ合いのひとつ。
一先ずは此処で立ちんぼしているのもなんだからと、二人で店内へと足を運ぶのだろう。
けれど入ってすぐこちらは足を止める。
昼間の店とは異なる薄暗さ、その中に漂う大人な雰囲気に圧倒された様子で店内を見回して。

「おっ……オレ、場違いじゃない……?」

先程の腕の小突きとは異なり、今度はちょん……と貴方の服の裾を握った。
(=2) 2023/09/13(Wed) 10:03:11

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「おー、作業中だったか。
いや、趣味の時間に押しかけたんだ。
珈琲は気にしないでくれ。」

この場合であれば
邪魔をしたのは自分の方であるから
気遣いはしないで良い、と両手を振るだろう。

「元より、聞きたい事があって来たんだし。
作業しながらで良いから、時間を貰ってもいいかな。」

ロマンやカッコよさの詰まった車を見ては
かっこいいなぁ、と男ならば思うそんなことを考えながら。
店を利用しに来た訳ではない、と伝えるだろう。
(-125) 2023/09/13(Wed) 10:16:15

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ええ〜?偉くなったから、やんちゃするのやめたってこと?」
「昔はあんなに暴れてくれてたのに……年食って変わっちゃったのかしら」

それこそ、スラムの人間からすれば一種のイベントのようなものでもあったわけで。
納得のいっていないような表情で失礼なことを口にしながら、あなたを見上げて。
首に引っかけた腕であなたごとベッドに倒れ込んでやる。

「冷凍ならいつでも食べられるし、暫く外に出なくてもよくなるし……
 まあこれは良いことなのかわかんないけど」
「最近……?」

もしかして太った……?とでも言いたげな、焦りの滲んだ顔。
肌が思ったよりもちもちしてるんだろうか。
気を許していると察しが悪めなのもずっと変わっていない。

「私たちにとってはずっとお兄さんみたいなものよ、これからもずっとね」


「ん……もう、自分にはないみたいに言う」
「もっと一緒に年重ねていってくれなきゃ嫌なんだから」

触ってもいいよ、と体温を分け合うように腕に身体を押し付けて。
鼻の頭に口付ける。じゃれ合い、そして好きにしていいよの合図だ。
どのような形であれ、満足出来るまで共に夜を過ごすことにはなるのだろうけれど。
(-126) 2023/09/13(Wed) 10:22:19

【人】 陽光の元で ニーノ

>>82 リヴィオ

反応は予想出来ていたものだった。
滅多なことで怒ったりもせずにいつも微笑みを返してくれる。
そんな寛大さだって男が貴方を憧れている要素のひとつ。
それでも礼儀というのは大切だから、訂正は自分の意識を正すための儀式だ。
……とはいえ。

「かっ、からかってたんですか!?
 っていうか後輩かあ、そっか、なるほど、な〜んだ……」

正したところですぐにまた崩れるのだが。
勝手に変な想像しちゃったな、なんて肩を落とす。
にしても誰だろうなと考えて、なんとなくわかるような、わからないような。

「でもそうやって毎日着けてくれたら渡した相手もうれしいだろうな。
 オレもせんぱいに何か渡したくなったら、渡しますね!」

サプライズにならないような言葉を添えて、今度握り直した拳はやる気から。
仕事を邪魔してしまっていることに関しては気にしなくてもよいみたいだけれど。

「あ、そういえばリヴィオせんぱいに話したいことがあって……
 またえっと、ご飯とか行ってくれたらうれし〜んですけど……」

それでもやっぱり引き留め続けるのは悪い。あんまり約束を取り付けられるタイミングも多いわけではないから、最後にそれだけ、と。男はちらり、貴方を見上げていた。

#街中
(101) 2023/09/13(Wed) 10:24:07

【鳴】 渡りに船 ロメオ

「カクテルって度数強いからさぁ、油断してると来るし……」
「いーだろ。払いたいってんなら割り勘でも」

小突かれたら小突き返す。いつものやりとりだ。
ドアを開けて店内に入れば、薄暗い空間に雰囲気の良いBGMが流れていた。
それに混じって聞こえるのは先客の談笑、シェーカーのフラれる音、グラスが置かれる固い音。

「場違いなもんかよ。あんたちゃんとしたカッコしてんだから」
「どうせならカウンター座るべ〜」

こちらはそんな空気に気圧される様子はない。
むしろ慣れた様子で裾を握られたままカウンター席を指さし歩き出した。

「マスターどーもぉ。チーズ貰える?」

先につまみの注文も。カクテルは二人で選ぼうと思って。
(=3) 2023/09/13(Wed) 10:31:57

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「好きですねえ、お菓子」

それもやっぱり相変わらず。
でもそんな貴方の朗らかさを好いものと感じているのは事実だ。
だから目元を緩めていたものの、投げかけられた問いにはん〜とすぐに答えの出なさそうな声。
考え込むようにしてそのまま一度瞼を落とした。

「…………いい、とは言いませんし。
 警察の立場で、言っちゃだめだろうなとも」

「それでも裏にあるものを考えないで、肩書だけで悪い人って頭ごなしに決めつけてたら。
 取り零してしまいそうなものがありそうで、……ううん。
 なんというか、オレだったら嫌だ」

「悪いことに手を染めないと、生きられないときだってあるし……」

そうして視界を少し開けば、まだ数文字しか書き始められていない書類に指先を滑らせる。

「だから、分かりたいなって思うんです。
 理解したからって何ができるかはわかんないですけど。
 ……変ですかね」
(-127) 2023/09/13(Wed) 10:32:18

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

はぁい、と間延びした返事。
仕事が絡んでいなければ気を張る必要もないから、そのまま電話を切ってしまって。

「ありがとう、紳士な殿方」
「お疲れみたいね、何かあったのかしら」

日頃の塵が積もって山となった可能性もあるだろうけれど。
電話口の声色が気になって、何となしに問いかけを投げた。
(-128) 2023/09/13(Wed) 10:43:31

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「いや、珈琲もまた趣味だ。
 今淹れるから、カウンターの方に来なさい」

わはは、なんて笑いながら軍手を外して、タオルをガレージの隅の作業机に放る。
気遣いなんていらない、という押し付けがましい振る舞いは、
この男の性分でもあり――つまりは直らない。
隙があればものを押し付けてくる、ノッテファミリーの聖・黒眼鏡だ。

「車もサイフォンも、いじりながら話を聞けるという点では平等だ。
 それで?」

君の言葉も聞かずに狭いカウンターに入り、珈琲の準備をはじめながら話を促す。
(-129) 2023/09/13(Wed) 10:56:07

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「女ってのはそうして、男の生き方を要約する天才だと思うよ」

降参だ、なんていって笑う。

「勘弁してくれ、この年で若者と殴り合ってられるか……っと」

見上げてくる瞳と、自分の瞳を繋いだまま、ベッドにどさり、と倒れ込む。
シーツのしわがふたりのからだの形に伸ばされて、
ブラインドの隙間から差し込む外の灯りが体のラインにをぼんやりと、まばらに照らし出した。

「技術の進歩とは、いいもんだなあ」
「んー」

なんでもないよ、といいたげに。
男のそれに比べれば豊かな、腰回りの肉を掌で包むように揉んで。

「スラムのガキはそういうところ、律儀だよなあ」

自分だって、スラムのガキな癖に。
賢しらに大人ぶった口調は、わかっていておどけているのだろう。


「いやあ、それがな、最近どうにも生え際が気になる」
「禿げ上がったらショックだよ、シブい白髪じゃないと嫌だね…」

言葉にまで及ばない合図が、肌と肌の間にこもる。
服の上から触れていた指がするりとその下にもぐりこみ、
脇腹から背中をするすると撫でていって。

(1/2)
(-130) 2023/09/13(Wed) 11:11:30

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「ん」


そうして、会話の途中、言葉の途中、その息ごと抱きしめるよう。
促すような吐息と同時に、唇を重ねる。

熱で湿った音が交じり合うほどに近づきながら、
自分から押し付けるのではなく、
最後の1cmだけはあなたに唇を寄せさせて・・・

(2/2)
(-131) 2023/09/13(Wed) 11:12:38

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

「……、子猫ちゃんがなかなか離してくれなくてなあ」

まだ言葉を飾っても良かったがこの先はふたりきり。
扉を閉じて好きにするように言えば自分はソファに腰を掛け少しだらしなく脚を組む。

「母親が恋しいのかね、夜泣きが激しくて寝かせてもらえなかった」

巫山戯た物言いをしているが、これは
本物の猫
の話だ。
ルチアーノは時折猫を引き取ってきては里親探しをする趣味がある、以前は数年前、ひと月に二十匹の猫を保護して送っていたこともある。
疲れはどうやら寝不足であるらしく、今この部屋に猫の姿は特に見えないだろう。
(-132) 2023/09/13(Wed) 11:15:35

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「なるほど、趣味か。
だったらお言葉に甘えさせて貰おうかな。」

城の主がそういうのなら
更に断るのも無粋というものだろう。
振っていた両手を降ろしては肩を軽くすくめてから
カウンターへと足を進めた。

「そりゃ確かに違いない。
いや、アンタは一応、マフィアなんだろう?
何で警察のやる事に融資なんかしたのかなってさ。」

「マフィアにとって仲間ってのは
家族に等しいって聞いたことがある。
裏切ることになるんだぞ。」

愚問、なのかもしれない。
けれど守るべきものを守るために手を上げた立場として
貴方の選択がどうにも腑に落ちなかったのだった。
(-133) 2023/09/13(Wed) 11:36:36

【人】 Chiavica テオドロ

>>95 ヴィンセンツィオ 0日目

「他人に身を切れと強いる手間を考えると、自分が切った方が早いですから……どうしても。好きでやってるわけではありません。
 必要に迫られることがなければいいくらいは思っています」

茶目っ気が伝わったからか、此方も気兼ねなく拗ねたような物言いで。地位、年季、それらの差が縮むことはなく、対等でこそないが、対等でないなりに肩の力を抜いて居られている。

「……問題なければ、特には。
 拘りらしいものはありませんし、他の皆に迷惑が掛からなければそれでいいんです。命じられればプライベートでもある程度気を付けようと思うだけ」

「俺は何にも理想を抱いたりはしませんが、
 そこ行く市民や、同じ警察の人間はどうか分かりませんから」

一人鯱張ったところで、それこそたいして世の趨勢は変わりはしないのだろうけど。それ一つで誰かの溜飲が下がるなら吝かではないとも思う。

「俺は多少の骨身くらいは惜しまないんですが、
 周りの方々はどうも便宜を図ってくれるというか、お優しい人ばかりで。
 ……皮肉ではなく。言った通り、楽にしていても構わないならその厚意を喜んで甘受します」

言葉面こそ素直ではないが、やはり必要を越して抑圧する必要がないのは助かってはいる。不器用ながらもそう伝えたい様子だった。

#街中
(102) 2023/09/13(Wed) 11:37:47

【秘】 路地の花 フィオレ → Chiavica テオドロ

「口にしない方がミステリアスで良かったかしら」
「何にせよ……世話もお節介も焼く相手と程度は考えないと、あなたの言うところの"物好き"が集まって収拾がつかなくなるって覚えておかないとね」

冗談めかして笑う。
とはいえ、殆ど自戒のようなもの。頭の片隅に入れて、いつか問題が起きたりしないようにするためのものだ。
決して当て擦っているわけではない。
そう捉えられても仕方ないような言い方をしてはいるが……。

「私だってまさか誘ってもらえるなんて思ってなかったわ。
 今日もちょっとお話して、あわよくばお散歩……くらいのつもりでいたのよ」

あの時、エスコートがどうとか言ったのは自分だった気もするけれど。
まさか誘ってもらえるとは思っていなかったのは本当で、だからこそ素直な感情を表に出したことは覚えている。

「今みたいに一緒の時間を過ごしてもいいと思ってもらえてるなら」
「趣味に合うような女になったっていいのよ?」

にこり。隙を与えるとすぐこれだ。
彼女は自分の楽しいように、相手が良しとする以上は。理由なく離れることも、理不尽な強要を飲むこともない。
そして、好きなようにするのだ。今日と同じように。
だから、この線引きだってまたいずれ引き直されて。
結果的に"物好き"であるとされてしまう
こともあるのだろう。
あなたにとって、本当にタチが悪い相手かもしれない。

今飲んでいるカフェオレと、同じくらい甘い言葉ばかりを吐いて。
このくらい穏やかな日々が続けば、変わることのない関係。
いつかのもしかしたらを密やかに夢想する日々。


そう遠くないうちに、そんな日常が脅かされるとも知らないまま。
(-134) 2023/09/13(Wed) 11:39:30

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

ぶらぶらと散歩をするのはこの男の日課だけれど
夜にするのは仕事を兼ねている事も多かった。

しかしこの夜はとても珍しく、仕事が無い状態で
街中を、商店街を、何を思うでもなく歩いていた。

偶には珍しい人とも会えたらいいな、という
思いをほんのり抱きつつだ。

甘い香りを放つ客引きの女を断りながら
夜の街は今日も賑やかだろう。
(-135) 2023/09/13(Wed) 11:51:00

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「素直なやつは出世するぞ〜」

しゅんしゅんと湯が沸く音に、能天気な声が交じり合う。
カウンターに片手を突き、もたれかかつようにしながら
珈琲の準備を続ける。
どこかけだるげながら、手際は良い。

「そりゃあ、裏切るために決まっているだろう。
 だから警察より、マフィアを摘発することを重視してほしいのさ。
 法案自体の維持のため、警察を摘発するのも必要だとは思うがね。
 俺にとっては自分の目的の方が大事だから、
 ああして直接接触もした」

湯気とコーヒーの香りがふわりと広がる。
真っ黒な液体が、カップに注がれていく。

「そうとも、マフィアにとって仲間というのは家族で、血だ。
 生きる存在そのものだ。
 若いうちにファミリーに入ったものにとって、
 それは人生に等しいものだ」

かちゃりと音がして、皿に乗せられたカップがカウンターの上にトン、と置かれて。


「――つまり、俺は人生を殺そうとしてるわけだな」

どうぞ? と。笑って、珈琲を促した。
(-136) 2023/09/13(Wed) 11:55:51

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「出世は勘弁だな〜。」

ケラケラと笑いながら
その手際を眺めながら、言葉に耳を傾ける。

「裏切るって、そんな簡単に。
報復だってあるだろうし
アンタも検挙される可能性だってあるだろう。
嫌になったのか?マフィアが…今の人生が。」

明らかな答えを聞いてもやっぱり
腑に落ちない。

何が貴方をそうまで駆り立てるのだろうか。
珈琲を一口、冷ましながら啜って貴方を伺う。
(-137) 2023/09/13(Wed) 12:03:18

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「してみればそんな悪いものじゃないさ。
 ……いやどうかな…」

思わず首をひねりながら、自分の分の珈琲を注ぐ。
カップに指を引っ掛けるようにして持ち上げながら、

「マフィアってやつが嫌いなのさ。
 何も救えない、何も残せない。

 だって犯罪者だぞ?
 そんなに不思議なものかね」

なにかおかしいか? とばかりに肩をすくめる。
おかしくはない。彼が言うのでなければ。

「悪党と悪党が潰し合うなんて、警察からしたら渡りに船だと思うがね」
(-138) 2023/09/13(Wed) 12:10:41

【人】 無敵の リヴィオ

>>101 ニーノ

「おや、随分と残念そうだ。
 スクープがある方が好ましかったかな?」

何を言ったところで残念ながらスクープは生まれてこない。
変わり者の男には浮ついた話など存在しなかった。

「さぁ、どうだろう。直接思いを問いかけたことがないからね。
 それでもそうならいいね、せっかく続いている縁だ」

詳しいことはお互いに語らないし、語る必要もないが。
それでも今尚続くその行為にそうした感情があればいいね。
サプライズにはならないであろう言葉には頷いてお礼を添える。
別にサプライズにすることが全てではないのだから、
何かを渡したいという気持ちだけでも有難いものだ。

「…話したいことか。うん、勿論構わないよ。
 夜はそれなりに空いているからね、いつでも連絡してくれ」

見上げるその瞳を見つめ返し、また笑みを浮かべる。
後輩からのお誘いにはいつだって乗ろう。

#街中
(103) 2023/09/13(Wed) 12:15:04

【人】 Chiavica テオドロ

>>74 ダニエラ

「ふむ。あなたがいるということは、
 このジェラテリアは中々上等そうですね」

ピスタッキオの色もナチュラルに見えます、と呟く。
後方から緩く覗き込むように見ていた男は素敵なオフタイムを邪魔しに来たわけではなく、気まぐれに甘味を摂りにきただけ。

「私はミルクの花fior di latteにでもしましょうか……」

特に気後れすることもなく頼むあたり、
食の楽しみは万人共通、といったところだ。
(104) 2023/09/13(Wed) 12:33:21

【鳴】 陽光の元で ニーノ

じゃあ割り勘!と元気な返事を返したりしていた店前。
その快活さは店内に入ってすぐ、ひととき鳴りを潜めていて。

「え、え〜でもぉ……あっ、待って、待って」

店を教えてくれた辺り貴方はこういう場に慣れているのだろう。
さすがだな、なんて内心感心しきる前に歩き出してしまう。
それで指先を離すということはなく、ちゃんと着いていけば隣り合ってカウンター席に座ることになるのだろう。
すぐにつまみの注文をしている辺りも"慣れ"を感じて、今度こそ素直に感心しながら。

「こんにちは〜……こんばんはか。
 えっとドリンクメニューはこれで……」

テーブルに備え付けられていたメニューを開けば、視線を落として文字を追う。
文字を……追う……お洒落な響きがたくさん……並んで……。

「………………」

「……なっ、名前だけじゃ何がなんだかわかんね〜んだけど……!?」


どうしたら……!?みたいな顔で貴方を見上げた。適当に選んで博打するのかなって思ってる。
(=4) 2023/09/13(Wed) 12:44:25

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「ますます、不思議だな。
そうまでマフィアを嫌う奴がマフィアだなんて。」

疑問は解消されるどころか増すばかり。

「仲違いなんざマフィアに限らなくたってどこでもある。
警察だってそうだ。だからそこは不思議じゃない。
潰し合うのも上にとっちゃ渡りに船だろうな。」

「ただ、俺が不思議に思うのはさ。
所属して短くはなかった筈のアンタが
今になって裏切ろうとしてること。
嫌いだってのはびっくりしたけどよ。
仲良かった奴だって居たんじゃないのか?」

珈琲をもう一口。
今まさに家族たちを裏切ろうとしている自分が
貴方に対して言えたことじゃないのは百も承知だけれど。

「リヴィオも大概読めねえけど
あんたも読めねえ。何がアンタを駆り立ててるんだ。」
(-139) 2023/09/13(Wed) 12:49:00

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ね〜〜〜にいさん〜〜〜いる〜〜〜?」

『Mazzetto』の扉をばーんと開けるのは休日を過ごしていた男。
普通の店ではこんな開け方はしないけれど、そうお客さんもいないだろうと見越して家に帰ってきたときみたいな行動を取った。
ちなみに他にお客さんがいた場合は慌てて謝罪しているのがいつもです。

「にい……」

「……ちょっとドライブ……営業中じゃないのか……?」


きょろと見回しても気配を感じなかったところで見つけたカウンターに置いてあるボード。
せめて扉の前に立てかけるべきでは?ニーノは訝しんだ。
戻ってくるかな、どうだろう、わかんないけれど勝手にカウンターに腰掛けていた。
しばらく待っている、三十分ぐらい、戻ってこなかったらすごすごと帰ることだろう。
(-140) 2023/09/13(Wed) 12:51:36

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

今になって・・・・・?」


ふ、と。

息が漏れて。

「おいおい」

(1/2)
(-141) 2023/09/13(Wed) 13:05:39

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ




「─俺がカポになったのが、
 何年前だと思ってる?・・・・・・・・・・




─アレッサンドロがカポ・レジームになったのは、
当時の上司が死んだ十年前だ。

(2/2)
(-142) 2023/09/13(Wed) 13:08:55

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「なんだお前、来てたのか」

がたん。
突然カウンターの奥の扉が開いたと思えば、
この店の主──アレッサンドロがいた。
短パンにサンダル、柄シャツと、外出していたとは思えないような恰好だ。
手元ではちゃりちゃりと車のキーを回している。
きっと彼の愛車である、赤のフィアット500──日本では某"怪盗"の三世の愛車として有名な──のキーだろう。
いつの間に帰ってきたのだろうか。

「待たせて悪かったな。
 珈琲飲むか?」

答えもきかずに、ちゃかちゃかと準備を始める。
どうせ、お茶菓子的なものも出てくるだろう。
(-143) 2023/09/13(Wed) 13:16:06

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「…つまりはもうその時から、って事かい。
機を狙って、そしてその時が来たから動いた、と。」

話には聞いた事があった。
当時の自分はまだまだ新米だったから
深くは関わったことが無かったけれど。

「当時のカポが死んだから?
もしくは、殺したのはアンタ自身か。」

推測など、並べ立てるのは容易い事だ。
貴方がカポになったのは先代が亡くなったからだけれど
そこに含まれる意味合いは幾らでも考えられるから。

「何があったんだ、10年前に。」

今は聞くものは己しかない。
じい、と見つめる瞳は逃さない、と言わんばかり。
(-144) 2023/09/13(Wed) 13:17:08

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

さて、今日は何処を見回ろうか。
欠伸を噛み殺してその足は、ゆっくりと歓楽街を通りスラムの方へ向かう。
治安の悪いそこは、犯罪の温床になりやすい。
途中、体を売る少女が声をかけてきたけれど、一瞥して断った。
こういうのは、必要があるときだけで十分だ。

食事をまともに採れないスラムの人間たちは皆細い。
負けず劣らず……というほどまではないが、食事をあまり摂らない自分もまた、平均よりは随分と細身だ。
服装さえ合わせてしまえば、この中に潜り込んでしまえそうだなと、何故かそんな事を考えて頭を振った。

「……ばかばかしいね」

#スラム
(105) 2023/09/13(Wed) 13:21:23

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「ロメオさん。
 どうしました?また何か、用事でも?」

男はアジトの片隅、机に向かって地図を広げていた。
ペンで何事かを書き込んでいるのを見るに、近辺の「見回り」の成果の整理でもしていたのだろう。
貴方の顔を見ると、それらはくるくると丸められてアジトの片隅、のさらに片隅に追いやられた。
(-145) 2023/09/13(Wed) 13:23:46

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「須らくどんな仕事にもプライベートは保ってしかるべき、というのは俺のモットーのようなものだが」

珈琲の湯気が揺れて、黒眼鏡の向こうの視線がけぶる。
見つめる瞳から目を逸らすことはない姿は、
恥じ入ることも臆するところもなにもないといわんばかりだ。

「今回の仕事は信頼が大事だ。
 だったら話しておいた方がリスクが少ないか」

かちゃり。
この店は海に面した、ひらけた道路の傍にある。
だから潮の音や車の音がときたま響き、
古びた空調もこぽこぽと沸くサイフォンの音も、
どれも賑々しく響くのに。

カップが皿を叩く音が、妙に大きく高鳴った。

「──と、言っても、単純な話だ。
 当時の上司…レオ・ルッカといったが。
 そういうカポ・レジームがいて、今でいう"港"を取り仕切っていた」

港。
それはひとつの施設を示すのではなく──施設が海運・港湾関係に多いのは確かだが──
ファミリーの物流関係、一連の業務の総称だ。
今ではアレッサンドロが取り仕切り、なんとも危なげない調子で運営している。

「あいつはあまり素行がよくなくてな。
 俺はあいつから、損害・・を被った」

(2/2)
(-146) 2023/09/13(Wed) 13:38:29

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ


──アレッサンドロは当時のレオの右腕だった。
ソルジャーでありながら、メイドマンをさしおいてさまざまな業務に関わっていたらしい。

「だからやりかえした・・・・・・
 ついでに、そんなことになった理由──つまりはマフィアを恨んだ」

ぱちん、と。
胸の前で手を打って。

「以上だ。シンプルだろう。
 疑問があるか?」

(2/2)
(-147) 2023/09/13(Wed) 13:39:39

【人】 陽光の元で ニーノ

>>103 リヴィオ

「好ましいとかそういうんじゃないんですけど、えっと……
 そゆ話あんまり知らないから……あったらどきどきしたなって感じです」

とはいえ人の色恋話題でそわつくのも失礼な話かもしれない。
反省からか頬を掻きながらも苦笑して、次には瞬きを二度。
そしてすぐ苦味の伴った笑みをいつもの微笑みに変える。
どれだけ自信に溢れていたとして、人の想いまでを決めつけることはしない。
あくまでも自信を抱き胸を張るのは己の手の届く範疇であると示す、貴方の態度がやっぱり好ましかったから。

「きっとそうですよ!
 そういうの直接確認してみるのもいいって、この前聞きました。
 オレは恥ずかしくてまだできないけど……」

「……わ、ほんとうですか?
 ありがとうございます!
 じゃあまた連絡しますね!」

貴方にだから聞いてみたいことがあったけれど、中々機の得ることができなかったもの。
ようやく尋ねる一歩を踏めたことにもそれを快諾してもらえたことにも笑みを深め、感謝を言葉に載せた。

「仕事中に話してくれてありがとうございます!
 見回り、がんばってください!」

そして最後にはそう声を掛けて、見送る姿勢だ。
ついでにぶんぶんと手だって振っていることだろう。

#街中
(106) 2023/09/13(Wed) 14:04:19

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「わ゛ッ」


がたん。
カウンターで勝手にうつらうつらしかけていたので、突然の音にびっくりして椅子から転げ落ちそうになった。
はっとそちらへと顔を向ければ相変わらずの貴方の姿がそこにある。
回されているキーからやっぱりドライブに行っていたんだなと納得。

「お、おかえり〜……びっくりした……。
 いらないって言ってもくれるんだろ。
 もちろん貰うけどさ……」

思い浮かべるのはそのキーで動く愛車だ。
車のことは詳しくないけれど、かっこよくて目立つ奴だというのは知ってる。
貴方が厭うタイプでなければ、乗せてもらったこともあるかもしれない。

「な〜営業中にドライブ行くの……百歩譲っていいとして。
 このボード、扉に置いておくべきじゃない?
 入って誰も居なかったらお客さんびっくりするだろ」

そして準備してくれる姿を眺めながらカウンターにあるボードをつんと指差し、先程感じたことをそのまま伝えた。
(-148) 2023/09/13(Wed) 14:12:51

【人】 陽光の元で ニーノ

>>105 エルヴィーノ

じゃあな〜、と遠くから聞こえてくる声。
誰かに手を振りながら駆ける人影は元気に前方不注意状態。
ようやく進行方向に顔を向けた頃には──貴方の姿がそこにあった。

「あっ、」

立ち止まるには時すでに遅し。
ひらりと躱されることさえなければどんとぶつかることだろう。軽くではあるが。
そして直後貴方を見上げはちゃめちゃに慌てながら口を開くはずだ。

「わ〜〜〜っ!
 ごめんなさい!大丈夫ですか!?怒んないで!!!」


突撃した、或いは突撃しかけた相手が職場の上司と知るのは、そこまでを伝えきってからだ。

#スラム
(107) 2023/09/13(Wed) 14:22:55

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「よくわかってるじゃないか」

言っている間にもカップには黒い液体が注がれて、
湯気と珈琲の香りが賑々しくも立ち込める。
古くレトロで、せまくるしい車内。
あまりものに執着しないアレッサンドロにしては珍しく長く乗っていて、あなたもその座席に何度も座ったことがあるだろう。

「俺がいないときに来る客だろ?
 俺の珈琲が飲めないということだ。
 じゃあべつに、びっくりしても問題ないな」

店主としては問題発言だ。

「で? 今日はどうしたんだ、お前」

今更そう訪ねながら、
すぐに珈琲のなみなみと注がれたカップが置かれて、
頼んでもいないメレンゲ菓子アマレッティも並んで出てくる。
さくさくとしたアーモンド生地が、ころりと皿の上で転がった。
(-149) 2023/09/13(Wed) 14:26:05

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……おーおー。
 仮に浮いた話だったとして俺の心配するのはあんただけだ」

懐かしいと感じるにはまだ新しい記憶の赤に目を細めつつ珈琲を求めてカウンターへと。
いつもの場所など可愛らしい言い方ではないが、貴方と来店してくる客の顔が直ぐに確認ができる一角が気に入りの場所だ。
この場所を確立する前、死角から声をかけられる事が苦手なルチアーノが幼少期に何度驚かされたことか。

「子猫ちゃんでも、マジモンの方だ。
 ……今怪我猫の里親探しててなあ、あと残りは黒と白2匹だけ。
 俺がアジトに居られない時黒い方を預かってくれる人を探してる。
 宣伝してるから数日で引取先は見つかると思うが、対応できるかわからんのだ。ああ、部下は一人猫アレルギーだ」

呑気な口調であなたが気づくことがあるのなら、
5年前もルチアーノは発作のように慈善活動に目覚め、怪我猫を探して適切な治療を施した後20匹ほど里親に提供していた。
流石に目立ちすぎて貴方や数人に頼っていたし一時期の夜歩きの起因もそこにある。

しかしルチアーノ自身は、猫と慈善活動が特別好きなわけでもない。
正しく発作なのだ、何かを思い出して、誰かを真似した。

そして今、それすら出来ない状況に至る可能性があることを真面目な男は正直に貴方に話している。
(-150) 2023/09/13(Wed) 14:29:06

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「……お前は平気だなあ? 食ったら早く巣に帰れ」

夜の道で一人の男の声がする、そこにいたのはルチアーノその男と薄汚れた一匹の猫だ。
体をしなやかに動かし跳躍した猫は口元に何やら屑をつけたままあなたの真横を通り過ぎて夜の街に消えていった。

「んあ、ニコロか。Buon giorno」

ひらりと手を振る彼はどうやら猫に餌をやっていたらしい。
普段の姿からすれば少しだけ違う人間に見えるかもしれない。
しかし此処だけ切り取ればまるで猫に優しい男そのものだ。
(-151) 2023/09/13(Wed) 14:46:56

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「心配されて喜んでるのはな、老けた証拠だぞ〜」

軽口にほぼ等しい返答。
話している間にも手際よく作業は進み、
珈琲がカップに注がれていつもの席にことんと置かれる。
ついでとばかり、更に乱雑に広げられたビスコッティがいくつか。
狭いカウンターの中で、長い手足を器用に動かして珈琲を淹れるアレッサンドロの姿は、
確かに当時より手際がよくなったといえるだろう。

「ハァ、またかよ。
 まぁいいがね。
 そんなに今忙しいのか。
 例の法案の関係か?」

自分の分の珈琲を注いで、カウンターに肘をつく。
だらしない恰好で身を乗り出して、首を傾げた。
(-152) 2023/09/13(Wed) 14:49:56

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>107 ニーノ

「うわ、危ないな」

路地に出たその直後。
何やらドンっとした衝撃が腕を襲う。
出会い頭だったから避ける余裕もなくぶつかって、少しばかりよろめきながらぶつかってきた人物を支えると、見覚えのある金髪と大きめの瞳が見上げてきた。

「……キミはこんなところで何をしてるのかな?」

毎日みかける職場の後輩だ。
2,3度まばたきをしてみたが、それは変わらず。
ここにいる理由など、自分と同じものでしかない……とは思うが、天真爛漫な彼の印象はこのスラムにはとても似合わない。

ぶつかられた事自体は別に怒るほどのことでもないから、熱のないままの花浅葱はあなたを静かに見下ろしている。

#スラム
(108) 2023/09/13(Wed) 15:09:10

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

流れる景色を眺めつつ、時たまちらりと運転席の後頭部に視線を向ける。
今のあなたしか知らない女は、母の言っていた昔の姿を想像もできやしない。
時折それに寂寥を抱くことがある。それもまた、いつまでも口にしないことのひとつ。

仰せのままにSignorsì 。」

前述通りの女であるから、寄る先がどこでも何を買うでも文句は出ない。
短い返事で食事については切り上げて、濁った胸の中身を押し出すように吐息を落とした。

「んー。まあ大変は大変ですよお。」
「まだまだ下っ端ですからあ、大した仕事はありませんけどお、その分別の仕事もありますしい?」
「…
そっち
については、今のところ、ニーノ・サヴィアがあんまり善く思っていないことしか、調べもついていませんけどお。」

進捗は芳しくないらしい。
無意識に口を尖らせると、そんな自分の顔が窓ガラスに映り込む。
(-153) 2023/09/13(Wed) 15:32:32

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「そういえば、資料室に用があったみたいですが」
「あなたのお目当てのものは見つかりましたかね」

時間が過ぎて、いつかの仕事終わり。
最後に向かっていった先を思い出してか、珍しく声を掛ける。

「寝食を惜しんで調べものをされてはたまったもんじゃないので、差し支えないようであれば少しくらい手伝ってやっても構いません」
「ちょうど捜査資料を検める予定もありますので」

前の話を気に留めているのか、それとも元来の気質なのか、
何かのついでだったら大した手間でもないだろう、と示していた。
(-154) 2023/09/13(Wed) 15:35:54

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「白い方はロメオが拾ってくれそうなんでなあ? 似合ってんだろ」

今年もまた一人、猫の犠牲者は増えていたらしい。

「ああ、元から調べるつもりだったが関わっちまった。
 ただの噂話じゃなくて本気でマフィア全体に喧嘩を仕掛けてきてやがる、おっと"面倒な女"はここかあ」

くつくつと笑いを零せば香りをかぎながら機嫌良く一口啜る。
本当に貴方はよく当ててくれる、すべてを知っていると思わないが既に知られていてもいいと思うほどには面白がっている。

「そいつは俺たちに迷惑をかけそうにないんで、つい、な。
 法案の賛成者を探していれば金が貰えるんだ、手伝うしかないだろう。美人だったし」

言い訳がましくなっているのはあまりの規模の大きさと見えない勢力に手に負えない可能性があることのせいだ。
無茶をしているつもりもないが、事が起こる前特有の嫌な予感を感じている為こうして恥を忍んで貴方のもとにまで訪れている。

「だから、一番嫌なところに馬鹿正直に聞いてしまおうかと思ったんだ。
 
……どうせこっちが調べ始めたらすぐ気づくだろうし。

 知りたいことは『法案の摘発チーム協力者』であるかだけ」

あなたの性格とこれまでのことを考えれば法案に関わっている確率は限りなく0に等しいと思っている、だからこれは。

「………それに俺とはいえ余計なこと詮索されたくないだろ。

 なぁ、黒眼鏡の旦那。
 本当に、忙しくならんのか」
(-155) 2023/09/13(Wed) 15:40:49

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「流石にわかるよ、もう」

最初は珈琲の味に慣れなくて難しい顔をしていたことも多かった。
が、飲み続ける内にすっかりと慣れて、今ではこの店を訪れたときの楽しみのひとつ。
言葉にはしないが香りに目を細めて出てくるのをそわりと待ちながら。
あの車に乗ってドライブもまた行きたいから今度ねだろうかな、とも考えながら。

「おみせの人としてど〜なの、その発言……」

続く言葉にはついジト目になってしまった。
貴方らしいといえば貴方らしいのだけれど。
尋ねたそれには「あ、そうそう」と用件を伝える前、出てきたカップとお茶菓子に目を輝かせて。

「やった〜!おやつもありがと!」

「……あ、で、そう、うん。
 なー、にいさんってカンターミネって人知ってる?
 え〜〜〜っと……先生?らしいんだけどさ」

今よりもう少し陽が高い頃の出来事を思い出しながらも問いかける。
返事を待つ間にまずはカップに口をつけ珈琲を一口。香ばしい苦味が口内に広がって、それが不思議と心地よかった。
(-156) 2023/09/13(Wed) 15:49:57

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「そりゃあだってえ。おいしいし〜?」

さも当然と宣って。
そんな話をしていると、口寂しくもなってきたらしい。
引き出しを開け個包装のミニドーナツを取り出して、包みを開けて、ぱくり。
咀嚼のさなかあなたの言葉を聞いていた女は、同じくん〜と難しそうな声を上げる。

「変じゃないと思うけどお。」
「…ニーノくん、苦労しそお。」

これでも言葉を選ぼうとしたのだが、結局選びきれなかったような気がする。
指先についたシュガーの粒をごみ箱に払い落とす、そのしぐさに合わせて小指のエナメルがゆら、ゆら揺れて。

「……どんな事情があっても、悪いことは悪いことだよお」
「悪いことしたって事実はなくならないしい。」
「被害に遭った人に、『仕方なかったんです』なんて、通じないよお。」

「あたしたちは警察なんだから、それくらいでいいんじゃないかなあ。」
「…と、ダニエラ先輩は思うわけでしたあー。」

冗談めいた口調で締めて席を立つ。
個包装をひとつ、あなたのデスクにお裾分けした。
(-157) 2023/09/13(Wed) 16:24:08

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「よく見てるね、テオドロ」

不意に声をかけられ、あなたと出会って消えたことのないクマの残る顔をあなたへ向けた。
眠くなくとも眠そうに見えるのは大体このせいで間違いはない。

「珍しく仕事終わりに声をかけてきたと思えば……」
「……、個人的に未解決事件を少し調べててね。
 業務とはあまり関係がないから、キミの手を煩わせるようなことじゃないんだけど」

捜査資料を見ているから寝食を惜しんでいるなどということはないのだが。それは言葉の綾だろう。
まだこれといって手応えはないのか、あなたも予定があるならご自由にと、拒まぬ態度はそのままの反応を見せるだろう。
(-158) 2023/09/13(Wed) 16:24:44

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「正義感というものには縁がないですが、
 下手人が野放しになっているなら良い気はしませんし。
 
 調べるほど気になるというのなら、
 降って湧いた人手は借りておくべきですよ、エルヴィーノ」

同期で上司ですから、と決まり文句を一つ挟む。

業務が疎かにまでなっていなければ煩くするつもりもない。ましてやちゃんと寝ておけなんてあまりにも今更だ。今はただ、一人で悩まれる方が面倒だという棘を見せている。

「まあ、専従とするには部署を違えているし、
 此方とて必要以上に労力を割くことはないでしょうから。
 思い当たること引っかかることがあればくらいでいますよ。

 万一人が分からなかったことを俺が明かすことができたらさぞ気分が良いでしょうが、それに躍起になっては本末転倒です」

「それで、具体的にはどの事件について?
 公開捜査になってるものには幾つか覚えがありますが」
(-159) 2023/09/13(Wed) 16:52:02

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

エナメルを剥がし終えた手を保湿する。
そうして漸く視線が上がった。鮮やかなミントブルー。

「…倒れませんよお。」
「そんな暇、ありませんしい?」

声に、多少の笑みが乗る。
お金のためであったとしても、その言葉は少し嬉しかった。
それでもその笑みに寂寥が乗ったのはきっと、続いたボヤきを聞いたからだ。
瞬きとともにその寂寥も、塗り潰して消えてしまったけれど。

「そお。あたしたちの可愛い後輩クン。」

さすが、名前くらいは知ってるんだねえと。
続いたその声は、少し明るい。

「新人だから、御しやすいとかあ。」
「同じことを署長代理お上も思ってるかもしれないとかあ。」

「…いろいろあるけど、1番は」
「ちょっと、個人的な事情。って、ことでえ。」

それに巻き込まれるあの子は本当に不憫だ。
だけど、煙が立つ前に日は消さねばならなかった。
(!8) 2023/09/13(Wed) 17:02:26

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

まったくお人好しめと、冷めた目を向けて。
それから小さく息をついてぼそぼそと案件を語る。
あまりおおっぴらに人に語る趣味はないから、あなたにしか聞こえない程度の音量だ。

「11年ほど前の、夫婦殺害事件。
 中学を卒業した頃合いの子供が一人残されている。犯人は未だ逃走中」

「……それから」

「10年ほど前にあった、少女ヤク漬けにしてる案件全般だよ」

1件目はともかく2件目はなんとも漠然としてるだろう。
資料もきっと膨大に違いない。
業務の合間に少しづつ調べているらしく、資料室の鍵の貸出録を調べれば、エルヴィーノの名前が沢山記されているのがわかる。
そして、少女ヤク漬けといえば、あなたはひとつ思い当たることもあるはずだ。
もっとも、その事件は自分たちが警察になってからのことなので、調べている案件とは何ら関係はないのだが。
(-160) 2023/09/13(Wed) 17:16:51

【独】 口に金貨を ルチアーノ

/*
テオドロくんわかってたけど距離感が最高で可愛いし
部下(フィオレ)もわかってるノリだから可愛いし
同僚(ロメオ)も紛うことなく可愛いし
許くん(ペネロペ)はマブだし
ダニエラがめちゃくちゃ手助けしたいぐらい可愛いし

此処にはかわいいしかいねえよ。

エルヴィーノが拗らせてる。俺たちは大人だから……
俺の事情の推察は間違ってるのに押すのは間違ってない。
俺は思ったより子供でもないし性癖がちょっとまずい。
人間扱いをしないでくれ。猫かペットとして見てくれ。
ただただ猫になりたいけど、成人男性27歳職業マフィアは真面目に生きないと駄目なんだ。

黒眼鏡だけ圧倒的包容力だから近寄らないで欲しい。
(-161) 2023/09/13(Wed) 17:40:36

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>104 テオドロ

背後の声に振り返る。
見知った黒髪を認めると、へらり。

「テオドロさんじゃないですかあ。」
「ふふー。そちらを選ぶとはお目が高い〜。」
「あたしも大好きなんですよお。ぜひぜひご賞味くださいませえ。」

実際に、暫く同じ味ばかりを注文していたらしい。
そんな女も最近はイチゴfragolaに浮気しがちだったりする。

「今日はお休みでしたかあ?」
「それとも、休憩中でしょうかあ。」

そのどちらとも違う、ピスタッキオを戴きながら。
こういうことを聞いてくる時は、女のだる絡みの予兆である。
仕事中だと巻き込みにくいあなたのことも、オフなら巻き込めてしまうのではと、狙いを定めようとしている。
(109) 2023/09/13(Wed) 17:41:34

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>ネロ

「さて、さて」

スラムを抜けて近道をした甲斐があるのか、ないのか。
とある場所にある、ちょっと怖いお兄さんの住処に到達した。
こんな所に寄ってるのを見られたら言い訳が面倒だな。
歴史の授業の資料って事にするか。

そんな事を考えながら、コンコココンコン、コンコン。
実にリズミカルに拷問部屋の扉をノックした。

「ネ〜〜ロくん。調子はいかがかな?聞くまでもないか。
 明日から忙しくなると思うからさあぁ、あ、これ勘な。
 とにかくそういう訳で今のお仕事まだ残ってるなら、
 ASAPでよろしく。それとも手ぇ貸した方がいいかい?」

この女、ただの勘で人の拷問を急かしに来たらしい。
もしくは暇潰しの類で。こういう事はままあるのだ。
尚、実際その勘が当たる確率は2割も行かない。

#拷問部屋
(110) 2023/09/13(Wed) 17:47:33

【独】 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
ミネちゃん♡♡♡♡
いや拷問部屋訪れる旧友見てハート飛ばすやつ明らかにやばいな
(-162) 2023/09/13(Wed) 17:52:30

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

何か言いたいことでも?と皺の寄った眉間を向けるが、耳をそばだてる為に一旦それは逸れていく。

「……不謹慎なことも、不用意なことも、
 まして無責任なことも言いたくはないのですが」

「浅からぬ因縁があるんですかね、あなたには」

藪をつついて蛇が出てきてはたまったものではないが。
とはいえ己の辿ってきた来歴としても、過去の件に思うところがあって事件に当たるというのはそう珍しいものでも──恥ずべきものでもないとは思う。

業務とは関係ない。つまりは個人的な物には違いなさそうで。
普段なら『曖昧過ぎる』くらいは詰るが、流石の皮肉屋も空気くらいは読む。ただの怠惰な筈がない。

「10年前ともなるとそれはもう骨が折れるでしょうに。
 一体いつから調べているんだか……まあ、いいでしょう、いつでも思い出せるよう頭の片隅に入れておきます」

「幸運なことに、今は署長代理がアレ。
 かこつけて調べられることも増えていますからね」

自分の予定はそれに際してのもの。こっちは細々とした案件に伴っているだけで、利用してまで調べたいことは別になかったが。
(-163) 2023/09/13(Wed) 18:02:51

【人】 陽光の元で ニーノ

>>108 エルヴィーノ

衝撃の後と謝罪の後。
罵声も暴力も飛んでくることはなく、身体を支えてもらえたので目を丸くした。
更にぶつかった相手が見知った上司だったので、瞳はさらにまあるくなる。

「エルせんぱい……!?
 わっ、えっとすみません前方不注意気を付けます!
 せんぱいこそなんで──あ、見回り中か……」

答えを聞くでもなく解は導き出された、記憶していたシフト的に。
チェスを教えてくれるときと様子としては変わらない、ので怒っていなさそうだと判断すれば息を吐いてちゃんと立った。

「えっと、オレ今日は休みで。
 この前来たとき調子が悪そうな子が居たから、大丈夫かなって。
 里帰りついでの様子見、みたいな……そう、あ〜」

「……ここで育ったんです、ある程度まで」

特別必死に隠していることではないので告げてみる。
それでも毎度少しだけ緊張するのは事実だ、見上げる瞳は花浅葱の色が変わるだろうかと少し、窺うように。

#スラム
(111) 2023/09/13(Wed) 18:30:51

【人】 Chiavica テオドロ

>>109 ダニエラ

「そのどちらでもあなたには関係ないことでしょう?」

だる絡みの気配を察知し、反射に任せて突き放しに入る。
とはいえそういう対応を取るのはどちらかといえば、仕事モードらしい、休憩中にありがちな挙動ではあった。

「……」
「……図らずとも、良い店が知れたのは収穫ですね」

届いたコーン付きジェラートを一口含んでからの一言。
頭脳労働後の身体に沁みる。どうやらお気に召した様子。

「早々……何度も足を運ぶことはないでしょうが。
 覚えておいて損はない程度で……」
(112) 2023/09/13(Wed) 18:32:38

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「え〜そうかなあ」

変じゃないと言ってもらえたのでうれしさがひとつ。
苦労しそうには自分ではわからないから間延びした声を落とし。
今日はミニドーナツだ、なんて煌めくエナメルにぼんやりと視線を注ぐ。
最中に耳に届くのは、そう深く考えなくてもよいと背を擦ってくれるような言の葉だ。
それを受けてゆるり目を細め、お裾分けしてもらえたと分かればにへらと笑みを。

「……悪い、に。
 歩み寄ってくれる誰かがいたら、もしかしたら。
 世界を憎まずに済むこともあるのかな……とか」

「そういうの、考えすぎなのかもですね。
 だからダニエラさんの考えを聞けて良かった。
 ドーナツありがとうございます、頑張れそ〜」

えいしょと姿勢を正し個包装越しにドーナツを撫でた。
今食べるか、頑張ってから食べるかは悩みどころだ。
うーんと少し悩みながらも、ふと。

「そういえば流れ的にはちょっと変わるんですけど。
 ダニエラさんってどうして警察目指されたんですか?
 悪いことを取り締まるため?」
(-164) 2023/09/13(Wed) 18:42:34

【人】 コピーキャット ペネロペ

「アレさーん、やってますかあ〜」

朝を過ぎ、昼の前か過ぎた頃。或いはその他の都合の良い時間。
看板が出ている事を確認すれば、迷わず店内へ入っていく。
そこにドライブ中のボードが掛かっているかはさておいて。

先客が居る可能性も考えて、一応のうわべを被りつつ。
連れ
はともかくとして。この猫被りには、店主が居なくとも
戻ってくるまで居座るだけの胆力はある。

#Mazzetto
(113) 2023/09/13(Wed) 19:16:40

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「ローメオ〜。酒切れた。なんか適当に買ってこい!」

急。

夜か深夜、それくらいの時間。
不意に絡んでくる酒飲みはあなたにとっても時折ある事だ。
外見次第では酒の匂いをさせながら夜中出歩くのはまずい、
という一般良識くらいはあるらしいため。

とはいえあなたはこれを断ってもいいし、
或いは今夜は忙しかったかもしれない。
そうでなければ酒とお小遣いがもらえる。その程度のことだ。
(-165) 2023/09/13(Wed) 19:30:54

【秘】 路地の花 フィオレ → 渡りに船 ロメオ

「ありがと、今度ちゃんとお礼させてもらうからね」

ゆっくり食べ進めたチーズクリームを食べ終えてから、袋の中のかぼちゃのピザを一口文千切って頂く。残った分は、あなたに渡してしまおう。
なめらかなペーストが生地に乗っていて、優しい甘さが広がっていく……
おいし〜…っ、甘いものが好きなのかニコニコと笑いながら頬張っている。

「ちゃんと忙しい時は言うし、他の人はともかく私はいつでも歓迎だから覚えといて。
 たまにはこうやって誰かと食べるのもいいでしょ?」
「食べてみたいわね、……今度作ってきてくれない?」

一番楽なのでいいから、なんて言って。甘えるように見上げている。
それでも手料理なんてものは面倒くさいものであるものだから、断ったってかまわないだろう。

「じゃ、連絡だけ送っとこうかしら」
「皆来てくれるといいわよね〜、せっかくだからもっと信頼深めておきたいもの」

携帯を取り出して、ファミリーの面々に"簡易的な食事会をしないか"という旨の一斉連絡を送った。
隣にいるあなたにも、届いただろう。
(-166) 2023/09/13(Wed) 19:53:19

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

後部座席の人物が何を考えているか。
男でなくとも、それを悟ることは難しい。
だから少なくとも、鼻歌でも歌いそうな調子でハンドルを握るこの男が、口に出さず留められた想いを知ることはないだろう。

そこに思い悩む様子もない。
彼が見せるのは道行く車たちとすれ違い、海辺の道に出て、
ぱあと開けた視界に、

「お」

声が漏れて。

「お嬢様、見えましたよ海」

ほらほら、とバックミラーで笑う、能天気な顔だけだ。


「確かあっちにフリットラ売ってる屋台があったはず…ん」

海辺の道をゆきながら、
あなたの言葉を聞いて、ほう、と応える。

「まぁそうだよな、警察の仕事内容までは良く知らんが」
「いじめられたりしてないよな〜?」

ハンドルをゆっくりと回す。
海岸線にそったゆるやかなカーブを、フィアット500が進んでいく。

そっち・・・についても、
 そのくらい分かればいい。リスクは少なく、な」
(-167) 2023/09/13(Wed) 19:54:34

【神】 路地の花 フィオレ

ファミリーの人間に宛てた連絡が一斉に届けられた。
一介のアソシエーテから送られてきたそれは、まあ緊張感のかけらもないもの。

『今度、お昼にでもファミリーで一緒にお食事しませんか。
 ソルジャー・ロメオにも許可を頂いて送っています』


予定が合えば、程度のゆるい内容だ。
ちょっとした親睦を深める機会にどうか、と提案したものだった。

#ノッテファミリー
(G0) 2023/09/13(Wed) 19:59:32

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>112 テオドロ

「ええー。そんなあ。」
「冷たいのはジェラートだけで充分ですよお。」

大袈裟に嘆くような物言いで、その実けらけらと笑っている。
あなたの反応から察しはしたのだろうが、しっかりだる絡みは開始されていそうだ。
多分、当社比、軽度。

「そんなこと言わずう、ぜひぜひ常連さんデビューしましょうよお。」
「おいしいものって元気が出ますよお。」
「実際に毎日おいしい物食べてるあたしは、こんなにも元気ですしい〜。」

日々気怠そうに業務にあたる女を当然あなたは知っているだろう。
女が元気なのは、休憩時間と定時の間際くらいのものだ。
(114) 2023/09/13(Wed) 20:00:12

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「あいつそんな暇あんのかよ」

もっと仕事押し付けてやろうかな。
ろくでもないことを呟きながら、カウンターの裏に置かれていたパンをてにとってがぶり、とかじる。
焼いたり、バターを塗ったり、そういう味付けをした様子が全くない…
つまりは味気のないホットドッグ用のパンだ。
ソーセージがはさまれている様子はないが。

「美人さんじゃしょうがない」
「あー……噂通りなら、かなり強引で…リスクまみれだ。
 俺の好みじゃないし」

10年前ならともかく、今の彼ならそういうだろう。
あなたの言葉を、ふうん、とばかり興味無さそうに、
珈琲のお供くらいに聞いて。

「まぁもし俺が関係者なら」
「もっと賢く・・やりな、って言うだろう」

黒眼鏡の奥で、ちら、と瞳が動いて、あなたの顔を見た。


(1/2)
(-168) 2023/09/13(Wed) 20:03:38

【鳴】 渡りに船 ロメオ

並んでカウンター席に座れば、マスターの向こうのボトルや道具なんかが良く見える。
探せばキープボトルに付けられたタグに見知った名前があるかもしれないが、まあ、それはそれとして。

貴方が開いたメニューを覗き見る。
何にしようかね、と並ぶ名前に指を滑らせ──、

「……フ」
「アハハ!や、そーだよな。わかるよ、オレも初めて来た時そうなったから……えーと?」

その反応に声を弾ませて笑った。
それもそうだ。ここはファミリーレストランじゃないのだから、ご親切に全てのメニューに写真が付いている訳じゃない。
ましてやどんな酒で何が入っているかなんて説明が書かれていることの方が少ないし。

「何が気になる?わかる範囲なら教えるよ。
 オレもわかんなかったら……一緒に飲むべ」
「ラムコークとかホワイトルシアンとかもいいぞ。あれ殆どコーラと生クリームコーヒーだから」
(=5) 2023/09/13(Wed) 20:05:35

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「で」



「そりゃ、俺がファミリーを裏切ってるって意味か。
 ドラ猫」



――あなたなら、よくわかっている。

10年前にがらりと変わった男の中には、
その黒眼鏡の下には、
10年前と同じものがまだ、
赤熱した焔のようにとぐろ・・・を巻いて渦巻いている。

(2/2)
(-169) 2023/09/13(Wed) 20:07:29

【神】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

『行けたら行くわ』

恐らくはファミリー内で最も耳敏く、返信が速く、
そして最も信用ならない返信をする女からの返答がこれ。

『場所の地図だけ後で共有しといてくれ
 最悪部下にノートPC持たせてWEBカメラで参戦する』

場合によっては親睦会にノートPCで来るつもり。

#ノッテファミリー
(G1) 2023/09/13(Wed) 20:08:16

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「あはっはっは、いい理解者を得て幸せだ、俺は」

なんとも楽しそうに笑う。
自分の分の珈琲をカップに注ぎながら、
本人は……ソーセージをはさんでいないホットドッグ用のパンをかじっている。
これもまあ、昔からだ。
この男は、味気のあるものにあまり興味がない。


「ここは俺の店だ。
 つまり俺が決める」

商売をまともにする気があるとは思えない発言をしながら、
尋ねられたことには首をかしげて。

「カンターミネ…ああ。
 知ってるよ、店に来ることもある。
 あいつがどうした」

またロクでもないやつに関わったな、なんてことは口には出さない。
(-170) 2023/09/13(Wed) 20:11:17

【人】 黒眼鏡

>>113 ペネロペ

ドライブ中のボードはちゃんととっぱらわれているが、
だからといってカウンターにいるわけではない。

「おー。
 待ってろー」


…だがどうやら奥にはいたようで、そんな声が聞こえてくる。

「おう、珈琲飲むよな」

カウンターの裏の扉から顔を出す。
つまり飲めということだが、…いつものことだ。

「そこ、クラッカー抓んでいいからな。ビスコッティも。
 ちょっと待ってろ、片づけてくる」

カウンターの上にあるものを指さしながら、手に付けたままの軍手を外してどこかに放り投げている。
車いじりの最中だったようだ。

#Mazzetto
(115) 2023/09/13(Wed) 20:14:15

【神】 黒眼鏡

『珈琲持って行っていきます』

妖怪珈琲飲ませるおじさんが参戦した。
ポットで持っていくつもりだろう。

『仕事で遅れるかもしれないから、
 その場合はソルジャー・ロメオにもっていかせる』

こっちは本人の許可を得ていない。

#ノッテファミリー
(G2) 2023/09/13(Wed) 20:16:25

【神】 渡りに船 ロメオ

『出来たらいいよなって話になりました。
まあ出来たらなんで、予定の合う合わないはしゃーないっす』
『どこ行きたいとか希望あったらオレが予約とっとくんで。
 地図はそれから追々共有しまーす』

許可をしたと名前が出たソルジャーからの返信。

『なんなら金も出しますし』『払える程度で』
『そんな……デカくは払えないすけど』

#ノッテファミリー
(G3) 2023/09/13(Wed) 20:19:13

【神】 渡りに船 ロメオ

『ええ?』
『じゃあそうします』

そして今許可が下りた。

#ノッテファミリー
(G4) 2023/09/13(Wed) 20:20:40

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「……まぁ、因縁じゃあるかな。
 調べ始めたのはここに出入り出来るようになってから少しずつさ」

何を指してそう言ってるのかくらいは理解できる。
簡単に結び付けられる単語ではあるし、広まると面倒だと思ったからこそ小声で話したのだから。
曖昧すぎるのだって仕方ない。
大規模な事件として摘発された数年前のアレはともかく、ちょっと麻薬漬けにされる少女が出たからと言って大きな事件の扱いにはならないだろう。
それでも、麻薬の売人は必ず何処かで繋がってるだろうし、複数の案件に引っかかっていてもおかしくない。
だからエルヴィーノはこつこつ調べ続けているのだった。

とはいえ。

「業務時間が過ぎて長く残って調べたりはしていないから安心して欲しい。
 そんな事をしてたら上司に叱責される理由が増えてしまうからね」

つまりどういう事かというと。
自堕落な態度は正しくこの男の地でもあるということだ。
(-171) 2023/09/13(Wed) 20:23:33

【神】 コピーキャット ペネロペ

「オンライン飲み会かよ」

WEBカメラ参戦宣言が変なツボに入った。

『途中参加になるかもしれんがまあ行くわ』

『酒が飲める所がいい』

いくらか時間にルーズな返答を返しつつ、
とはいえファミリー以上に優先すべき事も今は無い。
希望はあいも変わらずといった調子だ。昼から飲むつもりらしい。

#ノッテファミリー
(G5) 2023/09/13(Wed) 20:25:29

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「んふふ。どおいたしましてえ。」

伸びた声は、つい今まで真面目そうな話をしていた人とは思えないほど。
左手でそっとあなたの背中をたたく。いつもの練習の延長線。

「ええー。聞いちゃうう?」
「……んー。」

小首を傾げ、数拍。
やおらにその口元が柔らかく緩む。

「………今は、秘密う。」

転がすように囁いて、その瞳はあなたを映し細められる。
するりと傍を離れると、自分の席にもう一度座った。
ぎし…と同時に、軋む音。

「ちょっとお、恥ずかしいしい…?」
「でもお、…いつか、教えたげるよお。」
「…約束う」

ゆら、ゆら。足をまた揺らす。
頬杖をつく、元の姿勢に戻ったならば、「それでいい?」とまた、間延びした声。
(-172) 2023/09/13(Wed) 20:31:05

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>115 黒眼鏡

「あいよ」

他に客は居ないらしい様子を見れば、うわべは取っ払われた。

投げ掛けられた二つには一つの返答で返しつつ。
椅子に座り、カウンターに肘を付きながら
我が物顔でクラッカーを抓み始めた。

「ダヴィード、お前どっち食う?」

クラッカーを一つ抓み、思い出したように連れに声を掛ける。
クラッカーとビスコッティ。
(116) 2023/09/13(Wed) 20:33:29

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>111 ニーノ

そういえば、今日は署内で姿を見てなかった気がする。
シエスタの時間になればよくチェスの勝負を挑んでくる青年だが、非番だったのならなるほど、そうだったかと納得して、見回りという言葉に小さく頷いて返した。

「里帰り? ……へぇ」

語られる過去の話には少しばかり意外そうな表情を浮かべる。
同僚の過去の話などあまり聞いたことがなかったから、これも初めて聞いたこと。
明るく元気で、スラムなどとは無縁で愛されて育ってきたのだろうと思っていたのに、実のところは少し違うようで。

「今はどこかに養子にでも?
 警察にまでなるなんて、随分と努力したようだね」

これは別に偏見などではない。
スラムとなると学校に通う事すら厳しいのだから、そのハンデを乗り越えたことに対する称賛だ。

#スラム
(117) 2023/09/13(Wed) 20:33:55

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「あ。いた」
「や、別に仕事の話じゃなかったんだけど。
 なんか邪魔した?悪いね」

追いやられた地図を目で追うのもそこそこに、
ロメオは手に持っていた袋をどさ、と置いた。

「もらいもんのパンが余っててさー……食う?」
「結構あんだよ、食わねえとダメになるっつって。
今日限定の奴とかも混ざってっから一人で食うのもったいねえかなって」

息抜きにどうよ、と貴方の顔を見た。
パンと言うのは日中ロメオが働いているベーカリーの物だ。
もちろん断ってもいいのだが。
(-173) 2023/09/13(Wed) 20:34:12

【人】 Chiavica テオドロ

>>114 ダニエラ

「仕事中にも用意してあげましょうか、美味しい物。
 なけなしの元気がどちらに傾くか見ものです」
「俺も別に、美味しい物が好きでないって訳ではありませんけどね。あなたのように食い意地が張ってないだけなので」

嫌味を交えながらも苦笑半分で、どことなく軟化した態度を見せる。しょうもねえという自嘲を得てしまった時点で形勢不利だ。

「ましてや好きだから同じ店に通い詰める、というほど、
 強いこだわりがあるわけでもありませんしね。
 気が向いたら来る程度が丁度いいです、俺にとっては」

「……そう言うあなたは行きつけのお店とか多そうですが。
 飽きないんでしょうねえ、色々な場所の常連だと」

到底真似できる気がしないな、と印象に過ぎない話で勝手なことを言っている。男なりのちょっかいだ。
(118) 2023/09/13(Wed) 20:41:02

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「…なるほどなあ。
確かにシンプルだし疑う要素は無い。
つまりは被った損害への報復、ってことか。」

貴方の話を最後まで聞き終えて。
零れる感想は殆ど納得のもの。

「ならついでに聞こう。
今回の作戦が上手くいってマフィアが壊滅したら。
報復を終えたら、その後はどうするつもりだ。」

協力した分の恩赦はあるかもしれないが
貴方もマフィアである以上、ただでは済むまい。

「それと、アンタに根掘り葉掘り聞いてる分
こっちに疑問があれば答える。」
(-174) 2023/09/13(Wed) 20:44:14

【鳴】 陽光の元で ニーノ

まだ緊張の抜けきっていない男はボトルをまじまじと眺めるほどの余裕を生み出せていなかった。
ので、キープボトルのタグには気が付かないまま、そもキープボトルの概念も知らない初心者だが…
笑われると少し恥ずかしそうに一瞬頬を膨らませたが、それこそ子供っぽいのですぐにやめて。

「えっと……えっと」

何が気になるかと言われると、全部気になる。分からなさ過ぎて。
強いて言うならを探そうとする前、貴方からの例示を受けたのでぱっと顔を上げた。

「オレ、コーヒーは好き!
 生クリームコーヒーってうまそ〜……!
 最初それにしようかな、ええっと、ホワイトルシアン?」

「ロメオさんはいつも何頼むの?どんなのが好き?」

おいしそうを思えば単純なので瞳の輝きが戻ってくる。
その勢いのままに貴方の好きなものも知りたくなって元気に尋ねていた。
(=6) 2023/09/13(Wed) 20:49:19

【神】 口に金貨を ルチアーノ

「食事に行けたのか、こいつら」

店に珈琲を持ち込むのはピクニック気分過ぎないか?
誰も突っ込みを入れない上に同僚は許可をしてしまった。
もはや何も言えまい。

『魚料理の美味い場所にしてくれ』

#ノッテファミリー
(G6) 2023/09/13(Wed) 20:49:38

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「…驚いた。
まさか今夜の恋人が子猫ちゃんだったとは。」

貴方のいつもの連れは麗しの乙女ばかりだったから。
そんな風に言いながら目を丸くする。

「Buon giorno,ルチアーノ。
今日も元気そうで何よりだな。」
(-175) 2023/09/13(Wed) 20:49:56

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「出た。お身体に障りますよ〜……」

夜限定、突如のおつかい。
この人の好みの酒はなんだったか、と思考を巡らせつつ、
特に断ろうという意思はなし。
心配するような言葉はあるものの、強く止めようとする事も無い。

「それじゃあ適当に買ってきますよ。暇だし。
 つまみの類はいります?」
「ちゃんと飲んだ酒と同じ量水飲むんすよ。明日に残るんだから」
(-176) 2023/09/13(Wed) 20:51:49

【人】 黒眼鏡

>>116

「ダヴィードも、座れ座れ」

座り方を気にする様子もなく、手を拭いながら戻ってくると
手際よく準備しながらサイフォンに湯を注ぎ、火をつける。
用意する珈琲は三人分。
ふわりとあがった匂いを、ごうごうと鳴る空調が遮って。

「どうだ最近」

…雑な話題だ。
(119) 2023/09/13(Wed) 20:59:31

【秘】 渡りに船 ロメオ → 路地の花 フィオレ

「礼なんてそんな。いーのに」

ちぎられたかぼちゃのピザを受け取って、同じようにぱくり。
胡椒やバジルが効いたピザよりも優しい味わいに、「へえ」と感心の声が漏れた。これならもっかい買ってもいいかもなと思いつつ、横に座る貴女の顔を覗き見て、その時は二枚買って来よう、とも思ったり。

「まあ、それは。たまになら、うん」
「え? ……いいけど。凝ったものは作れないすよ」

この間べんとーばこなるものをパン屋の奥さんに貰ったことを思い出し、その時はそいつに入れて持ってこようかと。
あんまり人に食べさせたことはなかったので、やや緊張するかもしれない。

「あざ〜す。……あ、返信早」
「なんだかんだ皆何かしらで来てくれんのかね。あったけ〜」

着信音の後、すぐに確認して自分も返信を。
既に返ってきた返事を見て、茶化すように笑った。
(-177) 2023/09/13(Wed) 21:04:15

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

育ち・・が悪いものでね。
 贖いにはそれしか思いつかない。
 別にする理由があるかといわれれば、わからないが、
 そうしなければならないと俺の人生が言っている」

どこか淡々と。ひょうひょうとした笑みを浮かべながらも、
淡々と語る――当たり前すぎて言葉にもならないほど、
それは暴力で生きてきた彼の人生の延長上。

その顔はどこか、哲学者めいていた。

「壊滅は無理だろうな」

だから、賢しらに。…あるいはそれも当然のこととばかり、
こう返す。

一人残らず・・・・・マフィアを潰すことは不可能だ。
 だから、後などない」

「最後までやる」


それだけだ、と答えて。

「取引は公正であるべきだろ?
 俺が、家族であるマフィアだって潰す理由を言ったんだ。
 誰であれ、それこそ警察だって捕まえてやろうという、
 お前のほうの理由を聞きたいね」

そうだろ? と、首を傾げた。
(-178) 2023/09/13(Wed) 21:06:24

【赤】 黒眼鏡

/*襲撃まわりの描写について、いかがいたしましょうか。
 アリソンからは初回は特にありません。
 運営ちゃんさんには、寄付者の名前としてアリソン・カンパネッロ女史を伝えてあります。お二方から描写などありましたら投げて頂きましたら!
(*24) 2023/09/13(Wed) 21:11:37

【人】 門を潜り ダヴィード

>>116 おふたり

「アレさーん、お邪魔しますー!
 あっ、ビスコッティがいいです……」

そわそわと落ち着かない様子で連れられてきた男が後ろに一人。
引っ張り出した新しいシャツと急いで磨いてきた靴を確かめたり、片付けを手伝った方がいいのかと視線がせわしなくうろうろしている。
(120) 2023/09/13(Wed) 21:11:38

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「しっかり叱責するので、
 万一調べ物でも生活を削り始めた場合は覚悟しておくように」

この男もこの男で色々建前や思惑はありつつも、結局のところで世話焼きな部分が顔を覗かせているだけ。なのかもしれない。

「会議でも触れていたけど、
 生活の身近にそれがあるというのは考え物だな……」

あの時は一般市民に限ってはいたが、警察なら猶更。
だがこれ以上多くを語らないなら無暗に踏み込んだりはせず、
暗黙の了解として事情を図り、尊重するまでである。

やがて報われてほしいだとかすら思わない。
余計な期待などは重荷になるだけだから。

「自然に疎かになるんだったらまだしも、こういったことで早々に根を詰めすぎて休息を削り出すような人間とは思ってないからいいんですが……」
「いや、よくはないですね。自然にも生活を疎かにはするな」

勝手に怒り出す。気になっていたことのあらましが分かれば、後はもういつもの口煩い上司だ。
(-179) 2023/09/13(Wed) 21:14:04

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「いいえ、自分の頭の整理用ですから。
 ……ははあ、それはまた大変そうな」

どさりと机に置かれた袋を見やる。
そこそこの重量がありそうなそれは、なんともありがたい言葉とともに届けられた福音のように感じられた。

「なるほど。食べます!
 中身、見てもいいですか?」

そわそわ。即答と共に待ての姿勢を取っている。
年ごろがゆえに、いつだってはらぺこなのだ。
(-180) 2023/09/13(Wed) 21:17:14

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ

「裏社会の人間が健康に生きてどうすんだよ」

暴論だ。
裏社会の人間であっても健康に気を遣う者は居るだろう。
この酒飲みが特別肝臓に悪い生き方をしているのもまた然り。

「はいはい、お前は俺の母親かよ。水飲んで待ってますよ。
 つまみも……あー、そろそろ切れそうだな。
 好きなの買ってきていいぞ、お前ナッツ嫌いだしそれ以外で」

はいよ、と酒とつまみ代がどんぶり勘定で渡される。
そこそこ良いものを買ってお釣りが来るくらい。
酒の好みは特に無いが、ある程度以上度数が高いものを好む傾向。
(-181) 2023/09/13(Wed) 21:18:57

【神】 門を潜り ダヴィード

『是非、末席に連なることをお許しいただければと思います。
 とてもとても楽しみにしています!』

「アーッ クリーニング?また?
 靴……は磨くか……今から?
 やるか!」

楽しみにしている気持ちと比例して、身嗜みにかける費用は比例していく。
誰にも聞こえない悲鳴が自室に木霊した。

#ノッテファミリー
(G7) 2023/09/13(Wed) 21:22:46

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

本当に思ってんのかな〜なんて考えながらも、貴方が楽しそうなのはいいことなので胸は暖かくなる。
何とも随分シンプルなパンを食べているとは思うが昔からなので今更指摘もしない。
喫茶店してるくせにあんまり興味ないんだよな、そういうところ。

「客入り気にしないならそれでいいと思うけどさ〜」

「え、ここにもくるの?そっか……
 いや、今日スラム近くで子猫にミルクやってたんだけどさ。
 道通り辛そうにしてたから大丈夫だよって話しかけたんだけど」

「なんかオレの素性知ってる変な人で……
 めちゃくちゃ早口だし……
 
…………さらっと肌見せてくるタイプで、すげ〜苦手


経緯を話そうとしたつもりが後半愚痴になった。
幼少期の身売り経験から、男はずっと"そういう"のが苦手だ。渋い顔。

「あのへんだと有名だって、評判聞いてみろっていうから気になったの。
 にいさんだったらなんか知ってるかなって。
 先生って呼ばれてる理由とか」

今でも足を運ぶものの、それでも家に引き取られる前と比べたら随分と頻度は減ってしまった。
そちらの情報には疎くなってしまったので、こうして貴方に聞きに来たというわけである。
(-182) 2023/09/13(Wed) 21:28:25

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>119 >>120 カフェ

「はいよ」

ずい、とビスコッティをダヴィードの方へ押しやった。
珈琲が準備される器具の音を空調の合間に聞きながら、
クラッカーをもう一枚抓み、ぱり。

「最近ねえ。
 こっちはまあいつも通りだわ。良くも悪くも
 それが一番っちゃあ一番だけどな」

「あー、アマラントの飯は美味い」

雑な近況報告。或いは営業。
そわそわと落ち着かない様子の連れに対して、
こちらはたいそう我が物顔で居る。

「そう言うアレさんの方は?
 なんか良い事の一つでもあったか?ダヴィードも」

#Mazzetto
(121) 2023/09/13(Wed) 21:29:53

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

その声を受け、外へ向いていた視線は不思議と車内へ向いた。
まず映ったのはフロントガラスの向こうに広がる景色。
開けた道とその先の海。同じくらいに広い空。

そして。

「…ほんとお」
「きれーですねえ、」

やおらに、女の表情が移り変わる。
頬が緩んで、それを隠してツンと澄ますまで緩やかに。
この車に乗るのは、好きなのだ。
たとえ狭くて窮屈だとしても。…そしてもしかしたら、それすらも。

「いじめなんてありませんよお。」
「アレッサンドロさんの部下は優秀ですから、ちゃあんと、上手くやってるんですう。」

くすくすと、ささやかに笑う。
口元に当てた左手に、小指のエナメルが煌めいた。

「だから、安心しておまかせくださあい。」
「お時間は、その分いただきますけどねえー。」

歌うように言って、また外を見た。
別に目新しくもない見慣れた海辺だ。
だけど窓ガラスに映った顔は、どこか楽しそうな色を浮かべていた。
(-183) 2023/09/13(Wed) 21:30:52

【人】 黒眼鏡

>>120 >>121

「おう、喰え喰え」

黒眼鏡の生態として、
若いのが飯を食っていると嬉しそうにする。
もしかしたらおじさん全体の生態かもしれないが。

片付けに関しては「気にするな」と手をふって、
ダヴィードに座るよう促した。

「いつも通りが一番だ、商売も人生もなんもかも」

含蓄があるんだかないんだか、わからないことをいいながら。

「アマラントか、最近行ってないな。
 行ってみるか」

自分の分の珈琲も準備し終わって、カウンターに肘をつく。

「俺も……特にはねえな。
 なんだか騒がしくなりそうだが、
 デキる男の俺は仕事に常に余裕を持っている。
 つまりは問題なしってコト」

ず、と珈琲を傾けて。

「まぁそんな忙しさに向けて、お前らの様子を見たかっただけだ」

#Mazzetto
(122) 2023/09/13(Wed) 21:38:54

【教】 pasticciona アリーチェ

「ひゃ、108人も?美しさと愛くるしさを兼ね備えた存在……
 どうしたらそんなに殿方に意識して貰えるのかしら……
 美しさと言うからにはやはり、見た目が10割だったり…?」

自信満々な調子で放たれた言葉を疑う様子はない。
むしろ108人の男を魅了した蠱惑的な人物ペネロペ氏に、
その極意の一つでも伝授してもらおう、と言う姿勢だ。
こんな女でも一応は異性としての意識はされたいものらしい。

「そう。現実にそぐわない理想論だと叱られる事もあるから
 こうして静かに聞いて貰えるのって、嬉しい物なのね」

「夢なら、目覚めてもまたもう一度会って話がしたいな。
 案外近くに住んでいたり。出会う予知夢かもしれないわ」

花については然程興味がなさそうだから、相槌を打つだけで深く言及したりはしない。女性は花を愛でる人が多いからふわりと聞いただけで、アリーチェも花が好きだが詳しい訳でもなかったからだ。
(/16) 2023/09/13(Wed) 21:39:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

叩かれた背は予期はしていないもので、最初の方なら緊張してしまっていただろうか。
今は驚きよりも素直に励みとして受け取ることができたから、形作った笑みはそのままに。
それでも囁かれた言葉にははたりと瞬き、少しばかり呆けた表情を向ける頃には貴方は自席に辿り着いていて。

「……約束してくれるんですか?」

秘密、は今は話したくないに近いということ。
それなら話さなくてもいいのに、いつかの日に約束をしてくれるという。
なんだかそれがうれしくて、だから素直に唇を動かした。

「ぜんぜん……それでいいです、嬉しいです。
 あはは、でもダニエラさんでもはずかし〜ってなること、あるんですね」

意外だったって笑う、あんまりそういうのはなさそうに見えていたから。
理由は前にも聞こうかと悩んで、やめたものだ。それでもやっぱり気になって今尋ねてしまったわけだが。
貴方の過去を思えば悪を庇うような言葉は言わなかった方がよかったのかもな、とはそこまでを思い出して今更のように。
けれどほんとを有耶無耶にもしたくなかったから、話したことは後悔しないまま。

「お菓子も楽しみも貰えたから、仕事へのやる気が百倍になったかも……です!」
(-184) 2023/09/13(Wed) 21:47:14

【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

メール。

『知ってることあるか』

端的すぎる。
…恐らくは、例の法のことだろうが。
(-185) 2023/09/13(Wed) 21:48:09

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「俺はデキる男ゆえ、ちゃんと収入はある。安心しろ」

あまり信じてはいけない類の大人の言葉だ。
パンののこりを口に放り込みながら、

「ああー……」

女の行動を聞いて、……難しそうな顔になる。

「そういう女だ。気にするな」

…なんてわけにはいかないよな、と顎に手をあてた。

「街で…ガキ相手に青空教室みたいなことをしてるらしくてな。
 あのとおり、話すのが好きなやつだから」

口から生まれたに違いない。

「だから『先生』。誰が呼んだかまではしらねえなあ。
 いろんなところで喋るし話も聞くから、いろんなことが耳に入るんだ。
 お前の素性も、誰かから聞いたんだろうさ。
 
 ……お前、ああいう女と関わらない方がいいぞ。
 趣味じゃないだろ」

腕を組む。

「フィオと遊んでろよ」
(-186) 2023/09/13(Wed) 21:51:12

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「ああ」

海を見る時、黒眼鏡はなんとなく遠くを見る。
フロントガラス越しの、三日月島の海をじっと眺めているようだ。
だが、あなたの言葉には頷いて、

「綺麗だ」

「…ドライブ先にはよかったな」

ミラー越しに笑顔を垣間見たのか、笑みが混じるような声。

「ほんとか〜?
 困ったことがあったらいうんだぞ」
「怖いおじさんもいるからな、あそこは」

恐らくは特定の個人のことを指しながら、はははは、と声を上げて笑った。

(1/2)
(-187) 2023/09/13(Wed) 21:58:38

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 黒眼鏡

「お。」

何台かある端末の内、黒くてシンプルな物を手に。

「アレっさんは仕事の事となるとこれだからな〜あぁ」

画面を高速で叩き続ける、ぼやきの方が返信速度より長い。

『例の、ですね?どれも噂の域を出ませんがね』
『"警察の新署長の評判が悪い"』
『"その署長殿肝入りの策か"』
『"草案時点でお蔵入りだろ"』
『そんな具合ですか』
『普通に考えれば即施行とはならないかと』
『普通に考えれば』

次々と文字列が送られてくる。
ひとつにまとめないのはこれの癖だ。

『警察内部に何か仕掛ける訳にはいきませんからね』
『リターンに対してリスクが高すぎるもので』
『なので会議室にこもって何かされてたらお手上げです』
『あ』
『だからって俺の大事なエーコに無茶させないでくださいよ』

後半は愚痴混じりの雑談だ。端的なあなたとは対照的に、
締められなければ報告であっても口は止まらないらしい。
(-188) 2023/09/13(Wed) 22:01:51

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

途中、道端で営業している屋台の前に車を滑り込ませると、
フリットラ――パンにコショウとレモンの効いた牛のくず肉煮込みを挟み込んだもの──を二人分買って、

「ん」

と後部座席に手渡した。


「デートにゃ色気のないモンだったな」

悪いね、などと笑いながら、ふたたびアクセルを踏み込む。

「まぁ、安心してるよ。
 時間もかけていい。お前なら、変なリスクは取らないだろ」
「マフィア稼業で危険を取るなんざ、まったく、くだらないことだ。
 ……俺がいうのもなんだけどな」

再び、ガラスの向こうを海が横切る。
白波がさんざめく海面が、きらきらとした青と橙に瞬いた。

(2/2)
(-189) 2023/09/13(Wed) 22:02:25

【人】 門を潜り ダヴィード

>>121 >>122

気を使わせてばかりではだめだ。促されるままに大人しく座る。
ビスコッティをかじり、時折提供された珈琲に浸しながら貴方達の話を聞く。

「ええと、こちらもいつも通りです。
 最近は皆大人しくなってきてるので、誰も怪我してません」

「アマラントってバーですよね。
 ご飯だけでも行っていいものですか?」

煩いことを言いはしないだろうかが、店に迷惑がかかるのはよくないため。

「噂があるみたいですね。
 ……おふたりとも、何かあれば絶対呼んでくださいね。
 何をしてても飛んできますから」

#Mazzetto
(123) 2023/09/13(Wed) 22:03:04

【人】 陽光の元で ニーノ

>>117 エルヴィーノ

シエスタの時間になればよくチェス勝負を挑み惨敗してはまたやってくるわけだが、流石の休日にまで突撃はしに来ない。
そんな男は出自を伝えても貴方の瞳の色が変わらなかったことに安堵し、息を吐いた。

「そ〜です、ここから養育院に拾ってもらって、そこから養子に。
 警察になるまでは……頑張って詰め込みました。
 恩返しできるの、それぐらいしかなかったから」

詰め込み勉強を頑張ったと胸を張るのも変な話だが、実際そうなのでそれ以外伝え方がなかった。
頬を掻きつつもつい苦笑する、頑張りはしたが記憶としては"大変だった"が真っ先に来るので。

「っていっても、なれただけで全然なんですけどね。
 報告書も文章纏めるの時間かかるし、資料渡されても読むの遅いし理解も〜……
 ……あ、だから評価甘くしてくださいって言ってるわけじゃないですよ!
 いつか追いつけるように頑張るし、ちゃんと!」

「でも……へへ。
 エルせんぱいに褒めてもらえてうれしいです。
 あんまり、出身とかでの偏見、ないんだなって」

#スラム
(124) 2023/09/13(Wed) 22:05:47

【教】 コピーキャット ペネロペ


「さあ?神話の類はスケールが大味だからな。
 108人もの男共を魅惑した所以はオデュッセイア…
 古代ギリシアの『ペネロペ』に学ぶこった」

「俺はまあ素材が良いんだわ、素材が」

やはり自分の外見が良いと言って憚らない。
とはいえそれ相応の努力もしてはいるのだろうが。

「あんたも見た目は悪かないと思うが……
 ここまで聞いた事を考えたら、
 男よりトラブルの方を引き寄せてそうだな」

或いはトラブルの一つでもある悪い男か。
話す傍らにモヒートを一口。あーこれだよこれ、と呟いた。

「予知夢ねえ。
 俺ぁオカルトは信じない質だが……
 ま、あったらあったで面白いかもしれねえな」

夢ならば、あなたが実在する人物かすら怪しいのに。
そう思うのは、こんな奇妙な夢だからかもしれない。
(/17) 2023/09/13(Wed) 22:09:31

【人】 マスター エリカ

本日の
#バー:アマラント
はさして特別なこともない通常営業。
日替わりメニューや時折ある新メニュー以外には、昔からの変わらない味がずっと提供されている。

──バゲットが美味いね、マスターが焼いたのかい?
「いいや、馴染みの店のものだ 『poco a poco』と言う。
 …気に入ったのなら、明日にでも行ってみると良い」

どこかのパン屋の明日の客が一人増えるだなんて日も、ままあることなのだった。
(125) 2023/09/13(Wed) 22:11:18

【神】 オネエ ヴィットーレ

『あら〜!楽しそうじゃない♡
 可愛いスイーツがあるお店がいいわ♡』

ファミリーの中でもこういうのが大好きなオネエ、
勿論ノリノリでお返事。
マカロンとかあったらいいわね〜♡なんて独り言ちた。
(G8) 2023/09/13(Wed) 22:13:12

【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「オンラインでもうるせえやつだなあ〜」 

ぴこぴこと連続で着信を伝える端末にしかめつら。
ぼやかれてるとは知らずにぼやきながら、

『立つかコケるかはわからんが、
 近く動きがあるだろ。
 中に入れなんざいわないから、
 何かわかったら俺にも流せ』
『どちらにしろ、港を引き締めなきゃいかん』

ファミリーの流通業務諸々を総書して“港“という。
それを取り仕切る黒眼鏡は徹底してリスクを避けた、瑕疵なき安定した運営を続けているが、末端の部下までそうとは限らない。
ぽこぽことあらたなメッセージが更新される中、長めのテキストをぽこん、と送る。
(-190) 2023/09/13(Wed) 22:16:21

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

声にはしないが、『ほんとお……?』と顔で訴えた。
とはいえ貴方がきちんと収入があるのは時折やってくる贈り物が証明してくれている。
自動車の仕事儲かるんだなって、最終的な理解はそこに落ち着くわけだが。

「あの人が青空教室〜……?
 
……意外と良い人……?


青空教室のイメージとしては慈善活動っぽさがあったので。
うん……?と首を傾げつつも、続きにもきちんと耳を傾けた。
ひとまず先生と呼ばれる理由には納得し、最後。
信頼している相手から“関わらない方がいい”を聞けば素直に受け取った、ふか〜く頷く。

「オレはああいう人よりねえさんの方が好き……。
 でもにいさんがそんな顔する相手も珍しいよな」

「あ、フィオねえには最近会った?
 オレは会った」

ふふんと謎に自慢げな態度を見せ、そこでようやくアマレッティを摘まんで口に運ぶ。
さくりとした食感とアーモンドの香ばしさ、珈琲との相性もばっちりなので目を細め、うま〜の表情。
(-191) 2023/09/13(Wed) 22:19:29

【人】 拷問吏 ネロ

>>110 カンターミネ
半ばまで他人の中に埋まっていた手指を
念入りに洗いながら、喜色めいてドアの方を見る。
サテン地のタオルで手を拭きながらドアを開けた。

「ほう。好い時分だ。
 仕事終わりと同時に訪れた故、
 時報かと思うたが、持っておるな。
 ガイオが如き賭けに興じてみては如何だ」

実際、このような幸運は二割ほどであることも、
承知の上で、布で頬の赤を拭きながら言った。

「明日か、仕事が多きことは好いことだ。
 女史が手空きなら
 明日以降にむしろ手伝うてもらうのも一興か。
 切れすぎぬ刃の方が後遺症を残すというからな」

他人と共に"責め"を行うと
その酷さがさらに増すことは自覚していた。
ましてや、彼女とであるなら、それはそれは酷い有様になる。

#拷問部屋
(126) 2023/09/13(Wed) 22:20:55

【神】 拷問吏 ネロ

『ふわけ』

……送信してしまったな。まあ好い。
『腑分けの後にて牛の胃trippaを避け』

送信してしまった。ふむ。

『参加しよう』

送信。機械は人間より素直で苦手だ。

#ノッテファミリー
(G9) 2023/09/13(Wed) 22:28:36

【秘】 マスター エリカ → 法の下に イレネオ

/*
Ciao! 運営です、役職的な確認事項を持ってきました。
魔術師様がイレネオ様を占おうと思っているそうです。イレネオ様が妖精陣営でないことをお知らせしても大丈夫ですか?
(占ってもシステム的な死亡が起こらない=逮捕は起こらないことを通知しても構いませんか?)

実際に占うまでのおたのしみでもOKです。どうでしょう?
(-192) 2023/09/13(Wed) 22:30:33

【鳴】 渡りに船 ロメオ

「そうする? んじゃそれにするか。
 カルーアミルクっつーほぼミルクコーヒーみたいなやつもあるんだけどさ。それよりも少し甘いのが、アイリッシュコーヒー……これは生クリームがホイップされて上に乗ってるしザラメも入ってる。しかも温かいカクテル」

コーヒーが好きと聞けば、
すらすらと他のコーヒーカクテルの名前を挙げる。
どれも一回は試し飲みしたものだ。酒は嫌いじゃない。
だからここにも、ここじゃないバーにも通っていたり。

「オレはフルーツ系が好きかなー……カンパリ・オレンジとか、
 スカーレットオハラ……クランベリーとライムのやつね。
 あとチョコっぽいのもおもしれーからたまに飲む。
 グラスホッパーとかほぼチョコミントだし」

メニューを点々と指差してすらすら答えている途中、
自分でも慣れてきたな……と思っていたり。
(=7) 2023/09/13(Wed) 22:34:22

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>122 >>123 カフェ

「いいんじゃねえの、飯だけでも。
 マスターも嫌な顔はしないだろ」

憶測というよりは、断定形で。
店員として彼の店のマスターの食事への拘りを知っているから、
食に関してはそうそう客は選ばないだろうと。
この自称カフェの主がそうであるように。

「あー、例の噂か。
 下が知ってる事は当然上も知ってらあな。
 ま、この通りだよ。今はな」

いつも通り、と答えたダヴィードを顎で指し。
珈琲に砂糖一つ沈め、かき混ぜて一口。
あなたのバリスタの腕は以前より上がっただろうか。

「犬の躾も問題なしってわけだ。
 何も無けりゃそれが一番だが、
 何かあればお前にもしっかり働いてもらうだろうよ」

文字通りすっ飛んできそうな言葉には冗談ひとつ。
とはいえきちんと頼りにしてもいるらしかった。

#Mazzetto
(127) 2023/09/13(Wed) 22:35:00

【人】 法の下に イレネオ

>>93 >>94 ペネロペ

「小遣いか。なら……いい? のか。」

小遣い、という言い方をするからにはその程度のものなのだろう。
ただ、実際の労働に見合わない対価を貰ってしまえばむしろ困惑するのも事実。
貴方と依頼主が互いに納得しているならそれでいいか。いいだろう。そういう返事だった。
墓地に明かりはつくだろうか。つくならば、ちょうどその頃。白い明かりに照らされた男の顔は平静で、店に来る時のそれよりは冷たく見える。

「いいよ。」

とはいえ、答える声音の温度は変わらず。
今が不機嫌なのではなく、むしろ店に来る時が上機嫌なのだろう。そのまま、男は迷わず掃除用具を手に取った。箒やらブラシやらが煩わしそうだったから。

「探偵か。確かに、そう見えるかもな。」

貴方を伴って歩きながら、男は世間話に応じるだろう。
実際、ドラマなんかで描かれる探偵の業務と、これの仕事は似通ったところがある。
違うところは正式な許可を持つところだとか、チームで捜査に当たるところだとか、実力行使が許されることだとか、エトセトラ。たくさんあるけれど。

「惜しい。刑事だよ。」
「俺も探偵小説は好きだ。」

隠すこともなく、呑気な言いざま。

#共同墓地
(128) 2023/09/13(Wed) 22:43:00

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

収入についてそれ以上細かくいうことはなく、
納得した様子ならそのままに。

「どうだかな、子供相手にも態度を変えない奴だからな…」
「話し相手が欲しいだけじゃないのか」

…ただあの女のことは、と、少し付け足して。

「やかましいんだよ。
 あれはあれで便利だが。
 頼んだことは大体やってくれるしな。

 …ま、お前にはそうだな」

珈琲を一口。

「フィオか、ちょうど最近うちに来たぞ」
「お前も会ったか」

ほー、と一声。
(-193) 2023/09/13(Wed) 22:46:27

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「お、おお……おお…………」

さらさらと貴方の唇から零れていくお酒の名前の数々。
ミルクコーヒーもおいしそうだし、温かいカクテルだって物珍しいし楽しそう。
そっか、ちゃんとフルーツ系もあるんだって納得しながら、そういうのもさっぱりしていていいんだろうなとか考えつつ。

「チョコミント……!?」


そんなのもあるの……!?の声色である。
瞳を輝かせながら口からハワワ…の声でも出てきそうなところ。

「……ど、どうしよ、ロメオさん。
 全部おいしそうに聞こえるんだけど」

「全部飲んだらオレ潰れる……?」

入るまではそんなに飲みません的なことを言っていたくせに、すぐに覚悟は瓦解した。あれもそれも、気になる。
(=8) 2023/09/13(Wed) 22:50:46

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

「いいじゃないですか健康でも。
 簡単にくたばられたら困るんでえ」

しぶとくてなんぼじゃないですか、と言葉を返す。
適当な反論は得意だった。

「だぁって知りませんよ地べたで寝られても。
 んじゃつまみ……多くないすか?ども……」

んじゃ適当に買いまーす、とありがたく受け取り、
一旦はその場を後に。



それから。

「ただいま戻りましたー」

ほどなくして戻ってくる。
両手にはレジ袋、その中からちらりと見えるのは酒の瓶やら缶やら。銘柄を見ればきっと貴女が過去に一度でも「うまい」と言ったものだ。もう片方にはきっとつまみが入っているのだろう。

「水も追加で持って来たんで……」
(-194) 2023/09/13(Wed) 22:51:44

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「…そうかい。
だったらその手伝いくらいはしよう。
必要があれば、俺は喜んで手を貸そうじゃないか。」

マフィアの根絶そのものは
衝突が頻発する警察官にとっては願っても無い事。
だから、貴方を止める理由は男にはなかった。

むしろ、貸せるものなら手を貸そう、と。
そんな風に言える始末。
果たしてそれが貴方に必要かは分からないけれど。

「ああ、そうだな。
勿論、聞かせてやるさ。」

フェアである為に、男は頷く。

(-195) 2023/09/13(Wed) 22:56:06

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……、っ……」

ビリビリと空気が張り詰めたのがわかる。
ヘビに睨まれたカエルのようにあなたとの視線を外すことなどできなかった。

「……黒眼鏡が俺たちを捨てるわけないだろ」

自分がついていこうと信じた人間の瞳がそこにある。
あの日から一度も疑ってなんかいない。

それでも『知ること』は、
何よりも勝る安心を己にもたらしてくれることを知っている。


「伝があれば連中と繋がれてもおかしくはない。
 ……なにか思惑があって潜入している可能性もあった」

「言い方が悪かった、怒んなよ。あんたの前でまで頭使いたくねえんだ」
(-196) 2023/09/13(Wed) 22:57:36

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

返答に、掴む指の力が強くなる。
痛みを感じるだろう。致命的ではない痛み。
悪人マフィアに対して与えるほどの害意はないけれど、敵意のない相手に向けるには攻撃的すぎる痛みだった。

「何故?」

10cm。見下ろす瞳の温度が上がる。
鋭さを隠さないのは、むしろ刑事としての貴方の矜持を信じているからか。
まさか繋がっている・・・・・・わけではないだろう。裏切りはすまい、という、念を押すような厳しさだった。
(-197) 2023/09/13(Wed) 22:59:35

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「なら良かった。好きなだけ持ってきな」

食べると聞けばすぐに表情を緩め、
それから躊躇いも無く机の上で袋をひっくり返す。

そこからごろごろと溢れてきたのは、チーズのフォカッチャやら、カスタードたっぷりのスフォリアテッラやら、ドライフルーツを混ぜ込んだグバーナやら。
食事パンから菓子パンまでよく揃っている。
確かにこれは一人で食べるには多いかも、と言う印象を抱かせるかもしれない。

「あ。ブリオッシュあんじゃん、ジェラート挟んで食べるとうまいんだよな」
「なんか持ってくるか?バターとか……」
(-198) 2023/09/13(Wed) 23:00:09

【人】 pasticciona アリーチェ

 
仕事帰りの夜。
静かな聖堂で、ひと時の祈りの時を過ごす。

祈りを終えた後、見知ったシスターに軽く声をかけられ最近のとりとめのない近況を笑いながら話す。
子供たちに声をかけたいと少し後ろ髪を引かれる思いもあったが、それは次のミサの時にでも行えばいいと自分に言い聞かせて。

もうすぐ小さな子供たちは寝かしつける時間だと気づけば、邪魔をしてはいけないとシスターと別れた。

「……」

幼い頃から随分と可愛がってもらったこの教会は、もはやもう一つの家と言って差し支えのないこの場所だ。

そんな場所だからこそ、この聖堂にいるだけで上司に先程"いつものように"叱られた傷も少し癒えて、心穏やかに佇んでいた。

#教会
(129) 2023/09/13(Wed) 23:04:41

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「まず、俺はマフィアを潰したいと思っている訳でも
警察内部に不満がある訳でもない。
ただ、弟妹を守るために立候補した。」

恨みからの復讐で貴方が動くのであれば
此方は度を超えた親愛と庇護欲からのもの。

「まだ俺がガキの頃の話だよ。
俺の目の前で、弟妹たちがマフィアに攫われたんだ。
まあ、特に大事なく保護されたんだけどな。
その時から決めたんだ。」

「もう二度と、こいつらの事を傷つけさせないって。」


「そいつらは今や、警察官だ。
片や巡査、片や警部補、って肩書で。
今、警察内部は所長代理殿のせいでごった返してる。」

「強硬策を推してんだからな。
内部分裂、なんてことも起こりかねない。
それはアンタも分かるだろ。」

「だから現場の最前線に俺が立って
それで上手く、あいつらの危険にならないように
もし警察内部で不穏分子があれば検挙でもして取り除いて。
そうやるしかないって思った。」

淡々とそう話すだろう。
(-199) 2023/09/13(Wed) 23:06:21

【鳴】 渡りに船 ロメオ

「すごいよな。しかもちゃんと酒なんだぜ」

「…………」
「飲み方によるかなー……。全部15度以上あるだろうし」

全部か。腕を組んで少し考えた後、
ペース配分によるだろうとの結論を出した。

「一気にいっぱい飲んだら潰れるよ、多分。
 ……オレでも潰れるし。少し分けてやろうか。
 それかマスターなら小さめのグラスにでも
 出してくれんじゃねーかなあ」

なー、とマスターに促せば、マスターは微笑みを返すだろうか。

「とりあえずオレはー……ブルームーンで」

それから、少しの思考の間。
今までの例には挙げなかったカクテルを一つ頼む。
(=9) 2023/09/13(Wed) 23:09:32

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>128 イレネオ

片手が空くだけでもずいぶん違って感じますね、だとか。
そんな事を言いながら、二人用具入れまで歩く。
街灯の明かりはやや心許ない所もあれど、
近くの人や道を照らすには十分な光量だった。

「刑事さん!ううん、惜しい所で外しちゃいましたっ。
 でも、確かに探偵さんより似合って見えますね。
 ドラマや映画で見る刑事さんって感じです!」

外れた推理には少し残念そうにしながら。
とはいえあっさりと告げられた職業には納得したように、
刑事ドラマなんかも好きですよ、と
口元に空いた片手を添えて笑っていた。

「探偵でも、きっと似合ってたと思いますけどっ。
 となると、お店にいらっしゃるのはたまの休日でしたか?
 お巡りさんって、なんだか忙しそうなイメージです」

こっちの方です、と用具入れへの道を先導しながら。
他愛無い世間話をぽつりぽつりと続けていく。

店に来たあなたの方が幾分上機嫌そうに見えるものだから、
休日、或いは仕事終わりの贅沢なのかもしれないと。
さてこの推理はどうだろう。

#共同墓地
(130) 2023/09/13(Wed) 23:11:37

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

/*な、何も考えてなかった〜〜
初手の初手ですから、大して匂わせずしょっ引きたいところ。
所長代理殿のお顔立ても兼ねて

『直々に選抜された部隊が突撃して抜き打ち検挙した』

って形はどうでしょうか…
他案あれば練り込んだりも考え…考えます…
(*25) 2023/09/13(Wed) 23:12:41

【教】 pasticciona アリーチェ

「ギリシャ神話……
 それなら相応しい名前を頂いたのね、ペネロペ。
 込められた想いの通りに生きられるって憧れるもの」

「……あは、は……
 見た目、はよくわからないんだけど、そうね……
 トラブルを起こしてしまいがちだからかしら、女と言うよりはその、妹として見られている気がしてならなくて……」

愛には繋がるが、恋には繋がらない。
愛を得られているならそこで充分大事にされているのではないか、だからと言って恋に憧れを持たないわけではないのが、女の難しい性だ。

「もしオカルトが現実だったら。
 警察だからって邪険にせずまたこうして仲良くお話して。
 無視されたら、取り締まっちゃうんだから」

なんて、この弱気女では絶対にできないとわかり切った冗談を言って、目を瞬かせた。心なしか、ほんの少し視界が霧がかった気がして訝しむように何度も目を擦る。

夢が少しずつ覚める合図だと女は薄々気付きかけた。
(/18) 2023/09/13(Wed) 23:15:51

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>118 テオドロ

「そんなこと言うと、真に受けますよお。」
「仕事中においしいもの食べてもいいってえ。」

嫌味についても、からころと控えめな笑い声。
ひとすくいしたジェラートを口に運びながら、もちろん冗談であるのは言うまでもなかろうと思っている。

「ふふー。さすがテオドロさん。正解ですう。」
「楽しいですよお。だからその楽しいを、お裾分けできたらあって思ったんですけどお」

振られちゃいましたあ〜だなんて、やはり言葉だけは大袈裟だろう。

「じゃー通いつめなくってもいいですからあ、お疲れの時にでもまた食べに来てくださあい」
「ほら、最近っていろいろ大変じゃないですかあ。そしたら2度目はすぐ近く…だったり、しません〜?」

…推し活に余念はなさそうだ。
もしくはこれもただのだる絡みの一環かもしれない。
(131) 2023/09/13(Wed) 23:24:45

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


上の席が一つ空くんだからいいだろ喜べよ、だとか
しぶといから酒程度じゃくたばりやしねえんだとか。
酒飲みはつべこべ屁理屈を返していただろう。

それでもあなたが買いに出る様子を見れば、
その背にいって来いの一言は投げ掛けて。


「おう。釣りは要らねえ、持っとけ。
 暇なら適当に飲んでってもいいぞ」

言いつつ早速レジ袋からウイスキーの瓶を取り出し、
テーブルにあったショットグラスを引き寄せて。
つまみが入った袋からはオイルサーディンの缶詰を引っ掴んだ。
テーブルの上に自分の陣地を形成している。

水はその片隅で寂しそうにしていた。

「そういやロメオよお、
 お前最近気になる奴とか居ねえの?」

急。
人の恋路を酒の肴にしようとしている。カス。
(-201) 2023/09/13(Wed) 23:27:51

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
ほら恋バナって平和な今しかできないじゃないですか…(弁明)
(-200) 2023/09/13(Wed) 23:28:32

【人】 法の下に イレネオ

>>97 ダヴィード

視線の高さは一度逆転。
それにつれて男の視線や顔の角度も滑らかに移り変わる。
恭しく差し出されれば、ご苦労、と受け取った。

「これはどこの?」

食べながら喋るのは行儀が悪いとも言うが、ジェラートは口の中ですぐ溶ける。少し雑談を挟むくらいならいい、むしろ楽しめるはずだから。
ジェラートの店はいくつかあった気がする。カップに店名はあるかと目の高さに持ち上げて。

#商店街
(132) 2023/09/13(Wed) 23:29:06

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「家に待たせてる白いのと黒いのがいるけどなあ。
 なんだ不良警官、可愛い迷子の子猫ちゃん探しか?」

悪いことはしてないぞ、とあえて手のひらを見せてやりながら荷物を抱え直した。
猫が立ち去ってしまえばここに用もない。

「今日は誰にも会う予定はないが、目的がないなら勝手に置いてくからな」

そう言い男が歩き出す先は本当に適当な路地の裏。
店があるのか治安が悪いのかもわからないいくつかの灯りが揺れるそんな街中の一角の方角。何も決めている様子はなさそうだ。
(-202) 2023/09/13(Wed) 23:32:47

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 黒眼鏡

「お、真面目なタイプのやつだ。
 いや〜立たないでほしいんだけどなあぁ〜、
 だってなんか起きたらアレっさん怖いしなあ〜」

端末越しのぼやき合い。お互い知らぬが仏であった。

『りょーかいです』
『引き続き情報収集に注力しときます』
『あとはまあ、ウチのソルジャーにも
 「余計に動くな」と伝えておきます』
『まあウチに部下ほとんどいないですけどね』

元より、これの部下も引きこもり気質が多い。
流れて来る膨大な盗聴盗撮データを見聞きし振り分け、
重要度順にしてカンターミネブレインに渡す者達。
上からの指示を聞かされれば肩を竦めて、
『元から不動のチームです』と返すような連中。
少なくとも、"港"の不利益になるような事はあるまい。

『あ、それはそれとして』
『食事会の珈琲多めでおねがいしまーす』

ついでに添えられたこれは仕事外の連絡。
当日いけない可能性は考慮せずに堂々と頼む女だった。
(-203) 2023/09/13(Wed) 23:38:45

【教】 コピーキャット ペネロペ


「そういうあんたは……んん〜、
 確かそうだな……アリーチェ、『高貴な』って意味だったか?
 ま、いつかそんな日も来るんじゃねえの」

ずいぶん楽観的な事を言いながら、またモヒートをぐいと飲む。
見た目にも涼しいカクテルは、喉に通しても涼を運ぶ。

「個人間では分かり合える、だったか?
 それで一本筋を通して見せたら、
 今よりもっと魅力的な女になるかもしれねえし」

「そう、そう。そうやっておっかないお巡りさんで居てみろよ。
 そうでもないと俺ぁ捕まんねえぞ」

けらけらと笑って、冷たいカクテルを飲み乾した。
それとほとんど同時に、視界がぼやけ霞んでいく。
なんとはなしに、それが目覚めの予兆だとわかる。

「んじゃ、『また』があったらまたな。Buona giornataごきげんよう
(/19) 2023/09/13(Wed) 23:42:00

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

あなたの言葉に、女は静かに微笑んだ。
遅れてひとつ、ゆるりと首肯する。

「…うん、やくそくう」

言葉と共に、へらへらと口を歪め。
少なくともあなたの“ほんと”を女が気にした風はない。
どちらかというと気にしたのは。

「んむー?どおいう意味かなあ。」
「あるよお、恥ずかしいことくらい〜。」

こちらの方らしい。
むすりと口を尖らせて、けれどもそれもすぐ収まる。

「なあんて。いいよお。」
「ふふー。そろそろニーノくんの定時が怪しくなってきちゃうかなあ。」
「…邪魔したお詫びに、ちょっとくらいなら書類見てあげて、いいよお。」

添削というやつ。

「それともやる気百倍のニーノくんには必要ないかなあ〜。」
(-204) 2023/09/13(Wed) 23:42:50

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「へえ、好きなのか、猫。
まさか。今日の仕事は終いだよ。」

くすくすと笑って
此方も特に仕事でうろついていた訳じゃない、と
首を横に振るだろう。

「目的がある訳じゃないが、折角会ったんだ。
ちょっと散歩に付き合ってくれよ。
酒を引っ掛けに行っても構わねえけどな。」

何の抵抗もなく、貴方の背を追いかけていく。
見知った相手であるかもしれない。
(-205) 2023/09/13(Wed) 23:45:06

【赤】 黒眼鏡

/*それで大丈夫と思います!
お二人は現場にいくということでよいですよね?
(名前は出しませんが)
それで大丈夫そうなら運営ちゃんにいっておきます!
(*26) 2023/09/13(Wed) 23:45:22

【影】 日差しにまどろむ ダニエラ

“いつか”はこない。
破られることがわかっている約束を交わす。
それに罪悪感を抱く必要なんてないはずで。
それでも一瞬、確かに良心と呼ばれるものがずきりと痛んだ。
(&2) 2023/09/13(Wed) 23:49:00

【教】 pasticciona アリーチェ

「高貴さとはかけ離れている女だと思うけど……
 もう、そんな簡単に高貴さなんて得られないのよ」

楽観的な発言に少し異議を挟むように呟く。高貴さ、だなんて、下手にいい女になるよりも遥かに難しそうだと思わず力なく首を振った。

「一本筋……私、すぐどっちつかずになっちゃうの。
 ……そうね、だからこそ、いつかそれを貫き通せる何かが来たら、今よりはきっと、」

「きっ、と……」
「わ、わかりあえるかなぁ………」


気弱さが途端に顔を見せた。全く、自分に欠片も自信のない女は言葉にすら強い自信を持てないらしい。
それでも、冗談めいて伝えた言葉は意外と好評だったらしく、へへ……と締まりのない緩い笑顔を返し。

「ええ、『また』。Buona giornata」
(/20) 2023/09/13(Wed) 23:51:13

【人】 法の下に イレネオ

>>130 ペネロペ

似合って見えると言われれば小さく笑みを零すだろうか。
その仕事を誇っている。その生き方を自ら選んだから。
誇示することこそないけれど、確かな矜持のある笑みだった。

「ありがとう。」

社交辞令とも思わず素直に受け取るのは、貴方と築いたと思っている・・・・・・関係によるものでもあるんだろう。
親しいとは言えない。近い関係だとは言えない。ただの店員と客の、それの模範のような距離。時たま顔を合わせ、少し話をして、また、と別れる。それだけの。

「そうだな。」
「それと、元気を出したい時とか。」

そちらは概ねあっている、と返答。
墓と墓の間の狭い通路を抜けながら、男は時々墓石に目をやった。
目をやって、すぐに逸らす。それだけ。

#共同墓地
(133) 2023/09/13(Wed) 23:53:09

【赤】 月桂樹の下で ニコロ

/*大丈夫です〜お手数おかけします!
そのような形で此方はお願いします!
(*27) 2023/09/13(Wed) 23:55:28

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>126 ネロ

「お。さっすが仕事が出来るアソシエーテは違うねえ。
 え、賭け?あーパスパス、ああいうの向いてないから。
 っていうか俺、勝てる勝負以外したくないし。
 最低でも勝率5割確定してないとヤダねえぇ〜」

この発言には過去、ガイオに一度誘われて乗った際に
大負けも大負けした恨み節が籠っている気がしなくもないが。

「んじゃまあ、仕事入ったらお邪魔するかな。俺みたいな
 片手間と違って『本業』の腕前も見たいし、それに――」

扉の向こう、開けもしないのに光景が目に浮かぶ。
いつものふやけた笑顔に恍惚の色を混ぜた、狂い笑み。
自身の身体を抱いて震える、その様子。

「新しい自白剤の副作用調整したかったんだよねえぇ〜」

本来、情報を扱うのが主であるこの女。
それを得る為に覚えた悪い遊び。
結局の所、悪童が虫を千切り弄ぶが如く。
ただ、対象がどうでもいい人間になっただけ。
そうして欲しがるものは、『必要な部分』吐かせたい内容だけでなく。
副次的に生まれる、『本来不必要な部分』人間の限界の情報

「あぁ〜楽しみにしよう。活きの良いのが入るのを、ね」

ひひ、と笑い。ブーツが石畳を叩く気配が遠ざかっていった。
#拷問部屋
(134) 2023/09/13(Wed) 23:56:05

【秘】 法の下に イレネオ → マスター エリカ

/*
こんにちは。バナナマンパナマ湾です。ご連絡ありがとうございます!

こちらは伝えてもらって構いません。
お相手さまがお楽しみにしたいようであればそうしてください。
運営お疲れ様です!
(-206) 2023/09/14(Thu) 0:03:41

【人】 拷問吏 ネロ

>>134 カンターミネ
「……心得た。
 拙も、"人間の生命維持の最小単位『人間でいられる限界』"を
 是非とも女史に披露しようと思うておったところだ」

冗談か本気か、仕入れた"箱"を見ながらそんなことを返す。

言いながら思案する。
……成程、片付けのこの折が、
最も拙が情報を抱える折ということか。
部屋の中に散乱した物も、臭いも、肌の濡れも、
それらに付随する情報こそが、女史の"主食"である。
で、あるなら、この折に部屋を訪れたことも或いは偶然とは、
とまで考えて、去りゆく背を眺め、一人部屋で屈々と哂った。

「偶然であろうな」

であるならば。
このようなところで使った機運によって、
恐らく女史の行く先の道に、
五割の確証など齎さぬことになるだろう。

「道理、道理よ」

それが、我らの生業にて。

#拷問部屋
(135) 2023/09/14(Thu) 0:33:48

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

覚悟するようにとの言葉には苦笑して返した。
実際そこまでの無理をするつもりは今のところない。

「焦った所で仕方ないからね。
 捕まえたいヤツがいるのはそうだけど……それ以上にやりたいこともあるし」

それに、会議で熱くなってた上役の人たちみたいにもなりたくはない。
犯人や手がかりを見つけたら、手段を選ばないのもまたエルヴィーノの地ではあるのだが、無駄に過激なのとはまた違うのだろう。
尊重されてる空気を感じて、なぜだか少しだけむず痒い気持ちになってしまった。

「はは、面目ない。
 一人暮らししてるとつい忘れてしまうんだよね……気がついたら朝だし、特に空腹の感覚もないものだから」

いつものように怒ってるあなたの方が、気楽に思えて小さく笑みを浮かべて。
普通の人間ならこの2つを忘れるなんてことはありえないけれど、聞き慣れたであろう自堕落な発言をして肩をすくめるのだった。
(-207) 2023/09/14(Thu) 0:42:28

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>133 イレネオ

「いえいえ。こちらこそ、
 日頃平和を守ってくださってありがとうございますっ」

限りなく本物のようにした、うわべの言葉と笑顔を返す。
実際は都合の悪い時は都合が悪い以上のものではない。
とはいえ一般市民としての模範解答はこれなのだ。
そして、癪ではあれど都合の良い時も存在しなくはないだろう。

「じゃあ、元気を出したい時はどうぞ当店をご贔屓に!
 秋の新作も出てますから、またいらっしゃってくださいねっ」

今度は外れてはいなかった推理に、やった、と喜んで見せて。
ちゃっかりとセールストークなんかも添えた。

時折墓石を向く視線の動きは見えていたか、見えていなかったか。
見えていたとしても詮索のし過ぎは怪しまれると判断したのか、
特別言及はしないまま。

「あ、ここです!ええと、掃除用具はそっちに。
 決まった順番は無いので、一つずつ掛けていけば大丈夫です」

そうしている間に、気が付けば目的地へと着いて。
用具入れを開けば、中には様々な道具を掛ける為のフックがある。
園芸用具は数も少なく、すぐに仕舞い終わった。
掃除用具もそれよりひとつかふたつ多い程度のものだろう。

#共同墓地
(136) 2023/09/14(Thu) 0:48:51

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「チーム員の同意を得られて嬉しいよ。
 当然だが、メインで動くのはお前たちになる。
 "アリソン"は金と口をだすだけだ」

満足そうに頷き、珈琲を一口。
あとはその"理由"を、黙ったまま聞く。
黒眼鏡の奥の瞳は、じいとあなたを見つめたまま動かなかった。

――


コーヒーカップが空になっても、それをゆらゆらと指先で揺らしている。

「……」

「児童売買か。話には聞いたな。
 ……事実として話しておくが、俺の仕事じゃないな」

やったら覚えてる、と真顔で言って。

「理由があってそう選んだなら、いいだろう。
 選ぶやつは、立場が分かりやすくて付き合いやすい」
 ……そして、そういう理由があるなら考慮したい。
 そいつらの、お前が守りたい名前は?」

言いたくなかったら構わんが、とは付け足して。

「間違って摘発でもしちまったらたまらんだろ」

と肩を竦めた。
(-208) 2023/09/14(Thu) 0:50:44

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ

「……っ、だから、痛いって」

この痛みには流石に少しばかり表情を歪めて、離してくれと腕を動かした。
とはいえ、あなたと比べたら差が出てしまうほどの細身の体では、振りほどくほどの力は出なかっただろう。

「何故って……珈琲をごちそうになったのさ。
 別に仲良しこよしをしにいったわけではないよ。……、その様子だと、キミはあそこが何をやってる場所なのか知ってるんだね」

あなたとは対象的に見上げる冷めた瞳からは、痛がってる以上の感情は読み取れないだろう。
その顔からわかるものがあるとしたら、それは寝不足の象徴たる目の下のクマだけだろう。
(-209) 2023/09/14(Thu) 0:53:51

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「――……」

かちゃ、と黒眼鏡を指で押して。

「お前が分ってることくらい、
 分かってるさ」

苦笑。いつものように、ひょうひょうとした笑みが張り付いている。
別にこの顔だって、全くの嘘ではない。
ただアレッサンドロにとっては、どちらも彼の顔だというだけだ。

「……そうだな、サツだけで手いっぱいなのに、
 ファミリー相手に頭を使うなんざまっぴらだよなあ。
 怒っちゃいないさ。
 ただ、俺の立場は明確にしておかねえと、お前も困るだろうから」

とん、とあなたの肩を拳で突いて、珈琲の御代わりを沸かしだす。

「確かに伝手はあるし、この件について…忠告だの、情報共有だのは受けてるよ。
 だがどうにも、摘発チームの内情が見えねえ」

「お前の方の伝手はないのか?」
(-210) 2023/09/14(Thu) 0:56:19

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「猫は別に好きじゃなあない。
 彼らは怪我をしていて里親に出すつもりだ、慈善活動のようなものだと思ってくれ。あと俺が入ってる団体からは金もでる。
 猫を保護する三日月会」

サラリと告げるのは話しかけすらしていた彼らに対する冷静な言葉。そして金のため。
最後の方は適当だったように聞こえるが、好きでやっているよりは違う理由が声色には含まれていた。

「そうだなあ、付き合うのは構わないが……。
 暇つぶしにお前はどうして散歩をする中でも語ってくれえ」
(-211) 2023/09/14(Thu) 0:57:42

【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ


『たのむ』
『必要ならうちから経費を出す』
『いつもの口座から使え』
『部下の飯代くらいなら使ってもいいぞ』

部下の部下については、口を出さずに金を出す。
現場時代が長かった黒眼鏡は、そういった扱いをきっぱりと割り切っているところがある。
そう入力してから、表示された文字に頬を歪めて。

「また代理のやつが来るんじゃねえのか…?
 今度店に引っ張ってやらんとな」

ぼやぼやしながら、整備していた自動車のボンネットをバン、と閉めた。
傍らに置いていたタブレットを叩く。
器用にも片手だけ、一本指で操作しているが、これは操作に慣れているわけではなく普段から一本指打法なだけだ。キーボードでも同じである。
なのでそこそこに入力は遅い。

『注文有難うございます』
『今後ともMazzettoをごひいきに』

広告みたいなメッセージ。
(-212) 2023/09/14(Thu) 1:01:39

【人】 花浅葱 エルヴィーノ

>>124 ニーノ

「何処の出身だろうと、同じ人間でしょ」

正しくは、身内だと認めた人間以外に等しくあまり興味がないともいうのだけど。
あなたに関しては、少なからず近しい場所にいる後輩だと思ってはいるらしい……が、口には出さない。

「僕自身、力仕事はあまり得意じゃないし……、キミとは真逆だけどそういうものでしょ。
 苦手なことも時間かけて自分で全部こなしてるだけ、称賛出来ることだと思うけど」

それにしても養育院か、と思いを馳せて。
一つ心当たりのある院の名前をぽつりと漏らした。

「……このあたりの養育院っていうと、警部が懇意にしてるあの?」

#スラム
(137) 2023/09/14(Thu) 1:03:59

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 黒眼鏡

ピューウッ。羽振りがいい上司への感嘆だ。

『お仕事は順調なようで』
『それはまたありがたい』
『丁度「子機」が欲しかったんですよ』
『部下にはピザパでも開かせるかな』
『"港"からのオゴリってよーく言っておきますよ』

数日後届くだろう領収書には、数台の送受信用装置の類と、
およそカンターミネ率いるチームの人数から出るとは思えない
無数のピザ……と、アイスの請求が踊っていることだろう。
それこそ、今使っている端末と値段がトントンな金額の。

「『近い内行きますよ』、と。
 ヒッヒ、これじゃまるでSNSのスパムだな。
 ……礼も兼ねて今度珈琲飲みにいくかあ、
 説教されない事を祈りつつ、だな!」

そうしてのんびりと呟き、端末を閉じた。
(-213) 2023/09/14(Thu) 1:17:31

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

その声色にまたうっすらと頬を緩め。
ひねくれもののあなたの部下は、

「及第点ですう」

それでも声音の喜色は隠そうとしないまま。
また表情だけをすまさせた。

「大丈夫ですってえ、もお。」

どれだけ重ねられても信用がないだなんて受け取らずに済む程度の自負はある。
そしてそれはきっと自負だけに所以しない。…幸福なことだと思う。

(1/2)
(-214) 2023/09/14(Thu) 1:33:14

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

「まあ、そうですねえ。」

受け取ったフリットラをひとかじり。
色気がない、には同意しかなく、苦笑する。
そのまま色気のある車内食というものについて思いを馳せようとしていたとき。

「…ふふ。はあい。」

静かな首肯。
すぐ茶化してしまうより、多少は誠実さを残したかった。

「さすが、“港”の“黒眼鏡”さんは言うことが違いますねえ。」

直後には茶化してしまうわけだが。
そうやって久し振りに口にした呼称に、ひとりでまたくすりと笑い、遠くの海を見つめていた。

(2/2)
(-215) 2023/09/14(Thu) 1:34:08

【独】 日差しにまどろむ ダニエラ

――黒眼鏡さん。

そう呼んでいた幼い日、こうして彼と
デート
するなど、誰が想像しただろう。
その頃から重なった縁を思えば、恩を返したいし、期待に報いたいと思うのは自然なことだろうと思う。

そのために、リスクを負わないということも大事なことだけれど。
リスクを負う、ということも。今は、必要なことだと感じていた。
(-216) 2023/09/14(Thu) 1:35:00

【赤】 無敵の リヴィオ

/*
お返事遅くなりました、申し訳ございません!
特に出された案で問題ないかと存じますので、
そちらにてよろしくお願いいたします…。

また現場に行くで大丈夫です。
ガイオはお任せし、残りの部下確保にあたります。

お手数お掛け致しますが、
運営ちゃんへのお声かけよろしくお願いいたします…!!
(*28) 2023/09/14(Thu) 1:37:50

【秘】 黒眼鏡 → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

調子のいいやつ、と笑い、口座の金額を確認しておこうと思い直す。

『領収書回せ』
『キッチリな』

後日、領収書を眺めながら「ははは」と笑う黒眼鏡の姿があったりはするが、
中々趣深い表情をしていただろう。
それでもキチンと清算し、彼の個人口座がまたちょっと減った。

『おう』
『いつでも来い』

返事だけ入力してから、端末を閉じて。

「さて、来たら色々聞いとかんとな」

ぐるぐると首を回してから、なぜか指の関節を鳴らした。
これはただのストレッチなので特に他意はない。
(-217) 2023/09/14(Thu) 1:56:06

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
そういえば今回使う事ないだろうけどwho素振りしとくか…
ランダムダイスのご機嫌いかが


<<ネロ>>who
<<ニコロ>>who
<<ヴィンセンツィオ>>who
(-218) 2023/09/14(Thu) 1:57:28

【独】 コピーキャット ペネロペ

/*
今回はランダムらしい人選してるねえ!!
いいねえ!!

ていうか監視系役職のwikiに
>「プルダウンによって相手を選ぶ能力を使用した場合」という意味です。
って書いてあるから諜報はワンチャンスナイプされないんじゃないかと思ったけど
オレ過去にお散歩役職スナイプした事あるから無理だわ 恐怖!
(-219) 2023/09/14(Thu) 2:02:01

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「っあ〜〜〜……久々で痺れた。
 今ガチで珈琲の味わかんねえ……」

貴方にひっ付いていたときは向けられることも少なかったそれ。
この威圧感だけは真似できないから、違うものを武器にすると決めたんだったか。

「此方はなんとか、ありはするが……
 どうも街中が監視されてるような気分で地雷を踏んだらお陀仏だ」

それで猫を預けに来たのだと。

「俺が掴んだのはー、警察の署内でも相当な地位の人間が、
 ごく一部の警察の奴らに指示を出していることだけだ。
 何も知らんで捕まえようとしてるだけの集まりかもしれん。
 向こうもそんな真似を新人警官にでも任せた方が始末が楽だからなあ」

選抜理由も、部署も不明、偉い人の考えはわからない。
流石に警察署内だけで完結してると思いたいが、どうだろうか。

「怪しい奴に心当たりがあるなら、俺が時間をかけてでも調べに行っても構わんぞ? まあ、自分で動くか、あんたなら。
 あー、逆に絶対大丈夫そうなやつとか言えるのなら聞いてみたいね……俺は基本どんな可能性も疑っちまうからよ」
(-220) 2023/09/14(Thu) 2:02:28

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ


「そいつはよかった」

かちゃり、と黒眼鏡を押し上げる。
声色が耳を擽って、それが伝染したかのように口許が綻んで。

「まぁ覚えておけ。
 年を食うと、若者が頑張っているのを手助けするのが楽しくなるのさ」

押し付け癖の延長と言われれば、そうなのだろうけど。


「そういえばあそこのジェラート、最近食ってないな。
 あんまり繋がりを残したくなかったが、
 立ち寄るくらいはいいだろ」

さっさと食べ終わり、包み紙を助手席の紙袋の中に放り込む。
食事にさほど拘らないアレッサンドロも、濃い味付けの肉のあとに冷菓を食べたいという欲求はあるようだ。

(1/2)
(-221) 2023/09/14(Thu) 2:07:52

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「うるせ」

茶化す言葉には、おどけて応えて。
――しばらく、開けて真っ直ぐな道が続く。
フロントガラスからリアガラスまでが海面の煌めきを映しとり、
海辺の稜線がゆっくりと遠くを過ぎていく。

ハンドルを片手で固定すれば、漫然と走っても構わない。
そう思ったからか、ふとアレッサンドロは振り返って、
座席に肘をつきながらその大きな手をひょいと後部座席に伸ばした。


そのまま、腕を避けることが無ければ。
何も言わずにあなたの頭を、くしゃりと撫でた。


(2/2)
(-222) 2023/09/14(Thu) 2:08:05

【人】 黒眼鏡

>>123 >>127 カフェ

「そーかそーか。
 なんもねえなら、それでいい」

…もう用件は終わったのだろうか?
うんうんと頷くと、ふたりの話に耳を傾ける。

「ああ、なんかあったら呼ぶよ。
 クソ重たいガソリン缶が届いた時とかな」

ダヴィードにはそう、軽口で――けれど頼もしげに頷いて。

「お前は変なことに首を突っ込みそうだからな。
 そもそもマジで通るのかわからんが、
 どちらにせよ何か動きはあるだろう。
 しばらくは大人しくしておけ」

珈琲についても、いつも通り。
良くも悪くも特に何か変わったことがないのは、いいことなのかどうなのか。

「そうだお前ら。
 レストア終わった車が一台あるんだが?
 どっちか要るか?
 足が多くて困ることはないだろ」

……なくはなさそうだが。


#Mazzetto
(138) 2023/09/14(Thu) 2:13:46

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「おいおい、鈍ってんな。こんなオッサンにビビってちゃだめだぞ」

しれっと言いながら暢気に笑う。
実際、鈍っているという話ならアレッサンドロこそ、そうだろう。
あなたの知る限り、もう10年はまともな喧嘩もしていない…はずだ。

「どこもかしこも浮足立ってる。
 まぁ、変に動かない方がいいだろう。
 …俺はあまり出歩かないから、猫くらいはどうにかなる。

 前のケージがまだあるはずだしな」

前回預かった際にあわてて揃えたもろもろを思い出しながら、
アア、とあなたの言葉に首肯をひとつ。

「……機密がしっかりしてんだろ。警察内部でも、温度差と情報格差があるのは確かなようだ。
 調べるなら、そこからつくのがよさそうだが」

カウンターに伏せられていたタブレットを持ち上げてとんとん、と何かを操作した。

「耳ざとい奴に頼んではいるが、今のところは誰もかれも…って感じだな。
 とにかく今は、情報が欲しい。お互いある程度調べてみてから共有しよう。

 ……絶対大丈夫なやつなんて」

そして、大げさに――けれどきっと、演技だけではなく、溜息をついて。

「……"自分"くらいだろ?」

皮肉なことだ。
(-223) 2023/09/14(Thu) 2:21:37

【赤】 黒眼鏡

/*確認ありがとうございます!
それではそのように運営ちゃんに良い感じにしてもらいますね!

二日目以降もよろしくおねがいしますーーー!
(*29) 2023/09/14(Thu) 2:25:08

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

眦は細く、無機質なガラスやプラスチックの表面を見つめた。
集合体の意図するところを理解したなら、それで視線は逸れてしまう。
聞いたふうな口を利き、悟ったような目をして、見知った街路を歩く足がある。

訪れたことも多くはない部屋を一個一個理解したように頭の中に入れてしまって、
もう分かったとばかりに帰った視線はアーモンドのまぶされた生地の行き先を見ている。
スカイブルーの目は澄んだ空のような色ほどには冴え渡ってさえもなく、
曇天めいて淀んだ色が閉じ込められているだけであるのを、分かっている者は少ない。
春霞の向こう側にぼやけた焦点は今は貴方の所作だけを追っていた。

「ああ、あの子か。まだ若いだろう、あまり焚き付けないでやってくれ。
 彼の熱心さが彼の足元をおろそかにさせるようにはしてやりたくないんでね」

ふ、と表情が緩む。庭の花でも見るような穏やかな皺が目元に寄った。
己の手の届く範囲にあるかれらに対するときの男は、一層ありふれた老成を現す。
老いさらばえていくもののように緩めた表情が、どれほど実を伴っているものか。

「どうも」

笑う表情は変わらない。
『いい警官』になってから、余裕のあるかのような表情が鈍ることは少なくなった。
他愛なく進む会話が時計の針を押すごとに、いつしか皿もカップも底がまあるく顔を出している。

「為るように為るものだよ」

#Mazzetto
(-224) 2023/09/14(Thu) 2:58:42

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカ

霧の中を歩むような、ぼやけた足音がした。
男の夢が情報屋を訪れているのか、情報屋が男の夢を訪れているのか。
それさえ判然としないほど夢は千々に千切れて曖昧模糊なものだった。
例えば夢が記憶の整理のためにあるのが本来であるのならば、
整理するための自己が端切れのようになってしまっていたなら、こんなふうになるのだろうか。

雑多に重さの違う砂粒の混ざり込んだようなマーブルの中から気泡が浮かぶ。
ほうとため息をついたような空隙の中に、不安と懸念がぼんやりと形をなして、
そうとも知れぬような不確かな問いを、手の届くかもわからないまぼろしに投げかけた。

/*
更新直前にすみません。
『情報屋ロッシ』への依頼になります。
内訳としては以下になります。

情報請求先:黒眼鏡
求める情報:カポになって以来他者に物を与える癖が悪化するようになった、
その変化を及ぼされることになった出来事や心境の変化の具体的な理由

あとなんか相手のPLが覚えのある感触してる気がするから、
せっかくだし回数一消費してこれから毎日パンツの色聞こうかな。
(-225) 2023/09/14(Thu) 3:19:53

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>138 カフェ

「シロートに運ばせたら腰やるやつだろ、それ」

けらけらと、軽口に野暮な口を挟みつつ。
珈琲をもう一口。いつも通りの味はおそらくは良い事だ。

「ま、当面仕事は気の早い輩に蹴り入れるくらいだろうな。
 現状維持は得意技だ。犬も飼い主に似てくれりゃいいが」

また一口。そう温度が変わらない内に飲み干せば、
お代幾らだっけ、と言いかけて。

「…車ぁ?随分気の早い誕生日プレゼントだな。
 俺はともかくコイツが貰っても私有地でしか乗れないだろ
 運転手雇うんでもなきゃ暫く贅沢な鑑賞品になっちまうぞ」

コイツ、と指すのはダヴィードだ。
俺はともかく、と言う辺り自分は寄越されれば使うのだろうが。

#Mazzetto
(139) 2023/09/14(Thu) 3:31:54

【秘】 情報屋 エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

己の意識すらも曖昧なその場所で 
それでも輪郭を持ったそれに返るものは
果たしてあっただろうか──。

/*
御機嫌よう運営です。ええやで大丈夫です、確認しました!
変化の理由で一回、今後毎日のパンツの色で一回のカウントで聞いてきますね。
黒眼鏡様から返答が来次第対応することになるので、気を張り詰め過ぎずお待ちいただければ〜!
(-226) 2023/09/14(Thu) 4:13:13

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
ぴこん。御機嫌よう運営です! ヴィンセンツィオ様から黒眼鏡様宛てに、情報屋ロッシを利用しての情報開示希望のお知らせです。

 

情報請求先:黒眼鏡
求める情報:カポになって以来他者に物を与える癖が悪化するようになった、
その変化を及ぼされることになった出来事や心境の変化の具体的な理由
 

あとなんか相手のPLが覚えのある感触してる気がするから、
せっかくだし回数一消費してこれから毎日パンツの色聞こうかな。
 

とのことです。変化の理由で一回、デイリーパンツカラーで一回のカウント。両方OK、片方だけOK、両方NG、黒眼鏡様の都合に合うものを回答いただければ。
OKの場合は運営を通して内容を伝えるでも、黒眼鏡様が直接伝えるでも構いません。如何しましょう?

(-227) 2023/09/14(Thu) 4:26:39

【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ

/*
なんだこいつ(困惑)


@カポになって以来他者に物を与える癖が悪化するようになった、
その変化を及ぼされることになった出来事や心境の変化の具体的な理由

所有欲・執着心が極端に希薄になっている。
理由は「本当に欲しかったもの」を既に失ってしまったため。
彼女は恐らく墓地にいる。
アレッサンドロが教会に礼拝に通うのは、彼女の墓参りだ。
だが、彼女の墓に直接行くことはしていない。
※「彼女」の情報はアレッサンドロによる執拗な情報処理により、詳細不明

Aパンツ:今日は柄パン(花柄)

お手数ですが、運営様経由でお願いいたします!
(-228) 2023/09/14(Thu) 4:43:43

【秘】 黒眼鏡 → マスター エリカ

/*

追伸
パンツの色がぬけていました 赤の柄パン(花柄)です
明日のパンツの色が必要なら 青の柄パン(みずたま)です
(-229) 2023/09/14(Thu) 4:56:04

【秘】 情報屋 エリカ → 黒眼鏡

/*
お早い返答ありがとうございます。追記もありがとう。これから更新のたびに能力行使先の確認と一緒に明日のパンツの色を聞きますね、よろしくお願いします。そんなでCiao〜!
(-231) 2023/09/14(Thu) 4:57:21

【独】 マスター エリカ

/*
おれは・・・なにをきいて・・・・・・??
(-230) 2023/09/14(Thu) 4:57:52

【秘】 情報屋 エリカ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

ゆらり、深い海の色をあなたは見たような気がした。どこかへ導くように揺れたそれを目(と認識しているもの)で追えば、そこには誰かがいた。コバルトブルーを指先に宿した、誰か。

困惑と呆れの混じったため息が聞こえた後、言葉が紡がれた。

「彼は相当に、知られたくないらしい。彼女のことは」
「此方が渡せるものは、此処までだ」

/*
御機嫌よう運営です! 返答お早かった、お渡ししていま〜す!

 

@カポになって以来他者に物を与える癖が悪化するようになった、
その変化を及ぼされることになった出来事や心境の変化の具体的な理由
 

所有欲・執着心が極端に希薄になっている。
理由は「本当に欲しかったもの」を既に失ってしまったため。
彼女は恐らく墓地にいる。
アレッサンドロが教会に礼拝に通うのは、彼女の墓参りだ。
だが、彼女の墓に直接行くことはしていない。
※「彼女」の情報はアレッサンドロによる執拗な情報処理により、詳細不明
 

Aパンツ:今日は赤の柄パン(花柄) 明日は青の柄パン(みずたま)
 

とのことです。村時空一日目が赤の花柄、二日目が青のみずたまということ。これらの情報は起床後(村時空二日目に入った後)にPCに反映してください。以降、黒眼鏡様のパンツの色を更新ごとにお知らせします。
そんなところかな。何かあればまた言っていただければ〜!

(-232) 2023/09/14(Thu) 5:17:34

【独】 マスター エリカ

/*>以降、黒眼鏡様のパンツの色を更新ごとにお知らせします。
なに・・・・・・・・・???(困惑
(-233) 2023/09/14(Thu) 5:20:45

【独】 マスター エリカ

/*>困惑と呆れの混じったため息が聞こえた後 
困惑(パンツ)、呆れ(隠したい強い意志には勝てないことと、そうしたものでも見ようとはしないといけない己の立場に辟易している)。どっちもパンツかと思ったらそうでもないなとなった。マスターは情報屋をしたいからしているわけではない。
(-234) 2023/09/14(Thu) 5:26:20

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

言葉も四肢も、その間に立ち塞がるものを埋めようとはしなかった。
ただ視線だけが互いの色を、その粒子のひとつぶひとつぶを見極めるように交差する。
直接その双眸を見やること、それすらも最近はできてはいなかっただろうから。

「いじめたように言ってくれるなよ、こっちはオフの日に話しかけられたから応じただけだって。
 旦那の教育方針を疑うわけじゃないが、あれはそのうち痛い目見るぞ。
 普段ならともかく、今はいささか状況が悪い。
 怪我せず転べないのなら、子供の手は握るべきじゃないか」

年を取ったなあ、などと柄にもない言葉が意識をかすめる。
そしてそれはきっと自分もそうなのだと思い、
苦笑しながら黒眼鏡を指で押さえた。



「それも、そうか」

だから、帰ってくる言葉も素直にすとんと、腹の奥に落ちてくる。
そういうものだ。

「じゃあしょうがねえな。
 何かやることは?」

明日の話はできない。
だから、とりあえずは今の話をしようと思った。


#Mazzetto
(-235) 2023/09/14(Thu) 5:39:28

【神】 路地の花 フィオレ

『ありがとうございます!』
『お店が決定次第追って連絡します』

意外と乗ってくれる人が多かったものだから、なんだか嬉しいきもち。
まだ場所も何も決まってはいないので、一旦待っていてもらうことになるだろう。
(G10) 2023/09/14(Thu) 6:17:31

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

「えー?」
「そんなこと言ってるとお、すぐおじいちゃんになりますよお」

肩を竦めて、既に年寄りくささある言葉を笑っていなす。
成人して3年のまごうことなき若者にはそれこそ響かない。
だけど、きっと、それでも女は忘れることはないのだろう。

「ご随意にい。」
「ダニエラ巡査はあ、ミルクfior di latteがおいしいって言ってましたよお。」

そればっかり食べていただけだ。
署長の入院まではほぼ、そうして『異常なし』が届けられていた。
最近は、『警戒』のイチゴfragolaの頻度が多くなっていることだって、当然あなたは知っているだろう。

(1/2)
(-236) 2023/09/14(Thu) 6:40:30

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

早くはない速度で食べ進めながら、色移りゆく景色を眺めている。
早くはないだけで遅いわけでもなかったが、食べ終えても包み紙だけはまだ手の中だ。
停車の折にでもと考えていただけだが、運転席の気配に気づき振り向いた際それは乾いた音を立てた。

「…何ですかあ、もお。」

ひねくれものは反射的に、文句のようなものを漏らしている。
だけど確かに一瞬見せた、面映ゆそうなへにゃりとした笑顔が、その本心を映し出していた。

多分それは、親に頭を撫でられる幼子の姿によく似ている。
そして、隠そうとしたところで満更でもなさそうなわけだから、きっと大して隠れてもいないのだ。

(2/2)
(-237) 2023/09/14(Thu) 6:43:30

【人】 門を潜り ダヴィード

>>138 >>139 カフェ

「ガソリンでも何でも。
 やれと言われればやりますよ?」

軽口に少し緊張をほぐし、力こぶを作ってみせる。
筋骨隆々とはいかないにせよ鍛えてはいるのだろう。

「大人しくお家に篭ってます。
 言いつけを破っていいことなんか今までひとつもなかった」

犬はしっかり飼い主たちの言うことを聞く。
そういう風に育ってきたし、それが幸せになる術だと知っているから。

「車……は、いただいても乗れないですね。
 ああでも、いつか3人でお出かけとか……いいなあ」

何やら別に思いを馳せている。
時が来れば免許を取る気が少し出たのかもしれない。

#Mazzetto
(140) 2023/09/14(Thu) 7:11:03

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「ウワーッ 量、量!!
 これは一人では大変だったでしょうね」

転がり出たパンをひとつ手に取り、しげしげと眺める。
おそらくは食事用のチーズが入ったもの。

「バターも欲しいですけど、こいつら。
 温めて食べたいところですね……」

流石にアジトにレンジやらトースターは……あるのだろうか?
あったとしても、下っ端が使っていいのだろうか?
そんな葛藤がありありと現れている。
(-238) 2023/09/14(Thu) 7:32:11

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「年の功って奴、見せてあげればいいのに」

冗談だ。だからこそ今はこうなっているんだろうと一旦は納得を見せる。
天才ってそれ褒めてる?なんて言って。
男のプライドだとか、そういったものにはまだまだ疎い。

「やだ、もうちょっと引き締めようかしら」

吸い付くような、しっとりやわらかな肌に掌が触れる。
揉まれるような感覚に、口ばっかりのそれが返った。
このくらいの肉付きが好まれるのを知っているから。

「あそこは…何も持っていない分、繋がりを大事にしてるの」
「恩も仇もずっと覚えているわ」

分かっているくせに、と笑う。
あなたにとっても私はずっと妹みたいな存在でしょうに。
何にも変わらない。私たちはそうして生きていくのだ、これからも。

「いっそスキンヘッドにしたら、威圧感も出ていいんじゃない」
「その眼鏡にもピッタリだと思うし……」

肌を指先が撫でていくたびに、小さく体を震わせる。
鼻から抜けるような甘い声が、空気に溶けて。

(-239) 2023/09/14(Thu) 7:44:25

【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡

「ん、……いじわる」


吐息のかかる距離、一向に縮まらない1p。
拗ねたような、甘えるような声で囁いて。

自分から唇を重ねる。そうしたのなら、啄むようなキスを何度か繰り返してから。
舌先があなたの唇を突いた。
(-240) 2023/09/14(Thu) 7:45:03

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「人を頼るのが苦手、というほどでもないかもしれないけれど。
 周囲を巻き込むということをもっと覚えたほうがいいかも知れない、とは思うね」

同じ年の頃から一歩抜きん出た彼の活躍の秘訣は、己を差し出すようなものだろう。
おそらくは真正面にも忠言したことのあるだろう程度の小言が増える。

「同僚の働き方に気を揉むのは、気苦労というわけではない?
 ……いや、そんなつもりもないのか、そうか。だったら、君の言う通りかもな」

傍から見た捉え方と、自己での認識に違えが有るのは当然だ。
或いは本当に、話題に挙げて見るくらいで言葉ほど気にしたわけではないのかも知れないが。
実際の触れ合いを遠巻きに見るばかりの年嵩からすると、貴方の様子はそう見えるのだろう。
ただ、中年から見るほどには心配もいらないというのなら、
机の上で組まれていた指は自然と書類の方へと戻る。
(-241) 2023/09/14(Thu) 7:47:57

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……あのなあ。
 見た目でなめられないようにするのが精一杯だがあ?
 あんたに参ったを言わせるのは夢だけども」

特訓しても貴方に勝てないから、苦手になった。まともな素手ゴロでは敵わないので腕相撲とかになるだろうか。

「それでも動かないわけにはいかなくてな……まあ、最新の注意は払うさ。
 そうだ、無事に情報を渡せそうならその分小遣いは貰うぞ、こっちは一応商品扱いだ。
 そっちのもんに対価が必要なら別で何か支払わせてくれ」

至極真面目に貴方になら問題ないであろう金額を告げる。
ルチアーノから渡す情報は基本金銭でやり取りをすると。
これまで言ったものは換算されない程度のことらしい。
安くない動きをするつもりであることと、暗に今なら調べる能力に関してはかなりの自信があることも重ねて。

「ん」

「あぁ……」

目を伏せて何処かおかしくて笑ってしまう、今日はずっと珍しい姿が見られる。

「違いないです」

永遠と名の付くものに憧れがないわけではないのだけれど。
(-242) 2023/09/14(Thu) 7:51:10

【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ

「あら、それは大変だったわね」
「甘えん坊さんだったのかしら、もう大丈夫なの?」

あなたの横に腰を下ろして。
誰の目もないから、出来る限り傍に寄っている。
以前ここに来た際にも猫を保護していたことがあっただろうから、そう聞けば察することができるはずだ。
今この場にいないその子は、今は落ち着いたのだろうか。

「寝られていないなら、お膝でも貸しましょうか?」
「今日は夕方近くまでここにいるつもりで来ているから、遠慮はいらないわ」

ぽんぽんと、自分の膝を叩いている。上司を甘やかそうとしている状態はちょっと可笑しいかもしれないが。それも最早今更だろう。
(-243) 2023/09/14(Thu) 7:58:55

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>102 テオドロ 0日目

「時には人にコストを支払わせるというのも、もっと気軽な手段としてしまえるといいんだろうけどね。
 理屈としてはわかっているんだろう、きっと。手としては候補に上がらないかもしれないけど」

言われずともということではあるだろうけど。肩をすくめる。
迷惑をかけることに慣れろ、と言ってすぐに馴染めるものではないとわかっているからこその、
こうした遠回りの物言いだというのも優秀な人間には悟られてしまうものだろう。

続く話題には、もう少しばかり確かな頷きがあった。
市民に安心を与えるのは盤石たる制服姿の正々堂々とした立ち振る舞いだろうし、
同じ警官たちの士気を高めるのもまた肩を並べる自分たちの姿だ。
それを意識することの大切さは皆、制服を着るまでの道のりで厭になるほど叩き込まれる。
ただ。

「周りが優しいから、そうして気にかけられるのだというばかりでもないだろう。
 君を頼りにしているからにこそ支えさせてほしいというのは、彼らからの寄りかかりだ。
 周りに立つ人間に甘えさせてやるというのは、そういうやり方もあるのだと、
 私も年を経るにつれて目上に教えられたものだったよ」

ね、と。デスクを挟んで話す時よりはきっと多少柔らかいだろう態度を指して言う。
そうしているうちに革靴の足跡は商店の並ぶ方へと近づいていく。

#街中
(141) 2023/09/14(Thu) 8:19:28

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「…………。
 同期や直属の上司が忙しそうにしてれば気にするくらいの情はあるつもりですけどね」

資料室の鍵を手の中で弄んで、それから思い出したように顔を上げれば、意識を書類に戻そうとしている上司のつむじが見えた。
言葉を言い倦ねてその様子を少しだけ見つめて、やがて、一言だけぽつり。

「……警部は、ラーラという女を知っていますか」

名前だけで漠然としていて、言葉が足りない。
長年養育院を支援しているというのを知ってから、一度は聞こうと思っていたことだ。
数多に居る子どもたちの中の、もうそこに居ない少女の名前を出したからと言って、知っているわけないと……そう、思うのだけど。
(-244) 2023/09/14(Thu) 8:25:50

【人】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

>>99 ロメオ

市場に面した店ならいざ知らず、焼きたてのパンの品質はガラスで秋の空気とは区切られている。
同じ消耗品を売り捌く店でありながら、自然声をあげてアピールしなければいけない種とは異なる。
静かな店の中にある姿は合ってはいる……それを熱心と呼ぶかは、まあ、人に依るか。

「私かい? ああ……職場の子達が話題にあげていたかもしれないな。
 実際のところ外回りの途中に、どこかで聞いた気がして気になって覗いてみた次第でね。
 普段の刷り込みというのもばかにはならないね」

尋ねられれば頭の中を探る。いつのことだっただろうか。
何かしらねらいがあったわけでもなく初めての来店であるのは確かなようだ。
ここで顔を覚えたことがあとでどんなふうに響くか、なんてのはお互いでさえわからないことだ。

「……にしても訪れる客のことまで覚えているんだね、店員さん?」

#パン屋
(142) 2023/09/14(Thu) 8:31:02

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

「俺の甘えん坊の膝が借りれるなんて今日はえらいツいてるなあ。
 猫は問題ない、元よりまともに面倒を見れなくなりそうなんで安心できるところに預けてきた」

その日のルチアーノは酷く素直だったのか横になる姿勢を取れば遠慮なくあなたの柔らかな膝に埋まり動きを止めた。
このまま呼吸音が一定になれば入眠だが貴方との語らう理性がまだ脳裏に残っている。
恋人か家族にでも見せようその仕草は普段の姿からすれば随分力が抜けて見えるだろう。

「そっちにいっても良かったんだが、ラウルがお前につく時もあってだな……」

もう一人のアソシエーテの男の名前をあげる、あなたを迎えに行かせたり主に力仕事を担当する彼は猫アレルギーだ。

「……フィオレはどうだ? 相談事があれば早めに言ってくれえ。
 俺は欲しい情報があってなあ、少しばかりお前にも言えん予定が増えることになった」
(-245) 2023/09/14(Thu) 8:34:27

【人】 門を潜り ダヴィード

>>132 イレネオ

「はは〜」

一度は取り繕った格好つけた動作もすぐ剥がれた。
持ち上げられたカップには『gattino』の文字とデフォルメされた小さな猫のイラストがある。

「子猫ちゃんからの贈り物ですよ」

なんてくすくす笑った。
穏やかで長閑な時間が流れていく。

#商店街
(143) 2023/09/14(Thu) 8:46:20

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → マスター エリカ

小さく泡が昇っていく。ああ、と腑に落ちたかのような動きだった。。
それを意外とも思わず、大きく衝撃を受けるわけでもなく。
ただ、漠然とその傷がよい形で残るよう祈るように、水面からさす光は淡くひらめいた。
夢から覚めた時には、情報屋のかたちばかりが想起されて、自分が何かであるかは不明瞭のまま。
秋の朝のことだった。

/*
ご対応いただきありがとうございます、承知いたしました!
いい感じに使っていきます。何かを。
(-247) 2023/09/14(Thu) 8:53:45

【独】 マスター エリカ

/*
日付変更の地の文をほぼ書き終えたので処刑ダイスの素振り。
<<ダニエラ>>who<<テオドロ>>who<<テオドロ>>who
(-246) 2023/09/14(Thu) 8:54:25

【独】 マスター エリカ

/*
ダニエラあかんかもしれん(2連最初=採用枠
テオドロくんへの殺意もあかんのよダイスくん。
(-248) 2023/09/14(Thu) 8:56:54

【独】 マスター エリカ

/*
おれがくだらないことをしている間にヴィンセンツィオから素敵RPが来てるんよ。人類↑↑↑このへん↑↑↑にいるの見といてください。きれい。

でもこれパンツの色きいてきてたやつなんだよな……。
(-249) 2023/09/14(Thu) 8:59:43

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「それは構わねえよ。
元より矢面に立つつもりで来てるからな。」

そうして貴方に言われた言葉に少し考えるようにする。

「…テオドロ・アストーリ、アリーチェ・チェステ。
この両名には手を出したら、俺が許さない。
アンタだろうがリヴィオだろうが…所長代理殿であろうが。
代償を支払わせるさ。」

例えそれで貴方が裏切ったとしても
自分は警察官で貴方はマフィア。

利は此方にある。
そう踏んだが故の牽制と
仲間すら売り飛ばすだけの覚悟がそこにあった。

「だが、もしそれが、あいつらを表から遠ざけて
守る事が出来る方法になるなら、検挙も厭わねえ。
俺自身が非難を受けてどうなったとしても、だ。」

自分は彼らの兄貴分で
かつては守る事が出来なかったから、今度こそ。
(-250) 2023/09/14(Thu) 9:00:33

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「ふうん…ま、上手く見つかると良いな、里親。
きっとその子たちも幸せだろう。」

貴方にどういう意図があるにせよ
此処で深堀するのも野暮だろう、と。
ただ、成功を祈る言葉を掛けておいた。

「俺が散歩する理由?
ん−…大体は考え事してる時か
あとは街の様子を色々見て回るため、かな。」

「毎日歩いてても、全然違うんだよ。
商店街なら並ぶ品だとか、通う人だとか。
スラムなんかに行く時は人が減ったり増えたり。
おまわりさんじゃ聞けない事も聞ける。」

「その人の意外な一面を知る事だってある。
だから散歩を続けてるのがデカいかな。」

もう1つ、隠した理由があるけれど
それは口にせずにそれらしい理由を並べ立てる。
(-251) 2023/09/14(Thu) 9:05:56

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「そうかね、里親が見つかってもそこでどうなるかわからん。
 見るからにおかしい奴とはやり取りはしないが、人間の中身なんてどんなものかわからんからな」

男二人景色なんて気にする必要もないだろうとマイペースに路地を縫って歩いていく。

「考え事ねえ……他はおおむね模範解答みたいだな。
 まあ明るいおまわりさんらしいっちゃそうか」
(-252) 2023/09/14(Thu) 9:54:46

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「ルチアーノだったら
その辺りは見抜けると思うけどな?」

数多くの女性と付き合う貴方だから
人を観察するのは慣れたものだろう?とか。

「俺だって考えることくらいはあるからな。
書類仕事をどうサボろうかとか。
ガキどもに買っていくモンはどうしようかとか。」

「アリーがまたポカやらかしてねえかなとか。
テオが眉間の皺増やしてねえかなとか。
まあ、色々だな。」

特に最近は所長が所長代理に変わって
内部情勢もごたごたしているから、と続けつつ歩く。
(-253) 2023/09/14(Thu) 10:05:47

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「見ないこともあるんだよ。
 ……まあそっちは信頼してる奴が探してきたやつになるがな」

一人で探していないのか、人づてならまあ確かにと。

「だがなあニコロ、俺は見抜くのは苦手なんだよ」

故に、全てを疑っていると言外に言いながら。

「書類仕事はサボるんじゃねえ。
 お前の代わりに誰かが時間を使うんだ、処理を早くする方に尽力するんだな。
 そんなに世話を見ることが多いのなら休みを取ればいいのに」

「ふうん、仲がいい奴らが多いんだな。テオはテオドロか?
 お前みたいなやつは苦手だと思っていたが、あいつは相変わらず面倒見がいいな」
(-254) 2023/09/14(Thu) 10:38:56

【人】 黒眼鏡

>>139 >>140 カフェ

「このトシで運ぶのキツくなってきてな〜〜。
 おーしおし、偉いぞダヴィード。体を鍛えて悪いことはない」

ダヴィードの腕を見て、ぱんぱんと嬉しそうに手を叩く。

「ああ、ふたりともそうしてくれ。
 ……いうまでもないと思うが、情報共有もしっかりな」

やっとカポらしいことを言ってから、
壁のボードにかけられたキーを指先でひっかける。

「いざという時エンジンくらいはかけられるようになっとけよ?
 俺は14の時にもう運転してたぞ」

おっさんのヤンチャ自慢が始まりつつ、キーを投げ渡す。

「じゃあペネロペ、お前持ってけ。
 で、どこでもいいから停めとけ」

どうやら、逃走手段みたいな話のようだ…。

#Mazzetto
(144) 2023/09/14(Thu) 10:43:57

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

「あいにく、生涯現役のつもりだ。
 魚釣りをしてのんびり暮らすのは性に合わん」

若者の言葉にもどこ吹く風。

「おお、そうか。イチゴも悪くはなかったんだが、やっぱりそっちだよな」

彼が食べる分には意味がないことだが、

「……意味深になるな」

なんていって、フロントガラスにまた一つ、笑みを刻んだりして。



「いいや。
 お前、いくつになったっけ」

腕を伸ばす時一瞬向けた顔は、もうフロントガラスを見つめている。
海鳥たちが視界を掠めて、その顔に一瞬陰を落とした。
(-255) 2023/09/14(Thu) 10:47:17

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「ふうん…まあそれなら仕方ねえのか。
うぇ。いや、どうやっても書類仕事だけはダメでさぁ。」

この警察官の最も苦手とする事が、デスクワーク。
書類を見るだけで頭が痛くなるとかなんとか。

「やらなきゃ駄目だからやるんだけどさ。
その為けにわざわざ休みなんてとってらんねえよ。
日々マフィアだなんだって忙しいんだからな。」

「テオとアリーは幼馴染で弟妹みたいなもんだ。
昔はかわいかったんだぞ。良く懐いてた。」

「今は何だか思い詰めてるような感じがして
雰囲気も変わっちまったが。
面倒見がいい、とは違う気もするんだよなあ。」

「苦手なら苦手で、上を目指して立派になってくれりゃあ
俺はそれで良いかな。」
(-256) 2023/09/14(Thu) 10:52:14

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「…スキンヘッドなんかにしたら、
 マフィアのおじさん一丁上がりだろうが」
「今でもスラムのガキには怖がられるってのに…」

ぼやきのような言葉が、口づけの中に溶けていく。
肌を、その下の肉を撫でていく指先。
家族のように育ったものと睦み合う、ともすればいびつな関係。

――それでもアレッサンドロは、女を抱いた。
きっとそれは、あなたが望んだから。
けれどあなたは、彼の手足が触れ合うことを求めていると知っている。
望まれるままに触れるのに、こうして肌と肌が触れ合ってからはどことなく――きっと無意識に求めてくる。

(1/2)
(-257) 2023/09/14(Thu) 11:04:05

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

――湿ったような音とないまぜになった吐息が、唇の隙間から漏れる。

ゆっくりと肌を撫でていただけの掌は、
指先でついと掠めるように肌のあちこちを弄っていく。
ぎゅう、と腕が回されて、体が強く押し当てられる。
段々と体重が乗せられて、掌が掌を絡めとり、指の一本一本をこそぐように摩り、愛撫する。

湧き上がる情欲を少しずつ追い立てるように、優しく。
けれど、逃がさないように体中で捕まえて。




舌先を絡めあい、口腔のあちこちを捏ね回してから、ふいと唇が離れた。
男の顔が頬から顎へと伝い落ちていって、白い首筋に口づけを落とす。


「足」


はあ、という溜息に混じる声。
腰の辺りを撫でていた手が、太腿をぐいと押し開くように当てられていた。


(2/2)
(-258) 2023/09/14(Thu) 11:06:34

【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ

「『参った』か。若い奴には大体、ずっと思ってるがね」

歯を見せるようにしてにやにやと、どこかの猫のように笑う。

「ああ。俺が代金を払わなかったことがあるか?
 気にするなよ。必要なら、いつもの口座を使ってもいいぞ」

伝えられた金額については、特に悩むこともなく頷いて。
――かつて君に、『資金が必要なら使え』といってポンと渡した口座がある。
君が今でもそれを覗いているかは分からないが、
どうやらずっと維持しているらしい。


「まったく、お互いトシを取ったな」

勝手におじさん仲間にされそうだ。
ひょいと腕を伸ばして、ぽんぽんとあなたの肩を叩いた。
おじさんはスキンシップも好きだ。
(-259) 2023/09/14(Thu) 11:10:39

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「名前は覚えた。
 御同輩にもちゃんと言っておけよ。
 まったく、そういうものは伝えて置けばトラブルを防げる」

あっさりと頷き、あなたの覚悟を肯定する。

「元々言っていたとおり、俺は極力マフィアしか狙うつもりはない。
 特にやることはかわらないさ」

そして、その覚悟と決意に、


「お前ー、いいなあ」

ぽん、と。
…もしあなたが油断していたのなら、肩に大きな手が乗せられる。


「残念ながら"アリソン"としてはできないが。
 うん、個人的に応援する。
 お前は、」

きっとそれは、

「できるといいなあ」

       本心だ。
(-260) 2023/09/14(Thu) 11:14:06

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「愚痴も言えなくなる前に書類のない仕事にでも就くんだなあ」

他人事のように自称成金息子は嘯いた。

「ほお……? いいじゃないか。
 幼馴染は一人いるがかわいいとは考えたことはなかったな」

「雰囲気が変わった、ね。
 いい年なんだし将来や結婚を考えているとかじゃないのか?
 テオドロもそのアリー……とやらもやりたいことがあるんだろ。
 案外お前みたいに今の仕事が楽しくないって思ってたりするのかもなあ」
(-261) 2023/09/14(Thu) 11:16:46

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「…ああ、そうだな。
リヴィオにも伝えておいた方が良さそうだ。
アイツもアイツで、なんかありそうだったしな。」

いつもは前髪がミリズレるだけで動かなくなる男が
あの場では静かで、常に聞く台詞の一つも言っていなかった。

貴方と同じくらい、いやそれ以上に
何かを抱えている可能性は感じられたから。
確かに伝えた方が良いな、と頷いただろう。

「あの場でも言ったが
その方針に関しては異論はないさ。
基本的にはマフィアを。それともう1つの派閥も。」

油断というよりは貴方という人物に気を許していたからか
肩を叩くことは容易に出来て。
少しだけ驚いたように、男は目を丸くするのだろう。

「んっ…良いなって何がだ。兎も角、Grazie.
出来るといい、ってより、やるだけだよ。
そっちこそ上手く事が運ぶと良いな。」
(-262) 2023/09/14(Thu) 11:24:35

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ

「年が離れてるからな、俺らは。
弟妹って考えりゃあ可愛げもあるだろ。
ルチアーノはそうじゃないのか?」

同い年であればまた考え方も変わるんだろうか。
そんな風に思いながら足は止まらない。

「…テオもアリ―もそんな話は聞かねえなあ。
アリーの方はいつも面白い事やってるし
テオも会議やら何やらで眉間に皺寄せてるが
仕事が嫌、って事は無い、と思う。」

「なんだろうな。
苦手で嫌ってる、って程でもないが
目の敵にされてるような気分になる時がある。」

何とも言えない感想を
貴方に零していく。
(-263) 2023/09/14(Thu) 11:28:07

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「あいつのことはよくわからん。
 同じチームだしお前のほうが近くにいる。
 サポート頼むぞ」

勝手に仕事を押し付けられている。根回しと言うか、強引というか。

「言葉通り、応援してるってことさ。
 ああ、お互いにな」

頷きとともにすぐに手を離すと、
カウンターの裏から袋を持ち上げた。


「ああそう、これ。
 持って帰れよ」

………新品の電気圧力鍋だ。安いものではないが、立ち寄った人間に押し付けるようなものでもない。
(-264) 2023/09/14(Thu) 11:39:34

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

似合うと思うのにい、とくすくす笑った。
そんな女が浮かべたのは、派手なシャツにサングラスのまま釣り糸を垂らすあなたの姿だったりする。
…でも、せめてそれよりはあの喫茶店で車を弄りながらコーヒーを振る舞っている方が、なんてこれは取り留めもない話。

「21、ですよお。」
「…いけないんだあ。女の子に年齢聞くなんてえ。」

宣いながら、指先が前髪を整える。
そのまま滑るように、するりするりと横髪を弄んだ。
(-265) 2023/09/14(Thu) 12:57:39

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>140 >>144 カフェ

「はいよ」

投げて寄越された鍵をしっかりキャッチ。
使える足が多いに越した事は無いのは事実、有り難く頂こう。

「アレさんと親父の若い頃を基準にしてたら
 命が幾つあっても足りねえって。
 ……ま、そのうちな、そのうち」

ヤンチャ自慢にはそら出たと言わんばかり、
いつかのお出かけにはそう返して。

「俺ほど情報共有きっちりしてる奴も居ねえって。
 んじゃそろそろお暇するわ。ダヴィード、他に用無いか?
 必要なモンあるなら頼むのは今のうちだぞ」

「ああそうそう、珈琲のお代は?幾らだっけ」

一応は客として来た手前、ちゃんと勘定はしておこうと。
車のキーをポケットに仕舞い、代わりに財布を取り出した。
上司らしく連れの分まで払ってやろうかと思いつつ。

#Mazzetto
(145) 2023/09/14(Thu) 13:43:38

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

よせやい、と言うように肩をすくめる。
海を見ていることはあっても、魚釣りなんてしているところは見たことがない。
10年前からずっと、惰性のように同じことを繰り返している。
それは執着か、それとも残滓か。


「もうそんなか。
 トシとるわけだ」

しみじみとつぶやく声は、きっとガラス越しに潮騒よりは大きくて、けれど車内に響くエンジン音には負けてしまう。

「いいじゃねえか、お前ね、
 聞くべきことを聞いてこない男より、
 ちゃんと色々聞いて確認してくれる男のほうが
 QOL高いぞ」

俺みたいな、と笑う。
嘘である。
この男は、放任主義がアロハを着て歩いているような男だ。

そんな男に任せているのだから、車も好きに走っていく。
ハンドルがゆっくりと回って車線を変えた。
次の曲がり角を曲がれば、海辺沿いの道から一本内側へ。
そのまままっすぐ細い路地を勧めば、"待ち合わせ場所"へ戻るだろう。
(-266) 2023/09/14(Thu) 13:44:08

【念】 口に金貨を ルチアーノ

「まあこの年の新人は大層可愛らしいだろうよ。
 ……囲うだけでもなく、個人的な事情、か」

「いいじゃないか、わかりやすくて」

自分がそうしたいからする、大いに結構。

「俺も身内を漁る躊躇がないわけでもなかったからなあ。
 お陰で美人に色のついた大金を払わせずに済みそうだ」

お金のやり取りがあるとはいえ身内を調べ上げることに躊躇がないわけではない、というような言い方をする。
その言葉と表情と声色は何処まで正直に身の内にある感情を伝えられただろうか。
(!9) 2023/09/14(Thu) 14:08:55

【念】 口に金貨を ルチアーノ

しかし表面上以上に仲良くなろうにも、自分たちはまだ何かを起こす前。
今だけのビジネスパートナーとはいえ男女二人きりのホテルでお気楽にネイルを整えていることに注意をするのはお節介か?

否、今すぐにでもこうるさく叱ってやりたいが考えることが多い。
すべての情報を自分一人で調べ切るような真似もしていない。
部下にも指示を出さねばならないし、と。

「………………イレネオ・デ・マリア」

しばらくして呟いたのは一人の男の名前だ。
近々調べる対象にするのだろう、一応貴方へのひとまずの報告であった。
(!10) 2023/09/14(Thu) 14:11:50

【人】 黒眼鏡


>>145 ペネロペ

「行けるうちに行っとけよ。
 俺なんか腰が重くなっちまってもう」

ここ以外ではほとんど見かけることがない男は、
のんびりとカウンターに肘をつく。
君たちを見送る構えのようだ。
短いやりとりで、"仕事"上必要なことが含まれていたようには思えない。
となればやはり、顔を見たかったというのが本音なのだろう。

そのくせ、来たら来たでこの調子なのだから、
なんとも放任主義がサンダルを履いて歩いているような男である。

「ああ、知ってるよ。必要なことは言うだろう」

お前ならな、と付け加えながら…お代と言われて、手のひらを突き出す。

「いくらだっけな? 忘れたな。
 次もちゃんと顔だしたら、その時払ってもらおうか」

…おごり癖が出た。

#Mazzetto
(146) 2023/09/14(Thu) 14:24:30

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「ああ、任された。
って、
おいおいおいおい。


ドン、と渡された電気圧力鍋。
近所の奥さんが持ってってと渡すお菓子やおかずほどの気楽さで。
流石に突っ込まざるをえない。

「なんでまたこんなもんを!
ドルチェを渡すくらいの気軽さで渡すもんじゃねぇだろ!?
つかアンタは使わないのかよ!」
(-267) 2023/09/14(Thu) 14:40:17

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

「なんでってお前、よっぽど料理に興味がないと
 こんなモン使わないだろ」
「俺はいらん」

ちゃんとレシートも入っている。
なんで買ったのだろうか。

「ホームベーカリーとホットサンドメーカーとジャパンの…タコヤキ?メーカーもあるが、それが一番高いんだぞ」

気を使ったみたいな言い方してくる。
(-268) 2023/09/14(Thu) 14:44:49

【人】 Chiavica テオドロ

>>131 ダニエラ

「いつ緊急の要件があるか分からないから、
 腹を満たしておくのは強ち悪いことでもないとは思います」

何かしらそういった事態の経験があったのか、
空腹で現場に出る方がよっぽど危険だとは語る。

「ただ、そこに娯楽を交える必要はありませんね。
 美味しい、楽しいと思わなくても仕事はできるんですから、あなたのご厚意はとってもらって結構ですよ」

続く言葉は変わらず冷たいそれではあったが。相手がさして気にした様子がないからこそ、安心して嫌味を言っていられる側面もありつつ。

「すぐ近くかはさておいて、二度目はあるかもしれません。
 実際、このジェラートは格別ではありますから……」

そんなところで意地張ったってしょうがないので味の感想については素直に述べる。気遣われてるとは思わないが、こと最近は休息について問われることが多いものだ。

「他のお勧め位は聞いてあげますよ。
 いちいち店やメニューを選ぶ手間も省けますからね」

ジェラートのフレーバーも王道寄りのそれを選んだ辺り、
普段から何かを選ぶのに頭を悩ませていたりするのかも。
(147) 2023/09/14(Thu) 14:54:30

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「一つの因縁に囚われていないのも、
 やりたいことが幾つもあるのも良いことだとは思います。
 実に……お若いことで」

余計な言葉を付け足さないと気が済まないらしい。いつもの事だ。ただどことなく、仕方ないなという受容が含まれているようにも見える。

「焦りは禁物ということだけ分かっていればいいでしょう。
 その時の最善を尽くすのが、我々の仕事の鉄則ですからね」

この男には拘りというものがないから、その最善が規則に則った形式ばったものでも、敢えて無視した過激なものでも特に気にすることはない。
その代わり何かを選び、思想に基づいて事に当たるということだってないと言える。

敢えて言うならば羨ましいのかもしれないが、対抗心も特に持ち合わせてないため、結果、真っ当に己の志を持つ者に対して当たりが柔らかくなることが多々あった。
勿論男にその自覚はない。不器用な受容をただ難儀な性格と纏めているために。

「とても人間の暮らしとは思えませんね……
 既に半分はケダモノです。仕方のない人。
 記憶容量が劣ってるわけじゃないんだからもう少し生活に割くべきです」
 
こちらもこうして小言を並べ立てているときの方が、生き生きとしているように見えるのは違いなかった。
(-269) 2023/09/14(Thu) 15:31:22

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

母が亡くなり拾われた日から5年。
それ以前の付き合いも含めれば、もっと。
子供が大人を見て年月を想うのは、その姿に老いを見た時だけだから。
紛れた声が聴こえたとして、きっと共感なんて、できやしない。

「そうですかあ…?」

つまり、ただ、懐疑的な声が続く。というか当然、信じてない。
他に聞くべきことはいくらでもあろうに、聞いたのが年齢という辺りが特に。
そういえば女はあなたの年齢を詳しく覚えていない。
出会った時から大人だったあなたは、ただ“大人”であり続けている。

「……」

窓越しの海を、ぼんやりと。
あなたの大嘘に対する自分の意見を述べようとしたが、何故かこの時に限り言葉がまとまることはなかった。
そうする間に道が移り、デートの終わりを女も悟る。
(-270) 2023/09/14(Thu) 16:46:01

【人】 門を潜り ダヴィード

>>145 >>146 カフェ

「操作説明書……教本とか?読んでおきます。
 いつかお二人を乗せられるように!」

私有地ならば練習もできるだろうが、万が一借りた車に傷でも付けたらその日は精神がズタボロで使い物にならないだろう。申し訳なさすぎる。

「……ないです。大丈夫です。
 ちゃんとご飯も食べてますし、元気です。
 アレさんもしっかり食べて、寝てくださいよ」

喉から「今度のファミリーの食事会に着て行く服が」なんて言葉が出かかったが、やめた。
貴方たちから与えられているものと、自分が稼いだ金で日々の生活は賄えている。

「ご馳走様です、ありがとうございます」

珈琲のにおいが好きになったのはこの空間のお陰だろう。
好きな匂いが充満する空間に、大好きな2人がいる。
改めて言うには機会もへったくれもないこんな状況だから、口にこそ出さねど。
男は心底幸せそうにふにゃりと笑った。

#Mazzetto
(148) 2023/09/14(Thu) 17:19:08

【人】 コピーキャット ペネロペ

>>146 >>148 カフェ

「へいへい、そんじゃ次も忘れないうち来ますかね」

財布をしまって、ひらりと片手を振る。
仕事に必要な会話こそ無くとも、縁は大事にするべきだ。
何だかんだと情のある男はそのように考えている。
つまりは一杯の珈琲とその傍らの会話も同じ事。

「アレさん乗せるってなら、
 まず重い腰を上げさせられるように頑張らねえとな」

冗談一つ添えて、席を立って伸びをひとつ。

「珈琲美味かった。そんじゃまた」

ダヴィードにせっかくなら乗ってくか、と声を掛けつつ。
車は無事引き取られていくだろう。

#Mazzetto
(149) 2023/09/14(Thu) 18:04:18

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>147 テオドロ

「ええ。そおですう?」
「どおせ食べるんならあ、楽しくておいしい方がいいのにい」

まあ無理強いするものでもない。
そう今のところは諦めたのか、それ以上の言及もない。
ただだる絡みと同じように、いつかおいしい食べ物づけにしてみたいと思った。密かに。

「ふむう、おすすめえ。」
「よくぞ聞いてくれましたともお。」

そして、そのチャンスはすぐに来た。
何がいいかなあと脳内を辿り。

「甘いものならあ、あそこのお店のマリトッツォ〜」
「おかず系ならサンドイッチでしょおかあ。あとはベーカリいー」

どうやら自分の他にも行きつけにしている人がいるらしいというのは最近になって知った話。
あなたがどちらか分からないけれど、あのベーカリーなら胸を張っておすすめできるらしい。

他にもゆるゆる、指折って。
多分、終わらない。どこかで止めた方がいい。
(150) 2023/09/14(Thu) 18:04:21

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「ケダモノかぁ、……うん、正しくそうかもしれないね。
 そうできたら良いけど……あっ、」

「キミはさ、」

「幸せを押し付けるのってどうやればいいと思う?」

言葉こそ棘があるものの、和やかになったところで不意について出た質問。
まるで生活に割く事ができないとでも言っているようだが、さておき。

「祈るだけじゃ届かないから、……僕はやりたいことをやるけれどね」

因縁も、過去の繋がりも。
たったそれだけを目的として動いてるのだとしたら。
やはりこの男の思想は、危険であることには変わりないのかもしれない。
(-271) 2023/09/14(Thu) 19:01:05

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡

「……ずっと? だらしない姿を見せすぎの間違いだろ」

「一応聞いただけだよ、払えねえとは思ってない。
 というかあの口座、……使わないなら今のうちに金塊でも買い占めておいたらどうですか」

あの金を最後に使ったのは貴方の直属を離れた直後、促して使わせてきたのはファヴィオだった。
可愛がって貰えているうちに使っておけと、良くも悪くも自分を甘ったれにした原因は俺自身の身の回りのものを他人の金で揃えさせ。
そして、貴方とは違った金の取り扱い方と、他人に
頼る
術を叩き込んできたのだ。


先ほど肩をたたかれたときは保てていた姿勢、それが続けばだんだんと上半身をうつ向かせていく。
最後には机に伏せて黙り込んで深く息を吸わされる羽目に。
普段は隠している
甘えん坊
の記憶が掘り出されていく、決して悪いものではないのだけれど。

「その言い方、本当に歳を取ったなあ……!」

おじさんの仲間にされそうな男はスキンシップに弱くなった。
その上怠惰を許されるともう動きたくなくなってくる甘ちゃんだ。

冗談抜きで腰が抜けると、額を抑えながらふらつくように立ちあがれば「眠いから戻る」と言って出ていこうとした。
ここは、居心地が良すぎる。疲れた時に来ちゃならん。まだ働かなければいけないのだから。

「本当にあんたは、……そういうやつだよ」

何もかも人のせいにしながら次の休日を頭に浮かべる。
結局はすべて事が起きてからでしか時間は取れなさそうだと、深く深くため息を吐くことになった。
(-272) 2023/09/14(Thu) 19:22:36

【秘】 Chiavica テオドロ → 花浅葱 エルヴィーノ

「まず第一に」
「望んでない幸福なんて、いつでも不幸に転じますからね」

そんな答えを求めてるわけじゃないのを承知で言う。
意地の悪い質問の、その不備は突いておかねば気が済まない。

「それを承知で述べるとするなら、そうですね。
 手段を択ばないなら、その場限りでいいなら、
 根回しを重ねれば難しいものでもないでしょう。
 
 相手が望んでないとしても、
 偶然を装って幸せを齎す方法は幾らでも……ねえ」

言うなれば。自分がやってることだって、
多くの人にとって幸せになるであろう結果に基づいているまで。誰もやりたがらないことを、嫌がらない自分が率先してやれば、不幸を減らし、誰もが快く過ごすことができる。

幸せの押し付けと言われても、否定はできない。
曖昧な答えの裏には確かな自嘲が隠されている。

「……結局、やりたいことをやるんだとしたら、
 俺の意見なんか仰がなくてもいいでしょうに。
 神に祈るよりかは効果はあるとはいえ、あなたはね」

叶わなくてもいい代わりに、決して止めもしない。
それすらの思想だって持ち合わせていないから。

やっぱり蛇が出てきた。これ見よがしに嘆息をする。
(-273) 2023/09/14(Thu) 19:39:39

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「内心に思うことは誰でもあっても、口にするかどうかは別のことだろう。
 他に共感したり伝達しないつもりのことを口にする人は、そういない。
 君にとって当然のことは意外と世ではそうでもなかったりするものだろう」

それを当たり前とするならば。
その先を強いれば、今の時代だとそれもハラスメントに当たるのかもしれない。
年寄りの冷や水もそこそこに、といったところで投げかけられた問いに顔を上げる。
漠然と頭の中を探る思考は、さしたるものは掴まなかったらしい。

「心当たりは……ないわけではないけれど、あまり慣れ親しんだものではないかな。
 君の知り合いかな、最近の調書に出てきた名前ではなかったね」

署内にもおそらくはない名前だろう。
或いは同名の人間があるかもしれないが、すぐに結びつくような位置にあるわけでもない。
何気ない話の延長として、あなたの言葉が続くのを待っている。
(-274) 2023/09/14(Thu) 19:58:50

【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ

上の席……に関しては、至極興味がなさそうな顔をした。
そこにいてくださいよとでも言いたげだった。

「え、いいんすか。いつもすみませんね」
「じゃあオレこれ」

と、自分も嬉し気になんの悪びれもせずちゃっかり買ってきた自分の分のビールを取り出す。
それからチーズも。
言われるより前にもう元より一緒に呑む気だったらしい。

水には後で役に立ってもらおう。きっと。

栓を抜き酒をグラスに注いで口を付けそうとしたところで、

「ンブ」

「な……何。急に。いませんよ、オレなんかに」

唐突なコイバナに面食らいかける。
危うく吹き零す所だった酒を改めて一口飲み、グラスを置く。

「そういうあんたはどうなんですか。浮いた話とか」
(-275) 2023/09/14(Thu) 20:02:10

【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード

「スゲーだろ。冷凍しようかと思ったもんな。
 や、冷凍もいいんだけど自分用のじゃスペースがさ」

流石にアジトの共用冷蔵庫の一角を借りる訳にもいくまいし。

「ああ、温めてこようか。キッチンなら今時間空いてるだろ」

きっとそれも共用の物があるだろうし、とキッチンの方角を指さす。
上の者が居たら流石に場所を譲るが、誰も居なければ使ってしまおうという魂胆だ。
どれ温める?と尋ねるようにパンを指した。
(-276) 2023/09/14(Thu) 20:09:18

【人】 法の下に イレネオ

>>136 ペネロペ

男の前で、或いは中で、貴方は守るべき市民だ。
安全を与え、感謝を得る存在。最も実際はそんな単純なものではなく、賃金の出元であったり、警察と市民とはそれなりにごちゃごちゃした関係の上に成り立つのだが。
あなたの内心にまるで気づかないこの男を、あなたは愚かだとせせら笑ってもいいのだ。

「うん、また行くよ。」

セールストークには素直に乗っかって、楽しみだ、などと呟く。店に来てはいくつかのケーキや菓子を購入していく男だ。複数出た新作も、一度で半分以上賞味してしまうに違いない。

細長い用具入れに片付けるのは、少し窮屈そうにしていただろうか。
見えにくいのか眼鏡の下の瞳を細めつつ、それでもなんとか元通りにして。

「お疲れ様。随分、暗くなったな。」
「危ないから送って行こうか。」

なんて言う。

#共同墓地
(151) 2023/09/14(Thu) 20:10:04

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

「でしょおー。」

へらりと口許が笑みを形づくる。
わかりやすい。確かにそうだ。
女もそう思ったからこそ、言わずともいいことまで口にした。
それこそ信頼関係云々の話もあるが、
話せないこと
に比べれば、それくらいは易いものだった。

「あたしも、良心的な情報屋さんに巡り会えて果報者ですよお。」
「…だから、その辺は安心してくださあい。」

少なくとも女の命令で、あなたが身内を調査対象にすることはないだろう。
…あなたから言い出した場合は、別だろうが。
しかしその場合女が色を乗せねばならない義務もない。
(!11) 2023/09/14(Thu) 20:11:18

【念】 日差しにまどろむ ダニエラ

「…ふうーん」

保湿も終え、15mlのボトルの蓋をとる。
ベースコートを筆につけて反対の小指に滑らせた。
あなたの胸中など、当然女は知りもしない。

「イレネオさんかあ。」
「いいと思うー。」

呑気そうに首肯して。
依頼主としての、きっと最初の責務だろう。

「じゃー。前金は送っとくからあ」
「イレネオさんのこと、よろしくねえ。」

事実として、前金として不自然ないだけの金額が後日には送られているはずだ。
(!12) 2023/09/14(Thu) 20:11:53

【人】 無敵の リヴィオ

>>106 ニーノ

「はは、どきどきする……か、なるほど。
 それなら俺よりももっと相応しい人達がいるかもしれないね」

色恋話題でそわつくのは何も失礼とは言いきれない。
とはいえ男には出せる色恋話題がないため、
他の人間ならと可能性の話を君に伝えて。

「そうだね、確認するのも悪くはないが、
 俺はこのままでもいいと思っているから機会があればね」

今のままでも十分居心地のいい関係と言える。
ただ、何かのきっかけがあるならそれも悪くはない。
また連絡するという言葉に頷きながら、
プレゼントの主を一瞬思い浮かべた。

「こちらこそ、休み中にありがとう。
 連絡楽しみに待っているよ、それじゃあ」

また、職場かプライベートか。
どちらにしても君に会う機会はそれなりにある。

当たり前のように再会を期待して、
見送ってくれる君へ、手を振り返しながら歩き出そう。
そんな今日の見回りはきっと、
変わらず平和なものだったことだろう。

#街中
(152) 2023/09/14(Thu) 20:22:39

【秘】 月桂樹の下で ニコロ → 黒眼鏡

「そういう問題じゃねえし何で買った????」


レシートが入っているので
完全に貴方が買ったと思い込んでいる。

「高いのは分かったし、貰うけどさ。
使わないのにそんなに買ってどうするんだよ…」

何なら全部貴方が買ったと思っている。
ついでに自分も料理をそんなにする方じゃないので
署に置くかな……とか思っている。
(-277) 2023/09/14(Thu) 20:24:19

【秘】 法の下に イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ

痛い、と言われれば僅かに緩める。けれど、謝りはしない。
角度を変えて、食い込まぬよう。それでいて指を広げ、しっかり掴むよう。
抵抗しないなら、廊下の端に貴方を追い詰める形になるだろうか。同僚が通りかかりでもすれば、多少は言い訳に苦労しそうな雰囲気で。

「知らない」
「わけがないでしょう。あいつの店だ。」

黒眼鏡。
ノッテファミリーのカポ・レジ幹部ーム。
彼がそうであることは明らかで、あの港は彼の秘密の庭のようなもので、であるのに尻尾を出さないから摘発が出来ない。
警察も長年手を焼いている。

「仲良しごっこの」
「つもりではないなら、何故。」

心底理解出来ないと瞳が言う。
何のつもりだと眼差しが問う。
実際は、警察とマフィアが、それと知りながら平穏を守るために甘んじ合う場面もないではないが。
どうにも頭が硬い貴方の後輩には、それが理解できない。
(-278) 2023/09/14(Thu) 20:24:45

【人】 Chiavica テオドロ

>>141 ヴィンセンツィオ 0日目

「それが気軽であることは滅多にないですよ。大抵の人はコストを支払うという行動を嫌がる。一見問題無さそうに見えても、後から本当は嫌だったと掌を返すこともあります。

 俺はそれを厭わないことが確実だから、さっさと払ったら話が終わるんです」

実態はもう少し根深く、迷惑をかけることこそが酷く億劫なようで。聞きようによっては自分だけを信用している、と言っているかのような発言が帰ってくる。
理屈の前に、もっと単純なものがあるから、それで済ませてしまっている。

奉公とまではいかないだろうが、滅私の姿だ。
自分を切るより優れた、人々に幸福を招く解決法は無いと思い込んでいた。

「……そうして今、綿々と教えが続いているわけですか。

 その言い方の方が馴染みがありますね。無償の優しさではなく、感謝や労い、ある程度の打算。そういうのが混じっているなら理解しやすい。
 仕方のない人達、やはり出世するのも楽じゃありませんね」

ただ、少しは気を許せる人も増えているのか、
柔らかい態度といい、嫌味の少ない微笑みといい、
今でも良い影響を受けているのは間違いなさそうである。

「……その、ヴィンセンツィオさんも、
 買い物の用があったりするんですか?」

並んで歩く先に思い当たり、流石に気づく。
積もる話もあったものだから気を遣わせてしまったとまでは思わないものの、申し訳なさ程度はあった。

#街中
(153) 2023/09/14(Thu) 20:33:23

【人】 法の下に イレネオ

>>143 ダヴィード

「猫の日だな。」

今日はよく猫に会う。動物を好きでも嫌いでもなく、当然ペットも飼ったことがない男だ。モチーフになっているような商品も買うことはない。だからか物珍しいらしく、そんなことを呟いたりもする。

ジェラートはその黄色さに恥じないくらいしっかりレモンの味がした。優しい甘みの中に確かな酸味があって、それが冷たさを引き立たせる。小さなスプーンでちまちますくって食べるのはもどかしさもあったが、少量でもしっかり味がするのだから大したものだ。
あなたが気にしてみているようなら一口二口分けてやったかもしれない。そこまで子どもではないだろうか。

「ご馳走様。美味かったよ。」

程なくして食べ終わるのだろう。
カップはあればまとめてゴミ箱に。なければ持ち帰るようにしようか。先程の紙袋に入れて、手に持った。
立ち上がって腕時計を確認すればそれなりの時間になっているだろうか。非番の男には時間があるが、貴方はそうもいかないかもしれず。

#商店街
(154) 2023/09/14(Thu) 20:33:26

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「……ですよね」

男の思想や考え方はきっと、あまりまともとは言えないものだっただろう。
それは数年前の事件を解決した手腕からもそうだろうし、身近な同僚達以外からはそう思われてるに違いない。
だから、自分にとって当然のことが、世ではそうでもないのはわかっていても、それを男はあまり気にするような性質ではなかった。

あなたの返事を聞いて、心の中で小さく嘆息して、納得の声を上げた。
そうだ、ぱっと思い浮かぶはずがないのだ。
思い浮かぶほどのインパクトがある子供だったなら、きっと、今のようにはなってなかったから。

「10年ほど前まで……警部が手塩にかけている養育院に在籍してたんです。
 今は別の施設に移りましたが……、……友人、だったんですよ」

朗らかに笑って人目をひく容姿を持っていたけれど、気があまり強くなく、地味で。
悪く言えば
狙われやすい
――そういう少女だった。
埋もれやすく記憶に強く残らないのは仕方のない話だ。
(-279) 2023/09/14(Thu) 20:33:57

【人】 渡りに船 ロメオ

>>142 ヴィンセンツィオ

「ああ〜……成程。ありがたいもんすね、口コミって奴だ。
 話題になるくらいは美味いっても分かりますけど」

オレも最初はただの常連客だったすから、とこれは客目線の同意。
自分も最初は歩き回って焼きたてのパンの顔を覗き見ては選ぶ立場だったけれど、今はバイトとしてカウンターでじっとしている。
必要があれば棚にパンを足し、並び替え、会計をする。そのくらいだ。

「まあ。人の顔覚えんのは得意で」
「わざわざ客に覚えてんぞとまでは伝えないすけど。
 来てくれる人の顔はまあ、大体。意識してるわけでもないすけど」

──これは少し嘘だ。
街の人間の顔を覚えておいて損な事は無い。
人の暮らしの中に自然に寄り添うこういう店では色々な人が来る。
酒場や賭場には来ないような人間でも、こういう場所には来たりする。
マフィアとしてのちょっとした情報収集も兼ねてこの仕事をしている面はあるのだ。
そしてそれがどんな風に響くかは分からないのも、また事実だった。

「覚えておいたらサービスもできるしね」
「常連贔屓したりして。あんまよくないけど」

真っ当らしい理由はいくらでも言える。
表情も声音も相変わらず。
レジに金額が表示されれば、木製のカルトンをコン、と置いた。

#パン屋
(155) 2023/09/14(Thu) 20:35:09

【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ


「あ"あ〜〜〜〜これだよこれ。
 やっぱ酒飲まねえで一日は終わんねえな」

酒とつまみを取り出す様子にはおう飲め飲めと返しつつ。
被った少女のうわべが台無しになるおっさん臭さを披露した。

「なあんだ、つまんねえ。」

人様の恋愛事情につまんねえとは横暴も良い所。
とはいえ酒が入っているのもあり素面より機嫌は良さそうだ。

「俺の方がねえだろ。もうすぐ三十路だし、
 何より不定期に名前と見た目が変わる男とか嫌すぎねえ?
 確かに素材は良いけどよ」

くつくつと笑いながらオイルサーディンを一切れつまみ、
片肘つきながらショットグラスを傾ける。

「俺ぁ今更足抜けする気もねえんだわ。
 お前はまだできなかないだろうが…」

「ま、なけりゃ独身貴族同士仲良くしようなあロメオ君よ」
(-280) 2023/09/14(Thu) 20:44:52

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Chiavica テオドロ

「そうだよね。僕もそう思って根回しをしてるところさ」

事件について調べ回ってるのも。
いくつか探しものをしてることもだ。
苛立って類似と思われた事件に強硬な手段をとってしまったけれど、別にそれが悪いとも思ってなどいない。

最初に刺された釘はさらっとスルーして、くすりと目を細めた。

そうだよ、キミと僕は、そういう所はよくにているのかもしれない。
キミのほうがいくらかは、善良なのだと思ってるけれど。

「聞いてみたかったのさ。
 この間ルチアに、幸せの押し売りなら覚悟をもってやれって言われたものだから」

男が唯一愛称で呼ぶ男の名。
それは何時だったかあなたに、洩らしたことのある幼馴染の名だ。
(-281) 2023/09/14(Thu) 20:45:36

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

「痛い目に合わないように支える人間は幾らもいるだろうよ。
 まあ、けれど。出来るだけの教育くらいはしておくとも。
 知らないおじさんが心配していたよって伝えておいてやろう」

からかうような言葉が苦言を受け流す。少しも真艫に捉えていないようだった。
そうでなかったとしても、仮に、そうだとしても。
犯罪組織の渦中にてその重責を担う貴方の見えないところで行われることだ。
周りの労苦や心配が実を結ぶときが来たとしたって、きっとずっと先のことだろう。

水を向けられた、如雨露の首を返すように視線は流される。
既に短いやり取りで、多くに納得をして、多くに満足した。
そこから先を、この部屋においていく必要はお互いに無い、そうだろう。

「何も。お前の顔を拝みに来ただけだ。珈琲の腕前もお目にかかれたようだしな」

皮肉っぽい言い回しとともに、長い指と素爪がカップをつついた。
ほんの少し小麦の粉がついた指を軽く払うと、手はそのまま机について立ち上がるのを助く。
用事はそれで済んでしまった。
部屋をいっそう狭く見せるような長駆が伸びて、入ってきたばかりの扉の方をつま先が向く。
帰りの見送りは、さて。『いい警察』を厭うなら、必要かもしれないけれど。

#Mazzetto
(-282) 2023/09/14(Thu) 20:49:46
 


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