
七川 惺は、メモを貼った。 (a0) 2025/12/19(Fri) 1:09:43 |
飛鳥 悠凛は、メモを貼った。 (a1) 2025/12/19(Fri) 1:16:23 |
七川 惺は、メモを貼った。 (a2) 2025/12/19(Fri) 1:21:06 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[靄がかっていた思考は、 すっかりクリアになっていた。 悲しいくらいに、いつも通りに。] う、わぁ……… [額に掌を当てて、直近の走馬灯を自主上映する。 待って、待って。 酷かったよね?俺。 惺が仕事とか学校あるのに、ろくに寝かせずに やりまくってたし。 仕事行くの邪魔しようとしたし。 初日にあんなこと言っといて、 噛ませたがってるとしか思えない言動、 散々繰り返してたし。 ……うわぁ。自分で自分にドンびく。] (0) 2025/12/20(Sat) 16:52:24 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛えぇぇ〜…… うわ。ごめ、ん…… めちゃくちゃ迷惑かけたね、俺…… [両手で顔を覆って項垂れる。 待って、無理しんどい。] ヒート中に俺が言ったこととか やったこと、…その、 できれば忘れてもらえると… ヒート中は、俺であって 俺でない、というか……ね、 [小声の早口でお願いする。 惺の頭から記憶を消去したい。 全部忘れられるのは悲しいから、 色々手心を加えたうえで。 居た堪れなくて、「俺シャワー浴びてくる」と ばっと立ち上がる。 抱き締めてくれていた腕を、振り解いて*] (1) 2025/12/20(Sat) 16:56:13 |
![]() | 【人】 七川 惺[ところが、悠凛が昨日までと様子が違う。] 迷惑ってなに? [自分でも気づかぬうちに声が次第に低くなってゆく。] 忘れてってなに? ヒート中のお前って、お前じゃないって…… あやまるなよ。俺、わかんないよ! [──…わかりたくないよ。] (2) 2025/12/20(Sat) 17:23:51 |
![]() | 【人】 七川 惺[身じろぎする悠凛を抱きしめようとしたが 俺の手からすり抜けてしまった。] …………。 [シャワーなら一緒に、って言おうとしたんだ。 だけど、悠凛の身ごなしが素早くって。 やっぱりやりすぎてたからなのか、 身体が少しだるくって、後れを取った。 追いかけたんだけど、浴室のドアは ……閉まってたんじゃないかな。] 入ってもいい? * (3) 2025/12/20(Sat) 17:31:27 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛ぇ───? [聞き慣れない低い声。 惺に甘やかされることにたった一週間で 慣らされていた俺は、目を見開いた。 惺なら。「大丈夫だから気にすんなよ」とか。 軽く流すだけかと、] ………あんなこと、普段の俺は絶対言わないし、 [惺がプライドを持って頑張っているんだろう 仕事に“行くな”なんて。有り得ない。] いつもの俺は、 ………あんなこと、しない。 [惺にとっては今じゃないんだと思って決めたことを、 自分であっさりと翻すようなこと。 必死に我慢しようとする惺を、寧ろ煽り立てることばかり。 惺は俺を大事にしてくれるのに。 俺も、そうしたいのに。] (4) 2025/12/20(Sat) 17:40:04 |
![]() | 【人】 七川 惺[シャワーを流す音が聞こえる。] ……平気なんだ。 [なんで、こんなにむしゃくしゃするんだろう。 俺、悠凛になら、導火線もっと長いはずなのに。 一日二錠飲むのが通常運転になっていた抑制剤。 そういえば昨夜寝る前に飲み忘れ、 今朝もまだ飲んでいないことを忘れていた。 「あんなこと、普段の俺は絶対言わない」 「あんなこと、しない。」 “あんなこと”が何にかかっているのか、 どういうつもりで言っているのかわからない。 わからないけれど、 今、俺が必要とされていないと感じた。] (5) 2025/12/20(Sat) 18:25:06 |
![]() | 【人】 七川 惺[身体の中心に集まる熱が、方向を変え、 俺の右腕に集約する。] (ドカッ!!) [リビングのソファが悲鳴を上げる。 一部に亀裂が入った。 俺はそこらへんに落ちていたタオルを 汚れも気にせず腰に巻いた。] ふーっ…… [大きく肩で息をする。] (6) 2025/12/20(Sat) 18:29:11 |
![]() | 【人】 七川 惺[……そうだ、薬。 この時になって、やっと薬の存在を思い出した。 スポーツバッグに手をつっこんで 抑制剤を取り出し、キッチンへ向かう。 不穏な音を聞きつけて悠凛が戻ってきたのは その頃だったか。 俺は、薬を飲み込んで 自分自身で壊した、ソファの惨状を見つめていた。**] (7) 2025/12/20(Sat) 18:32:13 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[ちゃんと水温が十分に温かくなったのを 確かめて、頭からシャワーを被る。 頭を冷やすために冷水を、というのは。 日々スケジュールが詰め込まれてる以上、 こんな時だろうと有り得なかった。 サァ、と身体に降りかかる水音で、 惺の声はおろか、まだそこに居るのも 気づいていなかった。 さっとべたつく身体を流して、 髪を洗おうとしたら。 突然外で大きな物音がした。 惺。 何かにぶつかった? それとも───倒れた?] (8) 2025/12/20(Sat) 20:12:37 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[それ以上何か考える前にドアを開けていた。 これだけはと洗濯してあった 部屋着の中からバスローブを引っ掛ける。] ッ しずか、 [惺は、特に怪我をした風もなく 真っすぐそこに立っていた。 大丈夫?と声をかけそびれたのは。 惺の視線の先に、何があるのか 気づいたからだ。] (9) 2025/12/20(Sat) 20:14:00 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[ソファが凹んで、革も破れている。 その前に立ち尽くして、 ソファを見下ろしている惺の横顔。 右手の拳が。少し赤い。] ──…何してんの? [酷く硬い声が出た。] ぶつかって壊れた、って 訳じゃなさそうだな。 [それだけは良かった。でも。 ヒートの真っ最中でも巣作りしたいと 言葉にしては言えない俺にとっては。 そこがヒートの間、惺を待って、惺に抱かれて、 身を寄せ合って過ごした場所で。 それを当の惺本人が壊したっていうのは、 受け入れ難いものがあった。] (10) 2025/12/20(Sat) 20:29:13 |
![]() | 【人】 飛鳥 悠凛[どれかひとつでも口にしたら、 泣いてしまうのが分かっていた。 小さく息を吐く。呼吸を整える。] ごめん、色々我慢させたよな。 1週間近く付き合ってくれてありがと。 惺が付き合ってくれたから、 身体、いつもより楽だった。 [目を伏せて微笑む。……そうだよな。] 俺、髪乾かしたら外出るから。 もう大丈夫だよ、帰ってもらっても。 [外に出ても問題ないだろうと 思えるくらい、身体は元通りになっている。 もう惺に面倒を見てもらう必要がないのは、 明らかだった。*] (11) 2025/12/20(Sat) 20:45:29 |
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