[初めてで辛くないわけがない筈なのに大丈夫と返す彼
我慢して、と言ったことを素直に守るところはやっぱりかわいい
だけど、彼はもっとわがままになっていい、部下じゃなくて恋人になるのなら
彼のわがままなら聞いてあげたいと思った
今までわがままを通すだけだった自分の変化に、やっぱり彼は特別なんだと思った

問い掛けに「くるしい」を入れなかったのは、きっと彼はそれを選ばないから
かわりの意地悪な二択彼にあちこちが反応してヤバいな、なんて>>*23]

　ん、ちゃんと言えたね、いい子……
　辛いことだけじゃなく、気持ちいいのも我慢しちゃだめだよ
　その方が何倍も気持ちいい、から
　そう……ちゃんと支えて

[両手で縋るように体を支えるのを「正解」と言うように声をかける
この先、自分だけが知るだろうその表情が愛しくてたまらないけれど
今日は、意地悪はやめておこう
え、]

[形を覚えてもらうのは、この先「僕のじゃなきゃダメ」になってもらうためだけど
先端だけ飲み込ませただけのソコが、今までの誰よりヨくて
ダメなのはこっちかも、なんて思うところで聞こえた、声>>*24
無意識なのか意図的なのか、滲む欲に胸が躍る]

　いいよ

[自然とそう返していた、そう思うのも初めての事
一言だけのそれは十分すぎる思いを込めて]

　そっちも教えてあげる
　全部貰うって言ったしね？

[鏡越しに笑って見せる、彼に余裕があるかはさておいて]

　ひくひくしてる……イキそう？
　いいよ、僕も一緒にイケそうだから

　一緒に、イこう？

[最後の一言は耳元で、息と一緒に熱を吹き込んで]

　全部あげる、識人に、識人だけに
　

[愛してる、と同時に奥を突く
互いに上り詰めるために、そっと前にも手を伸ばして刺激して
一緒に高みへと上り詰めようと]