【人】 癒月[いつしか有力者に気に入られ祀られ この地に縛られることになっていた。 結局自分の肩書きは変わらぬらしく笑えた。 文明の進化は加速度的で 信仰が失われるのもまた早かった。 比例して衰えていく力。 年に一度だけ会いに来る欲深き者たちは かわいい我が子のようなものだった。 永きを人のそばで生活すると 全ての父と母になったように錯覚するのだ。 だけど誰であっても祠の中まで 案内したかというと違う気がする。 あくまで気だが。] (4) ngr_mst 2024/03/18(Mon) 19:32:43 |