![]() | 【人】 壁面擬態 もも?シオン。入江紫音。彼女は一言で表すなら"孤高"。そのクールかつ可愛らしい顔、雰囲気からか、この学園では人気が高いと聞くが、あまり友人と話しているところを見たことが無い。かく云う私も、何だか敷居…の様なものが違う気がして、彼女と話したことは一度も無い。きっと、放課後はブランドものの服に着替えて文学書片手に紅茶を嗜み、夜は優雅にピアノや舞踊のレッスンをしている様な、麻雀趣味の私とは合わないタイプなのだろう。 まぁ、そういうヤツに限って意外とボッチだったりするのかもしれんが。 「あの、まだ何か用が?先輩」 今は…学校にいる内は極力話したくない。 会話を締めようとする。 我々3年はもう次期受験、そして、卒業。それまでに関わる機会ももう無いだろう。例えば、 学外で偶然会うようなことでもあればまた会話くらいはできると思うが、 残された少ない時間であるのやら。* (146) 2020/11/22(Sun) 11:25:07 |